ピオルネ島はどこにある?
オトトイの日記、「親子ガエルの目に映ったモノ」の中で、あたしが愛用してる「お風呂用ジグゾーパズル」のことを書いた。で、そのパズルの絵の世界地図には、ロシアのとこに「ピオルネ島」ってのが書かれてるんだけど、インターネットで調べても1件もヒットしなくて、ホントにある島なのかどうだか分かんなかった‥‥ってことを書いた。そしたら、親切な人たちから、たくさんのメールをいただいたので、そのうちの何通かを紹介しようと思う。
お名前:K
コメント:きっこさんこんにちは、メールは2度目だと思いますがまたもや突然失礼します。12/16 11:55現在「ピオルネ島」でGoogle検索すると、きっこの日記と、他に新ミャンマー通信というブログがヒットします。きっこの日記を見てそれを知り、調べているようで、それらしい場所を発見していました。これにより楽しいきっこの日記を更に楽しむことができましたので、ご報告まで。午後の仕事の活力となりました(笑)職場では風邪が流行っていますが、きっこさんもお身体ご自愛下さい。
お名前:J
コメント:初めまして、毎朝通勤時間を利用して楽しまさせていただいてます。ピオルネ島の件ですが、ロシアにはピオネール島と言う小さな島があります。これの誤植ですかね?すごく気になって思わずメールしちゃいました。
お名前:O
コメント:きっこさんこんにちは。●●と申します。愛読させていただいてます。先日の「親子ガエルの目に映ったモノ」のなかに登場した謎の「ピオルネ島」ですが、なんだか同じような記憶があるなあと思って調べましたところ、セーベルナヤゼムリャ諸島の「ピオネール島」のことかと思い至りました。「ピオネール」といえばソ連版ボーイスカウトが有名ですが、「パイオニア=開拓者」のロシア語読みですので、辺境に発見された島に命名したのでしょうか。それでは。
‥‥Kさん、Jさん、Oさん、どうもありがとうございました♪ 他にも、紹介できなかったけど、教えてくださった皆さん、どうもありがとうございました♪ これで、今夜からグッスリと眠ることがですます(笑)‥‥なんて感じの今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?
‥‥そんなワケで、オトトイの日記に書いたように、「ピオルネ島」で検索して1件もヒットしなかったことに疑問を持ったあたしは、「もしかして誤植かも?」って思って、「ピ」を「ビ」に変えて検索してみたり、「ピオルネ」を「ピオネル」に変えて検索してみたりしたんだけど、それでもヒットしなかったから、ここで諦めたってワケだ。だから、「ピオルネ」を「ピオネル」にしたとこまでは良かったんだけど、そこから「ピオネール」にまでは至らなかったってワケで、これこそが「あと一歩だった」って感じがする。
でも、普通、なかなかここまでは思いつかないよね。英語ならともかく、ロシア語なんか分かんないから、あたし的には、場所が「北極海」ってことで、流氷の下とかにいる可愛い生物、「クリオネ」のことが頭に浮かんじゃって、ナニゲに「ピオルネ」も「クリオネ」に似てるから、これで合ってるみたいな感じがしちゃったのだ。だから、念のために「ルネ」を「ネル」にして検索するとこまではやってみたんだけど、さらに「ネール」って伸ばすとこまではやらなかった。
だけど、実際には「ピオネール」だったワケで、さらには、英語の「パイオニア」のロシア語バージョンだったとは、ここまで分かれば、胸焼けしてる時にサクロンを飲んだみたいにスッキリする。あたしが、ずっと英語だと思ってた「エネルギー」って言葉が、実はドイツ語で、英語だと「エナジー」って言うんだって知ったのは、たぶん、中学1年生の時だったと思うけど、この時とおんなじくらいスッキリした。
で、やっと分かった「ピオネール島」なんだけど、この「ピオネール島」って言葉で検索してみても、ウィキペディアと、ウィキペディアを引用したブログくらいしかヒットしなかったから、ニポンでのマイナーさがうかがえた。それで、ロシア語で検索してみたら、すごくいっぱいヒットしたけど、カンジンの文章が読めないから、英語で検索してみたら、まあまあそこそこヒットした。英語の文章には「パイオニア島」って書かれてたけど、それでも、ニポンのウィキペディアの解説に毛が生えた程度で、他の島との位置関係とか気候とかが簡単に書かれてるだけで、詳しい記述はなかった。
だから、あたしが知りえた情報の中から、「これだけ知ってればOK」って感じのことだけを書くと、まず、この「ピオネール島」ってのは、北極海にあるロシアのセーヴェルナヤ・ゼムリャ諸島にある島で、この「セーヴェルナヤ・ゼムリャ」ってのは、「北の地」って意味だそうだ。そして、このセーヴェルナヤ・ゼムリャ諸島を代表するのが、十月革命島(14,204)、ボルシェヴィク島(11,206)、コムソモレツ島(8,812)、ピオネール島(1,527)の4つで、これよりも小さい島もいくつかある。ちなみに、カッコの中の数字は、その島の面積で、単位は「平方キロメートル」なんだけど、これを書くと「二乗」のとこのちっちゃい「2」が文字化けしちゃうから、数字だけを書いた。
ニポンで一番大きな都道府県は、もちろん北海道だけど、「県」だけを見ると、岩手県が一番大きくて、その次が福島県だ。それで、このセーヴェルナヤ・ゼムリャ諸島の中で一番大きな十月革命島は、岩手県と福島県の間の大きさだ。そして、この4島の中で一番小さいピオネール島は、ニポンの県の中で一番小さい香川県(1,876)よりもひとまわり小さいけど、それでも、佐渡島(855)や淡路島(592)よりは遥かに大きいので、とても歩いて一周できるようなレベルの島じゃない。つまり、このセーヴェルナヤ・ゼムリャ諸島ってのは、主要の大きな4つの島だけで、ニポンの4県くらいあるワケで、この他にも、シュミット島(467)や小タイミル島(232)ってのがあるから、面積だけを見れば、なかなかのもんだと思った。
だけど、普通に人間が生活できるニポンとは違って、なんたって北極海にあるんだから、航空写真で見れば真っ白な氷のカタマリみたいな島だし、年間の平均気温は「マイナス14度」、最低気温は「マイナス40度」にも達するそうだし、沿岸部に少しだけ「コケ類」が生えてるだけで、あとはほとんどが「永久凍土」なんだそうだ。そして、あたしが調べた中には、人が住んでるかどうかは書かれてなかったけど、西にあるノヴァヤゼムリャも、おんなじような気候だけど人が住んでるから、このセーヴェルナヤ・ゼムリャ諸島にも、人が住んでるのかもしんない。
それでも、ノヴァヤゼムリャに住んでるのは、先住民族のネネツ人が数十人いる程度だ。だからこそ、かつてのソ連は、この島を核の実験場にしたんだと思うし、現在のロシアは、この島に巨大なプルトニウム生産工場を造ったんだと思う。ニポンの政府だって、「安全だ!」って連呼しながら、できるだけ首都圏から離れてて、できるだけ人口の少ない場所にプルトニウム生産工場を造ってるんだから、考えてることはどの国の政府もおんなじだ。そんなに「安全だ!」って言うんなら、皇居の中にでも造りゃいいのに。
‥‥そんなワケで、ここで、あたしの愛用してるお風呂パズルの話に戻るけど、オトトイの日記にも書いたように、サスガに100円ショップで買っただけあって、「書かれてて当然の国名とかが書かれてないのに、誰も知らないような島の名前が書いてあったりする」ってワケだ。そして、この「ピオネール島」の誤植の「ピオルネ島」の周りには、西の細長い島に「ノバヤゼムリャ」、東の2つの島に「ノボシビルクス諸島」って書かれてる。それ以外には、少し大きめの文字で「北極海」って書かれてるだけで、他には何もない。そして、「ピオルネ島」って書かれてるとこには、大きな島と小さな島が描かれてるから、この地図だけを見た人は、この「大きな島」のほうが「ピオルネ島」だと思い込んじゃうだろう。
だけど、今回、分かったことは、この大小の島は「セーヴェルナヤ・ゼムリャ諸島」ってことで、たぶん、大きなほうが「十月革命島」、小さなほうが「ボルシェヴィク島」なんだと思う。だから、この場所には、東の「ノボシビルクス諸島」とおんなじに、「セーヴェルナヤ・ゼムリャ諸島」って書くのが正しいワケで、仮に、島の名前を書くとしても、この諸島の中で一番大きい「十月革命島」って書くべきなのだ。それなのに、どこをどうすれば、4番目の大きさの「ピオネール島」だけを書くことになるんだろう。それも、「ピオルネ島」だなんて間違えてまで書くなんて、意味が分かんない。
スペースとしては十分にあるんだから、ちゃんと「セーヴェルナヤ・ゼムリャ諸島」って書くことも可能だし、東の「ノボシビルクス諸島」の「諸」って文字がキチンと読めるんだから、おんなじ大きさで「十月革命島」って書くことも可能だ。それなのに、なんで「ピオルネ島」なんだろう? たとえば、「伊豆七島(いずしちとう)」を面積の順に並べると、大島(91)、八丈島(62)、三宅島(55)、新島(23)、御蔵島(20)、神津島(18)、利島(4)ってことになるけど、ニポン地図の伊豆七島の「大島」の場所に、「伊豆七島」とも書かず、「大島」とも書かず、4番目の大きさの「新島(にいじま)」の名前だけが書かれてる地図ってことになる。さらには、その「新島」の名前を間違えて、「親島」なんて書いてあるようなもんだ。
でも、あたしは、こんなことに文句を言うべきじゃないと思う。それどころか、この「ピオルネ島」のオカゲで、あたしは、いろんなことを知ることができたんだから、感謝すべきだと思ってる。で、「ピオネール島」の他に、あたしが知ることができた「いろんなこと」の1つが、「ピオネール」だ。Oさんのメールには、「ピオネールといえばソ連版ボーイスカウトが有名ですが」って書かれてたけど、あたしは知らなかったので、「ピオネール島」だけじゃなくて、「ピオネール」も調べてみた。そしたら、こっちはたくさんヒットして、ウィキペディアにも項目があって、次のように書いてあった。
「ボーイ・ガールスカウトが志願制で、“来る者拒まず、必要なのはやる気のみ”であるのに対し、ピオネールは団員として相応しいと認められなければいくらなりたくとも入団出来ない。特に出身階級が良く(プロレタリアート出身ということ)、健康で、学力優秀、品行方正な青少年の中から選抜される言わば将来の社会の幹部候補としてのエリート的な存在であった。(当然ながら非行による強制退団・除名もあり得る)。そのため、団員達は自らの身分に強い誇りを持っているという。また性別による区分はない。団員のシンボルは赤いネッカチーフ(ネクタイとも)。」
これだけを読むと、「ピオネール」って、ものすごく厳しい少年団みたいに感じられる。だけど、あたしはウィキペディアに書かれてることを鵜呑みにしないようにしてるから、他にヒットしたサイトも順番に見て行った。そしたら、「チェブラーシカ」っていうロシアのアニメのニポン版DVDに、「チェブラーシカ、ピオネールに入りたい」 っていうお話があった。アラスジは、次のように書かれてた。
「ゲーナとチェブラーシカが遊んでいると、ピオネール(ソ連式ボーイスカウト)の列が行進していきます。格好いいピオネールにチェブラーシカも入りたい。でも、チェブラーシカは小さすぎてゲーナの弾くアコーディオンに合わせての行進も上手くできません・・・。」
そして、このDVDには、「ピオネール」を知らないニポン人のために、以下の解説が添えられてるそうだ。
「註:ピオネールとは、満10~15歳の子どものほぼ全員が加入した校外教育組織。共産主義的な行動規範・思想を身につけることを目的とし、ボランティアや社会活動を中心に行うボーイスカウトに近い組織のこと」
つまり、この注釈が正しければ、「満10~15歳の子どものほぼ全員が加入」してたってことで、ウィキペディアに書かれてることとは違って来る。それに、この注釈にあるように、国家が子供たちに「共産主義的な行動規範・思想を身につけることを目的」としてたんなら、選び抜いた一部の子供だけを入団させるよりも、できるだけ多くの子供たちを入団させてたと思うし、ウィキペディアに書かれてるように「プロレタリアート出身」だけに絞ってたら、意味がなくなっちゃうと思う。
‥‥そんなワケで、どっちがホントなのかは分からないけど、とりあえず、あたしは、当時のソ連に「ピオネール」っていう少年団があったってことだけは知ることができたので、これだけでも、100円のパズルの元は、十分に取れたと思う。そして、この日記を読んで、「ピオネール島」とか「ノバヤゼムリャ」のことを知った人たちには、せっかくだから、1961年10月30日に、ソ連がノバヤゼムリャで行なった「史上最大の水爆実験」の映像を紹介しようと思う。当時は、アメリカとソ連による核兵器の開発合戦が行なわれてて、それがエスカレートしてった結果、ソ連は、ヒロシマ型の原爆の3300倍というキチガイ爆弾、「ツァーリ・ボンバ」を作り出し、その投下実験をしたのだ。巨大なキノコ雲は、上空60キロまで立ち上り、その衝撃波は地球を3周したって言われてる。そして、それから46年も経った現在でも、アメリカやロシアによる核武装が続いてるばかりか、世界唯一の被爆国であるこのニポンでさえも、平然と「核保有」を主張する異常者が総理大臣になったり、大阪府知事に立候補したりしてるんだから、やっぱ、人間ほど愚かな生き物はいないと思う今日この頃なのだ。
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