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2008.05.26

盗作アナウンサーのイイワケ

「福島中央テレビ」のアナウンサー、大野修(38)が、局の公式ホームページ内で連載してる「アナウンス室日記」という連載コラムで、有名なブログのエントリーを丸ごとパクッて掲載するという厚顔無恥な犯罪行為を犯したのにも関わらず、イイワケがましい中途半端な謝罪をして、火に油を注いでる。エントリーをパクられたのは、週刊誌に連載も持ってる有名な証券マンブロガーの「ぐっちーさん」で、大野修は、「ぐっちーさんの金持ちまっしぐら」の5月14日のエントリー、「日本ブランド」をタイトルから内容まですべてを丸パクリして、5月24日の自分の日記に掲載したのだ。

それなのに、恥知らずの大野修は、「自分の経験と重なった。盗用と言われても仕方がない」とノタマッてるのだ。そして、「福島中央テレビ」のホームページに掲載された局からの謝罪文にも、「ホームページを参考にしたつもりだが、盗用と言われても仕方がない」とのコメントが書かれている。以下、その謝罪文だ。


《ホームページでの記事盗用について》
福島中央テレビのホームページにあるアナウンス日記(大野修アナウンサー担当 5月24日更新分)において、「ぐっちーさんの金持ちまっしぐら」のブログ記事から「日本ブランド」の記事を、本人の了解なく盗用した事実が判明いたしました。本人から直接の聞き取りをしたところ、「ホームページを参考にしたつもりだが、盗用と言われても仕方がない」と認め、深く反省の意を示しました。福島中央テレビでは、視聴者、関係者の皆様に納得いただけるように、社内規定に照らして厳正に対処いたします。ご迷惑をかけて誠に申し訳ございませんでした。

「福島中央テレビ」
http://www.fct.co.jp/


「自分の経験と重なった」とか「ホームページを参考にしたつもりだが」とかって、まずはイイワケをしてから、「盗用と言われても仕方がない」とはナニゴトだ! これじゃあ、まるで、盗用か盗用じゃないか判断しにくいギリギリのラインなのに文句を言われて、それに対して謝罪してるみたいな感じだと思う今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、「福島中央テレビ」は、ソッコーで「アナウンス室日記」を閉鎖しちゃったから、あたしがその内容を紹介するけど、とりあえず、冒頭の部分だけでも見比べて欲しい。最初が、ぐっちーさんの書いたエントリーで、次に大野修の書いたものを並べてみる。


「5月14日のぐっちーさんの文章」

世界中の人々から見て「日本ブランド」といったとき何を思い浮かべるか?? 
トヨタとかソニーとかキャノンとか出てくると思うかもしれませんが、アメリカ辺りだとソニーはアメリカの会社だと思っている人がたくさんいますのでそうはなりません。


「5月24日の大野修の文章」

世界中の人々から見て「日本ブランド」といったとき何を思い浮かべると思いますか?
トヨタとかソニーとかキャノンとか出てくると思うかもしれませんが、アメリカではソニーなどはアメリカの会社だと思っている人が結構いますのでそうはなりません。


‥‥皆さん、どう思う? これが「自分の経験と重なった」とか「ホームページを参考にしたつもりだが」とかってレベルの話だろうか? 大野修の文章は、最初から最後までこの調子で、誰がどう見ても「完全な盗作」としか言えないレベルなのだ。そして、この、「たくさん」を「結構」に変えたりっていう、あまりにもコソクな小技も連発してるのだ。たとえば、こんな記述もある。


「5月14日のぐっちーさんの文章」

例えば手形。これは日本にしかありえません。
100万円を90日後に払うよ、と私が誰かに出す訳ですね。悪い奴がいれば明日換金しちゃえ、なんてことがすぐおきそうですが、みなさん商習慣として90日をキチンと守る。
その代わり裏書をすることで次の人に譲れる。つまり100万円の価値を裏書で生み出していく。これはお互いよほど信用が無ければできない訳で中国はおろか、アメリカでも絶対に通用しない究極の信用システムです。
でもそのおかげで中小企業は資金繰りができる。丸紅とかが出した手形なら安心なので(最近社員が詐欺を働くのでそうでも無いみたいだけどね)丸紅は丸紅で長めのサイトの手形を発行する事で資金繰りが楽になる、というこれをまさに「ウィンウィンの関係」と言うわけです。


「5月24日の大野修の文章」

例えば「手形」。これは日本にしかありません。
100万円を60日後に払うよ、と誰かに出すとします。悪い人(会社)がいれば明日換金しちゃえ、なんてことがすぐおきそうですが、みなさん商習慣として60日をキチンと守る。
その代わり裏書をすることで次の人に譲れる。つまり100万円の価値を裏書で生み出していく。これはお互いの信用が無ければできない訳で、アジアはおろか、欧米でも絶対に通用しない究極の信用システムです。
でも、そのおかげで中小企業は資金繰りができます。長めのスパンで手形を発行して資金繰りは楽になる上に、無駄な金利も支払わなくて済む。これはまさに「ウィンウィンの関係」と言えます。


‥‥そんなワケで、これほど丸ごとパクッてるのに、「90日」を「60日」に変えたり、「中国」を「アジア」に変えたり、「アメリカ」を「欧米」に変えたり‥‥って、あまりにもコソクすぎる。こんなにパクるんなら、一字一句ソックリにコピーしたほうが、まだ潔くて男らしいと思うよ。

それにしても、この大野修って男、どんな顔してこの作業をしてたんだろうね。深夜に自宅のパソコンで、ぐっちーさんのエントリーを丸ごとワードパッドにコピーして、チョコチョコと部分的に言葉を入れ替えながら、ニヤニヤとしてたのかね。そして、次の日に平然と自分の書いた文章として公開しちゃうなんて、どれほどブ厚いツラの皮をしてるんだろう?

とにかく、大野修の文章は、最初から最後までこの調子で、とてもじゃないけど「(ぐっちーさんの)ホームページを参考にした」なんてレベルじゃない。それなのに、中途半端な謝罪文でゴマカスなんて、どこまで腐りきった人間なんだろう? 普通、これほど悪質な盗用がバレたら、いっさいのイイワケをせずに、「盗用しました。申し訳ありませんでした」って、キチンと謝罪すべきなんじゃないの?

「自分の経験と重なった」とか「ホームページを参考にした」とかってイイワケも、結局は「大ウソ」なんだよね。ようするに、謝罪する時にまでウソをつくような腐りきった人間だってことだ。その証拠に、この「アナウンス室日記」の過去ログを調べたら、今回のエントリーだけじゃなくて、過去のエントリーにもいろんなブログからのパクリが次々と発覚してるのだ。つまり、コイツは、盗作の常習犯だったってことで、あまりにも悪質すぎる。

で、ぐっちーさんのほうは、悪質極まりない盗作野郎とヒキョ~なテレビ局に対して、ブログ上で「徹底的に戦う事をここに宣言致します」って言ってる。東京新聞の取材に対しても、「ほとんどをコピーしたもので罪は深い。訴訟を提起する」ってコメントしてる。

‥‥そんなワケで、ブログにしろWEB日記にしろ、こうしてネット上に文章を公開してると、黙って盗んで行くコソドロ野郎の被害に遭うことがある。あたしも、今までにずいぶん被害に遭ったけど、たいていは削除と謝罪を要求する程度で、それ以上の対応はして来なかった。それは、相手も個人のブログだったからだ。

だけど、今回のぐっちーさんの場合みたいに、相手がテレビ局の公式ホームページとなれば、話は大きく違って来る。ぐっちーさんは、「ひとこと、ぐっちーのブログにはこう書いてありまして、賛成ですね、と書けばよかったこと。それを自分の手柄のようにかくジャーナリストを雇っているとなると、本業でこういう著作業をされている方の著作権はどこにいくのか?? 私が立ち上がるしかない、と思い至りました。」って言ってるけど、ホントにその通りだと思う。

あたしの文章を無断でパクッたとしたって、ヒトコト「きっこの日記に書いてあったけど」って書いてあれば、あたしは大目に見る。だけど、人が時間をかけて書いた文章を丸ごとパクり、さも自分の手柄のように公開されたら、これほど腹の立つことはない。そして、百歩譲って、「つい出来心」だったとしよう。そしたら、バレた時点で、キチンと盗用を認めて、キチンと謝罪すべきだろう。そうしていれば、ぐっちーさんも「訴訟」とまでは言い出さなかったと思う。

だけど、今回、大野修と「福島中央テレビ」は、ぐっちーさんには謝罪も連絡もせずに、一方的に「アナウンス室日記」を閉鎖して、中途半端な謝罪文を掲載しただけで、「終わり」にしようとしているのだ。こんなことが許されたら、ネット上の文章は盗み放題ってことになっちゃうし、バレたら削除すればOKってことになっちゃう。

‥‥そんなワケで、今回の事例よりも悪質なのが、ネット上の個人ブログのエントリーを丸ごとパクッて、それを「自分が書いたこと」にして出版して金儲けをするヤツだ。マサカ、そんな恥知らずはいないだろうと思うかもしれないけど、これが、いるんだよね。

最近で有名なのは、「朝日新聞」の書評委員もやってる唐沢俊一による、去年の盗作問題だろう。これは、唐沢俊一が「たった5日間で書き上げた」と豪語した「新・UFO入門 日本人は、なぜUFOを見なくなったのか」(2007年幻冬舎新書)という本の中で、「漫棚通信」という個人ブログのエントリーを丸ごとパクッていたのがバレだ問題だ。ま、ネット上の文章を盗みまくってもいいんなら、誰でも5日間で本の1冊くらい書けるだろう。

で、この問題が大きくなったのも、今回の大野修と同様に、盗作がバレたあとの往生際の悪さによるものだった。唐沢俊一の盗作も、原典の「漫棚通信」のエントリーを丸ごとコピーして、部分的に言葉をチョコチョコと変えただけにしか見えず、盗作であることは誰の目にも明らかなのに、唐沢俊一は「参考にした」だの「引用した」だのって、大野修とソックリのイイワケをウダウダと続けた挙句、アジのヒラキナオリとしか思えないような態度に出たそうだ。

ま、詳しくは、被害者である「漫棚通信」の「唐沢俊一盗作騒動」を読んでもらってもいいし、「唐沢俊一 盗作」で検索すれば、数えきれないほどの情報がヒットするから、唐沢俊一の他の著作の盗作疑惑についてもタップリと知ることができる。

‥‥そんなワケで、ネット上の個人ブログのエントリーを盗み、それを「自分が書いたこと」にして出版しちゃうような「プロの作家」がいたとは、開いた口からエクトプラズムが出て来て幽体離脱しちゃいそうなほど呆れ返っちゃうけど、こんなことを書いてると、この、あたしのオリジナルである「開いた口からエクトプラズムが出て来て幽体離脱」もパクられちゃいそうだから、この辺にしとこうと思う今日この頃なのだ(笑)


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