高知スクールバス事故、最高裁は上告を棄却
「高知スクールバス事故、最高裁は上告を棄却」(世田谷通信)
平成18年3月3日 高知県春野町で起きたスクールバスと白バイの事故で、県警側の証拠や証人のみを採用した異常な裁判が行なわれ、「禁固1年4月」の有罪判決を受けていたスクールバスの運転手、片岡晴彦さんの上告が、8月22日、最高裁判所から棄却された。これにより片岡さんは数日後には身柄を収監される。この事故では、数十人の生徒や引率の教師たちが「スクールバスは完全に停止していた」と証言しているのにも関わらず、柴田秀樹裁判長は、こうした被告側の証言や証拠をいっさい採用せず、事故後8カ月も経過してから県警が突如として提出した「タイヤの溝のない何者かが路面に描いたような不自然なスリップ痕」を重要証拠として採用し、片岡さんを有罪にした。この前代未聞の判決に対して、多くの有識者が疑問を呈していた。弁護士の萩谷麻衣子氏は「これでは法治国家として成り立たない」とコメントしている。県警による証拠の捏造や現職警察官による偽証など、数々の疑惑がまったく解明されないまま、冤罪を訴え続けていた片岡さんは収監される。萩谷麻衣子氏のコメントの通り、これではとても法治国家とはいえないだろう。(2008年8月22日)
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