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2008.01.28

笑う女

ここ1週間、1日おきに徹夜が続いてた。つまり、朝から夜遅くまで本職のお仕事をして、帰って来てから徹夜で別のお仕事をして、一睡もしないでそのまま本職のお仕事に行って、帰って来てから寝るってパターンが続いてた。そしたら、何だか、1日が48時間みたいな感じになってきちゃった‥‥ってのはウソで、やっぱ、人間の1日は24時間て決まってるみたいで、眠くて眠くてたまんない。で、今日は、お仕事じゃなかったんだけど、句会のマトメ作業をやってて、結局、徹夜になっちゃった。でも、今日は本職のほうがお昼すぎからなので、それまで少しだけ仮眠できるから、ずいぶんラクだと思う。

ただ、ひとつだけ不安なのは、徹夜で句会のマトメ作業をしてる間、寒くて風邪を引いちゃったみたいで、今、クシャミが止まらないのと、鼻水が垂れて来るのと、背中がゾーッとする。だから、これから、全裸になって、ベランダに出て、乾布摩擦でもしてミルコ・クロコップ‥‥なんてことも言ってみつつ、徹夜明けで睡魔に襲われてる上に、風邪気味で具合が悪い上に、さっきいれたコーヒーが、もうアイスコーヒーになっちゃったから、トホホな気分で、このマクラを書いてる。ま、これは、あたしの暖気運転みたいなもんで、「いかがお過ごしですか?」から先の本編はちゃんと書くから、あと250文字程度、温かく見守って欲しい。

それにしても、完全な防寒体勢で徹夜に望んだのに、何で風邪を引いちゃったんだろう? 上は、ババシャツを2枚着て、その上にトレーナー、その上にセーター、その上にショートコートで、下は、タイツ、レギンス、内側がモコモコの防寒パンツで、靴下2枚、それから、ニット帽とストールとマスクと手袋をして、肩から電気毛布にくるまってたのに、それでも風邪を引くなんて、ここはシベリアかっ!‥‥なんて思う今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、あたしの履いてる「レギンス」だけど、買った時には「スパッツ」って呼ばれてた。だけど、知らないうちに、呼び名が変わってた。コレって、今はまだ「呼び名の移り変わり時期」だから、「スパッツ」って言ってもそれほど恥はかかない。まあ、言わないに越したことはないけど、この冬までは、何とかギリギリで恥をかかないで済む。だけど、次の冬になったら、完全に「レギンス」って呼び名が一般的になるから、「スパッツ」なんて言ったら、笑われちゃうことになる。

コレとおんなじなのが、古いとこでは、あたしの母さんとかおばあちゃんとかの時代に、「シュミーズ」から「スリップ」への呼び名の変更があった。他にも、昔は「トレパン」、今は「ジャージ」ってのもあるけど、この「トレパン」てのは、「トレーニング・パンツ」を略したものだ。つまり、ジャージのズボンのことなんだから、それなら、そのころって、ジャージの上着のことは何て呼んでたんだろう?

とにかく、今、「シュミーズ」だの「トレパン」だの言ったら、笑われるどころか、意味が通じない人のほうが多いと思う。つまり、呼び名が変更してから10年くらいは、以前の呼び名を使うと笑われちゃうけど、さらに時代が進んで、20年とか30年とかが過ぎれば、以前の呼び名は死語になって、意味も通じなくなるってワケだ‥‥って、この「死語」って言葉も、すでに死語だけど(笑)

‥‥そんなワケで、「スパッツ」が「レギンス」に変わったり、「シュミーズ」が「スリップ」に変わったりするのは、根本的に呼び名が変わるワケだから、すごくハッキリしてて間違えにくい。だけど、中には、根本的には変わってないのに、発音だけが変わるケースがあって、これは分かりにくい。たとえば、誰でも知ってる時計の「ロレックス」だけど、これは、今の50代以上のオジサンやオバサンたちの多くが、「ローレックス」って呼んでる。それから、これまた有名な「カルティエ」のことも、オジサンやオバサンたちは、「カルチェ」って呼んでる。

あたしが一番意外だったのは、「フェラーリ」のことを「フェラリー」って言うオジサンがいたことだ。もちろん、これは、その人だけが間違えて覚えてたワケじゃなくて、何十年も前には、「フェラーリ」のことを「フェラリー」って呼んでた時代があったのだ。カーマニアのカメラマンに、あたしが生まれる前の1960年台の東京モーターショーの写真集を見せてもらったら、活字でも「フェラリー」って書いてあった。オマケに、その写真集を見てたら、ある車の説明文の中に、「カーブレータ」って言葉が出て来たので、何のことなのか聞いてみたら、「キャブレター」のことなんだって。

それで、あたしは、古本屋さんに行った時に、興味のある本を見るだけじゃなくて、外国語をカタカナで表記してありそうな古い本をパラパラと見てみるクセがついた。「キャブレター」を「カーブレータ」って書いてるみたいな、昔の面白い表記を見つけるためだ。で、ほとんどは、「エレベーター」のことを「エレベータ」って伸ばさずに書いてたり、「エレヴェータ」って書いてたりする程度だったんだけど、ある時、大爆笑なのを発見しちゃったのだ。

それは、昭和30年ころのアウトドアの本で、もちろん、当時は「アウトドア」なんて言葉はなかったから、「キャンプ」に関する本だったんだけど、いかにも昔っぽいイラストで、テントの張り方とかが説明してあった。それで、パラパラとページをめくってたら、後ろのほうに、キャンプで作るお料理がいくつか紹介してあったんだけど、その中に、「BBQ」ってお料理があったのだ。長い鉄串に、お肉やお野菜が刺してある絵が描いてあったから、あたしは、この「BBQ」が、「バーベキュー」のことだってすぐに分かったんだけど、その下の説明文を読み始めて、思わずぶっ飛んだ。そこには、こう書かれてたからだ。


「野外のキャムプでの定番料理といえば、野趣溢れる豪快なバビキュウです」


あたしは、思わず噴き出しそうになったんだけど、そこは静かな古本屋さんの中だったから、何とか笑いをこらえようとした。だけど、この「バビキュウ」って言葉が、あまりにもあたしのツボで、他のことを考えようとすればするほど、頭の中に「バビキュウ」って言葉がワラワラと増殖しちゃって、ついに、こらえきれずに大笑いしちゃった。あたしは、笑い出すとしばらくは止まらないから、この時も、近くで本を探してた人から変な目で見られて、ものすごく恥かしかったんだけど、どうすることもできなかった。だいたいからして、これ、もう何年も前のことなのに、今、これを書いてても、また思い出して、笑いがこみ上げて来ちゃってるし。

それで、あたしは、腹筋が痛くなるほど笑ったら、ようやく落ち着いたので、深呼吸してから、そのページを読み始めた。そしたら、「バビキュウの基本は○○ですが、やはりバビキュウらしさを楽しむためには、○○のバビキュウよりも○○のバビキュウのほうがバビキュウらしいでしょう」みたいな、もちろん、これは、あたしがデフォルメして書いたんだけど、こんな感じに思えるほど、「バビキュウ」って言葉が連発されてたのだ。たぶん、当時は、この「バビキュウ」ってモノが海外から入って来たばっかで、アウトドア界じゃ流行の最先端で、だから「バビキュウ」って言葉を連発したほうがカッコイイって感じてたんじゃないかって思う。でも、「バビキュウ」がツボのあたしにとって、これほどおかしい文章はないワケで、せっかく笑いが収まったとこだったのに、また大爆笑しちゃって、腹筋が痛くて死にそうになった。

‥‥そんなワケで、あたしは、その本が‥‥ってよりも、その「バビキュウ」のページがあまりにもおかしかったから、その本を買って帰ろうと思って値札を見たら、ナナナナナント! 2000円近くもしやがったのだ! だから、すごく欲しかったんだけど、後ろ髪を引かれるような思いで、その古本屋さんをあとにした。だけど、あたしの脳裏には、その「バビキュウ」って言葉が完璧に焼きつけられちゃって、それからというもの、普通の「バーベキュー」って言葉を目にしただけでも、反射的に「バビキュウ」を思い出しちゃって、「ププッ!」って噴き出すようになっちゃったのだ。

だから、あたしは、コンビニに行って、大好きな「かっぱえびせん」を買おうとすると、必ず隣りに「サッポロポテト・バーベQあじ」があるから、なるべく見ないように気をつけてる。だって、古本屋さんの中での爆笑なら、「何か面白い本を読んで笑ってる人」っていうことで何とかなるけど、コンビニの中での爆笑は、絶対に頭のおかしい人だと思われちゃうもん。それも、二度と行かないような遠くのコンビニならいいけど、いつも行く近所のコンビニだと、絶対にマズイ。

だけど、気をつけるのは、コンビニだけじゃないのだ。今は、お肉を食べるのをやめたから、マックにも行かなくなったけど、以前、100円マックを利用してたころは、100円のチキン・ナゲットを買うたびに、「ソースはマスタードとバーベキューとどちらになさいますか?」って聞かれちゃうから、ものすごく緊張してた。あたしは、ホントはバーベキューソースのほうが好きなのに、自分の口で「バーベキュー」なんて言ったら、もう絶対に噴き出しちゃうし、間違えて「バビキュウ」なんて言っちゃった日にゃあ、もう、その場でノタウチまわるほど笑い転げちゃいそうで、とてもじゃないけど言うことができない。それで、店員さんから聞かれる前に、「ソースはマスタードで」って言うようにしてた。そうすれば、「バーベキュー」って言葉を聞かずに済むからだ。

それから、スーパーに行った時も、要注意だ。お肉のコーナーはもちろんだけど、他にも、ドレッシングを見てても、冷凍食品を見てても、どこに「バーベキュー」って言葉が書かれた商品が隠れてるか分かんないからだ。そして、「バーベキュー」なら、まだガマンできるんだけど、サッポロポテトみたく「バーベQ」って書かれてたりすると、この「Q」って部分がダメ押しになって、あたしは噴き出しちゃう。最初から「Q」だけを単体で見たり、「Queen」みたく英単語に使われてたりすれば何でもないのに、前に「バーベ」がついてると、もうダメだ。

そして、あたしの頭の中には、競泳用の海パンで、全身にオイルを塗った山本太郎が登場して、ステッキを回しながらヘンテコな踊りを踊って、「メロリンQ!」って言い出しちゃう。こうなると、そこがどんな場所であろうと、どんな状況であろうと、あたしの爆笑は5分以上は止まらなくなり、立ち上がれないほど腹筋が痛くなり、顔は涙でボロボロになる。さらには、笑いすぎてゲホゲホと咳が止まらなくなり、それでも止まらないと、気持ち悪くなってゲーゲー吐きたくなって来る。

たいていの場合は、こうなる手前で笑いが収まるんだけど、「大丈夫ですか?」って声をかけてくれたスーパーのオジサンの鼻の穴から、ジェット噴射みたいに鼻毛が出てたりすると、もう、収まりかけた笑いが一気にレッドゾーンに突入しちゃって、ゲーゲー吐くまで笑い続けることになっちゃう。あたしのことを心配して声をかけてくれてるのに、これほど失礼な話もないんだけど、あんなに鼻毛が出てるのに人の心配をするなんて、あたしを笑い死にさせるために闇の組織が放った刺客なんじゃないかって思えてきちゃう。

‥‥そんなワケで、あたしのことを抹殺したい組織の皆さんは、どんな手段よりも簡単なのが、あたしのことを「キャムプ」に誘って、「バビキュウ」をゴチソウすることだ。そうすれば、あたしは、笑いが止まらなくなり、呼吸できないほど笑い転げる。そして、あたしの笑いが収まりかけた時に、鼻毛を伸ばしたオジサンに「大丈夫ですか?」って言わせれば、間違いない。そして、この「大丈夫ですか?」ってセリフも、「だいじょうぶですか?」じゃなくて、カミカミの早口で「だいじょぶですか?」って言わせれば、間違いなく、あたしは笑い死ぬと思う今日この頃なのだ(笑)


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