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2008.08.09

東京オンリーピック開幕!

暦の上では「立秋」を過ぎたけど、連日の猛暑はまだまだ続いてるし、何よりもつらいのが熱帯夜だ。昼間はどんなに暑くても、夜になると少し涼しくなるのが普通なのに、今年の夏は、夜になっても暑いままだ。「絶対に、エアコンだけは、使わない」っていう五七五を夏場の座右の銘にしてるあたし的には、扇風機をつけてもモワ~ッとした熱い風が来るだけだし、窓をあければグーグルの「ストリートビュー」であたしのマンションを見つけた変質者が入って来そうだし、仕方ないから、水風呂に入ったり氷マクラをしたりして何とかシノイでる。

で、この暑さをさらに何倍にもしてるのが、テレビがムリヤリに盛り上げようとしてる史上最低の「北京オリンピック」だ。何万匹もの犬を殺し、何十万匹もの猫を殺し、住んでる人たちまで強制的に排除して、何が「平和の祭典」だって言うんだろう? 数メートルおきに並んだ武装警官による徹底的な身体検査、ホテルなどの電話回線やインターネットの徹底監視、トドメは地対空ミサイルまで配備して、どこが「平和の祭典」だって言うんだろう? 未だに復旧が後回しになってる四川大地震の被災者たちは、いったいどんな思いでこのバカ騒ぎを見てるだろう?

北京を近代都市に見せるために、「鳥の巣」の近くに急ピッチで建設してたビルが、オリンピックの開催に間に合わなかったとかで、建設中のビル全面を巨大な布で覆い隠したんだけど、あたしが何よりも呆れ果てたのは、その布にリアルな「ビルの絵」が描いてあったことだ。窓の1枚1枚から、果てはガラス張りのエレベーターの中にいる人まで、本物のビルそっくりの絵を描いた巨大な布をかぶせて、遠くから見ると立派なビルに見えるってスンポ―だ。これこそが、「都合の悪いものはすべて隠す」「表面上だけを取りつくろう」っていう中国政府お得意の「外ヅラ至上主義」そのものだと思う今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、立て続けにバスが爆破されたり、警官の列にトラックが突っ込んで爆発したり、ニポンから中国へ向かう旅客機に爆破予告がされたり、取材中のニポン人の記者が武装警官から暴行を受けて、肋骨3本にヒビが入る全治1ヶ月の重傷を負わされたりと、中国はまるで戦場のようだ。だけど、これは別に、北京オリンピックが開催されるからテロが多発してるワケじゃない。もともと、こうしたテロが多発してる危険な国で、オリンピックを開催することにしたってだけの話なのだ。そして、建設が間に合わなかったビルに布をかぶせて隠すがごとく、こうした自国の「恥部」にも布をかぶせたい中国政府だけど、あまりにも多発してるからインペイ工作が間に合わず、ほとんどが垂れ流し状態だ。そのため、オリンピックで盛り上がってる一部の地域の映像だけを繰り返し繰り返し放送して、まるで「テロなど大したことない」かのような印象操作に必死だ。

こうした中国政府による必至の「外ヅラ大作戦」で、オリンピックの開催中は、町の人たちの服装まで規制されるそうだ。この暑さだから、町の男性の多くは上半身が裸だったりするんだけど、これもすべて規制されて、服を着ないと外に出ちゃいけないんだそうだ。貧乏な家の子なんか、パンツ一丁でハダシで走りまわったりしてるんだけど、これもNG。テレビに映ってる「オリンピックを喜んでる人たち」なんて、中国人の中でも都市部で生活してる、ある水準以上の生活をしてる人たちだけであって、その何十倍、何百倍もいる貧しい人たちは、オリンピックなんかとは無縁の生活をしてる。それどころか、オリンピックによる数々の規制によって、仕事ができなくなったり、住む場所を追われたりしてるんだから、ホントに気の毒だ。

何ヶ月もかけて作った野菜や果物が、オリンピックによる自動車の規制で出荷することができずに、畑のワキに積まれたまま腐ってる。他にも、露天商たちはカタッパシから追い払われちゃったし、ちゃんとした売店や店舗だって、主要の駅周辺とかのお店はみんな強制的にシャッターを下ろされてる。これじゃあ、庶民は生活もできやしない。そして、こうしたバカバカしい「体面作り」に関して、中国人の考えはいろいろで、北京の大学生の中には、「こんなことなどせずに、ありのままの中国を見せるべきだ」って言ってる人も多い。

あたしは、中国は好きな国だから、中国政府のこんなバカげた「外ヅラ大作戦」のセイで多くの人たちが苦しんでることを知って、胸が痛くなった。中国政府は、オリンピックによる経済効果に期待してるみたいだけど、そんなの、政府と癒着してる一部の大企業だけの話で、ホソボソと生活してる多くの人たちは、仕事や住む場所まで奪われてるのだ。何十万という犬や猫の命を奪い、数えきれないほどの人たちを犠牲にして、四川大地震の被災者たちを後回しにしてまで、どうしてこんなにまでムリしてオリンピックなんかを開催しなくちゃならないのか、あたしにはまったく理解できない。そして、これほど酷いバカ騒ぎの片棒を担いで、必死に盛り上げようとしてるニポン政府にもヘドが出る。ニポンがマトモな先進国なら、こんな茶番劇などボイコットするのが当然だ。それなのに、ほとんどの国民がシラケきってるこんなインチキオリンピックなんかを必死で盛り上げようと演出しちゃって、バカ丸出しとはこのことだ。

「トルキスタン・イスラム党」や「東トルキスタン・イスラム運動」や「東トルキスタン解放組織」を始めとした複数のテロ組織から「競技場を爆破する」「街の中心部を総攻撃する」「競技会場に旅客機を墜落させる」っていうテロ予告まで出てるのに、それでも、わざとらしい笑顔で「金メダルはいくつ獲れるでしょうか?」なんて抜かしてるニポンのテレビのアナウンサーを見ると、あまりにもシラジラしくて笑うに笑えない。もしもホントにテロが起こり、多くの人たちが亡くなったら、いったいどうするつもりなんだろう? こんな「平和の祭典」なんか見たことも聞いたこともない。

だいたいからして、中国に住んでる中国人たちのほとんどが観ることもできないようなものを果たして「中国のオリンピック」と呼べるのだろうか? 電気どころか水道も寸断された場所に取り残されてる人たちや、仮設住宅の建設が追いつかずに野宿同然の暮らしを続けてる人たちが数えきれないほどいるのに‥‥。国内のアチコチでテロや内乱が起こり続けてて、毎日のように人が死んでるのに‥‥。このオリンピックによる数々の規制によって、日々の暮らしにも困窮してる人たちが数えきれないほどいるのに‥‥。

そうした部分にはすべて布をかぶせて、巨大な人民ピラミッドの先っちょの部分の人たちだけで行なわれる虚構の祭典。そして、それぞれの政治的なオモワクを胸に、このバカ騒ぎに便乗するために集まった各国のノーテンキな首脳たち。こないだの洞爺湖サミットとおんなじで、まるで世界的規模のペテンだよ、これ。「北京オリンピック」じゃなくて、「ペテンオリンピック」って名前にしたほうがいいんじゃないの?

‥‥そんなワケで、数えきれないほどの中国の人たちを犠牲にして行なわれる虚構の祭典、「ペテンオリンピック」なんかまったく興味がないっていうマトモな人たちは、この夏を少しでも涼しく過ごすために、「東京オンリーピック」を楽しもう。「オンリーピック」ってのは、国際オンリーピック協会(IOPC)が開催する21世紀のまったく新しいスポーツの祭典の総称で、その名の通り、他にはない「オンリーワン」の競技だけで構成されてる。どんな競技があるのかっていうと、「女子ヘルマラソン」「バカ近代四種」「ホームアスロン」「和卓球」「ロッカールーム」「男子親離れ」「巨大相撲」などなど、他にも、そのタイトルだけで観てみたくなる競技が満載だ。ちなみに、「ロッカールーム」にはナナさんが出場するから、あたしたちMAXファンも目が離せない。ちなみに、この「東京オンリーピック」も、8月8日から24日まで開催されてるので、興味のある人は、下記のオフィシャルサイトを覗いてみて欲しい今日この頃なのだ。


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