すみれ引退

今までお休みしてた遅れを取り戻すために、年末年始はカタッパシからお仕事を入れたんだけど、1日に2ヶ所、合計で12時間以上の立ち仕事を続けてたら、足首が悲鳴をあげて来た。ヒザはサポーターのオカゲで何とかなってるんだけど、とにかく足首が痛くて、歩くどころか、立ってるだけでもつらい。足首の内側のスジが引きつるような、電気が走るみたいな痛みが続いてるんだけど、何よりもつらいのが、それを表情に出さないようにしてることだ。
どんなに痛くても、「うっ!」っていう声は噛み殺すことができるんだけど、ちょっとでも気を抜くと、それが表情に出ちゃう。だけど、そんな顔を周りの人たちやお客様に見られたら、「どうしたんですか?」ってことになっちゃうから、絶対に表情には出せない。お店にしても、ケガ人なんかを働かせてるなんてことが知れたら、お店の信用問題になっちゃう。だから、あたしとしては、どんなに痛くても、平然とした表情をし続けてなくちゃならないってワケで、痛みに耐えることもつらいけど、それを周りに悟られないようにし続けてることが、何よりもつらい。
痛い時に「痛い!」って言って、わんわん泣くことができた子供のころを懐かしく思いつつ、何とか1日のお仕事を終えたあたしは、お店を出て、1つめの角を曲がるまでは、ムリして普通に歩いた。そして、角を曲がったとこで、歩道の横のポールにつかまって、右の足に体重が掛からないようにして、この日、初めて「痛い顔」をした。
しばらく、その体勢で、痛みが引くのを待ってから、ふと顔を上げると、周りのクリスマスのイルミネーションが目に入って来た。どこからともなく、ジングルベルの音楽も聴こえて来た。それまでは、気を張ってたから、イルミネーションにも音楽にも気づかなかったのだ。
あたしは、痛みをこらえて、ゆっくりと歩き出した。腕を組んだ楽しそうなカップルが、すぐ横をすれ違ってく。クリスマスに彩られた街には、足を引きずって歩く手負いの三十路女よりも、楽しそうな若いカップルのほうが、遥かに似合うと思った今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?
‥‥そんなワケで、あたしは、これから大晦日まではベッタリとお仕事があるし、お正月も1日と2日だけはお休みにしたけど、3日からは、朝から夜遅くまでカケモチでお仕事がある。ま、いつものパターンなんだけど、今年は7ヶ月もお休みしてたし、まだ完全に治ってない状態での「見切り発車」だから、リトル不安もある。それに、これ以上、足首が痛くなったら‥‥って思うと、リトルどころか、ビッグ不安になって来る。そして、そんなことを考えてると、さっきすれ違ったカップルの女の子の楽しそうな顔が蘇って来る。
こんなふうに、何か不安なことがあった時って、恋人でもいれば、その恋人に慰めてもらえばいいんだよね。だけど、あたしは、ポケモン‥‥じゃなくて、ひとりでできるもん‥‥じゃなくて、「ひとりもん」だから、どうするのかって言えば、バーチャルな世界で自分を慰めるしかない。自分を慰めるなんて言うと、略して「自慰」ってことになっちゃうけど、あたしの場合は、プレステ2で「サクラ大戦~熱き血潮に~」をやって、今、1番好きな神崎すみれちゃんとのラブラブなヒトトキを過ごすことくらいしか、自分を慰める方法を思いつかない。
だけど、ぜんぜん時間が足りない今の状況で、ノンキにゲームなんかやってる時間なんかないから、あたしが思いついたのは、お得意の「オイシイとこ取り」だった。つまり、最初っからゲームをやるんじゃなくて、最後にセーブしたラスボスとの戦いのとこから始めれば、もう、すみれちゃんとのラブラブ度は最高レベルになってるし、短い時間で楽しむことができるってスンポーだ。それで、あたしは、自分を慰めて元気づけるために、久しぶりに「サクラ大戦~熱き血潮に~」をプレステ2に入れて、ゲームをスタートさせてみた。
それで、ラスボス戦の前でセーブしたとこから初めて、6人の帝国華撃団のメンバーとともにラスボスをやっつけて、そのあとに訪れる「愛するすみれちゃんとのラブラブなヒトトキ」を過ごして、胸の奥と股間がジーンとして、あとは妄想の世界にロケットダイブ‥‥って形にしようと思ってた。だけど、今回、今まで気づかなかったんだけど、「オプション」てコマンドがあったのを発見しちゃった。
それで、なんか、すみれちゃんとの特別な展開でもセレクトできるのかもしんないと思って、そのコマンドを見てみたんだけど、良くある、文字の表示速度を速くするとか遅くするとか、サウンドをモノラルにするとかステレオにするとか、コントローラーの振動をオンにするとかオフにするとか、そんなのだった。でも、1番最後のとこに、「戦闘難易度」ってのがあって、「普通」と「難しい」とをセレクトできるようになってた。それで、あたしは、今までは「普通」で戦ってたってことを知ったので、せっかくだから、「難しい」にしてやってみることにした。そのほうが、ラスボスを倒した瞬間の感動や、そのあとに訪れるすみれちゃんとの楽しいヒトトキが、より一層、深く味わえると思ったからだ。
‥‥そんなワケで、あたしは、初めて、「戦闘難易度」を「難しい」にして戦闘を開始したワケだけど、まだ、こっちが何もしてないのに、ラスボスからの最初の一撃で、メンバー全員のHPが半分以上もなくなるほどの大ダメージを受けちゃった。で、あたしは、それぞれを順番に回復させたんだけど、たとえば、HPが満タンで100とすると、食らったダメージが60なのに、回復できたのが40って感じで、回復できるHPが受けるダメージに追いつかない。これじゃあ、連続攻撃を受けたらアッと言う間に全滅だ。
それで、あたしは、ここでようやく「かばう」を思い出した。あたし(隊長)が、メンバーの中から誰か1人をセレクトして「かばう」にしとくと、そのメンバーは、敵からの攻撃を受けても、3回まではダメージが0なのだ。それで、とりあえず、すみれちゃんを「かばう」にしてから、次の作戦を練ることにした。だけど、作戦を練るも何も、次も最初とおんなじ攻撃を受けちゃって、またまた全員が大ダメージ。ただ、「かばう」にしといたすみれちゃんと、すみれちゃんからのお礼のラブラブメッセージをもらったあたし(隊長)だけは、ダメージが0だった。
だから、他のメンバーは、みんな、また回復のために1ターン動くことができなかったけど、すみれちゃんとあたし(隊長)だけは、動くことができた。で、あと2回は「かばう」の効果で無傷でいられるから、それまでに、この2機を使って体勢を立て直すしかないってワケで、あたしは、久しぶりに脳みそをフル回転させて、3手先までの作戦を練った。破壊力のあるあたし(隊長)とカンナが正面からの攻撃、同じく破壊力のあるさくらは左側からの攻撃ってパターンにして、すみれちゃんはあたしの後ろからの援護、飛び道具が使える紅蘭とマリアはさくらの援護、回復役のアイリスは安全圏の後方に配置しといて、必要に応じて前線へ移動‥‥って作戦にした。
結局、こんなチョロイ作戦じゃ、強力な連続攻撃に対応できなくて、途中で何度もやられそうになったけど、最終的には、回復役のアイリスをあたし(隊長)とカンナのすぐ後ろに配置しといて、ワザと敵の攻撃のダメージを受けさせて、それで溜まったパワーで仲間をマトメて全回復させるって作戦に切り替えたら、何とかギリギリで勝つことができた。こっちは、紅蘭とマリアがやられちゃったけど、あたし(隊長)さえ生き残ってればOKなので、何とかハッピーなエンディングを迎えることができた。そして、楽しみにしてたすみれちゃんとのゴージャスでエキセントリックなラブラブ生活が始まって、すみれちゃんの「ツンデレ」の「デレ」の部分だけが全開の可愛さを満喫して、トドメの熱いキスでメロメロになったら、あたしの不安はふっ飛んだ。
‥‥そんなワケで、クリスマスも大晦日も、朝から夜遅くまで働きまくる「ひとりもん」のあたしとしては、こんなふうに、ジミに不安を解消するしかないワケだけど、それはそれで何とかなってるし、いくらバーチャルとは言え、仮にも、帝国歌劇団の花組のトップスター、神崎すみれちゃんに慰めてもらってんだから、これはアリガタイザーなことだと思ってる。細かいことを言えば、「トップスター」じゃなくて、ゲームでもパチンコでも「トップスタァ」って表記されてるから、マニアは「トップスタァ」って書くのが正しいんだろう。ま、そんなこたーどうでもいいんだけど、バーチャルの世界の中のすみれちゃんは、バーチャルの世界の中で、帝国歌劇団を引退しちゃったワケだ。
で、帝国歌劇団の花組のトップスターが神崎すみれちゃんなら、現実の世界では、宝塚歌劇団の花組のトップスターと言えば、春野寿美礼(はるのすみれ)さんだ。神崎すみれちゃんと違うとこは、すみれちゃんが娘役なのに対して、寿美礼さんのほうは男役ってワケで、もう、オシッコが漏れそうになっちゃうほどカッコイイ。だけど、そんな寿美礼さんも、すみれちゃんとおんなじに、とうとう引退することになった。12月24日のクリスマスイブ、あと2日で引退しちゃうんだけど、引退を記念して、ナナナナナント! 10000円もする「メモリアルフォトアルバム」を発売することになった‥‥って言うか、もうすでに発売してるんだけど、この写真集に対して、「お前は赤福か?」「お前は吉兆か?」って声が相次いでるのだ。
この「メモリアルフォトアルバム」は、「キャトルレーヴ」っていう宝塚の専門ショップだけで「完全予約制」で発売されたんだけど、ページは、たった4枚、わずか9ページしかなくて、そこに掲載されてる写真も、寿美礼さんのファンならすでに持ってるようなものばっかで、ちっとも珍しくない。だから、普通に考えたら、とても10000円なんて価値のあるシロモノじゃないんだけど、「キャトルレーヴ」の説明文には、「お渡しまで約3週間ほどいただきます」「完全受注生産」「春野寿美礼からのメッセージ&直筆サイン入り」って書いてあるのだ。つまり、この説明文を読んだファンは、誰もが、写真集としての価値はないけど、「春野寿美礼からのメッセージ&直筆サイン入り」って部分に対しての金額が10000円なんだって理解したハズだ。
だけど!だけど!だだだだだけど!この「直筆サイン」てのが、実は、「印刷」だったのだ!それで、「キャトルレーヴ」に問い合わせてみたところ、「『直筆サインを印刷したもの』なのですから、それを『直筆サイン入り』と説明しても何も問題はありません」ってことだった。そして、電話などで「直筆サイン」について確認の問い合わせをして来た人に対しては、ちゃんと「印刷です」と回答してるんだから、この点でも適切な対応をしていて、何も問題ないっていう見解だった。
‥‥ふ~ん、そんなもんなのかな~? ま、天下の宝塚歌劇団が堂々とやってることなんだから、法律的には問題ないんだろうけど、この説明文を読んで、寿美礼さんの直筆サインが書かれてるんだと信じたファンたちが、あまりにも気の毒だ。大好きな寿美礼さんの直筆サインが書かれてるんだと思って、ナケナシのお小遣いをはたいて写真集を予約したファンが、3週間も待って手元に届いてから、「印刷だった」ってことを知った時の落胆する姿を想像すると、あたしは、すごくかわいそうに思えてきちゃう。だって、これとおんなじことをあたしがやられたら、やっぱ、「騙された!」って思うもん。
いくら法律には触れてなくても、こういう商売の仕方って、ファンの心理を悪用してるみたいで、あたしは最悪だと思う。思いやりの気持ちのカケラでもあれば、普通は「印刷です」って明記するのが当然だと思うし、それ以前に、たった9ページしかない使いまわしの写真集に、10000円なんて法外な値段をつけるハズがない。それが、正反対に、誰もがカン違いするような説明文を出して、ゴテイネイにサインの部分の拡大画像まで公開して、それで予約をさせるなんて、あまりにもひどい話だ。だからこそ、この写真集に対して、「お前は赤福か?」「お前は吉兆か?」って声が相次いでるのだ。
‥‥そんなワケで、春野寿美礼さんは、本名の「長田(おさだ)」から「オサちゃん」の愛称で呼ばれてて、世界陸上の開会式で国歌を斉唱するほどの「歌劇団史上に残る屈指の歌唱力」って言われてる大スターだ。だから、今回の退団を発表してからは、CDやDVDをはじめとした関連グッズもすごく売れまくってる。退団公演の千秋楽のチケットなんか、ネットのオークションで数十万円で取り引きされてるほどだ。だから、この機会に少しでも多く稼ぎたいのは分かるけど、単なる印刷したサインを「直筆サイン入り」って言って、見開きで4ページしかない写真集を10000円で売るなんて、ここまでするか?って思っちゃう。だから、今年を表わす漢字は「偽」ってことだけど、あたしは、こうした「法律には触れない偽り」もあるもんなだな~って思った今日この頃なのだ。
★ 今日も最後まで読んでくれてありがとう♪
★ 1日1回、応援のクリックをお願いしま~す!
↓ ↓
人気blogランキング
★ 新刊「きっこの日記 R」のご予約は、こちらからどうぞ♪
↓ ↓
http://kikko.cocolog-nifty.com/kikko/2007/12/post_5738.html
| 固定リンク


















![: ダンス・スタイル・ダイエット[DVD付]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/114C7s-IxwL.jpg)
![: ダンス・スタイル・ダイエット シェイプアップ・レゲエ編[DVD付]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/11gK1dBTneL.jpg)



















