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2008.01.31

エヴァンゲリオン~使徒、再び~

全国のパチンコ屋さんに「エヴァンゲリオン~使徒、再び~」が導入されて、もう10日も経つってのに、あたしは、あまりにも忙しくて、まだ打てないでいた。それで、いつも読んでる「ビワコさんのブログ」「オリ法ブログ」を見ると、ビワコさんはガンガン出してるし、バリンコンさんもガンガン出してるし、セレブ大鳥さん以外(笑)はみんな大勝ちしてるみたいで、早く打ちたくてジンジャエールだった。とにかく、新台の場合は、1日でも早く行かないと、いつ、出なくされちゃうか分かんないから、あたしはアセリまくってた。ホントなら、確実に勝てるユルユルの初日に行って、最低でも5万円、できれば10万円は稼がせてもらうつもりだったのに、初日の整理券ももらいに行けなかったし、お仕事も入ってたし、残念、無念、コスイネン‥‥って感じだった。

前回の「エヴァンゲリオン~奇跡の価値は~」の時は、導入3日後に行って、3000円で初当たりを引いて、16箱半、27000発で8万円になった。そして、2週間目に入ったら、10連チャン以上はしなくなったけど、それでもそれなりに出してくれた。だけど、今は、自民党とナンミョー党のセイで世の中がメチャメチャ不景気だから、お店側のサジ加減が分かんない。だから、確実に勝つためには、初日から1週間しかないって思ってたのだ。でも、もう2週間目に入っちゃったから、「まだ、それなりには出してくれてても、釘は渋いだろうな」って想像しつつ、ビワコさんやバリンコンさんのブログの写メを見て、「ああ~早く打ちたい!」って思ってた今日この頃、皆さん、もう打ちましたか?


‥‥そんなワケで、あたしは、「何としても1月中には打ちたい」って思ってたんだけど、それは、まだ今年になってから1回もパチンコに行ってなかったので、パチンコに行けばそれが「初打ち」になるワケで、仮にも俳句をたしなんでる者としては、「初」のつくものを2月に入ってからやるワケには行かなかったからだ。その上、月末の支払いも厳しくなって来てたし、何とか1月中には打ちに行かなきゃって思ってた。

そしたら、あたしの熱い思いがパチンコの神様に通じたのか、昨日、午前と午後に1本ずつ入ってた打ち合わせの、午後のほうが先方の都合で別の日に変更になったのだ。それで、あたしは、午前の打ち合わせが終わってから、そのまま現場の最寄り駅のパチンコ屋さんに突入して、「エヴァンゲリオン~使徒、再び~」を探した。そしたら、ドバーッと導入されてた上に、導入2週間すぎの平日の昼間ってシチュエーションのオカゲで、半分以上が空いてたのだ。

で、あたしの信頼してるスジから、どんな台を狙うといいか聞いてたので、空いてる台のデータを見て回ったら、すぐにその条件を満たした台が見つかった。それで、あたしは、さっそくその台で打ち始めたんだけど、思ったほど回らない。今度の台は、役物が初号機だけなので、見た感じはスッキリしてるんだけど、風車よりも上に打っちゃうとステージに乗りにくくて、チョー弱めに落とし込まないとチャッカーに入らない。オマケに、ハンドルのスキマが狭くて、5円玉で固定できないから、手が疲れちゃう。

それで、なかなかハンドルの位置が決まらなかったから、最初の500円で7回しか回らなかったんだけど、次の500円で少しは回るようになったと思った14回転目、いきなり警報が鳴ったと思ったら、鎖みたいなのがバシッ!って出て来て、ワケが分かんないままシンクロリーチになって、背景が赤くなって暴走モードに突入しちゃった! もしかしたら、シンクロリーチの画面になってから、鎖みたいなのがバシッ!って出て来たのかもしんないし、あと、カヲル君の横顔みたいなのが出たような記憶もあるんだけど、いろんなことが短い間に起こったから、あんまりよく覚えてない。

‥‥そんなワケで、最初は、初号機が目玉の模様の使徒のATフィールドを破壊するリーチで、「2」で当たったんだけど、再抽選で「1」に昇格した。大当たりラウンドは、初当たりは第1話、2連チャン目は第2話ってふうに、テレビアニメの第1話から順番にストーリーを紹介して行くようになってて、あたしは、5連チャンしかしなかったので、第5話までしか見れなかったけど、きっと、26話まであるんだと思う。

それから、今回のは、確変が暴走モードになってるから、すごく分かりやすかった。ようするに、確変で当たれば、大当たりラウンド後が暴走モードになるってワケだ。そして、1回目は「シンクロ率10%」、2回目は「シンクロ率20%」ってふうに、画面の左上に表示されるんだけど、これは何の意味もないんだと思った。とにかく、あまりにも書くことがいっぱいあって、何から書いたらいいのか分かんないほどなんだけど、ヒトコトで言えば、「メッチャ面白い!」ってことだ。

エヴァンゲリオンのリーチも、ぜんぶ新しくなってて、特に、アスカの弐号機は、マグマダイバーのリーチになってて、サイコーだった。耐熱防護服を着た弐号機が、マグマの中に入ってくんだけど、通常の、足をそろえて無言で入ってくパターンの他に、両足を前後に大きくひらいて、「ジャイアント・ストロング・エントリー!」って言いなが入ってくパターンとかもあって、アニメを観たあたしとしては、すごくツボだった。そして、この先も、使徒にすぐやられちゃうパターンとか、初号機がナントカって武器をマグマの中へ落として、それを弐号機が受け取って使徒と戦うパターンとか、いくつものパターンに枝分かれしてる。さらには、その指示を出すのが、梶さんだったり、ゲンドウと冬月だったり、いくつかのパターンがあって、あたしが打った限りでは、梶さんのパターン2回と、ゲンドウと冬月のパターン1回は、ぜんぶ当たった。

何から何まで書くとたいへんなので、とりあえず、昨日のことを書くと、最初の台で5連チャンしたんだけど、この当たり数字が、「1」「1」「1」「1」「4」だったのだ。最初は「2」が「1」に昇格したけど、途中でもおんなじパターンがあって、「1」が4回続いた次がノーマルで、時短もダメだった。そして、1箱突っ込んだんだけど引き戻さなかったから、移動することにした。これは、「サクラ大戦」でも経験があるんだけど、大神一郎の「6」で当たって昇格、「6」で当たって昇格、「6」で当たって昇格ってのが5回も続いたあと、ノーマルからハマッたのだ。

だから、あたしは、おんなじ数字で3回以上の連チャンをした時は、そのあとのノーマル後に大ハマリするって自論に沿って移動することにしてる。それで、信頼できる筋からの情報の中に、「単発当たり後、650~700回転が満潮」ってのがあったので、そんな台を探してみたら、朝から1回だけ当たってて、674回転でやめてた台を見つけた。何でちゃんと数字を覚えてるのかっていうと、「新台で674回もハマるなんて、あまりにもムナシー」って思ったからだ(笑)

あたしは、そのムナシー台で打ち始めたんだけど、これまた、1000円で初当たりを引いちゃった。19回転目で、突然、初号機の役物が咆哮したかと思ったら、下からシンジの群が出て、初号機リーチに発展。そして、使徒にやられちゃったら、ゲンドウが登場して、F型装備で初号機が復活して、もちろん使徒殲滅で、またまた初号機の咆哮で、再抽選で、確変に昇格‥‥って、まるで、絵に描いたような美しい勝利だ。

その上、次は、確変中だったからアレなんだけど、期待できない零号機リーチになったから、「あ~あ」って思ったのもトコノマ、登場した零号機が、プロトタイプだった! 前回のプロトタイプは黄色っぽかったけど、今度のは少しオレンジっぽい、朱色っぽい感じだった。そして、当然、大当たり。結局、2台の合計で11箱、17000発ちょい、5万円になった。投資額は2000円だから、サスガ、導入2週間目って感じだった。

‥‥そんなワケで、あたしは、このツキの波から逃げちゃ駄目だ!逃げちゃ駄目だ!逃げちゃ駄目だ!って思って、今日も、お仕事が終わってから、パチンコ屋さんに行って来た。昨日とは別のお店だったんだけど、3台に1台くらいは空いてて、好きな台を探すことができた。それで、昨日とおんなじに、「満潮」に差し掛かってる台を探したら、これまたサイコーの「650回でやめた台」を発見しちゃった。それで、その台で打ち始めたら、これがもう大爆笑で、ナナナナナント! 4回転目で大当たりしちゃったのだ!

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で、これはノーマルだったんだけど、ラウンド中にイベントが発生しないから、「ダメかな?」って思ってたら、最終ラウンドが終わった瞬間に警報が鳴って、パターン青のマヤとか、ゲンドウとか、オナジミの顔ぶれが出て、確変に昇格しちゃった。この時のセグは、10の位が「7の上の横棒を取った形」で、1の位が「真ん中の横棒」だった。そして、時短後の引き戻しも何回かあったけど、ほぼ連チャンて呼べる形で、17回も当たった。シンジの「逃げちゃ駄目だ」の擬似連も出たし、何よりも驚いたのが、ゼーレの3分ミッションモードで、ミッションは「ミサトの予告を出せ」だったのに、アスカの擬似連が3ステップまで発展してから、弐号機リーチになって、それが大当たりしちゃった。

こんなの初めてなので、これぞビックル一気飲みだった。だって、「エヴァンゲリオン、発進!」て言うミサトを「ミサトの予告」とみなしたんなら、必ず「ミッション遂行」って文字が出るはずだから、その文字が出なかったってことは、「ミッションは遂行してないのにミッションモード中に別のリーチで当たった」ってことになる。「奇跡の価値は」で、ミッションモード中に「次回予告」から当たったことが2回あるけど、今回はアスカの擬似連だったし、それも最終ステップまで発展したんなら納得できるけど、3ステップっていうビミョ~な予告だったから、すごく意外だった。そして、こんなことじゃ終わらないのが、自分で言っちゃうけど、あたしの引きの強さ&導入2週間目までのサービス期間ってワケで、これがホントのナナナナナント!全回転も出しちゃったのだ!

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何の前ぶれもなく、画面が突然「バシッ!」って真っ暗になったと思ったら、「おかえりなさい」って文字が出て、「ファーストチルドレンがナンタラカンタラ」って文字が出て、レイのアップが出て、いろんなレイの顔が出て、大きな「確定」の文字をバックにして、全回転がスタートした。あたしは、大慌てでバッグからケータイを出して、必死に写真を撮ったんだけど、手が震えちゃってボケボケになっちゃった(笑)

それで、最後に、「あと書き忘れたことはないかな?」って考えてみたら、まだまだいっぱいあった。たとえば、「ミサトの部屋」が「ちゃぶだいと座椅子」になってたってこととか、新しく「リツコの研究室」ができたってこととか、ミサトが車でシンジを迎えに行って、使徒の攻撃をかわしながら逃げるリーチのこととか、あと、あたしが一番気になってるのは、「レイちゃんモード」だ。突然、デフォルメされたレイが、身長よりも大きなコインと一緒に現れて、「レイちゃんモード」「コイン廻しゲーム」とかって書いてあったんだけど、「何だろう?」って思ったトタンに、警報が鳴ってミッションモードに突入しちゃったのだ。たぶん、その大きなコインをまわして、何か書いてある面が出ればいいんだろうけど、1回もやらないうちにミッションモードに突入しちゃったから、すごく気になってる。

‥‥そんなワケで、まだまだ他にも面白いことがいっぱいありそうな「エヴァンゲリオン~使徒、再び~」だけど、どうせ「奇跡の価値は」とおんなじで、熱い予告やプレミアがバンバン出るのは最初だけだろうから、できるだけ早いうちに、カヲル君の四号機リーチも見ときたいと思う。でも、たった2日目で全回転も見ることができたし、今日は、500円の投資で26500発、8万円になったから、昨日と今日の勝ちぶんで、今月の支払いはすべてOKになった。だから、やっぱ、巻き上げられてる税金が「使途、不明」な自民党なんかアテになんないから、自分の力で最低限の生活水準を維持してくためには、定期的に「使徒、再び」のお世話にならなきゃなんないと思った今日この頃なのだ。


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2008.01.30

猫のカメラマン

3年も前のことで恐縮だけど、あたしは、2005年3月26日の日記、「世界で初めて」で、ニポンの南極観測隊が、ペンギンの背中にビデオカメラをガムテープでくっつけて、そのまま海中を泳がせて、ペンギンがエサのオキアミを追いかけまわす「ペンギン目線」の映像の撮影に成功したってことを取り上げた。それで、あたしは、その時、「ペンギンはムリだけど、猫ならあたしでもできそうだ」って思った。

それで、最初は、猫用のランドセルみたいなのを作って、それに小型のビデオカメラを入れて、猫の背中にしょわせたら‥‥って考えたんだけど、猫って、そこらでゴロゴロと転がったりするから、これはダメだ。そして、犬と違ってデリケートな猫は、自分の体に何かくっつけられるのを極端に嫌がるから、たとえ小さなものでも、体に何かをつけられたら外そうとしちゃうから、物理的にも、動物愛護の精神からも、やっぱ猫はムリかな?って思った。

だけど、猫の首輪にデジカメをぶら下げて、外へ遊びに行かせて、15秒ごとの自動シャッターで、「ネコ目線」の写真を撮って、それをホームページで公開してる人がいた。ドイツのラモーナ・マークシュタインさんていう女性なんだけど、「Friz.Cam」っていうホームページで、青空とか、草むらとか、「ネコ目線」の写真が満載で、とっても楽しい。名カメラマン、キジトラのフリッツ君も可愛くて、ドイツでは、たくさんの雑誌や新聞、テレビでも紹介された人気者だ。それに、ドイツ語が読めなくても、英語に切り替えられるようになってるから、あたしでも読むことができた今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、あたしは、このラモーナさんのホームページを見て、何にビックル一気飲みしたかっていうと、それは、フリッツ君の使ってるカメラだ。あたしは、ラモーナさんが、普通のデジカメを自分で猫の首輪につけてるのかと思ったのに、そうじゃなくて、猫用のカメラとしてキットで発売されてるシステムを使ってるって書いてあったのだ。それで、リンクしてあった「Mr.Lee Catcam」ってサイトを見てみたら、このキットを利用して、おんなじような写真を撮って楽しんでる人たちが何人も紹介されてたのだ。

中には、猫以外にも、犬の首にカメラをつけてる人もいたし、ロボット猫の首につけてる人もいた。そして、このサイトでは、カメラから電波を飛ばして、自宅のテレビでリアルタイムに映像を観るシステムも紹介してた。つまり、あたしは、たまたまラモーナさんのホームページを見て驚いたんだけど、猫にカメラをつけて写真を撮るのって、世界的には、ワリと一般的な遊びだったってワケだ。

それから、あたしの一番の心配、「猫にカメラなんかつけてかわいそうじゃないか?」ってことなんだけど、体のどこかに固定するワケじゃなくて、首輪にぶら下げるだけなので、ドイツのテレビ番組で取り上げられた時の映像を見る限りは、フリッツ君自身は、ぜんぜんジャマだとは感じてないみたいだった。そして、ラモーナさんのホームページの質問コーナーにも、「フリッツは、まるでカメラなど下げていないかのように、普通に歩き回り、他の猫とたわむれたり、ネズミを捕ったり、木に登ったりしています」って書かれてた。それから、フリッツ君にカメラをつけるのは、1週間に2回ほどで、1回の時間は1時間半くらいって書かれてた。

もちろん、首輪さえも嫌がる野良猫には、こんなカメラをつけたらかわいそうだけど、普段から首輪をつけてる飼い猫なら、猫にもよると思うけど、ほとんど負担にならない子もいるんだと思う。だから、猫も飼ってないし、海外から猫用カメラを取り寄せるお金もないあたしには、今はムリだけど、将来的には、十分に可能なことだと思った。それに、何もわざわざこの「Catcam」を取り寄せなくても、猫の負担にならないような大きさのデジカメに、定期的にシャッターを切るリレーシステムを組むだけでいいんだから、がんばれば自分でも作れそうだ。

だから、あたしの場合は、カメラのことよりも、猫のほうが重要になって来る。今の子たちは、みんな、自由で気ままな野良猫たちだから、カメラなんかつけたらかわいそうだし、やっぱ、この計画のために、撮影専門の猫を飼うしかない。そうなって来ると、あたしの好みで選びたいから、白黒のブチで、丸顔で、男の子で、シッポが太めで、肉球はピンクで‥‥って、空想して楽しんでるだけだから何とでも言えるけど、自分の子供と思って一緒に暮らしてた猫をネコ白血病で失ったあたしとしては、もう10年以上も経つけど、未だに猫を飼う気持ちにはなれない。あんなに悲しい思いは、もう二度としたくないからだ。

‥‥そんなワケで、あたしが一緒に暮らしてた猫も、フリッツ君とおんなじキジトラだった。女の子だったけど、東京に大雪が降った日に、道路沿いの雪の中で、泥まみれになって死にそうになってる子猫を見つけた。それで、あたしは、その子を連れて帰り、必死に看病して、命をとりとめることができた。そして、それから一緒に暮らすことになったんだけど、生まれた時からネコ白血病に母子感染してたみたいで、成猫になってから発病して、最後の最後までがんばってくれたんだけど、ダメだった。あたしは、2週間、お仕事を休んで泣き続けた。

今、あたしが好きだって言ってる「白黒のブチ」とか「丸顔」とか「男の子」とかっていうのは、ぜんぶ、その子の特徴とは反対だ。わざとじゃなくて、ホントにそう思って言ってるんだけど、ふと気づいたら、その子の特徴とは違う猫ばかりを「好き」って言ってる自分に気づいた。だから、心のどこかで、その子と共通点のある猫を「好き」って言うことに、浮気するような、その子を裏切るような、無意識の抵抗を感じてるんだと思う。

ま、そんなことは置いといて、水中の「ペンギン目線」のカメラ、陸上の「ネコ目線」のカメラとくれば、次は、空中の「トリ目線」のカメラだろう。だけど、サスガに、これは難しいと思う。普通にペットとして鳥を飼ってる場合は、ほとんどは鳥カゴから出さないし、外に出したら帰って来ない。それに、どんなに訓練したとしても、ブンチョウとかセキセイインコとかにつけられるほど小さなカメラはないだろう。だから、現実的に考えると、伝書バトとかレースバト、あとは、鷹匠のタカくらいしか思いつかない。あたし的には、渡り鳥にカメラをつけて、海を渡って行くとことかの写真が撮れたらワンダホーだと思うんだけど、渡り鳥が戻って来るのは半年も先だから、どう考えても、カメラが壊れてるか失くしてるかしそうな気がする。だから、失くしてもいいような「写るんです」みたいなカメラならいいけど、何万円もするデジカメなんか、とてもじゃないけど使えない。

それに、あたしの場合は、猫でもすぐにはムリなのに、鳥だなんてムリに決まってる。だけど、今日は、あれこれと妄想して楽しんでるだけだから、あたしの中のもう1人のあたしは、すでに近所の公園に行って、ベンチに座って、パン屑を撒いて、ハトを集め始めちゃった。そして、集まったハトの中から、一番リコウそうな顔のハトを捕まえて、長い時間をかけて訓練して、トリ用に開発した小型カメラを首のとこに装着して、大空へと放った。そしたら、2時間後にちゃんと戻って来て、カメラの中のメモリーチップをパソコンで再生してみたら、上空から撮影した多摩川や街など、航空写真みたいなのがたくさん写ってた‥‥って、ここまで書いて、あたしは、重要なことに気づいた。

それは、カメラのレンズの向きだ。猫のカメラのレンズが「前向き」なのに対して、鳥のカメラのレンズは「下向き」じゃないと意味がないってことになる。だけど、それを考える上で、さらに重要なのが、ハトが飛んでる時の首の向きだ。それで、あたしは、ハトが飛んでる写真を探して確認してみたんだけど、ハトは首をまっすぐにして飛んでた。よく考えてみたら、ハトに限らず、どんな鳥でも、飛ぶ時は首をまっすぐにしてるよね。だから、ハトの首にカメラをつければ、飛んでる時には空中から地上に向けて撮影することができるし、どこかに着陸すれば、首を立てるんだから、猫のカメラみたく、「トリ目線」の前方の写真が撮れるってワケだ。

そう考えると、あんがい簡単にできそうな気がして来た。ようするに、ハトの首につけても問題ないくらいの小型カメラがあればいいワケで、秋葉原に行けば売ってそうな気がする。だから、こっちも、猫の場合とおんなじで、カメラのことよりも、ハトを手なずけることのほうが遥かにヤッカイってことになる。「そんなら、ラジコンの飛行機とかヘリコプターとかに小型カメラをつければいいじゃん」なんて言う人がいそうだけど、それじゃあ意味がない。それなら、猫のほうだって、ラジコンの自動車とかにカメラをつければいいワケで、そんなことして自分で操縦したら、あたしがこの遊びに興味を持った最大の理由である「何が写ってんだか分かんないドキドキ感」が味わえなくなっちゃう。

2時間ほどのお散歩から帰って来た猫の首のカメラを外して、それをテレビにつないで、「いったい何が写ってるんだろう?」って、ドキドキしながら再生する。どこを飛び回ってたんだか分かんないハトが戻って来て、「いったいどんな風景が写ってるんだろう?」って、ワクワクしながら再生する。これが楽しいワケで、できることなら、猫とハトとを同時に出動させて、両方の写真を同時に見てみたい。

‥‥そんなワケで、あたしが期待してるのは、同時に出動させた猫とハトとが、どこかの公園でハチ合わせしちゃって、猫のカメラには「首にカメラをつけたハトの写真」が、ハトのカメラには「首にカメラをつけた猫の写真」が写ってるってパターンだ。こんなことにでもなったら、あまりにも楽しくて、あたしはもちろんのこと、小さいきっこたちも全員で小躍りしちゃうよ。で、あたしの周りで小躍りしてる小さいきっこたちを見たら、みんな首に小型カメラをつけてて、あたしのことを写してたりして‥‥って、こんなオチじゃ許されないと思うから、念のために、最後に、可愛い名カメラマン、フリッツ君を紹介してるYOU TUBEの映像をリンクしとこうと思う今日この頃なのだ♪


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「フリッツ君のお散歩」

「テレビで紹介されたフリッツ君」

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2008.01.29

大阪ラプソディー

東京の人が初めて大阪に行って、最初にビックル一気飲みしたこととして、ほとんどの人が口をそろえて言うのが、「そこら中の人たちが道端で漫才をしてた」ってことだ。もちろん、ホントに道端で漫才をしてるワケじゃないけど、道端でのオバサンたちの会話とかが、漫才のように見えるってことだ。あたしたち東京の人間にとっては、1人がボケるようなことを言って、それに対してもう1人が「何でやねん!」ってツッコミを入れるなんてことは、テレビのお笑い番組の中だけのことで、そんなことを日常生活の中でやってる人なんか1人もいない。

 

だけど、大阪に行くと、知り合い同士や友達同士どころか、商店街で買い物をするお客さんと店員さんとか、タクシーの運転手さんとお客さんとか、その時に初めて会った人同士でも、漫才のようなやり取りをしてるのだ。もちろん、100人が100人とも漫才みたいなやり取りをしてるワケじゃないし、年齢層や場所などのシチュエーションにもよるけど、東京でしか生活したことのない人が初めて大阪に行ったら、そこら中で「テレビのお笑い番組でしか見たことのないやり取り」が行なわれてるから、商店街を歩いただけで激しいカルチャーショックを受けることウケアイだ。

 

これは、大阪の人たちのノリっていうか、その土地土地の持つ固有性の1つなんだから、他の地域の別の固有性の中で生活して来た者が、肯定や否定をすべきことじゃない。たとえば、他の地域の人間が、「私は大阪の人たちのノリが好き」とか「私は大阪の人たちのノリが苦手」とかって言うのは自由だけど、「良い」か「悪い」かについては、言うべきでも論じるべきでもない。だって、そんなこと言い出したら、牛を殺して食べてる民族がクジラを殺して食べる民族に文句を言うのとおんなじことになっちゃうと思う今日この頃、皆はん、いかがお過ごしでっか?(笑)

 

 

‥‥そんなワケで、あたしは、去年、お仕事ができなくて療養してた時に、よく、GyaOで映画とかを観てた。それで、最初のころは、洋画とか古い邦画とかを観てたんだけど、そんな中で、パチンコをテーマにした「ゴト師株式会社」てのがあったから、試しに観てみたら、これがなかなか面白かったのだ。基本的には、裏ロムを使ってイカサマをするゴト師(仕事師)たちと、ゴト師たちからホールを守るチーム「ゴト師株式会社」との戦いなんだけど、主演は根津甚八だし、ワリと良くできてた。何よりも、制作された時代が良くて、フィーバー機からCR機へ移行するころの時代だから、パチンコ利権を独占してる警察庁関係者や、その裏で甘い汁を吸い続けてる平沢勝栄みたいな政治家とかも出て来るし、パチンコ業界のことを良く調べて作られてた。そして、続編も何本かあったから、あたしは、ぜんぶ観てみたんだけど、どれも楽しかった。

 

で、「ゴト師株式会社」のシリーズをぜんぶ観ちゃったあたしは、気分がギャンブルモードになっちゃったので、次は、「雀鬼(じゃんき)」っていうマージャンのシリーズを観てみることにした。たしか、大根仁監督が、日記に「雀鬼は面白い」って書いてたような気がしたし、久しぶりに清水健太郎の顔を見てみたくなったし、何よりも、伝説の雀士、桜井章一さんをモデルにした作品だってことで、観てみたいと思ってた。それで、最初の「雀鬼」を観てみたら、これもなかなか面白くて、マージャン自体も、キチンとした牌譜を元に作られてた。ただ、楽しみにしてたイカサマが、「ツバメ返し」にしても何にしても、どれも「こんなんじゃ絶対にバレちゃうじゃん!」てほどスローリーなんだけど、これは、きっと、観てる人たちの「こんなふうにイカサマをゆってる」ってことを見せるための演出なんだって、あとから分かった。

 

それで、この「雀鬼」は、とにかくいっぱい作られてる。正確には覚えてないんだけど、「雀鬼」が、1、2、3‥‥って、たしか、5か6くらいまであって、「やっとぜんぶ観終わった」と思ったのもトコノマ、今度は、「雀鬼・外伝」てのがあったので、それも観てみた。そしたら、桜井章一の役が加納竜に代わってたから、「あれ?」って思ったんだけど、制作された年を見たら、清水健太郎が覚醒剤で逮捕されて刑務所に服役してた年だった。で、加納竜は、「雀鬼」のシリーズで、清水健太郎のライバル雀士としても登場してたから、あたし的には、今まで助さんの役をやってた里見浩太朗が、突然、黄門さまの役をやるようになったみたいな違和感を感じたんだけど、観始めてみたら、今までの中で一番面白かった(笑)

 

‥‥そんなワケで、新しいのがGyaOにアップされるたびに、観るのを楽しみにしてる「雀鬼」のシリーズなんだけど、今は、清水健太郎が服役を終えてから再開された「真・雀鬼」のシリーズを随時公開してる。それで、前の「雀鬼」のシリーズの時には、痩せてて、目がギラギラしてて、いかにもギャンブラーって感じの風貌だったんだけど、そんな中にも、人情とかやさしさみたいな部分も感じさせてて、なかなか役柄にピッタリの清水健太郎だった。それなのに、服役を終えてからの今のシリーズは、まるで別人みたいに太っちゃって、首なんかなくて、頭が直接、胴体の上に乗ってるみたいだし、目つきも顔つきもホニャララ団の幹部みたいになっちゃって、とてもギャンブラーには見えない。

 

それも、「真・雀鬼」の1、2、3って進むにつれて、どんどん太ってくのだ。ホニャララ団の幹部の役なら、多少は太ってたほうが貫禄も出ていいと思うけど、ストイックなギャンブルの世界の身を置く一匹狼がデブだなんて、せっかくのイメージがダイナシティだ。それに、このシリーズにもチョコチョコといろんな役で顔を出してる桜井章一さん自身がスマートなんだから、その人の役をやってる役者がデブだなんて、あまりにもイメージが壊れちゃう。最初の1作目から楽しく観て来た立場で言わせてもらうと、あたしは、役柄に合わせてダイエットもできないんなら、役者なんか辞めたほうがいいと思う。

 

まあ、主役だダメでも、このシリーズは、長門裕之、宍戸錠、坂上次郎、安部譲二、見栄晴って、多彩なゲスト陣で持ってるような部分もある。毎回、それぞれのゲストが一風変わった雀士として登場して、そのストーリーを牽引して行く。そして、実際にはギャンブル狂いで莫大な借金を作り、年老いたお母さんに泣きついて返済してもらったような見栄晴が、常に2着をとる時間通りの堅実なマージャンを打つサラリーマン雀士の役で登場したりと、現実と役柄とのギャップも楽しめる。

 

‥‥そんなワケで、そんな「雀鬼」のシリーズだけど、ようやくお仕事もほうも一段落したので、ゆうべ、久しぶりに新しくアップされてた「真・雀鬼3/東西麻雀決戦」ってのを観てみた。それで、今回のゲストは誰なのかと思ったら、ナナナナナント! そのまんま東だったのだ!(笑)

 

もしかしたら、これから観る人もいるかもしんないので、ネタバレになるようなことは書かないけど、そのまんま東の役ってのが、大阪を代表するプロ雀士って設定で、東京を代表する桜井章一(清水健太郎)とマージャン対決をするってストーリーだ。だから、当然、関西弁を使うんだけど、これがまた、東京のあたしが聞いても首をかしげちゃうようなヘンテコな関西弁で、その上、「これぞ大阪人のファッション」とでも言いたげな服装がものすごい。つまり、ニポン人が未だにチョンマゲで刀をさして歩いてると思ってるような、遠い外国の人が想像するニポン人像みたいな感じの「大阪人像」って感じなのだ。

 

だから、たぶん、ホントの大阪の人が観たらダッフンしちゃうと思うけど、とにかく、そのまんま東の演じてる「大阪人」が、関西弁やファッションだけでなく、そのキャラがものすごいのだ。落ち着きがなくて、ペラペラとやかましくて、態度がオオヘイで、いちいち細かいことにうるさくて、強い相手にはペコペコして、もう最悪。もちろん、これは、台本があって、演技指導によって行なったワケだから、そのまんま東本人の問題じゃない。だけど、細かい表情や動き、ニュアンスなどは、そのまんま東本人が、「大阪人はこうだ」って思って演じてるんだろう。

 

そして、そんなそのまんま東は、大阪府知事選に立候補した橋下徹の応援演説に駆けつけて、お得意の口先だけのペテンを連呼した。ま、どっちにしても、自分たちの府知事を決める大切な選挙ですら、お得意のノリで「お笑い」にしちゃうのが大阪の人たちの面白いとこなんだから、今回の結果になったんだと思う。これで、大阪は、東京に続いて、全世界にニポン人の民度の低さをアピールすることに成功したってワケだ。ま、あたしとしては、ぜひ、橋下徹には当選して欲しかったから、これでバンザイなんだけどね。そうすれば、あの気味悪い顔をテレビで見る回数が減るからね‥‥ってのは、表向きの理由だけど。

 

それにしても、民主党って、どうしていつも魅力のある候補者を立てられないんだろう? あんなペテン師みたいなタレント候補でも当選できるような土地柄なら、テレビに出てるタレントでさえあれば、誰でも簡単に当選できると思うんだけどね。たとえば、民主党が小島よしおを立候補させて、選挙カーの上で、海パン一丁で、「そんなの関係ねえ!そんなの関係ねえ!」ってやってれば、簡単に200万票くらい集まったんじゃないの?

 

‥‥そんなワケで、あんなもんを都知事にしちゃった東京都民のあたしは、何も偉そうなことは言えないけど、橋下徹に関しては、当選してもらってホッとした。橋下徹の立候補に対して、何で出馬を要請した自民党自体が「府連推薦」にとどめたのか、何でナンミョー党が「府本部支持」にとどめたのかっていうと、これには理由があった。それは、橋下徹にウワサされてる、ある大スキャンダルのウワサだ。もしも、こんなことがオオヤケになれば、そのダメージは推薦した政党に及ぶことは免れられない。そして、沈没寸前の売国自民丸としては、ただでさえ支持率が急降下してんのに、こんなヤブヘビはシャレになんないから、最悪の場合でも大阪府連にだけ責任を取らせる形にしたってワケだ。だから、あたしとしては、この大スキャンダルが選挙前に暴露されて、橋下徹が落選して、またまたテレビにたくさん顔を出すことになるよりも、とにかく何としても当選してもらい、知事になってから暴露されたほうが面白いって思ってた。だから、今回の府知事選で、大阪を良くしようと思って投票に行った人たちよりも、「お笑い」の精神で投票に行った人たちのほうが遥かに多かったことに、あたしは感謝したいと思う今日この頃なのだ。

 

 

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2008.01.28

あなたの好きな「おっぱい」は何カップ?

Aカップ、Bカップ、Cカップ、Dカップ‥‥あなたは何カップのおっぱいが好きですか?(笑)


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笑う女

ここ1週間、1日おきに徹夜が続いてた。つまり、朝から夜遅くまで本職のお仕事をして、帰って来てから徹夜で別のお仕事をして、一睡もしないでそのまま本職のお仕事に行って、帰って来てから寝るってパターンが続いてた。そしたら、何だか、1日が48時間みたいな感じになってきちゃった‥‥ってのはウソで、やっぱ、人間の1日は24時間て決まってるみたいで、眠くて眠くてたまんない。で、今日は、お仕事じゃなかったんだけど、句会のマトメ作業をやってて、結局、徹夜になっちゃった。でも、今日は本職のほうがお昼すぎからなので、それまで少しだけ仮眠できるから、ずいぶんラクだと思う。

ただ、ひとつだけ不安なのは、徹夜で句会のマトメ作業をしてる間、寒くて風邪を引いちゃったみたいで、今、クシャミが止まらないのと、鼻水が垂れて来るのと、背中がゾーッとする。だから、これから、全裸になって、ベランダに出て、乾布摩擦でもしてミルコ・クロコップ‥‥なんてことも言ってみつつ、徹夜明けで睡魔に襲われてる上に、風邪気味で具合が悪い上に、さっきいれたコーヒーが、もうアイスコーヒーになっちゃったから、トホホな気分で、このマクラを書いてる。ま、これは、あたしの暖気運転みたいなもんで、「いかがお過ごしですか?」から先の本編はちゃんと書くから、あと250文字程度、温かく見守って欲しい。

それにしても、完全な防寒体勢で徹夜に望んだのに、何で風邪を引いちゃったんだろう? 上は、ババシャツを2枚着て、その上にトレーナー、その上にセーター、その上にショートコートで、下は、タイツ、レギンス、内側がモコモコの防寒パンツで、靴下2枚、それから、ニット帽とストールとマスクと手袋をして、肩から電気毛布にくるまってたのに、それでも風邪を引くなんて、ここはシベリアかっ!‥‥なんて思う今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、あたしの履いてる「レギンス」だけど、買った時には「スパッツ」って呼ばれてた。だけど、知らないうちに、呼び名が変わってた。コレって、今はまだ「呼び名の移り変わり時期」だから、「スパッツ」って言ってもそれほど恥はかかない。まあ、言わないに越したことはないけど、この冬までは、何とかギリギリで恥をかかないで済む。だけど、次の冬になったら、完全に「レギンス」って呼び名が一般的になるから、「スパッツ」なんて言ったら、笑われちゃうことになる。

コレとおんなじなのが、古いとこでは、あたしの母さんとかおばあちゃんとかの時代に、「シュミーズ」から「スリップ」への呼び名の変更があった。他にも、昔は「トレパン」、今は「ジャージ」ってのもあるけど、この「トレパン」てのは、「トレーニング・パンツ」を略したものだ。つまり、ジャージのズボンのことなんだから、それなら、そのころって、ジャージの上着のことは何て呼んでたんだろう?

とにかく、今、「シュミーズ」だの「トレパン」だの言ったら、笑われるどころか、意味が通じない人のほうが多いと思う。つまり、呼び名が変更してから10年くらいは、以前の呼び名を使うと笑われちゃうけど、さらに時代が進んで、20年とか30年とかが過ぎれば、以前の呼び名は死語になって、意味も通じなくなるってワケだ‥‥って、この「死語」って言葉も、すでに死語だけど(笑)

‥‥そんなワケで、「スパッツ」が「レギンス」に変わったり、「シュミーズ」が「スリップ」に変わったりするのは、根本的に呼び名が変わるワケだから、すごくハッキリしてて間違えにくい。だけど、中には、根本的には変わってないのに、発音だけが変わるケースがあって、これは分かりにくい。たとえば、誰でも知ってる時計の「ロレックス」だけど、これは、今の50代以上のオジサンやオバサンたちの多くが、「ローレックス」って呼んでる。それから、これまた有名な「カルティエ」のことも、オジサンやオバサンたちは、「カルチェ」って呼んでる。

あたしが一番意外だったのは、「フェラーリ」のことを「フェラリー」って言うオジサンがいたことだ。もちろん、これは、その人だけが間違えて覚えてたワケじゃなくて、何十年も前には、「フェラーリ」のことを「フェラリー」って呼んでた時代があったのだ。カーマニアのカメラマンに、あたしが生まれる前の1960年台の東京モーターショーの写真集を見せてもらったら、活字でも「フェラリー」って書いてあった。オマケに、その写真集を見てたら、ある車の説明文の中に、「カーブレータ」って言葉が出て来たので、何のことなのか聞いてみたら、「キャブレター」のことなんだって。

それで、あたしは、古本屋さんに行った時に、興味のある本を見るだけじゃなくて、外国語をカタカナで表記してありそうな古い本をパラパラと見てみるクセがついた。「キャブレター」を「カーブレータ」って書いてるみたいな、昔の面白い表記を見つけるためだ。で、ほとんどは、「エレベーター」のことを「エレベータ」って伸ばさずに書いてたり、「エレヴェータ」って書いてたりする程度だったんだけど、ある時、大爆笑なのを発見しちゃったのだ。

それは、昭和30年ころのアウトドアの本で、もちろん、当時は「アウトドア」なんて言葉はなかったから、「キャンプ」に関する本だったんだけど、いかにも昔っぽいイラストで、テントの張り方とかが説明してあった。それで、パラパラとページをめくってたら、後ろのほうに、キャンプで作るお料理がいくつか紹介してあったんだけど、その中に、「BBQ」ってお料理があったのだ。長い鉄串に、お肉やお野菜が刺してある絵が描いてあったから、あたしは、この「BBQ」が、「バーベキュー」のことだってすぐに分かったんだけど、その下の説明文を読み始めて、思わずぶっ飛んだ。そこには、こう書かれてたからだ。


「野外のキャムプでの定番料理といえば、野趣溢れる豪快なバビキュウです」


あたしは、思わず噴き出しそうになったんだけど、そこは静かな古本屋さんの中だったから、何とか笑いをこらえようとした。だけど、この「バビキュウ」って言葉が、あまりにもあたしのツボで、他のことを考えようとすればするほど、頭の中に「バビキュウ」って言葉がワラワラと増殖しちゃって、ついに、こらえきれずに大笑いしちゃった。あたしは、笑い出すとしばらくは止まらないから、この時も、近くで本を探してた人から変な目で見られて、ものすごく恥かしかったんだけど、どうすることもできなかった。だいたいからして、これ、もう何年も前のことなのに、今、これを書いてても、また思い出して、笑いがこみ上げて来ちゃってるし。

それで、あたしは、腹筋が痛くなるほど笑ったら、ようやく落ち着いたので、深呼吸してから、そのページを読み始めた。そしたら、「バビキュウの基本は○○ですが、やはりバビキュウらしさを楽しむためには、○○のバビキュウよりも○○のバビキュウのほうがバビキュウらしいでしょう」みたいな、もちろん、これは、あたしがデフォルメして書いたんだけど、こんな感じに思えるほど、「バビキュウ」って言葉が連発されてたのだ。たぶん、当時は、この「バビキュウ」ってモノが海外から入って来たばっかで、アウトドア界じゃ流行の最先端で、だから「バビキュウ」って言葉を連発したほうがカッコイイって感じてたんじゃないかって思う。でも、「バビキュウ」がツボのあたしにとって、これほどおかしい文章はないワケで、せっかく笑いが収まったとこだったのに、また大爆笑しちゃって、腹筋が痛くて死にそうになった。

‥‥そんなワケで、あたしは、その本が‥‥ってよりも、その「バビキュウ」のページがあまりにもおかしかったから、その本を買って帰ろうと思って値札を見たら、ナナナナナント! 2000円近くもしやがったのだ! だから、すごく欲しかったんだけど、後ろ髪を引かれるような思いで、その古本屋さんをあとにした。だけど、あたしの脳裏には、その「バビキュウ」って言葉が完璧に焼きつけられちゃって、それからというもの、普通の「バーベキュー」って言葉を目にしただけでも、反射的に「バビキュウ」を思い出しちゃって、「ププッ!」って噴き出すようになっちゃったのだ。

だから、あたしは、コンビニに行って、大好きな「かっぱえびせん」を買おうとすると、必ず隣りに「サッポロポテト・バーベQあじ」があるから、なるべく見ないように気をつけてる。だって、古本屋さんの中での爆笑なら、「何か面白い本を読んで笑ってる人」っていうことで何とかなるけど、コンビニの中での爆笑は、絶対に頭のおかしい人だと思われちゃうもん。それも、二度と行かないような遠くのコンビニならいいけど、いつも行く近所のコンビニだと、絶対にマズイ。

だけど、気をつけるのは、コンビニだけじゃないのだ。今は、お肉を食べるのをやめたから、マックにも行かなくなったけど、以前、100円マックを利用してたころは、100円のチキン・ナゲットを買うたびに、「ソースはマスタードとバーベキューとどちらになさいますか?」って聞かれちゃうから、ものすごく緊張してた。あたしは、ホントはバーベキューソースのほうが好きなのに、自分の口で「バーベキュー」なんて言ったら、もう絶対に噴き出しちゃうし、間違えて「バビキュウ」なんて言っちゃった日にゃあ、もう、その場でノタウチまわるほど笑い転げちゃいそうで、とてもじゃないけど言うことができない。それで、店員さんから聞かれる前に、「ソースはマスタードで」って言うようにしてた。そうすれば、「バーベキュー」って言葉を聞かずに済むからだ。

それから、スーパーに行った時も、要注意だ。お肉のコーナーはもちろんだけど、他にも、ドレッシングを見てても、冷凍食品を見てても、どこに「バーベキュー」って言葉が書かれた商品が隠れてるか分かんないからだ。そして、「バーベキュー」なら、まだガマンできるんだけど、サッポロポテトみたく「バーベQ」って書かれてたりすると、この「Q」って部分がダメ押しになって、あたしは噴き出しちゃう。最初から「Q」だけを単体で見たり、「Queen」みたく英単語に使われてたりすれば何でもないのに、前に「バーベ」がついてると、もうダメだ。

そして、あたしの頭の中には、競泳用の海パンで、全身にオイルを塗った山本太郎が登場して、ステッキを回しながらヘンテコな踊りを踊って、「メロリンQ!」って言い出しちゃう。こうなると、そこがどんな場所であろうと、どんな状況であろうと、あたしの爆笑は5分以上は止まらなくなり、立ち上がれないほど腹筋が痛くなり、顔は涙でボロボロになる。さらには、笑いすぎてゲホゲホと咳が止まらなくなり、それでも止まらないと、気持ち悪くなってゲーゲー吐きたくなって来る。

たいていの場合は、こうなる手前で笑いが収まるんだけど、「大丈夫ですか?」って声をかけてくれたスーパーのオジサンの鼻の穴から、ジェット噴射みたいに鼻毛が出てたりすると、もう、収まりかけた笑いが一気にレッドゾーンに突入しちゃって、ゲーゲー吐くまで笑い続けることになっちゃう。あたしのことを心配して声をかけてくれてるのに、これほど失礼な話もないんだけど、あんなに鼻毛が出てるのに人の心配をするなんて、あたしを笑い死にさせるために闇の組織が放った刺客なんじゃないかって思えてきちゃう。

‥‥そんなワケで、あたしのことを抹殺したい組織の皆さんは、どんな手段よりも簡単なのが、あたしのことを「キャムプ」に誘って、「バビキュウ」をゴチソウすることだ。そうすれば、あたしは、笑いが止まらなくなり、呼吸できないほど笑い転げる。そして、あたしの笑いが収まりかけた時に、鼻毛を伸ばしたオジサンに「大丈夫ですか?」って言わせれば、間違いない。そして、この「大丈夫ですか?」ってセリフも、「だいじょうぶですか?」じゃなくて、カミカミの早口で「だいじょぶですか?」って言わせれば、間違いなく、あたしは笑い死ぬと思う今日この頃なのだ(笑)


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2008.01.27

待ち続ける猫

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あんまり詳しく書くワケにはいかないけど、あたしのマンションから、駅とは反対の方向に行ったとこに、空き地がある。小さなお家1軒ぶんくらいのスペースなんだけど、何も建てられないまま、長いこと放置されてる。だけど、夏になって雑草が生い茂ると、誰かが来て刈ってるみたいで、しばらくするとキレイになってるから、一応、管理はされてるみたいだ。で、その空き地に行くと、ものすごい高確率で、もんじゃがいるのだ。それも、定位置に。

空き地の中は、奥のブロック塀の辺りだけは土が盛り上がってるんだけど、それ以外の90%の面積の部分は、あたしから見ると、どの場所もおんなじに見える。枯れた雑草の分布の具合も、土の露出度も、その土のマテリアルも、すべておんなじように見える。つまり、どの場所にいても、猫的な快適度としては変わらないように見える。それなのに、もんじゃがいるのは、絶対に右側のちょっと奥の野菊が生えてるとこなのだ。

たとえば、「周りの土はぬかるんでるのに、その場所だけはいつも乾いてる」とか、「周りは日影で寒いのに、その場所だけはいつも日が差してて暖かい」とか、何らかの理由があるのなら分かるんだけど、どの場所もおんなじように見えるのに、もんじゃは、必ずその場所にいる。だから、あたしは、その場所に何か秘密があるんじゃないかって睨んでるんだけど、頭脳は子供でもベッドでは大人、迷探偵キッコナンの推理力をもってしても、未だに謎が解けない今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、もんじゃのことを初めて紹介したのは、去年の10月14日の日記、「猫のことは猫に習え」だけど、そのころのあたしは、足のリハビリのために、毎日、朝と夕方に、近所をお散歩してた。それで、その空き地の前も通るから、最初にそこでもんじゃを発見してからは、通るたびに、「いるかな?」って思って見るようにしてた。だけど、そうそういつもいるワケもなくて、だいたい、5回から10回に1回くらいの確率だったと思う。だから、そのころのあたしにとっては、もんじゃが「いるか、いないか」ってことがポイントで、いたらそれだけで「おおっ!」って感じで、どの場所にいたかまでは気にしてなかった。もしかしたら、潜在意識的には「いつもあの辺の位置にいるな~」って思ってたのかもしんないけど、ハッキリと意識したことはなかった。

だけど、12月からは、お仕事に復帰したので、メッタにお散歩もできなくなり、地元を歩くって行っても、駅までの往復がほとんどになったから、その空き地の前を通ることは極端に少なくなった。それで、多くても週に2回くらいしか通らなくなったんだけど、そうなってから、ものすごい高確率でもんじゃがいるのだ。ちゃんと数えたワケじゃないけど、あたしが記憶してる限りでは、10回前後は通ったと思うんだけど、そのうちで、もんじゃがいなかったのは1回だけなのだ。それも、その日は雨だったから、いなくて当然の日だった。

それで、あたしは、5回目くらいから、「あたしが通れば必ずもんじゃがいる」ってことが気になり出して、何か、もんじゃがあたしの通ることを察知して、わざわざそこで待っててくれてるんじゃないのか?って気持ちがして来た。そして、それとおんなじくらいに、「いつも定位置にいる」ってことも気になり出したのだ。もちろん、いくら「定位置」っていっても、置物みたいに1cmもズレないでおんなじ場所にいるワケじゃなくて、野菊の右側にいたり左側にいたりって感じで、だいたい、野菊を中心として1m四方くらいの中にいるってことだ。それで、あたしは、もんじゃがどうしてその場所にいるのか、通るたびに観察するようになったんだけど、最初に書いたように、外見上は、他の場所とは何も違った様子がなくて、違ってるのは、野菊が生えてるってことだけなのだ。

‥‥そんなワケで、謎が謎を呼ぶ「もんじゃの定位置事件」だけど、迷探偵キッコナンが、今までの観察結果から分かったことや推理したことを箇条書きにしてみる。


1.もんじゃのいる場所が他の場所と違う点は、「野菊が生えている」という点だけである。つまり、もんじゃがその場所にいる秘密のカギは、この「野菊」に隠されてる可能性が高い。

2.「野菊」というのは、花の固有名詞ではなく、野に咲く「菊に似た花」の総称であり、その中には、キク科でない花も多く含まれる。そして、もんじゃのいる場所に生えているのは、正確には「野紺菊(のこんぎく)」である。

3.もんじゃのいる場所に生えている野紺菊は、秋に咲く花なので、開花していない夏場には、周りの他の雑草と区別がつきにくい。しかし、夏場に誰かが雑草を刈る時には、その野紺菊だけは刈り残されている。これは、その植物が野紺菊だと知っている者が、意図的に刈り残していると推測される。

4.もしも、その空き地の管理を一般の管理会社が請け負っていたら、夏場に雑草を刈る場合に、判別しにくい野紺菊だけを刈り残すということは考えにくいし、仮に判別できたとしても、一作業者の立場として、そのようなことは行なわないと思われる。(例外として、その土地の持ち主から「野紺菊だけは刈らないように」と指示されていれば別だが)

5.ビルやマンションが建てられるような面積の土地であれば、どこかの管理会社が管理を請け負っていることも考えられるが、この小さな空き地の面積や、野紺菊だけを刈り残している点などから総合的に推測すると、この土地の持ち主自身が、定期的に見回りに来て、周りの住民に迷惑をかけないように雑草を刈っている、と考えるほうが自然である。


‥‥そんなワケで、ここまでの推理から、あたしは、この土地の持ち主はおばあちゃんで、そのおばあちゃんが、夏になると雑草を刈りに来るんじゃないかって思った。もちろん、おじいちゃんの可能性もあるし、おじさんやおばさんの可能性もあるけど、そんなに目立たないジミな野紺菊を大切にしてるってことから、何となく、やさしいおばあちゃんの姿を想像したのだ。

そして、ここまで来れば、あとの推理は簡単だ。この空き地には、もともと、小さなお家が建ってた。築50年以上の小さな平屋だ。そして、おじいちゃんとおばあちゃんが住んでた。だけど、何年か前におじいちゃんが亡くなり、おばあちゃん1人になった。そんなおばあちゃんの寂しさを紛らわせてくれたのが、庭に遊びに来るようになった1匹の猫だった。その猫は、顔の模様がおかしかったので、おばあちゃんは、その猫の顔を見ているだけで、楽しい気持ちになることができた。そして、おじいちゃんが亡くなってから遊びに来るようになったから、まるで、おじいちゃんの生まれ変わりのようにも思えたのだ。

それで、おばあちゃんは、その猫に「トクちゃん」って名前をつけた。おじいちゃんの名前が「徳三(とくぞう)」だったからだ。そして、その猫のことを「トクちゃん」て呼ぶと、おじいちゃんと知り合った若いころのことを思い出せて、とっても楽しい気分になれた。結婚して1年目ころまでは、「トクちゃん」「ハナちゃん」なんて呼び合ってたけど、初めての赤ちゃんが生まれてからは、お互いに「お父さん」「お母さん」なんて呼び合うようになったし、子供たちが巣立って行き、最初のお孫さんを抱くようになってからは、「おじいさん」「おばあさん」なんて呼び合うようになった。だから、おばあちゃんは、もう何十年も、「トクちゃん」なんて呼んだことはなかったのだ。そして、そのまま、おじいちゃんは亡くなった。だから、この猫のことを「トクちゃん」て呼ぶたびに、おばあちゃんの心には、若かったころの思い出が蘇って来たのだ。

おばあちゃんは、最初は自分の食事の残り物をあげてたけど、そのうち、わざわざトクちゃんのために、ニボシやナマリブシを買って来るようになった。1人ぼっちになったおばあちゃんにとって、毎日、必ず遊びに来てくれるトクちゃんだけが、何よりの楽しみだったのだ。そして、そんな日が半年ほど続いたある日、おばあちゃんは、病気で倒れてしまった。そして、長いこと、入院することになった。病院のベッドで、おばあちゃんは、猫のトクちゃんのことを心配してた。それで、お見舞いに来た息子夫婦に、「庭に来る猫にご飯をやってくれ」って頼んだんだけど、息子のほうは、野良猫のことなんかよりも自分のお母さんのことのほうが心配だった。それで、こんなお母さんをいつまでも1人で住まわせておけないと思って、「退院したら自分たちと一緒に暮らそう」って提案したのだ。

一方、猫のトクちゃんは、おばあちゃんのいないお家に、毎日毎日、様子を見に来てた。そして、「今日もいないニャ~」って思い、トボトボと帰って行った。もちろん、もともとが野良猫なんだから、他にもエサ場があるから、飢え死にすることはない。あっちのお家で何かもらったり、こっちのゴミをあさったり、イザとなれば、多摩川の岸辺でブルーギルを獲って食べたりもできる。だけど、やさしかったおばあちゃんのことは忘れなれなかったから、毎日、必ず、おばあちゃんのお家の庭に通ってた。

だけど、おばあちゃんは、自分の体力にも自信が持てなくなって、息子夫婦と一緒に暮らすことに決めたのだ。病気が治って退院すると、そのまま息子のマンションへと引越して行き、古くなってたおばあちゃんのお家は、解体されて、空き地になった。そして、みんなで海辺に行きましたとさ。めでたし、めでたし‥‥ってワケには行かないけど、とにかく、おばあちゃんは、可愛いお孫さんたちに囲まれて、今も幸せに暮らしてる。そして、猫のトクちゃんは、近くのマンションの駐車場で、美人でセクシーなお姉さんから、大好物のカリカリをもらうようになって、これまた幸せに野良猫生活をエンジョイ・プレイしてる。

結局、それぞれに幸せになったワケだけど、おばあちゃんは猫のトクちゃんのことが、猫のトクちゃんはおばちゃんのことが、それぞれに気がかりだった。それで、猫のトクちゃんは、毎日のように、おばあちゃんのお家があった場所に通ってたし、おばあちゃんも、時々、空き地の様子を見に行ってた。だけど、朝と夜に通ってたトクちゃんと、昼間に様子を見に行ってたおばあちゃんとは、決して出会うことがなかった。

そんなある日、様子を見に行ったおばあちゃんは、雑草が伸び放題の空き地を目にしたのだ。それで、このままじゃご近所にも迷惑だし、おじいちゃんと何十年も暮らした思い出の場所をこんな状態にしておけないからって、次に来る時には、モンペを履いて、カマを持って来て、一生懸命に草刈りをした。そして、庭だった場所の片隅に、野紺菊を見つけたおばあちゃんは、いつもこの花のとこに来てた猫のトクちゃんのことを思い出して、そこにしゃがみ込み、しばらくじっとしてた。

次の日、空き地にやって来たトクちゃんは、昨日までとは様子が違うことに驚いた。あんなに生えてた雑草が、みんなキレイに刈られてたからだ。そして、空き地に足を踏み入れてみると、どこからかおばあちゃんの匂いがした。それで、空き地の中の匂いを嗅いで回ったら、白いお花の近くが、一番強く匂ったのだ。トクちゃんは、「間違いない。これは、あのやさしかったおばあちゃんの匂いだ」って思って、とっても懐かしい気持ちになった。そして、この場所で待ってれば、絶対におばあちゃんが来てくれるって確信したのだ。

‥‥そんなワケで、「迷探偵キッコナンの推理」ってよりも、いつもの「きっこの妄想」に近いけど、どっちにしても、あたしの空想物語は、これで終わりだ。だけど、こうでも思わなかったら、もんじゃが、いっつもおんなじ場所にいる理由が分かんない。そして、不思議なことは、どうしてなのか解明しないと気がすまないあたしなんだけど、残念ながら猫語は話せないから、もんじゃに聞くことができない。だから、自分で推理するしかないんだけど、どうせ推理するんなら、楽しくて、心が温かくなるようなストーリーのほうがいいし、そうなって来ると、どうしても妄想モードに突入しちゃうのだ。だけど、今朝、久しぶりに空き地に行ってみたら、やっぱりおんなじ場所にもんじゃがいて、あたしと目が会ったら、「ボクが待ってるのはお前じゃないニャ~」って感じの顔をしたように見えたから、あたしの妄想も、あんがい当たってるかもしんないと思った今日この頃なのニャ~♪(笑)


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2008.01.26

お寿司屋さんからマグロが消える日

あたしは、去年の9月25日の日記、「赤ちゃんのために」や、12月29日の日記、「もんじゃの好きなもの」をはじめとして、今までに何度も何度も「マグロの危険性」について書いて来たけど、ほとんどの先進国で「危険な食品」として厳しく規制されてるマグロが、ニポンでは何の認識もなく、日常的に食べられてることを危惧して来た。もちろん、これは、国民の命や健康よりも、癒着企業との関係を最優先してる自民党が、長年に渡って、マグロの危険性を国民へ積極的に告知しないように根回しした上に、何の規制も作らずに、国際安全基準値すらも無視して、好きなだけ流通させて来た結果なのだ。

今から35年前の1973年、当時の厚生省は、いろんな食用魚のメチル水銀の量を調査して、マグロとカジキの体内からは、当時の規制値を超える量が検出されたのだ。だけど、そんなことを公表しちゃうと、みんなマグロやカジキを食べなくなっちゃうから、政府は、国民の命や健康よりも、水産業界を守ることを最優先して、この事実をインペイしたのだ。そして、このまま検査を続けてたら、いつかは国民にバレちゃうと思って、厚生省は、「大型回遊魚は検査から除外する」っていうトンデモ規定を作っちゃったのだ。たから、それ以来、ニポン国民は、国際安全基準値を遥かに超えたメチル水銀の残留したマグロをありがたがって食べ続けて来たってワケだ。

その上、お魚の体内のメチル水銀てのは、脂肪の部分に、より多く蓄積されてく。つまり、マグロの場合なら、赤身よりも中トロ、中トロよりも大トロのほうに、たくさん含有されてるってワケで、あたしたちニポン人は、わざわざ高いお金を払って、より危険なものを食べて来たってワケだ。他の国じゃ、30年前とか20年前とかから、政府がキチンと「マグロは危険」て国民に告知してたのに、この国の政府って、ホントにサイテーだと思う今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、オトトイ、23日付の「ニューヨーク・タイムズ」に、「いよいよここまで来たか」って記事が掲載されてたので、今日はそれを紹介しようと思う。それは、「High Mercury Levels Are Found in Tuna Sushi (マグロの寿司から高濃度の水銀が検出された)」っていう、2ページにも渡ったレポートだ。あたしは、もちろん、ぜんぶ読んでみたんだけど、とにかく長いので、重要なポイントだけを書いてこうと思う。

このレポートは、去年の10月に、マンハッタンを中心としたニューヨーク市のお寿司屋さんやニポン食レストラン20店舗で、ニューヨーク・タイムズの記者がマグロの握り寿司を買って回って、それを専門の研究者たちに分析してもらった結果が明記されてる。分析を行なったのは、ロバート・ウッド・ジョンソン医学大学の環境医学教授のマイケル・ゴッチフェルド博士と、ラトガーズ大学の生命科学教授のジョアンナ・バーガー博士だ。で、その結果、20店舗すべてのマグロから、基準を超えるメチル水銀が検出されたのだ。

現在、「E.P.A(アメリカ合衆国環境保護庁)」で定めてる「大人1人あたりのマグロの安全摂取基準」は「1週間にマグロの赤身のお寿司を6貫」なんだけど、これらの店舗のマグロのお寿司だと、この基準を大幅に超えるので、1週間に6貫も食べたら危険だって言ってる。その上、これは20店舗のうちの15店舗の話で、残りの5店舗に関しては、さらに大量のメチル水銀を含んでいたので、あまりにも危険てことになり、食品医薬品局が法的な措置をとって、その5店舗のマグロをすべて排除させたって書いてある。

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この分析をしたゴッチフェルド博士は、ニュージャージー州の水銀特別対策本部の元議長で、水銀中毒になった患者の治療もしてる博士なんだけど、彼が言うには、「マグロを排除しなかった15店舗のお寿司でも、1週間に6貫どころか、3週間に1回でも危険です。誰も食べるべきではありません」て言ってる。で、この20店舗は、すべての店名と、検出されたメチル水銀の量が一覧表になってるから、「きっこのブログ」のほうに貼っておこうと思う。

‥‥そんなワケで、ゴッチフェルド博士は、「今回のサンプルはニューヨーク市で集めましたが、これはニューヨーク市だけが特別なのではなく、どの地域で検査しても同じでしょう」って言ってる。そりゃそうだ。おんなじとこで獲ったマグロが、アメリカ全土どころか、ニポンを含めた全世界に流通してんだから、ニューヨーク市のマグロだけが特別なんてことはアリエナイザーだ。そして、マグロってのは世界の海を回遊してんだから、別の場所で獲ったとしても、メチル水銀の量に大きな差はない。で、ここからはリトル重要なとこなので、ほぼ直訳を掲載する。


マグロに含まれているメチル水銀は、人間の成長過程の神経系を破壊する恐れがあるため、2004年には、子供と妊婦に向けて、カンヅメのマグロの消費量を制限するようにと、食品医薬品局と環境保護局が警告した。この時点では、カンヅメのマグロだけを制限していたが、そのあとの検査で、お寿司のマグロのほうが、カンヅメのマグロよりも遥かに大量のメチル水銀を含んでいることが分かった。過去数年の研究によって、こうしたメチル水銀が、成人の心臓疾患や神経系疾患を引き起こす原因になっていると考えられる。毒物学者で、食品医薬品局の危険評価チーム長であるマイケル・ボルガー博士は、「前回の警告から4年も経過したので、新たな制限を出すために、現在、調査と研究を進めているところです」と語った。


で、今回、法的に排除できる基準値、1ppm以上のメチル水銀が検出されたのは、マンハッタンのレストラン、「NOBU NEXT DOOR (ノブ)」、「Sushi Seki (寿司関)」、「Sushi of Gari (ガリの寿司)」、「Blue Ribon Sushi (ブルーリボン寿司)」、「Gourmet Garage (グルメ・ガレージ)」の5店舗なんだけど、もっとも高濃度の1.4ppmが「Blue Ribon Sushi」で、もっとも低濃度の1.0ppmが「NOBU NEXT DOOR」だった。だけど、法的排除を受けなかった残りの15店舗も、0.8ppmだの0.9ppmだのってのが何店舗も並んでるんだから、とても安全とは言えないだろう。そして、「Gourmet Garage」のオーナーのアンディー・アロンズ氏は、「しばらくはマグロを扱わないようにするけど、マグロを扱わないわけには行かないから、できるだけ水銀の少ないマグロを探すつもりだ」って言ってるし、「Blue Ribon Sushi」のオーナーのエリック・ブロンバーグ氏に至っては、「クロマグロが他のマグロよりも高濃度の水銀を持ってることには気づいてたので、小さな子どもを連れた親には、『子供にはマグロは1個か2個しか食べさせないように』と伝えていた」って言ってる。

このブロンバーグ氏が言ってるように、このレポートでは、おんなじマグロでも、キハダマグロやビンナガマグロと比べると、値段の高いクロマグロのほうが、遥かに多量のメチル水銀を含んでるって言ってる。それは、たくさんの魚を食べることによって、それらの魚の体内にあった少量のメチル水銀が、マグロの体内に蓄積されて行くワケだから、一番体の大きなクロマグロは、一番たくさんの魚を食べて成長して来て、そのぶん、一番多くのメチル水銀が蓄積されるからだ。

2007年度のニューヨーク保健省の調査では、他の地域よりもニポン食レストランやお寿司屋さんが多く、マグロを食べる機会も多いニューヨーク市民は、血中の水銀濃度が、アメリカの全国平均値の3倍だったと報告してる。そして、ニューヨーク市民の中でも、もともと白人よりも魚を多く食べる中国系をはじめとしたアジア系の人たちの血中濃度が高く、さらに、その中でも、高額所得者たちが、飛び抜けて高かったそうだ。これは、お金持ちのアジア系の人たちは、マグロの中でも、値段の高いクロマグロ、つまり、もっとも水銀濃度の高いものを好んで食べてるからだと分析されてる。

「E.P.A」で食用魚の水銀について研究してるケイト・マハフェイ博士は、今回のマグロのお寿司の高濃度の報告を受けても、別に驚かなかったと言う。それは、ニューヨークに限らず、アメリカの多くの都市部では、妊娠してる女性や赤ちゃんに母乳を与えている女性、そして、子供には、マグロ、メカジキ、サメ、ハタなどをはじめとした水銀濃度の高い食用魚を食べないようにと警告をして来たのにも関わらず、大量の危険な食用魚が消費され続けてる事実を知ってたからだ。そして、それは、多くの専門家たちが口を揃えて言い続けてるように、政府による警告が、十分に国民に行き届いていないからだと書かれてる。

ハーバード公衆衛生大学院の環境衛生の助教授、フィリップ・グランジャン博士は、「水銀の摂取量を抑えるためには、食物連鎖の中で、できるだけ小さな魚を食べるべきです。魚の体内の水銀濃度は、食物連鎖によって蓄積されて行くのですから」と言って、食物連鎖の頂点にいるマグロの危険性を訴えている。そして、ゴッチフェルド博士は、「私は、お寿司は日常の食べ物ではなく、ほんのタマに食べるものだと考えています。そして、お寿司を食べるにしても、お寿司にはいろいろな種類のネタがあるのですから、マグロ以外を選択すべきでしょう」って考えを述べてる。

「High Mercury Levels Are Found in Tuna Sushi」(ニューヨーク・タイムズより)
http://www.nytimes.com/2008/01/23/dining/23sushi.html?_r=1&scp=2&sq=tuna&st=nyt&oref=slogin


‥‥そんなワケで、ここまでが、今回の「ニューヨーク・タイムズ」のレポートの大マカな内容だ。あたしの場合は、マグロが危険だなんて知ったのは、ここ数年のことだから、今は絶対に口にしないようにしてるけど、30年近くも食べて来たことになる。だけど、あたしは、子供のころなんて、お寿司なんて1年に1回か2回くらいだったし、お寿司って言えば必ず桶に入った1人前のやつだったから、マグロは赤身が1貫と、鉄火巻きが3個だった。そして、お寿司の他にマグロを食べることなんて皆無だったし、もともとマグロはそんなに好きじゃないから、大人になってからも、自分から進んで食べることはなかった。だから、30年近くも食べて来たって言っても、トータルの量は大したことないと思う。

そして、マグロの他に水銀の多いカジキ、キンメダイ、クロムツ、ハタも、みんな高級魚だから、あたしはほとんど食べたことがない。さらには、その他のサメやクジラやイルカに至っては、クジラだけは2~3回くらい食べたことがあるけど、サメやイルカは1回も食べたことがない。あたしが好きなのは、アジ、サンマ、イワシ、サバ、サヨリ、カマスって感じで、小さなお魚ばっかだ。あたしが好きなお魚の中で、一番大きいのでも、30cmくらいのホッケだから、ぜんぜん問題ない。

だから、ハッキリ言って、マグロが水銀まみれでも、あたしには関係ないことなのだ。ただ、あたしが1つだけ心配なのは、今までに何度も書いて来たように、水産業界を守るための政府のインペイ工作によって、妊娠してる女性や赤ちゃんに母乳を与えてる女性が正しい知識を得られずに、取り返しのつかないことになっちゃう危険があるってことだ。何しろ、ニポンの政府は、最初に書いたように、他のお魚の水銀検査は定期的に実施してんのに、一番危険なマグロだけは「特例」ってことにして、まったく検査せずに、好きなだけ国民に食べさせてんだから、これはもう、アメリカ産の狂牛肉を平然と輸入してんのに匹敵するくらい、国民の命や健康を何とも思ってないってことなのだ。だから、こんな、企業のことしか考えてない政府なんかはほっといて、もう、自分の命は自分で守るしかないのだ。

‥‥そんなワケで、コイズミが断行した規制緩和によって、この国の食文化はメチャクチャにされた。産地偽装や賞味期限の偽装が日常的になっちゃったのも、ニポン人の主食であるお米までもがインチキ米だらけになっちゃったのも、すべては規制緩和による競争社会がもたらした産物だ。そして、政府が調査データを改ざんしたりインペイしたりしてまで、猛毒のダイオキシンや異常プリオンを含んだアメリカ産の狂牛肉や、ほとんどの先進国で絶対に食べないようにと警告してる危険なマグロを全国に流通させてる始末。そして、そんなもんをありがたがって食べてる国民がいるんだから、あたしとしては、もう、「死にたいヤツは勝手にどうぞ」の世界になっちゃった。だけど、いくらアカの他人のこととは言え、大人が勝手に死ぬのは自由だけど、これから生まれて来る赤ちゃんや、お母さんのオッパイを吸ってる赤ちゃんが、取り返しのつかないことになるのだけは胸が痛む。だから、前にも紹介したけど、妊娠中の女性と授乳中の女性だけは、下記のサイトを見て欲しいと思う今日この頃なのだ。


「お母さんになる人へ」
http://www.lbv.jp/ninpu.htm


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2008.01.25

お知らせです♪

Y944
1月27日(日)、日比谷の野音で、またまた「NO NUKES MORE HEARTS」のライブイベントが開催されます!

今回は、前回よりも音楽のライブに力を入れるそうで、数多くの素晴らしいアーティストが出演します!

もちろん、いつものように無料ですから、皆さん、ジャンジャン参加してくださいね♪

開始時間や参加アーティストなどの詳細は、「NO NUKES MORE HEARTS」のオフィシャルサイトへどうぞ♪


「NO NUKES MORE HEARTS」
http://www.nonukesmorehearts.org/top.html

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語るに落ちた自民党

長年、ガソリン税の甘い汁を吸い続けて来た自民党の議員たちは、理不尽な暫定税率の「10年据え置き」を法案として提出した。これには、開いた口がふさがらないドライバーがほとんどだと思うけど、この自民党の売国法案を後押ししてるのが、自民党から「ガソリン税の暫定税率を死守しないと新しい道路を作れなくなる」って脅された地方の首長たちだ。地方の首長たちは、かけがえのない地元の野山を切り崩して、不必要な道路を作ることによって、地元の土建会社やホニャララ団と癒着して、浮かせたお金を仲間内で山分けして来た。だから、この利権を必死に守ろうとしてる。でも、コレって、おかしいよね? 自民党って、国民に対しては、「ガソリン税を下げる」って言ってる民主党に反対する理由として、たしか、こう言ってたよね?


「ガソリン税を引き下げると、車に乗る人が増えるから、地球温暖化が加速する」


これも、バカな漫画家が描いた4コマ漫画みたいな話だけど、国民に対しては、「車に乗る人が増えると地球温暖化が加速する」って言っときながら、地方の首長たちには、「ガソリン税の暫定税率を死守しないと新しい道路を作れなくなる」って脅してバックアップさせるなんて、こんな二枚舌は前代未聞だろう。国民には「車に乗るな」、地方の首長には「道路を作れ」って、何、これ? 新しい道路を作ったら、走る必要のない車までが、「一度は走ってみよう」なんて思って、わざわざ遠くから走りに来るじゃん。そこを走る車が増えるじゃん。

だいたいからして、新しい道路を作るのって、たくさんの車に走って欲しいからじゃないの? 自民党の言ってることって、すべて「結論ありき」のアトヅケの屁理屈ばっかだから、舌の根も乾かないうちに矛盾の嵐が吹き荒れちゃうよ。ま、どっちにしても、どうせ国民のことなんかどうでもよくて、環境や自然のことなんかもどうでもよくて、何よりも優先してるのが、この美味しすぎる利権を自分たちのものにしときたいってことだけな今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、自民党の売国議員たちが、地方の首長たちに与え続けて来た「道路特定財源」ていう甘い汁には、当然、そのオコボレに群がるゴキブリたちがいる。それが、地元の土建会社やホニャララ団たちだ。たとえば、2006年の秋に、総理大臣になったばっかのアベシンゾーが、何よりも真っ先に手をつけたのが、自分の地元である山口県と、同じく自民党のと青木幹雄の地盤である島根県とを結ぶ「山陰自動車道」の延長建設だ。

山口県と島根県を結ぶ道路としては、「中国縦貫自動車道」が有名だけど、この道路は、昼間でもほとんどガラガラで、夜になると車なんか1台も通ってない。だから、シカやタヌキが歩いてるほどだ。それなのに、この「中国縦貫自動車道」と平行した道路を作る意味なんか1つもない。だから、もちろん、「山陰自動車道」の延長建設に対して、地元の人たちからは何の要望もなかった。

だけど、国から発注される莫大な予算の工事ってもんは、地元の土建会社やホニャララ団にとって、願ってもない収入源なのだ。この道路建設では、アベシンゾー側の山口県に約700億円、青木幹雄側の島根県に約940億円もの「道路特定財源」が使われる。アベシンゾー側は、たったの15km、青木幹雄側は、たったの18kmの不必要なショボい道路を作るために、あたしたちの税金が1640億円も使われ、そのすべてが談合で決められた癒着企業や、それらを取りまとめてるホニャララ団へと流れるのだ。そして、その道路を利用してるのは、シカとタヌキだけってワケだ。

‥‥そんなワケで、莫大な税金を使って、こうした不必要な道路が全国に作り続けられてるワケだけど、ほとんど利用されてない現状を見れば、何のために作られてるのか、簡単に分かるだろう。たとえば、莫大な予算で作られた北海道の高速道路も、開通した1週間くらいは、もの珍しくて利用する人も少しはいたけど、今じゃ、クマとエゾシカとキタキツネしか歩いてない。そして、それでも整備だけはしないといけないし、人件費だって掛かるから、毎年、ずっと赤字が続いてて、その赤字のぶんまで、あたしたちの税金で穴埋めされてるのだ。

つまり、この道路建設に関わった癒着企業やホニャララ団が美味しい思いをして、この事業を地元へと引っぱって来た首長が癒着企業からのキックバックで潤い、事業を斡旋した自民党の政治家が次の選挙での票の取りまとめを確保し、その橋渡しをした国交省の官僚がタップリとワイロをフトコロに入れるって図式だ。そして、これとおんなじことをやってた防衛庁は、守屋だけを逮捕させて、上手にトカゲのシッポ切りをしたってワケだ。

ま、そんなことは置いといて、この「道路特定財源」の利権を死守したい自民党は、「死んでも国民のガソリン代は値下げしない」って姿勢で怪気炎を上げてるけど、その一方では、アメリカの殺人戦艦に「タダで給油」してやるために、海上自衛隊の護衛艦「むらさめ」が、24日、横須賀基地を出航した。そして、25日に佐世保基地を出航する補給艦「おうみ」とともに、インド洋へと向かった。これで、また、あたしたちの血税が、アメリカの人殺しのために湯水のごとく使われてくワケだけど、何で国民のガソリン代の値下げには大反対してんのに、アメリカの戦艦にはタダで給油してやるの?

アメリカの戦艦への海上給油って、今までに、ニポン以外にもいろんな国がやって来た。だけど、多くのニポン国民は知らないことだけど、ニポン以外のすべての国は、ちゃんと料金を受け取って給油してたのだ。つまり、「給油」という作業には協力するけど、給油した燃料の代金は、ちゃんと正当に受け取ってたのだ。だから、アメリカの戦艦に給油された燃料代に関しては、それぞれの国の国民の負担にはなってない。

だけど、ニポンの場合は、完全に「無料」で給油してんだから、何百億円もの燃料代は、すべて、あたしたちの血税なのだ。その上、その燃料の仕入先は、バーレーンにあるアメリカの企業.、「シェブロン社」の精油プラントのものって指定されてる上に、その仕入単価が「随意契約」になってるから、アメリカの言い値で買わされてるのだ。これは、通常の単価の2倍から3倍って言われてる。そして、この「アメリカへの上納金システム」に深く関与してるのが、元自民党の道路族議員、近藤剛(たけし)なのだ。

近藤剛は、自民党の議員時代に、コイズミの手下として、地方の首長たちの票田を確保するために、「道路特定財源」の地方への振り分けで大活躍した。そして、そのゴホウビとして、2003年に、日本道路公団の総裁へと文字通りの天下りをした。2005年には、中日本高速道路株式会社の会長へと横滑りして、そのたびに、莫大な退職金で私服を肥やして来た。そして、2007年には、バーレーンの日本大使館の「特命全権大使」に任命されたのだ。一般の大使館員なら、ま、普通の横滑りだけど、この「特命全権大使」ってのは、「特命係長 只野仁」も真っ青の力を持ってて、文字通り、政府直轄の全権大使ってワケで、ある意味、「マグマ大使」よりも強力だ。

‥‥そんなワケで、ここまで読めば、カンのいい人ならピンと来ると思うけど、ピンと来なかった人のために、この絵図のポイントをザッとオサライしてみる。まず、ブッシュの言うことなら何でも即答で「YES!」と返事して来た忠犬コイズミ。そして、そのコイズミの手下として尽力した道路族議員で、ガソリン税の利権にドップリ浸かってた近藤剛が、バーレーンの日本大使館の「特命全権大使」に任命された。そのバーレーンには、アメリカ軍の第5艦隊の司令部があり、常に5000人以上のアメリカ兵が常駐してる。さらには、ブッシュの教育係、ライスおばちゃんの出身企業であるシェブロン社のプラントあり、ニポンの自衛隊の給油活動に使用する燃料は、そこから、相手の言い値で買うことが、日米の政府同士で取り決めされている‥‥って、ここまで説明すれば、自民党が、年金問題や拉致問題なんかホッタラカシにして、この「給油再開」だけに全力を注いで来た理由が分かるだろう。

ペテン師の集団である自民党は、口じゃ「テロとの戦い」なんてキレイゴトを言って、善良な国民たちをだまして、裏でやってることは、単なるアメリカへの献金でしかない。グァムに建設するアメリカ兵たちの高級住宅にしたって、現地のアメリカの建設会社に建てさせれば、ぜんぶで600億円で出来るって言ってんのに、なんでニポンの建設会社が、グァムまで行って、3000億円ていう5倍もの予算を使って、それも、すべてあたしたちから巻き上げた税金で、そんなもんを建ててやんなきゃなんないの?って思う。インド洋の給油にしたって、グァムの高級住宅にしたって、すべては「アメリカへの上納金システム」の一環で、その裏で糸を引いてんのが、国交省だったり防衛庁だったりするなんて、これほどヒドイ売国政府も珍しいと思う。

たとえば、沖縄の辺野古の問題にしても、中央の腰抜けマスコミは絶対に報道しないけど、地元の人たちへ圧力をかけるために、政府は莫大な税金を投入してるのだ。今年になってからも、市民ボランティアを排除するためだけの目的で、ナナナナナント! 48億円もの税金をムダ遣いして、11隻の巡視艇と、3隻の小型船と、30隻のゴムボートを購入した他に、海上保安署を「保安部」へと格上げした上に、4月からは「刑事課」まで新設されるのだ。「刑事課」の新設は、表向きは「テロ警戒業務や密輸対策などを行なうため」とかって抜かしてるけど、こんなの、基地反対派に難癖をつけてカタッパシから逮捕するための準備としか思えない。何しろ、この国の政府は、ニポン人のためじゃなくて、アメリカのために存在してんだから。

そして、「ちゅら海を守れ!」でも、22日と23日のエントリーで取り上げてるけど、アセス法を無視した政府の強引な自然破壊行為に対して、沖縄県側から出されてた「ちゃんと正規の手続きを踏んでくれ」っていう要望書は、アオブダイにソックリな石破ちゃんによってシカトされた。つまり、防衛大臣が、アメリカのために、政府による法律違反を黙認したってワケだ。これ1つを見ても、この国の政府がどこを見て政治をしてるのかが、すごく良く分かると思う。

地元の自国民たちを苦しめ続け、かけがえのない自国の自然を破壊して、ジュゴンの住む美しい海に、どうしてアメリカの人殺しのための基地を作らなきゃなんないのか。そして、そのために、この国の自然や環境を守ろうとしてる自国民たちを排除するために、50億円近い税金をムダ遣いして、大量の船を買うなんて‥‥。辺野古で海上座り込みを続けてる人たちなんて、カンパで買ったわずか数隻のゴムボートと、手漕ぎのカヌーだけなのに‥‥。

今までも、ジュゴンやサンゴを守るために、海上で座り込みを続けてたカヌーの人たちの多くが、防衛庁側の作業船の乱暴な操船によって、危険な思いをしてる。そして、こうした海上座り込みをやめさせたいのなら、政府は、法律に則った正式な手続きをとってから、調査作業を始めればいいだけの話だ。そうすれば、その作業を妨害する者は、いくら正義の行動だったとしても、強制的に排除することができる。でも、それができないのは、政府のやってる調査作業が、アセス法を無視した犯罪行為だからだ。そして、それでも強引にアメリカのための基地を作ろうとしてるのが、この国の防衛庁なのだ。

‥‥そんなワケで、「道路特定財源」に群がるゴキブリたちも、「防衛利権」に群がるゴキブリたちも、元を正せば一緒ってワケで、すべては、国民から巻き上げた税金をアメリカへと上納するためのシステムへとつながってる。そして、その絵図を描いてるのが自民党の売国議員たちってワケで、年金問題の対応のお粗末さを見れば分かるように、コイツラの頭の中には、国民のことなど1ミクロンもない。考えてることは、ただ1つ、いかに国民から1円でも多く税金を巻き上げて、いかにそれを自分たちだけで山分けするかってことだけなのだ。だからこそ、重病で働くことのできない人が、当たり前のように生活保護を打ち切られて、「おにぎり食べたい」って日記に書き残して、餓死してるのだ。国民には、おにぎり1個分け与えようともせずに、国民からは理不尽なガソリン税を巻き上げ続け、その一方では、アメリカに何百億円もの燃料や何千億円もの住宅をタダで支給する自民党。さあ、皆さん、この素晴らしい売国党の議員たちに、納税者の怒りを思い知らせてやることができるのは、次の選挙ですよ~♪‥‥なんて思う今日この頃なのだ。


琉球新報「普天間移設 海上警備で巡視艇11隻」(2007年12月22日)
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-29928-storytopic-3.html

琉球新報「第11管区 本部に刑事課新設」(2007年12月25日)」
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-30002-storytopic-1.html


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2008.01.24

リンガラ・ポップでリハビリ天国

このところの冷え込みで、足の痛みが倍増して来たんだけど、もう靭帯は治ってるハズだから、あんまり足を過保護にするよりも、スパルタ教育したほうがいいと思った。右の足首を動かす時に、引きつったみたいな感じになって、ピキーン!って痛みが走るのも、ずっと靭帯が縮んでたからで、この痛みに耐えながら動かし続けないと、きっと、元通りにならないと思った。だから、あたしは、痛みが倍増してる今こそ、足首を鍛えなきゃって思って、昨日、事故から9ヶ月ぶりに、ハイヒールのパンプスを履いてみた。そしたら、ものすごくウキウキした気分になれた。

ケガをするまでは、外出する時の99%はハイヒールだったから、外では身長170cmの目線の感覚が当たり前になってたんだけど、サスガに9ヶ月もペタンコ靴を履いてたら、160cmの目線が普通になっちゃった。だから、今日、ホントに久しぶりに170cmの目線になったら、いつも見る景色が新鮮で、キラキラ輝いて見えたのだ。だけど、数時間で足の痛みが活動限界になって、特に、しゃがむ姿勢が痛くて耐えられなくて、ハイヒールと足とのシンクロ率が低下しちゃったから、途中で、持ってったペタンコ靴に履き替えた。やっぱ、ジョジョに奇妙に慣らしてかないと‥‥ってワケで、いろんな高さのパンプスを持ってれば、5cm、7cm、10cmってステップアップしてくとこなんだけど、あたしのパンプスは、ぜんぶ10cm前後のヒールだから、この作戦はムリなのだ。

だから、あたしは、ヒールの高さをステップアップしてく作戦じゃなくて、履いてる時間のほうを2時間、4時間、6時間ってステップアップしてく作戦を決行してみることにした。これは、昔の忍者が、庭にマリファナの種を蒔いて、芽が出たら、毎日その上を跳び越えて、ジャンプ力をつける修行をしたのとおんなじ方式だ。マリファナは1年草で成長が早いから、春に蒔くと秋には2m以上になる。だから、最初っから2mもジャンプするのはムリだけど、毎日、ちょっとずつ成長してくマリファナの上を跳び越え続けてれば、半年後には2mの高さまで跳べるようになる今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、どんな修行や訓練をしようとも、生身の人間が何の道具も使わずに、2mの高さまで跳べるようになるなんてことはアリエナイザーだから、このお話は、「マリファナはニポン古来から全国に自生してる歴史ある植物である」ってことと、「マリファナの成長は早い」ってことを伝えるための作り話っぽい感じがする。だけど、こんなに楽しいお話を作り話にしちゃうのはもったいない。それで、あたしは、このお話が事実だったと仮定して、アリエナイザーなお話をアリエールなお話に改良してみた。

まず、このお話が事実だったと仮定して、ホントに忍者がマリファナの上を跳び越える修行をしてたとする。そして、1mくらいまでは、そのまま跳び越えられてたし、1m50cmくらいまでは、走り高跳びの要領で、助走して、ベリーロールみたいな感じで跳び越すことができた。だけど、そこから先は、どんなにがんばっても、どうしてもムリだった。それなのに、カンジンのマリファナのほうは、どんどん成長してく。それで、「あ~あ、もうやってらんねえや!」って思った忍者は、目の前の大きく成長したマリファナの先端の、トウモロコシほどもある巨大なバッズ(花)をイマイマしく睨みつけながら、「コレさえなきゃ跳び越えられるのに‥‥」って思って、カッとしてバッズを折って取っちゃった。

そしたら、手にネバネバした花粉がついて、匂いを嗅いでみたら、甘くていい香りがする。それで、「もしかしたら、コレって美味しいのかもしれないぞ」って思って、試しに食べてみることにした。そして、生で食べるのは抵抗があったから、とりあえず、熱湯にくぐらせて「お浸し」にして、お醤油を垂らして食べてみた。そしたら、熱したことによって、主成分のTHC(テトラヒドロカンナビノール)がTHCA(テトラヒドロカンナビノールアシッド)へと変化したから、この忍者は、ものすごく幸せで平和的な気分になっちゃった。それから、意識がフワフワと空を飛び始めて、2m以上もジャンプできたような気になっちゃったのだ。そして、みんなで海辺に行きましたとさ。めでたし、めでたし(笑)

‥‥そんなワケで、マリファナと言えばレゲエ、レゲエと言えばダンスってワケで、あたしは、ジョジョに奇妙にハイヒールを履く時間を長くしてくだけじゃなくて、ダンスを踊って足を鍛えようと思った。今までも、お風呂の中と、寝る前のベッドの上で、マッサージだけは続けてたんだけど、いつまで経っても変化がないから、荒療治に出ることにしたのだ。

で、あたしの好きなダンスと言えば、初期から中期にかけてのMAXのヒットメドレーなんだけど、このころのMAXのダンスって、基本がパラパラの発展型だから、足の動きはそれほどなくて、おんなじ動きの繰り返しが多い。だから、足を鍛えるのには向いてない。それで、あたしの好きな他のダンスで、あたしが踊れるので、足に負担が掛かりそうなのを考えてみたら、スクース・ダンスに行き当たった。スクース・ダンスってのは、アフリカのコンゴ(昔のザイール)のポップミュージック、「スクース」に合わせて踊るダンスで、あたしの大好きなダンスの1つだ。

「スクース」ってのは、キューバの「ルンバ」がコンゴ風味に味つけされた音楽なんだけど、でも、これがまた分かりにくい‥‥っていうか、説明しにくくて、この「スクース」って呼び名は、白人が勝手につけたものなのだ。そして、ニポンでは、リンガラ語で歌われてることから「リンガラ・ポップ」って呼んでるし、本家のルンバと区別するために、「ザイールのルンバ」って意味で「ザイーレアン・ルンバ」とか、「アフリカン・ルンバ」とかって呼んでる人たちもいる。だけど、現地の人たちにとっては、これこそがルンバだと思ってるから、普通に「ルンバ」って呼んでる。でも、この音楽のトップスターの1人、パパ・ウェンバは、自分のやってる音楽ジャンルのことを「ルンバ・ロック」って名づけてる。そして、最初の「スクース」にしても、「スークース」って言う人もいる。

おんなじ音楽なのに、こんなにいろんな呼び方があって、すごくメンドクサイ。で、あたし的には、できる限り現地での呼び名を大切にしたいんだけど、現地とおんなじに「ルンバ」って言っちゃうと、ニポンでは、キューバのルンバのことだと思われちゃう。だから、あたしは、その時によって、「リンガラ・ポップ」と「スクース」を使い分けてる。音楽自体を指す場合には「リンガラ・ポップ」、ダンスを指す場合にだけ「スクース」を使ってる。これは、このダンスのことを「スクース・ダンス」って呼ぶのが一般的になっちゃったからだ。

‥‥そんなワケで、ものすごくハショッて説明すると、リンガラ・ポップのトップスターの1人のパパ・ウェンバは、「ザイコ・ランガ・ランガ」っていうサイコーのバンドのボーカリストの1人だった。そして、国内にいろんな動乱がありつつ、それに合わせてこの音楽も進化してくんだけど、この「ザイコ・ランガ・ランガ」が作り上げたのが、3つのパートから構成されたリンガラ・ポップだった。それが、美しいコーラスによる「ルンバ」のパートと、ソロ・ボーカルとコーラスの掛け合いによってだんだん激しくなってく「サカデ」のパートと、みんなで踊りまくる「セベン」のパートだ。つまり、最初は美しい音楽で楽しませて、だんだんに盛り上げて行き、最後のダンスへと突入するってスタイルだ。そして、他のいろんなバンドが、みんな、このスタイルをマネするようになって、これがリンガラ・ポップの基本形になったってワケだ。

あたしは、アフリカの音楽だと、何よりも一番好きなのが、「マハラティーニ・アンド・マホテラクイーンズ」っていうグループで、これは、南アフリカの「ムバカンガ」、別名「ズールー・ジャイブ」っていうジャンルの音楽だ。残念ながら、マハラティーニおじさんはもう亡くなっちゃったけど、来日した時の渋谷のライブで、生のマハラティーニおじさんの歌で踊りまくれたことが、あたしの大切な思い出になってる。そして、2番目に好きなのが、このリンガラ・ポップなんだけど、あたしは、パパ・ウェンバはそんなに好きじゃない。こんなこと書くと、どっかからクレームが来そうな気がするけど、パパ・ウェンバって、「オレ様は大スターだ」的な態度が鼻につくし、ワザとリンガラ語以外の言語で歌って「オレ様は他のヤツラとは別格だ」的なスタイルをとってるとこが気に入らない。それよりも、あたしが好きなのは、カンダ・ボンゴ・マンだ。

あたしは、カンダおじさんて呼んでるんだけど、大きな体を揺らしながら、1本抜けた前歯で歌う姿は、愛嬌があってすごく可愛い。そして、何よりも、音楽がサイコーなのだ。もちろん、あたしは、来日公演に飛んでったけど、もう、ライブが始まる前から、会場に流れてたカンダおじさんの曲でみんな踊りまくってて、こんなに楽しい雰囲気のライブは初めてだった。だから、ライブが始まった時には、会場中のアイドリングが完了してて、オールスタンディングだったこともあって、全員が踊りまくりの中でスタートした。周りはぜんぜん知らない人たちなのに、踊りながら、誰と目があっても、みんな笑顔で、昔からのお友達みたいな感じで、お互いに楽しんでる気持ちがビンビンと伝わり合った。

で、「日曜はダメよ」のメリナ・メルクーリがギリシャの文化大臣だったように、このカンダおじさんてのは、コンゴの文化大臣なのだ。だけど、メリナ・メルクーリの場合には、「女優をやってて、のちに文化大臣になった」ってことだけど、カンダおじさんの場合には、現職の文化大臣がバンドをやってたのだ。そして、あたしが観に行ったのは、高校生の時、1990年のことなんだけど、1990年のコンゴ(当時はザイール)って、モブツ大統領の独裁政権に対して、あちこちでクーデターが起こってて、内乱が激化してたサナカなのだ。そんな時期に、仮にも現職の大臣が、こんな極東の島国にまでライブをやりに来ちゃうなんて、あまりにもワンダホーすぎる(笑)

‥‥そんなワケで、ニポンではほとんど知名度がなくて、国内盤のCDも、この来日に合わせて急遽作られたものしかなかったようなカンダおじさんだから、最初っから全員が踊りまくってる会場を見て、ちょっと意外に感じたみたいだった。だけど、2曲、3曲と続けてくうちに、誰もが満面の笑顔で気持ち良さそうに踊ってる会場の雰囲気から、自分の音楽が完全に受け入れられてるって分かったみたいで、みんなにダンスを教えてくれた。それが、「クワサ・クワサ」って曲で、これは、リンガラ語で、「探せ、探せ」って意味だ。

草むらに何か大切なものを落としちゃって、両手で草をかき分けて探す感じのダンスで、腰をかがめて平泳ぎみたいに踊る。ちょっと、「どじょうすくい」にも似てる感じだ。で、カンダおじさんは、これを手振り身振りで説明してくれたんだけど、あたしにも分かったくらいだから、会場中の人たちがちゃんと理解したと思う。そして、サイコーのギタリスト、レナートの、ハイコードのカッティングから「クワサ・クワサ」が始まったら、ステージの上も、会場のみんなも、いっせいに平泳ぎを始めたのだ(笑)

リンガラ・ポップで踊るスクース・ダンスって、男性の踊りと女性の踊りが違う。男性の踊りは、ワイルドな中にもシャープなキレがあって、でも、アバウトな部分もある。そして、女性の踊りは、ベリーダンスやレゲエダンスみたく、腰をカクカクと動かすのが基本で、そこに、オーバーな手振りや激しい足の動きが加わる。ようするに、男性はワイルドさ、女性はセクシーさで、それぞれ異性にアピールするんだけど、そこにも民族的なノリがあるから、ニポン人の感じるワイルドさやセクシーさとは、ちょっと違う部分もある。

‥‥そんなワケで、音楽やダンスを文章で説明するのも分かりにくいだろうから、痒いとこに手が届く「きっこの日記」としては、いつものように、最後にYOU TUBEの映像を紹介しとくので、興味のある人は、どんな音楽なのか、どんなダンスなのか、アクセスしてみて欲しい。そして、お姉さんたちのダンスを観て、「きっこは寒い部屋で夜中に1人で白い息を吐きながらこんなダンスを踊ってんのか!」って想像して、飲んでる梅昆布茶を鼻から噴き出してみるのも一興かもしれない。それでも、あたし的には、寒い冬の夜が少しでも暖かくなってくれれば、アフリカの音楽を紹介した甲斐もあると思う今日この頃なのだ♪


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カンダおじさんの「bili」のPV



カンダおじさんの「monie」のライブ


  

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2008.01.23

謎のナンバー「5070」

去年の12月から、変な予知能力みたいなのが芽生えたっぽい雰囲気だってことは書いたけど、例の有馬記念のあとも、ずっと続いてる。ただ、どんな条件がそろった時に、どんなふうに感じるんだか、ぜんぜん分かんないし、何の脈略もない時に「突然やって来る」って感じだから、もしも何らかの超能力が備わったんだとしても、それを自分で生かしきれないでいる。正直、こんなことばっか書いてると、マジで頭がおかしくなったって思われそうだし、あたし自身、非科学的なものは信じてないから、あんまり書きたくないんだけど、ここんとこ、書かずにはいられないようなことが続いてるので、今日は、リトル書いてみることにした。だから、シンクロニシティとかに詳しい人がいたら、この、今のあたしの状況について、分かる範囲で教えて欲しい。

で、どんなことなのかって言うと、「5070」っていう数字だ。年が明けてから、「もういいかげんにして!」って言いたくなるほど、この「5070」っていう数字が、あたしにまとわりついてるのだ。ホントのことを言うと、その前に、花札の「菊の盃」の札と、「7」と「8」の2つの数字が見えてた。それで、あたしは、これは競馬の「金杯」のことだって思ったんだけど、もう、こんなこと考えながら生活するのは疲れちゃうから、馬券を買おうとか思わないで、気にしないようにしてた。でも、やっぱり気になって、「金杯」が終わってから調べてみたら、あたしの頭の中にわいて来た2つの数字は、1着と2着の枠番だった。つまり、7番の馬と8番の馬が1着と2着になったんじゃなくて、7枠の13番の馬と、8枠の15番の馬が、1着と2着になってた今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、あたしは競馬を知らないから、有馬記念の時も、せっかく、「3」「4」「7」って数字が頭の中にわき上がって来たのに、3連単と3連複の違いが分からなくて、マツリダゴッホの単勝しか当たらなかった。ま、それでも、すごく儲かったからいいんだけど、もしも3連単と3連複のことが分かってたら、3連複で「3」「4」「7」を買ってたか、「3」「4」「7」のすべての組み合わせで3連単を買ってたハズで、そしたら、もっといっぱい儲かってた。

だから、今回も、ちょっと悩んだ。頭の中にわき上がって来た花札の盃が、金色にピカピカ光ってるから、「これは金杯のことだ」ってとこまでは分かったんだけど、その札の左と右に大きく見えてる、真っ赤な「7」と「8」の数字が、何を表わしてるんだか、イマイチ分かんなかった。有馬記念の時には、ハッキリと「アリマ」って言葉と、3つの数字と、馬のお神輿を担いだ人たちが「祭りだナントカ、祭りだナントカ」って言ってるのが見えたから、競馬を知らないあたしでも、これが有馬記念のことだってことや、3つの数字が1、2、3着だってことは想像できた。だけど、今回は、2つの数字しか見えなかったから、あたし的には、「7番と8番が1着と2着なら、3番は何なの?」って感じだった。

それで、こんなことに振り回されてモヤモヤした日々を送るのは疲れちゃうから、せっかく手に入れた権利を放棄するみたいな感じで、競馬のことは気にしないようにしてたのだ。だけど、どうしても気になっちゃって、あとからインターネットで調べてみたら、今年の金杯は、7枠の13番の馬と、8枠の15番の馬が、1着と2着になってたってことを知ったってワケだ。つまり、たった2回のことだけで結論を出すのは早いと思うけど、あえて結論を出すとすれば、3つの数字がわき出た時は馬の番号、2つの数字がわき出た時は枠の番号ってことになる。

これ以上、この気持ち悪い世界に足をつっこみたくないあたしとしては、この先、どんな数字が頭の中にわき出ても、ずっとシカトしてくつもりだったんだけど、今回の「5070」ってのは、マジでいいかげんにして欲しいって思うくらい、何度も何度も何度も何度も現れるのだ。で、この数字が最初に現れたのは、夢の中だった。

‥‥そんなワケで、あたしは、近未来のデパートみたいなとこにいた。とにかく天井が高くて、何百メートルもあって、直径が2.5メートルくらいの強化プラスティックの透明な筒みたいなのが空中をグニャグニャしてて、その中が「動く歩道」みたいになってて、いろんな人たちがその筒の中を移動してた。それで、あたしは、「近未来にタイムスリップしちゃった人」って位置づけで、「こりゃあ大変なことになっちゃった」って思いつつ、右往左往してた。

で、とりあえず不審者に思われないように、あたしは、トイレを探して駆け込んだ。だけど、そのトイレも、あたしには理解できないシステムになってて、マゴマゴしてるうちに、近未来ファッションのマダムみたいな人が入って来て、あたしのことを「怪しい人」って感じの目で見た。それで、あたしは、トイレを飛び出して、なるたけ周りの人たちに馴染むような感じを装って先に進んでくんだけど、とにかく、意味が分かんないことだらけなのだ。

たとえば、ものすごくたくさんのお買い物をした女性が歩いてるんだけど、そのお買い物した荷物は、誰が持つワケでもなく、その女性のナナメ後ろを空中に浮かびながら着いてくのだ。ロボット犬を連れて歩いてる人もいるし、どう見ても地球人とは思えない人もいるし、マジでシャレになんない。それで、あたしは、「とにかくこのデパートを出て外に行こう」って思ったんだけど、どこが出口なんだかも分かんない。そしたら、頭の中に、「ここは地上147階です」って言葉が浮かんだのだ。だから、あたしは、外に出るためには、まず、下に下りて、1階に行かなきゃなんないって思った。

それで、下に下りるための階段とかエレベーターとかを探しながら歩いてたら、目の前に、ものすごい急角度のエスカレーターが現れた。普通のエスカレーターは「動く階段」だけど、これは、ほぼ直角に近い感じで、もしも階段だったら落っこちちゃうから、F1のバケットシートみたいなのが連結してた。それで、高速で動いてたエスカレーターが止まったから、あたしは、あわてて乗り込んで、バケットシートに体をねじ込んで、4点式のシートベルトをパチンとはめた。そしたら、そのエスカレーターは、少しずつ加速してって、左右の景色が見えないほど高速になった。

あたしは、バケットシートがきつくて苦しいのと、あたしの足が前のオジサンのシートの左右に食い込んでることが気になって、ずっともがいてたんだけど、そんなことおかまいなしに、そのエスカレーターは真下へと加速してく。そして、何秒おきかに、目の前の空中に文字が映し出されて、テレパシーみたいに、自分にだけ聞こえるアナウンスが続いてく。たとえば、目の前の空中に「HF117-家具売り場」とかって文字が浮かぶと、アナウンスが「117階、家具売り場を通過いたしま~す」って感じだ。そして、どんどん下に向かって行くうちに、「この便は快速特急でございます。次のヘケモケソルベの先は、地下68階まで停車しません」とかって言い出した。

ちなみに、この「ヘケモケソルベ」ってのは、あたしがテキトーに書いてるだけで、もう覚えてないけど、この時は、ワケ分かんない言葉を言ってた。それで、1階で降りて外へ出たいのに、地下68階まで連れてかれたらシャレになんないあたしは、次のヘケモケソルベで降りることにしたんだけど、どうしたら降りられるんだか分かんない。バスみたいに降りたいとこで押すボタンはどこにもないし、シートベルトのロックは外れないし、あたしはすごく焦り始めた。だけど、どうすることもできない。それで、乗った時からずっと、足がぶつかってて気になってた、前の席のオジサンの肩を叩いて、「すみませんが、次のヘケモケソルベで降りたいのですが、初めて乗ったもので、降り方が分からないんです。どうすれば次で降りられますか?」って聞いてみた。

現実の世界だったら、こんな質問、何でもないんだけど、ワケ分かんない近未来だし、あたしが過去からタイムスリップして来た人だってことがバレたら、この世界の警察とかに何されるか分かんなかったから、この質問は、あたしにとって命がけだった。で、意を決して質問してみたんだけど、その人は、すごくいい人で、「ああ、私も次で降りますから、一緒に降りましょう」って言ってくれたのだ。

‥‥そんなワケで、あたしは、何とか無事にヘケモケソルベで降りることができたんだけど、そんなあたしを待ち構えてたのは、改札のお姉さんだった。これまた近未来ファッションのお姉さんは、あたしに軽く会釈して、「ご搭乗、お疲れ様でした」って言いながら、1枚のカードを差し出した。それで、あたしがそのカードを受け取ると、目の前のステンレス製のバーが上がって、あたしはその先に進むことができた。それで、あたしは、やっと外に出られると思いつつ、今、渡されたカードを見たら、電車のキップみたいにハシッコに穴が開けられてて、「ホニャララからヘケモケソルベまで」っていう利用した区間と、「¥5070」っていう金額が打ち込まれてたのだ。

つまり、あたしが乗ったエスカレーターは、有料だったってワケで、あたしは、この先のどこかの料金所で、5070円を支払わないと、外へは出られないってワケだ。だけど、あたしは、バッグなんか持ってないし、お財布はない。それに、もしもバッグやお財布を持ってたとしても、あたしの持ってるお金が、こんな未来で通用するとは思えない。それで、あたしは、すごく不安になったんだけど、夢の中で不安になると、どんどん不安の要素が積み重なってって、ストーリー自体が悪い方向へと進んじゃう。これは、自分の見てる夢を好きな方向へ向かわせる「夢コントロール」のツボを押さえてるあたしだからこそ分かることで、この時は、あたしでも「夢コントロール」が使えないように、何かの力で封印されてたのだ。

そして、ハッと気づいたら、あたしは、近未来のナントカポリスに囲まれてて、「時空ナントカ法違反」の罪で逮捕されて、留置所に入れられちゃったのだ。あたしは、取調べの時に、必死になって無実を訴えたんだけど、まったく取り合ってくれなくて、結局、ロボット裁判官による略式裁判によって、有罪判決を受けて、「強制送還」てことになった。そして、何が何だか分かんないうちに、あたしは、近未来のタイムマシンに乗せられて、現代に「強制送還」されたのだ。そして、みんなで海辺に行きましたとさ。めでたし、めでたし‥‥ってワケで、あたしは、目が覚めた。

‥‥そんなワケで、長々と書いちゃったけど、この時は夢だったから、ぜんぜん気にしてなかった。有馬記念や金杯の時は、ちゃんと起きてる時に、白昼夢みたいな感じで数字が見えたんだけど、この時は、完全に眠ってる時に見た夢だったから、「変な夢を見たな」とは思ったけど、予知能力とは関係ないものだと思ってた。だけど、このあと、信じらんないことが連発したのだ。

このヘンテコな夢を見たのは、1月の10日前後のことなんだけど、この夢を見た次の日に、お仕事に行くために車を運転してたら、あたしの前の車の様子がおかしかった。ビミョ~に蛇行したり、前の車がブレーキをかけてないのにブレーキをかけたりする。だけど、後ろの窓に真っ黒なフィルムを貼ってて、運転してる人の姿が見えないから、ケータイで電話しながら運転してて、運転のほうがオロソカになってんだか、シャブか何か薬物でもやってんのか、こっちからは判断できなかった。それで、あたしは、いつもより車間距離をとった。

都内の一般道って、通常は「テール・トゥ・ノーズ」が基本で、車間距離は1メートル以内ってのが普通なんだけど、変なヤツのマスゾエ‥‥じゃなくて、マキゾエを食ったらバカバカしいから、あたしは、車1台ぶんくらいの車間距離をとったってワケだ。そしたら、右の追い越し車線を走ってた車が、すかさず、あたしの前に割り込んで来た。都内で車1台ぶん以上の車間距離を空けると、こんなふうに必ず割り込まれる。だから、「テール・トゥ・ノーズ」が基本なワケだけど、この場合は仕方なかった。

で、その割り込んで来た車のナンバーが、「5070」だったのだ。その上、あたしが右に曲がるとこは右に、左に曲がるとこは左に曲がって、結局、あたしの目的地まで、30分以上も、ずっと前を走り続けてたのだ。一瞬だけ見たんなら、そんなに気にならなかったんだけど、あたしの行く方、行く方に曲がるもんだから、あたしは、ずっとその車の後ろ姿を見続けてたワケで、「5070」がものすごく気になっちゃった。

それで、1つ1つのエピソードを詳しく書いてると長くなりすぎちゃうから、ここからは簡単に書いてくけど、この次の日、いつものショップに、お仕事用のメーク道具の足りないものを買い足しに行った。それで、何点かを買って、カードで支払ったんだけど、この金額が「5070円」だったのだ。そして、いよいよあたしは、この「5070」って数字に「何かある!」って感じ始めたんだけど、その次の日には、ギョッとすることが起こった。ケータイに、知らない番号から電話が掛かって来たんだけど、ケータイの画面に映し出されてる相手の番号の下4ケタが、「5070」だったのだ。

あたしは、恐くなって、出ようかどうしようか迷ったんだけど、大事な電話だったら困るから、思い切って出てみることにした。そしたら、昔からのお友達からで、「ケータイの番号が変わったから、こっちの番号を登録しといて」って電話だった。だから、この電話の内容は何でもなかったんだけど、夢の中に現れた数字が、現実の世界でこれだけ続くと、気味悪くなって来る。それから、これは、あたしが神経質になりすぎてんだと思うけど、アマゾンから届いたメールを見たら、「冬のバーゲン」を開催中で、書籍や家電が「50~70%OFF」って書いてあった。

‥‥そんなワケで、あたしは、今、この「5070」って数字に悩まされる。「5」と「7」なら、競馬の枠番なのかな?って思えるんだけど、そうだとしても、今回は、どのレースなのかのヒントがないから、狙って買うことができない。それに、夢の中の数字も、それから続いてる現実での数字も、「5」と「7」じゃなくて、「5070」なのだ。だから、これが何を意味するのか、あたしは何をすればいいのか、かいもく見当がつかない。「5070」っていう4ケタの数字として考えればいいのか、それとも、「50」と「70」の2つに分けて考えるのか、それすらも分からない。パチンコ台の番号なら3ケタだし、ロト6やミニロトにも当てはまらないし、マージャンでもないし、いったい何なんだろう?‥‥なんて思ってる今日この頃なのだ。


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2008.01.22

梅昆布茶の宇宙

今日は「大寒」だし、どうしても「寒い」ってことに関連した話題が続いちゃうけど、あたしの好きなホットドリンクは、コーヒー、緑茶、ほうじ茶、玄米茶、梅昆布茶、ホットカルピス、ホットドクターペッパーだ。だけど、あたしは、この中で、梅昆布茶だけは、どうしても「ホットドリンク」って感じがしない。もちろん、「ホット」だし、湯呑やコーヒーカップで飲むから「ドリンク」なんだろうけど、他のホットドリンクが完全に「ドリンク」なのに対して、梅昆布茶だけは、「お吸い物」って感じの味だからだ。

お味噌汁のことを「ドリンク」って言ったら違和感があると思うけど、それとおんなじで、あたしは、昆布茶や梅昆布茶って、いくら「茶」って名前になってても、「ドリンク」よりは「スープ」のジャンルなんじゃないかと思ってる。湯呑で飲むから、かろうじて「お茶」としてのステイタスを保ってるだけで、お椀で飲んだら「お吸い物」になっちゃうと思う。そんな「お吸い物」みたいな梅昆布茶だけど、あたしは「好き」って言っときながら、もう何ヶ月も飲んでなかった。

つまり、あたしの梅昆布茶に対する「好き」の種類は、コーヒーみたいに毎日飲むような「好き」じゃなくて、何かの拍子にものすごく飲みたくなる「好き」なのだ。それで、あたしが、何ヶ月も梅昆布茶を飲んでなかったのは、ただ単に「お家になかったから」ってだけで、もしもあったら、1ヶ月に2回くらいは飲んでたと思う‥‥なんてことを考えながらスーパーに行ったら、昆布茶と梅昆布茶が250円になってたので、久しぶりに飲みたくなって、好きな梅昆布茶のほうを買ってみた今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、あたしは、何ヶ月ぶりかで梅昆布茶を飲むことになったんだけど、小さな缶を開けてみたら、中の粉の袋が2袋に分かれてた。だから、あたしは、「メーカーもお客様のことを考えてくれてんだな」って思いつつ、片方の袋を開けたら、全体的に細かい粉末が入ってるだけで、あの梅の赤いツブツブが入ってない。で、「あれ?普通の昆布茶と間違えちゃったかな?」って思って缶を見たら、ちゃんと「梅こんぶ茶」って書いてあるんだけど、なんとなく変な感じだ。それで、よくよく見たら、ナナナナナント! 「伊藤園」て書いてある!

缶の色もデザインもソックリだったから、あたしがいつも飲んでる「玉露園」の梅昆布茶だと思い込んで買ってきちゃったけど、ソックリに作られた「伊藤園」のだったのだ。あたしは、「玉露園」の梅の赤いツブツブが入ってるのが好きだったのに、「伊藤園」のほうは、梅も他とおんなじ粉末にして、全体的に混ざってるのだ。もう、ガッカリだよ。

だけど、もう袋を開けちゃったし、返品することもできないから、あたしは、仕方なく飲むことにした。それで、付属のスプーンにスリキリ1杯の粉を湯呑に入れて、お湯を注ぎ、「ナンミョーホーレンソー、ナンミョーホーレンソー」ってお題目を上げながら、かき回した。やっぱ、ナンミョー系の企業の梅昆布茶を作る場合には、お題目は欠かせないからだ(笑)

で、飲んでみたら、これがビミョ~だった。極端にまずくはないんだけど、好きな「玉露園」の梅昆布茶だと思い込んでたぶんの精神的ギャップもあるし、何よりも、梅までが粉末になって全体に混ざっちゃってることが大きかった。あたしが「玉露園」の梅昆布茶を好きなのは、基本的にはシンプルな昆布茶を飲みながら、時々口に入って来る梅の赤いツブツブで梅の味を感じるのが好きなワケで、最初っから全体的に梅の味がしてるなんて、ワビもサビもあったもんじゃない。

それに、赤瀬川原平さんの発見した「沈殿した梅昆布茶をかき回すことによって形成される湯呑の中の銀河系」だって、梅の赤いツブツブが入ってないと実験できない。ま、原平さんの場合は、回転寿司を見ても「元禄宇宙」だって言うくらいだから、回転してるものはだいたい「宇宙」になっちゃうけど、10回のうちに1~2回しか成功しない「梅昆布茶の銀河系」に関して言えば、あたしが梅昆布茶を飲む時の楽しみの1つなのだ。

緑茶を飲む時に、「茶柱が立った♪」って喜ぶのとおんなじで、梅昆布茶を飲む時には、必ず、3分の1くらい飲んでから沈殿するのを待って、それから、お茶が渦巻きになるように湯呑に回転運動を与えて、静かにテーブルに置いて、「銀河系」ができるかどうか観察する。そして、うまくいった時には、茶柱が立ったのとおんなじに、何かいいことがありそうな気分になる。これがあたしの楽しみの1つなのに、梅の赤いツブツブが入ってない梅昆布茶じゃ、最初からアタリの入ってないクジを引くようなもんで、あたしは、完全に脱力しちゃった。

‥‥そんなワケで、あたしは、この「伊藤園」の梅昆布茶をトットと使いきっちゃって、次こそ、王道である「玉露園」の梅昆布茶を買おうと思った。そのためには、「飲む」ってこと以外にも、どんどん使わないと減らないんだけど、この点だけは、「梅昆布茶で良かった」ってことになる。たとえば、緑茶やほうじ茶や玄米茶だったとしたら、お茶として飲む以外の利用法はない。ものすごく高級で新鮮な緑茶なら、「食べる」ってこともできるそうだけど、一般的には考えられない。だけど、梅昆布茶の場合には、最初に書いたように、「お茶」っていうよりも「お吸い物」、「ドリンク」っていうよりも「スープ」って感じのものだから、いくらでも利用できるのだ。

たとえば、一番簡単なのは、お茶漬けだ。お茶碗のご飯に、梅昆布茶をかけて、そこにお湯を注げば、昆布のダシが利いた美味しいお茶漬けになる。梅干を乗せたり、昆布の佃煮を乗せたりすれば、さらに美味しくなるし、お好みでお醤油をちょっと垂らすと、味に深みが出る。チューブのワサビがあれば、チョコっと入れると大人の味になるし、いろんな楽しみ方ができる。

それから、あたしがタマにやるのは、「梅昆布パスタ」だ。アルデンテに茹でたパスタと、パスタの茹で汁でサッと火を通したシメジに、梅昆布茶をかけて和えるだけだ。ポイントは、パスタの茹で汁を少しだけ加えることと、仕上げに焼き海苔を散らすこと。これで、すごく美味しいパスタができる。もちろん、どんなお野菜でもいいし、お好みでお肉やお魚を加えてもいいんだけど、あたしがいろいろとやってみた範囲では、シメジが美味しかった。

他にも、簡単な和え物にも利用できる。たとえば、輪切りでもタンザクでもいいから、テキトーに切ったキュウリに、梅昆布茶をかけて和えるだけで、ちょっとした箸休めができる。ポイントは、仕上げに白ゴマをふりかけることだ。こうした和え物の場合には、梅昆布茶と白ゴマの相性がピッタリなのだ。それから、白ゴマの代わりに、ゴマ油を和えても美味しい。夏場なら、このキュウリの和え物に、刻んだミョウガを加えると、冷酒やビールにバッチリのオツマミになる。

‥‥そんなワケで、梅昆布茶の使い道っていうと、よく耳にするのが、天ぷらの塩の代わりに使うってパターンだ。天ぷらの高級店に行くと、「エビは塩でお召し上がりください」なんて言われちゃうけど、天ぷらのネタによって、天つゆのほうが美味しいものと、シンプルにお塩だけで食べたほうが素材の美味しさを楽しめるものとがある。で、ちょっと気の利いたお店なら、普通のお塩の他に、抹茶塩とかを出してくれるんだけど、ワリと多くのお店で出してくれるのが、梅昆布茶なのだ。つまり、お塩の代わりに、粉末の梅昆布茶をつけて食べるってワケで、これがなかなか美味しいのだ。

ちなみに、あたしが好きなのは、梅昆布茶に一味唐辛子を混ぜて、お塩の代わりに使う方法だ。これは、梅昆布茶を普通に飲む時に、ちょっとだけ一味唐辛子を入れると美味しくなることから、相性の良さに気づいたんだけど、意外と使い道がある。たとえば、白身のお魚を唐揚げにする時に、コレを使うと、すごく美味しくなる。大きめのアイナメとかタラとかならヒトクチ大に切り分けるだろうし、小さなワカサギとかならそのままだろうけど、ポイントとしては、つけすぎるとしょっぱくなっちゃうから、全体にパラパラとふりかける程度にするってことだ。そして、その上から全体に片栗粉をはたいたら、あとは中火で揚げるだけだ。

ちなみに、あたしの場合は、東京湾とか横須賀とかで釣れたアイナメやカレイの場合は、ちょっと臭みがあるから、唐揚げにする場合には、塩コショウとカレー粉で味付けしてから、片栗粉をはたいて揚げる。そして、臭みのないアイナメやカレイの場合だけ、梅昆布茶と一味唐辛子を使う‥‥って言っても、正直なことを言うと、自宅のキッチンで揚げ物をするのは、汚れるし匂いがつくからイヤなので、もう何年もやってない。実際には、揚げ物オッケーのお友達のお家に行った時にしかやってないんだけど(笑)

‥‥そんなワケで、いくら梅昆布茶を早く使いきりたいからって、サスガに、お魚の唐揚げは作らないけど、お茶漬けやキュウリの和え物なら簡単にできる。だけど、お茶漬けばっか食べ続けるワケにも行かないから、基本的には、お茶として飲むのがメインになると思う。ただ、1つだけ心配なのが、梅昆布茶ばっか飲んでたら、ようやく使い切ったアカツキには、「しばらくは梅昆布茶は飲みたくないや」って気持ちになってそうで、好きな「玉露園」の梅昆布茶を買って飲もうって気持ちが消え去ってるような予感がするってことだ。もともと、「玉露園」の梅昆布茶を飲みたいがために、間違えて買った「伊藤園」の梅昆布茶を早く使いきろうとしてたのに、これじゃあ、本末転倒もいいとこだ。そして、こんなことを考え始めると、あたしの頭の周りには、「伊藤園」の梅昆布茶の缶と「玉露園」の梅昆布茶の缶がグルグルと回り始めて、原平さんの「梅昆布茶の銀河系」よりも壮大な大宇宙が広がり始めちゃう今日この頃なのだ。


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2008.01.21

日曜はダメよ

こないだ、「今年の冬は寒くないからラクチンだ」なんて言ってたのもトコノマ、数日前からだんだん寒くなり始めて、今じゃ、オナジミの「室内で白い息」、ア~ンド、「洗濯物が凍ってバリバリ」になっちゃった。だから、室内でもコートを着てるし、今も、手袋をしてキーボードを打ってる。それで、ゆうべは、あまりにも寒くて凍死しそうだったから、ホットウイスキーを飲むことにした。しばらく前に、ブラックニッカが700円ちょい、トリスが600円ちょいで売ってて、あたしは、ニポンのウイスキーはサントリー派なんだけど、ブラックニッカは、CMの松尾貴史さんの飲み方があまりにも美味しそうなので、機会があったら買ってみようって思ってた。それで、トリスと100円しか違わないし、松尾貴史さんのペアグラスの応募券と応募ハガキがついてて、写真を見たらすごくステキなグラスだったので、当たる確率は低そうな感じだったけど、ブラックニッカを買ってみたのだ。

 

だから、我が家には、しばらく前からブラックニッカがあったんだけど、2リットルの紙パックの焼酎を先に飲み切っちゃいたかったから、ブラックニッカには手をつけてなかった。だけど、ゆうべの寒さに対抗できるのは、おんなじお湯割りでも、アルコール度数の高いウイスキーしかないって思ったあたしは、ついに、ブラックニッカの封を切る決意をしたのであった。そして、みんなで海辺へ行きましたとさ。めでたし、めでたし‥‥って、そんなワケには行かないから、ちゃんと続きを書くけど、ホットウイスキーは、ホントなら、グラスにウイスキーを3分の1くらい入れて、そこにレモンスライスを1枚入れて、それから熱湯を注ぐと美味しくなる。だけど、残念ながら、ゆうべはレモンがなかったので、単なるお湯割りにした。一瞬、焼酎のお湯割りみたく梅干しを入れてみようかとも思ったんだけど、凍死しそうな極限状態でのチャレンジは、命取りにもなりかねないので、今回は辞退させてもらった。

 

ホットウイスキーは、とにかく温かくて、グラスを持ってるだけで、感覚がなくなりかけてた両手の指が生き返って来た。そして、電気毛布にくるまりながら、チビチビと飲んでたら、体も少しずつ温まって来た。それで、2杯、3杯と作って飲んでたら、吐く息は真っ白なのに、体はポカポカになって、何だか幸せな気分になって来た今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?

 

 

‥‥そんなワケで、さっきの「そして、みんなで海辺へ行きましたとさ」ってのは何?って思ってる人は、最後まで読めば謎が解けるし、このセリフで、ある有名な映画を思い出した人は、なかなかの映画ファンだと思う。で、この流れからも分かるように、あたしは、ホットウイスキーのオカゲで体がポカポカして来たので、久しぶりに映画を観ることにした。それで、普段は見ないほうのビデオラックの、二重になってる奥のほうの列を見てみた。ここには、10年以上は観てない映画やライブのビデオが並んでるのだ。

 

Y940

 

で、あたしは、大好きな映画、「日曜はダメよ」を観ることにした。あたしは、この映画を観ると元気マンマンになれるから、昔は落ち込んだ時に観ることが多かったんだけど、もう長いこと観てなかったから、ゆうべは別に落ち込んでたワケじゃないけど、ヒサビサに観てみることにした。

 

「日曜はダメよ」は、1960年の映画だから、もう半世紀近くも昔の作品で、もちろんモノクロなんだけど、最近の終わってる映画なんかとは、比べものにならないほどワンダホーなのだ。ギリシャのピレウスっていう港町が舞台で、あたしの大好きなメリナ・メルクーリが、主役の娼婦、イリヤを演じてる。もう、このイリヤが最高で、スタイルはバツグンでセクシーだし、とにかくカッコイイし、元気で明るいし、まっすぐに生きてて、ホントに素晴らしい。

 

Y943

 

昔の映画だから、ネタバレで書いてくけど、オープニングでは、港で働く男たちに、笑顔で手を振りながら小走りしてるイリヤが、どんどん服を脱いでっちゃう。堤防の上には、イリヤが脱いだシャツやスカートやサンダルが点々と並んでて、港の男たちが、みんなボーゼンとしてる中、ブラとショーツだけになったイリヤは、そのまま海へ飛び込んじゃう。そして、海の中から顔を出して、バシャバシャと子供みたいにハシャギながら、笑顔で船の上の男たちを挑発する。

 

 

「奴隷でなきゃ来たら?」

 

 

ようするに、「こんなにセクシーなあたしがここにいるのに、すぐに飛び込んでこないあんたたちは奴隷なの? そうじゃなかったら、早くあたしのとこに来なさいよ」って意味だ。そして、船の上でペンキ塗りをしてた男が、まっさきに海に飛び込んでイリヤのとこに泳いで行くと、それを皮切りに、次々と男たちが海に飛び込んで、イリヤの周りは男だらけになっちゃう。

 

Y941

 

イリヤは、自分の気に入ったお客しかとらない娼婦で、この港町の娼婦たちのリーダー的な存在だ。そして、この娼婦たちを食い物にしてるのが、通称「顔なし」って呼ばれてるボスで、見た目はタモリに似てるんだけど、娼婦たちから高いショバ代(部屋代)を巻き上げてる。だけど、娼婦たちは、みんな明るく元気に暮らしてる。そして、イリヤは、月曜から土曜まではお客をとってるんだけど、日曜だけはお休みにして、ドアに「ギリシャ悲劇観劇のため休業」って札を吊るして、路面電車やバスに乗って、大好きな野外オペラを観に行くことにしてる。これが、英語のタイトルになった「Never on Sunday (日曜はダメよ)」って意味なのだ。

 

で、イリヤは、人とは違った独特の感性をしてるから、他の観客たちが涙を流すような悲しいシーンになると、1人でケラケラと大笑いして手を叩いたりする。そして、大満足して帰って来ると、自分のお客の男たちを集めて、観て来たオペラの物語を話すんだけど、ギリシャ悲劇だから悲しいストーリーなのに、勝手にストーリーを変えちゃって、ハッピーエンドのお話にしちゃう。そして、どんな悲劇であろうと、ぜんぶ最後は「そして、みんなで海辺へ行きましたとさ。めでたし、めでたし」って締めくくっちゃう。だから、イリヤの話を聞いてる男たちも、最後の部分になると、みんなで声をそろえて、「そして、みんなで海辺へ行きましたとさ。めでたし、めでたし」って合唱して、大笑いしちゃうのだ。

 

 

‥‥そんなワケで、この映画は、ある日、ピレウスの港に、大型客船が到着して、1人のアメリカ人の哲学者、ホーマーが降り立ったところから、この物語は始まる。ちなみに、このホーマーの役を演じてるジュールズ・ダッシンは、この映画の脚本も監督もやってて、イリヤ役のメリナ・メルクーリの実際の恋人だった。そして、この映画が公開されたあと、結婚した。で、このホーマーは、娼婦って職業を見下してて、娼婦なんかにはマトモな人間などいないって思ってる。それで、港町の酒場で知り合った魅力的な女性、イリヤが、娼婦だと知って、何とか足を洗わせようとする。イリヤに教養と道徳を教えて、娼婦なんかくだらない職業だってことを分からせようとするってワケだ。だけど、最後には、教養に満ちた哲学者のホーマーよりも、娼婦のイリヤのほうが、遥かに「人にとって大切なもの」を知ってたことが分かるのだ。

 

もしかしたら、これから観てみようと思う人もいるかもしれないので、あんまり詳しく書くのもナンだから、ここからは大マカなことだけにするけど、ようするに、この映画は、イリヤをはじめとした娼婦たちと、イリヤたちのお客である町の男たちや船の男たちと、イリヤたちを食い物にしてる「顔なし」の一味、そして、場違いな学者のホーマー‥‥っていう図式で成り立ってる。そして、あたしの大好きなシーンがいっぱい出て来るんだけど、それをぜんぶ書いちゃうと、ほとんどを語り尽くすことになっちゃうので、これ以上、細かいことは書かないことにする。

 

とにかく、ギリシャの弦楽器、ブズーキの音楽がサイコーで、酒場でのバンドの演奏も素晴らしいんだけど、イリヤが、自分のお部屋で、1人さみしくレコードをかけて、それに合わせて歌うシーンが涙を誘う。

 

 

「Ta Paidia tou Peiraia (港町ピレウスの子どもたち)」

 

窓から送るの
1、2、3、4つのキス

 

港に飛び来る
1、2、3、4羽の鳥

 

私はほしい
1、2、3、4人の息子

 

大人になれば
ピレウスの誇りとなるわ

 

世界中を探しても
こんな港は2つとない

 

不思議な魔力を持つ
私のピレウス

 

たそがれの訪れに
港が私に歌いかける

 

若者と歌のこだまが満つ
ピレウスの港

 

 

‥‥そんなワケで、こんなに魅力的な女性がいるの?ってくらいステキで、元気と感動を与えてくれる映画、「日曜はダメよ」だけど、主演のメリナ・メルクーリは、この映画で、カンヌ国際映画祭の主演女優賞を受賞した。そして、このあともたくさんの映画に出演したんだけど、ある時、政治家に転身しちゃう。そして、ギリシャの文化大臣にまで上りつめちゃったのだ。

 

メリナの実家は、もともとが政治家の家系で、おじいさんは30年以上もアテネの市長をつとめてたし、お父さんも内務大臣だった。だから、すごく立派な家庭で育ったみたいに感じるけど、このお父さんは、メリナのお母さんが妊娠中に、若い女優とカケオチしちゃったのだ。そして、おじいさんまでもが若い愛人を作ったもんだから、メリナの家庭はメチャクチャだった。幼い少女にとって、お父さんやおじいさんてものは、本来は、誰よりも尊敬すべき人なのに、それが、大切なお母さんを泣かせるようなことをしたんだから、メリナの心はズタズタになり、人を信じることなどできなくなった。そして、「男なんて所詮はこんなもの」っていう認識を持つようになったのだ。

 

そんなメリナは、女優を目指すようになり、16才で演劇学校に合格したんだけど、普通の学校へ進学させたかったお母さんに、猛反対されたのだ。それで、メリナがとった行動は、男を利用することだった。メリナは、地元で有名な大金持ちのボンボンと結婚して、その男に学費を出してもらい、演劇学校へと進んだのだ。だけど、そのボンボンには、すでに正妻がいて、メリナのほうも愛情なんかなかった。メリナは、自分の夢を叶えるために、このボンボンを利用しただけだった。事実、メリナにも複数の恋人がいたし、これも、平然と家族を裏切ったお父さんやおじいさんを目の当たりにして来たからの行動だろう。

 

念願の女優として舞台に立つことができるようになったメリナは、映画にも出られるようになり、そこそこ活躍するようになる。そして、30才の時に、映画監督のジュールズ・ダッシンと出会い、恋仲になり、1957年の「宿命」、1958年の「掟」を経て、1960年の「日曜はダメよ」で、一躍、トップ女優の仲間入りを果たしたってワケだ。このあと、メリナは、ずっと書類上のダンナだった大金持ちのボンボンと離婚して、ジュールズ・ダッシンと正式に結婚することになる。

 

‥‥そんなワケで、1967年4月21日、ギリシャで軍事ク-デタ-が起こり、軍人たちが武器を使って政権を奪い取るっていう大事件が起こった。どこの国にも、オツムのネジが右巻きの大バカがいるんだよね。ナントカに刃物とは良く言ったもんだ。そして、昔のニポンの特高警察とおんなじように、ちょっとでも「自由」だとか「平和」だとか「平等」だとかを口にすると、それだけで「反政府」って決めつけられて、何の罪もないギリシャの市民たちが、次々と軍事政権による拷問にかけられたのた。

 

そんな折に、アメリカでマスコミのインタビューを受けたメリナは、「ギリシャでは、多くの無実の市民たちが、軍事政権による拷問で苦しめられているのです」って語った。そしたら、これを聞いたギリシャの軍事政権は、メリナを「政府にタテつく非国民」だって言って、ギリシャ国籍を剥奪して、全財産を没収するって言い出したのだ。それで、メリナは、こんな気の狂った政府に苦しめられてるギリシャの人たちを救うのは自分しかいないって思って、「国籍を剥奪されようとも、私は死ぬまでギリシャ人です!」って言って、愛するギリシャのために、軍事政権と戦う決意をしたってワケだ。

 

そして、メリナは、アメリカを拠点にして、女優を続けながら、ギリシャの人たちを救うための政治活動を始めるんだけど、自分たちにとってのジャマ者を消すためなら、どんなに卑劣なことでも日常チャーハンな軍事政権は、この時から、メリナの暗殺を企てるようになった。実際、メリナが講演をする場所に、時限爆弾が仕掛けられたりと、何度も命を狙われたのだ。

 

だけど、暴力で世の中を支配しようなんていう、野蛮で知能の低い軍事政権なんかが長続きするワケがない。このギリシャの軍事政権は、1974年に起こったキプロス島の民族紛争を鎮圧できなかったために、自滅しちゃったのだ。そして、キプロス島は、南部がギリシャ系民族、北部がトルコ系民族に分断されたまま、今日に至ってる。ちなみに、東西ドイツが統一したあとは、世界中で、こんなふうに分断されたままの国は、朝鮮とキプロスだけなのだ。

 

で、国民を苦しめ続けた軍事政権が自滅してくれたオカゲで、無実の罪で投獄されてた多くの国民は解放されて、ギリシャにも平和が戻った。そして、この記念すべき年に、メリナは、「日曜はダメよ」の舞台になった港町、ピレウスから国会議員に立候補したんだけど、残念ながら落選しちゃった。だけど、女優を続けながらも、愛するギリシャのために政治活動も続けて、2年後の1977年の選挙で、ついに初当選する。そして、1981年、56才になったメリナは、文化大臣に選出されたのだ。

 

メリナは、ギリシャの文化や芸術のため、多くの活動をした。たとえば、ギリシャのパルテノン神殿にあった多くの彫刻は、ギリシャがトルコの支配下だった時代に、イギリス人が持ってっちゃった。だから、ギリシャの国宝みたいな彫刻が、ギリシャじゃなくて、イギリスの大英博物館に展示されてるってワケだ。ようするに、ニポンの北方領土とおんなじで、火事場ドロボーみたいなもんだ。だから、文部大臣になったメリナは、国際会議の場において、イギリスに対して正式に返還を要求したのだ。だけど、イギリスは、火事場ドロボー仲間のロシアとおんなじで、未だに返還要求に応じていない。でも、今まで誰も言わなかったことをハッキリと意思表示したってことが評価されることで、メリナの行動によって、ギリシャ国内でも、この問題に対する関心が高まったのだ。

 

‥‥そんなワケ、メリナは、こうした文化や芸術の問題だけでなく、女性の地位向上のためにも戦い続けた。もともとが一夫多妻制の国で、どっかの都知事の脳みそとおんなじくらい男性中心の考え方をしてるギリシャでは、女性の地位がすごく低い。たとえば、結婚する場合でも、特例を除いて、女性のほうがたくさんのお金や財産を持参しないと、結婚できないのだ。そうした前時代の悪しき風習などを廃止するためにも、メリナは尽力した。それは、まさに、娼婦たちの生活向上のために、自らが先頭に立って戦った、「日曜はダメよ」のイリヤそのものだった。そして、メリナは、文部大臣を2期つとめ、1994年3月6日、肺ガンのために、68才の生涯を閉じたのだ。あたしは、すごく久しぶりに「日曜はダメよ」を観たのに、おんなじとこで胸がジーンとして、おんなじとこで感動して泣いて、おんなじとこでスカッとして、最後には、ものすごく元気になれた。そして、洗濯物も凍るようなお部屋だけど、とっても幸せな気持ちで眠ることができた今日この頃なのだ。

 

 

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2008.01.20

エヴァ漫才♪


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ガソリン税に群がるゴキブリたち

不支持率が支持率を上回って、いよいよジ・エンドの日が近づいて来たフクダ内閣だけど、あれほどユルい球ばっか投げて来る自民党のヨレヨレピッチャーに対して、空振りの連発で三者凡退しちゃう民主党って、いったい‥‥なんてことも言ってみつつ、今度は、30年以上も「暫定しっぱなし」のガソリン税の暫定税で争うことになった。ようするに、3月に見直しの時期を迎える暫定税をゼロにして、本来の正当な税率に戻そうっていう民主党と、企業と癒着してる道路族議員や天下りした官僚たちに甘い汁を吸わせ続けるために、何が何でも暫定税を死守して延長したい自民党との戦いってワケだ。

ニポンのガソリン税のデタラメさについては、2005年8月28日の日記、「ガソリン税は理不尽税」や、2007年11月2日の日記、「順序が逆だろ?自民党!」をはじめ、今までに何度も書いて来たから、ここでは繰り返さないけど、こんなふざけた税金を国民から巻き上げるために、大ウソをつき続けてる自民党って、ホントにサイテーだと思う。

このガソリン税ってのは、もともとは、自動車重量税や自動車取得税と一緒に、「道路特定財源」とされてた。ようするに、新しい道路を作ったり、古い道路を整備したりするためだけに使うっていう「目的の決まった税金」だったハズだ。だけど、この「道路特定財源」のうち、ホントに道路の建設や整備に使われてるのは、半分の50%だけで、残りはどうしてるのかっていうと、公務員のゼイタクな宿舎を林立させたり、公務員のレクリエーションに使われたり、温泉旅行代やゴルフコンペの賞品を買ったり、天下りした官僚に高級車を買い与えたりと、こんなことに使われてる今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、テレビの討論番組で、民主党の議員が「ガソリン税の暫定税をなくしてガソリン代を安くする」って言ったら、自民党の議員は、「じゃあそのぶんの財源はどうするんだ。できもしないことを言うな」って感じのやり取りをしてたんだけど、あたしは、この自民党の議員のセリフを聞いて、飲んでたイチゴ牛乳を噴き出しちゃったよ。だって、年金問題で、できもしないことを公約にした挙句に、「そんな公約なんかしてない」ってヒラキ直って、コッソリとマニフェストを改ざんしちゃった自民党が、よくもこんなセリフを言えるもんだよ。

ま、そんなことは置いといてそして、ガソリンや軽油にかけられてる税金て、もともとは、ガソリンにかかる揮発油税が1リットルあたり24.3円、ガソリンにかかる地方道路税が4.4円、軽油取引税が15円だった。だけど、今から34年も前の第1次オイルショックの時に、その財源不足を補うために、政府は「2年間の暫定措置として増税する」って言って、ガソリンの揮発油税を2倍の48.6円に、ガソリンの地方道路税を5.2円に、軽油取引税を2倍以上の32.1円へと大増税したのだ。

だけど、最初は「2年だけ」って約束だったのにも関わらず、2年経ったら平然と「延長」、その次も「延長」、その次も「延長」‥‥って、この34年の間には、バブルによる好景気だってあったのに、それでもこの「一時的な大増税」を元に戻さずに、搾取し続けて来た。そして、今じゃ、巻き上げすぎちゃって有り余ってるもんだから、「道路のために使う」ってことが決められてる税金なのにも関わらず、公務員のレクリエーションに使われたり、天下りした官僚に高級車を買い与えたりして、それでもまだまだ有り余ってるのが現状だ。

たとえば、2006年度の「道路特定財源」は、総額で5兆7750億円だ。このうちのガソリン税が2兆9573億円、軽油引取税が1兆620億円、自動車重量税が5712億円、自動車取得税が4742億円、自動車重量譲与税が3707億円、地方道路譲与税が3110億円‥‥ってのが大マカな内わけになる。そして、この2006年度は、自民党の道路族議員や国交省の官僚たちが、天下りした身内にジャンジャン好き放題に使わせたのもに関わらず、7000億円も余っちゃったのだ。

ちなみに、これは、この年に限ったことじゃなくて、もともとが必要もないのに巻き上げてる税金なんだから、毎年のように何千億円も余ってる。そして、こんなに美味しいシステムを手放したくない道路族議員たちは、この「道路特定財源」っていう骨組みを死守してたワケだし、自分たちにも甘い汁を分けて欲しいと思ってる森派のコイズミやアベたちは、「オレたちにも分け前をよこせよ」って言い出しちゃって、「道路特定財源の一般財源化」をゴリ押しして来たってワケだ。それは、もちろん、「一般財源」になれば、自分たちも好き放題に使えるからだ。

‥‥そんなワケで、自民党の議員たちが、必死になって守ろうとしてる暫定税が、どんなふうに使われて来たのかってことが、良く分かるやり取りがある。これは、コイズミ内閣時代の2004年に、民主党の浅尾慶一郎議員が提出した質問主意書と、それに対するコイズミの答弁だ。全文を引くと長くなっちゃうから、あたしは要点だけを抜粋するけど、全文を読みたい人のために、最後にリンクを貼っておく。で、これがどんな質問主意書なのかっていうと、「道路特定財源の使途の在り方に関する質問主意書」ってタイトルを見ただけでも一目瞭然だけど、ニポンを滅ぼすために送り込まれて来た第十四使徒のコイズミ、第十五使徒のアベ、第十六使徒のフクダの在り方に関して、ネルフとしてはどのような対応を‥‥って、ダッフンしてるヒマはないから、普通にサクサク行くけど、大前提としては、「道路特定財源は、道路整備のための税金という名目で国民から徴収しているのにも関わらず、正しく使われていない」ってことに対する質問で、要点をマトメると次のようになる。


A、年間で約5800億円を徴収している自動車重量税は、本来の目的である道路整備に使われているのはわずか2000億円であり、残りの3800億円は一般財源として、道路整備とは無関係なことに使われている。本来の目的と違うことに使うのなら、この3800億円は徴収する必要のない税金であり、減税して国民へ返すべきなのではないか。

B、「道路整備特別会計」において、国土交通省の職員8197人ぶんの人件費として約700億円が計上されているが、国土交通省の職員が自ら道路工事をするとは考えられない。また、通常の道路工事は、すべて民間の建設会社等に発注しているはずで、国土交通省の職員への人件費が発生すること自体がおかしい。この8197人もの職員は、どのような仕事に携わったのか。

C、「道路整備特別会計」において、国土交通省の名義の2539台もの自動車税が計上されているが、この中には、工事用の車両ではない乗用車が数多く含まれている。これらの乗用車の台数、車種、購入価格、使用目的等を明確にせよ。

D、「道路整備特別会計」において、これまでに建設された国家公務員宿舎の戸数と、支出した金額を明確にせよ。

E、「道路整備特別会計」の内わけにある「職員厚生経費」は、職員のレクリエーションなどに使われているが、その内容を明確にせよ。また、職員のレクリエーションにかかる費用が、なぜ「道路整備のための税金」から支出されているのか、その理由を説明せよ。

「道路特定財源の使途の在り方に関する質問主意書」
http://www.sangiin.go.jp/japanese/joho1/syuisyo/161/syuh/s161024.htm


‥‥って、こんな感じだ。他にも細かい部分はあるけど、大筋としては、これらの質問がポイントになってる。たとえば、Bの質問を見ると、「道路整備のための税金」の中から、8000人以上もの国交省の役人に人件費が支払われてるんだけど、この質問に書かれてるように、道路工事ってのは、民間の業者に発注してるワケで、国交省の役人なんて関係ない。それなのに、年間700億円もの税金が、テキトーな名目で役人たちのフトコロに入ってるってワケだ。

そして、Cを見ると、2539台もの車があたしたちの税金で買われて、国交省の役人たちが好き勝手に使ってるってことが分かるだろう。一説によると、このうち、道路整備に使われてる車両は1500台ほどで、残りの1000台は、役人たちが自家用に使ってる高級車だそうだ。セドリックやクラウンは当たり前、中には、2年ごとに新型のセルシオを買い換えてる役人もいるってんだから、開いた口がふさがらない。その上、これらの高級車の税金も車検代もガソリン代も、すべてこの「道路特定財源」から、つまり、あたしたちの税金から出てるんだから、ぶん殴りたくなって来る。さらには、DやEの問題もあるんだけど、その前に、この質問に対するコイズミの答弁を紹介しよう。


A、自動車重量税は、(中略)御指摘のとおり、このように道路整備財源に充てられてきたもののうち、道路整備特別会計に繰り入れられず、一般会計に計上されている金額があるが、これは、厳しい財政状況の下、道路整備に密接に関連する事業の財源に充てるなど、納税者の理解を得られる範囲内で使途の多様化を行ったものであり、これにより自動車重量税の趣旨が変わるものではないと考える。

B、(国土交通省の職員8197人は)道路に関する工事の実施の調整に関する業務、道路の管理又は利用に関する業務、道路に関する工事の契約に関する業務、道路の用地取得に関する業務等に従事しており、これらの人員に係る人件費は、(中略)道路整備事業に要する費用に含まれると考える。

C、現在使用されている「工事用車両ではない乗用自動車」の台数は、922台である。これらの車両のうち、平成15年度に取得されたものの台数は、144台であるが、個別の車両の車種及び価格については、これらを調査し、整理した資料がないため、お答えすることは困難である。これらの車両は、道路整備に関する業務を実施する上で必要なものであり、その取得に要した費用は、道路整備事業に要する費用に含まれると考える。

D、道路整備特別会計の支出で平成15年度に建設された宿舎の戸数は9戸であり、その建設に要した費用は約1億5800万円である。また、平成16年9月1日現在、道路整備特別会計で管理されている宿舎の戸数は6679戸であるが、これらの宿舎の建設に要した費用の総額については、把握していない。これらの宿舎は、道路整備に関する業務に従事する職員が居住するためのものであり、その建設に要した費用は、道路整備事業に要する費用に含まれると考える。

E、「職員厚生経費」は、道路整備に関する業務に従事する職員の健康診断、レクリエーションの会場借料等に要する経費であり、道路整備事業に要する費用に含まれると考える。

「コイズミの回答」
http://www.sangiin.go.jp/japanese/joho1/syuisyo/161/touh/t161024.htm


‥‥そんなワケで、いつもの通り、誰かが作った原稿を棒読みしただけのコイズミだけど、この無責任でデタラメな答弁内容を見れば、何ひとつマトモに考えてないことが分かるだろう。たとえば、Aの答弁を見ると、本来は道路整備のためにどうしても必要だからって徴収してる自動車重量税に関して、その3分の2も「他のこと」に使ってるクセに、「厳しい財政状況の下、道路整備に密接に関連する事業の財源に充てるなど、納税者の理解を得られる範囲内で使途の多様化を行ったものであり、これにより自動車重量税の趣旨が変わるものではないと考える」って抜かしてる。

だけど、BからEまでを見れば分かるように、国交省の役人に高級車をあてがったり、職員たちの住宅からレクリエーションに至るまで、まるで社保庁とソックリのムダ遣いを連発しときながら、それでさえも平然と「道路整備事業に要する費用に含まれると考える」って断言するんなら、Aの「道路整備に密接に関連する事業」をどうして「一般財源」にしてんだよ。職員のゴルフコンペの賞品を「道路整備費」として計上するくらいなら、「道路整備に密接に関連する事業」こそ「道路整備費」として計上すべきじゃん。ようするに、役人たちが好き勝手に使ってる経費だって「道路整備費」になってる現状を見れば、この重量税のうちの3800億円は、「道路整備に密接に関連する事業」どころか、ゴルフコンペの賞品以上に「道路整備とは関係ないこと」に使われてるってことじゃん。

それなのに、「道路整備に密接に関連する事業」だなんて大ウソをついた挙句に、「納税者の理解を得られる範囲内で使途の多様化」とまで言うんなら、何と何と何に使ってんだか、具体的に言ってみろよ。そして、ホントに納税者が理解するかどうか、全国民に聞いてみろよ。「道路整備費」として計上されてるものだって、とても納税者の理解なんか得られないようなものばっかなのに、それ以外にも何千億円も好き勝手に使いまくってて、何言ってんの?って感じだよ。

‥‥そんなワケで、Dの職員の宿舎にしたって、あたしたちは「道路を作るために」「道路を整備するために」って言って税金を巻き上げられてんのに、何で公務員の住む高級マンションを建てなきゃなんないの? だって、道路を作ったり整備したりしてんのは、民間の業者でしょ? だから、その民間の業者の人たちが住むための宿舎を建てるんなら、まだ分かるけど、何にもしてない国交省の職員たちのために、何でガソリン税で高級マンションを建てなきゃなんないの?

それも、都心の一等地にある高級マンションで、3LDKの部屋が、家賃3万円だってんだからぶっ飛んじゃうよね。おんなじ地域の一般のマンションなら、最低でも25万円から30万円はするのに、10分の1の家賃で住むことができる上に、その差額も、あたしたちが巻き上げられてるガソリン税から補填されてんだよ。そして、コイズミの答弁のDを見れば分かるように、平成16年の時点でも、6679戸もの宿舎が作られてる上に、その後も作られ続けてるワケで、これらの建設費や維持費だけじゃなくて、家賃の差額も、ガソリン税をはじめとした「道路特定財源」から支払われ続けてるのだ。

だから、UFOが大好きな町村ちゃんが、パネルまで用意して、必死に「暫定税」の必要性を訴えたりしてるのなんて、マンガみたいな茶番だし、自民党の道路族議員がテレビに出て、「暫定税の廃止」を訴える民主党の議員に食ってかかって、「財源はどうするんだ」なんて言ってるけど、バカ丸出しもいいとこだ。だって、「暫定税」を廃止したって、他に財源なんか確保しなくても、国交省の役人たちや、関連企業に天下りした官僚たちの「特別扱い」をやめるだけでオツリが来るからだ。

‥‥そんなワケで、新しい道路をどんどん作り、古い道路をカタッパシから整備しても、それでも半分も使い切ることができなくて、残りは、国交省の役人たちにゼイタクさせるために湯水のごとく使いまくり、それでも余っちゃうから、ぜんぜん関係ないことにも何千億円も使い続け、それでも毎年7000億円から8000億円も余ってるのが、この「道路特定財源」なのだ。そして、民主党が訴えてる「暫定税の廃止」をしたって、「道路特定財源」の本来の目的である「道路の整備」に関しては、ぜんぜん余裕で足りちゃうのだ。じゃあ、何で自民党が必死に反論してるのかっていうと、ここまで書いて来たように、自分たちが甘い汁を吸って来たぶんが減っちゃうからなのだ。だから、全国の有権者の皆さん、納税者の皆さん、これからも高いガソリン代を払い続けて、自民党の道路族議員や国交省の役人たちに美味しい思いをさせたいと思う奇特な人は、ぜひ、次の選挙で、自民党やナンミョー党に投票して欲しいと思う今日この頃なのだ。


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2008.01.19

ココセレブな春馬ゆかりちゃん♪

今さらだけど、この「きっこの日記」は、「さるさる日記」っていうレンタル日記サービスを利用させていただいてる。これは、ブログとは違うって、コメント欄もトラックバックもなくて、たた単に、日記をつけるだけのサービスだ。でも、あたしが「きっこの日記」をスタートさせた8年前の時点では、ブログってものがなかったので、こうしてWEB上に日記を書く場合には、この「さるさる日記」をはじめとしたレンタル日記サービスが主流だった。それで、あたしは、いろんなレンタル日記サービスをひと通り見て、その中で、一番利用しやすそうで、おさるさんの絵が可愛かった「さるさる日記」を選んだってワケだ。そして、今から5年くらい前から、ジョジョに奇妙に「ブログ」ってものが広まって来て、今じゃブログのほうが一般的になっちゃったけど、あたしとしては、この「さるさる日記」が大好きだから、これからもずっと、「さるさる日記」を本家として書いて行きたいと思ってる。

「さるさる日記」のいいとこは、何よりも障害が少ないってことと、仮に障害が起こっても、リカバリーが早いってことだ。あたしが利用させていただいてる7年間で、サーバーが落ちたのはわずか数回だ。そして、24時間以上アクセスできなかった障害はたったの1回だけで、それ以外は、必ず5~6時間で復旧してる。これは、「毎日更新」を心がけてるあたしにとって、何よりも助かる。それに、「さるさる日記」の場合は、複数のサーバーを登録番号ごとに振り分けてるから、たとえば、「きっこの日記」がダウンしても「きっこの裏日記」は生きてるって形になるので、生きてるほうの日記を使って、心配している読者にお知らせができる今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、あたしは、この「さるさる日記」の他に、「ココログ」を利用して「きっこのブログ」を書いてる‥‥っていうか、おんなじ原稿を1日遅れでアップしてる。これは、5年くらい前から、あちこちのポータルサイトが、ブログサービスを開始して、その流れで、4年前にニフティも「ココログ」を始めたからだ。過去ログのバックアップとして、ミラーサイトを作ることを考えてたあたしは、この時も、いろいろあるブログサービスをひと通り見てまわって、一番利用しやすそうで、テンプレートもステキなのが揃ってた「ココログ」に決めたってワケだ。

そして、最初はミラーサイトとして利用してるだけの「ココログ」だったけど、いろんな機能もついてるし、本家の「きっこの日記」とは違った味を出そうと思って、時々、画像をアップすることにした。この「さるさる日記」にも、画像を貼ったり、文字の色や大きさを変える機能もついてるんだけど、ここでは「文章だけで勝負する」って決めるから、画像を貼ったことはなかった。それで、小さなコダワリなんだけど、あたしの中では、「きっこの日記」は文章だけ、それ以外のことは「きっこのブログ」でやる‥‥ってふうに決めて、今日まで続けて来た。

だから、「きっこのブログ」のほうでは、最初のうちは、あたしの顔写真を掲載してたし、コメント欄もトラックバックも開放してた。だけど、嫌がらせをする人ってどこにでも現れるもんで、しばらくすると、ブログに掲載してたあたしの顔写真を無断であちこちに貼って回る人が現れたり、コメント欄に悪口を書き込むような人たちも現れた。それで、あたしは、仕方なく、写真を外して、コメント欄を閉鎖することにした。そしたら、今度は、「きっこは他人の写真を自分の写真だと偽って、無断で自分のブログに掲載していて、それを写真の本人に見つかって文句を言われたために写真を外した」なんていう根も葉もないデマを垂れ流す人まで現れたもんだから、あたしは、開いた口が塞がらなかった。

できることなら、コメント欄やトラックバックは開放しておきたいんだけど、心無い人たちにコメント欄を荒らされたり、自分のブログのアクセスを増やしたい人たちが次々とトラックバックを送って来るので、仕方なく閉鎖してるのが現状だ。それでも、一方通行にならないように、あたしの書いた内容に対して意見や感想を言いたい人のためには、ちゃんとメールフォームを設置してる。だから、本来の「個人の日記」っていうスタンスで考えれば、これで十分だと思う。

ま、いろいろありつつも、日記は「さるさる日記」、ブログは「ココログ」ってことで、両方ともそれぞれのジャンルで一番使いやすくてサービスのいいものを選択できたので、あたしはラッキーだったと思ってる。そうじゃないと、使いやすいブログにたどり着くまで、あちこちのブログを転々としてる「ブログ難民」になってたとこだからだ。

‥‥そんなワケで、あたしは、「さるさる日記」にも「ココログ」にも満足してるので、これから日記やブログを始めたいっていう人から聞かれた場合には、この2つをオススメするようにしてる。でも、必ず、他のサービスも見て回って、最終的には自分の判断で決めるように言ってる。あたしには使いやすくても、他の人は違う場合もあるからだ。

で、一般的に見ると、日記とブログとの一番大きな違いは、横のつながりがあるかないかってことになる。日記のほうは、その日記のランキングでも見ない限り、他にどんな人たちが日記を書いてるのか分からないし、おんなじ話題について書いてる日記を探すこともできない。だけど、ブログのほうは、あたしみたいに、コメント欄やトラックバックを閉じてても、ある程度の情報が一方的に入って来る。自分のブログに記事をアップするために自分の管理ページにアクセスすれば、そこに、数々の新着情報が更新されてるからだ。だから、ふだんは読んだこともない他人のブログでも、「このことについて書いてあるのなら、ちょっと読んでみようかな」ってことになるのだ。

もちろん、これも、一長一短で、人のことはあんまり気にしてないあたし的には、ほとんど必要ないサービスだ。だけど、人のやってることが気になる人や、自分が書くことよりも人のエントリーを読むことが好きな人にとっては、有用なサービスってことになる。だから、そういう人の場合は、日記よりもブログを選択したほうがいいし、ブログの中でも、それぞれのブログの特色を良く見て、自分のやりたいことに一番適してるブログを選ぶべきだと思う。

‥‥そんなワケで、今はいろんなブログがあるけど、どこのブログも利用者を増やしたいから、そのための1つの宣伝みたいな感じで、芸能人や有名人のブログを前面に押し出してる。もっとも顕著なのが「アメブロ」で、芸能人のブログだけのランキングまで作ってるし、自分も「アメブロ」でブログを開設すれば、憧れのアイドルやタレントと交流を持てるから、ブログを開設する人も多い。ちなみに、あたしが「アメブロ」の中で読んでるのは、更新のたびに必ず読んでるのが「MAXのりっちゃん」「波岡一喜さん」で、時々読んでるのが「山田優ちゃん」で、あとは誰のブログも読んだことがない。

こんなふうに、芸能人や有名人にブログを開設させて、それを利用者拡大の宣伝みたいに使うってのは、どこのブログでもやってることだし、宣伝て意味の他にも、アクセス数を稼いでくれるアイドルや、チョー大物がブログを開設してくれると、それがそのブログサービスのステイタスみたいな位置づけになって来る。あたしが利用してる「ココログ」なら、眞鍋かをりがそれにあたる。まだブログがそんなに一般的でもなかったころから始めた眞鍋かをりのブログは、それまで、テレビ画面の向こう側っていう手の届かない存在だったアイドルの、素の表情が見えたり、コメントを書いて本人に読んでもらうことができたりって、一気に距離感を縮めてくれた。

だから、眞鍋かをりの場合は、「ブログの女王」とかってよりも、ブログっていうツールを一般に広めた開拓者みたいな部分こそを讃えるべきだと思う‥‥とか言いつつ、あたしは、ムダに行間を空けた書き方は読んでてイライラして来るから、眞鍋かをりのブログはタマにしか読んでないけど(笑)

そんなあたしが、「ココログ」を利用してる芸能人のブログの中で、必ず読んでるのが、「ゆうこりん」「春馬ゆかりちゃん」だ。ゆうこりんは、前にも書いたように、あの徹底したキャラ作りに感服してるし、ブログでも絶対に本性を出さずに、どこまでも作り上げたキャラを演じ続けてるとこに「プロのアイドル」を感じるので、珍しい生き物を観察するみたいな観点から読み続けてる‥‥って言いつつも、基本的には、可愛いから好きなんだけどね。そして、春馬ゆかりちゃんは、これまで何度も書いて来たように、テレビ朝日の「秘湯ロマン」で見せてくれるウナジやサコツがサイコーの美人で、あたしは大ファンなので、ずっと応援してる。「きっこの日記」の左のサイドバーの上のほうの検索窓に「春馬ゆかり」って入れてサーチしてもらえば分かるけど、あたしはケッコー書いてると思う。

それで、ミクシーにも、ゆかりちゃんのファンコミュを作ったりして、地道に応援してるあたしなんだけど、今回、「ココログ」を利用してる芸能人や有名人にインタビューして行く「ココセレブインタビュー」に、ゆかりちゃんが登場した。それで、あたしは、「おおっ!」って思いながら読み始めたんだけど、途中であたしの名前が出て来たもんだから、サザエさんみたいに「んがんぐ!」ってなっちゃったよ(笑)

「ココセレブインタビュー」にも書いてあるように、ゆかりちゃんは、自分が出演してる「秘湯ロマン」が放送される日には、早起きして、テレビの放送に合わせて、ブログを何度も更新する。ゆかりちゃんのブログには、テレビ画面の写真をアップしつつ、テレビには映らない撮影時の裏話などが書き込まれて行く。だから、あたしたちファンは、テレビを観つつ、ゆかりちゃんのブログも見つつ、同時進行で楽しんでるのだ。

‥‥そんなワケで、「秘湯ロマン」は、隔週日曜日の放送で、旅人も何人もいるから、ゆかりちゃんの出演が一番多いんだけど、必ずゆかりちゃんを見られるとは限らない。でも、アサッテの20日(日)の放送は、ゆかりちゃんの出演で、京都の秘湯を紹介する。だから、早朝の4時50分から5時20分まで、テレビ朝日の「秘湯ロマン」を観てみようって思った人は、ゆかりちゃんのブログにもアクセスして、同時進行で楽しんで欲しい。とにかく、その番組の出演者が、放送に合わせてブログで解説してくれるなんて、未だかつてない大サービスで、パチンコ屋さんで言えば、「等価交換なのに1000円で30回も回る上に遠隔操作してない店」って感じがする今日この頃なのだ。


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2008.01.18

お知らせです♪

第138回芥川賞と直木賞が発表になりましたので、受賞作と候補作のリンクを作りました。

興味のある人はご利用くださいね♪

ちなみに、あたしが一番良いと思ったのは、芥川賞の初の中国人候補、楊逸(ヤンイー)さんの「ワンちゃん」でした。

「芥川賞」

「直木賞」

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掛鳥の鮭

今日、1月17日は、阪神淡路大震災が起こってから13年目にあたる日だ。あたしは、徹夜で俳句会の原稿のマトメ作業をしてたので、明け方の5時46分に、1分間の黙祷をした。去年の1月17日の日記、「地震百句」では、震災時に神戸に住んでいた俳人、渡辺夏紀さんの「地震(ない)百句」という手製の句集を紹介したけど、風の便りで聞いたところによると、その渡辺夏紀さんも、去年、お亡くなりになったそうだ。


震災で亡くなられた方々とともに、渡辺夏紀さんのご冥福を心よりお祈りいたします。


‥‥で、いくら俳人の平均年齢が若くなって来たとは言え、やっぱり俳人にはご高齢の方々も多いので、俳句をやってると、たくさんの別れを経験する。そして、自分の俳句仲間だけじゃなく、こっちが一方的に知ってるだけの著名俳人ともなれば、毎年のように、俳壇の重鎮が数人ずつ亡くなって行く。ここ数年を見ただけでも、能村登四郎さん、鈴木真砂女さん、原子公平さん、桂信子さん、飯田龍太さん、鈴木六林男さん、三橋敏雄さん、小川双々子さん、加藤三七子さん、横山房子さん、田中裕明さん、大島民郎さん、成田千空さん、福田甲子雄さん‥‥と、あたしの大好きな俳人が立て続けに亡くなられた。そして、去年は、あたしのもっとも尊敬してた川柳の第一人者、時実新子さんも亡くなられた。

この中には、あたしが実際にお会いしたことのある人も何人かいるけど、それぞれが雲の上の人だっていうだけじゃなくて、昭和の俳壇を支えて来た偉大な人たちだ。そして、俳壇的にマニアックなことを言うと、鈴木六林男さんと三橋敏雄さんが亡くなられたことが大きい。それは、この2人と、故・佐藤鬼房さんの3人が、西東三鬼(さいとうさんき)の流れをくむ大御所だったから、これで、三鬼を師事した三本柱がすべて亡くなってしまったことになるからだ。ちなみに、少しでも俳句をかじってれば、西東三鬼を知らない人はいないけど、俳句に興味がなくて知らなかった人は、次の3句が三鬼の代表句なので、覚えとくとセンター試験で得するかもしれない。


 おそるべき君等の乳房夏来たる  三鬼

 露人ワシコフ叫びて石榴(ざくろ)打ち落す  〃

 水枕ガバリと寒い海がある  〃


‥‥そんなワケで、今日は、亡くなられた人たちのことをマクラにしたから、「いかがお過ごしですか?」は割愛したけど、この西東三鬼の弟子の1人、鈴木六林男(むりお)さんが亡くなられたのは、今から3年前の平成16年12月12日、享年85の大往生だった。


 天上も淋しからんに燕子花(かきつばた)  六林男


そして、年が明けた平成17年の2月、角川の月刊誌、「俳句」の3月号に、茨木和生さんの「年の暮」っていうタイトルの21句が掲載された。鈴木六林男さんと交流のあった茨木和生さんは、この「年の暮」の中で、次の句を詠んでいる。


 煤逃げの呑屋に六林男来てをらず  和生


「煤逃げ」っていうのは、年末の大掃除の「煤払い」をしてる時に、大掃除に加わってないダンナ様とかが、ホコリだらけになる自宅から逃げて、別の場所へ行くことを指す年末の季語だ。つまり、和生
さんは、昼間の早い時間から開いている近所の飲み屋さんを時々利用してて、今まで、そのお店で、六林男さんと何度も顔を合わせていたのだ。だけど、この年は、12月12日に六林男さんが亡くなってしまったから、この日は来てなかった‥‥っていう句だ。

なんて切ない句なんだろう。書かれてる言葉の表面だけをなぞれば、「家で大掃除をしてるから、近くの飲み屋さんに逃げて来たら、いつもいる知り合いが今日は来てなかった」っていうだけの意味しかない。だけど、俳句は、書かれてる17音の言葉を読むんじゃなくて、その17音の向こう側にある世界を感じ取るものなのだ。この句の向こう側には、毎年この時季に顔を合わせてた人と、もう二度とこのお店で顔を合わすことはない、もう二度と会うことができない‥‥っていう、何とも言えない切なさがある。

自分の大切な友人や先輩が亡くなった時に、「悲しさ」という人間の感情を丸出しにして歌うのが短歌なら、あくまでも客観的に状況だけを写生して、その言葉の向こう側にある「悲しさ」は、読み手の感性に委ねてしまうのが俳句だ。短歌は、作者の思いをすべて直球で言い尽くしてしまうから、果てしなく悲しい。俳句は、作者の思いは言わずに、読み取れる人にだけ感じてもらうものだから、果てしなく切ない。そして、あたしは、「悲しさ」よりも「切なさ」のほうが好きだから、俳句を選択してる。

‥‥そんなワケで、茨木和生さんの「年の暮」の中には、他にも六林男さんへの追悼句がいくつか含まれてるけど、追悼句ってものは、あんまり他人がアレコレと解説するもんじゃない。だけど、せっかく俳句の話題の日なんだから、ここらでリトル車線変更して、別の一般句を鑑賞してみる。


 鼻曲りゐず掛鳥の鮭どれも  和生


「掛鳥(かけどり)」ってのは、「掛け物」とも呼ばれてて、おん祭(春日若宮祭礼)への奉納品のことだ。おん祭は、祭自体の規模もさることながら、その準備が大掛かりで、12月15日の大宿所の御湯立(みゆだて)からが本番になるんだけど、その1ヶ月以上も前から準備が行なわれる。で、ここでは省略するけど、その「1ヶ月以上も前からの準備」ってのも、ただ単にダダーッて準備すればいいワケじゃなくて、ひとつひとつが古くからの伝統にのっとって行なわれるから、とにかく時間と手間が掛かる。それで、準備期間の終盤には、これだけでもひとつのお祭みたいな規模の盛大なお餅搗きが行なわれる。そして、そのお餅搗きの日から3日間をかけて、色々な奉納品が納められるんだけど、これを「掛鳥」と呼ぶワケだ。

もともとは、大和に所領を持つ領主たちが、おん祭りに奉仕するために、その所領高に応じて、色々な物を奉納してた。江戸時代には、雉(きじ)、狸(たぬき)、兎(うさぎ)の3種類が掛鳥のメインになってて、「郡山藩は雉200羽」ってふうに命令されて、領主は、それなりの掛鳥を納めなくちゃならなかった。もちろん、領主が自分たちで雉狩りや狸狩りをするワケじゃなくて、お金を払って、町の商人に揃えさせたのだ。だから、お金を出す領主も大変だったけど、誰よりも大変だったのは、膨大な数の掛鳥を揃えなくちゃなんなかった商人たちだった。

たとえば、元禄13年には、「雉が1260羽、狸と兎が140匹ずつ」って記録が残ってるんだけど、いくらお金をもらっても、これだけの数を一度に揃えるのは、とても大変だったハズだ。それに、現代みたいに冷凍して保存しとけるなら、何ヶ月も前から狩りをすればいいワケだけど、いくら冬とは言え、冷凍庫なんかなかった時代だから、あんまり早くから狩りを始めると、せっかくの獲物が腐っちゃう。事実、この元禄13年の記録にも、「雉43羽、狸12匹が、腐って使いものにならなかった」ってことが記されてるのだ。

そして、こんなふうにして集められた掛鳥は、大宿所に掛けられたり、大宮、若宮、手向山八幡などに供えられて、祭礼が終わると、他の奉納品と一緒に、奈良奉行所や御師の祢宜(ねぎ)、町人たちへ配ってたそうだ。だから、今の政府みたく、国民から巻き上げた税金を自分たちだけで好き勝手に使いまくって、国民にはほとんど還元しないのと比べたら、ぜんぜんマシだったワケだ。

‥‥そんなワケで、あたしは、現在の掛鳥の状況は知らなかったけど、この和生さんの句から、現在では、雉や狸や兎に代わりに、鮭が納められているってことを知った。そして、「鮭どれも」って描写から、たくさんの鮭が掛けられている様子や、「鼻曲がりゐず」と言う描写から、最高級の新巻鮭じゃなくて、ちょっと小ぶりの鮭を思い浮かべて、自民党の悪政による景気の悪さも感じることができた。

鮭は、産卵のために、毎年9月から翌年の1月にかけて、自分の生まれた川に戻って来るんだけど、この時季、オスの鮭だけが上アゴが曲がっているため、「鼻曲がり」って呼ばれる。この「鼻曲がり」は、「秋味(あきあじ)」とも呼ばれて、川を上る前に、沖合いの定置網で獲れたものが、脂が乗ってて最高級とされてる。鼻の曲がっていないメスは、お腹の卵に栄養を取られちゃうから、そのぶん、身の味が落ちちゃうんだけど、鼻曲がりのオスは、体中に栄養を蓄えているのだ。

ちなみに、最近の新巻鮭は、早い時季に獲れた鼻の曲がっていないものを使うことが多く、甘塩で仕上げてあるものが多いので、鮭の旨味が出ていない。やっぱり、脂の乗り切った鼻曲がりに洗塩を擦り込み、寒風に晒して作る「塩引鮭(しおびきざけ)」こそが、本物の味なのだ。だけど、絶対量も少ない上に、一般の新巻鮭の2倍から3倍の値段なので、あたしには手も足も出ない。だから、あたしは、もしも来世、北海道のクマに生まれ変わったら、タップリと食べたいと思う(笑)

で、さっき、「あたしは、現在の掛鳥の状況は知らなかったけど~」って書いたけど、このままじゃ片手落ちなので、春日若宮大社に電話を掛けて、担当の方に、現在の掛鳥の状況を教えていただいた。担当の方が言うには、現在では、狸や兎の掛鳥はなくなったけど、雉だけは、ごく少量、奉納され続けてるそうだ。やっぱり、「掛鳥」って言うくらいだから、「鳥」が入ってないとカッコがつかないんだろう。だけど、和生さんの句に詠まれてる通り、掛鳥の主流は新巻鮭になったそうだ。これは、手に入りやすいって理由だけじゃなくて、「日持ちがして腐らない」とか、「おん祭が終わったあとのお正月に使う」とか、複数の理由によって、少しずつ今の形に変わって来たそうだ。そして、これもあたしの想像した通りで、景気の良かったバブルのころには、鼻曲がりの立派な鮭がずらりと並んでたんだけど、世の中の景気が悪くなるにつれ、鮭の大きさもだんだん小さくなって来たそうだ。


 鼻曲りゐず掛鳥の鮭どれも  和生


こうして、ある程度の知識を得た上で、もう一度、この句を読んでみると、最初に読んだ時の何倍も深く味わうことができたと思う。そして、この描写から、作者自身が、鼻曲がりの立派な鮭がズラーッと並んでたころから、おん祭の掛鳥の様子を見に行ってたことも分かったと思う。つまり、この句を詠んだ時の作者の心には、世の中の不景気を嘆く思いがあったってワケだ。書かれてる文字の上では、ただ単に「掛鳥の鮭に鼻曲がりがいなかった」っていう眼前の事実を淡々と写生してるだけなのに、17音の向こう側まで読めるようになると、こうして、作者の思いが感じられるようになって来る。最初に紹介した「煤逃げ」の句の「悲しさ」や、この「掛鳥」の句の「憂い」は、文字では書かれてない。俳句を読む力のある人にだけ感じられる、作者の「思い」なのだ。

で、この句には、「鮭」っていう秋の季語と、「掛鳥」っていう歳末の季語がある。普通、俳句は、1句に季語は1つって決まってるんだけど、この句のように、「掛鳥が主季語だから季節は歳末」ってことが明確なら、何も問題はない。それに、この句の場合は、「掛鳥」と「鮭」と季語が2つあるって考えるんじゃなくて、「掛鳥の鮭」っていう1つの季語としてとらえるべきパターンになる。たとえば、「水着」は夏の季語だけど、「クリスマスに水着をプレゼントした」って意味の俳句を詠んだら、主季語は「クリスマス」になるから、夏の季語が入ってても、夏の句じゃなくなる。これとおんなじことだ。

だけど、雉や狸や兎を奉納していた時代には、「掛鳥の鮭」ってものは考えられなかったワケだ。つまり、この「掛鳥の鮭」ってのは、何百年もの歴史のある「掛鳥」と、現在の眼前の事実である「鮭」とが融合して生まれたものであり、これは、「新季語」って言うよりも、「真実の季語」ってと言うべきものなのだ。そして、今から100年後、200年後に、この句が読まれた時に、作者の名前を伏せていても、「掛鳥に鮭を使っていて、あまり景気が良くないころ」っていう時代背景が分かるから、この句の詠まれたある程度の年代も推察できるってワケだ。

‥‥そんなワケで、茨木和生さんは、あたしの大好きな俳人なんだけど、特に、季語に対する姿勢が素晴らしくて、おんなじ季語でも、和生さんが詠むと、何倍も広がった世界を見せてくれるのだ。そして、「季題や季語は、目先のことにとらわれず、百年後の人に残していきたいものです」って言ってるんだけど、この「掛鳥」の句なんて、ホントにその通りに詠まれてることが分かると思う。だから、あたしも、季語を大切にして、1句の中で季語が光り輝くような句を詠んで行きたいと思う今日この頃なのだ。


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2008.01.17

女の武器

いつころから言われるようになったのかは知らないけど、少なくとも、あたしが生まれる前から、「女の武器」って言葉がある。で、この「女の武器」ってのは、大きく分けて2つある。それは、「涙」と「お色気」だ。ようするに、男性だったら叱られるような場面でも、女性の場合は、泣けば許してもらえるってパターンと、男性だったら努力しないと回してもらえないようなお仕事でも、女性の場合は、自分の肉体を代償にして、簡単に回してもらえるってパターンだ。

だけど、ホントに、こういうのを「女の武器」って言うんだとしたら、ちょっとおかしいと思う。泣いて許してもらうほうの「涙」のパターンなら、まあ、だいたいの女性が使えると思うけど、もう1つの「お色気」のパターンは、若くて美人に限定されるから、一概に「女の武器」とは言えない。中には、若い美人には興味がなくて、熟女にしか萌えない男性とか、極端に太った女性にしか萌えない男性とか、さらには、女性よりもニューハーフのほうに萌えちゃう男性とかもいるだろうけど、そうした一部のマイノリティーのことは置いといて、ごく一般的に言えば、多少の好みの差があっても、おおかたの男性は、若くてキレイな女性に弱いハズだ。

そして、いつまで経っても男性が主導権を握って離さない時代遅れのニポンでは、「女の武器」を使える若くてキレイな女性は、そうでない女性よりも得をしてる。たとえば、スーパーマーケットでバイトしてるオバサンが、つい出来心で、レジのお金をポケットに入れたとする。そして、それを店長に見つかったとしたら、泣こうがわめこうがクビになるだろう。だけど、それが、店長が前々から目をつけてた、若くてキレイな女性だったとしたら、シクシクと泣きながら謝れば、間違いなく許してもらえる。それどころか、レジから盗んだお金も、くれちゃうかもしれないと思う今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、何でこんなことを書いたのかっていうと、去年の暮に、あたしは、地元からリトル離れた場所にあるラブホから、ある不釣合いなカップルが出て来るとこを目撃しちゃったのだ。男性のほうは50代くらいで、女性のほうは20代前半の親子みたいなカップルだった。それで、思いっきり近距離で、正面からガッツリと見ちゃったんだけど、あたしは、その2人の顔に見覚えがあったのだ。どっちか1人に見覚えがあったんなら、もしかしたら他人のそら似ってこともあるけど、2人とも見覚えのある顔だったから、絶対にどこかで会ったことのある人たちなのだ。

だけど、向こうはあたしのことを覚えてないみたいで、目も合ったのに、バツが悪いようなソブリも見せずに、普通にすれ違った。それで、あたしはと言えば、どうしても名前が思い出せないし、どこで会ったのかも思い出せないし、そのワリに、絶対にどこかで会ってる人たちだって確信できたから、絶対に見間違いじゃないし‥‥って、すごくモンモンとしてた。で、昨日、ついにそれが判明したのだ。

昨日、あたしは、朝からずっとバタバタしてて、夕方まで何も食べてなかった。それで、夕方の5時すぎに帰って来たんだけど、とにかくお腹がペコペコだったから、お米を磨いで、炊飯ジャーをセットしてから、スーパーにお買い物に行った。ちょうど、トイレットペーパーも無くなりそうだったから、トイレットペーパーが一番安い遠くのスーパーに行ったんだけど、ここんとこ、ずっと、フリカケご飯とお味噌汁ってパターンが続いてたから、タマにはお魚でも買って、ゴージャスな食事をしようって思ったのだ。

それで、スーパーの鮮魚コーナーを見てたら、798円のウナギの蒲焼きが、手前の2個だけがその日までの賞味期限で、半額シールが貼ってあったのだ。もちろん、半額でも400円もしちゃうけど、すごくウナギが食べたかったのと、とにかくお腹がペコペコだったから、これなら、電子レンジで温めてご飯に乗せるだけで、すぐに食べられるってことで、思い切って買うことにした。

一応、ある県名のシールが貼られてて、国産てことになってたんだけど、もともとの値段から考えても、国産の可能性は低い。でも、どうせスーパーやネット通販のウナギなんか、7~8割が産地偽装の輸入モノだから、産地表示のシールが正しいほうがマレなのだ。だから、おんなじ騙されるにしても、定価で買わされたら腹が立つけど、半額なら「ま、いっか」って気持ちになる。それで、あたしは、トイレットペーパーと、ウナギの蒲焼きと、あと、いつもは230円の「鳴門海峡ワカメ」が120円になってたから、それも1袋、カゴに入れて、レジへと向かった。で、混んでる時間帯で、どのレジも数人ずつ並んでたから、あたしは、一番手前のレジの列に並んだ。

‥‥そんなワケで、あたしは、「お家に着いたころには、ご飯も炊けてるだろうから、すぐにウナギが食べられる♪」って思ったら、もう、完全に「ウナギの口」になっちゃって、「ウナギ~」「ウナギ~」「ウナギ~」って思いながら、ボケーッと並んでた。そして、ようやく自分の番になって、パッと前を見たら、その瞬間、あたしの脳内アドレナリンが大噴出しちゃって、ウナギどころじゃなくなったのだ。


「このレジの子、こないだのラブホの子じゃん!」


そして、次の瞬間に、あたしの脳内アドレナリンは、「追いガツオ」のように、追加の大噴出をしちゃった。


「そう言えば、あの時に一緒にいた男性って、このスーパーの店長じゃん!」


もちろん、これらのセリフは、あたしの「心の叫び」だから、カギカッコで括ってても、声には出してない。だから、そのレジの子は、普通に淡々と作業をしてるワケだし、親切にウナギを薄いビニールに入れてくれた。だけど、あたしのほうは、ずっとモンモンとしてた謎が解明された‥‥っていうか、あまりにも衝撃的な事実を知っちゃったもんだから、ヒサビサのパニック状態で、小さいきっこたちはコーフンして走り回ってるし、あたしの妄想スクリーンには、店長とこの子との淫らな行為が繰り広げられちゃってて、とても尋常じゃいらんない状態になっちゃった。

だから、いつもなら、できるだけシワの多いお札から使うようにしてるのに、ウッカリして、大切に取っておいたピン札のほうの1000円札で払っちゃったよ。でも、意外とソツのないあたしは、その子の名札の名前だけはシッカリと見ることを忘れなかったけどね(笑)

それにしても、いつも利用してたスーパーのレジの女の子が、そこの店長とデキてただなんて、そのスーパーで働いてる人たちだって誰も知らないような秘密だろうに、それを知っちゃったあたしは、この先、どうすりゃいいの? とりあえず、今度、店長に会った時には、「ニヤリ」って笑ってみる予定だけど、それ以外には、今んとこ何も思いつかない。

‥‥そんなワケで、あたしは、スーパーからの帰りの車の中で、真っ先に考えたのが、「店長がもしも独身なら、別に不倫てワケじゃないけど、あんなにダサイ店長と、あんなに若くて可愛い女の子が付き合うなんて考えられない」ってことだった。だって、あんまり詳しく書くと、そのスーパーを利用してる人に分かっちゃうかもしれないから、ザッとしか書かないけど、その店長って、食品を扱ってる職場なのに、いっつも頭にフケがパラパラとついてるし、そのクセ、メガネのレンズはアブラで光ってて、見るからに不潔な感じなのだ。ようするに、頭皮は乾燥してるのに、顔面はアブラギッシュってワケで、男性の外見にはこだわらないけど、不潔なのだけは絶対にNGなあたし的には、とてもじゃないけど、一緒に食事をするのもカンベンて感じの人なのだ。

それが、そのスーパーで一番の美人とラブホから出て来る関係だなんて、どう考えたって納得できない。それで、あたしが、次に考えたのが、「きっと、女の子のほうが、店長に何か弱みを握られてて、イヤイヤ付き合わされてるに違いない」っていうストーリーだった。それで、いろいろと妄想してるうちに、「ある日、女の子が、レジのお金をコッソリと抜き取ったとこを店長に見つかって、それをネタに肉体関係を迫られて、仕方なく関係を続けてる」っていうとこまで発展したのだ。

スーパーのレジは、交代するたびに1円単位まで計算するから、自分が担当してる時に、自分のレジからお金を盗んだら、盗んだことがバレなくても、その人が責任を問われちゃう。だから、現実には、そんなことする人はいないだろう。だけど、あたしの考えたのは、あくまでも妄想だから、そんな細かいことはどうでもいいのだ。もしかしたら、事務所の机の上に置いてあったお金を盗んだのかもしんないし、同僚のロッカーの中のお財布からお金を盗んだのかもしんないし、お金じゃなくても、事務所のどこかに仕舞ってあったビール券とか金券とかを盗んだのかもしんないし、とにかく、何か悪いことをしたとこを店長に見つかっちゃったワケだ。

それで、最初は「女の武器」を使って、シクシクと泣いて謝ったんだけど、その泣き顔を見てるうちに、店長の性欲がムラムラと湧き上がって来ちゃったのだ。そして、これまで、「他人のピンチは自分のチャンス」ってのを座右の銘にして店長の座まで上り詰めた男は、ここでも、その座右の銘を生かして、「このチャンスを何とかモノにしよう」って思いついちゃった。だからこそ、「さすがの私も、これには目をつぶることはできないな。警察に連絡するしかないな」とかって言って、さらに泣き続ける女の子の様子を見つつ、「でも、この若さで前科者にしたらかわいそうだしな‥‥とりあえず、今日の仕事が終わったら、別の場所で相談しよう」とかって言って、ラブホに連れ込んだのだ。

当然、ラブホの入り口で困惑した女の子には、「周りに人がいる場所で、君が泥棒をした話なんかできないだろ。ここなら誰にも聞かれずに話せるから」って言ったのだ。そして、中に入ってからは、強引にベッドに押し倒して、驚いて抵抗する女の子のことを「言うことを聞かないと警察に届けるぞ!そうしたらお前は逮捕されて刑務所に行くことになるんだぞ!」って脅したのだ。それで、脅されての関係でも、一度でも関係を持っちゃうと、あとはズルズルと続いて行くのが男と女ってワケで、今じゃ、すべては店長の言いなりってワケだ。

‥‥そんなワケで、後半は断定口調で書いて来たけど、1つ1つの文章に、イチイチ、「かもしれない」だの「のような気がする」だの「って可能性もある」だのなんてつけてたら、書くのも大変だし読むのも大変だから、あたしの妄想ストーリーをそのまま書いてみた。だから、そこんとこは理解といて欲しいんだけど、どんなイキサツがあったのかはともかくとして、あたしがいつも利用してるスーパーの、レジの女の子のホニャララさん(20代前半)と、店長のハニャララさん(50代半ば)が、環八沿いからリトル入ったとこにあるラブホから出て来たことは現実なのだ。それも、あたしが目撃したのは、朝の8時半ころだったから、どう考えても「お泊り」だった今日この頃なのだ‥‥って、今日はまだ終われない。実は、まだオマケの話があるのだ。

昨日、スーパーからお家へ帰る運転中に、あたしは、ひとしきりこんな妄想を楽しんでたんだけど、あとちょっとで着くってころには、やっぱり、「ウナギの口」に戻ってたのだ。とにかく、お腹がペコペコだったから、すぐにでも食べたくて、駐車場に車を停めて、2階まで階段を上ってる間に、ウナギを食べるまでの脳内シミュレーションを開始してた。蒲焼きをお皿に乗せて、電子レンジで2分くらい温めてる間に、炊き立てのご飯をドンブリによそって、そこに温まった蒲焼きを乗せて、付属のタレをかけて、山椒もかけて、山椒は付属のだけじゃ足りないから、こんな時のために買っておいた山椒を全面的にかけて、冷蔵庫から柴漬けとお茶を出して、パクパクパクパク‥‥って脳内シミュレーションをした。

だから、玄関のドアを開けた時には、もう、口の中にウナギの味が広がってるような状態になってた。それで、ここからは、今の脳内シミュレーションとおんなじことを実際にやるワケだから、いよいよ、あたしの歓びは佳境へと突入するハズだった。だけど、手を洗って、ウガイをして、さあ、お皿に蒲焼きを乗せるぞって思った時に、ふと炊飯ジャーを見たら、いつものランプが点いてない。あたしは、「えっ?」って思って、フタを開けてみたら、澄んだお水の中に、お米たちがシーンしてるだけだった。そう、スイッチを入れ忘れたのだ。正確に言うと、オンのスイッチを押したつもりで、オフのスイッチを押してたのだ。たぶん。

もちろん、あたしは、ソッコーでスイッチを入れたんだけど、これほどまでにご飯が炊けるのが待ち遠しかったことはない。いつもなら、スイッチを入れて、気づいた時には炊けてるのに、昨日は、5分おきくらいに見に行ったりして、「あと10分」の表示が出てからは、もう、30秒おきくらいに見に行った。とにかく、じっとしてらんないのだ。それで、こんなことしててもジンジャエールだって気づいて、お味噌汁を作ることにしたんだけど、お味噌汁なんかすぐにできちゃうから、それでもまだ3分もあった。それで、最後の3分は、ずーーーーーーっと炊飯ジャーの数字を見てたんだけど、「3」が「2」になった時に小規模のコーフン、「2」が「1」になった時に中規模のコーフン、そして、「1」が「0」になってピーピーピーッて鳴った時に、最大のコーフンがやって来た。で、この時に気づいたのだ。「この時間に蒲焼きを温めときゃ良かった」って。

‥‥そんなワケで、あたしは、あまりにもお腹がペコペコだった上に、「すぐに食べられる」って思った時点から長いこと待ったもんだから、その美味しさは格別だった。老舗の高級店の何千円もするうな重にも負けない美味しさで、夢中でパクパクと食べたあたしは、食器を洗うのも後回しにして、そのままソファーに倒れ込んだ。そして、ウナギの味の余韻に浸りながら目をつぶってたら、突然、頭の中に、あのスーパーの女の子と店長との淫らな絵が浮かんで来たのだ。これって、食欲が満たされると、次は性欲ってこと?‥‥なんて、あたしは、「女の武器」もない上に、まだまだ精神的な修行も足りないと自覚した今日この頃なのだ(笑)


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2008.01.16

今さらだけど郵政民営化について

日本郵政グループは、今年の年賀状を「郵政民営化後の初の大事業」って位置づけて、去年の12月から大掛かりなPRを展開させた。その広告宣伝費の総額は80億円、前年度の2倍を超えた。そして、莫大な広告宣伝費をかけたから、絶対に前年度よりも売れるって「獲らぬタヌキの皮算用」をした日本郵政グループは、約40億2000万枚と、前年度の6%近くも発行枚数を増やした。

だけど、その結果はと言えば、今年の年賀状の7日までの販売総数は約36億枚で、4億枚以上も売れ残った。前年度の売れ残りは、約1億8000万枚なので、2倍以上の広告宣伝費をかけて、2倍以上の売れ残りを出したってワケだ。で、日本郵政グループがどうしたのかって言うと、去年までは1月8日までだった年賀状の販売日を10日も延長して、1月18日までに変更したのだ。

アホか?

年賀状ってもんは、新年のアイサツなんだから、1月7日の「松の内」までに相手に届くように出すのが、人として最低限のマナーなんだよ。そして、1月7日を過ぎたら、もう年賀状じゃなくて「寒中見舞い」ってんだよ。それなのに、年賀状を売るほうの日本郵政グループがこんなデタラメなことを始めたら、何も知らない子供たちが、「1月18日まで売ってるんだから、それから年賀状を出してもいいのか」って思っちゃうだろが! あのなあ、1月20日に「明けましておめでとうございます」って年賀状が届いたら、普通の感覚なら「とっくに明けてますけど、何か?」って思うだろが!

あたしは、何よりも「アイサツの心」を大切にしてる俳句を愛してるから、こうした「アイサツの心」を踏みにじるようなことをやられると、ヒジョーにムカつく今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、こうした季節のアイサツの世界にまで、「売れ残ったら販売期間を延長すりゃいい」なんていう、無能で、短絡的で、モノゴトの根本的な本意までを無視した大バカが増えて来たのも、すべてはコイズミの売国政策が原因だ。だいたいからして、この「郵政民営化」にしたって、アメリカから命令されて始まったことだしね。戦争のやりすぎで、どんどん赤字が膨らむアメリカが、ニポンの最後の民間の財産である郵貯と簡保の350兆円を巻き上げるために始めた政策だってことは、2004年からの郵政民営化の流れを見れば一目瞭然だ。

コイズミ政権下で特設された「郵政民営化準備室」のメンバーは、2004年4月から18回も、アメリカの政府関係者との協議を重ねて来た。そして、そのうちの5回は、アメリカの大手保険会社の関係者との協議だった。ニポンの政治に、アメリカの政府が口を出すのは分かる。だけど、アメリカの民間企業である保険会社の人間が、どうしてシャシャリ出て来る必要があるんだろう。これこそが、アメリカの戦争財源として、ニポンの郵貯と簡保の350兆円を巻き上げるための民営化だってことの動かぬ証拠だ。

そして、アメリカ大統領の直属の通商機関である「アメリカ通商代表部」が、2005年に発表した「通商交渉・政策年次報告書」には、「小泉内閣の郵政民営化法案の内容をアメリカ政府が修正させた」ってことが明記されてるのだ。この報告書は「公文書」なんだから、アメリカ政府自体が、ニポンの郵政民営化の内容を自分たちの都合のいいように変更させたってことを認めてるってワケだ。そして、この時に、コイズミの手足となって大活躍した売国奴が、「やり逃げ平蔵」こと、竹中平蔵だってワケだ。

で、普通に考えたら、こんなの、誰がどう見たって完全な「内政干渉」なワケだけど、中学1年生レベルの英語も理解できないクセにアメリカが大好きなコイズミと、アメリカに住民票を置いてるほどアメリカが大好きな竹中平蔵の売国奴コンビにとって、ブッシュの命令は神のお言葉なのだ。アメリカから言われたことには、絶対に逆らえない。だから、アメリカは、どんどんツケ上がって来て、何から何まで押し付けて来たってワケだ。以下、在日アメリカ大使館のホームページに平然と掲載されてる、ニポンの郵政民営化に対するアメリカからの要望書の内容だ。これが「内政干渉」じゃなければ何を「内政干渉」って呼べばいいの?ってほどのトンデモ文書だけど、読むのがメンドクサイ人は、サラッと流して欲しい。


「日本郵政公社の民営化」

日本郵政公社の民営化が日本経済へ最大限の経済的利益をもたらすためには、意欲的にかつ市場原理に基づいて行なわれなければならない。真に市場原理に基づいたアプローチというものは、様々な措置の中でも特に、日本郵政公社に付与されている民間競合社と比べた優遇面の全面的な撤廃を通して日本の保険、銀行、宅配便市場において歪められていない競争を確保することを含まなければならない。これらの優遇面は、米国系企業および日本企業の双方にとって同様に、長年の懸念となっている。経済財政諮問会議は、9月10日に発表した「郵政民営化の基本方針」において、「イコールフッティング」の確立および日本郵政公社と民間企業との間の「競争条件」の均等化の重要性を確認することにより、重要な一歩を踏み出した。経済財政諮問会議の報告書ではさらに、2007年の民営化開始当初から(民間企業と)同様に納税義務およびセーフティネットへの加入義務を負うことや、郵便保険および郵便貯金商品について政府保証を廃止するとの明確な措置を確認した。米国政府は、これらの具体的な提言を歓迎し、それが日本郵政公社の民営化のための法律に反映されるよう求める。

II-A. 郵便保険と郵便貯金 日本郵政公社の民営化が、経済財政諮問会議の求める民間企業との間の「イコールフッティング」を完全に達成し、また日本の保険および銀行分野に公正な競争をもたらすために、米国政府は日本政府に以下の方策を取るよう求める。

II-A-1. 民間企業と完全に同一の競争条件を整備する。それには次のものを含む。

II-A-1-a. 郵便保険と郵便貯金事業に、民間企業と同様の法律、規制、納税条件、責任準備金条件、基準、および規制監督を適用すること。

II-A-1-b. 特に郵便保険と郵便貯金事業の政府保有株式の完全売却が完了するまでの間、新規の郵便保険と郵便貯金商品に暗黙の政府保証があるかのような認識が国民に生じないよう、十分な方策を取る。

II-A-1-c. 新規の郵便保険、郵便貯金および他の関連業務との間の取引がアームスレングスであることを保証するため、完全な会計の透明性を含む適切な措置を実施する。また、日本郵政公社の金融事業と非金融事業の間の相互補助の可能性を排除する。そして

II-A-1-d. 新規の郵便保険と郵便貯金が、その市場支配力を行使して競争を歪曲することが無いよう保証するため、独占禁止法の厳格な施行を含む適切な措置を実施する。

II-A-2. 新しい貸付業務や郵便保険事業による新規または変更された保険商品の導入、または郵便貯金事業における元金無保証型投資商品の元売りを、(上記で提案したとおり)真に同一の競争条件が整備されるまでは一時停止する。また、同一の競争条件の実現後には、このような商品やサービスがバランス良く導入されることを保証する。

II-A-3. 日本政府が、民間で元受けをする元金無保証型投資商品を日本郵政公社で取り扱うことを許可する計画を進めるにあたり、それらの商品の選択が公平で透明性のある形で行われるよう保証する。

II-A-4. 日本郵政公社において販売される民間企業元受けの保険商品の選択が、公平で透明性がある形で行われるよう保証する。

II-A-5. 日本郵政公社の民営化の過程で、郵便保険および郵便貯金事業に新たな優遇が与えられないよう保証する。

II-A-6. 郵便保険と郵便貯金事業の民間企業に対する競争の状況を定期的に調査するための独立した委員会を設置し、民営化の過程において一貫して、同一の競争条件の継続を保証することを目指す。

II-B. 宅配便サービス 日本郵政公社と宅配便業者間の公正な競争を促進するため、米国政府は日本国政府に対して、下記の方策を取ることを要望する。

II-B-1. 独立した規制機関 郵便業務に関する規制当局は日本郵政公社から完全に切り離されかつ独立した機関であることを確実にし、日本郵政公社あるいは公社の管轄下にあるどのような組織であれ、非競争的な方法で事業を展開しないことを確保するための十分な権限を持てるようにする。

II-B-2. 非差別的な処遇 税金や他の料金免除など競争条件を変更するような特別な便益や、物品の運送に関して政府機関による特別な取り扱いや、関税業務にかかるコストの免除などが、政府政策により競争サービスのあるひとつの提供者のみに与えられないことを必要に応じて確実にする。

II-B-3. 相互補助 競争サービス条件下で、全国一律サービスの提供から得られた収益を用い非競争的な相互補助が行われることの防止監督をする。ひとつの監督方法は、日本郵政公社および全ての関連会社の会計が分離、独立でありかつ完全に透明性のあるものとすることであろう。

II-C. 透明性 米国政府は、日本郵政公社の民営化の過程において、下記の方法により、透明性が継続的に確保されるよう求める。

II-C-1. 日本郵政公社民営化の準備期および移行期において、民間の利害関係者(外資系を含む)の要請に基づき、民間企業に影響が及ぶ可能性のある論点について、総務省、郵政民営化準備室、金融庁を含む関係省庁の職員と意見交換をする有意義な機会が提供されるようにする。

II-C-2. 日本政府が開催する委員会やそれら委員会の構成要素の中で、日本郵政公社民営化の準備期および移行期において民間企業に影響が及ぶ可能性のある論点について、民間の利害関係者(外資系を含む)が積極的にその議論に貢献する有意義な機会が提供されるようにする。

II-C-3. 民営化に関する施行規則および省令等の準備も含めて、パブリックコメント手続きが十分に利用され、また最終判断を行なうにあたり、そのコメントが考慮されるようにする。

「在日アメリカ大使館」のホームページより引用
http://japan.usembassy.gov/j/p/tpj-j20041020-50.html#mineika-s


‥‥そんなワケで、ぜんぶちゃんと読んだ人はご苦労様ってことで、これは「要望書」って形でニポン政府に伝えられたものだけど、結果、すべてここに書かれてる通りになったんだから、これは、「要望書」の形をした「命令書」ってワケだ。つまり、コイズミの「郵政民営化法案」なんてものは、アメリカの言いなりに作られたものだってことが良く分かるだろう。そして、サラッと流した人は、最後から3番目と2番目の「II-C-1」と「II-C-2」ってとこだけ読んで欲しい。これらの項に、「民間の利害関係者(外資系を含む)の要請に基づき~」だの「民間の利害関係者(外資系を含む)が積極的に~」だのって言葉が出てるけど、この「(外資系を含む)」って部分が、アメリカが何よりも強調してる部分なのだ。

ハッキリと「民間の利害関係者」って書いてんだから、これは、ニポンが郵政民営化をした場合に、利害が生じる民間の企業ってことだ。そして、「II-C-2」に書かれてる「民間の利害関係者(外資系を含む)が積極的にその議論に貢献する有意義な機会が提供されるようにする。」ってことに関しては、最初に書いたように、コイズミ直属の「郵政民営化準備室」のメンバーと、アメリカの大手保険会社の関係者との間で、5回にも渡って繰り返された協議があったんだから、これはもう、アメリカ政府からの要望だけじゃなくて、アメリカの民間企業からの要望もタップリと請け負ってるってことになる。つまり、コイズミは、法案の中身をアメリカの命令通りに作り直したってだけじゃなくて、そこに至るまでの過程においても、アメリカの企業の顔色をうかがいながら進めて来たってワケだ。

で、アメリカがニポンに郵政民営化をゴリ押しし始めたのは、1994年にさかのぼる。1990年からの湾岸戦争で、莫大な出費をしたアメリカ政府は、その補填として、ニポンの郵貯と簡保の350兆円に目をつけたのだ。そして、大統領直属の「アメリカ通商代表部」を使って、「日本の郵政事業が公的機関であることは商取引の公正性を妨げている」っていうトンデモ発言をし始めたのだ。ニポンの省庁の中で、赤字も出さずに運営されてた優良機関の郵政省を何が何でも民営化させて、溜め込んでる大金を巻き上げるために画策された外圧だったってことだ。

そして、なかなか首をタテに振らなかったニポンに、願ってもなかった大バカが登場した。それが、アメリカ大好きコイズミちゃんだ。知ってる英語が「YES」だけなんじゃないかって思えるほど、アメリカの言うことなら何でも聞いちゃうこの大バカの登場によって、アメリカは、ナンでもカンでも押し付けて来るようになった。だって、武器は何でも「言い値」でジャンジャン買ってくれるし、異常プリオンとダイオキシンに汚染された狂牛肉だって、国民のパブリックコメントを無視して、調査データを捏造してまでジャンジャン買ってくれるし、こんなに使いやすいパシリは今まで見たことがなかっただろう。

‥‥そんなワケで、アメリカは、「このバカならやってくれるだろう」って思って、長年の念願だった「郵政民営化」を任せてみたら、サスガ、ブッシュが見込んだ忠犬だけのことはあった。自らの政治生命を懸けて、解散総選挙までして、アメリカのために尽力してくれたのだ。そして、日本郵政グループの持株会社、「日本郵政」の社長の座には、自民党とベッタリ癒着してる三井住友フィナンシャルグループの元社長、西川善文がつき、三井住友系の企業から、たくさんの出向社員が、日本郵政グループに配置された。その上、奥田碩、牛尾治朗、奥谷禮子、丹羽宇一郎など、すべて自民党と深い癒着関係にあるメンバーが、社外取締役にズラリと顔を並べた。これで、ニポンの最後の財産である350兆円をアメリカへ上納する準備が整ったってワケだ。これも、コイズミの連呼した「改革を止めるな!」ってセリフの裏の意味が、「売国を止めるな!」だったってことに気づかなかった多くの国民が選択した道なのだ。そして、このコイズミ改革がもたらしたものについては、今の末期的なニポンの状況を見れば何も説明する必要はないだろうし、ここまでニポンをメチャクチャにされれば、どんなに鈍感な国民でも、「自民を止めろ!」って感じたと思う今日この頃なのだ。


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2008.01.15

お知らせです♪

Dic0119_0000c1 あたしの俳句作品30句が掲載されているフリーペーパー「DICTIONARY」の最新号が、WEBでも読めるようになりました。

 

下記の「DICTIONARY」のサイトへアクセスして、左上のバナナの表紙の「最新号」をクリックすると、目次に飛びます。

 

その中にある「新宿聖夜」というのが、あたしの作品です。

 

もちろん無料ですので、興味のある人はご覧くださいね♪

 

ちなみに、俳句なので、縦書きの本と同じように、右上の句から読み始めるようにレイアウトしていただきました。

 

それから、文字が小さくて読みずらい人は、画面の右上の「虫めがね」のマークをクリックすると、画面が拡大されます。

 

「DICTIONARY」
http://dictionary.clubking.com/

 

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成人の日

もう夜になっちゃったけど、今日、成人式を迎えた皆さん、おめでとう♪

 

今日、成人式を迎えた人は、男性が約69万人、女性が約66万人の合計約135万人で、過去最低だそうだ。今までに一番少なかったのは、1966年の丙午(ひのえうま)の年に生まれた人たちが成人した、1987年の約136万人だったけど、今年はそれを下回ったそうだ。でも、成人する人の数は、さかのぼって出生した人数から概算できるから、今年の成人が少ないことは、20年前から分かってたことだ。そして、この先も減少してって、あと数年で120万人くらいにまで落ち込むって言われてる。

 

あたしが成人式を迎えた15年前は、約200万人くらいだったから、半分にまでは減少してないけど、ずいぶん少なくなったと思う。だけど、そんなことよりも問題なのは、リサーチ会社の「マクロミル」が行なった「新成人を対象にしたアンケート」で、全体の約半数、47%にも上る新成人が、「日本の未来は暗いと思う」って答えてることだ。そして、「将来の夢がある」って答えたのは、63%、つまり、10人に4人は、ハタチになったってのに、自分が何をしたいのか、まだ分からないのだ。

 

人生に疲れきった中年男が、「未来は暗い」だの「夢はない」だのって言うんならともかく、これから社会へ出て行く新成人たちの多くが、こんなふうに思ってるなんて、ホントにかわいそうになって来る。若い人たちが将来に不安を感じるのも、夢を持てなくなったのも、一部の権力者だけに甘い汁を吸わせるための悪政を続けて来た自民党とナンミョー党のセイだけど、ナンミョー党が「100年安心プラン」だって断言した年金システムが、100年どころかアッと言う間に破綻しちゃった今、多くの若い人たちは、この国に期待することをやめちゃったんだと思う今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?

 

 

‥‥そんなワケで、「日本の未来は暗いと思う」って答えた新成人たちに、あたしは言いたい。あなたたちは、選挙権を手に入れたんだよ。その1票で、この国の未来を明るいものに変えることができるんだよ。だから、この国の未来が暗いと思ったら、「自分の1票で明るい国にしてやる!」って意気込みを持って、元気に社会へと羽ばたいて欲しい。だって、たった一度の人生なんだから。

 

 

どんな時にも絶対に諦めない。
どんな時にも絶対に希望を失わない。

 

 

そして、

 

 

あらゆるものに対して感謝の気持ちを忘れない。
あらゆることに対して楽しむ心を忘れない。

 

 

そして、

 

 

毎朝、鏡を見て、笑顔でニッコリ♪

 

 

人生なんて、だいたいこれでオッケーだ(笑)

 

 

あたしは、今日、朝から晩まで写真スタジオでお仕事してて、何人もの新成人のヘアメークを担当したけど、「今日は寒い」って言ってる子が多かった。それで、あたしは、自分の成人式の時のことを思い出した。あたしの時は、「寒い」どころか、前の日から雨が降ってて、成人式の当日は、みぞれまじりの雨が降ってたのだ。これが、あたしにとって、どれほど悲しいことだったか‥‥。

 

あたしは、高校を卒業してから、ヘアメークの専門学校に入った。最初の1年間は基礎のコースで、次の1年間はプロのコースだった。それで、ホントなら、あたしは、2年間のヘアメークの学校を終えてから成人式を迎えるハズなんだけど、実は、あたしは、小学校に入る前に、ある病気で半年くらい入院してて、1年遅れて入学してる。だから、小学1年から高校3年まで、ずっと、クラスのみんなよりも1つ年上だった。で、大人になってからならどうでもいいことなんだけど、学生の時って、この「1才の差」が大きい。1つ年上だってことが分かっちゃうと、人間関係がギクシャクしちゃったりする。だから、あたしは、親友以外には秘密にしてた。

 

‥‥そんなワケで、あたしは、一度も落第なんかしてないのに、高校を卒業した時には19才になってて、専門学校の1年目で、もうハタチになっちゃった。だから、その翌年の平成5年の1月15日に成人式を迎える時には、まだ学生だったんだけど、これが、あたしには辛かった。何でかっていうと、あたしは、子供のころから、ずっと、「1日も早く大人になって、一生懸命に働いて、母さんにラクをさせてあげたい」って思い続けてたからだ。これは、朝から晩まで働き続けてた母さんを見てたから、自然に思ったことだ。そして、あたしは、漠然とだけど、「ハタチになったら大人」って思ってた。だから、子供のころのあたしは、自分が将来、ハタチになった時には、もうちゃんと働いてて、母さんにはお家でのんびりと休んでてもらってる映像が、頭の中のスクリーンに映し出されてたのだ。

 

だけど、高校生になってから、ヘアメークの道に進みたいって夢ができたあたしは、どうしたらプロのヘアメークになれるのかを調べた。そして、専門学校に行く必要があることと、そのためには大金が必要だってことを知り、それまで以上にバイトの数を増やした。夏休みや冬休みは、1日に2つのバイトをカケモチしたこともあった。そして、高校卒業と同時に、念願の専門学校に入学したんだけど、入学していろんな情報が入って来るようになったら、1年間のコースだけじゃ、なかなかプロにはなれないってことが分かったのだ。

 

世の中の厳しさを知らないガキだったあたしは、入学案内のパンフレットに書かれてた甘い言葉を鵜呑みにして、たった1年通っただけで、誰でもホイホイとプロになれると思い込んでたのだ。それで、1年間の基礎コースを終えたあとに、本気でプロを目指す人のための養成コースに進めば、プロへの足掛かりができるってことを知って、もう1年、通うことにしたってワケだ。

 

だけど、この時、あたしは、ものすごい葛藤があった。自分が夢見てたヘアメークの道に進むためには、子供のころから思ってた「ハタチになった自分」、つまり、社会人としてちゃんと働いて、母さんにラクしてもらってる自分の姿とは違う、成人になったっていうのに、まだ、母さんを働かせてる親不幸な自分を受け入れなきゃなんなかったからだ。

 

それで、あたしは、とにかく母さんに相談した。そしたら、母さんは、「お前の進みたい道に進んでくれることが、あたしの夢でもあるんだよ」って言ってくれた。まあ、そう言ってくれることは聞く前から分かってたんだけど、あたし自身のケジメとして、母さんには自分の気持ちをキチンと伝えておきたかったし、母さんのオッケーがもらえなかったら、ヘアメークの道はスッパリと諦めるつもりだったのも事実だ。

 

‥‥そんなワケで、あたしは、「ハタチの春に就職する」っていうのなら元気マンマン、笑顔マンマンだったんだけど、「ハタチの春から、あと1年も母さんを働かせる」っていう状況で、新年、そして、成人式を迎えることになった。だから、自分の夢に向かって進める嬉しさや希望にあふれつつも、母さんに申し訳ないっていう気持ちに後ろ髪を引かれてて、なんともビミョ~な気分で年末の日々を送ってた。

 

そして、年が明けて、お正月を迎えた。母さんと2人のお正月は、いつものように、母さんの炊いた黒豆や、あたしの作った伊達巻の代わりの玉子焼きや、ホウレン草だけのお雑煮を食べて、それから、恒例の百人一首でもしようかと思ったら、母さんがスッと立ち上がって、隣りの部屋に行った。あたしは、別に何とも思わずに、百人一首の用意を始めたら、母さんが、大きな包みを抱えて戻って来た。

 

 

「きみこ、成人おめでとう!」

 

 

そう言って、母さんは、あたしの前にその包みを置いた。その包みの形状から、あたしは「まさか」って思ったんだけど、開けてみたら、思った通り、ものすごく立派なお振袖だった‥‥。

 

あたしは、嬉しいとか何とかの前に、想像もしてなかったことだったので、とにかく驚いて、すぐに「ありがとう」の言葉が出て来なかった。広げてみると、銀糸を織り込んだ白地から、裾へ行くにつれて藤色のグラデーションになってて、そこに桜吹雪が舞ってて、ゆるやかな川へと流れてる柄で、ステキすぎて夢を見てるみたいだった。そして、帯も、帯締めも、帯揚げも、長襦袢も、草履も、バッグも、髪飾りまでも、すべてが揃ってた。当時のあたしでも、これがどれほど高価なものなのかは、簡単に想像することができた。

 

それで、貧乏性のあたしは、こんなに感動的な時なのに、「ありがとう」よりも先に、「母さん、こんなに高価なものを‥‥」って言っちゃったのだ。そしたら、母さんは、「おばあちゃんがね、きみこが成人した時のためにって言って、通帳を遺してくれてたの」って言った。それで、あたしは、中学に上がる年に亡くなった、大好きだったおばあちゃんの顔が浮かん来て、初めて、涙がこぼれた。そして、涙が止まらなくなって、それから、ずっと泣き続けた。

 

あとから知ったんだけど、おばあちゃんは、あたしのために、毎月5000円ずつ何年間も貯金してくれてて、30万円も貯めててくれたのだ。そして、おばあちゃんが亡くなってからは、その通帳に、今度は母さんがコツコツと貯金しててくれたのだ。あたしが、そのことを知ったのは、この時から何年も経ってからなんだけど、母さんからその話をきかされた時、あたしは、また大泣きした。

 

‥‥そんなワケで、あたしは、こんなにステキなお振袖を着て成人式に出席できるなんて思ってなかったから、毎日毎日、壁に掛けたお振袖を眺めながら、1月15日が来るのをすごく楽しみにしてた。だけど、成人式の1週間くらい前から、お天気が悪くなり始めて、雨が降ったり雪がちらついたりし始めた。そして、前日の14日から降り出した雨は、当日にはもっと酷くなって、お家の前の道はヌカルミだらけだし、寒いなんてもんじゃないし、最悪の状況になっちゃった。母さんは、「タクシーを呼んであげるよ」って言ってくれたんだけど、それでも、あたしは、命よりも大切なお振袖を汚すようなことになったら大変だから、結局、スーツにコートで出席した。だけど、「晴れ着」って言うだけあって、2日後の日曜日には晴れたので、さっそくお振袖を着て、母さんもお着物でオシャレして、2人で写真スタジオに行って、撮影してもらった。この時の写真は、お振袖と一緒で、今でもあたしの宝物だ。そして、この日から15年が過ぎて、今のあたしは、写真スタジオで、新成人たちのヘアメークをしてる。新たなスタートを切る子たちの、一生で一度の晴れの日を最高の思い出にしてもらうために‥‥なんて、タマにはカッコつけて終わってみた今日この頃なのだ(笑)

 

 

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2008.01.14

お知らせとお願いです。

高知のスクールバス事故の続報とお願いです。

まず、事故から半年以上も経ってから、突然、警察側が証拠として提出したブレーキ痕の写真に、普通では考えられない形跡が発見されました。
この写真のネガを調べることができれば、すべての謎が解明されるのですが、ネガを保存しているのは警察なのですから、「もう処分した」と言われれば、調べることはできません。
以下、その写真の「おかしな部分」を解析した有志によるサイトです。

http://k1fighter2.hp.infoseek.co.jp/Enzai/Kochi/EnzaiKochiBakuro.htm#top


続いて、1月10日に放送された、KSB瀬戸内海放送の特集です。

http://www.ksb.co.jp/newsweb/indextable.asp?tid=4&sid=7


最後に、これはお願いなのですが、「片岡晴彦さんを支援する会」では、1月17日までに届いた署名を翌18日に最高裁へ提出することになりました。
その後に届いた署名も、後日まとめて提出するそうですが、18日に1人でも多くの人からの署名を提出したいそうなので、皆さん、ぜひご協力ください。
以下のサイトに、WEB上から簡単に署名できるフォームがありますので、どうぞよろしくお願いいたします。

「片岡晴彦さんを支援する会」 
http://www.geocities.jp/haruhikosien/


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受け入れられないこと

「トンズラー!ボヤッキー!やっておしまい!」

ボカボカボカボカ‥‥‥‥シーン‥‥‥‥

「お前たちがやられてどうすんだよ!この~スカポンタ~ン!」


‥‥ってなワケで、いよいよ14日からスタートする新しい「ヤッターマン」だけど、高校時代に一部の男子から「ドロンジョ」って呼ばれてたあたしとしては、これは見逃せない。でも、明日は夜遅くまでお仕事だから、ものすごく久しぶりに、留守録しとこうと思う。

今、発売中の「テレビブロス」も、「ヤッターマン」を特集してるんだけど、何よりもスゴイと思うのは、表紙がドロンジョ様とボヤッキーとトンズラーだってことだ。普通なら、ヤッターマンの1号と2号を使うとこなのに、タイムボカン・シリーズは、主役よりも悪役のほうがキャラが立ってる by 麻生太郎ってワケで、これほど人気のある悪役は、「チキチキマシン猛レース」のブラック魔王とケンケン以来だろう。「以来」って言っても、タイムボカン・シリーズも、おんなじくらい古いけど。

で、タイムボカン・シリーズは数が多いから、悪役の名前がゴチャゴチャになってる人も多いと思うので、念のために放映順に書いておく。「タイムボカン」がマージョ様とグロッキーとワルサー、「ヤッターマン」が ドロンジョ様とボヤッキーとトンズラー、「ゼンダマン」がムージョ様とトボッケーとドンジューロー、「オタスケマン」がアターシャ様とセコビッチとドワルスキー、「ヤットデタマン」がミレンジョ姫とコケマツとスカドン、「逆転イッパツマン」がムンムン様とコスイネンとキョカンチン、「イタダキマン」がヤンヤン様とダサイネンとトンメンタン、「怪盗きらめきマン」がルージュ様とヒエールとオンドレー‥‥ってワケなんだけど、最後の「怪盗きらめきマン」だけは、主人公の2人が「怪盗」で、ルージュ様とヒエールとオンドレーは、それを捕まえようとする刑事って設定だから、「悪役」とは言えない。でも、細かいことを言うと、怪盗きらめきマンも、未来の警察の指令を受けて怪盗をやってたんだから、何らかの正義のためにドロボーしてたワケで、それを捕まえようとしてた警察のほうが「悪役」ってことになる今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、30年ぶりに帰って来る「ヤッターマン」だけど、あたしが何よりも嬉しいのが、ドロンジョ様の声が小原乃梨子、ボヤッキーの声が八奈見乗児、トンズラーの声がたてかべ和也っていう、30年前とおんなじオリジナルメンバーだってことだ。アニメにおける声のイメージってすごく大きいから、この3人を別の声優がやったら、今までのイメージがぶち壊しになっちゃうとこだった。

あたしの大好きな「ドラえもん」だって、声優陣が総入れ替えになってからは、ほとんど観なくなっちゃった。なんか、子供のころから親しんで来た声が変わっちゃうと、子供のころの大切な思い出までが消えちゃうようで、どうしても受け入れられないのだ。だけど、声が変わって「ドラえもん」をあんまり観なくなったのに、昔ののび太の声をやってた小原乃梨子がドロンジョ様だし、昔のジャイアンの声をやってたたてかべ和也がトンズラーなんだから、あたし的には、古き良き時代の「ドラえもん」のことを思い出しつつ「ヤッターマン」を楽しもうと思う。

新しく始まるアニメなら、どんな声でも「そんなもんか」って思って観るからいいんだけど、子供のころから観てたアニメは、その声も脳みそに刷り込まれてる。たとえば、「ちびまる子ちゃん」の声が変わったとしたら、あまりにも衝撃だと思うし、多くの人が受け入れられないハズだ。もちろん、まる子だけじゃなくて、友蔵も、ヒロシも、お母さんも、お姉ちゃんも、たまちゃんも、声が変わったら受け入れらんない。でも、タマにしか話さないおばあちゃんなら、声が変わっても受け入れられる。そう考えると、「ヤッターマン」の場合は、悪役の3人の声が変わったら受け入れらんないけど、主役のヤッターマンの2人の声が変わってもぜんぜん問題ないから、いかに、悪役で持ってたアニメなのかってことが分かる。

‥‥そんなワケで、あたしは、声優陣が総入れ替えになって、受け入れられなくなった「ドラえもん」とおんなじに、ドラマの世界でも、どうしても受け入れられないものがある。それが、今の「水戸黄門」だ。あたしには、ずっと助さんをやってた里見浩太朗が、ある日、突然、白髪と白いヒゲをつけて黄門さまになったことが、どうしても受け入れられないのだ。

黄門さまの役って、今までにいろんな役者さんがやって来たけど、それぞれに違った味があった。そして、1つだけ共通してたのは、「小柄なおじいちゃん」てとこだった。悪代官のお屋敷の庭で、助さんや格さんや風車の弥七が大暴れして、黄門さまが「助さん、格さん、もういいでしょう」って言って止める。そして、真ん中の黄門さまをはさんで、左に助さん、右に格さんていうお決まりの立ち位置で、助さんが「鎮まれ!鎮まれ~!」って言って、格さんがフトコロから印籠を出して「ここにおわすお方をどなたと心得る!おそれおおくも先の副将軍、水戸光圀公なるぞ!一同の者、頭が高い!控えおろう!」って言う。これが「水戸黄門」の見せ場だけど、この時、真ん中にいる黄門さまは、助さんや格さんよりも、頭1つぶんだけ背が高くなってる。で、黄門さまの足元を見ると、庭に下りるための石の台の上に乗ってるのだ。

これが、あたしの大好きな「水戸黄門」に受け継がれて来た伝統芸なのに、今の「水戸黄門」は、何よりも重要なポイントである「小柄なおじいちゃん」じゃないのだ。里見浩太朗は、身長が173cmだから、江戸時代のお年寄りとしては大男の部類に入る。そして、そんな里見浩太朗を小柄に見せるために、アンガールズみたいにヒョロ長い2人を助さんと格さんにしたもんだから、この3人組が歩いてると、すごく異様なのだ。とても、黄門さま御一行とは思えない。

それに、お肌の艶が良くて、背スジもシャンとしてる里見浩太朗は、どう見ても白髪が似合わない。里見浩太朗に黄門さまをやらせるってことは、杉良太郎や松平健や高橋英樹に黄門さまをやらせるのとおんなじようなもんで、あまりにもムリがあり過ぎる。その上、里見浩太朗の場合は、長年、助さんとして活躍して来たワケだから、そのイメージが強過ぎるのだ。つまり、助さんの役をやってた里見浩太朗が、黄門さまの役をやるってことは、あたし的に言うと、ボヤッキーの声をやってた八奈見乗児が、突然、ドロンジョ様の声をやることになったようなもんなのだ。

だけど、ちょっと調べてみたら、ものすごいことが分かった。里見浩太朗って、あたしは助さんの役をやってたことしか知らなかったんだけど、テレビの「水戸黄門」で助さんの役をやったのよりも20年近く前の1959年に、東映の映画、「水戸黄門/天下の副将軍」で、格さんの役もやってたのだ。ちなみに、この映画は、あたしは観てないけど、月形龍之介が黄門さまの役をやった映画のシリーズで、12作目にあたるそうだ。助さんの役は東千代之介で、美空ひばりも出てるから、機会があったら観てみたい。

‥‥そんなワケで、あたしは、どうしても里見浩太朗の黄門さまを受け入れられないんだけど、受け入れられるとか受け入れられないとかは抜きにして、1人の役者が、助さん、格さん、黄門さまの3役をすべてやったってことは、ギネス級のワンダホーだと思う。今、桑田佳祐とジャイアント馬場がプロレスをしてるCMが流れてるけど、あの映像技術を使えば、助さん、格さん、黄門さまが、全員、里見浩太朗っていう映像も作れると思う。そして、そんな「水戸黄門」が出来たなら、もう、里見浩太朗の黄門さまは受け入れられないなんて言ってらんない。良し悪しは別にして、絶対に観てみたいと思う今日この頃なのだ。


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今日のおもしろ動画♪

おもしろいCM動画です♪

音は出ないので、職場や学校でも安心してお楽しみください。

面白いと思った人は、動画をスタートさせたあとに画面をクリックすれば、「ヒゲチェン」のサイトへ飛んで、自分の写真でも遊ぶことができます。

あたしは、自分の写真にヒゲダンスのヒゲみたいなのをつけてみたのですが、この動画のように動き出したので、ビックル一気飲みでした!

もちろん無料で遊べますので、興味のある人は「ヒゲチェン」のサイトへどうぞ♪

毎日1回ご覧くださいね♪

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2008.01.13

あなたのダンナは大丈夫?

イギリスで、ある男女のカップルが結婚したんだけど、結婚したあとに、「2人が実は双子だった」ってことが分かり、法律で禁止されてる「近親結婚」にあたるとして、結婚を無効にされたっていうニュースがあった。これは、イギリスのBBCが1月11日付で伝えたもので、前自民党員で無所属の上院議員が、去年の12月に、英国上院で報告した内容に沿って報じてる。「Parted-at-birth twins 'married'」、つまり、「生まれた時に離れ離れになった双子が結婚してしまった」 っていう記事だ。

 

 

「BBCの記事」
http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/7182817.stm

 

 

この記事によると、この2人は、男女の双子として生まれたんだけど、何らかの事情があって、2人とも別々の家庭の養子になったそうだ。そして、2人とも、自分が双子だってことを知らされずに、それぞれの家庭で育てられ、大人になったそうだ。で、何の因果か、ある日、2人は出会い、恋に落ち、デートを重ねて、まさか自分たちが双子だったなんて思わずに、結婚しちゃったってワケだ。

 

記事では、このカップルの名前や年令などについては、もちろん伏せてあるけど、「この2人は人生の後半に出会い~」っていう記述とか、「30~40年前には、双子がそれぞれ別々の家庭へ養子に出されて、自分が双子だと知らされずに育てられるケースが多かった」っていう専門家のコメントも掲載されてるから、これらから推測すると、そんなに若いカップルじゃなかったみたいだ‥‥っていうか、あたしとおんなじくらいの年令っぽい。

 

で、この記事は、「こんなに珍しいことがありました」っていうビックリニュースとして報じてるんじゃなくて、極めてマジメに取り上げてる。イギリスに限ったことじゃないだろうけど、養子縁組をしても、子供本人にはホントの親が誰なのかを教えないことが慣例化してて、今回のことは、そうした慣例が生んだ悲劇だって書いてる。そして、子供にも「知る権利」があり、いくら隠してもいつかは分かってしまうことなんだから、こうした悲劇を生む前に、きちんと知らせるべきだって書かれてる今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?

 

 

‥‥そんなワケで、このカップルの女性が、もしもあたしだったとしたらって想像してみた。ある日、ある男性と出会って、仲良くなって、一緒に飲みに行くようになる。それで、何だかヤタラと気が合うし、何だか昔から知り合いみたいな感じだし、どんどん惹かれてく。そして、お誕生日まで一緒だから、もしかしたら、これこそが「運命の赤い糸」だって感じて、古い言い回しだと「ビビビッ!」と来たワケで、自然な流れとして結婚した‥‥と思ったのもトコノマ、婚姻届を出した役所から連絡が来て、「あなたたちは双子の兄と妹なんだから、法律で結婚は認められません」だなんて、これこそが晴天のヘキレキだろう。

 

じゃあ、あたしは、自分の双子の兄さんと、結婚式を挙げて、みんなに祝福されて、永遠の愛を誓ったってワケ?‥‥っていうか、今まで、あたしは、自分の双子の兄さんと、デートしたり、キスしたり、セックスしてたってワケ?‥‥っていうか、松田優作じゃないけど「なんじゃこりゃ~!」、出川哲郎じゃないけど「オーマイガーッ!」、風大左エ門じゃないけど「どぼぢて‥‥どぼぢて‥‥」、碇シンジじゃないけど「笑えばいいと思うよ‥‥」、空条承太郎じゃないけど「やれやれだぜ」、サウザーじゃないけど「愛などいらぬ!」‥‥っていうか、「北斗の拳」なら、サウザーよりも、そこらのザコじゃないけど「ひでぶっ!」って感じだよね。

 

「アベシンゾーが政権をホッポリ投げる」とか、「小沢一郎が民主党の足を引っ張る」とか、世の中にはシャレになんないことがいくつかあるけど、自分の結婚した相手が双子の兄だっただなんて、これ以上のシャレになんないことはアリエナイザーだろう。だけど、今回のケースは、「双子」だったから珍しくてニュースになったけど、たとえば、お兄さんと妹が、それぞれ別々の家庭の養子になったってケースなら、もっと多いと思う。あたしは、イギリスの法律は知らないから、兄弟までが結婚しちゃダメなのか、従兄弟までが結婚しちゃダメなのか分かんないけど、とにかく、こんなことが実際に起こったってことは、もしかしたら、すでに結婚して子供まで生まれちゃってる夫婦が、実は兄弟同士だった‥‥なんてケースもあるかもしんない。

 

ちなみに、ニポンの場合は、「3親等以内の結婚は禁止」ってことになってる。1親等は自分の両親、2親等は自分の兄弟と自分の祖父母、3親等は自分の兄弟の子供、つまり、甥っ子と、自分の両親の兄弟、これが禁止されてる「3親等以内」だ。だから、自分の両親の兄弟が3親等で、その子供、つまり、従兄弟は4親等になるから、法律的には結婚できるのだ。

 

だけど、こんなことを言い出したのは、歴史的に見たら、つい最近のことだ。古代エジプトでは、王家を継承して行くために、兄弟間での結婚が普通に行なわれてた。あのクレオパトラの両親だって、実の兄と妹なんだし、そのクレオパトラ自身も、自分の実の弟と結婚してる。ニポンの天皇家だって、今でこそ民間人の血を入れるようになったけど、もともとは近親相姦の歴史でしかない。だけど、「近親相姦」なんて言葉が作られて、それを「悪しきもの」って見るようになったのが最近なワケで、昔は、他の家系の血を入れないための「完全純血主義」っていう美しいものだったのだ。古代から中世にかけては、ヨーロッパでも、インドでも、いろんな国々に「完全純血主義」はあったし、未開地の少数民族のように、現在でも家族間で子作りをしてる民族もある。

 

だから、「兄弟で結婚しちゃダメ」ってのは、あくまでも「その国の法律」の問題であって、そんな法律のない国に行けば、ぜんぜん関係ないのだ。たとえば、「誰かの所有物が欲しかったので、その相手を殺して奪った」ってことなら、どんな国でも、どんな民族でも、「悪いこと」って判断されるだろう。何でかっていうと、それは、「人道的に許されない行為」だからだ。だけど、兄弟間の結婚や親子間の結婚は、日常的にやってる民族がある以上、それを「人道的な問題」ととして禁止することはできないと思う。あっちの民族はオッケーなのに、こっちの民族はダメっていうのは、人道的な問題として禁止するんじゃなくて、その民族ならではの正当な理由を掲げた上で、禁止すべきなのだ。

 

だけど、人体に何の害もなく、中毒性もゼロのマリファナが、政府の捏造した大ウソによって「悪いもの」とされて、まるで麻薬のように取り締まられてるニポンの情けない現状を見れば分かるように、「誰にも迷惑をかけないことなのに、政府としては立場上まずいこと」を法律で禁止する場合には、必ず「人道的」だの何だのって、意味不明なアトヅケの理由が掲げられる。つまり、ニポンに限らず、近親婚を禁止してる先進国の多くは、キチンとした理由も言えないクセに、とりあえず世間体を気にして禁止して、あとから、人道的だの宗教上だのって、テキトーな理由を言ってるだけみたいな気がする。

 

だからって、あたしは、多くの人たちとおんなじに、兄弟や親子間は当然として、近しい血縁関係にある人同士の結婚には反対だ。ただ、それは、他人の「恋愛の自由」や「感情の自由」に口を出すって意味じゃなくて、生まれて来る子供が、正常じゃない確率が高いって話だからだ。あたしは、この1点のみで近親婚に反対してるワケで、子供を作らないって言うんであれば、誰と誰が結婚しようがセックスしようが、あたしは何とも思わない。だって、今回のBBCが報じたカップルみたいに、ホントに惹かれ合って、ホントに愛し合って結婚したのに、あとから兄弟だったって分かったから法律で引き離すなんて、あまりにもかわいそうだと思うからだ。

 

BBCの記事によると、2人は、「出会ってからは、この運命を避けられないほど、お互いに惹かれ合った」って言ってるそうだ。そして、専門家によると、「血縁関係にある男女は、相手と血縁関係にあることを知っていれば(恋愛対象としては)拒絶し合うが、知らない場合には強く惹かれ合う傾向にある。特に、双子の男女の場合は、それが顕著である」って言ってる。そして、「あなたも、誰かと生物学上の血縁関係にあることを知らずに、どこかでその相手と出会ってしまえば、お互いに惹かれ合い、今回のような悲劇に見舞われてしまうかもしれません」って警告してる。

 

つまり、双子を含めた兄と妹ってもんは、本来は、強く惹かれ合うようにできてるそうだ。だけど、まだ恋愛感情が生まれる前の成長過程で、すでに「兄弟は結婚できない」っていう心理的な「非常に強い近親相姦タブー」を刷り込まれるために、成長して「誰かを好きになる」って感情が芽生えた時には、自分の兄弟は最初っから対象外になるそうだ。もちろん、そうじゃないパターンもあるだろうけど、この記事の中では、専門家が一般論としてそう言ってる。

 

だから、最初からお互いに兄弟だってことを知ってて、それでも結婚したっていうんなら、その場合は法律を適用されても仕方ないと思うけど、まさか、自分の双子の兄とは知らずに、普通の男と女として出会ったんだから、たとえば、「絶対に子供は作らない」とかって約束させて、例外として結婚を認めてあげるとかは、できないもんなのかね? だって、専門家が「強く惹かれ合うようにできてる」って言ってるほどなんだから、これで引き離された2人は、残りの人生、誰のことも愛することが出来ずに、ずっとモンモンとして暮らして行くハズだ。

 

‥‥そんなワケで、あたしの感覚で言えば、兄弟間での純粋な恋愛のほうが、血縁関係のない相手と不倫するよりも、人道的には問題のない行為だと思う。だけど、それは、あくまでも「恋愛」ってことであって、子供を作る免罪符を手に入れられる「結婚」てことになると、これは違って来る。子供を作るんであれば、何よりも最優先するのが「子供の健康」であって、タバコやお酒をやめるのは当然として、アメリカ産の狂牛肉や水銀タップリのマグロなんかを平気で食べるような人間には、子供を作る資格はない。だけど、自分たち2人の生活もままならない夫婦が何百万組もいるニポンでは、子供が欲しくても、とても育てられないからって、諦めてるのが現状だ。ここ数年のニポンの出生率は、1.2から1.3を言ったり来たりしてるけど、将来的に見ると、15才から49才までの「出産適齢世代」の女性の人口はどんどん減少してて、15年後には、現在の約2700万人から、約2400万人にまで落ち込むって予測されてる。だから、自民党の悪政のセイで、これからのニポンは、兄弟であろうと親子であろうと、相手が誰でも、結婚や子作りを容認する方向に進んで行かざるを得なくなるような気がする今日この頃なのだ。

 

 

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2008.01.12

ニボシの気持ち

Y895
昨日の日記で、お醤油味のお雑煮は「カツオブシのダシ」だけど、お味噌汁は「ニボシのダシ」だってことを書いた。そしたら、何人かの人から、「ニボシは値段が高くないですか?」っていうメールをいただいた。確かに、ちゃんとした作り方をしてる立派なニボシは、大きな袋に入ってるのが380円とか450円とかして、とても手がでない。だからって、いくら値段が安くても、添加物だらけのダシの素なんて恐くて使えない。

で、もったいぶらずに言うと、あたしが愛用してるのは、ヤマキの粉末の「にぼしだし」だ。にぼしそのものを粉末にしたものだから、ダシの素みたいには溶けない。だから、お味噌汁の底ににぼしの粉が残るのがイヤな人は、ダシをとったあとにフキンとかで濾(こ)さなきゃなんない。だけど、あたしの場合は、子供のころから、普通のニボシも取り出さないで、具の1つとして食べて来たから、このにぼしの粉末も、わざわざ濾したりしない。だって、もったいないし、メンドクサイし、入ってたほうが栄養があるからだ。濾さなくても、お味噌汁を飲み終わるころに、お椀の底ににほしの粉がちょっとだけ残ってる程度だから、最後に飲んじゃうだけだ。

この、ヤマキの「にぼしだし」は、140g入りで、あたしが買ってるスーパーだと、200円ちょいだ。それで、口がジッパーになってるから、すごく使いやすいし、何よりも嬉しいのが、「瀬戸内海産にぼし粉100%」ってとこだ。もちろん無添加で、袋には次のように書いてある。


『瀬戸内海産のかたくちいわしを酸化防止剤を一切使用せず「にぼし」に仕上げ、だしがとりやすい粉末に仕上げました』


そして、「10gで味噌汁五~六杯分のだしがとれます」ってことだから、1袋でお味噌汁が70~80杯も作れる。1杯あたり、3円程度だ。だから、健康にもいいし、味も美味しい上に、値段的にも、添加物だらけのダシの素よりも安いと思う今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、あたしは、ダシをとったものを「捨てる」ってことができない。湯豆腐やお鍋をする時に、最初に土鍋の底に昆布を入れてダシをとるけど、あれって、すごく美味しいから、捨てる人はいないと思う。特に、具の少ない湯豆腐の場合は、ダシをとったあとの昆布を食べやすい大きさに切って、また、土鍋の中に戻して、ポン酢とかで食べるとメッチャ美味しい。おでんの昆布だって、具の1つとして入ってるけど、ある意味、ダシも兼ねてるワケだ。

だから、この昆布のダシとおんなじで、あたしの場合は、ニボシでもオカカでも、もったいなくて捨てられない。だけど、あたしはひとり暮らしだから、お味噌汁は2杯ぶんずつしか作らない。朝作って、1杯飲んで、残りは夜のぶんだ。だから、ホントのニボシでダシをとるとしても、使うのは5匹くらいなので、そのたった5匹のニボシで何か別のお料理を作るなんてムダなことはできないから、そのままお味噌汁の具として食べちゃってる。

でも、もしも定食屋さんみたいなとこで働いてて、何十人ぶんものお味噌汁を作るんなら、ニボシだって何十匹も使うワケで、それなら、いろいろと利用できる。たとえば、ダシをとったあとのニボシをザルに上げておいて、時間のある人は天日で乾かす。ヒマな人は、ラップをしないで冷蔵庫に入れとけば、2日くらいで乾く。時間の無い人は電子レンジで水分を飛ばせばいい。それで、フードプロセッサーで粗めの粉末にして、フライパンで炒って、お醤油、みりん、ちょっとのお砂糖で味を調えて、最後に白ゴマを加えれば、美味しいイワシのフリカケができる。あたしは、フードプロセッサーなんて持ってるワケないから、普通にスリバチを使ってるけど。

あたしは、今、愛用してるヤマキの「にぼしだし」を発見するまでは、普通のニボシを使ってた。もちろん、あんまり高いのは買えなかったから、大袋で300円以内のを使ってた。で、ニボシでダシをとる時って、頭と黒いハラワタをとったほうが、上品な味になる。だけど、あたしは、もったいないから丸ごと入れちゃって、頭もハラワタもぜんぶ具として食べてた。でも、そんなあたしでも、ちゃんと頭とハラワタをとってダシをとる場合があった。それが、「フリカケ製造週間」の時だった。

あたしの場合は、イワシのフリカケも重要なオカズの一品だから、時々は自作してた。で、「そろそろフリカケを作ろう!」って思い立ったら、その日から1週間が「フリカケ製造週間」の始まりだ。いつもは丸ごとダシに使ってたニボシだけど、この日からは、頭とハラワタをとって、本体だけでダシをとる。そして、頭とハラワタはちっちゃいタッパーに入れておいて、ダシをとった本体は、ザルに上げてから、お皿に乗せて冷蔵庫に入れておく。これを1週間続けると、ある程度の量になるんだけど、外食したりお味噌汁を作らなかった日があった場合には、それまでのぶんをフリーザーに移したりして、製造週間を延長する。

とにかく、「これだけあればオッケー!」って量が溜まればいいワケなんだけど、ここでのポイントは、乾いてるニボシもあれば湿ってるニボシもあるってことなのだ。1週間前のものはカラカラに乾燥してるけど、昨日のものはまだ湿ってて、乾燥の具合が一律じゃない。だから、昨日とかオトトイとかのぶんは、電子レンジでリトル乾かしたりして、おんなじくらいにしなきゃなんないのだ。そして、あとは、溜めておいた頭とハラワタと一緒にフードプロセッサーに入れて、粗めの粉末にするんだけど、ここでのポイントが、「ダシをとってないニボシを1~2割ほど加える」ってことなのだ。

ダシをとったニボシをそのまま食べたことがある人は知ってると思うけど、ダシをとったニボシはほとんど味がしない。だからこそ、頭とハラワタをとっておいて、あとから加えることによって、お味噌汁が上品な味になる上に、フリカケのほうにも味が分配されるっていう、「双方メリット方式」をとってるワケだ。そして、これだけでも十分なんだけど、ここで、フリカケのほうをさらに美味しくするために、ダシをとったニボシ30匹に対して、新しいニボシを3~6匹くらい加えるってワケだ。

で、粗めの粉末にしたニボシをフライパンで乾炒りしたら、いよいよ味付けだけど、ここがポイントになる。火にかけたままのフライパンに、お醤油を垂らして、みりんを垂らして‥‥なんてやってたら、アッと言う間に焦げてダイナシティになっちゃうから、「火を止めてから味付けする」と「合わせ調味料を作っておく」ってことが大切だ。ちなみに、ニボシ35匹くらいに対しては、お醤油が大さじ1.5、みりんが大さじ0.5(みりんが無かったらニポン酒でもOK)、お砂糖が大さじ1、お塩をほんのちょっと(小さじ1/4~1/3程度)を合わせておく。

そして、ある程度炒ったら、火を止めて、フライパンをナナメにして、ニボシをフライパンのフチに寄せて、そこにこの合わせ調味料をかけて、お箸で全体に絡めるようにする。そうすると、せっかく乾かしたニボシが、また湿っちゃったワケだけど、これで、味が染み込むのだ。年を取って、ますますウザくなって来た金八先生が、「湿っているスポンジは水を吸いませんが、固く搾ったスポンジはタップリと水を吸収するんです!」って言ってたのとおんなじ理屈だ(笑)

それで、最後に白ゴマを大さじ2杯くらい加えて、今度は白ゴマも一緒に炒りながら、水分を飛ばすように、焦がさないように炒って行く。で、まだリトル湿ってるくらいの感じで、出来上がりだ。炊き立てのご飯に乗せれば、何杯でもお代わりできちゃうほど美味しい「イワシのフリカケ」の完成だ。ホントは、これにオカカを加えるともっと美味しくなるし、お好み焼きに入れる桜海老を粉末にして入れると、激しく美味しくなる。だけど、そこまでやると、「人が捨ててるものでも美味しいものが作れる」っていう基本理念から外れすぎちゃう。

たとえば、お豆腐を作る時にできる「オカラ」も、食べ物なのに、その9割以上が捨てられてる。そして、搾った「豆乳」よりも、捨てられる「オカラ」のほうが、遥かに栄養があるのだ。カルシウムは豆乳の5倍、食物繊維は豆乳の50倍、他にも、多くのミネラルを含んでる健康食品「オカラ」が、ほとんど利用されないで、そのまま捨てられてる。それも、以前は「一般廃棄物」として捨てられてたんだけど、1999年からは「産業廃棄物」に指定されたから、1トンあたり3万円もの費用を使って処理してるのだ。ちなみに、全国のお豆腐屋さんから出る「オカラ」の総量は、年間で100万トン近くにも上り、そのうちの80~90万トンが「産業廃棄物」として処理されてることになる。素浪人の花山大吉が生きてたら、涙を流して「もったいない!」って叫ぶだろうし、焼津の半次はひっくり返るだろうし、お咲ちゃんはコンニャク玉を飲み込んだような顔をしちゃうだろう。

ニポンは、時代に逆行した「世界一ゴミを捨ててる国」としてオナジミで、全国民が年間に捨ててるゴミの量は、2位以下の国を大きく引き離したダントツの1位を走り続けてる。それは、異常とも思えるゴミ焼却施設の数を見ても分かるけど、「まだ使えるもの」でも、「まだ食べられるもの」でも、次から次にゴミにしてるのは、バカのひとつ覚えみたいな「消費による経済回復」っていうコイズミの低能政策のタマモノだろう。だけど、あたしは、コイズミやアベシンゾーと違うから、「まだ使えるもの」や「まだ食べられるもの」を捨てるようには育てられてない。どんなものでも、感謝の気持ちを持って最後まで使い切る。使い切って捨てる時には、心の中で「ありがとう」って言って捨てる。母さんから、そう教わって来た。

‥‥そんなワケで、あたしは、ダシをとったニボシを捨てるなんて考えられないことダシ‥‥って、最後にオヤジギャグを織り込んでみつつも、別にケチケチしてるワケじゃなくて、普通の感覚でフリカケを作ったりしてる。おそば屋さんの厨房でダシをとってるとこをテレビで観ると、お湯を沸かしたお鍋に、山盛りのオカカを入れて、ワリとすぐに上げちゃってる。場合によっては、「追いガツオ」なんて言って、さらに大量のオカカを足したりしてる。高級な和食のお店の厨房とかでも、オカカをわしづかみにしてお鍋にどんどん入れてくけど、こういうシーンをテレビで観るたびに、あたしは、「あのオカカ、捨てちゃうのかな?」って思って、心配になって来る。もしも捨てちゃうんなら、あたしにくれれば、美味しいオカカのフリカケを作るのに‥‥なんて思っちゃう今日この頃なのだ。


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2008.01.11

おいてけぼり

今年のお正月は、お正月らしいことを何もしてなかったんだけど、いつも手作りの美味しいお野菜を送ってくださる俳句仲間が、お野菜とお餅を送ってくださったので、遅ればせながら、お雑煮を作って食べた。でも、お雑煮って言っても、子供のころから食べてたお雑煮じゃなくて、お野菜をタップリと入れたお味噌汁を作って、そこに焼いたお餅を入れて食べたから、正確に言えば、「お餅入りのお味噌汁」ってことだ。

あたしが子供のころから食べて来た「我が家のお雑煮」は、お醤油味で、お餅の他にはホウレン草しか入ってない。ようするに、ダシを取ったお鍋にテキトーにお醤油を入れて、お醤油味のすまし汁を作って、そこに、テキトーに切ったホウレン草を入れてひと煮立ちさせたら出来上がり。あとは、焼いたお餅を入れるだけだ。だから、これがお雑煮ってもんだと思って育ったあたしは、中学生になって、初めてお友達のお家のお雑煮を食べた時に、鶏肉だのカマボコだのニンジンだの三つ葉だのって、いろんな具が入ってるもんだから、あまりのゴージャス感に圧倒されちゃった。

ここまでゴージャスだと、獅子舞の代わりに叶姉妹が出てきちゃいそう‥‥ってのは今考えたんだけど、とにかく、あたしは、おんなじ食べ物でも、ヨソのお家はこれほど違うのかっていうカルチャーショックを受けた。もちろん、もう分別のつく年令になってたから、お家に帰って来ても、母さんに向かって「なんで家のお雑煮はホウレン草しか入ってないの?」なんてことは言わなかった。それに、ヨソのお家のお雑煮は、見た目は豪華だったけど、お上品な薄味で、イマイチだったのだ。

我が家では、普段のお味噌汁はニボシのダシだったから、お正月だけ特別の「カツオブシのダシとお醤油」って味がすごく楽しみで、江戸っ子の母さんがシッカリと味付けした濃い目のお汁は、お餅が磯辺焼きレベルの味になって、すごく美味しく食べられた。だから、あたしは、どんなに豪華なお雑煮よりも、ホウレン草だけの我が家のしょっぱいお雑煮が大好きだった今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、今は、母さんも病気だし、あたしもお肌の曲がり角をアウト・イン・アウトでコーナリングしちゃってから10周もラップを重ねちゃったから、サスガに、お醤油をドバドバ入れたお雑煮は作らなくなった。だけど、基本的には、カツオブシのダシのお醤油味で、ホウレン草の他にイチョウに切ったニンジンも入れるようになったけど、あんまり変わらない。やっぱ、これが我が家の伝統だから、「カツオブシのダシのお醤油味」って部分は守りたいのだ。

だから、今年は、母さんが入院中ってことで、久しぶりにお雑煮を作らないお正月だったけど、遅ればせながら作って食べたのも、お味噌汁にお餅を入れたお雑煮だったから、あんまりお正月っぽく感じられなかった。これは、お味噌味だったって部分よりも、ダシがニボシだったって部分に問題があるんだと思う。我が家では、普段はニボシのダシで、お正月とか特別の時がカツオブシのダシだったから、食べなれてるニボシのダシのお雑煮だと、何て言うか、極めて「日常」って感じがしちゃうのだ。だから、お野菜たっぷりのお雑煮は、とにかくメチャクチャ美味しかったんだけど、ヒトコトで言えば、「お餅入りの豪華なお味噌汁」ってことで、あくまでも「日常の延長」って感じだった。

それで、世の中はって言えば、もうお正月が過ぎて日常に戻ったワケだけど、あたしの場合は、お正月が無いまま、去年の暮れからずっと日常が続いてる感じで、なんか、あたしだけがポツンと取り残されちゃったような空虚感を味わってる。たぶん、三が日にテレビをまったく観なかったことも原因の1つなんだと思うけど、とにかく、世の中がどんどん先へ進んでるのに、世の中においてけぼりにされちゃったみたいな感じなのだ。

‥‥そんなワケで、この「おいてけぼり」には、2種類ある。みんなでどこかにドライブに行って、誰かを乗せ忘れて帰ってきちゃった場合とかの、実際に置いてきちゃった「物理的なおいてけぼり」と、あたしが感じた感覚みたいな「精神的なおいてけぼり」だ。もちろん、どっちの「おいてけぼり」もあんまり嬉しくない状況だけど、前者の「物理的なおいてけぼり」は、あとから笑い話のネタにもできるけど、後者の「精神的なおいてけぼり」は、ちょっと切ない。

この「おいてけぼり」は、「おいてきぼり」とも言う場合があるけど、漢字で書くとどっちも一緒で、「置行堀」って書く。この漢字を見れば分かるように、これは「お堀」のことで、東京の隅田川の周りにあるたくさんのお堀のうちの1つだったって言われてる。ちなみに、ハッキリとした場所は分かってないんだけど、JR錦糸町駅のすぐ近くにある「錦糸掘」が、この「置行堀」だったっていう説が有力だ。

「置行堀」のお話は、落語の怪談噺にもなってるし、昔話として絵本や童話になってるから、すごく有名だ。江戸時代、ある人がこのお堀で魚釣りをしたら、次々にお魚が釣れて、帰るころにはビクがいっぱいになった。で、意気揚々と帰ろうとしたら、お堀の中から「置いてけ~置いてけ~」って声が聞こえて来た。それで、恐くなって走ってお家に帰って来たら、いっぱいだったビクが空っぽになってた‥‥ってお話だ。でも、300年も前に作られたお話だから、ここから派生したいろんなバージョンがある。

たとえば、2人で釣りをしてて、1人は釣ったお魚をお堀に返したから無事に帰れたけど、もう1人はお魚を返さなかったから恐ろしい目に遭った、とか、その恐ろしい目に遭わせた妖怪にしても、「カッパ」「のっぺらぼう」「カワウソ」「幽霊」って、他にもいろんなバージョンがある。だから、細かいシチュエーションに関しては、どれかが正解ってワケじゃなくて、どれもが正解ってワケで、ようするに、すべてのバージョンに共通してる、お堀の中から「置いてけ~」って声がしたから「置行堀」って呼ばれるようになったって部分のみがポイントなのだ。

この「置行堀」のお話は、江戸時代の本所(ほんじょ)、現在の東京都墨田区の辺りに伝わってた怪談を集めた「本所七不思議」の中で、一番有名なお話だ。で、七不思議っていうくらいだから、他にはどんなお話があるのかっていうと、2番目が「灯無し蕎麦(あかりなしそば)」、3番目が「足洗い邸(あしあらいやしき)」、4番目が「送り提灯(ちょうちん)」、5番目が「送り拍子木(ひょうしぎ)」、6番目が「片葉の葦(かたはのあし)」、7番目が「狸囃子(たぬきばやし)」、8番目が「落葉なき椎(しい)」、9番目が「津軽の太鼓」‥‥って、「七不思議」じゃないじゃん!(笑)

‥‥そんなワケで、この「本所七不思議」ってのは、七不思議なのに9個もあるってことが最大の不思議なんだけど‥‥って、これは冗談で、通常は7番目の「狸囃子」までを「本所七不思議」って呼んでる。だけど、8番目の「落葉なき椎」も9番目の「津軽の太鼓」も有名なお話なので、選ぶ人によっては、こっちのお話と何かを差し替えて「本所七不思議」としてる人もいるってワケだ。

たとえば、「世界三大美女」っていうと、ニポンでは「クレオパトラ」「楊貴妃」「小野小町」って言われてる。だけど、世界的に有名な「クレオパトラ」と「楊貴妃」はともかくとして、ここに、あんまり世界的じゃない「小野小町」が入ってることを疑問に思う人も多いハズだ。実は、これは、もともとは「クレオパトラ」や「楊貴妃」と並んでるのは、ギリシャ神話に出て来る最高の美女、「ヘレネ」なのだ。だけど、「世界三大美女」の中にニポン人も入れたいって思った昔の人が、勝手に「ヘレネ」と「小野小町」を差し替えちゃったのだ。だから、今でも、世界的な常識で「世界三大美女」を問えば、「クレオパトラ」「楊貴妃」「ヘレネ」ってワケで、「小野小町」が入ってるバージョンは、この国だけなのだ。

ま、これは極端な例だけど、2006年5月16日の日記、「江戸のたけし軍団」で紹介した、松尾芭蕉の弟子の中の優れた10人を選んだ「蕉門十哲(しょうもんじってつ)」にしても、実際には12人いて、選ぶ人によって、その選出はいくつかのパターンがあった。だから、こういうのは、昔から良くあるパターンなんだろうけど、あたし的には、「そこまでムリをして数を合わせなくてもいいじゃん」て感じもする。別に、「本所九不思議」でも構わないような気もするし、「9」って数が中途半端だと思うんなら、テキトーなお話をもう1個作って、「本所十不思議」にしちゃえばいいじゃんて思う。だけど、どうしても「7」って数にコダワリたい人が多かったみたいで、複数のパターンが存在してまでも、「七不思議」ってことに固執して来たワケだ。

でも、こうしたケースの場合に共通してるのが、「七不思議」の中にも順位がある、「三大美女」の中にも順位があるってことだ。ホントなら、どれもおんなじくらい不思議なお話を7つ集めたり、比べられないほど最高の美女を3人集めたりすべきで、そこに選ばれたら、その中に優劣があったらおかしいハズだ。だけど、現実には、どのパターンの「本所七不思議」でも、トップは「置行堀」だし、2番目から5番目までは、順番は違っても選出はされてる。そして、選出されたりされなかったりしてるのが、6番目と7番目のお話なのだ。「世界三大美女」にしても、「クレオパトラ」と「楊貴妃」は不動で、3番目の「ヘレナ」の席が、それぞれの国によって、その国の歴史上の美女と入れ替えられてる。「蕉門十哲」にしても、宝井其角(たからいきかく)だけは、誰もがトップに挙げてて、其角を外した選者はいない。

これらの選出例を見ると、トップに挙げられてるものは不動のレギュラーメンバーだけど、最後に挙げられてるものは補欠みたいなもんで、ずいぶんと差があることが分かる。つまり、「世界三大美女」って言っても、それは「金メダル」「銀メダル」「銅メダル」みたいなもんで、「クレオパトラ」と「楊貴妃」は譲れないけど、世界3位の銅メダルの席だったら、「きっこ」ってことにしても、世田谷区レベルならそれほどの大問題には発展しないってことだ。「蕉門十哲」にしても、2番目や3番目が「きっこ」だったら大問題だけど、10番目にコッソリと「きっこ」って書いてあれば、見逃してくれる人もいるかもしんない。「本所十不思議」の場合だって、6番目までにナニゴトもなければ、最後の7番目の「狸囃子」の代わりに「きっこ囃子」っていうオリジナルストーリーを入れても、100年後くらいになれば気づかれないと思う。

‥‥そんなワケで、これからは、いろんな「三大ナントカ」とか「七不思議」とかの最後に、コッソリとあたし的なものを紛れ込ませてみようと思う。たとえば、「世界三大珍味」なら、ホントは「キャビア」「フォアグラ」「トリュフ」だけど、コッソリと「キャビア」「フォアグラ」「ホウレン草のお雑煮」とかって感じにしちゃう。そうすれば、全世界にジワジワとあたしのウイルスが拡散してって、世界のどの国に行っても、あたしのことを知ってる人がいて、ちっとも「おいてけぼり」を食らったような、切ない気分にならなくても済むと思う今日この頃なのだ(笑)


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2008.01.10

そんなこんなで

あたしの愛する玲奈ちゃんが、1月6日にお誕生日を迎えて、ついに三十路の仲間入りをした。玲奈ちゃん、おめでと~♪ 待ってたわよ~♪‥‥って、念のために言っとくけど、「三十路」ってのは、「30代」のことじゃなくて、「30才」のことを指す言葉だから、あたしは、もう三十路は過ぎちゃってる。だから、正確には、「ついに30代の仲間入りをした」ってことになる。ちなみに、オフィシャルサイトの「カキコミMAX」には、1月7日付で、こんなメッセージが書き込まれてた。

 

 

わたくし宮内玲奈、昨日の1月6日で30才のbirthdayを迎えちゃいました~o(゜∇゜*o)(o*゜∇゜)o~♪パチパチ
気付けば三十路の新米ちゃんになってたわ~!!!
本当に早かったです(→o←)ゞ
二十代は色々な出逢いと、色々な経験と、色々な事をいっぱい吸収出来て、毎日がhappyでした(b^-゜)
これからの三十代は吸収した事を充分に発揮して、いつまでも輝いている☆素敵な女性になれる様に頑張りま~す(≧▽≦)ゞ
毎日が笑顔でいられる様に1日1日を大切にしなきゃだね('-^*)/
これからのレレコさんもどうぞ応援宜しくで~す(*^o^*)♪

 

 

‥‥ってことで、あまりにも可愛いすぎる玲奈ちゃん、もちろん、あたしは、引き続き、全身全霊を込めて応援させてもらいMAX!NIFのお洋服もいっぱい買わせていただきMAX!第3弾の写真集が出たら10冊は買わせてもらいMAX!どこまでも玲奈ちゃんに着いて行きMAX!でも、2月の大阪には行けないでありMAX!‥‥って、否定形にもムリヤリに「MAX!」をつけたら、なんか、ケロロ軍曹のしゃべり方みたくなっちゃった今日この頃、皆さん、いかがお過ごしでありMAXか?(笑)

 

 

‥‥そんなワケで、17才でデビューした玲奈ちゃんも、もう30才になっちゃったワケで、まだ奈美恵と一緒に踊ってたスーパーモンキーズの時から、玲奈ちゃん一筋で応援して来たあたしとしては、何とも感慨深い。そして、美しさも、スタイルも、歌も、ダンスも、笑顔も、キャラも、性格も、男っぷりも、お料理も、犬の散歩も、車の運転も、酒量も、パチンコの腕前も、女性としてすでにパーフェクトの玲奈ちゃんが、これからどんなにステキな女性になって行くのか、想像しただけでも脳みそがスキャナーズしちゃう。

 

あっ!そう言えば、1月17日(木)の「アメトーーク」に、玲奈ちゃんとナナさんが出るので、皆さん、お見逃しなく!‥‥ってのも織り込みつつ、あたし的には、ナニゲに、これからは和服の玲奈ちゃんを期待してる。お正月のハデなお振袖は何度も見てるから、これからは、シックな色気のある大人のお着物にチャレンジして欲しい。それも、キチンと着付けるんじゃなくて、神崎すみれちゃんみたく、セクシーに着崩して欲しい。そして、NIFでも、お着物はムリとしても、浴衣くらいは発売して欲しい。玲奈ちゃんがデザインした浴衣と帯、絶対にサイコーにステキなものが出来ると思うから、コタローさん、ぜひぜひヨロピク♪

 

で、これまた、あたしの愛する神崎すみれちゃんも、昨日の1月8日にお誕生日を迎えたんだけど、すみれちゃんの場合は、1907年の生まれだから、昨日で101才になったってワケだ。そう考えると、30代なんて、まだまだヒヨッコって感じがしちゃう。でも、いつも不思議に思うんだけど、こういう時って、何で「ヒヨコ」じゃなくて「ヒヨッコ」って言うんだろう?

 

たとえば、大学の医学部に通ってる学生は、まだお医者さんにはなってないから、自分のことを「医者のタマゴ」って言う。そして、大学を卒業してお医者さんになっても、経験の少ない最初の数年は、「まだ1人前じゃない」って意味で、「まだまだヒヨッコ医者ですから」って言うことがある。だけど、「まだまだヒヨコ医者ですから」とは言わない。

 

あたしは、これが不思議なのだ。もともとの「ヒヨコ」とは違った意味で「ヒヨッコ」って言葉が使われてるんなら、区別する必要もある。でも、この場合は、タマゴが孵(かえ)ってヒヨコになって、「まだ大人のニワトリにはなってない」って意味で使われてるんだから、「ヒヨコ」でも構わない‥‥って言うか、「ヒヨコ」って言うべきとこであって、わざわざヘンテコな「ヒヨッコ」なんて言葉に代える必要なんかないのだ。それで、あたしは、インターネットの辞書で「ひよっこ」って調べてみたら、「大辞林 第二版より」として、次のように書いてあった。

 

 

ひよっこ【雛】
〔「ひよこ」の促音添加〕
(1)「ひよこ(雛)(1)」に同じ。
(2)「ひよこ(雛)(2)」に同じ。

 

 

で、「ひよこ」のほうを見てみたら、次のように書いてあった。

 

 

ひよこ【雛】
(1)鳥、特に、ニワトリのひな。ひよっこ。
(2)十分に成長せず、未熟なもの。幼稚なもの。ひよっこ。
「技術者としてまだほんの―だ」

 

 

‥‥そんなワケで、あたしは、育った地域的にか、育った年代的にか、「ニワトリの卵から生まれた黄色くてピヨピヨと鳴く生物」のことは、「ヒヨコ」としか呼ばないもんだと思ってた。そして、「ヒヨッコ」っていうのは、「オレはまだまだヒヨッコだぜ」って言う時にだけ使う特別の言い方だと思ってた。だけど、この大辞林によれば、「ヒヨコ」も「ヒヨッコ」もおんなじ意味の言葉で、どっちをどっちに使ってもいいことになってる。つまり、ピヨピヨ鳴いてるヒヨコを手のひらに乗せて、「可愛いヒヨッコですね」って言ってもいいワケだし、「あたしなんか、まだまだヒヨコだから」って言ってもいいワケだ。だけど、30年間も「ヒヨコ」と「ヒヨッコ」は使い分ける言葉だと思ってたあたしとしては、どっちもすごく違和感がある。

 

それどころか、あたしは、ニワトリのヒナのことだけを「ヒヨコ」って呼ぶもんだと思ってたのに、この説明を読むと、ニワトリ以外の鳥のヒナのことも「ヒヨコ」ってことになってる。そしたら、あたしの持ってた、「ヒヨコ」イコール「黄色い」ってイメージも、絶対的なモノじゃなくなるってワケだ。だけど、黒いカラスのヒナを「ヒヨコ」って呼ぶのは、やっぱ、あたしには抵抗がある。

 

だいたいからして、もともとのヒヨコが「ニワトリのヒナのこと」って決まってるからこそ、水色やピンクに染めたヒヨコのことを「カラーヒヨコ」って呼ぶんじゃないの?そして、テキヤのおっちゃんに「大きくならないから」って騙されて買ったら、アッと言う間にニワトリになっちゃって、朝の4時ころに鳴き出して近所迷惑だし、どうしたもんか困ってたある日のこと、小学校から帰って来たら、お母さんが「今夜は水炊きよ」っていうから、久しぶりのゴチソウだな~なんて思ってたら、食べ終わったあとに、お父さんから、今食べた鶏肉がピーちゃんだったってことを聞かされて、ワンワン大泣きした‥‥なんて、しょっぱい思い出のある人もいるワケだ。

 

ま、あたしの持ってるのは、チョコQのシークレットのカラーヒヨコだから、育ってニワトリになっちゃって困るってこともないんだけど、そう言えば、もうずいぶん長いことチョコQを買ってないなと思って、今日、コンビニに行ってみた。何でかっていうと、去年、あたしが大ケガをした時に、たくさんの読者の皆さんがお見舞いを送ってくださったんだけど、その中に、コンビニで使える3000円のクオカードがあったのだ。それで、その気持ちが嬉しくて、もったいなくて使えなくて、ずーーーーーーっとお守り代わりにお財布に入れてたのだ。

 

だけど、使わずに持ってるだけじゃ宝の持ち腐れだから、今日こそ使ってみようと思って、すぐ近くのコンビニに行ったのだ。それで、チョコQを買ってみようと思ったんだけど、今はリリースしてない時期なのか、食玩のコーナーに並んでなかった。でも、やたらとエヴァンゲリオンの食玩が並んでて、あたしも集めてる100円のカード入りウエハースの他にも、見たことのないヘンテコなエヴァンゲリオンのフィギュアもあった。大きさが10cmちょいくらいのヤツで、綾波レイのエヴァンゲリオンの黄色いプロトタイプを中古にしたみたいな、ものすごくカッコ悪いヤツだった。それで、箱を良く見てみたら、映画に出て来るヤツだって書いてあった。それはどうでもいいんだけど、値段が700円くらいもするから、あたしは、こんなもん誰が買うんだろう?って思った。

 

それで、その隣りには、ひと回り小さな箱の食玩で、三頭身くらいに可愛くデフォルメしたキャラのフィギュアがあった。箱にプリントされてる写真を見たら、アスカがなかなか可愛かったから、ちょっと欲しくなったんだけど、値段を見たら、これも400円くらいもする。さっきのほうは、中身が見える箱だったけど、今度のは中身が見えないから、400円も払って、欲しくもない赤木リツコだの碇ゲンドウだのが出て来たら目も当てられないから、とても買うことはできない。

 

Y887 でも、その隣りにあったちっちゃい箱を見たら、こっちも中身は見えないんだけど、値段が200円で、ケータイのストラップにつけるマスコットだった。だから、あたしは、これを1個買ってみることにした。「ぷちえう゛ぁ DE 補完計画」って書いてあって、箱の写真を見たら、あたしの欲しいのは、アスカかペンペンだった。で、これを1個と、あと、お菓子のコーナーで見つけた、ムーミンに出て来るニョロニョロの形をした「ニョロニョロマシュマロ」ってのがどうしても欲しかったから、こっちは1袋160円だったけど、一緒にクオカードで買った。

 

Y886 ‥‥そんなワケで、今、開けてみたら、アスカでもペンペンでもなくて、綾波レイだった。だから、ホントならガッカリするとこなんだけど、可愛くデフォルメされてるだけじゃなくて、例の「手でもう片方の腕を押さえてるポーズ」だったから、リトル良かった。

 

Y888 そんなこともありつつ、ニョロニョロの形をしたマシュマロの写真をブログのほうにアップしようと思って、今、マシュマロの袋も開けちゃったから、こっちを食べるのが先で、こないだのチロルチョコの福袋を開けるのが、またまたオアズケになっちゃった今日この頃なのだ。

 

 

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2008.01.09

辺野古の続報です!

辺野古から、昨日の事件の続報が届きました!


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3人殺しても懲役7年

2006年8月に福岡で起きた交通死亡事故は、3人もの幼い子供の命を奪ってしまったこと、加害者の今林大(23)が市の職員だったこと、事故後に逃走を図ったり、友人に電話してペットボトルの水を持って来させて、大量の水を飲んで体内アルコール度を下げようと画策したことなどから、あまりにも悪質だとして、全国の注目を浴びることになった。そして、この裁判は、量刑の重い「危険運転致死傷罪」を主張する被害者側と、あくまでも「過失」だったと主張する加害者側との争いに発展した。

そして、今日、8日、福岡地裁で判決公判があったんだけど、「危険運転致死傷罪」で「懲役25年」の求刑に対して、川口宰護(しょうご)裁判長は、「危険運転致死傷罪は成立しない」って言って、単なる交通事故だったってことにして、「業務上過失致死傷罪」で「懲役7年6月」だって言い渡した。で、この「危険運転致死傷罪は成立しない」って判断した理由として、「事故当時の被告の体内アルコール度数は酒気帯び運転のレベルであり、酒の影響で正常な運転が困難な状態だったとは言えない」ってノタマッたのだ。

公務員が酔っぱらって車を運転して、こんな大事故を起こした上に、事故後には逃走や証拠隠滅まで図ろうとしたのに、それで「酒の影響で正常な運転が困難な状態だったとは言えない」って、アホか?あたしの感覚だと、何の罪もない子供を3人も殺したんだから、懲役25年どころか、完全に死刑にすべきだと思うんだけど、この国の裁判て、やっぱ、加害者を救済するための茶番劇だと思った今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、前にも取り上げたことがあるけど、生活苦から、不二家の店頭のペコちゃん人形を盗み、それをフリーマーケットで売ろうとした無職の男、長浩之(当時39)は、2005年9月7日の判決公判で、「懲役7年」の実刑判決を言い渡されて、刑務所に収監された。いくら生活苦だったとは言え、もちろんドロボーは犯罪なんだから、あたしは、この人を擁護するつもりはまったくない。ただ、ペコちゃん人形を盗んだ男が懲役7年で、何の罪もない子供を3人も殺した凶悪犯が懲役7年6月ってことが、あたしには理解できないのだ。

そして、今回の今林大は、まだ23才なんだから、マジメに刑に服してれば、20代のうちに仮釈放で出てこられる。そして、残りの自分の人生をタップリと謳歌できる。だけど、一方の殺された子供たちのほうは、ホントなら、これから、小学校、中学校、高校と進み、たくさんの友達といろんな経験をして、大人になって、結婚して、子供を作り‥‥って、限りない夢があった人生をすべて剥奪されたのだ。それも、どうしようもない天災とかならともかく、理性のカケラもない犯罪者の「酒を飲んで車を運転する」っていう殺人行為によってだ。こんな理不尽なことってあるのだろうか?

今回の川口裁判長の判断は、検出されたアルコールの量が、「酒酔い運転」よりも低い「酒気帯び運転」のレベルだったから「危険運転致死傷罪」にはならないってものだった。だけど、お酒の強さは人それぞれだ。ものすごい酒豪で、一升瓶をラッパ飲みしても普段と変わらない人もいれば、ウイスキーボンボンや奈良漬を食べただけでもフラフラになって歩けなくなる人もいる。だから、検出されたアルコールの量だけで、一律に線を引くほどおかしなことはない。

今林大は、お酒を飲んで車を運転して、普通の状態なら起こすハズがないような大事故を起こしたんだから、当然、「安全な運転ができないほど酔っていた」ってことは、紛れもない事実なのだ。その上、事故後には、友人に電話して、ペットボトルの水を持って来させて、それを飲んでアルコールを薄めようとまでしてるんだから、本人自身が「酔っている」ってことを自覚してたワケだ。それなのにも関わらず、これほど悪質な犯罪を「過失」だって言うんなら、世の中の凶悪犯罪のほとんどが「過失」になっちゃうよ。

‥‥そんなワケで、あたしは、飲んだお酒の量の多い少ないに関係なく、とにかく、お酒を飲んで死亡事故を起こしたら、有無を言わさずにすべて「危険運転致死傷罪」にすべきだと思う。そうじゃなかったら、こんな法律を作った意味がないし、何の抑止効果にもなりゃしない。そして、飲酒運転自体の罰則も、もっともっと厳しくすべきだと思う。「酒気帯び」だろうと「酒酔い」だろうと、飲酒の検問で捕まえたら、全員、その場で逮捕して免許取り消しで罰金100万円。物損事故を起こしたら懲役10年。人身事故を起こしたら無期懲役。死亡事故を起こしたら死刑。これが、あたしの感覚だ。だって、お酒を飲んで車の運転をするってことは、その行為が、すでに「殺人未遂」なんだから。

だけど、現実には、せっかく「危険運転致死傷罪」って法律ができたのにも関わらず、今回の腰抜け裁判長の大アマな判決によって、逆に、悪質な酔っぱらい運転の常習者たちに免罪符を与えることになっちゃった。これほどの大事故を起こしても「過失」で済んじゃうんだから、普段から酔っぱらい運転を繰り返してるような常習者は、「酒飲んで運転して3人殺しても、酒気帯びレベルなら大した罪にはならないのか」って思って、これからも酔っぱらい運転を続けるだろう。そして、こうした常習者の中には、事故を起こした時のために、車の中に水のペットボトルを常備するような人も出て来るだろう。

飲酒運転をする人たちってのは、絶対に「自分だけは大丈夫」って思ってる。この「大丈夫」ってのは、「事故を起こさない」って意味と、「警察に捕まらない」って意味の両方だ。つまり、「事故も起こさずに、警察にも捕まらずに、無事に自宅まで帰れる」って思ってるワケだ。だからこそハンドルを握るワケで、だからこそ検問で捕まると「ついてなかった」って思うのだ。

去年の12月7日の夜に行なわれた、飲酒運転の全国一斉取締りでは、594人が検挙され、そのうちの15人は悪質だったために逮捕された。だけど、いくら全国一斉取締りって言っても、ニポン中を走ってるすべての車を調べられるワケもなく、こんなのは氷山の一角にすぎない。実際には、この日に酔っぱらい運転をしてても捕まらなかったヤツラが、この何倍、何十倍っていたハズだ。そして、捕まらなかった人たちは、次の日のニュースで全国一斉取締りが行なわれてたことを知り、「オレってラッキー♪」って思い、また、酔っぱらい運転を繰り返すのだ。

だけど、良く考えてみて欲しい。検問で捕まったからこそ、事故を起こさずに済んだのかもしれないのだ。そして、捕まらなかった人は、それに味をしめて、「このくらいまでは飲んでも運転できる」っていう「俺様ルール」を作っちゃって、だんだんに常習化して行き、いつか、大事故を起こすのだ。だから、検問で捕まったことは、「ついてなかった」じゃなくて、「ラッキーだった」ってことになる。今回の今林大にしたって、事故を起こす手前に飲酒の検問があったら、そこで捕まってたワケで、3人の子供は死なずに済み、本人も刑務所に行かずに済んだのだ。

この今林大の事故のあと、福岡市の吉田宏市長は、市の職員がこんな事故を起こしたことを謝罪して、「二度とこのようなことが起こらないように、組織をあげて飲酒運転の撲滅に取り組む」って発言した。だけど、この事故から1年後の2007年8月23日、またまた福岡市役所の職員による飲酒運転事故が起こったのだ。今度は、福岡市の早良区役所入部出張所の職員、糸川琢磨(42)が、大量の酒を飲んでミニバイクを運転して、乗用車と接触事故を起こしたのだ。

それも、プライベートで飲んでたワケじゃなくて、市役所の職員たちとの懇親会で飲んでたのだ。会議が終わったあとに、居酒屋で行なわれた懇親会で3時間近くも飲み続け、それで、ミニバイクを運転したんだから、半分は市の責任だろう。ちなみに、駆けつけた警察官がアルコールを計ったら、基準の3倍以上もの多量のアルコールが検出されたそうだ。この事実を見れば、吉田宏市長の「組織をあげて飲酒運転の撲滅に取り組む」って発言が単なる形だけのものだったってことも、職員1人1人がまったく自覚してないってことも、一目瞭然だろう。

‥‥そんなワケで、1999年11月28日、東名高速の東京インターで、料金所を通過するために減速してた会社員の乗用車に、泥酔して運転してたトラックが突っ込んで、車が炎上した。後ろの座席にいた子供2人が亡くなり、会社員も全身をヤケドする重傷を負った。このトラックの運転手は、途中のフェリーやサービスエリアなどで、ウイスキーをボトル1本も飲んだ他に、チューハイとかも飲んでて、事故当時は、マトモに歩くこともできないほど泥酔してた。

どこかのお店で飲んで、その帰りに車を運転したって犯罪なのに、この運転手の場合は、運転の合間に飲んでたんだから、遥かに悪質だ。だけど、この事故の時には、まだ交通事故として裁くことしかできなかったから、人を2人も殺したのに、「懲役4年」なんていう信じられないほど軽い判決で、今はもう出所して、シャバで生活してるのだ。

そして、これじゃあ、あまりにも被害者が浮かばれないってことで、「危険運転致死傷罪」が作られたってワケだ。つまり、今後、このようなケースの事故が起こった場合には、通常の「業務上過失致死罪」じゃ軽すぎるから、新設した「危険運転致死傷罪」を適用しようってことだったハズだ。そして、「後ろから来た飲酒運転の車にぶつけられて、愛する子供たちを殺された」って状況はまったくおんなじなのに、今回の今林大のケースでは、「危険運転致死傷罪」が適用されなかった。何の罪もない子供を3人も殺しても適用されないのなら、いったい、どんな事故に対して適用するって言うの?

‥‥そんなワケで、自分のとこの職員が、悪質極まりない飲酒運転で、3人ものかけがいのない命を奪ったっていうのに、それでも何の反省もなく、平然と飲酒運転や事故を繰り返すような市役所の職員に対しては、あたしは、情けをかけることも、擁護する必要も、ミジンもないと思う。今林大に対しては、最初に書いたように、懲役25年どころか、死刑でも足りないくらいだと思ってる。そして、警察は、検問で飲酒運転を捕まえたら、カタッパシから刑務所にぶち込むべきだと思う。だって、そうでもしてくれないと、マトモなドライバーや歩行者は、いつ自分が轢き殺されるか分からなくて、恐くてたまらないからだ。そして、自分や自分の家族が轢き殺されても、今回の判決みたいに、単なる「過失」で済まされちゃったら、死んでも死にきれない。これじゃあ、被害者はみんな泣き寝入りだし、まるで、飲酒運転を励行するために税金を使って裁判をやってるとしか思えない。だから、あたしの本心を言えば、飲酒運転は一律「殺人未遂」で逮捕して欲しいと思う今日この頃なのだ。


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2008.01.08

緊急ニュースです!

沖縄の辺野古で、お正月も返上して海上座り込みを続けている市民ボランティアのダイバーが、潜水中に、また、政府側の作業ダイバーによってボンベのバルブを閉められ、殺されそうになりました!

詳しくは、「きっこの裏日記」へどうぞ!


「きっこの裏日記」
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やったぜ!

昨日の日記でご紹介した「ネズミ飛ばしゲーム」ですが、マサハンさんが新しい裏ワザを開発してくれたので、10万点を超えて、どんどん記録が伸びて、ついに、156450点で世界ランキング20位になれました♪

世界を獲る日も近い?(笑)

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「ネズミ飛ばしゲーム」
http://www.gimme5games.com/index.jsp?id=rat

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世界一のネズミ女

オムライス党のみずほたんの「どきどき日記」に、「ライラの冒険」のことが書いてあって、その中に、次の1文があった。

 

 

お正月、インターネットで、ライラのホームページに「あなたの守護神は何か」という占いのようなものがあり、わたしの守護神は、あらい熊だった。ふーん。

 

 

「ハリーポッター」すら知らないあたしとしては、当然、「ライラの冒険」のこともまったく知らないんだけど、この「あなたの守護神は何か」ってのだけは気になったので、あたしもやってみることにした。それで、「ライラの冒険」のオフィシャルサイトを探して、すべてのコンテンツを見てみたんだけど、どこにも守護神の占いがない。だから、「別のサイトなのかな?」って思ったんだけど、念のために、コンテンツを1つずつ開けてったら、その中の「ダイモン」て書かれてたとこがコレだった。

 

ようするに、この物語では、守護神みたいなののことを「ダイモン」て呼んでるみたいで、ジョジョにおける「スタンド」みたいなもんだった。それで、さっそくやってみたんだけど、名前を記入するだけじゃなくて、20もの設問に答えなきゃなんないから、ワリとメンドクサかった。で、あたしのダイモンは、「Rasthmus(ラストマス)」っていうチョウチョだった。みずほたんはアライグマで可愛いのに、あたしは昆虫かよ! あたしも哺乳類が良かったのに‥‥。でも、苦手な昆虫の中でも、唯一、キレイだと思えるチョウチョだったからガマンするか‥‥っていうか、あたしのダイモンが、時代遅れのサングラスを掛けてライフルをかまえた渡哲也じゃなくて良かった‥‥って、それはダイモンが違うだろ!って、ノリツッコミをしてみた今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?

 

 

‥‥そんなワケで、みずほたん的に言えば、「あたしの守護神は、チョウチョだった。ふーん。」ってことになるんだけど、この「あなたのダイモンは?」は、20もの設問に答えるから、ダイモンの種類が分かるだけじゃなくて、性格判断みたいなのもついてる。あたしの場合は、「リーダー格」で「自発的」で「柔らかい口調」で「気まぐれ」で「孤独」だそうだ。「リーダー格」なのに「孤独」って、誰からも相手にされてない「お山の大将」みたいだし、その原因が「気まぐれ」ってことだとしたら、まるで、誰からも相手にされなくて政権をホッポリ投げちゃったアベシンゾーみたいじゃん!(笑)

 

で、人間とダイモンの性別は反対なんだそうで、あたしに付いてるラストマスは、オスのチョウチョだそうだ。だけど、それ以外には、このラストマスにどんな能力があるのか、どんな必殺ワザがあるのか、何も書かれてなかった。たとえば、ポケモンのバタフリーなら、「どくのこな」「しびれごな」「ねむりごな」など、羽のリンプンを使ったワザが使えるし、「ふきとばし」みたいな羽ばたくワザも使える。普通に考えたら、チョウチョなんてソッコーでやられちゃうから、ラストマスもダイモンのひとつになってる以上は、こうしたチョウチョならではのワザを持ってるハズなのだ。だけど、どこを見ても書いてないし、「あなたのダイモンを送ります」ってとこにメールアドレスを入れてみたら、送られて来たメールには、こんな意味不明なことが書いてあった。

 

 

にあいさつする きっこ
あなたのダイモン”ラストマス”の最終的な形が決まり、あなたの仮想世界に連れて行ってもらうために、あき ?たを待っています。
あなたのダイモンを楽しんで下さい。

 

 

‥‥そんなワケで、文字化けしてる「あき ?た」は「あなた」だと思うんだけど、とにかく、最初の「20の設問」にしても、このメールの文面にしても、もともと英語で書かれてたものを自動翻訳したのがバレバレだ。たとえば、「にあいさつする きっこ」は、「Dear ○○」の自動翻訳なんだと思う。だから、付き合うこっちも、「ニセ外国人」みたいな雰囲気で対応しないとダメってワケで、多少のことにはツッコミを入れないでスルーしてくことがポイントになる。

 

それで、あたしは、「あなたのダイモンを楽しんで下さい」って書いてあるんだから、どんなふうに楽しめるのか、その下に書かれてたURLにアクセスしてみた。そしたら、さっきの「あなたのダイモン」のページが出ただけで、ナニゴトも起こらなかった。だから、「あなたの仮想世界に連れて行ってもらうために、あなたを待っています」ってのは、何かゲームみたいなことができるワケじゃなくて、「勝手に妄想して自分の脳内で楽しんでください」って意味みたいだ。それなら、あたしの得意分野じゃん(笑)

 

だから、あたしは、脳内で楽しむために、まずは「ラストマス」って名前を「ラスタマン」に変えて、それから、バタフリーの「どくのこな」「しびれごな」「ねむりごな」に匹敵するワザ、「こかいんのこな」「へろいんのこな」「かくせいざいのこな」を授けた。これで、どんな強敵が出て来ても、アッと言う間に骨までボロボロにできる。そして、ついでだから、バタフリーの「ふきとばし」の代わりに、「すいまくり」ってワザも授けた。これは、敵に向かって繰り出すワザじゃなくて、あたし用のワザだ。このワザを発動させると、カンナビスカップで優勝した最高級のマリファナを好きなだけ吸いまくることができて、どんなにHPがなくなってても、一気に回復しちゃうのだ。

 

‥‥そんなワケで、いろんな妄想をして、あたしの脳内麻薬もタップリと出て来たとこで、最近ハマッてるゲームを紹介する。今年はネズミ年なので、ネズミのゲームを探してて見つけたんだけど、「Rat Shot」って言って、ネズミを飛ばすゲームだ。ヘルメットをかぶったネズミが、コーラの瓶みたいなのに入って、ハンマーを振り下ろしてその瓶を叩くと、ネズミが飛び出る。それで、どれだけ遠くに飛ばせたかを競うんだけど、ハンマーを振り下ろすのは、ネズミだけに、当然、マウスを使う。で、飛んでるネズミのパワーがなくなって来て、落下しそうになったら、左クリックでネズミの両手をパタパタさせて、少しフォローすることができる。発射に失敗して、「ダメだ、こりゃ!」って思った時は、画面の右上の赤いドクロマークをクリックすれば、ネズミが爆発して最初からやり直せる。

 

そんなネズミ飛ばしゲームだけど、操作は単純なのにヤタラと奥が深くて、ものすごく面白いのだ。ホノボノとした音楽もいいし、アメリカの古いアニメみたいな絵もいいし、やり始めると何度でもやっちゃう。最初はちょっとしか飛ばなくて、5000点出れば喜んでたんだけど、だんだんにコツをつかんで来て、1万点を超えてからは、すぐに4万点くらい出せるようになった。そして、最初の壁が5万点だったんだけど、仲間内でいろんな裏ワザとかが発明されてからは、最低でも5万点以上は出せるようになった。あたしは、世界ランキングで100位以内に入ることを目標にしてたんだけど、今は、75791点で、世界ランキング60位になれた。

 

だけど、あたしの成績なんかは序の口で、一緒に遊んでる怪人社のIKKANさんは、なんと、128723点も叩き出して27位だし、俳句仲間のマサハンさんも、96562点で43位だ。だから、あたしの当面の目標は、何とか10万点を超えることなんだけど、今の7万点台もラッキーが重なって出せた点数なので、まだまだ先は長い。それに、世界一の人なんか、300万点なんていう天文学的な得点を出してるから、こんな点数、絶対に普通じゃ出せないと思う。だから、きっと、まだ他にも裏ワザがあるハズで、何度もチャレンジするだけじゃなくて、裏ワザの発見や開発にも取り組んで行こうと思う。

 

‥‥そんなワケで、今までは、マサハンさんが開発してくれた「ハンマー最速タイミング打法」か「ハンマー振り被りMAX打法」のどっちかを使って、あとは、「ローソク火渡りの術」とか「連続ネズミバサミ」とかの小ワザを駆使して記録を伸ばして来た。だけど、これだと限界があるし、運が左右する部分も大きいから、もっと着実に飛距離を確保できるような裏ワザが必要なのだ。とにかく、あたしのダイモンは空を飛べるチョウチョなんだし、あたしはネズミ年なんだから、この2つを合体させたような「ネズミ飛ばしゲーム」ってことは、きっと、近い将来、10万点どころか500万点くらい出しちゃって、世界一のネズミ女になれそうな気がする今日この頃なんだチュ~!(笑)

 

 

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2008.01.07

あとは能登なれハマとなれ

今日は、「釣りバカ日誌17 あとは能登なれハマとなれ」を観るつもりで、お仕事を早めに切り上げて、夜7時すぎに帰って来た。もちろん、お酒を飲みながら楽しむから、帰りにはスーパーに寄って、大好きなホッケを買って来た。なんと、北海道のシマホッケが280円だったのだ。それも、30cmくらいの中型で、隣りにはおんなじくらいの大きさのロシア産のホッケが350円で並んでたから、もしかしたら産地偽装ホッケかもしんないけど、いつもの「ま、いっか!」ってことで、そのシマホッケを買って来た。

それで、あたしは、温泉の素を入れたお風呂でタップリと温まってから、ホッケを焼いて、菜の花の辛子和えを作って、東京タクアンを出して、焼酎のお湯割りに梅干しを入れたら、ちょうど映画が始まった。いつもは、今までに何度も観たことのある「釣りバカ日誌」だから、お酒を飲むほうがメインで、映画は雰囲気作りのためのBGMみたいなもんだった。だけど、今回の「あとは能登なれハマとなれ」は、まだ観たことのないやつだったから、あたしは、映画自体を楽しみにしてた。

これの前の、長崎を舞台にした「釣りバカ日誌16 浜崎は今日もダメだった♪」も、高知を舞台にした「釣りバカ日誌15 ハマちゃんに明日はない!?」もイマイチだったから、あたしは、「釣りバカシリーズは、このまま尻すぼみになっちゃうのかな?」って思ってた部分もあった。ハマちゃんの健康問題もあるし、スーさんも年だし、このまま、だんだんつまんなくなってって、フェードアウト的に自然消滅しちゃうんじゃないかって心配してた。だけど、今回の「あとは能登なれハマとなれ」を観てみたら、昔の楽しかったころの「釣りバカ日誌」に戻ってて、あたしは、大感激しちゃった今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、今回の「釣りバカ日誌17 あとは能登なれハマとなれ」は、いつものように、ハチの釣り船で鈴木建設へと出勤するハマちゃんの絵からスタートするんだけど、これが、ちゃんと、後のシーンの布石になってた。冒頭で、昔、スーさんの秘書をしてて、結婚して退社した石田ゆり子が、契約社員として、ハマちゃんのいる営業3課に戻って来る‥‥ってシーンで、石田ゆり子が、営業3課の懐かしい顔ぶれにひと通りアイサツし終わったとこで、「そう言えば浜崎さんは?」ってことになって、ここで、ハマちゃんが、ジャジャーンと登場したのだ。ハマちゃんがハチの船を使うってことは、オナジミの「ギリギリ遅刻」ってパターンだから、この「石田ゆり子がみんなにひと通りアイサツし終わったころ」ってのが、ハマちゃんが出社するバッチリのタイミングになる。

で、ジャジャーンと登場したハマちゃんの顔を見た石田ゆり子が、懐かしそうな、安心したような表情で「ハマちゃん!」って言うんだけど、あたしは、ここで、もう涙が出ちゃった。何年ぶりかでハマちゃんの顔を見た(って設定の)石田ゆり子の表情が、なんか、ホントに「ただいま!」って感じで、胸にジーンとしちゃったのだ。この映画での石田ゆり子の役の設定は、高学歴のエリートと結婚してコトブキ退社したのに、ダンナの仕事がうまく行かなくなり、それが原因で家庭内暴力が始まり、最終的には離婚する。そして、契約社員として、鈴木建設に戻って来る‥‥ってものだ。

それで、ハマちゃんが、時折見せる暗い表情を見せる石田ゆり子を釣りに誘って、ハチの船でアジ釣りに行くんだけど、この時に、ハチが石田ゆり子にひと目惚れしちゃう。一方、石田ゆり子のアパートの向かいのアパートに住んでる高校の美術の臨時教師、大泉洋も、石田ゆり子に片思いしてる。それで、ハチと大泉洋のどっちが石田ゆり子と結婚できるのか?‥‥ってのがメインストーリーなんだけど、もしもハチと結婚しちゃったら、今後の釣りバカシリーズにもレギュラーとして出演することになっちゃうワケで、1回きりのマドンナ役には、そんなことアリエナイザーだ。だから、最後まで観るまでもなく、石田ゆり子は大泉洋のほうを選ぶってことが推測できる。

ま、そんなこたーどうでもいいんだけど、ここまで書いて来て、ハマちゃんとスーさんとハチは役名なのに、石田ゆり子と大泉洋は役名じゃないってことに気づいた。だけど、この2人も役名で書くと、分かりにくくなっちゃうから、このままでいいか。

それで、話はクルリンパと戻るけど、もしもあたしが石田ゆり子の立場なら、絶対にハチを選ぶ。ハマちゃんの家の隣りに住んでるんだから毎日ハマちゃんに会えるし、釣り船のお仕事もお手伝いできそうだし、楽しいことが満載だと思うからだ。だけど、大泉洋のほうは、さえない臨時教師って役柄もダメだけど、いくら「期間限定モノ」や「地域限定モノ」が好きなあたしでも、「北海道の地域限定タレント」には触手が動かないし、何よりも、あの情けない顔とクルクルパーマに拒絶反応を起こしちゃう。

ちなみに、ハチの役をやってる中本賢は、昔は「アパッチけん」ていう芸名で、「ザ・ハンダース」っていうお笑いグループにいた。これは、メンバーが6人だから、1ダースの半分で「半ダース」って意味で、他のメンバーは、モノマネの清水アキラ、ナンミョータレントの桜金造、ありがとうの小林君、アゴ勇、鈴木末吉の5人で、それぞれ「銀座NOW!」って番組のシロートお笑いコンテストみたいなのの優勝者だそうだ。

で、現在の中本賢は、小川で遊ぶのが大好きで、いろんな川遊びを楽しんでる。魚釣りは当然として、胸まであるオーバーオールみたいなゴム長靴を履いて、小川の中に入ってって、大きなザルみたいので川岸のアシの辺りをすくって、ドジョウとかナマズとかを捕まえたりする。他にも、水辺の生物や植物を観察したり、いろんなことをしてるんだけど、この川での遊びを総称する言葉がないので、中本賢は、これを「ガサガサ」って名づけてる。ようするに、河原の草むらの中や、川の中をガサガサするってことなんだろうけど、前にテレビで観たら、すごく楽しそうだった。

‥‥そんなワケで、ハチと結婚すれば、映画の中のシチュエーションでも、実際のシチュエーションでも、どっちでも楽しい生活を送れそうな気がした。それなのに、石田ゆり子は、どこにも魅力のない大泉洋のほうを選ぶ。もちろん、それは、石田ゆり子が選んだんじゃなくて、台本がそうなってからなんだけど、この流れにはムリを感じちゃった。だって、いくらDVで離婚したバツイチ女性って設定だからって、明るくて元気で一途な男、ハチからのプロポーズを受けるんならともかく、何の魅力もない、さえない男からのプロポーズをアッサリと受けちゃうなんて‥‥。

で、石田ゆり子の実家が金沢の旧家で、大泉洋との再婚を報告するために帰省するんだけど、そこで待ってる「厳しい兄」ってのが、片岡鶴太郎だったから、あたしはヒザカックンになっちゃった。あたしは、刑事ドラマにしても時代劇にしても、「鶴太郎のシリアスな芝居」を見ると、あることを思い出して、笑いが止まらなくなっちゃうのだ。

もう十何年も前のことだけど、あたしが、まだアシスタントをやってた時のこと、あるテレビ局のクイズ番組の2本撮りのお仕事があった。順序としては、2本目のカメリハ→1本目のカメリハ→1本目の本番→2本目の本番ってふうに進めてくんだけど、これらの合間に、打ち合わせやらゲストの衣装の着替えやら照明のチェキやら何やらで、長い時間が掛かっちゃう。そうすると、お客さんがダレてきちゃうので、お客さんのノリを温めてくために、ADや手の空いてるタレントさんが、ちょっとしたトークでつないだりする場合がある。

それで、この時は、ゲストの1人が鶴太郎だったんだけど、長い待ち時間に、鶴太郎は何を思ったのか、ヒナ段の一番上まで上って行き、後ろを向いたと思ったら、お客さんのほうに向かってお尻を突き出して、ズボンとパンツを一気に下ろして、お尻の穴を丸出しにしたのだ。あたしは、すぐ近くで、ある女優さんのヘアを直してたヘアメークさんに付いてたから、そのお尻の穴を直視しちゃったのだ。それが、ものすごく毛深くて、お尻の穴を中心にして、放射線状に真っ黒な毛がモワモワと生えてて、なんか、ムラサキウニみたいだった。

もちろん、お客さんはドッと笑ったんだけど、それは離れた場所から見てたからで、あれを至近距離で直視しちゃったあたしとしては、それ以来、鶴太郎の毛むくじゃらの肛門が夢にまで出てくるようになっちゃった。そして、あたしは、テレビで鶴太郎のシリアスな芝居を見るたびに、突然、テレビカメラに向かってお尻の穴を出すんじゃないかって想像するようになったんだけど、一度、ナマで見てるから、その想像がリアルすぎちゃって、笑いが止まらなくなっちゃう。

だから、シリアスな芝居だけじゃなくて、教育テレビとかで鶴太郎がマジメに書道をやってたり、絵を描いてるとこを見てても、あたしの想像はスタートしちゃう。あたしの頭の中の画面には、それまでマジメに書いてた鶴太郎が、突然、お尻を出して、自分のお尻に墨をつけて、それをハンコみたく半紙にペタッてやって、「ムラサキウニで~す!」とかって言い出す姿が映し出されちゃうのだ。

マンガ家で競艇が好きな蛭子さんは、誰かのお葬式に行くと、笑いが止まらなくなるそうだ。それは、木魚の音を聴いてると、反射的に笑いじょうごのスイッチが入っちゃうそうで、ホントは「クックックックッ‥‥」って笑ってるのに、仕方ないから顔をハンカチで隠して、泣いてるフリをしてゴマカシてるそうだ。これとおんなじで、あたしの場合は、ギャグモードの時の鶴太郎を見てもぜんぜんおかしくないのに、シリアスモードの鶴太郎を見ると、笑いじょうごのスイッチが入っちゃうのだ。

‥‥そんなワケで、あたしは、石田ゆり子とハマちゃんのやりとりにホロリとさせられたり、鶴太郎のシリアスな芝居に爆笑させてもらったりしつつ、能登の棚田や輪島の朝市の風景、輪島塗のお店を懐かしく見た。この映画でも、ハマちゃんが輪島塗の値段の高さに驚くシーンがあったけど、あたしが輪島を訪ねた時も、どれもステキなのに、どれも何万円もして、とても手が出なかった。特に、輪島塗の櫛は素晴らしくて、どうしても母さんへのお土産に買いたかったんだけど、やっぱり手が出なかった。それで、何とか3000円くらいのお箸を2膳、自分のと母さんへのお土産に買うのがやっとだった。

石田ゆり子から、高価な輪島塗の器をお土産にいただいたハマちゃんは、「こんな高価なものはとても使えない」ってビビるんだけど、それを見たスーさんが、「輪島塗というものは、長く使うことによって味わいが出て来る」ってことを教えるシーンもあった。あたしの買って来たお箸も、日常的には使わないけど、特別な時に使うようにしてるので、すごく味が出て来た。もちろん、今日も「特別な日」だから、このお箸を使ってる。

それから、もうひとつ、今日は特別なことをしてる。それは、「いしる」だ。前にも書いたことがあるけど、能登には「いしる」っていう魚醤があって、イカを原料にしたスルメっぽい味のものと、イワシとかのお魚を原料にしたクセのない味のものがある。それで、あたしは、イワシのいしるが好きってことを日記に書いたんだけど、いつもいろいろとプレゼントを送ってくださる読者のNさんが、この日記のことを覚えてて、能登に旅行に行った時に、あたしへのお土産として、イワシのいしると、天然のお塩と、可愛い絵ローソクを送ってくださったのだ。

それで、あたしは、今日のホッケに、お醤油の代わりに、このイワシのいしるをかけて食べることにした。いしるって、味としては、お醤油とお塩の中間みたいな感じなんだけど、そんなに濃くないから、ちょっとだけ塩味が欲しい時とかに、すごくいい。ホッケの場合は、何もかけなくても美味しいけど、お酒のオツマミにする時には、もうちょっと塩味が欲しくなる。だから、いつもは、お醤油をちょっとだけかけたり、マヨネーズをつけたりするんだけど、今日は楽しみにしてた「あとは能登なれハマとなれ」を観ながら飲むワケだから、これはもう、イワシのいしるを使うっきゃない。

‥‥そんなワケで、あたしは、輪島塗のお箸といしるのオカゲで、能登っぽさを倍増させて映画を楽しむことができた。こうした、ちょっとした工夫で日常を楽しむのって、あたしは大好きだ。ただ、ひとつだけ心残りだったのは、飲んでたお酒が、大好きな銀嶺立山だったらサイコーだったのに、能登や北陸とぜんぜん関係ない「喜界島しぶき」っていう黒糖焼酎だったことだ。だけど、久しぶりに何度も泣けたし、「やっぱ、ハマちゃんてイイ男だな♪」ってことも再確認できたし、あたし的には、ようやくお正月がやって来たような、すごく楽しいヒトトキを過ごすことができた今日この頃なのだ。


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2008.01.06

室内サバイバル

今さらだけど、あたしのお部屋は、とてつもなく寒い。一応、エアコンはあるんだけど、古くて、音ばっかうるさいワリには温かくなんないから、もうずっと使ってない。だから、あたしの基本的な暖房器具は、電気毛布、焼酎、猫の3点だ。ようするに、寒さに耐えなれなくなったら、まずは電気毛布にくるまって、それでもダメな場合は、焼酎のお湯割りを飲んで、それでもダメな場合は、マックスかペペロンチーノを連れて来てダッコするっていう、あたしの必殺ワザ、「猫暖房」ってワケだ。だけど、今は、いただきものの湯たんぽがあるから、最近は、「猫暖房」はやってない。

でも、今年の冬は、地球温暖化の影響なのか、あんまり寒くない。夜も、電気毛布も湯たんぽも使わずに寝られるし、何よりも意外なのが、息が白くならない。以前は、お部屋の中でも吐く息が真っ白で、まるでタバコの煙を吐いてるみたいだったし、洗濯物を部屋干しすれば、タオルなんか凶器に使えそうなくらいガチガチに凍ってたのに、今年の冬は普通に乾く。数年前なんか、お部屋でもコートを着てたし、マフラーや手袋もしてたのに、今年は、そこそこ普通のカッコでいられる。

それでも、暖房なしの生活だから、それなりに着膨れてるワケで、一般的な部屋着よりは、遥かにたくさん着てる。ちなみに、今は、ババシャツの上に薄手のニットを2枚着て、その上にカーデを羽織ってて、下は、昔で言うとこのスパッツ、今で言うとこのレギンスの上に、内側がモコモコになってる迷彩カラーのパンツを履いて、靴下は、普通の靴下とルーズソックスの2枚重ねをしてる。これで、あとは、ヒザ掛けをしてるから、ファッション性はゼロで、防寒のみを考えたチョイスって感じの今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


Y874
‥‥そんなワケで、あたしは、暖房がなくてもワリと快適な生活を送ってるんだけど、それでも、「やっぱ寒いんだな」って思ったことがあった。それは、3日の日のことなんだけど、お正月なのに何もお正月っぽいことをしてなかったから、せめてオヤツでもいっぱい買おうと思って、「お正月だから特別に500円までは使ってもいい」って決めて、コンビニに行ったのだ。そしたら、そこで、チロルチョコの福袋を発見しちゃった。チロルチョコって、1個10円だけど、これは福袋だから、2個オマケになってて、12個入りで105円だった。その上、「幻のレアチロル」なんて書いてあるから、きっと、今は製造してない昔の味のが入ってるんだと思って、あたしは、迷わずにカゴに入れた。

それから、大好きな「さくさくぱんだ」とか、100円シリーズの「サラダせんべい」とかをカゴに入れたんだけど、ふと、「熱いお風呂に入りながらアイスを食べたら美味しいかも?」って思って、アイスも買うことにした。それで、アイスのコーナーを見に行ったんだけど、お風呂に入りながら食べるつもりだったから、カップのじゃなくて、片手で持って食べられるほうがいいってことで、久しぶりに、アイスモナカを買うことにした。そしたら、デカいアイスモナカを発見しちゃった。

Y871
フタバの「超厚」っていうアイスモナカで、「容量1.5倍」って書いてあった。それで、値段が100円なら言うことないんだけど、残念ながら値段も1.5倍で、150円だった。だから、普通の大きさの100円のほうにしようか、しばらく考えたんだけど、「やっぱ、お正月だし」ってことで、あたしにしては珍しく、買っちゃったのだ。それで、お家に戻ったんだけど、玄関のドアを開けたら、電話が鳴ってたから、コンビニの袋をキッチンのテーブルに置いて、電話に出た。それが、去年1年会ってなかったお友達からのお年賀電話だったから、ついつい長電話をしちゃって、電話を切るころには、アイスのことなんか完全に忘れちゃったのだ。

あたしは、それから、日記を書いたり、ちょっと用事をしたりして、2時間くらいしてから、お風呂に入った。それで、お風呂で温まってる時に、ふと、「そういえば、お風呂で何かしようと思ってたんだけど、なんだっけ?」って思って、一拍おいてから、「あっ!アイス!」って気づいたのだ。それで、もう2時間半くらい経ってんだから、今さら、5秒や10秒急いでもおんなじなんだけど、大慌てで、体も拭かずにバスルームから跳び出て、キッチンのテーブルに置きっぱなしにしてたコンビニ袋の中を見た。

この時、あたしの脳裏には、ドロドロに溶けたアイスモナカの絵が浮かんでたんだけど、コンビニ袋に手を入れて取り出してみたら、ナナナナナント! まだ普通に固かったのだ! 念のために指で押してみたら、いくらかはやわらかくなってたけど、それでも、ぜんぜん「溶けてる」なんてレベルじゃなくて、逆に、食べやすい感じのやわらかさだった。いくら冬とは言え、コンビニを出た時からだと、3時間近くも経ってるのに、それでもアイスが溶けてないなんて‥‥って言うか、3時間、コンビニの袋をさげて外に立ってたんだとしたら、アイスは絶対に溶けてただろう。つまり、外よりも寒い、あたしのお部屋の中だったからこそ、溶けなかったってワケだ。

‥‥そんなワケで、この時は、もう、アイスな気分じゃなくなっちゃったから、すぐにフリーザーに入れて、今も、まだ食べてない。それから、チロルチョコの福袋も、まだ、チロルな気分にならなくて、袋も開けてない。だから、いつもなら、どんな味だったのか、簡単にレポって点数もつけるとこなんだけど、申し訳ないけど今日はオアズケだ。

で、そんなこんなもありつつ、ゆうべ、今年になって初めて、お酒を飲んだ。いただきものの黒糖焼酎があったので、東京タクアンをオツマミにして、最初は、お湯割りにして梅干しを入れて飲んでた。だけど、5杯も飲んだら体がポカポカして来たから、それからは、ロックで飲むことにした。それで、何度もキッチンに行くのがメンドクサかったから、一番大きなグラスに、大きな氷を1個入れて、そこに焼酎をドバドバッと入れて、それをチビチビと飲んでた。

それでも、すぐに飲み終わっちゃって、また焼酎を入れにキッチンに行くことになったんだけど、ここで気づいたのが、「ほとんど氷が溶けてない」ってことだった。だから、氷は足さずに、焼酎だけを入れたんだけど、焼酎を冷蔵庫で冷やしてたんならともかく、普通にキッチンに置いてあるんだから、つまり、焼酎は室温てワケだ。そして、氷を入れたグラスに、室温の焼酎をタップリと注いだのに、氷がほとんど溶けなかったってことは、室温なのにキンキンに冷えてたってことだ。

結局、ロックの3杯目で眠くなって来ちゃったので、半分くらい入ってるグラスを持ったままベッドに入って、本を読みながら残りを飲んだんだけど、何よりも驚いたのは、朝、目が覚めたら、まだ、グラスの氷が半分くらい残ってたのだ。あたしが寝てたのは5時間くらいなんだけど、5時間経っても氷が溶けないほどのお部屋なんだから、そりゃあ、アイスも溶けないワケだ。

‥‥そんなワケで、アイスも氷も溶けないほど寒いお部屋なのに、それでも、以前と比べる、明らかに温かい。2年前、3年前は、マジで凍死するんじゃないかってくらい寒くて、手足の指先は感覚がなくなるし、鼻や耳も冷えすぎて痛くなるから、ニット帽を耳までかぶって、顔は目だけ出してマフラーでグルグル巻きにしてたほどだ。温まろうと思ってコーヒーをいれても、わずか5分でアイスコーヒーになっちゃうし、洗濯物も凍るほどだったんだから、そう考えると、以前は0度以下だったワケで、「アイスや氷が溶けにくい」ってレベルの今は、少なくとも0度以上はあるんだから、これは大きな違いだ。もちろん、体感的な違いが大きいんだけど、さらに、「0度以上なら寝てる間に体が凍って死んじゃうこともないだろう」っていう安心感が得られて、グッスリと眠ることができる。だからだと思うんだけど、今回の冬は、まだ一度も、首にブランデーの入った小型のタルをつけたセントバーナード犬が救助に来てくれる夢を見てない今日この頃なのだ(笑)


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2008.01.05

がんばれ!オムライス党

ニポンの国民の約3割が、まだ総理大臣だって認知してないことでもオナジミのフクダちゃんが、今日、今年初めての記者会見をしたんだけど、それを聞いて、あたしは、今さらながらに唖然としちゃった。誕生当初から、「場つなぎ総理」だの「やる気なし総理」だの「他人ゴト総理」だのって言われてるフクダちゃんだけど、そのオトボケっぷりは枚挙にイトマがない。選挙の時に自民党が公約として掲げた「年金問題の全面解決」についても、「公約違反と言うほど大ゲサなものかな?」ってスットボケて、「自民党のマニフェストに書いてあったのですから、それを破れば公約違反じゃないですか」ってツッコミに対しては、平然とこう言い放ったのだ。


「(公約だと言ったのは安部さんや舛添さんであって)私が言ったわけじゃありませんから」


これだけでも開いた口がふさがらないのに、今日の記者会見で、年金問題について、フクダちゃんは、こんなことをノタマッたのだ。


「40年に渡る失敗を、私の内閣で解決への道すじをつけるべく、真摯に最後まで取り組んでいく所存でございます」


おいおいおいおいおーーーーい! いくら、歴史上最低最悪の無責任男のアベシンゾーが、「ワタクチの内閣で最後の1件まで解決することを国民の皆様にお約束いたちまつ!」って連呼して、なんにもしないてホッポリ投げちゃったあとだからって、なんなんだ? この他人事っぷりは?

まず、「40年に渡る失敗を」って、自分には責任がないってことを激しく強調した上で、「私の内閣で解決します」よりも遥かに下の、「私の内閣で解決への道すじをつけます」よりも遥かに下の、「私の内閣で解決への道すじをつけるべく」よりも遥かに下の、「私の内閣で解決への道すじをつけるべく取り組んでいく」よりも遥かに下の、「私の内閣で解決への道すじをつけるべく取り組んでいく所存」って‥‥。ようするに、「もう何もしません」てことじゃん!‥‥なんて思った今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、あたしは、昨日に引き続き「新年早々」だけど、ヤタラと語尾にいろんな言葉を数珠つなぎさせて、「あとから文句を言われないための布石を打っておく」っていう自民党の伝統芸を見せられちゃったワケで、海老一染太郎亡き後は、これが新年の行事になっちゃうのかな?って思った。そして、無責任総理の隣りで官房長官あたりが、「おめでとうございます!おめでとうございます!いつもよりヨケイに布石を数珠つなぎさせておりま~す!」とか言ったりして(笑)

で、この無責任極まりないフクダちゃんの発言は、当然、すべての新聞が報じたんだけど、それぞれの新聞がどんなふうに報じてるのか、ザッとチェキしてみた。


【読売新聞】
「40年以上にわたる失敗に、私の内閣で解決の道筋を付けるべく真摯に取り組む」と強調した。

【毎日新聞】
「私の内閣で解決の道筋をつけるべく最後まで取り組む」と強調。

【日経新聞】
「十分な人材投入などで、40年にわたる失敗に私の内閣で解決に道筋を付けるべく真摯に最後まで取り組む」と決意を表明した。

【産経新聞】
「40年にわたる失敗を私の内閣で解決する道筋をつける」と強調。

【朝日新聞】
「解決への特効薬はない。40年にわたる失敗を私の内閣で解決の道筋をつけるべく、真摯に最後まで取り組む」とも語った。


う~ん、それぞれの新聞のカラーがよく出てるよね。読売は、「40年にわたる失敗を」を「失敗に」に改ざんして、フクダちゃんに責任がないことをさらに強調した上で、「取り組んでいく所存」、つまり、「取り組んでいくつもり」って言ったのを勝手に「取り組む」っていう断定に変更し、さらには、「と強調した。」ってオマケまでつけちゃってんの。でも、これは、毎日新聞も日経新聞も産経新聞もおんなじだね。ただ、毎日新聞の場合は、意図的なのかどうなのか知らないけど、「真摯に」って言葉を割愛してる。そして、おなじく「真摯に」を割愛してるのが産経新聞だけど、こっちは逆に、「解決する道筋をつけるべく取り組む」を「解決する道筋をつける」って改ざんしちゃってんだから、ものすごい洗脳記事だよね。そして、意外と冷静なのが、朝日新聞だった。朝日のことだから、あたしの日記みたくボロクソに叩くのかと思いきや、すべての新聞の中で、もっとも実際の発言に近いものだった。

ま、どっちにしても、最初にあたしが書いたのが、フクダちゃんが言った実際の言葉なんだから、この言葉を直訳すれば、「私が総理大臣の間は、努力してるフリだけは続けて行きますが、解決する気持ちなんてまったくありませんし、こんなもん、解決できるワケがありません」て意味になる。もちろん、アベシンゾーみたいに、できもしないことをカタッパシから「やりまつ!」「できまつ!」「お約束いたちまつ!」って無責任に連呼しちゃうのもシャレになんないけど、あとから自分の責任を問われないようにと、新年最初の記者会見で、半年前の公約とはぜんぜん違うことを平然とノタマッて、結局は「年金問題はお手上げです」って公言しちゃったワケだから、フクダちゃんのミゴトな保身ぶりには脱力しちゃったよ。

ちなみに、アベシンゾーの場合は、去年の選挙前の6月13日に、自民党の「全国政調会長会議」において、次のように公言してる。


「長い年月に先送りやインペイされてきた問題をすべて私の内閣で解決する」

「最後の1人に至るまでチェックし、皆さんが支払った年金は間違いなくすべてお支払いすることをお約束する」

「戦後レジームから脱却するという使命を帯びた私の内閣においてこそ解決できる」

「すべての拉致被害者が帰国を果たすまで鉄の意志で取り組んでいく」


で、アベシンゾーは、これほど断言しといて、皆さんご存知の通りに、どれもまったく手をつけないで政権をホッポリ投げちゃったワケだけど、これほど断言しても「何もやらないで辞めちゃった」ってことは、今から腰が引けたようなことしかノタマッてないフクダちゃんなんか、1ミクロンも期待できないことウケアイだ。そして、こんなにもやる気がない「場つなぎ内閣」なんかに、莫大な税金を使ってるのはもったいないから、トットと選挙をして、この国のことも国民のこともまったく無関心なフクダちゃんには、1日も早く隠居して欲しい。

とにかく、今の自民党が考えてることは、最優先してる課題が「今年の選挙でいかにキズを浅くするか」ってことだし、その次が「アメリカへのオベンチャラ」なんだし、その次が「大連立のタイミング」なんだし、その次が「大増税のタイミング」なんだし、国民のことなんか完全に眼中にない。そして、自民党のシタッパ議員たちに至っては、政治のことどころか、自分が公認されるかどうかで頭がいっぱいで、必死に「自分のための根回し」に奔走してる始末。そして、こんな役立たずのシタッパ議員にも、1人あたり1億円もの税金をくれてやってんだから、ふざけんのもタイガイにしろ!って感じだよね、まったく。

産まれたばっかの赤ちゃんを自宅にホッタラカシにして、夫婦そろって何時間も外食に出かけちゃって、その間に赤ちゃんが高熱を出して死にかけたってのに、それでも平然としてる杉村太蔵みたいな非常識な人間に、なんで税金を1億円もくれてやらなきゃなんないの? 挙句の果てには、赤坂のチョー高級議員宿舎に真っ先に入居したことについて、「何か問題でも?」と来たもんだ。有権者は誰1人、こんなヤツに投票してないのに、たまたまタナボタで当選しちゃったってだけでイッパシの政治家ヅラなんかしちゃって、見てるほうが恥かしくなって来るよ。とにかく、杉村太蔵を筆頭に、こうした自民党の「税金食い虫」を1人でも多く落選させないと、国民はいつまでもナメられっぱなしだよ。

‥‥そんなワケで、あたしが支持してるオムライス党は、党本部での「新春の集い」で、党首のみずほたんが、オムライス色のスーツで、元気に新年のアイサツをした。そして、「何としても10人以上、2ケタの当選を目指す。民主党政権ができても、社民党が影響を与えていけないと政治は変わらない」って発言した。いつも言ってるように、あたしは、オムライス党のすべての政策理念に賛同してるワケじゃないけど、どの政党よりも社会的弱者に目を向けてるとこと、大政党が無視し続けてる「有権者の少ない地域の問題」「票田じゃない地域の問題」にも、党首のみずほたんが自ら乗り込んで、その地域の人たちと一緒に声をあげてくれることに、「これこそが政治家の本来の姿だ」って思ってる。タナボタで当選した1年生議員が、庶民の生活からは想像もできないようなチョー高級な議員宿舎に住み、その窓から国民を見下ろしてる自民党とは、まさに雲泥の差だ。

だから、あたしは、ずっとオムライス党を応援してるんだけど、今年こそ、この国をマトモにしてくれる可能性のある唯一の政党、オムライス党に、大きく飛躍して欲しいと願ってる。お元日に、みずほたんから届いた年賀メールには、「民主党だけ勝って二大政党制が強まれば、大連立の話が復活しかねません。社民党の旗をしっかり立ててがんばっていきます。」っていう力強い言葉と、「(今までは)わたしも力んでがんばってきたけれど、ようやく自然体で、もっと笑顔で、心の底から楽しくやっていけそうです。」っていう、みずほたんらしい元気な言葉があった。

今日のみずほたんの「どきどき日記」では、周防正行監督の映画、「それでもボクはやってない」に触れて、ニポンの裁判制度の異常な有罪率について言及してる。あたしがずっと取り上げて来た「高知の冤罪事件」にしても、「愛媛の冤罪事件」にしても、警察が身内をかばうために、ウソの証拠や証言をデッチアゲて、何の罪もない一般市民に濡れ衣を着せて犯罪者に仕立て上げてる上に、検察や裁判官までもがグルになってるんだから、とても先進国の司法の現場とは思えない。だけど、国民の顔が「1票」にしか見えない大政党の政治家たちは、こんな事件にはまったく興味がない。たった1人の国民のためになんか、絶対に動いてくれないのだ。こうした問題に目を向けてくれるのは、オムライス党だけなのだ。

‥‥そんなワケで、あたしは、今年も、ホントの意味で国民のために、ホントの意味で社会的弱者のためにがんばってくれてるオムライス党を応援してくつもりだし、みずほたんの「何としても10人以上、2ケタの当選を目指す」って宣言に対しても、できる限りの協力をするつもりだ。だから、この日記を読んでくれてる皆さんも、次の選挙では、何の役にも立たない自民党の「税金食い虫」たちを駆除するために、力を合わせて欲しいと思う今日この頃なのだ。


※こちらで、今日の「新春の集い」での、みずほたんの新年のメッセージを観ることができます♪
http://jp.youtube.com/shaminparty


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2008.01.04

お知らせです♪

一部のマニアに人気のあった「今日のソックリさん♪」ですが、2008年からは、「今日の一発ギャグ♪」として、新装開店いたしました!

今年も「きっこの日記」ともども、よろしくお願いします♪

「今日の一発ギャグ♪」
http://blogs.yahoo.co.jp/kikkomax72

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新年早々‥‥

今日は、仕事始めで写真スタジオに行って来たんだけど、お家から3kmくらいだし、荷物もバッグ1つだったから、新年早々、ママチャリでエコ通勤してみた。あたしは、どんなに近い現場でも、電車やバスで行ったほうが早いような現場でも、荷物が25kgくらいある場合には、1人じゃ持ち運びできないから、車を使う。メインの15kgくらいのほうのバッグは、下にガラガラがついてるから、平らな場所なら引いて歩けるんだけど、エスカレーターのない駅の階段とかが、すごく大変なのだ。だから、そのぶん、荷物の少ない時は、できるだけエコ通勤を心がけることにしたってワケだ。

だけど、いくらバッグ1つって言っても、大きいし、重さも10kgくらいあるから、それを肩に掛けてチャリを漕ぐのは、フラフラしちゃって大変だった。ま、なんとか無事に行って帰ってこられたからいいんだけど、これで、もしも、どっかでひっくり返って大ケガでもしてたら、エコどころの騒ぎじゃなくなってた。何しろ、去年は、新年早々、包丁で指をザックリと切っちゃったのを皮切りにして、次々とケガが連鎖してって、トドメに歩道橋から落っこちちゃったんだから、気をつけるに越したことはない。

それで、あたしが考えのが、「自転車に荷台をつける」って作戦だった。肩に掛けてるから大変なワケで、チャリの荷台にシッカリと固定してれば、10kgどころか、25kgのフルセットでも、安定して漕ぐことができるようになると思う。で、あたしのママチャリは、ママチャリって呼んでるのは便宜上のことで、実際には、よくある普通のチャリだから、荷台がついてない。だから、これに、ホントのママチャリについてるような荷台をつけることができたら、重たい荷物を積んでお仕事に行けるようになると思った今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、あたしは、以前はマウンテンバイクも持ってたんだけど、ぜんぜん乗る機会もないし、両方のタイヤがパンクしたまま自転車置き場に放置してたから、地元のお友達にあげちゃった。もともと、あたしもタダでもらったものだったから、タダであげるって言ったんだけど、お礼にビール券を2枚もらったから、約1300円で買ってもらったようなもんだ。それで、今は、「フェラーリ F2004」て名づけたママチャリしかないんだけど、これもタダでもらったものだから、あんまりお金は掛けたくない。

それで、他の人のママチャリを見てみたら、サドルの下から荷台のステーが伸びてる他に、後ろのタイヤの真ん中のネジからもステーが伸びてて、4点で固定してあった。だから、この荷台さえ手に入れば、あたしのチャリにもつけられそうな感じだった。それで、新年早々、とりあえずネットで調べてみたら、マウンテンバイク用の立派な荷台は、高いのだと7000円とか8000円とかしてたけど、普通のチャリ用のは、だいたい2000円前後で、一番安いのは1260円だった。これくらいなら、あたしでも買える。

ホントなら、そこらに捨ててあるチャリの荷台を外してきちゃえばいいと思うんだけど、いくら捨ててあるチャリでも、もしもそれが「誰かが盗んでそこに捨てたチャリ」だったとしたら、あたしもドロボーの仲間になっちゃう。それに、誰かが盗んだチャリじゃなかったとしても、もしかしたら、猫を轢いたチャリで、猫の呪いが掛かってるかもしんないし、もしかしたら、自民党の鳩山邦夫が「ニポン中をウロウロしてる」って断言してるアルカイダが、そのチャリに爆弾でも仕掛けてるかもしんないし、もしかしたら、自民党のノンキな大臣たちが大好きなUFOがやって来て、そのチャリに地球人誘拐装置でも仕掛けてるかもしんないし、もしかしたら‥‥って、新年早々、あたしのお得意の妄想モードに突入しちゃったよ(笑)

ま、アルカイダやUFOはないとしても、猫の呪いはありそうだから、やっぱ、ちゃんとお金を払って買ったほうが安心できる。なんたって、あたしの場合はネズミ年だから、猫の呪いに狙われる確率も高そうだし、そんな心配をするくらいなら、1260円で買ったほうが、遥かに気がラクだ。ただ、ひとつだけ問題なのは、「荷台をつけるとカッコ悪くなる」ってことで、できることなら、「必要な時だけワンタッチで装着できる荷台」があれば理想的ってことだ。もしも、そんなワンダホーな荷台があれば、倍の2500円くらいまでなら出す気マンマンなんだけど、あるワケないよね?

でも、以前、「折りたたみ式の松葉杖があったらいいのに」って思った時、探したら売ってたから、「必要な時だけワンタッチで装着できる荷台」も、もしかしたら、売ってるかもしんない。だけど、もしも売ってたとしたら、サスガに2500円じゃ買えないと思う。松葉杖の時は、普通の松葉杖が4500円だったのに対して、折りたたみ式のは15600円だったから、3倍以上もした。だから、今回も、最低でも3倍はするだろうし、マウンテンバイク用のシッカリした作りの荷台が8000円もすることを考えると、ヘタしたら5~6000円はしちゃうかもしんない。

だけど、あたしのチャリって、もらいもんだから定価は分かんないけど、ドンキホーテとかで1万円前後で売ってるヤツと変わんないから、そんなチャリに5~6000円もする荷台をつけるってことは、ものすごい散財だ。言うなれば、10万円で買って来たポンコツの中古車に、6万円もする新品のアルミホイールとタイヤをおごっちゃうみたいな話で、あまりにももったいない。やっぱ、10万円で買って来たポンコツの中古車の場合は、もしもタイヤがツルツルだったとしたら、車の解体屋さんに行って、そこそこ溝のあるホイール付きのタイヤを4本1万円くらいで譲ってもらうのが妥当だと思う。だから、あたしのチャリに荷台をつけるんなら、ワンタッチで取り外しができなくても、1260円のが妥当だってことだ。

つまり、あたしとしては、唯一のマイナス点である「荷台をつけるとカッコ悪くなる」って部分について、自分の中で、気持ち的な折り合いをつければいいってことになる。そのためには、「荷台をつけると便利になる」っていうモトモトの利点の他に、もう1つ、プラスアルファの利点を見つければ、スタイルがカッコ悪くなっちゃうマイナス点が、相殺されるってことだ。

それで、あたしは、お仕事の重たいバッグを載せられるようになるって利点の他に、いろいろと考えてみたんだけど、「遠くの安売り店までキャットフードをマトメ買いしに行ける」とか、「遠くの安売り店までミネラルウォーターを箱買いしに行ける」とか、どれも「重たいものを載せられる」ってことで、これじゃ、プラスアルファの利点とは言えない。もちろん、モトモトの利点とは違うけど、モトモトの利点に準じた利点だから、新たなる利点とは言えないワケで、スタイルのカッコ悪さを帳消しにできるほどの威力はない。

‥‥そんなワケで、あたしは、いろいろと考えてみたんだけど、なかなか新たなる利点を思いつかなかった。で、何で「荷物を載せることしか思いつかないのか」って考えたあたしは、「荷台」って名前が原因なんだと思った。こんな名前だから、荷物を載せることしか思いつかないのだ。それで、荷台の値段を調べた時に、荷台のことを「キャリア」って書いてあったことを思い出したから、今度は、「荷台をつける利点」じゃなくて、「キャリアをつける利点」で考えてみた。そしたら、すぐに、新たなる利点を思いついちゃった。それは、自分のチャリにキャリアをつければ、そのチャリを漕いでるあたしは「キャリアウーマン」てワケで、これは、みんなに自慢できるし、十分にスタイルのカッコ悪さと相殺されるだけの発見だ‥‥って、新年早々、こんなにも寒いオヤジギャグがオチだなんて、最後まで読んでくれた皆さんに申し訳ないと思う今日この頃なのだ(笑)


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2008.01.03

テレビが消える日

今年は、母さんとお正月を過ごすことができなかった。年末年始だけ一時的に退院することもできたんだけど、そのためには、あたしがずっと付き添ってないとダメな状態だったから、大晦日の深夜までお仕事で、お休みにしたお元日と2日も自分の用事がベッタリと入ってたあたしは、母さんを迎えることができなかった。だから、お元日には、ホンの1時間だけ顔を見に行って来たんだけど、あたしは、自分の無力さが情けなくて、新年早々、ちょっと落ち込んだ。だって、お正月に、世界で一番大切な母さんを病院に預けておくなんて、こんな親不孝なことってないからだ。だけど、これも、母さんの治療費を作るためには仕方ないことで、いつもながら、ヤマアラシのジレンマを感じちゃう。

ま、お正月から湿っぽい話題もナンだから、ここからは気分を変えてくけど、年末年始をゆっくりと自宅で過ごした人たちは、どんなテレビを観たんだろう?大晦日は、NHKは「紅白歌合戦」で、民放は、格闘技とか、ダウンタウンの笑ったら罰ゲームのヤツとか、よゐこの無人島生活とか、いろいろとやってたみたいだけど、今回も紅白は視聴率がひどかったみたいだから、もう、国民の紅白離れは決定的になっちゃったみたいだ。あたしは、大晦日は夜の11時すぎまでお仕事してて、帰って来たのが0時を回って新年になってたから、大晦日は何もテレビは観てないんだけど、どれか観るとしたら、きっと、よゐこの無人島生活を観てたと思う。

なんでかって言うと、紅白なんか観たって、知らない歌手と興味のない歌手しか出てないし、もう「大晦日に格闘技」ってのも感覚がズレちゃってるし、ダウンタウンの番組は、取り巻き連中がダウンタウンの2人にコビヘツラッてんのが情けなくて見てらんないし、消去法で行くと、よゐこの無人島生活しか残らないからだ。それに、テレビ朝日だから、大晦日恒例の「ドラえもん」から続けて観てればいいワケだから、めんどくさくない‥‥なんて思う今日この頃、皆さん、大晦日は何を観ましたか?


‥‥そんなワケで、あたしは、お元日も2日も、テレビは何も観てない。この2日間は、ずっと自宅にいたんだけど、ずっとパソコンでお仕事をしてたから、TOKYO FMを流してるだけだった。だからだと思うんだけど、未だに、お正月って実感がわかないのだ。どこのチャンネルのどんな番組でもいいから、紋付ハカマの男性とお振袖の女性がMCで、お笑い芸人がバカなことでもやるお正月番組でも観れば、ひとりで自宅にいても、それなりにお正月っぽい気分になれる。だけど、今年は、そんなもん観てる余裕なんかなくて、昨日と今日は、寝てる時間以外のほとんどをパソコンに向かってた‥‥って、今もパソコンに向かって、この日記を書いてるんだけど(笑)

で、そんなあたしだけど、いつもなら、観なくてもテレビをつけといて、BGM代わりに音だけ聴いてるってパターンも多かったから、3日間もまったくテレビをつけないなんてことはなかった。だけど、この3日間、まったくテレビをつけない生活をしてたら、「テレビなんか必要ないんじゃないか?」って思えて来た。だって、テレビを観なくても、何も困らないんだもん。世の中の出来事は、インターネットのほうが速く分かるし、放送する側に主導権があるテレビの場合は、観ようと思った番組の放送時間に自分のほうを合わせなきゃなんないけど、インターネットなら、必要な情報を必要な時に手に入れることができるから、自分に主導権がある。

それに、インターネットなら、テレビのような「政府による圧力」が、まだ少ないから、テレビじゃ絶対に報道されない真実を知ることができる。たとえば、インターネットテレビの「あっ!とおどろく放送局」では、体を張った取材でオナジミ、アクセスジャーナルの山岡俊介さんが出演してる「アクセスジャーナルTV~記者山岡の取材メモ~」で、久間元防衛大臣がホニャララ団の宴会に出席したこととか、アベシンゾーが山口県のホニャララ団を使って選挙に根回ししたこととか、永田町じゃ常識でも、テレビじゃ絶対に報道されない「自民党議員とホニャララ団との癒着の構図」がタップリと報じられてる。この番組を観たら、普通のテレビの報道が、いかに政府による検閲を受けたものなのかってことが良く分かるだろう。

だから、あたしがテレビのニュースを観るのは、あくまでも、インターネットで得た情報のフォローとして観る程度で、「ふ~ん、テレビじゃ、まだここまでしか報道できないのか」ってことを確認するような意味が大きい。だから、あと何年かで地デジとかになって、テレビを買い換えないと放送を観られなくなったら、あたしは、たぶん、もうテレビは卒業しちゃうと思う。それに、どうしても観たい番組があったら、ケータイのワンセグで観られるから、何も何万円も払って新しいテレビなんて買う必要はないからだ。

実は、こないだ、ツーカーがauになって、登録変更するとケータイを無料でくれるって言うから、あたしは、買うと5万円近くもする「Woooケータイ」ってのをタダでもらったのだ。そしたら、テレビが大きな画面でキレイに観えるから、これなら、テレビなんかなくてもいいやって思っちゃった。もう1台のソフトバンクのほうのケータイは、普通のチューナーだからテレビの映りはイマイチなんだけど、新しいケータイのほうはワンセグだから、画面がキレイなだけじゃなくて、切り替えると音声を字幕で見ることもできるし、すごく便利だ。それに、NHKも、受信料を払わずにタダで観られるから、テレビを買うよりダンゼンお得なのだ。

‥‥そんなワケで、あたしは、急激にテレビ離れをしてるんだけど、今のテレビは、ビデオやDVDを観るためのモニターとしての役目があるから、地デジになってテレビが観られなくなっても、ずっと使い続けるつもりだ。だって、壊れてもいないものを捨てるなんてできないし、「使えるものを捨てちゃう国」のランキングで、常に2位以下を大きく引き離した世界一のゴミ大国、ニポンに住んでるニポン人として、これ以上、世界に恥をさらしたくないからだ。

ま、そんなことは置いといて、あたしは、新しいケータイで初めてワンセグを観てみたんだけど、チャンネルを替えてって、8の次の10にしようとしたら、なんか変な画面に切り替わっちゃった。それで、何度やってもそうなっちゃうから、「ワンセグって、テレビ朝日とテレビ東京は映らないのかな?」って思ったんだけど、いろいろといじってるうちに、テレビ朝日が5チャンネルで、テレビ東京が7チャンネルだってことを知った。だから、今は、ぜんぶのチャンネルを観ることができるようになったんだけど、正直、ケータイでテレビを観ることなんて、ほとんどない。つまり、あたしにとっては、今んとこ、まったく必要ない機能ってことだ。

だから、この機能が必要になるのは、お家のテレビが映らなくなってからだと思うけど、それまでには何年もあるから、きっと、このケータイも、次の機種になってるかもしんない。どっちにしても、今でもこんなに薄くて軽いケータイで、大きくてキレイな画面でテレビが観られるんだから、テレビが地デジになる何年後かには、もっと性能のいいケータイがいっぱい作られてると思う。そして、そのころには、今度はauがソフトバンクに吸収されるか、その逆かで、またまた新型のケータイをタダでもらえちゃうと思う。だから、あたしは、コンリンザイ、テレビなんかを買う必要はないってことだ。

‥‥そんなワケで、テレビの番組表も、インターネットやケータイで見ることができから、こうなって来ると、テレビ番組の雑誌も必要なくなって来るワケだけど、あたしの場合は、たとえテレビを観なくなっても、「テレビブロス」だけは買い続ける。それは、読み物として、すべての雑誌の中で、もっともクオリティーが高いからだ。各コラムの執筆陣もワンダホーだし、突然、登場した場違いな「Perfume」とかも、「きっと掟ポルシェの売り込みなんだろうな~」って想像を巡らしてみたりすれば、それなりに楽しめる‥‥なんてことを言いながら今の「テレビブロス」をパラパラとめくってたら、ナナナナナント! 1月6日に「釣りバカ日誌17 あとは能登なれハマとなれ!」をやるじゃん! これは、大急ぎで帰って来て、お酒を飲みながら楽しむっきゃない!‥‥って、結局、ぜんぜんテレビ離れなんかしてないあたしだと思う今日この頃なのだ(笑)


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2008.01.01

お年玉で~す♪

あたしからのお年玉、「きっこパズル」です!

完成すると、あたしの顔写真になります♪



※真っ白な場所が「空き」なので、「空き」に面したピースをクリックすると、そこへスライドします。

※どのピースがどこの場所なのか分からない人は、「番号オン」をクリックすると、それぞれのピースに番号が表示されます。

※「別の画像」をクリックすると、他の人が作ったぜんぜん関係ないパズルに変わってしまいます。


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明けましておめでとうございまっくす♪

皆さま、明けましておめでとうございまっくす♪‥‥ってアイサツするのも、もう6年目か7年目くらいになるけど、念のために過去ログを見てみたら、最初のころは、「明けましておめでとうございMAX♪」って書いてた。それで、なんで平仮名に変えたのかはサダカじゃないけど、たぶん、お正月っぽい感じにするために、英語を使うのをやめたんだと思う。

ま、そんなことは置いといて、とにかく、全国的に新年を迎えたワケだけど、ゆうべのあたしは、お家に着いたら0時半だったワケで、予想通りに、新年は車の運転中に迎えちゃったってワケだ。それで、お腹がペコペコだったから、いただきもののお蕎麦を茹でて、「年越しそば」ならぬ「年越しちゃったそば」を食べてから、お風呂で温まったら、もう3時。ホントなら、去年のうちに「年越しそば」を食べて、お風呂に浸かりながら新年を迎えたかったから、あたしの2008年は、3時間遅れで進んでるってことになる。

だから、今、この日記を書き始めたのは、今年最初の「今年のこと」ってワケで、ようやく、新年のオゴソカな気持ちになって来た。でも、いくらオゴソカな気持ちでも、昨日は、朝の9時から夜の11時すぎまでお仕事してたので、もうクタクタだし、眠いし、日記を書きながら寝ちゃいそうな気もする今日この頃、皆さん、今年も「きっこの日記」をよろしくお願いいたします♪


‥‥そんなワケで、前もって書いてたワケじゃなくて、ちゃんとお元日になってから書いてる日記だから、今日は、新年の抱負でも書いてみようと思う。今年は、2月14日に新刊の「きっこの日記 R」も発売されるし、まだお知らせできないけど、ある媒体で週刊の連載もスタートする。他にも、句集を出す話も進んでるし、年女のあたしとしては、いろんな活動にチャレンジしてみようと思ってる。

もちろん、何よりも大切なのは本業だけど、本業のほうも、本来のメインのお仕事である広告媒体でのスチールのお仕事に復帰できそうだから、今からワクワクしてる。食べてくためのユルユルのお仕事でも、それなりに全力でがんばって来たけど、やっぱり、優秀なプロたちと、緊張した現場で、クールなお仕事ができることは、お金に変えられない喜びがある。

でも、こんなマジメなことだけじゃなくて、お正月なんだから、現実的にはムリでも、「今年はこんなことをやってみたい」っていう、あたしの夢も発表したい。それは、2つあるんだけど、1つは中型バイクの免許を取ることで、もう1つは三味線を習うことだ。中型バイクの免許が欲しいのは、もちろん、中型バイクに乗ってみたいからで、それは、映画の「トゥームレイダー」で、室内でバイクに乗るアンジェリーナ・ジョリーにシビレちゃってるからだ。だから、あたしが乗りたいのは、オフロードバイクで、だけど、デコボコのタイヤのモトクロスバイクとかトライアルバイクとかじゃなくて、太いオンロードタイヤを履いてるヤツだ。

バイクのことは詳しくないので、あんまり良くは分かんないんだけど、たとえば、ヤマハの「TW225」とか、ホンダの「FTR」とかみたいな感じのバイクをベースにして、カッコ悪いガンダムみたいなタンクとかシートとかハンドルとかはぜんぶ外しちゃって、ティアドロップ型のクラシカルなタンクにして、薄くて細いシートにして、もっと幅の狭い絞り気味のハンドルにして、カッコ悪いヘッドライトとかウインカーとかもぜんぶ小さいのに変えて、あとは、ハワイの砂漠地帯で坂を上るレースをやってるバイクみたく、後輪の位置をずっと後ろにして、後輪だけはもっと太いドーナツみたいなスリックタイヤにして、逆に前輪は細くして、なんて言うか、「オフロードバイクをベースにして作ったアメリカンなドラッグレーサー」って感じにしたいと思ってる。

それから、三味線は、何よりも津軽三味線の太棹(ふとざお)がカッコイイなって思ってるんだけど、最近は、普通の三味線の豊かな表現力にも魅せられちゃってるから、普通の三味線も習いたいし、できることなら、両方を習ってみたい。だけど、これって、きっと、俳句と短歌を両方いっぺんに勉強するみたいなことで、片方だけでも生涯を懸けて勉強しないと本物になれないほど深い世界なのに、両方をやろうとしたら、どっちも中途半端で終わっちゃうと思う。だから、もしも三味線を習うんなら、どっちか1つに決めるべきなんだけど、それ以前の問題として、三味線て猫の皮を使ってるから、その点が、猫を愛するあたしとしては、どうしても許せない。だから、この点に気持ち的な折り合いをつけなかったら、習うとか習わないとかいうスタートラインにも立てないと思う。

もちろん、三味線には、猫の皮を使ってないタイプもあるけど、「もともとは猫の皮を使ってた」ってだけでも、そんな残酷な楽器なんか弾けるかっ!って気持ちがしちゃうので、あたしとしては、ものすごく複雑だ。だから、あたしは、沖縄のサンシンにすれば、ヘビの皮だから気分的にはラクだし、値段も三味線よりも安そうだし、弾くのも簡単そうだし、「ま、いっか!」って感じもする。ただ、あたしが習いたいのは、ビミョ~な音の表情で喜怒哀楽を表現できる三味線なので、サンシンだと大幅に違って来ちゃう。

で、中型バイクと三味線ていう、この2つのことは、現実味がゼロの単なる「夢」だと思ってたんだけど、買えるワケがない何百万円もする宝石でも、一応は見てみたくなるみたいな感じで、あたしは、中型バイクの免許を取るのにどれくらいお金が掛かるのか調べてみたら、教習所を卒業するまでで12万円くらいだった。だから、勝手に「20~30万円は掛かりそうだ」って思い込んでたあたしとしては、意外と安いんだなって思った。それから、カンジンのバイクは、中古で探せば15万円くらいだったし、改造するのはジョジョに奇妙にやってくとして、まずはノーマルで乗ることにすれば、免許と中古バイクとで30万円くらいあれば夢が叶う。三味線のほうも、習いに行くお稽古代を考えなければ、三味線自体は20万円から30万円でそれなりのレベルのものが買えるから、バイクとおんなじくらいだ。

そう考えると、「どんなにがんばっても死ぬまでに絶対に叶えられない夢」ってほどハードルが高いワケでもなく、今はムリでも、10年後か20年後には、どっちか片方くらいは叶ってるかもしんない‥‥って思えて来る。そうなって来ると、ガゼン、現実的に考え始めちゃって、「バイクにしよっかな~?それとも三味線にしよっかな~?」なんて、今から、遠足の前の日の夜の小学生みたいに、ワクワクドキドキして来ちゃう。それで、さらに現実的に考えてみると、今ならともかく、10年後、20年後に、40代、50代になってからのバイクの免許は体力的に厳しそうだから、やっぱ、三味線かな~?‥‥なんて思えて来るし、三味線を選ぶんなら、バイクをあきらめたぶん、三味線にバイクのワイルドさも求めるとして、やっぱ、津軽三味線かな~?‥‥なんて思えて来る。

‥‥そんなワケで、空想や妄想が大好きなあたしは、絶対に不可能なことや絶対にアリエナイザーなこと、たとえば、「もしも1日だけ男性になれるとしたら何をする?」とか、「もしも1日だけお姫様になれるとしたら何をする?」とかってことでも、ワリと本格的に考えちゃうタイプだ。だから、たとえすぐにはムリなことでも、10年後か20年後には実現できそうなことなら、あたし的には、限りなくリアリティーのある夢ってワケで、こうして日記に書いて発表すると、さらに実現できそうな気がしてきちゃう。でも、こんなことばっか考えてると、妄想してるだけで2008年が終わっちゃいそうだから、今年の抱負は、「妄想癖を治す」ってことにでもしといたほうが良さそうな気もする今日この頃なのだ(笑)


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