北京五輪と地球の格差
あたしは、2年近く前から書いて来たように、北京オリンピックには反対してる。そして、ニポンは、北京オリンピックをボイコットすべきだって主張して来た。過去ログも読まずに、その日の日記の中の一部分だけから意見や反論をメールして来るメンドクサイ人のために書いとくけど、あたしが北京オリンピックに反対してるのは、中国という国が、現時点では、とても「平和の祭典」を開催するにあたいしない国だと思ってるからだけど、それは、チベット問題とは関係ない。
あたしは、北京オリンピックには反対してるけど、何かにつけて中国を批判してる偏向的で視野の狭い人たちとはぜんぜんスタンスが違う。あたしは、中国の歴史や文化をリスペクトしてるし、中華料理も好きだし、マージャンもパンダも好きだし、中国人のお友達もいるし、中国は大好きな国のひとつだ。第一、このニポンの文化の多くは、中国から入って来たものが変化して出来上がったものなんだから、中国の文化がなければ、ニポンの文化も現在には至らなかったからだ。
だから、あたしは、歴史的事実をねじ曲げてまで、ヤミクモに中国を批判してる頭のおかしい人たちのことを「ニポンの恥」だと思ってる。多くのマトモな中国人たちが、何かにつけてニポンを批判する一部の中国人のことを「中国の恥」と思ってるように。
で、中国政府によるチベット弾圧なんて、別に今に始まったことじゃないのに、突然、雨後のタケノコのようにニョキニョキと顔を出して来た自称チベット支持者たちを見てると、あたしは、ふだんはサッカーなんかに興味ないクセに、ワールドカップが始まったトタンにブルーのユニフォームを着て大騒ぎを始める恥知らずどもとおんなじ匂いを感じる。
今から60年も前、1949年から始まった中国共産党によるチベット弾圧。そして、1966年からの「文化大革命」という名のジェノサイド。こうした大問題をすべてスルーして来た人たちが、どうして今になって急に騒ぎ始めたのかって言えば、それは、ニポンがネット社会になったからで、これは、ブログの炎上の実写版だと思う今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?
‥‥そんなワケで、あたしは、ふだんは興味もないことなのに、その時だけ大騒ぎする人たちは、別にキチンとした考えや思想なんて持ってないと思ってる。今回、急に「チベット支持者」になった人たちにしても、最初は、もともと中国のことを嫌いだった人たちが、中国を批判する材料としてチベット問題を利用してるだけだと思ってた。だけど、それなら、まだマシだった。偏向的だし、あたしとは正反対の考えだけど、それでも一応は政治的な思想に基づいた大騒ぎなワケで、幼稚だとは思うけど、方向性にブレはないから、「まあいいんじゃない」って感じで見てた。
だけど、実際には、ぜんぜん違ってた。政治的な思想もなければ、自分自身の考えすらもってない人たち。どこかに火ダネがあれば、ソッコーで押し掛けて、燃料を投下して火事を大きくしたいだけの人たち。見ず知らずのアカの他人のブログのコメント欄に押し寄せて、誰かが作った低能なAAをコピペし続け、相手が迷惑してる姿を想像して、パソコンの前でニヤニヤしてる人たち。ようするに、誰かに嫌がらせをしてストレス発散したい人たちや、それに便乗して大騒ぎしたいだけの人たち。急に湧いて来た自称チベット支持者たちって、ほとんどがこんな人たちだ。
そして、こうした急に湧いて来た自称チベット支持者たちに誰よりも迷惑してるのが、ずっと前からチベット問題に目を向けて来た本物のチベット支持者たちだ。あたしは、4月29日の日記、「長野聖火リレーの真実」で、長野の聖火リレーの現場に行って、ヤタラと中国寄りの警護をしてた警察官たちから酷いことをされた1人のチベット支持者の日記を転載させていただいたけど、この人にしても、何年も前に実際にチベットに行き、自分の目でチベットの現実を見て、そして、このままじゃいけないと感じて、中国政府によるチベット弾圧に対して声をあげるようになった人だ。こうした本物の支持者たちは、ホントに迷惑してるのだ。
‥‥そんなワケで、話はクルリンパと戻るけど、あたしが、チベット問題とは関係なく北京オリンピックに反対してるのは、今までに何度も書いて来たように、中国政府が北京オリンピックを誘致、開催するために、何万匹もの野良犬や、何十万匹もの野良猫を殺し続けて来たからだ。あたしは、最初は、2008年のオリンピックが中国に決まり、中国政府がこの「平和の祭典」を開催することを契機にして、それに見合っただけの国になれるように努力して行くってのなら、応援するつもりでいた。
でも、フタをあけてみたら、やっぱり「外ヅラばかり気にする中国政府」っていう、いつものパターンが炸裂した。オリンピックの会場の周りだけ「整備の行き届いた先進国」っぽく見せるために、何万匹もの野良犬を殺し始めた。世界各地の動物愛護団体が抗議したけど、中国政府はシカトして、野良犬の駆除が終わったら、今度は何十万匹もの野良猫を殺し始めた。世界中の声を無視して、何の罪もない犬や猫たちを殺し続けた。だから、あたしは、そんなことまでして開催して「平和の祭典」などと言えるのか!って思って、ニポンは北京オリンピックをボイコットすべきだって結論に達したのだ。
あたしは、これほど酷いことをしてまでムリに開催する「人間だけの平和の祭典」なんか、とてもじゃないけど支持できない。こんな最低なイベントに関わってる人間どもなんか、みんな、犠牲になった数えきれないほどの犬や猫たちに呪われてしまえばいいと思ってる。だけど、多くの先進国の代表者たちが、次々と開会式への出席を辞退してるってのに、このニポンの政府は、中国政府に負けず劣らずの「外ヅラ重視」みたいで、チベット問題はまるで腫れ物扱いだし、ダライラマが来日したって平然とスルー。挙句の果てには、政府の宣伝部隊であるマスコミを総動員して、あまりにもわざとらしいオリンピックムードの演出に余念がない。
カエル並みの知能しかない恥知らずの水泳選手に至っては、長年サポートして来てくれたスポンサーの水着を脱ぎ捨てて、バカのひとつ覚えのスピード社の水着を着るとか言い出す始末。犬や猫でさえ3日飼ったら恩を忘れないってのに、こんな犬や猫にも劣るようなヤツは、トップアスリートどころか、人間として最低だ。本物のトップアスリートなら、長年自分をサポートし続けて来てくれたメーカーに、今こそ恩返しする時じゃないか。スピード社の水着を着た各国の選手たちに、ニポンの水着で勝ってやるチャンスじゃないか。
あたしは、こういう男が大っ嫌いだ。バンドが売れたトタンに、それまでずっと支え続けて来てくれた彼女をまるでガスの切れた百円ライターのようにポイッと捨てて、売れてからすり寄って来た美人でセクシーな女を彼女にしちゃうような男。やっと売れたのは、自分の努力もあっただろうけど、精神面でも経済面でも支え続けて来てくれた彼女のオカゲなのに、ようやく恩返しできる時になったと思ったら、恩返しどころか正反対の酷い裏切り。こんなことまでして金メダルが欲しいなんて、どんなに悪いことをしてもお金さえ儲かればいいっていう六本木ヒルズの守銭奴どもと何も変わらない。
有名メーカーのシューズを履いた各国の選手たちに、ぶっちぎりの大差をつけて優勝したマラソンのアベベは、裸足だったんだぞ! 自分をサポートし続けて来てくれたメーカーの水着を着ないってんなら、フルチンで泳いで優勝してみろってんだ! それが男だろ! それでこそホントの「金メダル」だろ!‥‥って、寒い上に下ネタっていう最悪のパターンも織り込みつつ、あたしは、これほどアホなことはないと思ってる。
風邪薬を飲んでもドーピング違反になるほど厳しいスポーツの世界なのに、なんで「着用するとタイムが1秒速くなる水着」が認められてんの? その水着を着たか着ないかで1秒もタイムが変わるんなら、全員におんなじ水着を着せるか、もしくはその水着を禁止にしなかったら、公平な競技にならないじゃん。一部のお金持ちの国の選手だけが「着用するとタイムが1秒速くなる水着」で出場できるなんて、こんなの、どう見ても反則じゃん。それなら、空気抵抗を最小限にしてタイムが1秒速くなるフェイスガードとか空力ヘルメットとかを開発したら、それを装着して100m走に出場してもいいの? ジャンプ力が20%アップする、ものすごい反発力を持ってる新素材のソールのシューズが開発されたら、それを履いて走り高跳びや走り幅跳びに出場してもいいの?
‥‥そんなワケで、あたしは、温室効果ガスの「排出量取引制度」って、スピード社の水着と似たようなもんだと思ってる。世界の国々で話し合い、歩調を合わせて温室効果ガスの排出量を減らしてかなきゃなんないのに、お金のある先進国は、お金のない発展途上国から、排出枠を買うことができるだなんて、これほどアホなことはない。ようするに、ものすごくお金のある国なら、今よりもっと温室効果ガスを排出したって、お金にモノを言わせて発展途上国から排出枠を買い集めれば、自分の国のノルマを果たしたってことになるのだ。こんなの、9万円もするスピード社の水着を買うことのできない国の選手と、予備の水着まで何着も買えるような国の選手とが競争するようなもんで、国同士の格差を広げることにしかつながらない。
私たちは、すでに、大量の温室効果ガスを排出しなかったら生活できないような社会を形成しちゃった。水道の蛇口からいつでも飲めるお水が出て、テレビやエアコン、冷蔵庫や洗濯機、自家用車やパソコンのない生活なんて考えられない。一度、便利な生活を手に入れちゃったんだから、もうそれを手放すことなんかできない。だけどあなたたちの国は、まだ発展途上で、私たちのような家電にあふれた生活どころか、お水も井戸まで汲みに行かなきゃならない。病院や小学校の数も足りない。自家用車なんか持ってる人もいないから、温室効果ガスなんてほとんど排出してない。だから、そのぶんの枠を売ってくれよ‥‥ってワケだ。
そして、そうした発展途上国にしてみれば、自分たちは何もしてないのに、雲の上のような生活をしてる国の人たちが、勝手に地球の環境をメチャクチャにしてくれたオカゲで、目に見えない「空気を汚さない権利」なんてものが莫大な金額で売れることになった。何も生産せず、何も輸出せず、これまで通りの生活をしてるだけで、大金が転がり込んで来るってスンポ―だ。こりゃあ願ってもない話だ‥‥ってワケだ。
ようするに、需要と供給との相互利益が生じてるんだから、一見、良さそうな話みたいに見えるんだけど、果たして、ホントにこれでいいのだろうか? ひと昔前に、「金で買えないものはない!」って豪語して、今や刑務所に片足をつっこんでる金の亡者がいたけど、各国で話し合って決めた温室効果ガスの排出量の枠までもが、売買の対象になってもいいんだろうか? こんなことしたら、せっかく決めた排出量の枠の意味がなくなっちゃうし、極端な言い方をすれば、「お金を持ってる国は環境破壊をしてもいい」ってことになっちゃって、本末転倒だと思うんだけど。
‥‥そんなワケで、あたしは、この国の中で「お金持ち」の部類に入る与党の政治家たちだけで決める法案て、自分たちお金持ちだけが得をするような法案ばかりだと思う。そして、先進国だけが集まって決めてる世界に関する決まりごとも、自分たち先進国だけが得をするようなことばかりだと思う。そうじゃなかったら、温室効果ガスの「排出量取引制度」なんてアホな制度、考えつくハズがないと思うからだ。そして、こんなアホな制度を実施した場合に、行きつく先は、先進国と発展途上国との格差の拡大でしかない。一部のお金持ちだけが得する政策を推進したコイズミ改革によって、この国の中が格差だらけになったように‥‥なんて思う今日この頃なのだ。
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