« 皆さん、ありがとうございました♪ | トップページ | 第4弾のキーワードが届きました♪ »

2008.02.16

嘘つき村

立春もとうに過ぎて、暦の上では春になったってぇのに、オホーツク海の上空に発達した低気圧があって、強い冬型の気圧配置になっている影響で、北日本から西日本のニポン海側では、局地的な大雪が降っているそうですねぇ。ふだんから雪が多い地域の人たちは、雪に慣れていると思いますが、メッタに雪の降らない地域の人たちは、十分に気をつけてくださいね。あたくしの住んでいる東京などは、わずか5センチの積雪でも、高速道路は軒並み閉鎖、電車も次々に運休と、とても首都とは思えないほどの脆弱ぶりを発揮してしまいます。まぁ、東京の場合は都知事が都知事ですから、こんなもんでしょうが、それにしても、例年とは比べ物にならないほどの寒い日が続いておりますねぇ。

 

東京は雪こそ降っておりませんが、あたくしの住んでいるボロ長屋などは、部屋に干した手拭いも凍ってしまうほどのアリサマでして、まるで手拭いがベニヤ板のようでございます。そんな手拭いで顔を拭こうものなら、思わず「イタタタタタタ~!」なんて‥‥‥‥え?ヨケイに寒くなったって?こりゃあ失礼イタしました‥‥なんてことも言ってみつつ、このままじゃイタたまれないので、あまりイタくならないうちに噺をクルリンパと戻しましてぇ、この寒さについてですが、新潟では50センチ、長野でも40センチと、たった1日でずいぶんと雪が積もったようです。

 

特に、海沿いの場所では、雪だけでなく風もすさまじいようでして、テレビのニュースを見ていましたら、レポーターが強風に吹き飛ばされそうになっていました。必死にレポートしているのですが、あまりの寒さで、口から出た言葉が凍ってしまい、マンガのフキダシのセリフのように、空中で文字になっていました‥‥なんてぇのは、もちろん嘘ですが、こんな嘘もホントのように聞こえてしまうほど寒い日が続いている今日この頃、皆さん、いかがお過ごしでげすか?

 

 

‥‥そんなワケでしてぇ、今どき「げすか?」なんて言う噺家はいないと思いますが、あたくしの場合は「噺家」じゃなくて、「噺家っぽいセクシー美女」ってことなので、そのあたりはゴカンベンしてもらうとして、さっきの「レポーターの言葉が凍った」にしても、この「セクシー美女」にしても、嘘は嘘でも「罪のない嘘」ってことになります。でも、こうした笑える「罪のない嘘」よりも、今の世の中は「悪意のある嘘」のほうが遥かに多くなってしまったのが悲しいことですねぇ。昔は、笑えるような嘘をついて周りを楽しませる人も多く、聞くほうの人たちも、嘘だと分かっていても、あえてツッコミを入れずに、その嘘を楽しんだものでございます。

 

 

ご隠居 「おや、これは要一郎さんじゃないですか。お久しぶりですねぇ」

 

要一郎 「これはこれはご隠居さん、どうもお久しぶりです」

 

ご隠居 「しばらくお見かけしませんでしたが、いったい何をしてたんですか?」

 

要一郎 「実は、南極にペンギン狩りに行ってたんですよ」

 

ご隠居 「南極にペンギン狩り? これはまたずいぶんと遠くまで行って来たもんですねぇ」

 

要一郎 「いえいえ、南極なんざ船で行けばアッと言う間ですから、それはいいんですが、それよりも大変だったのが、南極の寒さです」

 

ご隠居 「そりゃあ南極や北極は、地球上で一番寒い場所なんですから」

 

要一郎 「ええ、それは知っていましたが、まさかあれほどとは‥‥何しろ、ペンギンを狙って撃った散弾銃の弾が、ペンギンに届く前に空中で凍っちまって、パラパラと雨のように落ちてしまうんですよ!」

 

ご隠居 「ええ?」

 

要一郎 「それで『なんてこった!』って叫んだら、その言葉も空中で凍っちまって、マンガのセリフのフキダシのようになっちまんですよ!」

 

ご隠居 「あっはっはっはっは~!」

 

要一郎 「それで、あまりの寒さに焚火をしたら、その焚火の炎まで凍っちまうんですから、もうシャレにもなりません」

 

ご隠居 「あっはっはっはっは~! そりゃあ傑作ですね!」

 

要一郎 「ご隠居さん、これはホントのことなんですよ! 何しろバナナで釘が打てるほどの場所なんですからね!」

 

ご隠居 「分かりました。もういいですよ。ところで要一郎さんは、この先の永田町にある嘘つき村を知っていますか?」

 

要一郎 「嘘つき村? いえ、聞いたことがありません。いったいどんな村なんですか?」

 

ご隠居 「聞いた話によると、その村の村人たちは、全員が嘘つきばかりで、朝から晩まで嘘をついて暮らしてるそうです」

 

要一郎 「ほほ~う」

 

ご隠居 「中でも、鳩山邦兵衛という男は、村一番の大嘘つきだそうで、次から次へポンポンと豆鉄砲のように嘘をつくことから、『豆鉄砲の邦兵衛』と呼ばれていて、いまだに嘘合戦では負け知らずだそうです」

 

要一郎 「ふふ~ん」

 

ご隠居 「どうですか、要一郎さん、一度その村へ行って、豆鉄砲の邦兵衛さんと嘘合戦をやってみたら? あなたの嘘もなかなかですが、名の知れた大嘘つきを倒してこそ、本物の嘘つきってもんでしょう?」

 

要一郎 「そうですね、ご隠居! あっしに勝てる嘘つきがいるとは思えませんが、さっそく明日にでも、その嘘つき村に行ってみようと思います」

 

 

‥‥そんなワケでしてぇ、江戸一番の大嘘つきと呼ばれていた舛添要一郎は、次の日の朝早く、永田町にある嘘つき村へと向かったのでございます。そして、要一郎がまっすぐな道を歩いて行くと、道が二手に分かれていて、そこには、「右、嘘つき村」という看板が立ててありました。

 

 

要一郎 「なにぃ? 右が嘘つき村への道だって? 嘘つきが立てた看板なんだから、こりゃあ左だな」

 

 

こうして、看板を見つけるたびに、その逆の道を選んで進んだ要一郎は、無事に嘘つき村へと到着することができました。さすが、江戸一番の大嘘つきです。嘘つきには嘘つきの考えることが手に取るように分かるようです。そして、嘘つき村の村人たちが見守る中、「江戸一番の大嘘つき」こと舛添要一郎と、「豆鉄砲の邦兵衛」こと鳩山邦兵衛の嘘合戦が始まりました。

 

 

邦兵衛 「ところであんた、『江戸一番の大嘘つき』と呼ばれてるそうだが、今までついた嘘の中で、一番たくさんの人を騙したのはどんな嘘なんだい?」

 

要一郎 「あっしがついた大嘘はなぁ、去年の選挙の時に、宙に浮いた5000万件の年金問題を『最後の1人まで、最後の1円まで、絶対に来年の3月までに解決する!』って公約しといて、選挙が終わってから『そんなことは言っていない!』って逆ギレして見せたんだぜ! この大嘘で1億3000万人の国民を騙したんだ! 恐れいったか!」

 

邦兵衛 「あっはっはっはっは~! 小さい、小さい! オレ様なんか『私の友人の友人はアルカイダだ!』と言って、世界中の60億人の人間を騙したんだぞ!」

 

要一郎 「バカ野郎! 嘘ってもんはな、何人の人間を騙したかじゃなくて、どれほどの迷惑をかけたのかが問題なんだから、ニポン中の人たちに大迷惑をかけたあっしの嘘のほうが、あんたの嘘よりも遥かに上だろう!」

 

邦兵衛 「なんだって? それならな、このオレ様は『大阪府知事選に立候補することは2万パーセントない!』って断言した翌日に、平然と立候補したんだぞ! どうだ、参ったか!」

 

要一郎 「なにぃ? それは、あっしのライバル『浪花一の大嘘つき』の橋下徹之助がついた嘘じゃなかったのか?」

 

邦兵衛 「あっはっはっはっは~! 天下の大嘘つきのオレ様にかかれば、人の嘘でもオレ様がついた嘘ってことにする! これこそが本物の嘘ってものだ! あっはっはっはっは~!」

 

要一郎 「むむむ‥‥なかなかやるな‥‥よ~し! それならあっしは『子供が笑顔になる街』をキャッチフレーズにして、出産や子育ての支援事業を公約に掲げて選挙演説を繰り返したけど、当選したトタンに、すべて白紙に戻したぞ!」

 

邦兵衛 「それも橋下徹之助だろが!」

 

要一郎 「じゃあ、あっしは、習熟度別クラス編成導入や府立高校の学区制撤廃を公約にして選挙演説を繰り返したけど、当選したトタンに、すべて白紙に戻したぞ!」

 

邦兵衛 「それも橋下徹之助だろが!」

 

要一郎 「じゃあ‥‥じゃあ‥‥あっしは、借金を減らすために府債発行をゼロにするって選挙演説で繰り返したけど、当選したトタンに、すべて白紙に戻して、土建用に160億円もの府債を計上して、府民たちの借金を増やしたんだぞ!」

 

邦兵衛 「それも橋下徹之助だろが! あんたは、自分のライバルのフンドシでばかり相撲をとって、恥かしくないのか!」

 

要一郎 「くくくくく‥‥」

 

邦兵衛 「オレ様なんかなあ、『低所得者に対する住民税の免除』を公約に掲げて選挙演説を繰り返したけど、当選したトタンに、すべて白紙に戻したんだぞ! 本当に生活に困窮してる低所得者どもを騙してこそ、本物の大嘘つきってことだ! あっはっはっはっは~!」

 

要一郎 「ちきしょう! それは石原慎左衛門じゃないか!」

 

邦兵衛 「他にもな、『都民のくらし満足度世界一』を公約に掲げてたのに、やったことと言えば、福祉の予算を700億円近くも削減して、お年寄りのシルバーパスはすべて有料化し、寝たきりのお年寄りへの福祉手当を廃止し、障害者への医療費の助成対象を縮小し、特別養護老人ホームへの補助を85%、180億円も削減し、難病の医療費助成の対象から慢性肝炎を除外し、盲導犬の飼育代や目の不自由な人たちのための通訳者養成講座も廃止し、社会的弱者を徹底的にいたぶってやったんだぜ! これほどの大嘘は聞いたことがないだろう? あっはっはっはっは~!」

 

要一郎 「それも石原慎左衛門じゃないか!」

 

邦兵衛 「そして、さらに都民どもの借金を増やすために、『新銀行江戸』を作って、ズサンな運営で850億円もの累積赤字まで作ってやったぜ! どうだ、開いた口が塞がらないだろう? それでもオレ様の大嘘が天下一品だから、バカな都民どもはまだ騙されていることに気づかずに、ホイホイとオレ様に投票するんだよ! あっはっはっはっは~!」

 

要一郎 「‥‥おい、邦兵衛さん」

 

邦兵衛 「なんだ? もう降参か?」

 

要一郎 「いいや、そうじゃなくて‥‥」

 

邦兵衛 「どうした? 急におとなしくなって」

 

要一郎 「いや、こうして言い合いをしていたら、本物の大嘘つきは、浪花の橋下徹之助と江戸の石原慎左衛門で、あっしらなんか、まだまだ彼らの足元にもおよばないような気がして来たんだよ‥‥」

 

邦兵衛 「そう言われてみると‥‥」

 

要一郎 「だってよ、あっしらの嘘と比べると、橋下徹之助や石原慎左衛門の嘘ってのは、当選したトタンの手のひらの返し方がミゴトな上に、未だに半数くらいの人たちが騙されたまんまなんだから、本物の大嘘つきってことになる‥‥」

 

邦兵衛 「うんうん」

 

要一郎 「だけど、あっしらの嘘は、言ったそばからすぐにバレちまうし、いつでもブーイングの嵐が巻き起こる‥‥」

 

邦兵衛 「うんうん」

 

要一郎 「つまり、あっしらは『嘘がヘタ』ってことで、橋下徹之助や石原慎左衛門のように、いつまでも人々を騙し続けることができなけりゃ『大嘘つき』を名乗ることなんかできないんじゃないのかって‥‥」

 

邦兵衛 「そうだなあ‥‥橋下徹之助や石原慎左衛門のスゴイところは、決して自分のことを『大嘘つき』だとは言わずに大嘘をつき続けてるんだから、その点がすでに『大嘘つき』ってことだもんなあ‥‥」

 

要一郎 「そうそう、あっしらの場合は、自分で『大嘘つき』だって言ってるんだから、そこは嘘をついてないってことになる。だけど、彼らの場合は、『大嘘つき』だってことを隠して、人々には『信頼できる人』っていう大嘘の姿を見せてるんだから、そこからして、あっしらの負けってことになる‥‥」

 

邦兵衛 「‥‥本物の嘘つきは、自分が嘘つきであることすら嘘で隠す‥‥か‥‥」

 

要一郎 「うん」

 

邦兵衛 「要一郎さん、どうやらオレ様たちもまだまだ修行が足りなかったようだなあ‥‥」

 

要一郎 「そう言うこった」

 

邦兵衛 「だけどなあ、嘘つきが嘘つきであることを隠して嘘をつき続けるっていうのは、どうもオレ様は好かんのだ」

 

要一郎 「そんなもんかな?」

 

邦兵衛 「ああ、オレ様が何で嘘をつき続けてるのかって言えば、それは、人々を騙して年貢を巻き上げたり、裏で癒着している商人たちに便宜を図ってワイロをもらうためじゃない」

 

要一郎 「そりゃあ、あっしもおんなじだよ」

 

邦兵衛 「オレ様は、つらい生活をしている庶民たちに『笑い』という贈り物をしたくて、そのために『私の友人の友人はアルカイダだ!』を始めとして、数々の大嘘で庶民を笑わせて来たのだ」

 

要一郎 「うんうん、分かるよ、その気持。あっしの場合も、5000万件もの年金問題の公約をなかったことにしたら、国中が呆れ返って大爆笑してくれると思って、それでイチかバチかの大嘘をついたんだよ。まあ、この時は失敗しちまったけどな」

 

邦兵衛 「オレ様たちの嘘は、悪どさが足りないって言うか‥‥」

 

要一郎 「そうだなあ、橋下徹之助や石原慎左衛門を見習って、もっと悪どい嘘をつくように心がけないと、あっしらは『大嘘つき』を名乗れないな‥‥」

 

 

‥‥そんなワケでしてぇ、要一郎と邦兵衛が、勝負そっちのけで、こんなバカバカしい話をしていたところに、ご隠居が様子を見にやって来ました。

 

 

ご隠居 「おいおい、お2人さん、嘘合戦はどっちが勝ったんだい?」

 

要一郎 「あっ、ご隠居! それがですねぇ、あっしらは『大嘘つき』としてはまだまだなんじゃないかってことになって‥‥」

 

ご隠居 「『江戸一番の大嘘つき』の名を欲しいままにしている要一郎さんや『豆鉄砲の邦兵衛』の名を馳せている邦兵衛さんが、何を言ってるんだい?」

 

邦兵衛 「ご隠居さん、浪花の橋下徹之助や江戸の石原慎左衛門など、『大嘘つき』にも上には上がいたんでさあ」

 

要一郎 「あっしらは、井の中のカワズだったってワケで‥‥」

 

ご隠居 「そんなことはないだろう? ここに来る途中でお役人たちと会ったんだが、何でも要一郎さんと邦兵衛さんのことを『大嘘つきの罪』で召し捕ると言っていたぞ」

 

邦兵衛 「ええっ! オレ様は何も悪いことはやってないぞ! それは冤罪だ~!」

 

ご隠居 「嘘ですよ、嘘。はっはっはっはっは~!」

 

要一郎 「こりゃあ、ご隠居さんが嘘合戦の勝者ですね~あっはっはっはっは~!」

 

ご隠居 「お2人とも、よく聞きなさい。『嘘』というものは、人々を笑わせ、幸せにするためのものなのです。そして、橋下徹之助や石原慎左衛門が庶民たちを騙し続けている言葉の数々、あれは『嘘』ではなく、『ペテン』と言うものなのです。あなたたちの『嘘』は人々を笑わせますが、彼らの『ペテン』は人々を苦しめるだけで、そこがまったく違うところなのです。ですから、あなたたちが本物の『大嘘つき』を目指すのであれば、あのような『ペテン師』たちを反面教師として精進することです」

 

邦兵衛 「おおっ! ご隠居さんの体から金色に輝くオーラが見えて来ました!」

 

ご隠居 「邦兵衛さん、それは『嘘』ではなく『ペテン』ですから、お間違えのないように」

 

邦兵衛 「ううっ!」

 

 

‥‥そんなワケでしてぇ、人生経験の豊かなご隠居の登場で、何とか人の道を踏み外さずに済んだ要一郎と邦兵衛は、それからというもの、コツコツと精進を続けているそうです。腕を磨いた2人が、いったいどんな『大嘘』で庶民を笑わせてくれるのかは、これからのお楽しみです。ちょっと小耳にはさんだところでは、要一郎は「年金問題の完全放棄」と「低所得者だけ大増税」、邦兵衛は「死刑執行のオートメーション化」と「アルカイダにも住民票」というネタを練っているらしいのですが、果たして、騙され続けて笑いにシビアになっている庶民たちが、これらのネタで笑ってくれるのかどうかは、その時が来てみないと分からないでしょう。まあ、それまで自公の独裁政権が持てばの話ですが‥‥ってなワケで、おアトがよろしいような今日この頃で‥‥テケテンテンテンテンテンテン‥‥。

 

 

★ 今日も最後まで読んでくれてありがと~!
★ そんなワケでしてぇ、1日1回、応援のクリックもよろしくお願いしや~す♪
   ↓   ↓
人気blogランキング

 

|

« 皆さん、ありがとうございました♪ | トップページ | 第4弾のキーワードが届きました♪ »