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2007.10.31

高知の冤罪事件

片岡さんの冤罪事件は、ようやく昨日から夕方のニュースなどで取り上げられはじめたけど、今日、10月31日、テレビ朝日の「スーパーモーニング」の所太郎レポーターのコーナーでも、長い時間を割いてタップリと特集された。放送の内容は、警察によるブレーキ痕の捏造や、同僚の白バイ隊員によるウソの証言などに焦点をあてたもので、12人全員の無罪が確定した鹿児島県議選の冤罪事件や、犯人に仕立て上げられた人が刑期を終えたあとに真犯人が見つかった富山県の連続婦女暴行冤罪事件を例にあげて、「これらに続く冤罪事件だ」っていう論調での放送だった。さっそく、YOU TUBEにアップしてくださった人がいるので、見れなかった人は、ぜひ、こちらで見て欲しい。


「高知白バイ死亡事故 証拠捏造疑惑が浮上」 1/2
http://jp.youtube.com/watch?v=cHAC5-Qi-Ns

「高知白バイ死亡事故 証拠捏造疑惑が浮上」 2/2
http://jp.youtube.com/watch?v=DCZAXCKoi1g


ま、放送を見てもらうのが何よりなんだけど、YOU TUBEを見られない環境の人のために簡単に説明しとくと、この特集では、KSB瀬戸内海放送が行なったブレーキ痕の実験映像を紹介したり、独自に取材した「ブレーキ痕の捏造疑惑」「石川和夫鑑定人によるブレーキ痕にタイヤの溝がないという指摘」「品原信介校長の証言」「乗車していた生徒たちの証言」などをひと通り紹介した上で、今回の柴田裁判長の判決の「異常さ」について言及してる。

たとえば、この裁判では、事故を起こした白バイと同じ方向を走ってた乗用車のドライバーが、「事故の直前に、白バイが、自分の車の右側を時速100キロ以上の猛スピードで追い抜いて行った」って証言してるんだけど、このドライバーの証言も採用されなかった。何でかっていうと、この証言を採用しちゃったら、「白バイは時速60キロの法定速度で走行していた」っていう警察側のウソの主張をくつがえすことになっちゃって、「白バイ隊員には何の非もなかった」「バスの運転手にすべての責任がある」っていう「最初から決められてた結論」に持って行けないからだ。そして、柴田裁判長は、このドライバーの証言を採用しなかった理由として、開いた口もふさがらないようなトンチンカンなことをノタマッたのだ。


「供述者が第三者というだけで、その供述が信用できるわけではない」


おいおいおいおいおーーーーい! 片岡さんと何の利害関係もない第三者の証言を「信用できるわけではないっ」て言って不採用にするんなら、死亡した白バイ隊員と思いっきり利害関係のある同僚の白バイ隊員や所轄署の警察官の証言なんか、その何万倍も「信用できるわけではない」ってことになるじゃん!

今回の柴田裁判長の呆れ返る判決に対して、鳥越俊太郎氏は、「この裁判官には真実を見極めようという真摯な姿勢がない。これから裁判員制度になって、こういう人がリードして行くようになったら恐ろしい」って言ってるし、弁護士の萩谷麻衣子氏は、「これでは法治国家として成り立たない」ってコメントしてるけど、あたしは、ホントにその通りだと思う。

バスに乗車してた生徒たちの「バスはしばらく止まっていて、そろそろ動き出すかなって思った時に白バイがぶつかって来た」って証言や、バスのすぐ後ろの乗用車に乗ってて、事故の一部始終を目撃してた品原信介校長の「バスは停止していて、そこに白バイが突っ込んで来た」って証言は、「関係者の証言は信用できない」として採用せず、その上、何の関係もない第三者の証言までを「供述者が第三者というだけで、その供述が信用できるわけではない」っていう意味不明な理屈で採用しないなら、いったい、どんな人間の証言が採用されるって言うんだろう。

そして、被告である片岡さんに対しては、こんなトンチンカンな理由で何人もの証言をことごとく不採用にしておきながら、警察側の主張に対しては、絶対に事故現場を見ることができない場所を走ってた同僚の白バイ隊員の証言を全面的に採用したり、事故当時には無くて、片岡さん本人も何ヶ月も経ってから知らされたという「ありえないブレーキ痕」を重要証拠として採用するなど、あまりにもデタラメだ。12人全員の無罪が確定した鹿児島県議選の冤罪事件では、原告団団長の藤山忠さんが、「この事件は単なる冤罪事件ではなく、警察、検察による犯罪だ」って言ってたけど、今回の片岡さんの事件も、警察と検察による犯罪であることは誰の目にも明らかだ。

‥‥そんなワケで、警察の捜査のミスなどで、無実の人を犯人にしてしまうのが冤罪であって、今回の場合は、捜査のミスなんかじゃない。「白バイが赤色灯やサイレンを使わずに猛スピードで走行して、日常的に一般公道を練習場にしていた」っていう警察内部の不祥事を表ザタにしたくないために、証拠を捏造したり、同僚にウソの証言をさせたりと、組織をあげてのインペイ工作をした上に、一般市民に濡れ衣を着せて、犯罪者に仕立て上げて刑務所に送ろうとしているのだ。これは、鹿児島や富山の冤罪事件よりも遥かに悪質な「警察による組織犯罪」なのだ。だから、上司から言われてウソの証言をした白バイ隊員は、当然、偽証罪で逮捕すべきだし、その指示をした上司も逮捕すべきだ。そして、ブレーキ痕を捏造した警察官たちも逮捕すべきだし、ウソの検分書を作成した警察官たちすべてを逮捕しなかったら、この国に‥‥って言うか、少なくとも、高知県には、正義なんかないってことになる今日この頃なのだ。


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【関連サイト】

「雑草魂」(片岡さん本人のブログ)
http://blogs.yahoo.co.jp/zassou1954

「冤罪事件進行中」(支援者による情報ブログ)
http://blogs.yahoo.co.jp/littlemonky737

映像ニュース(KSB瀬戸内海放送)
「高知白バイ衝突死/警察が証拠をねつ造?」
「証拠ねつ造…動機はあった?」
「鑑定人が迫る ブレーキ痕の“嘘”」
「真実はどこに…動き出した生徒たち」
「高知白バイ衝突死/いよいよ判決…高松高裁の判断は?」
http://www.ksb.co.jp/newsweb/indextable.asp?tid=4&sid=7

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