続・犬が西向きゃ尾は東
今日は、昨日の続きとして、また皆さんからのメールを紹介しようと思うんだけど、まず初めに、ひとつだけハッキリさせておきたいことがある。それは、あたしが「東京に来たら標準語を話して欲しい」って言ったことについて、これは、あくまでも、「東京に引っ越して来たら」とか、「何年間か住むのなら」ってことであって、1日とか2日とか、お仕事や旅行で東京に来る人には、別にこんなこと希望してないってことだ。あたしだって、他府県に旅行した時には、いつだって標準語か東京弁しか話さないし話せない。
あたしが「無礼なアシスタント」の話を書いたのは、東京のヘアメークの事務所に就職して、東京に引っ越して来て、少なくとも何年間かは東京で働くであろう社会人が、上京して半年近くも経つのに、プライベートならともかく、お仕事の現場で、目上の者に敬語も使えないばかりか、何の臆面もなく方言を撒き散らし、挙句の果てには東京の標準語を小バカにするような発言までした‥‥ってことに対してムカついたからだ。これが、その日だけヘルプで大阪からやって来た人であれば、それほどはムカつかなかったと思う。お仕事が終われば大阪に帰るんだと思えば、そんなに腹も立たない。
つまり、あたしがムカついたのは、「東京で関西弁を使ったから」じゃなくて、「マクドナルドのことをマックと言うのが常識の東京でマックと言ったら、東京に引っ越して来た社会人から小バカにされたから」なのだ。これが、他人の家に土足で上がり込んで来たように感じたってことだ。逆に、あたしのほうが大阪に行ってて、そこで「マック」って言って小バカにされたのなら、ぜんぜん腹も立たなかっただろう。それは、あたしのほうが他人の家にオジャマしてんだから、当然のことだと思う今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?
‥‥そんなワケで、あたしが「郷に入れば郷に従え」って言ったのは、その土地に移り住んで、その土地で暮らすのなら、その土地の言葉や文化を受け入れるようにすべきだってことだ。だから、数日間の旅行者や短期間の滞在者にまで、こんなことは言ってない。だけど、文章をキチンと読まずに、断片的にナナメ読みしてメールを送って来る人もいるみたいで、「東京に行ったら標準語を話さなきゃいけないというのなら、きっこさんは地方へ旅行するたびに、その土地の方言で話すようにしているのですか?」なんて書いて来る人が何人かいた。
あたしは、オトトイの日記、「郷に入れば郷に従え」の最後に、「もしも、あたしが、どこか他府県に移り住むことになったら、できるだけ早くその土地の方言で話せるように努力するだろう」って書いてるように、あたしが「東京に来たら標準語を話して欲しい」って言ってるのは、あくまでも「東京に引っ越して来るのなら」って前提でのことなので、カン違いしないで欲しい。そして、その理由は、「方言を聞くのが不快だから」とか「関西弁が嫌いだから」とかってことじゃなくて、昨日とオトトイの日記をキチンと読んでくれれば分かるように、意思の疎通に問題が生じるからだ。
何度も繰り返して来たように、「言葉」ってものは「コミュニケーションの道具」であり、こと、お仕事になると、ビミョ~なニュアンスまで正確に伝えなきゃならないことも多い。特に、あたしのお仕事の場合は、抽象的なイメージを言葉だけで伝えなきゃならないケースも多いから、「現場の言語を統一する」ってことは、お仕事をする以前のことになる。東京の現場でお仕事をする上で、標準語で話すってことは、マナーとしての「郷に入れば郷に従え」ってことだけじゃなくて、円滑に意思の疎通を図るためにも、ビミョ~なニュアンスを正確に伝えるためにも、必要不可欠なことなのだ。
だから、ビミョ~なニュアンスを正確に伝える必要のない場面、たとえば、友人との世間話などのプライベートの場面なら、好きなだけ方言で話せばいいと思う。職場でも、お仕事とは関係ない雑談とかなら、方言を使っても別に問題はないだろう。あたしが言ってるのは、取引先へのプレゼンとか重要な会議など、そこにいるすべての人が標準語で会話してるような場面や、目上の者に対して話すような場面でのことだ。こうした場面では、意思の疎通を正確にする意味でも、社会人としてのマナーって意味でも、方言は封印して標準語を使うのが当り前じゃないかってことだ。
ふだんはベタベタの関西弁で話してるお笑い芸人のたむらけんじだって、自分の経営する焼肉屋が食中毒を出した時の謝罪会見では、すごくムリして標準語っぽいしゃべり方をしてた。だからこそ多くの人たちが好感を持ったんだと思うし、中には、たむらけんじのことを見直した人もいるだろう。あたしは、あれが社会人の姿だと思った。そして、おんなじ謝罪会見でも、いつも通りの関西弁で、ヤクザのような巻き舌でしゃべる八百長亀田のオヤジを見れば、多くの人は「まったく反省してないな」って思うばかりか、その人間性の低さまでをも感じるだろう。
プレゼンや会議、目上の者との会話も、この謝罪会見と同様で、「エリを正して臨む状況」だ。東京で働くのなら、こうした「エリを正して臨む状況」に対して、たむらけんじのように標準語を使うか、八百長亀田のオヤジのように関西弁を使うかで、相手の受ける印象は大きく変わる。あたしが言ってるのは、このことだ。そして、東京に上京して来た他県の人たちのほとんどが標準語を使うように努力してるのに、関西(大阪)から上京して来た人だけが、今回の「無礼なアシスタント」のように、関西弁を使い続けてる人が多いのは、いったいナゼなんだろう?って疑問に思ったってことだ。
‥‥そんなワケで、昨日は、できるだけ関西の人からのメールを紹介した。何でかっていうと、「どうして関西人(特に大阪人)は東京に移り住んでも関西弁(大阪弁)を使い続ける人が多いのか」っていう謎については、やっぱり、関西の人たちの意見を聞くのが何よりだと思ったからだ。だけど、実際は、東京をはじめ関西以外の地域に住む人たちからも、たくさんのメールが届いてる。そして、その中には、「大阪から来た人にこんなに不愉快なことを言われた」ってメールも多かった。
これらは、あたしが最初に書いた「無礼なアシスタント」の話に対してのもので、「関西人(大阪人)に不愉快にさせられたのは、きっこさんだけじゃありません。私も似たような経験があります」ということの報告だ。そして、そのほとんどが、あたしのケースとおんなじで、「自分のほうが関西以外の他府県に来ているのに、その土地の言葉や習慣を関西弁でバカにされた」ってものだった。そして、逆に、「大阪に来た東京人に、こんなに不愉快なことを言われた」っていう関西の人からのメールも届いてる。
だけど、こうしたメールを次々と紹介しても、「関西VS関西以外」とか「大阪VS東京」みたいな図式になっちゃうだけなので、紹介しなかった。そうとう不愉快な思いをさせられたのか、中には、ものすごい口調でボロクソに書いてる人もいたし、「だから大阪人はみんな無礼者ばかりなのだ」ってふうに決めつけをしてる人もいた。でも、現実には、大阪も東京も他府県も、9割以上のマトモな良識ある人たちと、ほんのひと握りの非常識な人たちとで構成されてるハズであって、大阪にだけ非常識な人が集中してるとは思えない。そこで、今回は、他府県の人からメールの中で、一番冷静に書かれてる大人の意見をまず紹介する。
お名前:A
コメント:きっこ様、初めてメールさせていただきます。きっこさんの日記を毎日楽しみに拝読させていただいております。私は埼玉県在住、東京勤務の20代OLです。関西の人たちによる、関西の人が東京でも関西弁を使い続ける理由についてのメールの紹介が特に興味深かったです。私は赤ちゃんの時からずっと埼玉県南部(電車で10分で23区です)に住んでおり、いわゆる「埼玉都民」というやつです。方言はないと思います。なので、大学や会社に入ってから初めて色々な地方出身の人たちに触れ、関西弁を生で聞くのは新鮮なので「カワイイ」とか「もっと聞きたい」と思うほうです。関西出身の人が東京でも関西弁を話していることに関しては好感を持って受け止めていますが、きっこさんのブログを読んで、普段ちょっと気にかかっていたことを思い出しました。私の会社の同期で一人、京都出身の男の子がいます。彼と私はまぁまぁ仲の良いほうなのですが、彼は私と話すとき、かなり高い頻度で、埼玉をバカにするような発言をするのです。埼玉県民は、ジャイアンが「のび太のくせに生意気だぞ」というように、「埼玉のくせに」とバカにされやすいです。県民自身も慣れっこだし、その都度ムキになって言い返す人はあまりいないと思いますが、よく考えたらそんな失礼なこと言われる筋合いはないですよね。さすがに大学時代に比べて、社会人になってからそんなガキっぽいことをいう人はあまりいませんが、彼だけはいつも言ってくるのです。そして気がついたのですが、彼以外にも今までそういうことを言ってきた人は、たいてい実家から都心へは通えないような地方出身の人たちばかりでした。これは、きっこさんのブログにあるように、「東京(圏)への憧れと僻み」から来るものなのかなーと私は思っています。東京への強いコンプレックスがあり、決して東京出身の人にはかなわないという劣等感を埼玉を攻撃することによって紛らわそうとしているのかと。特に関西出身の人は、自分の故郷や文化を愛するあまり、ついつい優劣をつけたくなってしまうのでしょうか。きっこさんのように東京ド真ん中出身の友人も結構いますが、彼らからはそのように住んでるところをバカにされたことはありません。(張り合うまでもなく圧勝だからですかね。)でもまさに「郷に入れば郷に従え」で、自分の文化を押しつけたり張り合うのではなく、みんなお互いの文化を尊重できればいいですね。ちょっと方言や言語の話題からは逸れてしまいましたが、感想をお伝えしたくてメールしてしまいました。
‥‥昨日の大学生のシンジさんからのメールと同様に、この一例だけを見て、「大阪人はこんな人ばかりだ」とか「京都人はこんな人ばかりだ」とは決めつけられないけど、北海道から沖縄まで、「関西から来た人にこんなことを言われて小バカにされた」ってメールがたくさん届いてる。でも、たくさんのメールを読んでるうちに、あたしは漠然と分かって来たんだけど、こういうことって、「関西の人たちのノリ」であって、相手を不愉快にさせようとしての言動じゃないんじゃないかってことだ。ようするに、言われたほうは、関西のノリが分からないから「小バカにされた」って感じてるけど、言ってるほうは、そんな気持ちで言ってるワケじゃないってことだ。
もちろん、明らかに東京に対しての敵意をムキ出しにして、東京の人間を不愉快にさせる目的で小バカにしたような言葉を連呼する大阪人もいるけど、そんなのはホンの一部の人たちであって、関西の人たちが日常的に口にしてる「その土地の人たちを小バカにしたような発言」の多くは、彼らにしてみたら、何の悪意もない「アイサツ」みたいなもんなんじゃないのかってことだ。そこで、次のメールを紹介する。
お名前:バタアシ部長
コメント:いつも、大変興味深く読ませていただいております。また、たくさんの事を教えて頂きありがとうございます。私はマクドナルド店長を経て、現在は小学校教諭をしている大阪人です。『郷に入れば郷に従え』を読ませて頂き、勢いでこれを書いております。ですので、読みにくい文章になっていたら申し訳ありません。まず、言葉遣いのなっていない関西人の若者についてですが、咄嗟に思ったことは「つっこんで欲しかったんじゃないのかな?」という事です。大阪人がたまに?やることなのですが、例えば片方が「今から、マック行こうよ!」って、わざと標準語で言ったとしますよね。そうすると「お前なんやねん!大阪弁で言えや!きしょいのぉ。(笑)」となるんです。文字にすると面白くも何ともないのですが、こういう下らなさが笑える時もあるんです。私は東京駅に着いた瞬間に標準語になるような人間なので、私個人的には、彼の言動は不愉快極まりないのですが、残念ながら大阪人にはこういう所があります。『大阪vs東京』みたいな構図で面白いことを言おうとしていたり、東京出身のタレントさんと『大阪vs東京』をテーマに絡んでいる時の明石家さんまさんがこういう感じですかね。分かりにくいですね。あと『完済人』についてですが、「全く面白くない」というのが最初に思ったことで、それ以降気にもしていなかったので、今回の日記を読んで、きっこさんの言葉に対する感覚の鋭さに驚きました。凄いですよね。職業柄、見習わなければと思います。長々と書き連ねてしまいました。すみません。これからもお体に気をつけて、日記更新してくださいませ。追伸:松尾あつゆきさんについて書かれていた日記を参考に、平和学習の一環として『原爆句抄』を子どもたちに読み聞かせました。たくさんの児童が泣きながら感想を述べてくれ、私ももらい泣きしてしまいました。教師をしていて良かったなぁと思いました。きっこさんに教えて頂いたおかげです。ありがとうございました。
‥‥そんなワケで、このバタアシ部長さんの推測を踏まえて、「無礼なアシスタント」の件を振り返ってみると、確かに目上の者に対してのタメグチって部分に関しては、社会人としての常識が欠落したお子様ってことで、やっぱり許されることじゃないけど、「マック」の部分に関しては、少なくとも悪意はなかったのかな?とも思えて来た。あたし的には、ここが東京なのに、「マック? マックって何やねん? マクドナルドのことはマクドって言うのが普通やん」って言われただけでもムカついたし、さらには、「なんでもかんでもカッコつけて、これだから東京もんは、かないまへんわ」とまで言われちゃったもんだから、あたしは、バタアシ部長ならぬ「スチーム係長」みたいに、脳天から湯気を噴射するほど激しくムカついたってワケだ。
だけど、こうして日記に書き、たくさんの人たちのいろんな意見や体験談を読むうちに、冷静にモノゴトを見られるようになって来たみたいだ。そこで、今回の会話の最後に、あたしなりのツッコミを入れてみるシミュレーションをしてみた。
「きっこさ~ん、この辺にマクドある?」
「マックなら、駅の反対側にあるわよ。駅の通路を抜けて、すぐ右側のとこよ」
「マック? マックって何やねん? マクドナルドのことはマクドって言うのが普通やん。なんでもかんでもカッコつけて、これだから東京もんは、かないまへんわ」
「じゃあ、あたしにも、ビッグマクドとマクドシェイクとチキンマクドナゲットを買って来てくれる? そんなメニューがあればの話だけど」
‥‥って感じだ。東京の言語感覚だと、まさに「売り言葉に買い言葉」って感じに見えるけど、相手がこれほど無礼なことを「悪意もなくギャグとして言ってる」って仮定すれば、これくらいの返し方をしても、相手も「ギャグ」として受け取るだろうし、これくらい毒のある返し方じゃないと、尻すぼみになっちゃう。
これは、バタアシ部長さんの推測を踏まえて、相手に「東京を小バカにしてやろう」っていう悪意がなく、あくまでもシャレの範囲で言ったっていう仮定でのシミュレーションだ。そして、前出の埼玉のAさんの場合も、昨日の大学生のシンジさんの場合も、相手には悪意などなく、シャレの範囲で言ってたと仮定する。そうすると、そんなに腹は立たなくなって来ることは確かだけど、それならそれで、関西の人は「空気が読めない」ってことになる。だって、自分たちのシャレの感覚が通用しない他府県でも、その場の人たちの感性をまったく考えずに、常に自分の感性だけで発言してるってことになるからだ。そして、ここでも、「郷に入れば郷に従え」ってことが繰り返されると思う‥‥ってワケで、ここらで少し方向を変えるために、他府県から関西(大阪)へ行った人たちからのメールを何通か紹介する。
お名前:T
コメント:きっこさん、こんにちは。いつも楽しく日記を拝見していますTといいます。今話題になっている「郷に入れば郷に従え」の件ですが、私も思うことあったのでメールします。私は九州出身で、大学とその後の就職で大阪で暮らしました。大学はそんなでもなかったのですが、卒業後、初めて就職した会社では言葉の面で苦しい思いをしました。私は九州出身なので大阪弁が話せず、しかし出身県の言葉で喋ると通じないので仕方なく標準語を喋っていたのですが、職場の先輩達(みんな男)から東京弁なんか喋るな、気持ち悪い、と言われました。で、努力して大阪弁を練習し、なんちゃって大阪弁を喋るように勤めたところ、「橋と箸は?」「雨と飴は?」との追い討ちです。つまり、発音の揚げ足取りです。でも、言葉の面が嫌だっただけで、他の面ではとても優しい先輩達でした。地方から出てきてる私に色々と美味しいものを食べに連れていってくれたり、家族のように親身になってくれました。翌年に「自分(関西弁で「あなた」のことです)、大阪弁うまなったなぁ」と褒めてくれました。そしてその頃には東京からきた新人が「東京弁喋んな!気持ち悪い!」とまたやられてました。この新人への仕打ちは私よりずっと酷かったですね。明らかに東京へのひがみでした。でも彼もしばらく経つと馴染んで、楽しくやってました。「誰でも大阪に住むんだったら大阪弁喋れ。でも大阪人は外でも大阪弁でOK!」って感じに自分に甘いのが大阪の人かな、というのが私の感想です。それでは、またこのテーマの続き、楽しみにしています。
お名前:三・四・郎
コメント:こんにちは。いつも楽しく拝見させていただいています。さて、今回の「犬は西向きゃ……」関西の方からの意見、とても面白く読ませていただきました。ところで、私は東京生まれの東京育ちですが、仕事の関係で関西の営業所を手伝ったことがあります。ここで感じたのは、「関西(大阪)では関西弁を使わないと仕事にならない」ということ、実際「○○さん、大阪で仕事したかったら、数ヶ所で関西弁しゃべらんと……」といわれましたから。それも、仕事の関係上、ビジネス面では標準語になれていると思われる、金融機関の方からですから。どうも、「気取って」っていう感覚でとられるみたいで不思議ですね。普通に標準的とされている日本語を使っているだけなのに。
お名前:ぴぴ
コメント:きっこさんへ。いつも楽しく拝見しています。関西弁の記事、そして続報読みました。私は広島生まれですが、幼稚園から小学校は東京、その後広島、就職してからはまた東京(10年くらい)、そして今は関西圏(大阪ではない)に住んでおります。これだけ移動していると自分にとってのネイティブが分からない状態で、広島弁も関西弁も中途半端。結局、どこでも通じる標準語でしゃべることが多いです。方言は親しい人としゃべるときには使いますが、仕事で方言を使うことはほぼないですね。敬語というか、丁寧な言葉でしゃべる場合、方言のほうが使いにくい。標準語で話せば失礼なことはないですから。それにプライベートはともかくとして、仕事場でしかも目上の人に方言連発っていうのはかなり非常識ですよ。そのヘアメイクの男性ってたぶん関西でも嫌われますよ、だって普通に失礼ですもの。ただ標準語も広島や東京ではまったく問題なかったのですが、関西圏に来ると「きれいな言葉やね?どこの人?(語尾をあげて)」と、いちいち聞かれます。最初は褒められてるのかなぁと思っていましたが、本当にしょっちゅう言われるのは、たぶん・・・関西人じゃないヨソ者(よそもん)って思われてるのかなぁと。でも、ヘタな関西弁を使うと「ヘタな関西弁は気持ち悪い」とか「エセ関西弁つかわんといて」とか言われたこともあるので、中途半端な関西弁を使う勇気もなく・・・。ここでは大雑把に関西弁と表現しましたが、正確には「大阪弁」だと思います。一口に関西といっても兵庫、京都、奈良、滋賀、三重では微妙に言葉もニュアンスも違うので、これまた一緒にすると怒られますね。で、結論、大阪の人がいちばん言葉にうるさい。きっこさんと同じようにマクドナルドを「マック」と言ったら「マクドやろ?」って絶対訂正されますし、たぶん・・・好きなんでしょうね。自分たちの言葉。かつ、それをアピールせずにはいられないというか。聞いている分には不快でもないし、ノリの良さも手伝って魅力的な方言だなぁと思いますが、「大阪弁が日本の標準語や!」みたいな押し付けが垣間見れるとヤになりますねぇ。以上、感想でした。これからもお体に気をつけて楽しいブログを続けてください。お母様もお大事に・・・。
‥‥そんなワケで、今日も長くなっちゃったので、メールを紹介したとこでマトメに入らなきゃならなくなった。だから、Tさん、三・四・郎さん、ぴぴさんのメールに対するコメントができなくなっちゃったけど、最後にひとつだけ言っておくと、あたしが「東京に来たら標準語を話して欲しい」って言ってることと、これらのメールにある「大阪に来たら関西弁を話せ」ってことには大きな違いがある。それは、あたしが言ってる「標準語」ってものは、全国の小学校からの教科書で「国語」として教えてる全国共通語であるのに対して、関西弁は一部の地域でしか使われていない「方言」だってことだ。そして、今回の謎を解くカギは、ぴぴさんのメールにある「大阪弁が日本の標準語や!」っていうことから考えて、もしかしたら大阪の人たちの多くが、関西弁を「方言」だと認識してないんじゃないか?‥‥って感じがするワケで、この話題は、もう1回くらい続きそうな気がする今日この頃なのだ。
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