インターネット上の良識
どっかの吉野家のバイト君2人が、ブタ肉を山盛りにした「テラ豚丼」を作ってる映像をインターネットの動画サイトに投稿した問題で、吉野家は、このバイト君2人を処分したそうだ。処分の内容は公表してないけど、最低でもクビにはなったんだろう。でも、吉野家って、アホっていうか、ケツの穴がちっちゃっいっていうか、最悪だよね。あたしが吉野家の社長だったら、さっそく、この「テラ豚丼」をメニューに加えて、このバイト君2人を表彰して、特別ボーナスをあげちゃうとこなのに(笑)
だって、こんなレベルのギャグも分かんないなんて、バカ丸出しだよ。まるで、小学生の他愛もないイタズラに対して、大の大人が本気で怒るような、この殺伐とした感覚、ホント、せちがらい世の中になっちゃったよね。普通の感覚なら、ゲラゲラ笑って終わるようなことなのに、ちょっとでも火の気の立ちそうなことを目ざとく見つけて、大挙して押しかけて炎上させて喜ぶネット舟虫どもの嫌がらせなんかに折れちゃって、「該当者を処分」なんていう安易な対応で火消しを図るなんて、自民党のチーム世耕とおんなじ程度の腰抜けだよ。
たとえば、牛丼や豚丼の具を投げあってたとか、道路に撒き散らしてたとかなら、そりゃあ、批難されるのも処分されるのも仕方ないだろう。だけど、いくら悪ふざけとは言え、ライバル店の人気の看板メニューに負けないような新メニューにチャレンジしたんだから、そこには、吉野家のバイトとしての吉野家への愛があったワケで、本人たちも、「投稿してもシャレで済むレベル」って判断したから投稿したんだろう。それに対して、匿名で騒ぐことを生き甲斐にしてるネット舟虫どもの無責任な声なんかに過敏に反応しちゃって、社をあげて該当者を割り出して処分するなんて、まったく、最低最悪の企業だと思う今日この頃、皆さん、アメリカ産の狂牛丼の食べすぎで脳みそがスポンジ状になってませんか?
‥‥そんなワケで、あたしは、今回の吉野家の対応って、今のどうしようもないインターネット社会の一番悪い面が現れたものだと思った。モノゴトの良し悪しを自分の目で正しく判断することを放棄して、「ネットで騒いでるから悪いこと」「サイトが炎上したから慌てて対応」って、バッカじゃないかって思う。「炎上」なんてもんは、一部のタチの悪い「炎上させることを生き甲斐にしてるネット放火魔ども」の単なる恒例イベントなのに、そんなもんを民意とカン違いして慌てて対応するなんて、これでも企業と言えるのだろうか? そして、こうしたバカ企業がくだらない前例を作っちゃうから、言論の自由や表現の自由がどんどん奪われてくんだと思う。
あたしに言わせれば、十分にシャレのハンチューの「テラ豚丼」なんかよりも、「ねこ鍋」のほうが、よっぽど大問題だと思ってる。本来、人間の食べ物を入れるための土鍋に猫を入れるって行為自体が、まるで、猫を食べ物として扱ってるようにしか見えないからだ。もちろん、個人で楽しんでるぶんには構わないけど、それを写真に撮ったり動画に撮ったりして公開するなんて、「良い人も悪い人も誰でもが閲覧できるインターネット上のサイト」ってことを考えたら、こうした短絡的な行為がどんな結果を生むか、簡単に想像できるだろう。
そして、あたしのこの危惧は、現実のものとなってしまった。「ねこ鍋」の流行にともなって、頭のおかしい異常者たちが、実際に子猫を殺して料理するという残酷な動画を「実録のねこ鍋」、「リアルなねこ鍋」として、動画サイトで公開し始めたのだ。生きた子猫をテーブルに押さえつけ、その首を包丁で切り、腹を割いて内蔵を取り出し、体毛を燃やしてから肉を切り分けて、それを料理してる一連の動画だ。もちろん、「ねこ鍋」だけに責任があるワケじゃないけど、不特定多数の人が閲覧できるインターネット上に、文章の何倍もインパクトや影響力のある画像や動画を公開するんであれば、常に、「悪意を持った人」の存在を念頭においておかないと、取り返しのつかないことに発展する恐れがある。
たとえば、あたしが、あまりにも酷い事件の被害者を気の毒に思い、その人のブログやサイトを紹介したりすると、リンクからそのサイトを訪れた多くの人たちは、好意的なコメントを残したり励ましのメールを送ってくれたりするけど、必ず1人か2人は、匿名で嫌がらせのコメントを書き込むような人がいる。だけど、あたしとしては、そうした嫌がらせを受けることよりも、1人でも多くの良識を持った人たちに事件のことを伝えたいと思うから、小さなデメリットは仕方ないものとして、あえて紹介したりしてるワケだ。
でも、これが、単なる嫌がらせの書き込みなどではなく、実際に子猫を殺して料理するようなことになると、とても「小さなデメリット」とは言えなくなる。そして、こうした残酷な行為を喜びにしてるような異常者は、簡単に言えば「人の嫌がることをするのが快感」なワケだから、自分1人で子猫を殺して喜んでるだけじゃなくて、わざわざ猫が好きな人たちのブログやサイトに、この動画をリンクして回る。わざわざ不特定多数の人が集まる掲示板などに、この動画をリンクして回る。そして、1人でも多くの猫が好きな人たちに、この残酷な動画を見せることによって、より、喜びを得るってワケだ。
‥‥そんなワケで、どうでもいいような他愛もないイタズラに本気で怒ってみたり、本来は真っ先に注意をうながさなきゃいけないようなことを野放しにしたりって、このインターネット上のアンバランスな状況は、もはや、無法地帯のようなもんだ。そして、こうした状況を広げてるのが、ミクシーのような会員制のSNSの中の個人の日記の内容までも勝手に公開して、わざわざ火をつけて回ってる悪質な放火魔ニュースサイトの存在だ。ま、高校生の日記の内容までネタにしてるような厚顔無恥なニュースサイトなんか、遅かれ早かれ誰からも相手にされなくなると思うけど、それにしても、この国の良識って、いったいどこに行っちゃったんだろう?って思う今日この頃なのだ。
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