パンダのエサ代と都知事のエサ代
牛肉やアナゴの産地偽装、デザート類の賞味期限の改ざんと、とても老舗とは思えないデタラメが炸裂し続けてた「吉兆」だけど、何よりも大爆笑だったのは、あの女将の「ささやき謝罪会見」だろう。そして、社長だけに責任をなすりつけて辞任させ、こともあろうに自分が社長になるという呆れ果てた人事‥‥って、ま、そんなことはどうでもいいんだけど、あたしが気になってるのは、「あの女将って何でいつも下を向いてんの?」ってことと、「和泉元彌の出しゃばりママと区別がつかない」ってことだ。
で、今度は、他のお客の食べ残した「残飯」を次のお客に使いまわしてたってことが発覚して、最初は「大阪本店だけ」って言ってたのに、その次には「博多店も」って言い出して、最後には「全店でやってました」って白状した。あの女将は、「『食べ残し』というとイメージが悪いので、他のお客さんが『手をつけていないお料理』と言って欲しい」って報道陣に注文をつけてたけど、お客が箸をつけて崩れたワサビとかも、戻って来たお皿から回収して、みんなひとまとめにして「ワサビ醤油」にして利用してたってんだから、前のお客の唾液のついたものを次のお客に出してたワケだ。
お刺身のツマなんか、パートさんたちが、下げて来たお皿から食べ残しのツマを集めて、ザルに入れて洗うのが「仕事のひとつ」になってたそうだ。「私は知りませんでした」ってトボケまくる女性店長以外、料理長からパートさんまで、すべての従業員が「使い回し」に加担してたってワケで、これを10年以上も前から全店でやってたんだから、サスガ、ニポンの外食産業はレベルが高い。
でも、「吉兆」なんて、普通の人たちは行けないお店だから、あたしたちは関係ないよね。ちなみに、東京の「吉兆」をヒンパンに利用してるのは、コイズミとアベシンゾーと石原ジョンイル大将軍様だってんだから、ザマーミロ!って感じがする。こんな税金ドロボーどもが通ってるんなら、使い回しだけじゃなくて、「ペッパーランチ」みたく、料理にツバとか鼻クソとかも入れてやればよかったのに‥‥なんて思う今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?
‥‥そんなワケで、残った食材の使い回しなんて、どこでもやってることだ。去年の12月7日の日記、「文句があるなら自炊しろ!」に書いたけど、あたしが高校生の時にバイトした定食屋さんでは、下げて来たお皿に残ってるパセリやレモンを次の定食に使い回してた。そのあとにバイトしたファミレスでは、お皿を下げるとこのワキにお水の入った大きなボールがあって、下げて来たお皿に残ってるレタスはそこに入れることになってた。もちろん、これは、使い回すためだ。それに、前日のサラダバーの残りのお野菜は、変色した部分だけをカットして、ランチのプレートに使い回してた。
もちろん、こんなのはぜんぜんマシなほうで、あたしのお友達がバイトしてた和食のファミレスなんか、「お刺身の見た目の鮮度を良くするためのスプレー」ってのが常備してあって、下げて来たお刺身の食べ残しには、この薬品をひと噴きしてから次のお客に出してたそうだ。こんなのどこでもやってることで、目の前で調理してるとこが見えるカウンターのお店以外は、あたしはまったく信用してない。だから、こうしたことに文句があるなら、あたしみたく自炊すりゃいいだけのことなのだ。
で、今回の「吉兆」の女将は、さかんに「もったいない」って言葉を連発してた。もちろん、お客が手をつけずに戻って来た天ぷらとか鮎の塩焼きとかは「もったいない」とは思うけど、「もったいない」と思ったんなら、まかないで食べればいいじゃん。いくら「もったいない」からって、それを次のお客に出すってことは、「元手をかけずに正規の料金をいただく」ってことで、詐欺とおんなじじゃん。いくら「箸をつけてない」って言ったって、ぜんぜん知らないオッサンの前に、小1時間くらい置かれてたお料理なんだから、ツバとかが飛んでるかもしれないし、もしかしたら、一度お箸で持ち上げてみたかもしれないし、とても清潔とは言えないだろう。
‥‥そんなワケで、あたしは分かったんだけど、この女将の言ってる「もったいない」は、あたしたちの「もったいない」とは違うんだよね。あたしたちが、食べ物を残した時に感じる「もったいない」は、「まだ食べられる物を捨てたらもったいない」っていう純粋な気持ちだけど、この女将の言ってる「もったいない」は、「まだお金になるものを捨てたらもったいない」ってことなんだよね。食べ物に対する「もったいない」じゃなくて、自分のお金儲けに対する「もったいない」なんだよね。
だから、何度「もったいない」って言葉を繰り返しても、ぜんぜん美しくない。それどころか、醜くさえ感じる。これは、環境大臣時代の小池百合子が「もったいない」って言葉を連発してた時にも感じたことで、本来は美しい言葉であるハズの「もったいない」が、欲望に支配されて心が腐りきった人間が使うと、そこに私利私欲がチラチラと見え隠れするから、ちっとも美しく感じられないってことだ。
パンダ2頭のレンタル料の1億円を「もったいない」と言う人たちは、慎銀行東京にためにドブに捨てられた1500億円を「もったいない」とは思わないのだろうか? 1日1万円のパンダのエサ代を「もったいない」と言う人たちは、石原ジョンイル大将軍様が、「リストランテASO」で、佐々淳行を官官接待した時の食事代、30万円を「もったいない」とは思わないのだろうか? 「赤坂浅田」で、慎銀行東京の取締役の仁司泰正を接待した時の食事代、37万円や、日本航空社長の新町敏行を接待した時の食事代、19万円を「もったいない」とは思わないのだろうか? 赤坂のすっぽん料理屋の「さくま」で、ナンミョーの冬柴鉄三を接待した時の食事代、20万円を「もったいない」とは思わないのだろうか? 「瓢亭」で、東京地下鉄の社長の梅崎壽を接待した時の食事代、39万円を「もったいない」とは思わないのだろうか?
石原ジョンイル大将軍様の接待好きは周知の事実だけど、特にお気に入りの佐々淳行は、高級料亭から高級フレンチ、高級イタリアンと、数え出したらキリがないほど接待されてて、その都度、1回の食事代が20万円から30万円もかかってる。これは、1本何万円もするワインをガブガブと飲んでるからだ。佐々淳行なんて、選挙になれば選対本部長まで任命するほどのツーカーの仲なんだから、話があるなら都知事室でやればいいワケで、何で、毎回毎回、何十万円もかかる高級料理や高級ワインを税金でゴチソウしてやんなきゃなんないのか、納税者の1人として、まったく理解も納得もできない。
「都民の金はオレの金」でオナジミの石原ジョンイル大将軍様と言えば、2001年に、1600万円もの税金を使って、豪華クルーザーでガラパゴス諸島をクルージングしたことが有名だけど、この他にも、税金を使った海外豪遊はたくさんある。ガラパゴス諸島から帰って来た3ヶ月後には、往復で1人当たり100万円以上もするファーストクラスに乗ってアメリカへ行って、1泊26万円のホテルを始めとして、1週間も税金で豪遊し続けた。同伴した女房もおんなじ金額の部屋に泊め、側近の秘書までを1泊10万円もの部屋に泊め、もちろんすべて税金だ。ちなみに、東京都の条例で決まってる「公務での宿泊費」の上限は「4万円」だから、ホントなら、4万円を超えた場合には差額を自腹で払うのがスジなんだけど、独裁者には常識も規則も通用しないらしい。
そして、やりたい放題の大将軍様は、どんどんエスカレートしてって、2004年のアメリカ、グランドキャニオンの豪遊では、これまた女房を同伴して、総額で2100万円もの税金を使いまくった。ちなみに、10日間の日程のうち、この旅行の名目である「視察」をしたのはたった2日間だけで、残りはすべて遊んでただけだ。さらに呆れ果てるのは、2006年のマン島の豪遊だ。「オリンピック招致のための視察」って名目で出かけたのに、7日間の日程のうち、「視察」したのはたったの1時間20分だけで、残りはすべてレジャー三昧。そして、使った税金が、ナナナナナント!3570万円!
あたしたち東京都民が巻き上げられてる税金は、こんなふうに、石原ジョンイル大将軍様の身内の食事会や豪遊などで湯水のごとく使われてる上に、これまた身内で固めた「東京ワンダーサイト」にどんどん垂れ流されてる。だから、東京都民のあたしとしては、これほど最悪の状況なのに、わずか1億円のパンダのレンタル料を「もったいない」なんて言う人の気が知れない。「もったいない」って言葉は、この恥知らずの独裁者に対してこそ言うべき言葉なのだ。
だから、あたしは、「吉兆」に足しげく通ってた石原ジョンイル大将軍様を始めとして、コイズミやアベシンゾーも「残飯」を食わされてたのかと思ったら、トタンに愉快になって来た。そして、あたしのとこには、「吉兆」だけじゃなくて、他にも政治家や財界のアホどもが利用してる有名な老舗で、似たようなことをしてるっていう内部告発の情報も入って来てる。そこも、石原ジョンイル大将軍様がよく利用してるそうだから、ヨケイにザマーミロ!って思ってる。そのお店は、「吉兆」みたいにドジを踏んでバレることのないように、ぜひ、これからも末長く「残飯」を提供してやって欲しい。特に、厚顔無恥の大将軍様には、とっておきの「残飯」を出してやって欲しい。どうせ、あたしたち都民のオゴリなんだから。
‥‥そんなワケで、「吉兆」の女将の「もったいない」は、「まだまだ金儲けに使えるんだから捨てたらもったいない」であって、これは、石原ジョンイル大将軍様が、「都民の金はオレの金なんだから身内で使わなきゃもったいない」って思ってるのとおんなじことだ。つまり、納税者から巻き上げた税金を私物化し、「少しでも使わなきゃもったいない」と豪遊を繰り返して来た政治家どもが、その使い道のひとつとして利用してた高級料亭が、「まだまだ金儲けに使えるんだから捨てたらもったいない」と、他のお客の食べ残した「残飯」を使い回し、それがその政治家どもの口に入ってたってワケだ。だから、あたし的には、なんてワンダホーなリサイクルなんだろう‥‥って思う今日この頃なのだ(笑)
★ 今日も最後まで読んでくれてありがと~♪
★ 1日1回、応援のクリックをしてくれると嬉しいです!
↓ ↓
人気blogランキング
| 固定リンク