タクシー代というムダ
あたしは、メッタにタクシーを利用することはないけど、それでも何度かは乗ったことがある。だけど、どうしても必要な時に仕方なく使うだけで、電車やバスがある場所なら、電車やバスを使う。これは、ヨホドのお金持ちじゃない限り、みんなおんなじだと思う。それは、タクシーは料金が「高い」からだ。だけど、料金が高くても、乗ればビールやオツマミを無料でサービスしてくれるなら、もっとタクシーを使ってもいいと思った。
だから、あたしは言いたい。「居酒屋タクシー」は、一般のタクシーとの違いがお客から分かるように、屋根の上のランプを「赤提灯(あかちょうちん)」にしろ!
タクシーの屋根の上のランプは、それぞれのタクシー会社のマークになってるけど、個人タクシーの場合は、「提灯」の形のものがある。だから、お客にビールやオツマミを無料サービスしてくれる「居酒屋タクシー」は、その提灯を「赤提灯」にすれば、誰からもひと目で分かるようになる。
だけど、ここで、ひとつだけ問題がある。それは、タクシーの屋根のランプって、非常事態には赤く点灯するのだ。すべてのタクシーには、運転席に非常スイッチがあって、乗せたお客が強盗だったりした場合には、そのスイッチを入れる。そうすると、屋根のランプが赤く点灯して、他のタクシーとかに異常を知らせるようになってる。だから、「居酒屋タクシー」の屋根の提灯を「赤提灯」にしちゃうと、周りの人たちからカン違いされちゃう恐れがある。つまり、周りの人たちは、そのタクシーの車内で、何か「異常事態」が起こってるってカン違いしちゃうのだ。
でも、まだ十分に電車やバスのある時間に、平然と税金でタクシーを使い続けてる官僚と、その官僚を囲い込むために、ビールやオツマミや商品券や図書券という「ワイロ」を送り続けてる運転手っていう、まるで、悪代官と越後屋みたいなことが行なわれてる「異常事態」なんだから、ランプが赤く光ってても何も問題ないか(笑)‥‥ってワケで、「一度でいいから乗ってみたい。ビールとツマミの出るタクシー。歌丸です」って感じの今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?
‥‥そんなワケで、あたしは、たった1人の公務員が、1年間に500万円もタクシー代を使ってたって話を聞いて、唖然とした。国交省をはじめとした省庁や天下り組織が、年間に何十億円、何百億円ものタクシー代を使ってることは知ってたけど、1人1人の使ってる金額は、数万円程度だと思ってたからだ。だけど、こないだ、民主党の大久保勉参院議員が調査して公表した資料によると、国交省の関東地方整備局道路部の職員が、去年1年間だけで、1人で190回、合計で500万円ものタクシー代を使ってたってことが分かった。
この職員の年間の勤務日数は約200日で、そのうちの190日をタクシーで帰宅してたんだから、ほぼ毎日、電車のなくなる時間まで残業してたってことになるけど、ホントなんだろうか? そして、莫大な残業代の他に、1回に2万6000円以上にもなるタクシー代を支給してまで、この職員がやってた仕事って、いったいどんな仕事だったんだろうか?
片道で2万6000円てことは、神奈川県のハシッコのほうとか、千葉県や埼玉県とかに自宅があるんだと思うけど、普通に考えたら、こんなとこまで電車を乗り継いで帰るのって、カッタルイよね。で、夕方の定時になって、もう何もやることなんかないんだけど、電車で帰るのがカッタルイから、パソコンでエロサイトでも眺めたり、マッサージチェアでうたた寝をしたり、おんなじ「タクシー帰宅仲間」たちと将棋をしたりして時間を潰して、それでタクシーで帰ってたんじゃないの? 何しろ、国交省の関東地方整備局の中には、あたしたちから巻き上げた「ガソリン暫定税」で買ったマッサージチェアや将棋セットがいっぱいあるんだから。
それにしても、国交省の全国の整備局の職員たちが使いまくってるタクシー代の中で、1人の金額が高額だった「ワースト10」のうち、9人が「関東地方整備局」の職員で、さらに、そのうちの7人は「道路部」の職員だったってのは、あまりにも分かりやすい構図だよね。3月末で「ガソリン暫定税」が期限切れを迎えた時に、自民党の道路族議員たちと一緒になってギャーギャー騒いでたのって、この「関東地方整備局」の「道路部」のヤツラだったもんね。
ようするに、「ガソリン暫定税」がなくなったら、今までみたく1人で何百万円もタクシー代を使えなくなっちゃうから、必死に抵抗してたんだよね。そして、コイツラと癒着して、自分たちも道路特定財源のオコボレで私腹を肥やしてる自民党の道路族議員たちは、お得意の「数の暴力」で「ガソリン暫定税」を再可決させて、体面と金ヅルを死守したってワケだ。
オカゲ様で、今やガソリンは170円を突破して、全国で廃業、倒産する運送屋さんが続出してる。漁師さんたちまでが、燃料が高くて漁に出ると赤字になるからって、出漁を取りやめてる。そして、ニポン中の人たちを苦しめてまで強行採決した「ガソリン暫定税」で、毎日タクシーで帰宅してる国交省の職員たち。この国はアフリカのサバンナなのか?って思えるほど、あまりにもワンダホーな弱肉強食の世界だ。
‥‥そんなワケで、道路特定財源に群がるゴキブリたちと、そうしたゴキブリたちのゴキゲンをとってオコボレにあずかる「居酒屋タクシー」の運転手たち。こんなヤツラのために、倒産した運送会社の人たちや、漁にも出られない漁師さんたちは、どんな気持ちなんだろうか?
だけど、これって、何も官庁だけの問題じゃないんだよね。たとえば、あんまり取り上げられることはないけど、NHKでも、似たようなことが行なわれてる。NHKには、約1万1000人の職員がいるんだけど、年間に43億円もの予算が「職員のタクシー代」として計上されてるのだ。単純に43億円を1万1000人で割ると、1人あたり40万円ものタクシー代を使ってることになる。だけど、実際には、全体の9割以上の職員は、ふつうに電車やバスを使って通勤してるし、全体の7割の職員は内勤なので、勤務中にタクシーを使うことはない。
つまり、フランク・ザッパに言えば、1万人以上の職員が40万円ずつ使ってるんじゃなくて、1万人のうちの1000人の職員が400万円ずつ使ってるってことなのだ。そして、それでも、ホントにタクシー代として使ってるんならまだ分かるけど、中には、もっと酷いヤツラもいるのだ。あたしが、NHKのある部署の内勤の職員から聞いた話では、その人のいる部署の部長の机の引き出しには、いろんなタクシー会社の白紙の領収書が束になって入ってるそうだ。ようするに、タクシー代って名目で、公金を横領してるってワケだ。
もちろん、普通の会社でも、タクシー代を支給するケースはたくさんあるし、民放のテレビ局でも、タクシーチケットを支給してる。テレビ局でのお仕事が深夜に及べば、局員以外の人たちにも、ちゃんとタクシーチケットが出る。ただし、おんなじ方向の人たちが3人とか4人で相乗りして帰るようにして、できるだけ出費を抑えるようにしてる。
横浜の緑山スタジオとかの撮影で、セコいディレクターの場合なんか、撮影が深夜に及ぶと、タクシーチケットを出したくないからって、事務所で雑魚寝させられる場合もある。これは、製作費をできるだけ抑えてスポンサーにいい顔をしたいのか、タクシーチケットをポケットに入れるのかは分かんないけど、とにかく、民間の企業では、このくらい厳しくやってるのが、タクシー代なのだ。
バカみたいにタクシー代を使いまくる官庁やNHKと、厳しく管理してる民間の企業。この違いが何かって言えば、それは、官庁やNHKは「絶対に倒産しない」ってことだ。民間の企業が、国交省のような予算の使い方をしてたら、どんな大企業でも、アッと言う間に倒産しちゃうだろう。社員1人に、年間500万円ものタクシー代を使わせてて、潰れない企業なんかあるワケない。そして、テレビ局にしたって、年間に43億円ものタクシー代を使ってても潰れないのは、NHKだけだろう。
‥‥そんなワケで、あたしは、官庁やNHKが莫大なタクシー代を使い続けてるのは、「絶対に倒産しない」っていう物理的な理由の他に、もっと根本的な体質が原因なんじゃないかって思ってる。それは、ドライバーから巻き上げたガソリン税しかり、視聴者から巻き上げた受信料しかり、「どうせ民間から集めたお金だから」っていう、お金を大切に思わない意識が働いてると思うのだ。一生懸命に努力して手にしたお金じゃなくて、自動的に転がり込んで来るお金だから、「大切に使おう」っていう意識が希薄なんだと思う。それどころか、「使わなくちゃ損だ」って意識まであるから、これほどまでにムダ遣いができるんだと思う。どっちにしても、スーパーのレジ袋1枚を節約するために国民がエコバッグを持ち歩くことよりも、国や公共放送局が「タクシー禁止」にすれば、遥かに環境のためになると思う今日この頃なのだ。
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