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2007.11.21

続々・きっこ大戦~熱き血潮に~

こないだからやってたゲーム、「サクラ大戦~熱き血潮に~」が、ようやく終わった。それで、念のために言っとくけど、4年くらい前のゲームみたいだから、思いっきりネタバレしながら書いてくので、これからやろうと思ってる人や、今やってる最中の人は、読まないでね‥‥ってワケで、説明書を見ないでゲームを始めたあたしは、バトルになるたびに少しずつコントローラーの操作の仕方を覚えてって、ラスボスとの戦いの時には、たぶん、ぜんぶの操作が分かってたと思うんだけど、それでも、あと一撃で倒せるくらいのとこまで行ったのに、やられちゃった。それで、すぐに再戦したんだけど、またまたあとちょっとのとこでやられちゃって、3回目でようやく倒すことができた。それでも、全行程で25時間くらいだったから、お手ごろなゲームだと思った。

だけど、ドラクエみたいに自分のレベルを上げる必要もないし、強制的に進むストーリーに任せとけばいいから、「ゲームをやってる」 ってよりも、「自分も参加してるアニメを観てる」って感じで、なかなか楽しめた。特に、ラスボスを倒すために敵陣に乗り込む最後のとこは、すごく良くできてて、あたしは、2回も号泣しちゃった。最初は、帝国華撃団の7人全員で乗り込むんだけど、ラスボスがいる中心部へと向かう間に、次々と強い敵が襲いかかって来て、そのたびに、仲間が1人ずつ自分を犠牲にして、他の仲間を先へと行かせる。そして、5人の仲間が犠牲になって、最後まで辿り着けるのは隊長と真宮寺さくらの2人だけなんだけど、この、1人ずつ犠牲になってくシーンが、たまんなかった。

つい、この前まで、「サクラ大戦」てものの存在すら知らなかったあたしは、パチンコで初めて「サクラ大戦」を知ったワケだから、当然、ストーリーもキャラも何も知らなかった。それで、見た目の好みだけで判断するしかなかったから、神崎すみれちゃん以外には興味がなかった。だけど、このゲームをやってみて、初めてそれぞれのキャラが分かり、みんなで力を合わせないと敵を倒せないことから、それぞれのキャラに対しての愛着がわいた。それなのに、せっかく愛着がわいた仲間たちが、あたし(隊長)とさくらを先へ進めるために、1人ずつ、自分の身を犠牲にして行くなんて、あまりに悲しすぎる。あまりにもつらすぎる。あたしは、大好きだったすみれちゃんが、死ぬ間際までカッコつけてたのが、もう、かわいそうで、いじらしくて、泣きすぎて目が腫れちゃった今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、すみれちゃん限らず、あたし(隊長)のことを「お兄ちゃん」て呼んで慕ってくれてたアイリスまでもが、自爆しようとしてる敵に抱きついたままテレポートして、「お兄ちゃん、今度デートしようね」って言ってから、一緒に爆発して死んじゃった。他の仲間たちも、それぞれが、あたし(隊長)とさくらを先へ進めるために、死んでった。それで、あたしは、あまりにも悲しくて、涙も止まらなくて、精神的に凹みすぎちゃって、ゲームを中断した。だけど、このままじゃ、仲間たちの死がムダになっちゃうと思って、気合いを入れ直して、ラスボスのとこに向かった。

で、残ってるのは、あたしとさくらの2人だけなんだけど、これはゲームだし、仲間がみんな死んじゃうのもシナリオ通りなワケだから、残った2人で倒せるようなラスボスが待ってたってワケだ。もちろん、普通に戦っても負けちゃうから、今までのバトルで培った攻撃パターンや作戦を駆使して、なんとかギリギリで勝てるって感じで、この辺のバランスがすごく良くできてるゲームだと思った。そして、なんとかギリギリでラスボスを倒したら、今度は「何倍も強くなってラスボスが復活」っていうお約束のパターンで、「こんなの絶対に勝てないじゃん!」って思ったら、大天使ミカエルが降臨して来て、死んだ5人の仲間をみんな復活させてくれた!

おお~! ここ一番で頼りになるカンナも、作戦の上で不可欠な紅蘭も、援護射撃の要のマリアも、大切な回復役で大切な妹のアイリスも、そして、無意味なクジャクの羽根で戦場をステージに変えてくれるすみれちゃんも、全員が復活して、帝国華撃団が全員集合した! よっしゃ! これなら恐いもんなしだ!‥‥って、ナニゲに薄っすらとは予想してた展開だったけど、あまりにもアニメが良くできてて、それぞれのセリフまわしもいいもんだから、あたしは、ここでも号泣しちゃった。だけど、さっきの悲しみの号泣とは違って、今度は喜びの号泣だから、あたしのやる気はハイオク満タンて感じで、一気にラスボスを倒しに行った。そして、1回目と2回目は最後の最後でやられちゃったんだけど、3回目にやっと倒すことができて、そのあとのエンディングまでのアニメを楽しんだってワケだ。

‥‥そんなワケで、帝都に平和を取り戻したあたしは、その点に関しては大満足だったんだけど、どうしても心残りだったのが、すみれちゃんとのことだった。このゲームは、強制的に真宮寺さくらとくっつくように進められてるから、どんなにすみれちゃんのことを好きでも、その恋は叶わない。で、ハッと気づいたのが、このゲームと一緒にいただいた「サクラ大戦~神崎すみれ引退記念」だった。箱にもすみれちゃんの絵が描いてあるし、すみれのマークのバカでかいTシャツもついてたし、すみれちゃんの引退パンフレットもついてたから、あたしは、これこそが、真宮寺さくらとくっつくしかない「サクラ大戦~熱き血潮に~」のエンディングに対して不満を持ってる「神崎すみれファン」のためのゲームなんだと思った。

それで、あたしは、すぐにプレステ2のソフトを入れ替えて、こっちのゲームをスタートさせた。こっちも、最初のゲームとおんなじで、アニメからスタートしたので、あたしは、早く始まらないかなって思って、コントローラーを持ったまま画面を観てた。最初のゲームのエンディングでは、あたし(隊長)は、帝都を守った活躍が認められて、少尉から中尉へと出世して、軍隊へと戻ってく。そして、こっちのゲームは、その続きになってるみたいで、帝国歌劇団からすみれちゃんが引退することになって、その引退公演のために、隊長が戻って来てた。それで、ストーリーとしては、引退を迎えたすみれちゃんの揺れ動く心だとか、悲しむ仲間たちの様子だとか、残念がるファンたちの姿だとか、そうしたシーンが続いてく。

だけど、10分経っても20分経ってもゲームが始まらないから、待ちくたびれちゃったあたしは、ずっと持ってたコントローラーを置いて、ソファーにゴロンと横になった。それで、引退公演も終わり、仲間たちに見送られて外に出たすみれちゃんは、今度は街をパレードした。で、あたしは、ここで気づいたんだけど、すみれちゃんの乗ってる巨大な乗り物が、帝国華撃団の戦艦だったのだ。まわりにいろんな飾りをつけてたけど、間違いなく戦艦だったし、街中がすみれちゃんを見送る人たちで埋め尽くされてるし、空からは気球みたいなのに乗った新聞記者たちが写真を撮ってるし、こりゃあ、新たな敵にしてみれば、絶好の攻撃状況だと思ったあたしは、すぐに起き上がって、また、コントローラーを手にした。

それで、突然現れた新たな敵が、街を攻撃し始めて、緊急警報が発動されて、みんなが新型のナントカ甲冑に乗って出撃する‥‥ってあたしは思ったんだけど、ナナナナナント! そのままパレードが終わり、普通にエンディングになっちゃった! そして、この「サクラ大戦~神崎すみれ引退記念」てソフトが、ゲームじゃなくて、単なる30分のアニメだったってことを知ったのは、それからアセリまくって、箱の裏に書いてある細かい説明を読んだあとだった。なんじゃ、こりゃ? 定価が8800円もするのに、ゲームじゃなくてアニメ、それも、たった30分のアニメだなんて、いくらなんでも酷すぎる。

‥‥そんなワケで、悪いのは何も知らなかったあたしなんだけど、それにしても、「今始まるか!」「今始まるか!」って思いながら、コントローラーを持ったままアニメを観てたあたしにとって、最後の最後に「これはゲームじゃなかった」ってことが分かった時のダッフン度は、ヒザカックンを連続10回やられたくらいの脱力感だった。それで、あまりにも「サクラ大戦」のことを知らなかったあたしは、ここで、ようやく、少し調べてみようって気持ちになって、他にもゲームソフトが出てるのかどうかを調べてみた。そしたら、これこそがビックル一気飲みって感じで、すごくいっぱい出てたのだ。

あたしがやった「サクラ大戦~熱き血潮に~」の他にも、「サクラ大戦~君、死にたもうことなかれ~」「サクラ大戦~巴里は燃えているか~」「サクラ大戦~恋せよ乙女~」「サクラ大戦~荒野のサムライ娘~」「サクラ大戦~さらば愛しき人よ~」ってのがあって、他にも、ゲームかどうか分かんないけど、いろんなソフトが出てた。あたしは、1ヶ月ちょい前にパチンコの「サクラ大戦」をやるまで、この「サクラ大戦」てものの存在すら知らなかったんだけど、あたしの知らないとこで、こんなにいっぱいゲームが作られて、一部のマニアたちが楽しんでたとは、世の中、まだまだ知らないことだらけだ。

だけど、あたしの年令でも「サクラ大戦」のことをぜんぜん知らなかったんだから、パチンコ屋さんで「サクラ大戦」を打ってる、あたしよりも年上のオジサンやオバサンたちは、ほとんどの人が原作を知らずに打ってんじゃないかって思った。あたしの場合は、チンプンカンプンで打ち始めたけど、あとからこうしてゲームをやって、ある程度のことは理解できた。だけど、40代や50代の人で、たかがパチンコのために、わざわざアニメを観たり、わざわざゲームをやったりする人なんていそうもないから、ほとんどの人たちは、何が何だか分かんない状態でパチンコの「サクラ大戦」を打ってんじゃないかって思う。

今、ヤタラと宣伝してる「アクエリオン」にしても、あたしがぜんぜん知らないんだから、あたしよりも年上のオジサンやオバサンたちは、ほとんどの人が原作のアニメなんか観たこともないだろうし、何が何だか分かんないで打つことになるんだと思う。そう考えると、アニメでもゲームでもいいけど、もうちょっとメジャーなものをタイアップにしてくんないと、あたしたちパチンコファンは着いてけなくなっちゃう。新しいパチンコ台が出るたびに、原作のアニメのDVDを探して来て観たり、原作のゲームを買って来てプレイしたりしなくちゃなんないなんて、あまりにもメンドクサイからだ。

‥‥そんなワケで、しばらく前に、神田うののダンナのお店で「エヴァンゲリオン~奇跡の価値は~」を打ってた時のことだけど、隣りで打ってたオジサンと話してたら、そのオジサンに熱いリーチが掛かって、カヲル君のアップがカットインして鉄板になった。そしたら、そのオジサン、すごく喜んで、「この姉ちゃんが出れば鉄板だな!」って言ったのだ。つまり、何度もこの台を打ってるオジサンなのに、カヲル君が男だってことも知らなかったのだ。ようするに、原作のアニメなんか観たこともなくて、エヴァンゲリオンのことなんか何も知らないけど、とにかく勝てる台だから打ってるってだけで、ただそれだけのことなのだ。逆に言えば、あたしみたく、わざわざエヴァンゲリオンのアニメをぜんぶ観て勉強したりするほうが珍しいワケで、ほとんどの人たちは、原作を知らずに、何が何だか分かんない状態で、パチンコを打ってるってワケだ。だから、あたしとしては、もっと一般の人たちに楽しんでもらうために、一部のマニアしか知らないような原作とのタイアップは、ホドホドにしといて欲しいと思う今日この頃なのだ。


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