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2007.12.07

言葉は悪いけど(笑)

現在の自民党の実質的な総理大臣、森喜朗は、大阪や大阪人を大っ嫌いなことでオナジミだけど、そんな森喜朗は、かつて、京都市で行なわれた自民党の懇談会で、大阪と大阪人のことをボロクソにけなして、大阪のことを「タンツボ」だと罵った。プライベートな席での会話ならともかく、壇上に立っての講演での発言なんだから、すごい度胸っていうか、サスガ、「サメの脳みそ」っていうか、開いた口が塞がらない。それも、関西エリアでの発言なんだから、すごすぎると思う。で、これは有名な話だけど、知らなかった人のために書いとくと、森喜朗は、こうノタマッたのだ。


「大阪人は金儲けばかりに走り、公共心も選挙への関心も失くしてしまった。低俗な風俗産業も必ず大阪から生まれるし、大阪は眉をひそめることが多すぎる。大阪人には道を造るにも公共用の土地を提供する気持ちがまったくない。言葉は悪いが大阪はタンツボだ。」


で、もう1つ、念のために、「タンツボ」ってモノを知らない人のために説明しとくと、昔のニポンには、駅のホームとかの公共施設に、タンを吐くための専用のツボが設置してあったのだ。たいていは、白く塗られたホーローの容器で、分かりやすいように赤い字で「痰(たん)」て書いてあった。もちろん、女性はそんなもん使わないけど、オッサンとかは、そのタンツボの前に立ち止まり、「カ~~~~ッ!」ってやってから、「ペッ!」ってタンを吐いてたのだ。

ちょっと想像したくない光景だけど、とにかく、不特定多数のオッサンたちのタンがドロドロと溜まってるツボ、それが「タンツボ」であり、森喜朗は、大阪のことをこの「タンツボ」だと言い放ったのだ。つまり、大阪って都市が「タンツボ」なら、その中で暮らしてる大阪人たちは、みんな「タン」てことだ。これが、今の自民党を代表する政治家の持ってる認識であり、あたしは、こんな人間を影のトップに置いてる政党なんかを支持してる大阪の人たちがいることが信じられない今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、あたしは、東京生まれの東京育ちだし、母さんは三代東京、父さんは五代東京だから、生粋の東京っ子ってワケで、大阪には縁もゆかりも無い。だけど、そんなあたしでも、国民の税金でゼイタクな暮らしをしてる政治家が、自国の特定地域のことや、そこで暮らしてる人たちのことを「タンツボ」だの「タン」だのって、それも、オオヤケの場で発言するなんて、絶対に許せない。

そして、森喜朗と言えば、石原慎太郎に次ぐ男尊女卑オヤジだから、女性差別発言も多い。「子供を産まなかった女には年金を払うな」とか、「女は視野が狭い」とか、ことあるごとに女性を差別し続けてることでもオナジミだ。だから、あたしは、女性なのに自民党を支持してる人も理解できない。つまり、「大阪在住の女性」で自民党を支持してる人って、あたしには、まったく理解できないってワケだ。

他にも、森喜朗には、沖縄に対する差別発言や無党派層に対する差別発言をはじめとして、数々のトンデモ発言があるけど、あたしが言いたいのはソコじゃない。だって、政治家の過去のトンデモ発言を列挙して、カタッパシからツッコミを入れてくってパターンは、もう飽きちゃったからだ。じゃあ、何で森喜朗の「タンツボ発言」を取り上げたのかって言うと、今日は、その「タンツボ」のリトル前の部分に着目してみたワケだ。森喜朗は、こう言ってる。


「言葉は悪いが大阪はタンツボだ。」


そう、あたしが着目したのは、この「言葉は悪いが」の部分なのだ。仮に、この発言が、壇上でマイクを通してしゃべってたんじゃなくて、テーブルの席で、隣りの自民党議員との個人的な会話の中での発言だったとしたら、森喜朗は、絶対に「言葉は悪いが」なんて使わなかっただろう。そのまま、「大阪なんてタンツボだよ」って言い切ってたハズだ。つまり、この「言葉は悪いが」ってのは、そうした表現をすべきでない場だって自覚してる上で、あえて言いたい時に、その保険として、前もって断わっておくための冠詞みたいなもんなのだ。

だけど、それでもこの発言が大問題になったのは、いくら「言葉は悪いが」なんて前置きしたって、そんなもんで帳消しになるようなレベルの発言じゃなかったからだ。もちろん、国民としては、この発言で森喜朗の人間性、森喜朗の本音が分かったワケだから、それはそれで貴重な発言だとは思う。逆に、腹の中じゃ「大阪なんてタンツボだよ」って思ってるのに、口じゃ「大阪は素晴らしい!大阪人は素晴らしい!」って、心にもないことを連呼されるよりも、有権者としては、本音が聞けて良かったと思う。

‥‥そんなワケで、最近は、インターネット上での発言、特に、個人のブログでの発言なんかが取りざたされて、ちょっとでも不適切と思われるような表現なんかがあると、大騒ぎになるケースが多い。だけど、公人である政治家が、オオヤケの場で、いくら「言葉は悪いが」って前置きしても、「大阪はタンツボだ」って言ったことが許されるのに、公人でも何でもない一般の人が、自分のブログに書いたことで、そんなに問題視されることが分かんない。ブログ上での発言について問題視する人たちって、口をそろえて「インターネット上に公開した時点で私的な発言じゃなくなる」とかって言うけど、あたしは、これほど、つかみどころのない指摘はないと思ってる。

だって、コレって、そのブログのアクセス数によって、まったく状況が変わって来るからだ。開設したばっかで、数人のお友達しかアクセスしてないブログと、毎日何万人ものアクセスがあるブログを一律には扱えないからだ。たとえば、森喜朗の「タンツボ発言」がなかったとして、あたしが、この「きっこの日記」に、自分自身の発言として、「言葉は悪いけどさ、大阪ってタンツボみたいな街だよね」なんて書いたら、最低でも1000通以上の苦情のメールが来るだろう。だけど、開設したばっかのブログにおんなじことが書いてあっても、何の問題にもならない。

高校1年生の男の子が、ケータイでブログを始めたとする。そして、クラスで仲良しのお友達3人に、そのブログのURLを教えたとする。そしたら、そのブログにアクセスするのは、そのお友達3人だけなんだから、そこに書き込む内容も、「今日の部活どうだった?」とか、「あの先公むかつくよな」とかって、極めて内輪のことが中心になる。それは、アクセス数の多いブログが、不特定多数の読者に向かって発信してる内容とはまったく異質のものだし、書いてる本人にだって、不特定多数の人たちに見られてるなんて意識はない。それどころか、ブログには「誰にも見られてない秘密の場所」っていう意識があって、学校じゃ言えないようなこと、親にも言えないようなことを書いたりしてるパターンが多い。

それで、ある日、その男の子が、3人のお友達しか見てない自分のブログに、「今日の部活どうだった?」とか、「あの先公むかつくよな」とかとおんなじ意識で、「それにしても、この前の旅行で行った大阪ってタンツボみたいな街だったよな」って書き込んだとする。そして、それを読んだお友達も、コメント欄に、「ホント、大阪って最低だよ」って書き込んだとする。だけど、このままじゃ、この4人以外は誰も見てないし、その存在すら知られてないから、何の問題も起こらない。

だけど、たまたま、ネットサーフィンとか、何かの単語の検索とかで、このブログを見つけちゃった人がいたとする。そして、運の悪いことに、その人がネット放火魔の1人だったとする。そしたら、その人は、「こりゃあ、いい火ダネを見つけた♪」ってことになって、さっそく、大阪の人たちが集まってるあちこちの掲示板に、このブログのURLと、「大阪のことをタンツボだって誹謗中傷してるやつがいるよ」ってコメントと一緒に、コピペして回るだろう。そして、それまでは1日のアクセス数が10回程度だった男の子のブログに、何百人、何千人ていうネット舟虫たちが押し寄せて、「殺すぞ!このガキ!」だの何だのってコメント欄に書き込みまくる。中には、大阪とは関係ない舟虫たちもいっぱい混じってるから、ヘンテコな関西弁も乱れ飛ぶ。そして、この男の子は、ブログを閉鎖することになる。

‥‥そんなワケで、これが良くあるブログの「炎上」から「閉鎖」への一般的な流れだけど、この流れを見れば、誰が悪いのかは一目瞭然だろう。一番悪いのは、火をつけて回って、燃え上がる様子を眺めて、ニヤニヤしてるネット放火魔だ。これは、こうしたことを趣味にしてる個人もいれば、自分が記事にするために火をつけて回ってるニュースサイトの記者もいる。もちろん、中には、ホントに酷い発言をしてて、糾弾されるべき個人ブログもある。だけど、そのことと、それを目ざとく見つけて、わざわざあちこちの掲示板に火をつけて回ることとは、次元の違う問題だ。

本来、そのブログに書いてある内容に対して不満があったなら、自分が文句を言えばいいだけのことだ。そして、ホントに不満を持った人の多くは、実際に、そうしてる。あたしのとこにも、あたしの書いた内容に対して不満や反論がある人は、メールフォームからメールして来る。ただ、何度も言ってるように、デタラメなメールアドレスやフリーのメールアドレスからのものは、自動的にゴミ箱に行くようにしてあるし、初めてメールを送って来るのに、最低限のマナーであるアイサツや簡単な自己紹介もないものは、開封と同時に破棄してる。だから、あたしの場合は、キチンとしたアドレスが記入してあって、最低限のマナーを守ってるメールしか読まないけど、それでも、一方的に書いてるだけじゃなくて、ちゃんと反論にも目を通してる。

だけど、こうした反論をして来る人たちと、ネット放火魔とは、まったく別の人たちだ。たとえば、さっきの男の子の話なら、たまたまそのブログを見つけた人が大阪の人で、自分の街を悪く書かれてることにムカついたのなら、そのコメント欄に文句を書くか、運営者にメールで文句を言うだろう。それだけのことだ。だけど、ネット放火魔ってのは、自分は大阪とは関係なくて、そのブログを見てもムカついてないのに、「これを大阪の人たちが集まってる掲示板に知らせて回れば、きっと大炎上するぞ♪」って思う人種なのだ。

‥‥そんなワケで、あたしは、こんなネット放火魔なんかに踊らされて、普段は一度もアクセスなんかしたこともない他人のブログに押しかけて、周りのバカどもと一緒になって嫌がらせの書き込みを繰り返してるヤツラって、他に何の楽しみもないのかな?って気の毒になって来る。そして、それよりも、もっと気の毒なのが、ネット放火魔なんかに踊らされて、ゴモットモなことを書き込んで、まるで自分が正しいことをしてるかのように錯覚してるヤツラだ。前者の場合は、自分が嫌がらせをしてるって自覚した上でやってるから、まだマシだけど、後者の場合は、こんな嫌がらせに加担していながら、自分が正しいことをやってるって思い込んでるんだから、もう、救いようがない。集団で押し寄せて1人をやりこめるってのは、たとえ相手がどんなに悪くても、たとえどんなに正当なことを言おうとも、その図式は、単なる集団リンチでしかない。自分1人じゃ面と向かって文句も言えない腰抜けが、徒党を組んだトタンに鼻息が荒くなって、仲間と一緒にギャーギャー騒ぎ出すなんて、言葉は悪いけど(笑)、とてつもなくカッコ悪い最低最悪のチキン野郎だと思う今日この頃なのだ。


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