三尺玉より元気玉
明日、16日の土曜日は、楽しみにしてた地元の「世田谷区たまがわ花火大会」の日だ。ちなみに、多摩川をはさんで両側で揚げるんだけど、東京側が「世田谷区たまがわ花火大会」で、川崎側が「多摩川花火大会」っていう。で、今年は、モト冬樹のお兄さんのエド山口のバンド、「エド山口&東京ベンチャーズ」が打ち揚げ前の演奏をするんだけど、どこでどう間違ったのか、「今年の花火大会にはエド・はるみが来る!」ってウワサが広まっちゃって、地元の小学生たちがニワカに沸き立ってる。
サービス精神のあるエド山口さんだから、きっと、ステージに登場したトタンに、「皆さん、こんばんは!エド・はるみです!グーググー!」とか言いそうな気がするけど、子供たちの冷めたリアクションがナニゲに心配だ。でも、あたし的には、シマノのインストラクターでもあるエド山口さんのことはリスペクトしてるから、神崎すみれちゃん風の浴衣で、最前列から、「よっ!磯釣り師!」とか、「オナガメジナ!」とか、「絶妙のコマセワーク!」とか、「さとう珠緒にチヌを釣らせた男!」とかって声をかけてみる予定だ(笑)
それにしても、あたしが何よりも呆れ返るのが、本来は無料のハズの河川敷なのに、花火大会になるたびに、どっかの誰かが勝手に河川敷を区分けして、法外な値段でチケットを売ってることだ。4人掛けのテーブル席が2万円、河原にシートを敷いて座る席が1万2000円て、どう思う? 河原にシートを敷いて座るだけで1人3000円、イスに座ると1人5000円だなんて、ここは四谷のボッタクリバーか?って感じだ。それも、「多摩川」だから、「ボッタクリ・バー」じゃなくて「ボッタク・リバー」‥‥なんて細かいことまで言ってみたりする今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?
‥‥そんなワケで、今どき、「メシ」のことを「シーメー」なんて言ったり、「タクシー」のことを「シータク」なんて言ったり、「六本木」のことを「ギロッポン」なんて言ったりするのは、トークが空回りばかりしてる鼠先輩くらいだけど、逆さ言葉がそのまま一般的になっちゃったものもある。たとえば、お寿司の「タネ」のことは「ネタ」って言うし、森田一義のことは「タモリ」って言うし、「場所代」のことは「ショバ代」って言う。
で、「ショバ代」って言えば、ずっと前には、多摩川の花火大会でも、開催日の何日も前からチンピラたちがやって来て、場所取りをしてた。もちろん、そのチンピラたちが花火を楽しむワケじゃなくて、その場所を一般の人たちに売って、「ショバ代」を稼ぐためだ。法律なんか関係ないホニャララ団にしちゃあ、あまりにもダサく見える「シノギ」だけど、数十メートル四方にも渡る広い場所を占拠して、その中をお芝居の桟敷席みたく区分けして、1区画を何千円なんてふうに売ってけば、あっと言う間に何十万円て稼ぎになる。
お花見の場合は、広い公園のいろんなとこに桜が咲いてるから、こんなアホらしいお金を払わなくても、どこだってお花見をすることができる。でも、花火大会の場合は、それも、観る場所が限られる川の花火大会の場合は、こうしたことが昔から行なわれてた。地方の場合は知らないけど、東京の場合は、隅田川の花火大会を始めとして、こうした違法行為が、半ば当たり前のこととして行なわれて来た。
そして、10年くらい前から、それぞれの自治体と警察とが一緒になって、こうした違法行為を締め出すようになって来た。多摩川の場合なら、チンピラよりも先に、地元の自治体が河川敷を占拠して、それを有料で販売するって方式だ。だから、ポイントとしては、「お金を儲ける」ってことよりも、「チンピラの排除」ってことのほうがメインの理由なワケだ。それなのに、この値段の高さは、異常としか言いようがない。
テーブル席 : 1テーブル(定員4名様)料金20,000円、販売予定数 : 500テーブル
シート席 : 1シート席(定員4名様)料金12,000円、販売予定数 : 1,000シート
イス席 : 1席(定員1名様)料金5,000円、販売予定数 : 1,500席
テーブル席もシート席もトックに完売しちゃってるけど、売り上げは、テーブル席が1000万円、シート席が1200万円、イス席が750万円で、合計で3000万円近くになる。そして、テーブルやイスやシートのレンタル料と人件費を引いたって、このうちの7割から8割はボロ儲けってワケだ。そして、何よりもワンダホーなのは、雨天中止になった場合だ。当日、雨が降って花火大会が中止になったら、このチケットは、「代金の9割を払い戻します」っていう恐るべきシステムになってるのだ。ようするに、チケット代の中から、テーブルやイスやシートのレンタル料を確保してて、もしも雨天中止になっても、主催者側は損をしないようになってるってワケだ。2万円もするチケットを買ったのに、雨で中止になったら、1万8000円しか返って来ないのだ。ある意味、ホニャララ団よりも悪質だ(笑)
ギャンブルにしたって、ホニャララ団がやってる違法の賭場に行けば、テラ銭は10%しか取られない。ようするに、あたしが1000円を賭けたとしたら、そのうちの100円がテラ銭として取られて、あたしは900円を賭けたことになる。だから、1000円を賭けて「2倍」になれば、2000円じゃなくて1800円が返って来る。だけど、競馬とかの国がやってる公営ギャンブルの場合は、このテラ銭が25%なのだ。つまり、あたしが1000円を賭けたとしたら、そのうちの250円がテラ銭として取られて、あたしは750円しか賭けたことにならないのだ。だから、「2倍」になっても、1500円しか返って来ない。
競馬の単勝のオッズを見ると、タマに、ものすごく人気のある馬の倍率が「1.0倍」なんて出てることがある。これは、ホントは「1.25倍」なんだけど、この「0.25」の部分が胴元にぶん取られちゃうから、馬券を買った人には賭けたお金しか返って来ないのだ。これまた、ある意味、ホニャララ団よりも悪質だ(笑)
‥‥そんなワケで、チンピラを排除するために自治体が河川敷を管理して有料化するって理屈は分かるけど、それなら、もっと良心的な値段でやるべきだろう。いくら何でも、たかが2時間弱の花火を見せるために、公共の土地である多摩川の河川敷を仕切って、1万円だ2万円だなんていう法外な値段で売りつけるなんて、あまりにもアコギだと思う。そして、何よりもムカツクのが、世田谷区に住んでるあたしには、この法外な値段のチケットを買う「優先権」があるのだ。ふざけんな!窓から観えるものに2万円も払えるか!
無料の花火を観るのに2万円だなんて、ハッキリ言って、取るほうも取るほうなら、払うほうも払うほうだ。挙句の果てに、そのチケットを定価よりも高くして、ヤフオクに出品する守銭奴まで出て来る始末。コイズミと竹中へーゾーが作った史上最悪の格差社会が、庶民の楽しみだった夏の風物詩である花火までをも蝕んで来て、お金持ちだけしか特等席で楽しめなくなるなんて、何ともセチガライ世の中になったもんだと思う。2万円も払わないと花火をいい場所で観られないなんて、兵庫のおじさんに言わせたら、「ア~ホ~か~?」って感じだ。
長年、地元に住んでるあたしは、花火の前の演奏の時だけ河原に聴きに行って、花火はマンションの屋上から観たり、他にも何ヶ所もビューポイントを持ってるから、ムダなお金を巻き上げられたり、人ゴミにもまれたりしなくても、何とか花火を楽しむことができる。だけど、「兵庫のおじさん」で思い出したけど、あたしの一番のビューポイントだった「兵庫島」は、そのすぐ前が有料化されちゃったセイで、近寄ることもできなくなった。
ちなみに、東京なのに何で「兵庫島」って名前なのかって言うと、今から650年前の南北朝時代に、この上流で戦った由良兵庫助(ゆら ひょうごのすけ)の斬り落とされた首が流れ着いた場所だからだ。詳しくは、去年の6月2日の日記、「紫陽花の涙」に書いてあるので、興味のある人は読んでみてちゃぶだい。
‥‥そんなワケで、あたしの楽しみにしてた「世田谷区たまがわ花火大会」だけど、今、天気予報を見たら、何だか怪しい雰囲気になって来た。東京周辺は、午後からお天気が急変するみたいなのだ。それも、単なる雨じゃなくて、「落雷、突風、竜巻、雹(ひょう)をともなった激しい土砂降り」だなんて言ってるから、花火どころの騒ぎじゃなくなるかもしれない。せっかく浴衣も用意してるから、できれば、花火の時間までにお天気が回復してくれるといいんだけど‥‥って、あたし1人くらいのパワーじゃ、「小雨」程度ならともかく、「落雷、突風、竜巻、雹をともなった激しい土砂降り」だなんて、こんな天変地異みたいなお天気を回復させるのなんてムリだから、ここはひとつ、2万円もするチケットを買っちゃった人たち全員で、「お天気にならないと2000円も損しちゃう~!」って思いながら、でっかい三尺玉‥‥じゃなくて、でっかい元気玉を作るしかないと思う今日この頃なのだ。
★ 今日も最後まで読んでくれてありがと~♪
★ みんな~オラに元気を分けてくれ~!(笑)
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