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2008.01.17

女の武器

いつころから言われるようになったのかは知らないけど、少なくとも、あたしが生まれる前から、「女の武器」って言葉がある。で、この「女の武器」ってのは、大きく分けて2つある。それは、「涙」と「お色気」だ。ようするに、男性だったら叱られるような場面でも、女性の場合は、泣けば許してもらえるってパターンと、男性だったら努力しないと回してもらえないようなお仕事でも、女性の場合は、自分の肉体を代償にして、簡単に回してもらえるってパターンだ。

だけど、ホントに、こういうのを「女の武器」って言うんだとしたら、ちょっとおかしいと思う。泣いて許してもらうほうの「涙」のパターンなら、まあ、だいたいの女性が使えると思うけど、もう1つの「お色気」のパターンは、若くて美人に限定されるから、一概に「女の武器」とは言えない。中には、若い美人には興味がなくて、熟女にしか萌えない男性とか、極端に太った女性にしか萌えない男性とか、さらには、女性よりもニューハーフのほうに萌えちゃう男性とかもいるだろうけど、そうした一部のマイノリティーのことは置いといて、ごく一般的に言えば、多少の好みの差があっても、おおかたの男性は、若くてキレイな女性に弱いハズだ。

そして、いつまで経っても男性が主導権を握って離さない時代遅れのニポンでは、「女の武器」を使える若くてキレイな女性は、そうでない女性よりも得をしてる。たとえば、スーパーマーケットでバイトしてるオバサンが、つい出来心で、レジのお金をポケットに入れたとする。そして、それを店長に見つかったとしたら、泣こうがわめこうがクビになるだろう。だけど、それが、店長が前々から目をつけてた、若くてキレイな女性だったとしたら、シクシクと泣きながら謝れば、間違いなく許してもらえる。それどころか、レジから盗んだお金も、くれちゃうかもしれないと思う今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、何でこんなことを書いたのかっていうと、去年の暮に、あたしは、地元からリトル離れた場所にあるラブホから、ある不釣合いなカップルが出て来るとこを目撃しちゃったのだ。男性のほうは50代くらいで、女性のほうは20代前半の親子みたいなカップルだった。それで、思いっきり近距離で、正面からガッツリと見ちゃったんだけど、あたしは、その2人の顔に見覚えがあったのだ。どっちか1人に見覚えがあったんなら、もしかしたら他人のそら似ってこともあるけど、2人とも見覚えのある顔だったから、絶対にどこかで会ったことのある人たちなのだ。

だけど、向こうはあたしのことを覚えてないみたいで、目も合ったのに、バツが悪いようなソブリも見せずに、普通にすれ違った。それで、あたしはと言えば、どうしても名前が思い出せないし、どこで会ったのかも思い出せないし、そのワリに、絶対にどこかで会ってる人たちだって確信できたから、絶対に見間違いじゃないし‥‥って、すごくモンモンとしてた。で、昨日、ついにそれが判明したのだ。

昨日、あたしは、朝からずっとバタバタしてて、夕方まで何も食べてなかった。それで、夕方の5時すぎに帰って来たんだけど、とにかくお腹がペコペコだったから、お米を磨いで、炊飯ジャーをセットしてから、スーパーにお買い物に行った。ちょうど、トイレットペーパーも無くなりそうだったから、トイレットペーパーが一番安い遠くのスーパーに行ったんだけど、ここんとこ、ずっと、フリカケご飯とお味噌汁ってパターンが続いてたから、タマにはお魚でも買って、ゴージャスな食事をしようって思ったのだ。

それで、スーパーの鮮魚コーナーを見てたら、798円のウナギの蒲焼きが、手前の2個だけがその日までの賞味期限で、半額シールが貼ってあったのだ。もちろん、半額でも400円もしちゃうけど、すごくウナギが食べたかったのと、とにかくお腹がペコペコだったから、これなら、電子レンジで温めてご飯に乗せるだけで、すぐに食べられるってことで、思い切って買うことにした。

一応、ある県名のシールが貼られてて、国産てことになってたんだけど、もともとの値段から考えても、国産の可能性は低い。でも、どうせスーパーやネット通販のウナギなんか、7~8割が産地偽装の輸入モノだから、産地表示のシールが正しいほうがマレなのだ。だから、おんなじ騙されるにしても、定価で買わされたら腹が立つけど、半額なら「ま、いっか」って気持ちになる。それで、あたしは、トイレットペーパーと、ウナギの蒲焼きと、あと、いつもは230円の「鳴門海峡ワカメ」が120円になってたから、それも1袋、カゴに入れて、レジへと向かった。で、混んでる時間帯で、どのレジも数人ずつ並んでたから、あたしは、一番手前のレジの列に並んだ。

‥‥そんなワケで、あたしは、「お家に着いたころには、ご飯も炊けてるだろうから、すぐにウナギが食べられる♪」って思ったら、もう、完全に「ウナギの口」になっちゃって、「ウナギ~」「ウナギ~」「ウナギ~」って思いながら、ボケーッと並んでた。そして、ようやく自分の番になって、パッと前を見たら、その瞬間、あたしの脳内アドレナリンが大噴出しちゃって、ウナギどころじゃなくなったのだ。


「このレジの子、こないだのラブホの子じゃん!」


そして、次の瞬間に、あたしの脳内アドレナリンは、「追いガツオ」のように、追加の大噴出をしちゃった。


「そう言えば、あの時に一緒にいた男性って、このスーパーの店長じゃん!」


もちろん、これらのセリフは、あたしの「心の叫び」だから、カギカッコで括ってても、声には出してない。だから、そのレジの子は、普通に淡々と作業をしてるワケだし、親切にウナギを薄いビニールに入れてくれた。だけど、あたしのほうは、ずっとモンモンとしてた謎が解明された‥‥っていうか、あまりにも衝撃的な事実を知っちゃったもんだから、ヒサビサのパニック状態で、小さいきっこたちはコーフンして走り回ってるし、あたしの妄想スクリーンには、店長とこの子との淫らな行為が繰り広げられちゃってて、とても尋常じゃいらんない状態になっちゃった。

だから、いつもなら、できるだけシワの多いお札から使うようにしてるのに、ウッカリして、大切に取っておいたピン札のほうの1000円札で払っちゃったよ。でも、意外とソツのないあたしは、その子の名札の名前だけはシッカリと見ることを忘れなかったけどね(笑)

それにしても、いつも利用してたスーパーのレジの女の子が、そこの店長とデキてただなんて、そのスーパーで働いてる人たちだって誰も知らないような秘密だろうに、それを知っちゃったあたしは、この先、どうすりゃいいの? とりあえず、今度、店長に会った時には、「ニヤリ」って笑ってみる予定だけど、それ以外には、今んとこ何も思いつかない。

‥‥そんなワケで、あたしは、スーパーからの帰りの車の中で、真っ先に考えたのが、「店長がもしも独身なら、別に不倫てワケじゃないけど、あんなにダサイ店長と、あんなに若くて可愛い女の子が付き合うなんて考えられない」ってことだった。だって、あんまり詳しく書くと、そのスーパーを利用してる人に分かっちゃうかもしれないから、ザッとしか書かないけど、その店長って、食品を扱ってる職場なのに、いっつも頭にフケがパラパラとついてるし、そのクセ、メガネのレンズはアブラで光ってて、見るからに不潔な感じなのだ。ようするに、頭皮は乾燥してるのに、顔面はアブラギッシュってワケで、男性の外見にはこだわらないけど、不潔なのだけは絶対にNGなあたし的には、とてもじゃないけど、一緒に食事をするのもカンベンて感じの人なのだ。

それが、そのスーパーで一番の美人とラブホから出て来る関係だなんて、どう考えたって納得できない。それで、あたしが、次に考えたのが、「きっと、女の子のほうが、店長に何か弱みを握られてて、イヤイヤ付き合わされてるに違いない」っていうストーリーだった。それで、いろいろと妄想してるうちに、「ある日、女の子が、レジのお金をコッソリと抜き取ったとこを店長に見つかって、それをネタに肉体関係を迫られて、仕方なく関係を続けてる」っていうとこまで発展したのだ。

スーパーのレジは、交代するたびに1円単位まで計算するから、自分が担当してる時に、自分のレジからお金を盗んだら、盗んだことがバレなくても、その人が責任を問われちゃう。だから、現実には、そんなことする人はいないだろう。だけど、あたしの考えたのは、あくまでも妄想だから、そんな細かいことはどうでもいいのだ。もしかしたら、事務所の机の上に置いてあったお金を盗んだのかもしんないし、同僚のロッカーの中のお財布からお金を盗んだのかもしんないし、お金じゃなくても、事務所のどこかに仕舞ってあったビール券とか金券とかを盗んだのかもしんないし、とにかく、何か悪いことをしたとこを店長に見つかっちゃったワケだ。

それで、最初は「女の武器」を使って、シクシクと泣いて謝ったんだけど、その泣き顔を見てるうちに、店長の性欲がムラムラと湧き上がって来ちゃったのだ。そして、これまで、「他人のピンチは自分のチャンス」ってのを座右の銘にして店長の座まで上り詰めた男は、ここでも、その座右の銘を生かして、「このチャンスを何とかモノにしよう」って思いついちゃった。だからこそ、「さすがの私も、これには目をつぶることはできないな。警察に連絡するしかないな」とかって言って、さらに泣き続ける女の子の様子を見つつ、「でも、この若さで前科者にしたらかわいそうだしな‥‥とりあえず、今日の仕事が終わったら、別の場所で相談しよう」とかって言って、ラブホに連れ込んだのだ。

当然、ラブホの入り口で困惑した女の子には、「周りに人がいる場所で、君が泥棒をした話なんかできないだろ。ここなら誰にも聞かれずに話せるから」って言ったのだ。そして、中に入ってからは、強引にベッドに押し倒して、驚いて抵抗する女の子のことを「言うことを聞かないと警察に届けるぞ!そうしたらお前は逮捕されて刑務所に行くことになるんだぞ!」って脅したのだ。それで、脅されての関係でも、一度でも関係を持っちゃうと、あとはズルズルと続いて行くのが男と女ってワケで、今じゃ、すべては店長の言いなりってワケだ。

‥‥そんなワケで、後半は断定口調で書いて来たけど、1つ1つの文章に、イチイチ、「かもしれない」だの「のような気がする」だの「って可能性もある」だのなんてつけてたら、書くのも大変だし読むのも大変だから、あたしの妄想ストーリーをそのまま書いてみた。だから、そこんとこは理解といて欲しいんだけど、どんなイキサツがあったのかはともかくとして、あたしがいつも利用してるスーパーの、レジの女の子のホニャララさん(20代前半)と、店長のハニャララさん(50代半ば)が、環八沿いからリトル入ったとこにあるラブホから出て来たことは現実なのだ。それも、あたしが目撃したのは、朝の8時半ころだったから、どう考えても「お泊り」だった今日この頃なのだ‥‥って、今日はまだ終われない。実は、まだオマケの話があるのだ。

昨日、スーパーからお家へ帰る運転中に、あたしは、ひとしきりこんな妄想を楽しんでたんだけど、あとちょっとで着くってころには、やっぱり、「ウナギの口」に戻ってたのだ。とにかく、お腹がペコペコだったから、すぐにでも食べたくて、駐車場に車を停めて、2階まで階段を上ってる間に、ウナギを食べるまでの脳内シミュレーションを開始してた。蒲焼きをお皿に乗せて、電子レンジで2分くらい温めてる間に、炊き立てのご飯をドンブリによそって、そこに温まった蒲焼きを乗せて、付属のタレをかけて、山椒もかけて、山椒は付属のだけじゃ足りないから、こんな時のために買っておいた山椒を全面的にかけて、冷蔵庫から柴漬けとお茶を出して、パクパクパクパク‥‥って脳内シミュレーションをした。

だから、玄関のドアを開けた時には、もう、口の中にウナギの味が広がってるような状態になってた。それで、ここからは、今の脳内シミュレーションとおんなじことを実際にやるワケだから、いよいよ、あたしの歓びは佳境へと突入するハズだった。だけど、手を洗って、ウガイをして、さあ、お皿に蒲焼きを乗せるぞって思った時に、ふと炊飯ジャーを見たら、いつものランプが点いてない。あたしは、「えっ?」って思って、フタを開けてみたら、澄んだお水の中に、お米たちがシーンしてるだけだった。そう、スイッチを入れ忘れたのだ。正確に言うと、オンのスイッチを押したつもりで、オフのスイッチを押してたのだ。たぶん。

もちろん、あたしは、ソッコーでスイッチを入れたんだけど、これほどまでにご飯が炊けるのが待ち遠しかったことはない。いつもなら、スイッチを入れて、気づいた時には炊けてるのに、昨日は、5分おきくらいに見に行ったりして、「あと10分」の表示が出てからは、もう、30秒おきくらいに見に行った。とにかく、じっとしてらんないのだ。それで、こんなことしててもジンジャエールだって気づいて、お味噌汁を作ることにしたんだけど、お味噌汁なんかすぐにできちゃうから、それでもまだ3分もあった。それで、最後の3分は、ずーーーーーーっと炊飯ジャーの数字を見てたんだけど、「3」が「2」になった時に小規模のコーフン、「2」が「1」になった時に中規模のコーフン、そして、「1」が「0」になってピーピーピーッて鳴った時に、最大のコーフンがやって来た。で、この時に気づいたのだ。「この時間に蒲焼きを温めときゃ良かった」って。

‥‥そんなワケで、あたしは、あまりにもお腹がペコペコだった上に、「すぐに食べられる」って思った時点から長いこと待ったもんだから、その美味しさは格別だった。老舗の高級店の何千円もするうな重にも負けない美味しさで、夢中でパクパクと食べたあたしは、食器を洗うのも後回しにして、そのままソファーに倒れ込んだ。そして、ウナギの味の余韻に浸りながら目をつぶってたら、突然、頭の中に、あのスーパーの女の子と店長との淫らな絵が浮かんで来たのだ。これって、食欲が満たされると、次は性欲ってこと?‥‥なんて、あたしは、「女の武器」もない上に、まだまだ精神的な修行も足りないと自覚した今日この頃なのだ(笑)


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