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2008.06.17

タダならぬ事態?

一部のマニアに人気のある「週刊きっこの目」を連載してる新型ニュースサイト「HNN」だけど、4月27日付で「サイトのリニューアルのため5月の中旬まで更新を停止します」っていうお知らせがあってから、そのままホッタラカシだ。再開予定日を1ヶ月も過ぎたのに、未だに何の発表もない。もちろん、「ホッタラカシ」ってのは、一般の閲覧者に対してで、連載を書いてるあたしのとこには、5月11日にメールがあった。

だけど、そのメールの内容が「犯罪の匂いがプンプンするタダならぬもの」だったので、あたしとしては「とりあえず様子を見る」ってことしかできなくて、皆さんにお伝えしようかどうか、ずっと迷ってた。それで、そのメールの最後のところに、「HNNのトップページには、ありのままを5月末から6月頭頃、警察からの捜査状況などを聞いて、告知させていただきます」って書いてあったので、6月の半ばまで待ってみて、それでも何の発表もなければ、あたしが知らされた内容をここに発表しようって決めていた。

それで、あたし自身もよく分からない点があって、自分の言葉に噛み砕いてお伝えすることができないので、5月11日の夜に届いた、執筆陣や関係者宛てのメールを以下、そのまま公開する。


HNN 関係者皆様

お世話になっております
HNNの企画・営業等をやらせていただいております●●と申します。

既にご周知させていただいております通り、
この度HNNはリニューアルの為休止をさせていただいておりました。
トップページや特注で作っていただいたCGIなど、
かなりお金をかけて準備をさせていただいたのですが、
思わぬ面でオープンを延期せざるを得ない状況になりました。
本日はそちらのお知らせでございます。

正規運営後は、独自取材記事をメインに発信する為に、
小規模ですが、取材班を組織して準備をしておりました。
ですが、そのうちの一人が現在行方不明になっております。
メールは勿論、電話での連絡も取れない状況です。

ただの音信不通であればここまで問題視することもないのですが、
気がかりなことに、その者が接触、調べていた部分に、
米軍等が深くかかわりがあることと、四月の中旬からHNNに、
米軍、及びその関係機関からほぼ毎日頻繁にアクセスがあったのです。
警察には既に失踪届けは出しておりますし、
まだ原因を特定した訳ではないですが、その部分を最も心配しております。

原則フリー契約でしたので、何を取材するかまでの詳細は、
管理側では把握しておりませんでした。
そこに原因があったと感じています。
素人の人間では無いので、全て任せていた状態でした。反省しております。
危険な取材であれば止める様促すべきであったと思っています。

この様な経緯があったことと、取材のあり方を一から練り直す必要性、
そして何よりその人間の安否も気になりますので、すぐにリニューアルオープンとは
あいいかない状況であると考えています。
その為、無期限の長期休止に入ることを、先日管理人と●●氏、そして私に
よって決めさせていただきました。

皆様のおかげで仮運営二ヶ月で三十万近くのアクセスがあり、
またデザイナー様やイラストレーター様による新デザインや、
かなりの投資をしてシステムを更改したり、
九月開始に向けての素晴らしい企画を持ち込んでいただいていただけに、
本当に残念であると共に、関係者の皆様にはご迷惑をおかけしまして、
申し訳ない気持ちでいっぱいです。

ですが、勿論HNNをこれで終わらせる気持ちはございません。
しっかりと準備をし直した上で、なるべく早期に再開したいと思っております。
多少時間をかけてでも、独自の一次発信が出来る媒体となるべく
一から礎を築いて参る所存です。

しかしながら、現時点ではっきりとした日時がお伝えできないのも事実です。
記者の方、各曜日コラムを担当いただいている方、デザイナー様等々には、
はっきりとした日付が決まりましたら、再度ご連絡させていただきます。
勿論、その時の状況でお断りがありましても仕方がございませんが、
またお力添えをいただけるようなものを作り、
「このサイトであれば」と思っていただけるようなものを持って、
再度ご折衝させていただければと考えております故、
宜しくお願い申し上げます。

尚、ご自身でサイトを運営されていらっしゃる方で、
HNNの長期休止になどについて告知される際には、
理由等は特に制限いたす所はございません。
HNNのトップページには、ありのままを5月末から6月頭頃、
警察からの捜査状況などを聞いて、告知させていただきます。

また、当事務所につきましても、不審に思う点があった為、
移転をする都合上、10日ほどメールのご返信出来ない可能性がございます。
急遽の移転であった為、ご了承くださいませ。

最後に、ご迷惑おかけしましたこと、深くお詫び申し上げます。
短期間でしたが、皆様のおかげで、本当に多くの人から、
「こういうサイトを待っていた」との評価をいただきました。
実質的な管理者をおかない体制がよりセキュリティーを高めると思っていましたが、
取材活動については唯一の脆弱性であったと痛感しております。
多少の障害があることは当然覚悟の上でしたし、
諦めるつもりもございませんが、危険な部分の問題を一度全て取り除き、
対策を講じてから再開するのが筋だと考えます。
もっと多くの人に認知してもらい、評価してもらえるものを目指し、
精進して参ります故、今後とも宜しくお願いいたします。

以上


‥‥そんなワケで、あたしとしては、あくまでも「1人の執筆者」であって、サイトの趣旨に賛同したから無償でコラムを書いてただけで、それ以上の関わりは何もない。だから、いくらメールに「尚、ご自身でサイトを運営されていらっしゃる方で、HNNの長期休止になどについて告知される際には、理由等は特に制限いたす所はございません」って書いてあっても、まず「HNN」のトップページに運営サイドからの正式な告知があって、それからあたしが書くのが、モノゴトの筋だと思った。だから、とにかく、このメールに書いてある「5月末から6月頭」まで待って、「HNN」の正式発表を待ってみて、あたしが何かコメントするのは、それからだと思ってた。

だけど、6月の頭を過ぎて、もう6月の中旬になるのに、未だに何の発表もない。そして、それだけじゃないのだ。あたしは、このメールを読んで、タダならぬ予感がしたから、5月の下旬にこちらからメールをしてみたんだけど、その返信も、未だにないのだ。そして、「HNN」の運営に関わってた人の個人ブログも、ずっと更新されてなくて、まったく連絡がとれなくなってる。そんなこんなもあって、こりゃあ大変なことになってるのかも?って思って、今日、あたしの独断で、この状況を公開することにしたってワケだ。

で、このメールを読んだあたしの直感としては、「何か奥歯にモノのはさまったような感じ」がした。まず、ホントに1人の外注の記者が消えたんだとしても、それが「サイト全体の更新を無期限に延期する」ってことに直結するんだろうか?って思ったからだ。あたしの書いてる「週刊きっこの目」は、政治批判も何もない「娯楽」のコラムだし、あたし以外の人が書いてるコラムも、みんな政治色の薄いものだ。そして、サイト自体が取り上げてた記事も、一般の新聞社のサイトやニュースサイトが掲載してるものとそれほど変わらない。独自の取材に基づいた記事の中には、鋭い視点のものも多いけど、特定の団体などから目をつけられるような感じのものはなかった。

だから、仮に、外注の記者の身に何かあったのだとしても、それが、サイト全体の無期限の休止に直結するというのが、あたしにはよく分からない。つまり、あたしとしては、このメールには書かれてない何か、書きたくても書けなかった何かが、ホントの理由なんじゃないかって推測してる。たとえば、絶対的な権力を持った者から脅迫されて「サイトの休止」を余儀なくされたとか‥‥。

あたし自身、過去に何度も、一度アップしたエントリーを削除して、謝罪文を掲載したことがあるけど、その謝罪文に書いた「削除理由」のほとんどは、ウソだ。これは、ウヨク系の政治家や天皇関係を茶化したようなエントリーの場合に多いんだけど、あたしがそうしたエントリーをアップすると、ソッコーで複数の個人や団体から脅迫メールが届く。ま、そんなのはいつものことなので、そのままゴミ箱へ捨てて無視してるんだけど、中には、無視できない脅迫メールが混じってる。

それは、あたしの母さんが入院してる時期に、その病院の実名が書いてある脅迫メールだ。どこでどうやって調べてるのか知らないけど、さんざん脅しの言葉が並んでる最後に、「●●病院に入院中のお袋さんにも宜しく」なんて書いてある。だから、あたしは、すごく悔しいけど、仕方なく該当のエントリーを削除して、そのメールに書いてあった通りの削除理由を書いて、謝罪文を掲載するハメになる。そして、あたしの謝罪文が掲載されると、ネットウヨクのバカどもが大喜びして、ハシャギまわるっていう「いつもの流れ」になる。

あたしは、こんな経験を何度もしてるから、今回の「HNN」からのメールを読んでも、書いてあることを鵜呑みにはできない。1人の記者が行方不明になったのも、事務所に何らかの「不審に思う点」があったのも事実だと思うけど、それはあたしたちに伝えられる最低限のことであって、もっとディープな「何か」があるように感じる。だからこそ、「サイト全体の更新を無期限に延期する」って判断を余儀なくされたんだと思うし、さらには、未だに運営サイドとまったく連絡がとれないんだと思う。

‥‥そんなワケで、アレコレと考えててもラチがあかないけど、あたしとしては、今後も、関係者たちの無事を祈りつつ、毎日1回「HNN」にアクセスして、何らかの告知がされることを待ち続けるしかない。それから、「週刊きっこの目」は、ちょうど10回目の連載でストップしちゃってるから、これからは、不定期になっちゃうけど、この「きっこの日記」で、続きを書いて行こうと思う。だから、とりあえず、明日の「きっこの日記」は、ヒサビサに、第11回目の「週刊きっこの目」を書いてみようと思う今日この頃なのだ。


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