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2008.05.16

人的支援を拒否し続ける中国政府

12日に中国の四川省で起こった大地震は、四川省だけでも昨日までに1万5000人以上の死亡が確認されて、まだ生き埋めになってる人が2万5000人以上、行方不明者が2000人以上もいるそうだ。だけど、別の報道によると、4万人が行方不明になってるとか、6万人が行方不明になってるとかっていう情報もあって、何がホントなのか分からない。チベット問題の時もそうだったけど、チベット側と中国側とで言ってることがぜんぜん違ってたし、何よりも外ヅラを重要視する中国政府は、こんな大変な時にも、まっさきに報じたのは、「北京市内にあるすべての五輪関連施設はマグニチュード8クラスの地震に耐えうる構造なので絶対に安全だ」っていうアホみたいなアピールだった。

地震などで生き埋めになった場合のクリティカル・ポイントは、72時間が限界だって言われてる。最初の24時間の生存率は75%、2日目の24時間の生存率は35%、3日目の24時間の生存率は15%だそうだ。つまり、生き埋めになってから24時間以内に救助すれば助かった人たちも、3日目になると5分の1しか生存してないってことだ。だから、一刻も早く救助しなきゃならないのに、最初の救助が始まったのが、地震から30時間後だの、50時間後だの、さらには、未だに救助が来てない場所もあるそうだ。

それなのに、中国政府は、「お金や物資の援助は歓迎するが人的支援は必要ない」って言ってる。表向きの理由は、「人的支援を受け入れる体制が整っていない」ってことなんだけど、ホントなんだろうか? そして、こんな悠長なことを言ってる場合なんだろうか? たとえば、ガケ崩れで道路が分断されてる場所だって、1人でも多くの救援隊が参加して作業したほうが早いと思うんだけど‥‥。昨日、どこかのチャンネルのニュースを見てたら、コメンテーターの1人が、「今回の被災地の多くは、ふだんから中国政府に不満を持っている人たちが住んでいる地域なので、海外から来た救助隊員たちに政府への不満をしゃべられると困るから」って言ってたけど、これがホントなら、人命よりも外ヅラが大事な国ってことになる。


‥‥そんなワケで、今日は話題が話題だから、「いかがお過ごしですか?」はナシにして行くけど、あたしは、もしもこんな理由で人的支援を拒否してるのなら、冗談じゃないと思った。地震が発生してから24時間以内に全世界に向けてSOSを出せば、ニポンの自衛隊やロシアの軍隊を始めとして、たくさんの国からプロのレスキュー隊が駆けつけただろう。そして、船や飛行機やヘリコプターを出動させてレスキューに向かえば、たくさんの人たちが助かったハズだ。

だけど、もうクリティカル・ポイントの72時間が過ぎちゃったんだから、生き埋めになって、必死に助けを求めてた人たちの8割から9割は息絶えているだろう。現地では、オンカホー首相がソッコーで被災地へ飛び、陣頭指揮をとってがんばってるそうだけど、これだって、国内の不満を少しでも鎮静化するためのアピールと、海外メディアに対するアピールにしか見えない。ホントに被災者たちのことを考えてるのなら、何よりも先にやるべきことは、他国への人的支援の要請だろう。

そして、政府も政府なら国民も国民だ。こんな大変なことが起こったっていうのに、中国では、今、義捐金詐欺が横行してる。地震が起こった翌日の13日から、ケータイサイトやインターネット上に震災への義捐金を募る詐欺サイトが林立し、メールによる振り込め詐欺もあとを絶たず、次々と摘発されてる。もちろん、こんなことをするのはホンのひとにぎりのヤツラなんだろうけど、自分の国の人たちが何万人も苦しんでるのに、どうしてこんな酷いことを平然とできるんだろう? 他国民のあたしでさえ、少しでも力になろうと思って義捐金を送ったのに、その国のヤツラがこんなことをしてるなんて、心の底から悲しい気持ちになる。

そして、昨日、14日には、救援物資を積んだトラックが被災者たちに止められて、荷台の物資を奪い合う人たちでメチャクチャになったそうだ。奪われずに現場までちゃんと届いた救援物資も、担当者がキチンと配布しようとするのを押しのけて、我れ先にと奪い合ったため、体力のある元気な男性ばかりが食糧や飲み水を何人分もひとり占めして、ケガをしてる人やお年寄り、子供には、ほとんど行き渡らなかったそうだ。

中国政府は、暴徒と化した被災者たちを抑えつけるために、武装した警察官を何十人も配備したそうだけど、被災者を武力で黙らせるなんてキチガイ沙汰だ。モトはと言えば、政府の救助が遅れてることから、被災者たちの不満が爆発して、こんな状況になったっていうのに‥‥。あたしは、こんな状況を知るにつけ、ヨケイに海外からの人的支援が必要だと思うんだけど、サスガ、オリンピックを開催するために野良犬や野良猫をカタッパシから殺すような政府は、やることがイカレてるよね。

‥‥そんなワケで、あたしが、今回、何よりも心を痛めてるのが、小学校や中学校の倒壊だ。どんな事故でも、事件でも、災害でも、子供の命が失われるというのは、ホントにつらい。そして、今回は、数えきれないほどの子供たちが生き埋めになり、すぐに救助すれば助かった命も、たくさん失われたのだ。中国の政府のメンツって、子供たちの命よりもずっと大事なんだろうか?

そして、本来なら、その地域の避難場所であるハズの小中学校が、こんなにも簡単に倒壊するなんて、そのこと自体も衝撃だった。だけど、これって、他人ゴトじゃないんだよね。このニポンも、全国の学校や病院などのうち、耐震強度の基準を満たしてるのは、わずか58%しかない。残りの42%は、最低基準の0.7を下回ってて、今回の中国の地震とおんなじクラスの地震が起これば、簡単に倒壊しちゃうのだ。それどころか、0.5を下回ってるものも全国に4000棟以上もあり、これらは、震度5強の地震でも倒壊する恐れがあるのだ。

それなのに、ニポンの政府は、ムダな道路を造ることには何十兆円もつぎ込むのに、こうした強度不足の学校や病院に関しては、まったくのノータッチ。中には、予算がなくて耐震強度を測定することすらできない学校もたくさんあるのに、政府は何の援助もせずに、ずっとホッタラカシ。小学生や中学生の子供を持つ親は、自分の子供が通ってる学校の耐震強度を知ってるのだろうか? 少なくとも約4割の学校は、中国とおんなじことになるって知ってるのだろうか? つまり、「明日は我が身」ってことなのだ。

ちなみに、学校や病院ですらこんなアリサマなんだし、何よりも危険な原発でさえも55基のうちの17基もが耐震強度不足なんだから、一般のマンションやホテルなんか酷いもんだ。耐震強度の基準を満たしてないマンションやホテルは、分かってるだけでも、全国に200万棟以上もある。そして、そのうちの2割から3割は、0.5を下回ってるって言われてる。これは、これほどの地震多発国なのにも関わらず、少しでも原価を安くするために、手抜き設計や手抜き工事を乱発する悪徳業者と、それをインペイし続けて来た国交省、そして、こうした悪徳業者や国交省の官僚と癒着して甘い汁を吸い続けて来た自民党の森派の面々が生み出したものだ。

‥‥そんなワケで、あたしは、こんな大震災の時にまで、人命よりも外ヅラを最優先して、できるだけ感動的なシーンを報道するように指示した中国政府って、どこまで愚かなんだろうと思った。そして、地震が起こったあとも、オリンピックの施設の工事を予定通りに行なってるってことを知って、唖然とした。そんな重機が余ってるのなら、すべて被災地へ向かわせるべきじゃないのか? あたしは、最初っから中国のオリンピック開催には反対してるけど、こんなレベルの政府は、根本的な部分から変わらなかったら、とてもじゃないけどオリンピックを開催するに値しない国だと思った。こんな政府のメンツのために、救助が間に合わなくて亡くなって行った人たちが、ホントにかわいそうだと思った。どうか、1人でも多くの人が助かりますように‥‥。


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