大人は子供のお手本です
最近の「芸のない芸人」たちのバカバカしいお笑いモドキなんかよりも、何百倍も全国の人たちを爆笑の渦に巻き込んでくれたのが、「吉兆」のささやき女将による高度なパフォーマンスの数々だった。そして、あのささやき女将のキャラを超える者などいないだろうと思ってたのもトコノマ、次に登場したのが、三重県の「谷本整形」の院長、谷本廣道だった。
人が亡くなってるって言うのに、終始ヘラヘラと笑いながらの不謹慎極まりない会見をしたかと思ったら、翌日には一滴も涙を出さない泣きマネをしながら、「私の家にはお風呂がないんですぅ~~~!」と来たもんだから、全国のお茶の間でちゃぶ台がひっくり返っちゃったことだろう。あのインチキ臭いヒゲと言い、ヘタクソな芝居と言い、三流のペテン師みたいなオッサンだけど、病院に併設された自宅の豪邸には、ベンツが2台とランドクルーザーが停まってて、広いテラスを望む部屋は、高価な大型犬専用の洋間まで作られてた。もちろん、広いお風呂もちゃんとある。
で、ついに、ささやき女将を超えるキャラの登場かと思ったのもイタノマ、今度は、岐阜県の食肉卸売会社「丸明(まるあき)」の社長、吉田明一が登場しちゃった。工場長以下、すべての従業員が「社長の指示で偽装をしてた」って証言してるのに、「ミートホープ」の田中社長もビックル一気飲みの大ウソの連発で、支離滅裂なことを言いまくってる。すべてを「従業員が勝手にやったこと」と言い切った挙句、「従業員が私に嫌がらせをするためにワザと偽装をした」とまで言い切った今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?
‥‥そんなワケで、「谷本整形」のホームページを見てみると、「院長より」として、こんなことが書いてあった。
「私の座右の銘は、安心→信頼→尊敬であることは前述しましたように、患者さんから信頼にたる医療施設になれるように、私を含め谷本整形の職員全員が日々努力することは当然だと考えています。私の診察の基本方針は逆に患者さんの生命の尊さを第一に、信念をもって医療することで信頼を得られ、私自身安らぎを得られることを最大の喜びと考えております。」
何人もの患者を殺しといて、「患者さんの生命の尊さを第一に」って、おいおいおーーーーい!って感じだよ。実際にやってたことに書き直すと、こうなっちゃうじゃん。
「私の座右の銘は、営利→偽装→隠蔽であることは前述しましたように、患者さんを1人でも多くさばける医療施設になれるように、私を含め谷本整形の職員全員が日々点滴の作り置きをすることは当然だと考えています。私の診察の基本方針は患者さんの生命など二の次に、営利のみを追求する信念をもって医療することで報酬を得られ、私自身豪邸や高級車を得られることを最大の喜びと考えております。」
そして、「丸明」のホームページを見てみたら、こんなことが書いてあった。
「飛騨牛の本場の味を丸明にてご賞味ください。選びぬかれた上質な飛騨牛の口いっぱいに広がる豊潤な味覚、おいしい飛騨牛をより多くの皆様に召し上がっていただくため、お値打ちな価格にてご提供しております。丸明は長年飛騨牛の小売りを主体として営業してまいりました。より質のよい肉、鮮度のよい肉のみを当店にてお求めいただけます。」
これまた、おいおいおいおーーーーい!って感じだよね。これも、実際にやってたことに書き直してみると、こんなふうになっちゃう。
「飛騨牛の偽物の味を丸明にてご賞味ください。選びぬかれた三流の偽装牛の口いっぱいに広がるパサパサとした触感、おいしい飛騨牛という先入観による錯覚をより多くの皆様に味わっていただくため、お値打ちな価格にてご提供しております。丸明は長年偽装牛の小売りを主体として営業してまいりました。より質の悪い肉、鮮度の悪い肉のみを当店にてお求めいただけます。」
‥‥そんなワケで、今や、サラリーマンの忘年会の隠し芸みたいな芸人しか出て来なくなっちゃったお笑い番組なんか見てるよりも、次々と登場するトンデモ会社やトンデモ病院のトンデモ会見を見てるほうが、よっぽど大笑いできる時代になっちゃった。それにしても、ホントは、こんなことで笑ってちゃいけないんだよね。仮にも老舗の女将だとか、病院の院長だとか、会社の社長だとか、社会的に見たら「人の上に立つ人」たちが、全国のお茶の間に流れてるテレビで、堂々と大ウソをつき続けるなんて、こういうアホどもを見てる子供たちに、絶対に悪影響が出ると思う。
子供の見てる前で、大人たちが平気で悪いことをしてるのに、子供たちに「悪いことをしたらいけません!」なんて言える? 子供の見てる前で、大人たちが平気で大ウソをついてるのに、子供たちに「ウソをついたらいけません!」なんて言える?
ま、この国で一番偉いハズの総理大臣だったアベシンゾーは、全国の国民に向かって、「年金問題に関しましては、ワタクチの内閣で徹底的に調べ上げ、最後の1人まで、最後の1円まで確実にお支払いするということを国民の皆様にお約束いたちます!」って公約したのに、「最後の1人」どころか、「最初の1人」も調べないうちに、無責任に政権をホッポリ投げちゃったんだから、この大ウソと比べたら、トンデモ病院の院長やインチキ肉屋の社長のウソなんか可愛いもんだよね。
そして、厚顔無恥なアベシンゾーの大ウソにしたって、その前のコイズミの大ウソと比べたら、まだマシだってことになる。何しろ、すでに「国賊」としか言いようがないほど最悪なコイズミの場合は、次から次へと大ウソをつき続けたこともスゴイけど、そのあとのアジのヒラキナオリが核兵器並みだからだ。コイズミが総理に就任した時の公約は、「国債発行額を30兆円以内に収める」ってのと、「社会保障制度の根幹である年金制度の抜本的な改革を断行する」ってのと、「何があっても8月15日に靖国神社へ参拝する」ってのだった。だけど、口先だけのペテン師、コイズミは、これらの公約をすべて大幅に破ったのだ。
たとえば、国債に関しては、たとえ30兆円以内に収めることができなかったとしても、50兆円以内に収めたのならそれなりに評価したし、仮に100兆円以内に収めたとしても、多少は評価した。あたしだって鬼じゃないんだから、「30兆円以内に収めるって言ったんだから、1円でもオーバーしたら公約違反だ!」なんてことは言わない。だけと、この大バカは、「30兆円以内」どころか、「206兆円」もの国債を発行しやがったのだ。それまでの発行額が「107兆円」だったから、これを3分の1以下の「30兆円以内」に収めるって公約したのに、逆に2倍にしちゃったんだよ。こんな大ウソつき、前代未聞だろう。
つまり、コイズミは、何の政策もないノーナシなのに、口先だけで「できもしないこと」を公約として掲げて、国民を騙したってことなのだ。そして、後日、この件に関して国会で野党から追及されたコイズミは、ヘラヘラと笑いながら、こうノタマッたのだ。
「公約を守らないことくらい、別に大したことじゃないでしょう」
これこそが、コイズミ・クオリティーだ。そして、こんなイイカゲンなことを平然とノタマッちゃうペテン師なんかを未だに支持してる国民がいるってんだから、これも「大バカ製造政策」である「ゆとり教育」のタマモノなのか?
だいたいからして、コイズミって、2001年の総裁選で、これらの「できもしないこと」を公約として掲げた時に、「政治家は公約を守るべきだ!」って叫んで、それまでの公約違反をした政治家たちを批判したんだよ。その上でペラペラと自分の公約を羅列しておきながら、たったの1つも守らなかった。このバカでもできそうな唯一の公約、「8月15日の靖国参拝」ですら、在任中にタダの一度も守らなかったんだよ。どこまで腰抜けなんだろう? そして、こんな腰抜けを支持してる人たちって、どれほどオメデタイんだろう?
でも、こうしたオメデタイ人たちの感覚も、分からなくもない。政治のことなんか興味のない能天気な人たちにしてみたら、大ウソをつくだけついて、あとは何の釈明も謝罪もしないで、ホトボリがさめるのをじっと待ってるだけのアベシンゾーなんかよりも、平然とアジのヒラキナオリをしちゃうコイズミのほうに、リーダーシップを感じてるんだよね、きっと。その裏に、どんな利権が渦巻いてるのかも知らずにね。
‥‥そんなワケで、歴代の総理大臣が軒並み大ウソつきなんだから、今さら病院の院長や肉屋の社長が大ウソを連発したとこで誰も驚きはしないけど、あたしが心配なのは、こうした「大人の大ウソ」を毎日のように見せられてる子供たちの将来だ。コイズミを見た子供たちは、「大人は約束したことを破ってもヒラキナオリすれば許されるんだ」と思い、アベシンゾーを見た子供たちは、「大人は途中で無責任に投げ出してもいいんだ」と思い、フクダちゃんを見た子供たちは、「大人は何でも他人ゴトでいいんだ」と思っただろう。だから、今の子供たちの親の世代の人たちが「後期高齢者」にでもなったアカツキには、こうした子供たちが社会の中心の世代になってんだから、あたしたちは、そりゃあ素晴らしい老後を送れるだろうと思う今日この頃なのだ。
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