顔のでかい男にはご用心
いつもテレビで見てた女性アイドルや女優さんに、どこかで実際に会ったりすると、多くの人が驚くのが、「顔が小さい」ってことだ。テレビで見てるだけだと分からないけど、実際に会うと、みんな驚く。もちろん、普通の顔の大きさのタレントもたくさんいるけど、「可愛い系」や「美女系」の場合は、たいてい一般よりも顔が小さい。だから、アイドルなら、身長が低くてもスタイルが良く見えるし、女優なら、さらにスタイルが良く見える。そして、これは、モデルになると、とても自分とおんなじ人類とは思えないほどのレベルになって来る。
だから、一般の女の子たちも「小顔」に憧れて、なるたけ顔が小さく見えるようなヘアスタイルをしたり、メークをしたりする。今の若い子たちが、トップを盛り上げたり、サイドを巻き髪にしてるのも、流行ってだけじゃなくて、顔を小さく見せる効果があるからだ。さらには、顔面マッサージをしてみたり、SMプレイにでも使いそうな「小顔マスク」をして寝てる子もいる。それほど、女の子は、「小顔」に憧れてるのだ。
確かに、女性の場合は、顔は大きいより小さいほうがキレイに見えるけど、これが男性になると、あんまり顔が小さいのはおかしく見える。たとえば、速水もこみちとか、セイン・カミュとか、あんなに背が高いのに、顔が小さすぎて、バランスがおかしく見える。まあ、セイン・カミュの場合は、外国人だから、頭蓋骨の形もニポン人とは違うし、それほどおかしくは見えないけど、速水もこみちは思いっきりおかしい。顔の造作は整ってるし、身長も高いし、脚も長くてスタイルはいいのに、カンジンの顔と体とのバランスがおかしいから、全身を見ると、ヘラブナ用のウキみたいに見えちゃう今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?
‥‥そんなワケで、あたしは、顔の大きさをどうこう言うよりも、その人の体の大きさとのバランスが重要だと思ってる。たとえば、ジャイアント馬場とか、アンドレ・ザ・ジャイアントとか、チェ・ホンマンとかって、顔だけを見たらものすごく大きいハズだ。たぶん、普通の人の1.5倍くらいあるかもしれない。だけど、身長も2m以上あるから、全身を見ればバランスがとれてる。逆に、この人たちの体に、普通の人の頭を乗せたら、それこそ速水もこみちみたいになっちゃうと思う。
結局、ナニゴトも基本的にはバランスの問題だと思うんだけど、そうそう顔と体のバランスのいい人ばかりいるワケじゃなくて、いろんな人がいる。だから、顔の面積だけを見れば、AさんよりBさんのほうが大きくても、Aさんの身長が160cmで、Bさんの身長が180cmだったために、顔の面積の小さいほうのAさんだけが「顔が大きい」って悩んでるってケースもあると思う。
ちなみに、あたしの場合は、顔の大きさは普通だと思うけど、肩が「イカリ肩」気味なので、そのぶん顔が小さく見えるっていう特権?がある。だから、もしもあたしが「なで肩」だったら、顔は大きめに見えてたハズだから、顔が小さく見えるIKKOさんみたいなヘアスタイルにしてたかもしれない。男性の場合は、女性とは逆で、顔は小さいより大きいほうが男らしく見える。だから、男らしく見られたくないIKKOさんは、顔が小さく見えるヘアスタイルにしてるってワケだ。
でも、この場合の「男らしい」ってのは、8月14日の日記、「ハイカラきっこが通る」の中で書いた「バンカラ」みたいな方向性の「男らしい」だから、女性にモテるとかモテないとかの基準にはならない。特に、最近は、ジャニタレとかホストとか、フニャフニャしたヘナチョコ野郎を好きになるような女性も多いから、男性でも、顔は大きいより小さいほうがモテる時代になって来たのかもしれない。ただ、あたしの個人的な好みとしては、やっぱり男性の顔は、小さいよりは大きいほうが好きだ。
いつも言ってるように、感性や嗜好や美意識は人それぞれだから、顔の大きい男性が好きな人もいれば、顔の小さい男性が好きな人もいるワケで、あたしにはおかしく見える速水もこみちにも、それなりのニーズがあるってワケだ。だから、どんな顔の大きさの男性を好きになろうとも、それはその女性の自由‥‥って、いつもはコレが結論なんだけど、今日は、そうじゃないんだな、これが。
‥‥そんなワケで、長い前フリが終わって、ようやく本題に入るけど、8月20日付の「サイエンス誌」の電子版の記事に、「顔のでかい男性は攻撃的な性格をしてる」っていうレポートがあった。「The Face of Aggression (攻撃型の顔)」っていうレポートなんだけど、内容をフランク・ザッパに説明すると、男性が成長して行く過程で、思春期から成人するくらいまでの間に、「テストステロン」ていう男性ホルモンによって、男性の顔は大きくなるそうだ。ヒタイやアゴが張ったり、顔の幅が大きくなったりと、発達させるそうだ。
ようするに、思春期までは、男性も女性もおんなじくらいの顔の大きさなんだけど、思春期ころから、男性だけ「テストステロン」の分泌によって、女性よりもひとまわり大きな顔へと発達して行くってことらしい。そして、「テストステロン」の分泌量も人それぞれだから、少ししか分泌されなかった人はそんなに発達しないし、多量に分泌された人はそのぶん大きな顔になる。で、この時期に「テストステロン」が多く分泌された人は、顔が大きくなるだけじゃなくて、攻撃的な性格になるってことが分かったって書いてあった。つまり、顔の大きい男性は、顔の小さい男性よりも攻撃的な性格をしてるってことなのだ。
ちなみに、精子と卵子がくっついて、お母さんのお腹の中に命が芽生えた時には、男の子も女の子も似たような脳みそをしてるそうだ。そして、妊娠6週目から24週目にかけて、男の子にだけ多量の「テストステロン」が分泌されて、それによって、脳みその中の女性的な特徴が破壊されるそうだ。だから、男性として生まれたのに自分を女性だと思ってる性同一性障害の人って、何らか原因で、この時期に「テストステロン」が分泌されなかった人なんだと思う。性同一性障害の人の脳みそを調べると、肉体的な性別は男性なのに、脳みそは女性的な特徴を持ってたりするからだ。
それで、この「テストステロン」てのは、男性の股関にぶらさがってる「おいなりさん」から分泌される。だから、男性として生まれたのに自分を女性だと思ってる性同一性障害の人は、思春期になる前に「おいなりさん」を取っちゃえば、顔が大きくなったり、男性的な顔立ちになったりせず、その後の性転換手術にもプラスに働くってワケだ。現実的には、思春期になる前に「おいなりさん」を取るってのは難しいだろうけど。
で、ダッフンしちゃった話をモトに戻すけど、「テストステロン」て言う男性ホルモンによって、男性の顔が思春期ころから大きくなり始めるってことは、去年、イギリスのロンドン自然史博物館の古生物学者、エリナー・ウェストン博士が発表したものだった。それで、この研究結果に興味を示したのが、カナダのブロック大学の行動神経学のシェリル・マコーミック博士と心理学のジャスティン・カー博士だった。そして、この2人が中心になって、男性の顔の大きさが、男性的な攻撃性と比例してるかどうかを確かめる研究をスタートさせたのだ。
まず、88人の男性と女性の協力者を募り、全員の顔のタテとヨコの長さを測定した。それから、ランダムな組み合わせで、「相手のポイントを奪って自分のポイントにする」ってルールのゲームをやらさせて、その統計をマトメた。ようするに、自分だけが得点を重ねて行けるゲームじゃなくて、相手を攻撃して相手の得点を奪い取らないと、自分の得点を増やすことができないゲームってワケだ。そして、誰が勝ったとか、誰が何点取得したとか、そうした結果だけじゃなくて、どんなふうに攻撃するかっていうゲーム中の各プレイヤーの様子も観察した。
そうしたところ、女性の場合は、顔の大きさに関係なく、全体的に男性よりも攻撃性が低いってことが分かった。そして、男性の場合は、顔が大きい人ほど、ゲーム中に「より多くの攻撃性を示した」っていうデータが出たのだ。そして、今度は、乱暴なことでオナジミのプロのアイスホッケーの選手たちの顔写真から、それぞれの選手の顔の大きさを割り出して、試合中の暴力行為によってペナルティーボックスで過ごした時間の合計とを比較してみた。そしたら、「顔の大きな選手ほど、ペナルティーボックスで過ごした時間が長い傾向にあった」ってことが分かったそうだ。
ここまでは、分かりやすくするために、単に「顔が大きい」って書いて来たけど、厳密に言うと、これは「顔の面積」だけの問題じゃなくて、顔の幅と、顔のタテの長さとの比率が重要なポイントになるそうだ。さらに厳密に言うと、頬骨かに頬骨までの幅と、上アゴからヒタイまでの長さの比率が問題になる。思春期に「テストステロン」によって発達するのは、主に顔の幅だから、おんなじ面積の顔でも、タテ長の顔よりも横幅のある顔のほうが攻撃的になるそうだ。だから、顔が大きくても温和な男性も多いだろうし、顔の面積は小さくても、タテヨコの比率によっては、標準よりも攻撃性の高い性格の男性もいるってことだ。
ケンカなどで相手を脅したり威圧したりする時に、自然にミケンにシワを寄せて眉を下げ、上クチビルを上げるような表情をするのは、無意識のうちに、上アゴからヒタイまでの長さを縮めて、顔の横幅を大きく見せようとする威嚇心理によるものだとも書かれてる。そう言えば、動物的で野蛮な人ほど、いい年こいても恐い顔して相手を威嚇するよね。どっかの都知事とか(笑)
で、今回のレポートでは、「顔の大きい男性はすべて攻撃的だ」とは言っていない。これは、あくまでも「そうした傾向にある」って言ってるだけだ。でも、アイスホッケーの選手たちを調べた結果、顔の大きさやタテヨコの比率から、その男性の攻撃性の「約30%は予見できる」としてる。そして、この研究結果に対して、イギリスのブリストル大学の心理学者、イアン・ペントン・ヴォック博士は、「人間の挙動がどのように発展して来たのかを解明する手掛かりとして、非常に興味深い内容です。これは、人間の身体設計にも通じることです」って言ってる。
‥‥そんなワケで、人間は誰だって、見かけだけで判断されるのはイヤだと思う。例えば、ニポンでは、昔から「オッパイの大きな女は頭が悪い」って言われてるけど、オッパイの大きな女性にしてみれば、これほど腹が立つ決めつけはないだろう。もちろん、これは、単なる「偏見を持った男性側からのイメージ」ってだけで、「オッパイにばかり栄養が行っちゃって、オツムのほうが発達してないんだろう」っていう、どっかの都知事みたいな、時代錯誤で女性蔑視の感覚によるものだ。
だけど、今回の「顔の大きい男性は攻撃的な傾向が強い」ってのは、何の偏見でも決めつけでもなく、ちゃんとした調査、研究に基づいたものだ。思春期に「テストステロン」が多く分泌された男性ほど、攻撃的な性格になるってことの「視覚的差異」なんだから、このレポートが示してる通り、その男性の顔を見れば、約30%はその人の攻撃性を予見することができるってワケだ。
で、タレントで「顔の大きい男性」って言うと、あたしがパッと思いつくのは、トミーズ雅と土田晃之くらいしかいない。たまたま2人ともお笑いの人だけど、もうひとつの共通点は、2人ともケンカが強そうだってことだ。トミーズ雅は、元プロボクサーで、日本スーパーウェルター級の1位まで行ったそうだから、「強そう」ってよりも、ホントに「強い」だろう。それから、土田晃之も、ことあるごとに昔のヤンキー時代の写真を見せびらかしてるし、体も大きいから、それなりに強そうには見える。もちろん、「強い」とか「強そうに見える」ってことと、「攻撃的な性格」ってこととは直結させられないけど、少なくとも、さだまさしやカラテカの矢部よりは、トミーズ雅や土田晃之のほうが遥かに攻撃的に見える。
‥‥そんなワケで、「男性の顔は、小さいよりは大きいほうが好きだ」って思ってたあたしだけど、タレントとかを見てるぶんにはそれでもいいけど、自分が付き合うとしたら、この感覚はヤバイってことが分かった。顔が大きい男と付き合ったら、何かあるたびに逆ギレされて、殴る蹴るの暴行を受けて、ボコボコにされる恐れがある。そして、普通の顔の大きさの男でも、顔の幅が広い場合は、ボコボコにされて病院送りにされる恐れがある。だから、あたしの望む平和的な交際をするためには、どんなにおかしく見えても、速水もこみちみたいなヘンテコなバランスの男にしなくちゃいけないと悟った今日この頃なのだ。
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