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2008.01.07

あとは能登なれハマとなれ

今日は、「釣りバカ日誌17 あとは能登なれハマとなれ」を観るつもりで、お仕事を早めに切り上げて、夜7時すぎに帰って来た。もちろん、お酒を飲みながら楽しむから、帰りにはスーパーに寄って、大好きなホッケを買って来た。なんと、北海道のシマホッケが280円だったのだ。それも、30cmくらいの中型で、隣りにはおんなじくらいの大きさのロシア産のホッケが350円で並んでたから、もしかしたら産地偽装ホッケかもしんないけど、いつもの「ま、いっか!」ってことで、そのシマホッケを買って来た。

それで、あたしは、温泉の素を入れたお風呂でタップリと温まってから、ホッケを焼いて、菜の花の辛子和えを作って、東京タクアンを出して、焼酎のお湯割りに梅干しを入れたら、ちょうど映画が始まった。いつもは、今までに何度も観たことのある「釣りバカ日誌」だから、お酒を飲むほうがメインで、映画は雰囲気作りのためのBGMみたいなもんだった。だけど、今回の「あとは能登なれハマとなれ」は、まだ観たことのないやつだったから、あたしは、映画自体を楽しみにしてた。

これの前の、長崎を舞台にした「釣りバカ日誌16 浜崎は今日もダメだった♪」も、高知を舞台にした「釣りバカ日誌15 ハマちゃんに明日はない!?」もイマイチだったから、あたしは、「釣りバカシリーズは、このまま尻すぼみになっちゃうのかな?」って思ってた部分もあった。ハマちゃんの健康問題もあるし、スーさんも年だし、このまま、だんだんつまんなくなってって、フェードアウト的に自然消滅しちゃうんじゃないかって心配してた。だけど、今回の「あとは能登なれハマとなれ」を観てみたら、昔の楽しかったころの「釣りバカ日誌」に戻ってて、あたしは、大感激しちゃった今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、今回の「釣りバカ日誌17 あとは能登なれハマとなれ」は、いつものように、ハチの釣り船で鈴木建設へと出勤するハマちゃんの絵からスタートするんだけど、これが、ちゃんと、後のシーンの布石になってた。冒頭で、昔、スーさんの秘書をしてて、結婚して退社した石田ゆり子が、契約社員として、ハマちゃんのいる営業3課に戻って来る‥‥ってシーンで、石田ゆり子が、営業3課の懐かしい顔ぶれにひと通りアイサツし終わったとこで、「そう言えば浜崎さんは?」ってことになって、ここで、ハマちゃんが、ジャジャーンと登場したのだ。ハマちゃんがハチの船を使うってことは、オナジミの「ギリギリ遅刻」ってパターンだから、この「石田ゆり子がみんなにひと通りアイサツし終わったころ」ってのが、ハマちゃんが出社するバッチリのタイミングになる。

で、ジャジャーンと登場したハマちゃんの顔を見た石田ゆり子が、懐かしそうな、安心したような表情で「ハマちゃん!」って言うんだけど、あたしは、ここで、もう涙が出ちゃった。何年ぶりかでハマちゃんの顔を見た(って設定の)石田ゆり子の表情が、なんか、ホントに「ただいま!」って感じで、胸にジーンとしちゃったのだ。この映画での石田ゆり子の役の設定は、高学歴のエリートと結婚してコトブキ退社したのに、ダンナの仕事がうまく行かなくなり、それが原因で家庭内暴力が始まり、最終的には離婚する。そして、契約社員として、鈴木建設に戻って来る‥‥ってものだ。

それで、ハマちゃんが、時折見せる暗い表情を見せる石田ゆり子を釣りに誘って、ハチの船でアジ釣りに行くんだけど、この時に、ハチが石田ゆり子にひと目惚れしちゃう。一方、石田ゆり子のアパートの向かいのアパートに住んでる高校の美術の臨時教師、大泉洋も、石田ゆり子に片思いしてる。それで、ハチと大泉洋のどっちが石田ゆり子と結婚できるのか?‥‥ってのがメインストーリーなんだけど、もしもハチと結婚しちゃったら、今後の釣りバカシリーズにもレギュラーとして出演することになっちゃうワケで、1回きりのマドンナ役には、そんなことアリエナイザーだ。だから、最後まで観るまでもなく、石田ゆり子は大泉洋のほうを選ぶってことが推測できる。

ま、そんなこたーどうでもいいんだけど、ここまで書いて来て、ハマちゃんとスーさんとハチは役名なのに、石田ゆり子と大泉洋は役名じゃないってことに気づいた。だけど、この2人も役名で書くと、分かりにくくなっちゃうから、このままでいいか。

それで、話はクルリンパと戻るけど、もしもあたしが石田ゆり子の立場なら、絶対にハチを選ぶ。ハマちゃんの家の隣りに住んでるんだから毎日ハマちゃんに会えるし、釣り船のお仕事もお手伝いできそうだし、楽しいことが満載だと思うからだ。だけど、大泉洋のほうは、さえない臨時教師って役柄もダメだけど、いくら「期間限定モノ」や「地域限定モノ」が好きなあたしでも、「北海道の地域限定タレント」には触手が動かないし、何よりも、あの情けない顔とクルクルパーマに拒絶反応を起こしちゃう。

ちなみに、ハチの役をやってる中本賢は、昔は「アパッチけん」ていう芸名で、「ザ・ハンダース」っていうお笑いグループにいた。これは、メンバーが6人だから、1ダースの半分で「半ダース」って意味で、他のメンバーは、モノマネの清水アキラ、ナンミョータレントの桜金造、ありがとうの小林君、アゴ勇、鈴木末吉の5人で、それぞれ「銀座NOW!」って番組のシロートお笑いコンテストみたいなのの優勝者だそうだ。

で、現在の中本賢は、小川で遊ぶのが大好きで、いろんな川遊びを楽しんでる。魚釣りは当然として、胸まであるオーバーオールみたいなゴム長靴を履いて、小川の中に入ってって、大きなザルみたいので川岸のアシの辺りをすくって、ドジョウとかナマズとかを捕まえたりする。他にも、水辺の生物や植物を観察したり、いろんなことをしてるんだけど、この川での遊びを総称する言葉がないので、中本賢は、これを「ガサガサ」って名づけてる。ようするに、河原の草むらの中や、川の中をガサガサするってことなんだろうけど、前にテレビで観たら、すごく楽しそうだった。

‥‥そんなワケで、ハチと結婚すれば、映画の中のシチュエーションでも、実際のシチュエーションでも、どっちでも楽しい生活を送れそうな気がした。それなのに、石田ゆり子は、どこにも魅力のない大泉洋のほうを選ぶ。もちろん、それは、石田ゆり子が選んだんじゃなくて、台本がそうなってからなんだけど、この流れにはムリを感じちゃった。だって、いくらDVで離婚したバツイチ女性って設定だからって、明るくて元気で一途な男、ハチからのプロポーズを受けるんならともかく、何の魅力もない、さえない男からのプロポーズをアッサリと受けちゃうなんて‥‥。

で、石田ゆり子の実家が金沢の旧家で、大泉洋との再婚を報告するために帰省するんだけど、そこで待ってる「厳しい兄」ってのが、片岡鶴太郎だったから、あたしはヒザカックンになっちゃった。あたしは、刑事ドラマにしても時代劇にしても、「鶴太郎のシリアスな芝居」を見ると、あることを思い出して、笑いが止まらなくなっちゃうのだ。

もう十何年も前のことだけど、あたしが、まだアシスタントをやってた時のこと、あるテレビ局のクイズ番組の2本撮りのお仕事があった。順序としては、2本目のカメリハ→1本目のカメリハ→1本目の本番→2本目の本番ってふうに進めてくんだけど、これらの合間に、打ち合わせやらゲストの衣装の着替えやら照明のチェキやら何やらで、長い時間が掛かっちゃう。そうすると、お客さんがダレてきちゃうので、お客さんのノリを温めてくために、ADや手の空いてるタレントさんが、ちょっとしたトークでつないだりする場合がある。

それで、この時は、ゲストの1人が鶴太郎だったんだけど、長い待ち時間に、鶴太郎は何を思ったのか、ヒナ段の一番上まで上って行き、後ろを向いたと思ったら、お客さんのほうに向かってお尻を突き出して、ズボンとパンツを一気に下ろして、お尻の穴を丸出しにしたのだ。あたしは、すぐ近くで、ある女優さんのヘアを直してたヘアメークさんに付いてたから、そのお尻の穴を直視しちゃったのだ。それが、ものすごく毛深くて、お尻の穴を中心にして、放射線状に真っ黒な毛がモワモワと生えてて、なんか、ムラサキウニみたいだった。

もちろん、お客さんはドッと笑ったんだけど、それは離れた場所から見てたからで、あれを至近距離で直視しちゃったあたしとしては、それ以来、鶴太郎の毛むくじゃらの肛門が夢にまで出てくるようになっちゃった。そして、あたしは、テレビで鶴太郎のシリアスな芝居を見るたびに、突然、テレビカメラに向かってお尻の穴を出すんじゃないかって想像するようになったんだけど、一度、ナマで見てるから、その想像がリアルすぎちゃって、笑いが止まらなくなっちゃう。

だから、シリアスな芝居だけじゃなくて、教育テレビとかで鶴太郎がマジメに書道をやってたり、絵を描いてるとこを見てても、あたしの想像はスタートしちゃう。あたしの頭の中の画面には、それまでマジメに書いてた鶴太郎が、突然、お尻を出して、自分のお尻に墨をつけて、それをハンコみたく半紙にペタッてやって、「ムラサキウニで~す!」とかって言い出す姿が映し出されちゃうのだ。

マンガ家で競艇が好きな蛭子さんは、誰かのお葬式に行くと、笑いが止まらなくなるそうだ。それは、木魚の音を聴いてると、反射的に笑いじょうごのスイッチが入っちゃうそうで、ホントは「クックックックッ‥‥」って笑ってるのに、仕方ないから顔をハンカチで隠して、泣いてるフリをしてゴマカシてるそうだ。これとおんなじで、あたしの場合は、ギャグモードの時の鶴太郎を見てもぜんぜんおかしくないのに、シリアスモードの鶴太郎を見ると、笑いじょうごのスイッチが入っちゃうのだ。

‥‥そんなワケで、あたしは、石田ゆり子とハマちゃんのやりとりにホロリとさせられたり、鶴太郎のシリアスな芝居に爆笑させてもらったりしつつ、能登の棚田や輪島の朝市の風景、輪島塗のお店を懐かしく見た。この映画でも、ハマちゃんが輪島塗の値段の高さに驚くシーンがあったけど、あたしが輪島を訪ねた時も、どれもステキなのに、どれも何万円もして、とても手が出なかった。特に、輪島塗の櫛は素晴らしくて、どうしても母さんへのお土産に買いたかったんだけど、やっぱり手が出なかった。それで、何とか3000円くらいのお箸を2膳、自分のと母さんへのお土産に買うのがやっとだった。

石田ゆり子から、高価な輪島塗の器をお土産にいただいたハマちゃんは、「こんな高価なものはとても使えない」ってビビるんだけど、それを見たスーさんが、「輪島塗というものは、長く使うことによって味わいが出て来る」ってことを教えるシーンもあった。あたしの買って来たお箸も、日常的には使わないけど、特別な時に使うようにしてるので、すごく味が出て来た。もちろん、今日も「特別な日」だから、このお箸を使ってる。

それから、もうひとつ、今日は特別なことをしてる。それは、「いしる」だ。前にも書いたことがあるけど、能登には「いしる」っていう魚醤があって、イカを原料にしたスルメっぽい味のものと、イワシとかのお魚を原料にしたクセのない味のものがある。それで、あたしは、イワシのいしるが好きってことを日記に書いたんだけど、いつもいろいろとプレゼントを送ってくださる読者のNさんが、この日記のことを覚えてて、能登に旅行に行った時に、あたしへのお土産として、イワシのいしると、天然のお塩と、可愛い絵ローソクを送ってくださったのだ。

それで、あたしは、今日のホッケに、お醤油の代わりに、このイワシのいしるをかけて食べることにした。いしるって、味としては、お醤油とお塩の中間みたいな感じなんだけど、そんなに濃くないから、ちょっとだけ塩味が欲しい時とかに、すごくいい。ホッケの場合は、何もかけなくても美味しいけど、お酒のオツマミにする時には、もうちょっと塩味が欲しくなる。だから、いつもは、お醤油をちょっとだけかけたり、マヨネーズをつけたりするんだけど、今日は楽しみにしてた「あとは能登なれハマとなれ」を観ながら飲むワケだから、これはもう、イワシのいしるを使うっきゃない。

‥‥そんなワケで、あたしは、輪島塗のお箸といしるのオカゲで、能登っぽさを倍増させて映画を楽しむことができた。こうした、ちょっとした工夫で日常を楽しむのって、あたしは大好きだ。ただ、ひとつだけ心残りだったのは、飲んでたお酒が、大好きな銀嶺立山だったらサイコーだったのに、能登や北陸とぜんぜん関係ない「喜界島しぶき」っていう黒糖焼酎だったことだ。だけど、久しぶりに何度も泣けたし、「やっぱ、ハマちゃんてイイ男だな♪」ってことも再確認できたし、あたし的には、ようやくお正月がやって来たような、すごく楽しいヒトトキを過ごすことができた今日この頃なのだ。


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