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2008.07.10

食品偽装は日常チャーハン

「今度は鶏肉の産地偽装が発覚!」ってテレビや新聞で騒いでるから、「またかよ?」って思ったら、不思議なことに、2年も前の「2006年7月」の事件が、今になってニュースになってんだから、あたしはニワトリみたいに首をひねっちゃったよ。で、今回の産地偽装は、食肉会社「山形屋」(東京都江戸川区下篠崎町4-7)の社長、奥山芳雄(65)が、ブラジル産の鶏肉を岩手産の国産品に偽装して、学校給食用に納入してたってものだ。

 

犯行が行われたのは、2006年7月3日から19日にかけてで、奥山芳雄は、千葉県の浦安市東野給食センターなど市内3カ所の給食センターに、計14回に渡って、「岩手県産」と表示したニセモノの証明書を添付して、ブラジル産の鶏肉を計1235キロ納入した。この偽装鶏肉は、市内の25校の小中学校の給食で、生徒たちが食べたそうだ。そして、このうちの680キロぶんを立件した千葉県警浦安署は、9日付けで「不正競争防止法違反容疑」で書類送検したそうだ。

 

つまり、犯行が行われたのは2年前だけど、ようやく立件して書類送検したから、今回、テレビや新聞で騒いでるってワケだけど、このオヤジ、この2年間、何のオトガメもなしに平然と肉屋を経営してたんだよね。そして、これからも、ナニゴトもなかったかのように肉屋を経営してくんだよね。つまり、ツッコミどころは2つあるってことだ。何でこんな事件を立件するのに2年もかかったのかってことと、何でこれほどの犯罪を犯しても営業取り消しや懲役刑にならないのかってことだ。

 

だけど、何のオトガメもなしって言っても、今回のケースは「不正競争防止法違反容疑」で書類送検されたんだから、他の同様のケースよりは遥かに重い処罰を受けてるのだ。食品の産地偽装なんて、たいていの場合は、自治体などによる文書や口頭での「改善命令」だけで、警察沙汰にもならずに終わっちゃう今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?

 

 

‥‥そんなワケで、次から次へと発覚してる食品の産地偽装だけど、いつもあたしが「氷山の一角」って言ってるように、摘発されてるのは「運の悪かった業者」だけなのだ。今回の「山形屋」の奥山芳雄にしたって、テレビのニュース番組のインタビューに対して、まったく悪びれる様子もなく、こんなセリフをノタマッてた。

 

 

「大なり小なり、みんなやってることだからね」

 

「(産地偽装なんて)どこでもやってることだよ」

 

「うちはたまたま刺されて捕まっちゃったけどね」

 

 

この「刺されて」ってのは、「密告されて」って意味だ。今回、「山形屋」が摘発されたのは、内部事情に詳しい者が、市に密告したことから発覚した。だから、もともと「山形屋」で働いてて、この社長に恨みを持ってる者なのか、それとも、商売ガタキなのかは分からないけど、とにかく、内情を知る誰かが密告したことによって発覚したってワケで、それに対してこの社長は、「うちはたまたま刺されて」って言ってるのだ。

 

ちなみに、内情を知る者が市に情報提供して、市が詐欺容疑で浦安署に告発したのは、2006年11月だ。つまり、犯行の4ヶ月後ってワケで、翌月の12月には新聞にも掲載されてる。それなのに、何で立件に2年近くもかかったんだろうか? 浦安署でこの事件を扱った担当者って、本気で仕事をしてんだろうか? それとも、自分が食べたワケじゃないから、どうでもいいと思ってんだろうか?

 

‥‥そんなワケで、この厚顔無恥な奥山芳雄ってオヤジが、まったく悪びれる様子もなく、平然とした顔でノタマッてる「うちはたまたま刺されて捕まっちゃったけどね」ってセリフは、スピード違反の取り締まりで捕まったヤツの「みんな120キロで走ってんのに、たまたまオレだけ捕まっちゃったよ。あ~あ、ついてねえな‥‥」って感覚とおんなじなんだろう。そして、実際に、他の多くの食品業者も、平気でスピード違反をしてんだろう。

 

で、このオヤジのスットボケた顔とセリフで思い出したのが、こないだも書いたけど、産地偽装食品のメッカの「宮崎県」で、台湾産のウナギを宮崎産として、そのまんま東のシールまで貼って売りさばいてて、去年の9月に摘発された「石橋淡水」の取締役、石橋政男だ。石橋政男も、テレビカメラに向かって、平然とこうノタマッてた。

 

 

「うちだけが産地偽装をしてるわけじゃない」

 

「全国の業者を調べたら日本中が大変なことになる」

 

 

‥‥そんなワケで、一連の耐震偽装事件が騒ぎになってた時に、「全国のマンションの耐震強度を再計測すべきだ」っていう野党議員からの声に対して、当時のコイズミ政権下で自らを「偉大なるイエスマン」だって言ってハバカラなかった武部ブタは、「そんなことをしたら日本中が大変なことになる!」って言ってたよね。そして、政府と国交省が手を組んで、必死に火消しをして、末端の数人だけに罪を押しつけて、99%の悪人たちを守ったんだよね。それも、莫大な税金を使って。

 

もう全国の人たちがウスウスと感じてるように、今や衣食住のすべてが偽装だらけのニポンなんだから、ホントにすべてを調べたら大変なことになるワケで、そんなことがバレちゃったら国の責任も問われちゃうワケで、フクダちゃんの引責くらいじゃ済まなくて、与党はジ・エンドになっちゃう。だからこそ、どんな偽装も見て見ぬフリを続けて来たんだし、場合によっちゃ火消しに走って来たってワケだ。それにしても、政府が、税金を使って、消費者を騙してる悪党どもを守り続けてるだなんて、今どき原宿のホコテンで竹の子族が輪になって踊り出しそうなほどシビレちゃうよね。

 

今回の奥山芳雄のニュースを耳にした時、あたしは、「また山形屋かよ」って思ったんだけど、それは、普通のブロイラーの肉を加工した商品に、そのまんま東の似顔絵を使って、「宮崎県産」の地鶏として販売してたのが、宮崎県の「山形屋」ってデパートだったからだ。でも、チョコっと確認してみたら、これは、たまたま名前が一緒なだけで、何の関係もなかった。宮崎県のデパートのほうは、濁点がつかなくて「やまかたや」って読む。今回の「山形屋」のほうは、濁点がついて「やまがたや」って読む。そして、まったく関係ない。

 

だけど、まったく関係ないのに、名前も一緒ならやってることも一緒なんだから、マジで奥山芳雄の言ってる通りに「どこでもやってることだよ」ってことなんだろう。それにしても、正規の国産の鶏肉の半額にあたる1キロ310円でブラジル産の鶏肉を大量に仕入れて、それを国産の鶏肉に偽装して、国産の鶏肉の値段で売ってたんだから、市が告発した内容の通り、どう見ても「詐欺罪」だと思うんだけど、どうして警察は「不正競争防止法違反容疑」なんかで立件したんだろう?‥‥って思ったら、市はお金を払う前に「山形屋」の偽装を知ったために、お金を払ってなかったんだって。それで、お金を払ってなければ「詐欺罪」は適用されないってことで、この「不正競争防止法違反容疑」で立件するしかなかったんだって。

 

ようするに、振り込め詐欺に引っかかって、ATMからお金を振り込んじゃったら相手は「詐欺罪」になるけど、振り込む寸前に気づけば、相手は「詐欺罪」にはならない‥‥てのとおんなじで、あたしは、コレッて、なんだかな~って思う。だって、私利私欲のために他人を騙してお金を巻き上げるなんて、人間として最低最悪の非道であり、成功しようが失敗しようが、こうした行為を行なった時点で、一律「無期懲役」にすべきだと思うからだ。

 

‥‥そんなワケで、あたしは何度も書いて来たけど、とにかくニポンの法律は、罪に対する罰がユルすぎる。何しろ、家族を3人も殺した凶悪犯が、精神ナントカで無罪になっちゃうなんて、とてもマトモとは思えない。この凶悪犯を死刑にするだけじゃなくて、こんなトンチンカンな判決をくだした裁判官も、一緒に死刑にして欲しいくらいだ。とにかく、この国の司法は、どう考えてもおかしい。食品の偽装をしたら懲役20年、官僚が居酒屋タクシーに乗ったら無期懲役、政治家がワイロをもらったら死刑、都知事が税金を私物化したらその場で射殺‥‥って、これくらいは普通だと思う。だから、あたしは、早く裁判員制度が始まって、早くあたしんとこに連絡が来て欲しいと思ってる。あたしが裁判員になったら、情状などいっさい認めずに、カタッパシから死刑にしてやるつもりの今日この頃だからだ。

 

 

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