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2008.09.30

スクリーミング・ナイト・ルノー

昨日のF1、シンガポールGPは、今シーズンから始まったF1史上初のナイトレースで、それも市街地コースだってことで、いろんな意味でワクワクしてた。だって、いくら特設コースだとは言え、夜の市街地をフォーミュラーカーが疾走するなんて、想像しただけでもカッコ良すぎるからだ。昔、所ジョージさんが、F3のマシンを買って、それにフェンダーとかヘッドライトとかウインカーとかマフラーとかの保安部品をつけて、仮ナンバーを取って、そこらの公道を走ったことがあったけど、その写真を見たら、あまりにもカッコ悪かった。バイク用のちっちゃなヘッドライトやウインカーもダサかったし、何と言っても薄いアルミ板を曲げて作ったフェンダーがダサかった。

もちろん、こうしなきゃ公道は走れないからジンジャエールなんだけど、フォーミュラーカーのカッコ良さは、やっぱ、「速く走る」ってことだけを追求して、ヨケイなものをすべて削ぎ落した究極のフォルムなんだから、フェンダーだのヘッドライトだのウインカーだの消音器だのの「ヨケイなもの」を付けちゃうと、トタンにカッコ悪くなる。そして、スタイルがカッコ悪くなるだけじゃなくて、当然、性能もガクッと落ちる。たとえば、排ガス規制に適合したマフラーなんか付けてなくて、吸気も排気もレース用のセッティングだったとしても、ヘッドライトやウインカーの空気抵抗だけで、トップスピードが遅くなるハズだ。それに、フェンダーとタイヤとの隙間に変な気流が発生して、ダウンフォースが得られなくなったりして、すべてのエアロが台無しになっちゃうハズだ。そして、エアロが台無しになれば、きっと浅田真央も悲しむハズだ(笑)

だから、こうした「ヨケイなもの」を付けてなくて、見た目も性能もサイコーにワンダホーなフォーミュラーカーが、そのままの状態で市街地を走るってのは、あたし的にはワクワクしちゃう。だけど、ちゃんとしたサーキットを走るために開発されてるフォーミュラーカーにとって、市街地コースのレースってのは「番外編」みたいな感じで、モナコGPにしても、なんて言うか、お金持ちが自分のクルーザーでパーティーでもしながら観戦するみたいな、ちょっと異質な感じがする。だけど、市街地コースが好きなあたしとしては、狭くて抜く場所がないし、いっつも渋滞が起こるし、見どころと言えばトンネルくらいなのに、そのトンネルを出たとこにジャマなシケインがあるモナコのレースは、いつも不完全燃焼な感じだった今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、今シーズンから始まった市街地コースのシンガポールGPは、片側2車線の道路を両側使ったコースだから、全体的に4車線ぶんの幅があって、コーナーでのバトルも可能だ。それに、全長1キロのストレートもあるし、なかなか楽しめそうな感じだった。だけど、そんなことよりも、何よりあたしをワクワクさせたのは、F1史上初のナイトレースだってことだ。決勝だけじゃなくて、予選も夜に行なわれる。もちろん、所さんの作ったF3みたくヘッドライトなんか付けるワケに行かないので、マシンはそのままで、コースのほうを照明で照らして明るくするのだ。

シンガポールの中心地、マリーナに隣接した地域に特設された市街地コースは、「マリーナベイ・ストリート・サーキット」って名づけられて、全長が約5キロだ。そして、この5キロのコースをすべて照明で昼間のように明るく照らすワケだから、照明代だけで8億円も掛かるそうだ。つまり、おんなじコースでも、昼間に開催すれば8億円も安く済むワケで、世界的に「エコ」が叫ばれてるこのご時世に、ものすごいゼイタクっていうか、ものすごいオオバンブルマイっていうか、ものすごいマイマイカブリっていうか、とにかくものすごいことだ。

細かいことはトモカクとして、とにかく、夜の市街地で、露出してるぶっといタイヤからの白煙とか、ストレートの排気システムからのアフターファイヤーとかが見られるなんて、こんなにコーフンすることはない。それで、あたしは、予選からワクワクして観てたんだけど、ドライバーズポイントが1ポイント差でハミルトンを追うマッサがポールを獲得して、そのハミルトンがフロントロー、3番グリッドが現在4位のライコネンていう、なかなか終盤戦にふさわしい感じになった。ただ、予選のQ2でトラブルが発生して、ノータイムに終わっちゃったアロンソが、ものすごく悔しがってたのが印象的だった。

‥‥そんなワケで、いつもは深夜なのに、昨日は夜の10時からっていう奇跡的な時間帯に放送された地上波のシンガポールGPだから、録画しないで観た人も多いと思う。だけど、あたしとしては、いつもは「堂本兄弟」をやってるうちに、のんびりとお酒やオツマミを用意するのに、今回はF1が終わってから「堂本兄弟」が始まるっていう異例のプログラムだったから、お酒やオツマミを用意するのにバタバタしちゃったし、早い時間からの放送に何だか「猫だまし」を食らったみたいな感じだった。

で、決勝はスタートしたワケだけど、心配だった1コーナーもみんな無事にクリアしたし、マッサはサイコーのスタートでイイ感じだし、あたしは、いただきもののサキイカをオツマミにして、ブラックニッカの濃いめの水割りをチビチビと飲み始めた。市街地コースのナイトレースは、思ってた通りのカッコ良さで、首都高や湾岸を思わせる。首都高よりはコースの幅があるけど、コーナーなんか、首都高の6号線から常磐道へ向かう三郷JCの左カーブに似てて、すごくコーフンする。ここのカーブって、6号線の長い直線で思ったよりもスピードが乗ってるし、カーブ自体が広くてゆるやかに見えるから、ついついオーバースピードで突っ込んで、ズルズルと外にふくらんじゃって、ウォールにヒットしそうになったり、隣りを走ってる大型のトレーラーに接触しそうになっちゃうんだよね(笑)

こんなふうに、ヒトコトで言うと、「2倍の幅がある首都高でF1マシンがレースをやってる」って感じで、とにかくカッコイイ。オンボードカメラの映像で、ほぼ1周したのを観たら、なんか、首都高を1周するドライバー目線の映像を早送りで観てるみたいで、チョーコーフンしちゃった。こういうレースを観てると、あたしのパンダにも、マジで「NOS」を積みたくなってきちゃう。それから、こんなに差のあるF1マシンじゃなくて、まったくおんなじ日産のGTRとかを20台用意して、リミッタ―だけ解除して、F1ドライバーたちに乗ってもらってレースしたら、すごくコーフンしそうだ。

で、カンジンのレースのほうは、もう皆さん観てると思うからネタバレで書くけど、ドライバーとしてはバリチェロが好きで、チームとしてはフェラーリが好きで、男っぷりとしてはライコネンが好きなあたしとしては、どの方面からも最悪の結果になっちゃった。何よりも気の毒なのはマッサだ。細かく説明しても、レースを観てた人には意味がないので、この部分だけ、レースを観ながらのチャットを紹介する。


きっこ 2008年09月28日 22:39
首都高の三郷JCでピケJrtが大クラッシュ!
マシン大破!

正はん 2008年09月28日 22:40
ほんとゲームの首都高バトルをやってるみたいです!!

きっこ 2008年09月28日 22:42
バリチェロ、エンジンストール‥‥

正はん 2008年09月28日 22:42
バリチェロ、ストップだ!orz

正はん 2008年09月28日 22:44
ああー、また轢いた!!

きっこ 2008年09月28日 22:44
フェラーリのピット、アホか!
オーマイガー!!

正はん 2008年09月28日 22:45
二度あるってことは、チームに問題あるよ!フェラーリ

きっこ 2008年09月28日 22:46
フェラーリのピット、何やってんだか‥‥
この大事なとこに来て自爆の嵐だなんて、フェラーリが自民党に見えてきた‥‥

正はん 2008年09月28日 22:48
やっぱり、給油ホースを着けたまま走っちゃ駄目か。。。

きっこ 2008年09月28日 22:49
セーフティカー中だったのが不幸中の幸い

正はん 2008年09月28日 22:51
マッサは悪く無かったですね!
しっかし、今回はホースが飛んで来て怖かった
このままじゃ、死人が出そうです。

きっこ 2008年09月28日 22:53
フェラーリの給油は、これからは近所のガソリンスタンドみたいに「セルフ給油」にしたほうが良さそうです(笑)


‥‥そんなワケで、レースを観てなかった人も、これで分かるように、フェラーリチームは、またまた急油が終わってないのにマシンをスタートさせちゃったのだ。そして、今回は、給油ホースを引きちぎって、そのまま走り出しちゃったのだ。それも、チャンプ争いから離れてるライコネンならともかく、わずか1ポイント差でトップのハミルトンと争ってるマッサなのだ!なのだ!なのなのだ!‥‥って、なんなんだ、フェラーリ‥‥。

先に結果を書いちゃうけど、このピットのミスによって、マッサは、大幅にタイムを失った上に、ドライブスルーペナルティまで食らっちゃって、ポールからスタートしたのにも関わらず、ノーポイントで終わっちゃった。これで、ハミルトンとの差を1ポイントから7ポイントにまで広げられちゃったのだ。これが、シーズン前半ならともかくとして、残り3戦しかないシーズン終盤に来てのことだから、まだまだ十分に逆転は可能だけど、メンタルの部分では大きなマイナスだ。さらには、このあと、ライコネンが縁石に乗り上げてクラッシュしたもんだから、フェラーリはマサカのノーポイントに終わり、トップを走ってたコンストラクターズポイントまでも、マクラーレンに逆転されちゃったのだ。

で、あまりにもお粗末なミスが相次いでるフェラーリのピットのストップシステムに対して、レース後、フェラーリのゼネラル・ディレクター、ステファノ・ドメニカーリが、独自に調査を開始するってコメントした。まあ、汚染米に関する農水省の調査と違って、こっちの調査はキチンとやってくれると思うけど、メンドクサイ調査なんかしなくても、電光式のシグナルをロリポップに戻せばいいだけなのに‥‥って思うのは、あたしだけ? もしくは、あたしとだいたひかるだけ?(笑)

とにかく、大好きなオカズは最後にとっとくタイプのあたしだから、先にイヤなことを書いちゃったワケで、ここからは良かったことを書く。それは、アロンソだ。屈辱の15番グリッドからのスタートだった上に、非力なルノーエンジンのセイで今シーズンは一度も勝てないでいたアロンソが、ここに来て、他チームのドタバタ劇によって、ミラクルなチャンスを手に入れて、ナナナナナント! トップでチェッカーを受けちゃったのだ!

アロンソが速かった時には、強引すぎるアロンソのドライブにムカついてたあたしだけど、腰掛けチームのマクラーレンから、ルーキーのハミルトンに追い出されるみたいな形で古巣のルノーに戻って来たと思ったのもトコノマ、あまりにも遅くなっちゃったルノーにイライラとしてたであろうアロンソに、あたしは同情してた。「同情」って言うと語弊があるけど、とにかく、かわいそうだと思ってた。これは、バリチェロに対しての気持ちもおんなじなんだけど、せっかく腕のいいドライバーなのに、マシンが遅くて成績が残せないのは、ホントに気の毒になる。だから、今シーズン、一度も勝ってないアロンソには、何とか勝って欲しかった。

だから、去年のイタリアGP以来、19戦ぶりのアロンソの優勝は、自分のことのように嬉しかった。チェッカーを受けたあとのアロンソが、右手で何度もガッツポーズをしながらドライブしてるオンボードの映像を観て、あたしは、ケガによる長い離脱から復帰したゲームで勝った時の桑田真澄の小さなガッツポーズがオーバーラップした。あたしとおんなじにライコネンを応援してる玲奈ちゃんも、ブログにこんなことを書いてた。


ライコネンが最後の最後に残念だぁ~(+_+)、、、
でも、久しぶりのアロンソが優勝~o(^▽^)o
何だかちょっと嬉しいぞ~↑↑↑


‥‥そんなワケで、きっと、誰を応援してた人でも、どのチームのファンでも、F1ファンなら、今回のアロンソの優勝はみんな喜んでると思う。ただ、玲奈ちゃん、細かいことを言うと、「そして中島一貴選手も入賞オメデトウ~(^O^)/」って書いてるけど、「中島」じゃなくて「中嶋」だよ‥‥なんてことも織り込みつつ、次のニポンGP、その次の中国GP、そして最後のブラジルGPと、残り3戦になっちゃったけど、あたし的には、このままハミルトンに勝たせるのは釈由美子だから、全力をあげてマッサを応援しつつ、それなりにバリチェロも応援しようと思う今日この頃なのだ。


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大好きなギタリスト♪

すごく有名だからご存知の人も多いと思いますが、あたしの大好きなギタリスト、ヲタファさん(wotakufighterさん)の伝説の名曲を2曲、ご紹介します。

ヲタファさんは、自分の感情をギターで表現するギタリストで、とってもあたたかくて、とってもやさしくて、とってもステキな人です♪

愛用のギターがESPのフォレストってとこも、らしくてイイです♪


「となりのトトロ」


「はじめてのチュウ」


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2008.09.29

生理的にムリ

これは、あたしだけじゃないと思うけど、それまでは好きでも嫌いでもなくて普通に見てたり、どっちかって言えば好意的に見てたような人なのに、その人のたった一度の言動や行動を見ただけで、ものすごくイヤになっちゃうことってあると思う。「イヤになる」ってよりも、正確に言うと、「生理的に受けつけられなくなる」って感じだ。ブリーフを何枚も重ねて履いてて、お尻の部分に文字を書いてて、脱いだり履いたりしながら「嫌いじゃないけど生理的にムリ!」って言う変質者みたいな芸人がいるけど、まさに、あの「嫌いじゃないけど生理的にムリ!」って感覚だ。

あたしの場合、最近だと、ボクシングの内藤大助だ。あの八百長亀田に勝ったことで有名になって、バラエティー番組とかCMとかにも出るようになった人だ。あたしは、もともとは、内藤大助のことは好きでも嫌いでもなかった。「いつでもヘラヘラしてる人だな」とか、「なんかイライラするしゃべり方だな」とかは思ってたけど、別に嫌ってはなかった。それどころか、ずっと貧乏だったって話を聞いてたから、「有名になってお金に困らなくなって良かったね」って思ってた。

だけど、今から1ヶ月くらい前だったと思うけど、TBSの日曜日の「サンデージャポン」にゲストで出た時にたまたま見てたら、とんでもないことを言ったのだ。爆笑問題のどっちかか、他のレギュラーの誰かだったかは忘れたけど、男性の誰かから、「お金が入って来るようになったから、キャバクラとか風俗とかにも行くようになったんじゃないの?」って聞かれたら、「いや~そんなことないですよ」とか何とか言いつつも、「またまた~」なんて言われたら、リップサービスなのかホントなのか知らないけど、「たまにはね」とかって答えてた。

で、ここまでは何の問題もないんだけど、このあとに、爆笑問題の田中が話をおさめるために「でも内藤さんは美人の奥さんがいるからね」ってフォローを入れた。ようするに、「美人の奥さんがいるんだから、キャバクラや風俗には行く必要なんかありませんよね」って意味のフォローだった。それなのに、この親切なフォローに対して、内藤大助がヘラヘラと笑いながら言ったセリフは、とんでもないものだった今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、その時のやりとりは、こんな感じだった。


田中 「でも内藤さんは美人の奥さんがいるからね」

内藤 「でも、最近やらせてくれないから‥‥」


あたしは、自分の耳を疑った。スタジオも、一瞬、空気が凍りついたようになったけど、ちょうど話題が変わるとこだったので、この内藤の言葉には誰も触れずに、すぐに進行役の女子アナのほうに画面が切り替わって、ナニゴトもなかったかのように次のコーナーへと進んだ。だけど、あたしは、テレビの前で顔が赤くなるほど恥ずかしくなり、そして、全身で鳥肌実が演説を始めちゃうほどの寒気がした。あたしが、この内藤のトンデモナイ言葉を聞いて、テレビの前で恥ずかしくなったのは、自分が奥さんの立場だったらって瞬時に思っちゃったからだ。

夫婦にしても、カップルにしても、2人だけの秘めごとを公共のテレビで言うなんて、あまりにもデリカシーがないし非常識だ。女性の気持ちなんてミジンも分からない大バカ以外の何者でもない。それも、だらしない顔でヘラヘラと笑いながら「やらしてくれない」だなんて、どこまで恥知らずなんだろう。日曜日の午前中なんだから、小学生や中学生だって観てるだろうし、それ以前に、もしもこの放送を奥さん本人が見てたら、いったいどんな思いをしただろう。恥ずかしくて近所も歩けなくなるに違いない。

あたしは、もともと、ボクサーに水準の高いコメントなんか期待してないけど、いくらなんでもこうした「女性に対するデリカシーの欠落したコメント」ってのは、職業や立場や知能に関わらず、人間として絶対にやっちゃいけないことだ。たとえば、男同士で集まってエロ話でもしてる時ならともかく、全国放送のテレビでこんなこと言うなんて、とてもマトモな人間とは思えない。それで、あたしは、それまでは好きでも嫌いでもなく、どっちかって言えばリトル好意的に見てた内藤大助のことが、もう完全に「生理的にムリ」になったのだ。

内藤大助って、あたしの想像だと、きっと「いい人」だと思う。頭はそんなに良くなくても、人間としてはそれなりに「いい人」だと思う。だから、決して嫌いにはならない。ただ、このデリカシーの無さが、もう完全に「生理的にムリ」になったのだ。だから、この非常識なコメントを聞いてからのあたしは、何かの洗剤のCMで内藤大助を見ても、それまでは何とも思ってなかったのに、今は、白いタオルで顔をふいてる内藤を見ると、鳥肌が立つようになった。

‥‥そんなワケで、これはもっと前のことなんだけど、ワイドショーか夕方のニュースの中で、ゴミ問題の特集をしてた。それで、あたしは、ナニゲに見てたんだけど、その中で、「街のゴミがキチンと収集日を守って出されてない」ってことを取り上げてた。そして、都内で一番酷い街ってことで、新宿2丁目のゲイバー街を紹介してた。空も明るくなった明け方の5時くらいに、その日はゴミを出していい日じゃないのに、路地の一角にはゴミの袋が小山のように積まれてて、カラスがつついて生ゴミをあさってた。そして、その様子をカメラが映してるとこに、1人の小太りのおじさんが、両手に黒いゴミ袋を持って歩いて来て、その山の上に放り投げた。すかさず、レポーターが近づいて行って、声をかけた。


レポーター 「あの~すみません。今日はゴミの日じゃないんですけど、知ってますか?」

おじさん 「あ~ら、別にいいじゃないの~おっほっほっほっほ~」

レポーター 「でも、収集日を守らずにゴミを出す人が多いから、こうしてカラスが集まって来て、多くの人が迷惑してるんですよ」

おじさん 「そんなこと言ったってぇ~こんなにゴミが出してあるんだからぁ~あたしが出しても出さなくても一緒じゃな~い?」

レポーター 「他人がどうであれ、やっぱり公共のルールは守るべきだと思うんですが」

おじさん 「そんなに難しいこと言わないでぇ~おっほっほっほっほ~」


そして、おじさんは、ゴミをそのままにして、自分のお店へと帰って行った。あたしは、仕事がらゲイのお友達もたくさんいるし、ゲイに対して何の偏見も持ってない。だけど、この放送を見て、この場所がゲイバー街だったってことから、このおじさん個人に対してじゃなく、新宿2丁目のこの地域でお店をやってるゲイたちに対して、内藤ほどじゃないけど、「生理的にムリ」って感覚になったのだ。あたしは、どんな人であっても、こうした公共のルールやマナーを守らない人に対しては、ドン引きしちゃうのだ。だから、どっちかって言ったら好意的に見てた2丁目のゲイたちなのに、みんな自分のことしか考えてなくて、毎朝生ゴミを捨ててたってことを知ったトタンに、生理的に受けつけなくなっちゃったのだ。

‥‥そんなワケで、これとおんなじパターンに、あたしがこの世で「ゴキブリ」の次に嫌いな「タバコのポイ捨て」がある。どんなにステキな人でも、あたしの目の前でタバコのポイ捨てをしたら、その瞬間に「生理的にムリ」になっちゃう。最近だと、マニアックな人にしか分かんないと思うけど、Vシネマの「真・雀鬼」の清水健太郎だ。

GyaOで無料配信してて、2週間から1ヶ月に1回くらい続編に更新されるから、あたしはカレコレもう1年以上も観てるんだけど、これがなかなか面白い。これは、実際にいる桜井章一さんていう裏プロの麻雀打ちをモデルにしたVシネマなんだけど、その桜井章一さんの役を清水健太郎がやってて、桜井章一さん本人は、毎回、いろんな役で顔を出す。ホームレスのおじさんだったり、ヤクザの親分だったり、バーのマスターだったりで、これも楽しみの1つだ。

で、清水健太郎がシャブで刑務所に服役してる時だけは、加納竜が桜井章一さんの役をつとめるんだけど、それ以外は、ぜんぶ清水健太郎が演じてる。出所したすぐあとは、あまりにも太っててぜんぜん麻雀打ちに見えないんだけど、少しずつゼイ肉が落ちて来て、だんだんに見られるようになって来る。そして、ストーリーのほうも、だんだんに「何でもアリ」になって来る。だから、最初のころは、清水健太郎の太り具合だとか、ヤタラとドスをきかせた変な演技とかに文句を言いながら観てたんだけど、10作目を超えたころから、ちょっとイイ感じになって来た。

最後の最後まで暗くて重たい感じのストーリーだったのに、それまでずって恐い顔をしてた清水健太郎が、最後に少年みたいな顔をしてニコッと笑った時には、あたしは胸がキュンとした。これは、それまで何とも思ってなかった人に対して、何かのキッカケで「生理的にムリ」って思うのの反対のパターンだった。それまでは外見や演技に文句を言いながら観てたのに、この一瞬の表情だけで、清水健太郎に好感を持っちゃったのだ。そして、エンディングに清水健太郎の歌うバラードが流れる回もあるんだけど、これがすごくイイ。やっぱり、この人は、歌がいい。ここでも、高感度がアップした。

あたしは、この「真・雀鬼」のレギュラーメンバーの中だと、雀荘のマスター役の高橋和興(かずおき)さんが一番好きだ。とにかく演技がうまいし、顔もステキだし、いつもはやさしいのにココイチで男っぷりを出すし、すごくいい役者さんだ。最近は「仮面ライダーキバ」にも出てる。アメブロでヒッソリとブログも書いてるから、あたしはコッソリと覗きに行ってる。ま、そんなことは置いといて、この「真・雀鬼」は、普通にヤクザ同士の麻雀勝負の代走(代打ち)ばかりやっててもネタが続かないからなのか、だんだんに「何でもアリ」になって来た。

しばらく前には、麻雀を使って信者を洗脳するカルト教団と清水健太郎が麻雀対決してたし、今、配信してる19作目なんて、とうとうキチガイと麻雀対決するってストーリーだったから、あまりにも予想外だった。それも、そのキチガイの役が、西川きよしの息子なのだ。さらには、冒頭のシーンで麻雀を打ってるメンバーが、雨上がり決死隊のホトちゃんと山崎邦正だったから、あたしは出鼻をくじかれちゃったよ(笑)

‥‥そんなワケで、「真・雀鬼」には、他にもいろんな見どころがある。たとえば、清水健太郎の弟子のダイゴが、カラオケで「失恋レストラン」を熱唱したり、1970年代っていう時代設定に合わせるために、やりとりされるお札はみんな旧札だったりと、なかなか細かい部分にもコダワリがある。何しろ、雀荘は、ずいぶん前から全自働卓になってるから、1970年代っていう時代設定を明確にしとかないと、誰も積み込みとかのイカサマができなくなっちゃうからだ。

だけど、そんな「真・雀鬼」にも、1つだけ大きなミスがあった。何作目だか忘れちゃったけど、清水健太郎が、以前お世話になって、今は現役を引退してるヤクザの親分を訪ねてくシーンで、その時に乗ってた車が、日産の初代のシーマ、Y31だったのだ。Y31が発売されたのは1988年なんだから、1970年代に走ってるワケがない。1970年代なら、セドリックやグロリアの230か330の時代で、カクカクッとしてスタイリッシュになった430だって1979年からなんだから、ギリギリって感じだ。こんな旧車が走ってた時代に、いくらなんでもシーマなんかが走ってるワケがない。

ま、その辺のことは置いといても、なかなか面白い「真・雀鬼」で、最初はヤクザみたいだった清水健太郎も、15作目を超えたあたりから角が取れて来て、純粋で少年みたいな一面も見せるようになって来たし、弟子のダイゴとの絡みも、イメージ的には「傷だらけの天使」のオサムとアキラみたいな感じになって来たし、いい意味でアカ抜けて来た。だから、今は、いつでも「早く次のやつを配信してくれないかな~」って思ってるし、新しいのが配信されてれば、お酒を用意してのんびりと楽しませてもらってる。

それなのに、あたしは、1つだけ、どうしても許せないことがあるのだ。それは、清水健太郎が、タバコのポイ捨てばっかしてるってことだ。もちろん、これは、清水健太郎が自分の意思でやってることじゃなくて、台本に沿って演技としてやってることだから、そのシーンの撮影が終われば、ちゃんとスタッフが吸い殻を拾ってると思う。だから、あたしは、清水健太郎に対して「生理的にムリ」にはならないんだけど、それでも、カッコをつけて足元に捨てた吸い殻を靴でグリグリと踏むシーンを見るたびに、すごく不快な気持ちになる。

もともとが、ヤタラとタバコを吸うシーンが多い作品で、数えたことはないけど、たぶん5分に1回はタバコを吸うシーンが出て来ると思う。だから、普通に麻雀を打ちながらタバコを吸ってて、ちゃんと灰皿に捨ててるシーンでも、あまりにも回数が多いから観てるだけで喉がイガイガしてきちゃう。それなのに、さらに外ではポイ捨て三昧だなんて、いくらギャンブラーだとは言え、あまりにも公共道徳に無頓着すぎる。

‥‥そんなワケで、あたしは、「真・雀鬼」に関しては、あくまでも「演技」ってことで割り切って、タバコのポイ捨てのシーンが出て来てもガマンして観てるけど、やっぱり観てていい気分はしない。だから、実際にポイ捨てをするヤツは、どんなにステキな人でも「生理的にムリ」になっちゃう。だって、あたしは、タバコのポイ捨てをするヤツは、タバコを吸う資格がないと思ってるからだ。これとおんなじで、ジュースの空き缶をポイ捨てするヤツは、ジュースを飲む資格がないと思ってる。迷惑な場所に路上駐車するヤツは、車に乗る資格がないと思ってる。飼えなくなったペットをそこらに捨てるヤツは、ペットを飼う資格がないと思ってる。そして、3年連続で公約すら守れない無能な総裁しか選び出せない政党は、政権を担当する資格がないと思うし、そんな政党は「生理的にムリ」だと思う今日この頃なのだ。


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2008.09.28

麻生首相にも不適切な献金

「麻生首相にも不適切な献金」(世田谷通信)

発足してわずか5日で、河村建夫官房長官、小渕優子少子化担当相、中川昭一財務相、辞任した中山成彬元国土交通相の4閣僚に不正献金や不適切な献金の問題が浮上した麻生内閣だが、今度は麻生太郎首相自身にも不適切な献金があったことが発覚した。麻生首相の資金管理団体である「素淮会」や、麻生首相が支部長を務める自民党福岡県第8選挙区支部などが、国立病院の発注した機器納入に関する汚職事件の贈賄側企業である「ヤマト樹脂光学」(破産手続き中)から、1995年から2007年までの13年間に渡って合計で約400万円の献金を受けていた。同支部の担当者は「法律に基づいて献金を受けており何の問題もない」とコメントしているが、贈賄側であり現在は破産手続き中の企業との13年間にも及ぶ関係に、国民が疑念を抱くことは避けられないだろう。(2008年9月28日)


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中山成彬氏、今度は大阪を侮辱

「中山成彬氏、今度は大阪を侮辱」(世田谷通信)

数々の問題発言で国土交通相を引責辞任した自民党の中山成彬氏は、辞任後の28日の記者会見で、今度は「民主党が政権を取れば、日教組、自治労の支援を受けているので、日本中が大阪府みたいになる」と発言した。中山氏は辞任直後にも「日教組に関する発言は撤回も謝罪もしない」と全面対決の姿勢を見せており、選挙を目前にひかえ早くこの問題を鎮静化したい麻生太郎首相にとっては、自分が閣僚に指名した身内から足を引っぱられる形になってしまった。中山氏の暴走には与党内部からも強い反発が出ており、自民党はさらに厳しい選挙戦を迎えることになりそうだ。(2008年9月28日)


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国交相、中山氏の後任に金子氏

「国交相、中山氏の後任に金子氏」(世田谷通信)

数々の問題発言を繰り返し、就任からわずか5日で国土交通相を引責辞任した中山成彬氏に代わり、麻生太郎首相は、自民党の衆院議員で元行革担当相の金子一義氏を後任にあてると発表し、29日に認証式が行われる。金子氏も麻生内閣の他の顔ぶれと同じく、元大蔵大臣の父、金子一平氏から地盤を引き継いだ世襲議員であり、2002年2月の衆議院予算委員会の議会中に、委員長という立場でありながら書類に理事らの似顔絵を描き続けていたとして、与野党双方から批判を受けた人物である。(2008年9月28日)


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政権交代による政治の浄化

親がF1レーサーだったから、その息子もF1レーサーを目指すって場合には、親がどんなに偉大なレーサーだったとしても、親の七光だけじゃチャンプにはなれない。たぐいまれなる素質と、人一倍の努力がなければ、デビューすらできない厳しい世界、それがF1だ。もちろん、F1に限らず、プロ野球などの他のプロスポーツでも、すべて実力だけがモノを言う世界だ。だけど、ニポンの政治家の場合は違う。どんなにバカでも、親がお金を使って一流大学を卒業させてくれるし、卒業後は、遊び半分に秘書のマネゴトでもしてれば、自動的に政治家になれる。それは、親の地盤を丸ごと受け継ぐことができるからだ。

で、今のニポンの「暫定政権(笑)」である麻生内閣の特徴は、こうした二世、三世の世襲議員ばかりで組閣されてるってことで、ようするに、親の七光の集まりだってことだ。もちろん、あたしは、世襲議員がすべてダメだって言ってるワケじゃない。そりゃあ、アベシンゾーみたいなオッペケペーもたくさんいるけど、100人に1人くらいは人並みに使える議員もいるとは思う。だけど、あたしが世襲議員を嫌ってるのは、その政治家として能力の無さなんかじゃない。あたしが世襲議員を嫌ってるのは、世襲が続けば続くほど、特定企業や官僚との癒着が濃厚になって行って、国民のためじゃなく、その特定企業や官僚に便宜を図るための政治を始めるからだ。

今、この国がこんなふうになっちゃったのは、誰もが認めてるように、「政官財」の癒着によるものだ。そして、それは、自民党による長年の独裁と、その中での世襲議員たちによる私利私欲の構図がもたらしたものだ。親の地盤を丸ごと受け継いだ二世、三世議員は、確実に選挙で勝てる支持者だけでなく、数々の癒着企業も丸ごと受け継ぐ。たとえば、コイズミがバカ息子に地盤を譲れば、コイズミのパトロンである川崎タクシー株式会社もオマケについて来るってスンポ―なのだ。そして、今までコイズミが国交省に口利きをしてた便宜を今度はバカ息子がおんなじように図ってくってワケで、この「政官財」の癒着が連綿と続いて来た今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、こうした世襲議員ばかりで組閣された麻生内閣は、発足した次の日に、官房長官の河村建夫が、談合事件に絡んだ企業から献金を受け取ってたことが発覚しちゃった。そして、その次の日には、少子化担当大臣の小渕優子が、自民党とベッタリ癒着してる日本道路興運から何年にも渡って多額の献金を受けてたことや、国と請負契約を結んでた「山内工業」からも寄付を受けてて、公職選挙法に違反してたことが発覚した。これにしたって、小渕優子が総理大臣の娘だったからこその献金であって、何のバックも持たない単なる一議員だったら、決して発生しなかったハズだ。

さらに、次の日には、財務大臣の中川昭一が、国交省から建設業法違反で指名停止処分を受けた会社の社長から献金を受けてたことが発覚した上に、今度は、成田反対派と日教組を誹謗中傷して、就任早々、野党から罷免を要求されてる国土交通大臣の中山成彬にも、違法献金が発覚しちゃった。中山成彬が支部長をつとめる自民党宮崎県第1選挙区支部が、国交省が発注した公共工事での談合がバレて摘発された企業2社、造船会社の「サノヤス・ヒシノ明昌」と車両メーカーの「日本車両製造」から数回に渡って献金を受けてたのだ。

ま、中山成彬の場合は、今日27日にも、宮崎市内での自民党宮崎県連の会合で、「私は日本の教育のガンは日教組だと思っている。日教組をぶっ壊すために火の玉になる」とかってダメ押しの発言をしちゃってるから、もう辞任か更迭は間違いないと思うけど、そんなことよりも、あたしが言いたいのは、これほど連発する「企業との癒着」の問題だ。これじゃあまるで、あたしたち国民のためじゃなくて、自分たちが癒着してる一部の企業に便宜を図るために組閣された内閣みたいじゃん。

自民党の議員たちは、こうした違法献金の問題が発覚するたびに、「便宜は図っていない」ってお決まりのセリフを繰り返すけど、実際に便宜を図ったかどうかってことはともかくとして、こうした関連企業からの献金をホイホイと受け取ってる姿勢自体が、とても「国民の代表」とは思えないのだ。

たとえば、中山成彬の場合なら、中山成彬が支部長をつとめる自民党の支部が、大阪市の「サノヤス・ヒシノ明昌」と名古屋市の「日本車両製造」の2社から、2005年から2006年にかけて数回の献金を受け取ってた。だけど、この2社は、国交省と旧日本道路公団が発注した鋼鉄製橋梁(きょうりょう)工事で談合したとして、2005年の9月に、公正取引委員会から排除勧告を受けてるのだ。この流れを見れば、どうしても国からの仕事が欲しかった2社が、自民党に献金をして、その見返りとして国交省と旧日本道路公団の内部情報を流してもらったって思うのが普通だろう。これこそが「政官財」の癒着だって、誰もが思うだろう。

今回発覚した他の違法献金、官房長官の河村建夫の献金も、少子化担当大臣の小渕優子の献金も、財務大臣の中川昭一の献金も、すべてこれとおんなじパターンだ。その政治家が担当してる分野での仕事をナリワイとしてる企業が、その政治家に献金して、その政治家が癒着してる省庁とのパイプを作ってもらったり、内部情報を流してもらったりして、一般の企業は知り得ない「落札予定価格」を事前に手に入れてたってワケだ。

ようするに、公明正大に運営してる企業には公共事業が回らずに、自民党の議員に献金してる企業にばかり公共事業が斡旋される仕組みってことだ。それも、公平な入札が行われれば、競争の原理が働いて遥かに安く済む工事が、こうした自民党の仲介による談合によって、何割も高い金額で落札され続けてる。仕事を発注する国のほうは、どうせ国民から巻き上げた税金なんだから、どんなに高くても関係ないし、それどころか、あんまり安く済んじゃうと、翌年の予算をガッポリともらえなくなっちゃうから、自分たちのフトコロを潤すためにも、こうした「政官財」の癒着を利用して、ワザと税金のムダ遣いをしてるってワケだ。ちなみに、国交省が発注してる事業だけでも、年間に数百億円もの税金がムダ遣いされてるって言われてる。

‥‥そんなワケで、単純に考えれば、こうした「政官財」の癒着がなくなるだけでも、あたしたちの税金は数兆円も浮くワケで、消費税なんか増税しなくても、十分にやって行けるのだ。だけど、現実には、発足してわずか3日で、4人もの閣僚の「特定企業との癒着」が発覚したっていう今の麻生内閣の酷さを見れば分かるように、自民党が政権与党である限り、この「政治家と官僚と特定企業だけが得をするシステム」ってものは、いつまでもエンエンと続いてくってワケだ。つまり、あたしたちの納めてる税金が、あたしたちのために正しく使われるようにするためには、政権交代しかないってワケだ。

ニポンは、こと政治においては、とても先進国とは言えない。それは、有権者1人1人が、自分のことしか考えずに支持政党を決めたり、投票したりしてるからだ。そして、政党のほうも、支持率を上げるための対策が、地方へのバラ撒きなど、ガツガツした目先のことばかりだからだ。地球温暖化が加速し続けてて、化石燃料の枯渇も目前に迫ってて、今やすべての先進国が一緒になって地球のことを考えなきゃいけない時なのに、それでも地方票を獲得するために地方に道路を作ろうとしてる自民党なんて、愚の骨頂としか言えない。そして、そんな目先のお金で自民党なんかに投票する有権者も、本物の愚か者だ。自分の子供や孫の世代のことまで考えて貴重な1票を投じてこそ、初めて先進国の国民だと言えるし、これこそが先進国の政治だからだ。

去年、11年ぶりに政権交代が実現したオーストラリアは、ものすごい好景気だった。2004年、2005年、2006年と、当時のジョン・ハワード首相ひきいる自由党と国民党の保守連合政権の政策によって、株価は毎年20%ずつ急上昇し続けてた。1996年までの労働党政権下では10%もあった失業率が、保守連合が政権をとってからは急激に改善されて、わずか4%にまで減少した。労働条件もニポンより遥かに良くなり、国が定める2006年度の最低賃金は、時給1300円と、ニポンの2倍近い。株価が毎年20%ずつ上昇してる好景気で、失業率も半分以下に改善されたんだから、もしもこれがニポンだったら、国民の8割以上がこの政権を支持するだろう。

だけど、こんな好景気にも関わらず、オーストラリアの有権者たちは、ハワード首相ひきいる保守連合政権に「NO!」を突きつけたのだ。それは、オーストラリアの人たちが、現在の好景気よりも、労働党のケビン・ラッド党首が掲げた「イラク駐留オーストラリア軍の早期完全撤退」と「地球温暖化に対する京都議定書の批准」のほうを選択したからだ。もちろん、これだけじゃなくて、経済発展を重視したハワード首相が、コイズミ並みの知能でヤタラと公営事業の民営化を推進したことによって、国民の間に所得格差が広がったことなども原因だ。だけど、今回の政権交代の主軸になったのは、オーストラリアの有権者の多くが、目先の景気よりも、イラク侵攻や地球の温暖化について訴え続けたラッド党首の考え方こそを「未来のためだ」って判断したからだろう。

今年の春までオーストラリアに住んでたお友達に聞いたら、オーストラリアの人たちって、学生からお年寄りまで多くの人たちが、政治にすごく興味を持ってて、「自分の1票がこの国を動かしてる」って意識がとても強いそうだ。だから、たとえ、今が好景気であっても、常に未来のことを考えてて、「このままじゃいけない」って思えば、すぐに支持政党を変えるそうだ。だから、そうした国民性もあって、現在の好景気よりも、未来の子供たちのために、「地球温暖化に対しては京都議定書の規定を早期に実現する」って言ってるラッド氏のほうを支持したんだと思う。

‥‥そんなワケで、オーストラリアでは、政権交代が実現しただけじゃなくて、ブッシュやコイズミと仲良しだったハワード首相までもが議席を失うっていう、あまりにも劇的な本物の民主主義が炸裂しちゃったワケだ。そして、あたしは、この「政権交代」には、単に「国の政策が変わる」っていう表面的なことだけじゃなくて、「政治の浄化」っていう大きなメリットがあると思ってる。オーストラリアの人たちの多くは、「保守連合政権が11年も続くとは思ってなかった」って言ってたそうだけど、わずか11年のことを「11年も」って表現してるのを見れば分かるように、先進国にとっては、1つの政党や連合が10年以上も政権を握ってることは「長い」って感覚なのだ。1つの政党が長く政権を維持してれば、そこには必ず企業や官僚との癒着が生まれるし、二世、三世なんていう世襲議員がはびこってくれば、その癒着はさらに深いものになる。その極みが、発足早々からボロボロと企業との癒着が発覚し続けてる今の麻生政権てワケだ。

何しろ、60年もの長きに渡って、自民党がこの国を牛耳って来たんだし、二世どころか三世、四世なんていう恥知らずの世襲議員までがノコノコと出て来ちゃったんだから、そこには、たとえブラックジャックでもメスを入れることができないほどの悪性のガン細胞が全身に転移してるに決まってる。たとえば、今回の汚染米問題でも、大ウソつきのマスゾエちゃんは、選挙対策なんだか知らないけど、いつものように何の裏付けもなしに、口先だけで「全容解明します」とか抜かしてた。だけど、その数日後には、農水省が「島田化学工業」の「米でんぷん」の不正転売に関して、「記録が残ってないので不正転売先の特定は困難でした」って言って、事実上、全容解明を断念したって発表したじゃん。これにしたって、調査に着手するまでにワザと時間を掛けて、「島田化学工業」に記録を破棄させる時間を与えた結果なんだから、誰がどう見たって、「政官財の癒着をバレないようにするためのインペイ」でしかないってことだ。

こないだの自民党の総裁選デキレースで、厚顔無恥な小池百合子が「コイズミお父さんが築いた改革路線に、小池姉さんがちょっと優しさを加えて守って行きます!」なんてノタマッてたし、他のヤツラも「天下りを廃止します!」なんて心にもないことを平然と連呼してたけど、自分たちこそが、長年、既得権益のオコボレにあずかって来た、この「政官財」の癒着の中心人物たちだってのに、何言ってんの?って感じだよ、まったく。それどころか、長年の一党独裁で、自民党が支持率をキープするための景気対策やらアメリカへのオベンチャラやらで発行し続けて来た国債の総額は、2004年度で900兆円を超えちゃった。

これは、生まれたばかりの赤ちゃんから寝たきりのお年寄りまで、すべての国民が1人あたり750万円の借金を背負わされてるってことで、4人家族なら有無を言わさずに3000万円の借金を背負わされてるってことだ。そして、この借金は、何もしなくても、ものすごいスピードで利息が増え続けてるのだ。それなのに、マンガしか読まない麻生のバカは、地方の票を集めるために、さらにこの借金を増やして地方へのバラ撒きをしようとしてる。ようするに、歴代の総理大臣が繰り返して来た過ちを何の反省もなく、また繰り返そうとしてるってことだ。これこそが「自民党の総裁など誰がやっても中身は同じ」ってことであり、何でこんなことをするのかって言えば、自分たちと癒着してる企業や官僚などの「既得権益仲間」を守るためであり、国民のことなんかまったく考えてないってことだ。

あたしは、自民党のことは大っ嫌いだけど、それは何でかって言えば、何度も繰り返して来たように、「政官財」の癒着によって、国民の血税を私物化して、仲間内で山分けしてるからだ。だけど、こと政治力に関しては、やっぱりそれなりに優秀な人材も豊富だと思ってる。でも、悲しいことに、最初は「この国を良くしよう!」っていう高い志で政治家になった人でも、こんなに腐りきった癒着の巣窟に身を置いてれば、だんだんに腐って来る。いつも献金してくれる後援会の企業の社長から頼まれれば、その企業のために根回しをするようになるし、そのためには省庁の官僚たちとも癒着して来る。そして、最初の高い志とは正反対の「権力の飼い犬」に成り下がるってワケだ。

だからこそ、今、この国には、政権交代が必要なのだ。安定した長期政権の上にアグラをかき、選挙の時だけペコペコと頭を下げて「国民のために」って心にもない言葉を連呼して、その裏じゃ癒着してる企業や官僚と一緒になってやりたい放題だったペテン師どもに、一度、反省する機会を与えてやるのだ。長年、国民を欺き続けて来たことを反省させて、もう一度、高い志を持ってたころの気持ちを思い出してもらう。これこそが、この国を良くするために必要なことなのだ。

今度の選挙で政権交代が実現したら、自民党の議員たちは、本気で必死になるだろう。今までみたいな「選挙の時だけの口約束」なんかじゃなくて、ホントに国民のことを考え、国民のために努力するようになるだろう。だって、そうしなかったら、もう次はないからだ。そして、ようやく政権をとった野党のほうだって、今まで以上に真剣に取り組むようになるだろう。公約だって、必ず守るハズだ。だって、そうしなかったら、「お前らだって自民党と一緒じゃん!」て言われちゃって、次の選挙で落とされるからだ。政権を失ったほうも、政権を獲得したほうも、双方が国民のために真剣に努力するようになる。これこそが、政権交代の最大のメリットなのだ。

国民を舐めきってる自民党の議員どもに、この国の主権は国民にあるってことを教えてやるためにも、今こそが政権交代の時なのだ。雲の上から国民を見下ろしてる自民党の議員どもに、有権者の力を教えてやるためにも、今こそが政権交代の時なのだ。逆に言えば、今、政権交代が果たせなければ、自民党のヤツラは、これまで以上に完全に国民を舐めまくり、国民など単なる奴隷だと思うだろう。国民など、自分たちが何をやっても、文句も言わずに黙って従うだけの「バカな働きアリ」だって思うだろう。

‥‥そんなワケで、2年前にはスウェーデンで政権交代が行われて、去年はオーストラリアに続いて、お隣りの韓国でも10年ぶりの政権交代が行われた。今年になってからも、4月には南米のパラグアイが、9月にはスロベニアが政権交代を果たした。ちなみに、パラグアイの右派政権は、世界最長の61年も続いてたんだけど、貧困にあえぐ国民たちが、とうとう「NO!」を突きつけて、歴史的な政権交代劇を繰り広げたのだ。これで、保守政党による長期政権は、このニポンが世界最長のギネス記録を更新することになったってワケだ。こんな最悪なギネス記録を更新して、全世界に民度の低さを晒すことにでもなったら、いよいよニポン人は恥ずかしくて海外旅行なんかできなくなるだろう。もうじき消えてく中山成彬は、「日教組の子供は学力が低くても先生になれる」って言ってブーイングの嵐を巻き起こしてるけど、あたしに言わせれば、「政治家の子供は学力が低くても政治家になれる」「総理大臣の子供は学力が低くても総理大臣になれる」っていうふざけたシステムのほうが、この国にとって遥かに問題だと思う。だから、1日も早い「政権交代による浄化」が必要だと思う今日この頃なのだ。


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2008.09.27

中山国交相が辞任へ

「中山国交相が辞任へ」(世田谷通信)

中山成彬国土交通相が、27日夜、辞任の意向を固めたと発表した。明日にも麻生首相に辞表を提出すると見られる。中山氏は成田空港反対派の住民について「ごね得というか、戦後教育が悪かった。公共の精神というか公のために自分を犠牲にしてでもという気持ちがなく、自分さえ良ければいいという風潮で、空港を拡張できなかったのは残念だった」と発言し、また「日本は単一民族の国だ」とも発言し、各方面から抗議を受けていた。他にも「日教組の強いところは学力が低いんじゃないかと思ったから」「日教組の子どもは成績が悪くても先生になる。だから大分県の学力は低いのだ」などの発言を繰り返し、日教組から抗議を受けても「謝罪する意思はない。私は日本の教育のガンは日教組だと思っている。日教組をぶっ壊すために私は火の玉になる」「私が先頭に立って日教組を解体するつもりだ」「日教組が支持している小沢民主党も解体しなければならない」などの暴言を繰り返した。謝罪をした上での辞任であれば収拾もつくだろうが、これだけの暴言を言い放ったままでの辞任では、麻生首相の任命責任も問われることは必至だろう。(2008年9月27日)


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ついウッカリのベジタリアン

あたしは、牛や豚や鶏のお肉を食べることをやめてから、自分のことを「ユルユルのベジタリアン」だとか「ヘナチョコベジタリアン」だとかって名乗って来た。だけど、「ベジタブル」ってのは「お野菜」のことなんだから、「魚介類はOK」にしてるあたしの場合には、「ユルユル」であろうと「ヘナチョコ」であろうと、やっぱ、「ベジタリアン」を名乗る資格はないと思う。これは、当初から自分でもウスウスとは気づいてたことなんだけど、適切で分かりやすい言葉がなかったから、暫定的に使ってたみたいな感じだった。

ようするに、「ベジタリアン」て言葉の意味を「お野菜しか食べない人」っていう狭義でとらえるか、それとも、「お肉を食べない人」っていう広義でとらえるかってことで、あたしの場合は後者だったから、広義であることをフォローする意味もあって、「ユルユル」とか「ヘナチョコ」とかをつけ足してたワケだ。そして、この「お肉を食べない人」の「お肉」には、もちろん「魚肉」は含まれない。重箱の隅っぽいことが好きな人からは、「魚類だって動物だろう」とかって言われちゃいそうだけど、ここが、あたしの「食べ分け」の最大のポイントになってる部分なのだ。

あたしが、牛や豚や鶏のお肉を食べることをやめた最大の理由は、あまりにも残酷な屠殺の実態を知ったからだ。だから、「ニポンに出回ってるお肉のほとんどは健康に害がある危険なもの」であり、できるだけお肉を食べないようにしたほうが長生きできるってことは、あとから分かった副産物的なメリットであって、直接の理由は、あくまでも「動物がかわいそう」ってことが基本になってる。だけど、この「かわいそう」って気持ちって、人それぞれの主観によって決まるアヤフヤな感覚だから、ハッキリとしたモノサシがない。それで、あたしが思いついたのが、「自分の手で殺せる生き物だけを食べよう」っていう「俺様ルール」だったってワケな今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、あたしは、猫が大好きだし、犬も好きだし、パンダもレッサーパンダもワオキツネザルも大好きだ。他の動物もみんな好きだし、スズメやセキレイなんかの鳥も大好きだ。もちろん、自分の手で猫を殺すことなんてできないし、スズメだって絶対に殺せない。そんな残酷なことなんか、できるワケがない。それなのに、以前は、何の違和感も覚えずに、牛や豚や鶏を平気で食べて来た。それは何でかっていうと、牛や豚や鶏の場合は、すでにスライスされたり、挽肉になったりして、パックに入って売られてるからだ。あたしたち消費者は、残酷な屠殺の現場に立ち会うことなく、文字通り「美味しい部分」だけをお金で買ってたのだ。あたしは、これほど無責任なことはないと思った。

あたしは、どんなに牛肉や豚肉が食べたかったとしても、目の前に可愛い子ウシや子ブタがいて、それを自分の手で殺して、ノコギリや大きな包丁で解体しなきゃなんないとしたら、そんなことは絶対にできない。それどころか、ニワトリの首をひねって殺すこともできない。つまり、あたしには、牛や豚や鶏を食べる資格がないって思ったのだ。

猫を殺して食べてる中国人や、犬を殺して食べてる韓国人を見ると、他国の食文化なんだから仕方ないとは思いつつも、やっぱり、あたしは、自分の身を切り裂かれるほど辛くて悲しい気持ちになる。中国人が木の棒で猫の頭を叩いて殺してる映像を観た時には、涙が止まらなくなったどころか、あまりの恐ろしさに過呼吸で死にそうになった。

だけど、前にも書いたけど、あたしたちニポン人だって、つい200年ほど前までは、普通に猫を殺して食べてたし、つい100年ほど前までは、犬も殺して食べてた。そして、今でも、クジラやイルカを殺して食べてる。クジラやイルカを殺して食べてるあたしたちニポン人を見て、欧米の人たちが感じる気持ちも、あたしが中国人や韓国人を見て感じた気持ちとおんなじだろう。

でも、こんなふうに、どこかの国の人たちが、他国の食文化を見て、「かわいそう」とか「残酷だ」とかって感じるのは、常に、牛や豚や鶏以外の動物なのだ。「ナントカ教の信者は豚肉を食べない」とか、そうした特殊な例を除けば、牛や豚や鶏って、世界的に人間に食べられるために生産されてる「家畜」であって、「動物」とは見られてないのだ。

あたしには、これが理解できないし、どんなに理解しようと思っても、そこに「命」が存在する以上、「家畜は動物じゃない」とか、「家畜を殺すことは罪にならない」なんて考え方は、人間の自分勝手な屁理屈にしか聞こえないのだ。牛だって豚だってニワトリだって、生まれた時から名前をつけて飼ってて、家族の一員みたいに暮らして来て、猫や犬のように意思の疎通もできるようになってたら、決して殺すことなんてできないと思う。自分の飼ってる猫や犬は殺せないのに、自分の飼ってる牛や豚なら割り切って殺すことができるなんて人、いるんだろうか?

まあ、人は十人十色だから、中にはそうした人もいるだろう。だから、そうした感覚の人は、普通に牛肉や豚肉を食べても、何も感じないんだと思う。だけど、あたしの場合には、自分が殺すことのできない動物をどこかの誰かに自分の代わりに殺させて、そのお肉をお金で買って食べるって行為に、ものすごい罪悪感を覚えたのだ。だから、他の人たちのことは関係なく、あたし自身の心の問題として、「自分の手で殺せない生き物は、できる限り食べないようにしよう」って決めたワケだ。

‥‥そんなワケで、あたしは、まだ生きてるアジやサバを自分でさばくことができる。まだ生きてるイカをお刺身にすることもできるし、まだ生きてるタコを塩もみしてから、お鍋の沸騰したお湯の中に入れることもできる。まだ生きてるサザエを網に乗せてツボ焼きにすることもできるし、まだ生きてるアサリをフライパンで酒蒸しにすることもできる。だから、「魚介類はOK」なのだ。

ただ、これも前に書いたけど、あたしにもジレンマがある。それは、あたしが、黒メダカとクチボソを飼ってるってことだ。いくら「魚介類はOK」って言っても、何年も飼ってる黒メダカやクチボソを水槽からすくって、それを殺して食べることなんて絶対にできない。それなのに、魚屋さんで買って来たお魚なら「かわいそうじゃない」なんて、こんなにおかしなことはない。自分の飼ってる猫を殺すことはできないけど、中国の市場で売ってる猫なら殺して食べることができる‥‥ってこととおんなじだと思った。

だから、この点に関してだけは、未だに自分として納得できる答えが出てない。自分の飼ってる黒メダカやクチボソを殺して食べられないんだから、それならすべての魚介類を食べないようにすべきじゃないのか? それとも、これは長く飼ってたことによる特別の感情であって、多摩川でクチボソを獲ったばかりなら、自分の手で殺して食べることができるんだから、「魚介類はOK」でいいんじゃないのか? この答えは、まだ分からない。

でも、あたしは、ヘンテコな宗教や思想とかで食生活を縛られてるワケでもないし、高尚な人間ぶるために「非肉食」を気取ってるワケでもなくて、いつでも自分の気持ちに素直に生きてるだけだ。そして、その結果が「今のあたし」なんだから、「完璧じゃなきゃダメ」なんていう堅苦しい考えじゃない。いつでも、「気づいた時に直せばいい」っていうユルユルのスタイルで生きてるから、このお魚の問題にしても、いつか何かのキッカケで、パッと答えが分かる日まで、そんなに難しく考えずに、常に「命をいただいてる」ってことに感謝しながら、魚介類を食べてけばいいと思ってる。

‥‥そんなワケで、あたしには、このお魚の問題よりも、もっとセッパ詰まった問題がある。それは、「タマゴ」に関しての問題だ。ちょっと前に、「ついウッカリとマヨネーズを食べてた」ってことを書いたけど、現代人が現代的な生活をしてると、この「ついウッカリ」があまりにも多くて、そのほとんどが「タマゴ絡み」なのだ。今年になってからのことだけを振り返ってみても、こないだのマヨネーズの他にも、いろんな「ついウッカリ」がある。

たとえば、数日前にも、こんなことがあった。お仕事が夜まで掛かっちゃって、みんなお腹が空いて来て、アシスタントの子がマックとコンビニに買い出しに行ってくれることになった。それで、あたしは、マックは食べられないから、コンビニで何か買って来てもらおうと思ったんだけど、アシスタントの子から、「今、夕方の5時からフィレオが100円になってるから、この時間なら100円で買えますよ」って言われたのだ。それで、あたしは、久しぶりに食べてみたくなって、次の日の朝のぶんも欲張って、2個も頼んじゃった。で、食べる段になって、初めて、タルタルソースが入ってたってことに気づいたのだ。

もちろん、せっかく買って来てもらったものだから、美味しくいただいたし、次の日の朝も食べた。だけど、マヨネーズがタマゴで作られてることを忘れてて、ヘナチョコベジタリアン宣言してからもウッカリと買ってたってことを日記に書いて、その時に「タルタルソースもダメってことだ」とまで書いたのにも関わらず、このアリサマだ。

でも、これなら、まだ「ついウッカリ」で許される部分もある。これよりも最悪なのが、1ヶ月くらい前のことだ。忙しくて朝から何も食べてなくて、お仕事の帰りに車を運転しながらお腹がペコペコで死にそうになった時に、目の前に「ほっかほっか亭」があったのだ。それで、お家に帰ってからご飯を炊いたりする気力も残ってなかったから、久しぶりにゼイタクして「ほっかほっか亭」の「のり弁」を買って帰ることにした。で、「ほっかほっか亭」の「のり弁」て、ノーマルは290円なんだけど、タルタルソースをつけると20円増しで310円になる。そう、カンのいい皆さんには、もうお分かりだと思うけど、「白身フライにはタルタルソース」ってことを長年のポリシーとして生きて来たあたしは、ここでも、「久しぶりのゼイタクなんだからタルタルソースをつけよう」って思って、310円を払っちゃったのだ。

そして、あたしは、ぜんぜん自覚がないまま、お家まで運転して帰って来た。あまりにもお腹がペコペコで、久しぶりに「ほっかほっか亭」の「のり弁」が食べられることが嬉しかったから、「早く食べたい」「早く食べたい」って思ってて、自分が犯した「タルタル違反」については、白身フライにタルタルソースをかけるまで、まったく気づかなかったのだ。もちろん、これも、サクサクと美味しくいただいたんだけど、マックの場合よりも遥かに大きなミスだった。マックのフィレオフィッシュの場合なら、最初からタルタルソースが入ってるんだから、フィレオフィッシュを注文した時点での「ついウッカリ」ってことになる。だけど、「ほっかほっか亭」のパターンは、もともとタルタルソースのついてない「のり弁」に、わざわざ別口で20円払ってつけてもらっちゃったんだから、どんなイイワケも通用しないほどの大きなミスってことになる。

‥‥そんなワケで、あたしは、こんな感じの「ついウッカリ」が続いてることから、だんだんにメンドクサクなって来た。だって、もともとは、牛肉を食べるのはやめたけど、牛乳やチーズはOKだったし、鶏肉を食べるのはやめたけど、タマゴはOKだったのだ。世の中に出回ってるタマゴなんて、ほとんどが無精卵なワケで、無精卵はどんなに暖めても孵化しないんだから、それを食べたって動物を殺したことにはならないからだ。だけど、何となく、「せっかくだからタマゴもやめとくか」って感じの軽い気持ちから、タマゴも「NG食品」のほうに分類しただけなのだ。

だから、今のあたしの率直な気持ちとしては、タマゴそのものを食べることはしないけど、マヨネーズとかタルタルソースに入ってるくらいならOKにしちゃってもいいかな?って思い始めてる。タマゴを食べるとか食べないとかっていう物理的なことよりも、こんな細かいことにまで神経を使ったり、マヨネーズやタルタルソースを「ついウッカリ」と口にしちゃうたびに罪悪感にかられたりしてることのほうが、遥かに精神衛生上のマイナスだと思ったからだ。そして、こんなことを考え始めてたあたしに、数日前、トドメの出来事が起こったのだ。

夜、地元のお友達が、近くまで来たからって、急に遊びに来た。お土産は、カップ麺だった。その子は、「きっこはお肉を食べなくなったって言ってたけど、すごくいいのが新発売したよ」って言って、カップヌードルの「シーフードカレー」ってのを買って来てくれた。あたしは、カップヌードルのカレーが好きだったんだけど、ヘナチョコベジタリアンになってからは、お肉が入ってるからずっと食べてなかった。だけど、シーフードならOKってことで、お腹も空いてたし、すぐにお湯を沸かして、一緒に食べることにした。

それなのに、いざ食べようとしたら、お肉は入ってないけど、例のスポンジみたいなタマゴが入ってたのだ。これも、もうお湯を入れて作っちゃったから、あたしは残さず感謝していただいたんだけど、何だか、逃げても逃げてもどこまでもタマゴが追って来るようで、ほとほと疲れちゃった。その上、念のためにフタに書いてあるちっちゃい文字を読んでみたら、麺の中にもスープの中にも「ポークエキス」だの「チキンエキス」だのが入ってたのだ。これじゃあ、もしもタマゴが入ってない「完全なるシーフード」のカップヌードルが発売されたとしても、食べることができないってワケだ。

‥‥そんなワケで、あたしは、お気楽にタラタラと続けて来た「ヘナチョコベジタリアン」だけど、根本的に「魚介類はOK」って部分に引っ掛かってた上に、どんなに気をつけても「ついウッカリ」を連発しちゃうし、このカップヌードルの「シーフードカレー」みたく、思いもしなかったところに敵は潜んでるワケだから、これ以上、こんなことに精神をすり減らしてく自信がなくなって来た。だから、まずは「ヘナチョコベジタリアン」ていう名前を返上して、あくまでも「牛や豚や鶏などのお肉をできるだけ食べないようにする人」ってことを全面に押し出して、細かいことは気にしないことにした。だけど、いちいち「牛や豚や鶏などのお肉をできるだけ食べないようにする人」だなんて長い説明をしてられないから、新しい名前を考えることにした。それで、「ベジタブル」ってのは「お野菜」のことだから、お魚やタルタルソースを食べちゃうあたしが「ベジタリアン」を名乗るのはオコガマシーけど、「ベジータ」なら「サイヤ人の王子」の名前だから、ヒタイの生え際がリトル気になっちゃうけど、これからは「ヘナチョコベジータリアン」て名乗ってみようかと思う今日この頃なのだ(笑)


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2008.09.26

117度の情景

今朝、早起きして、多摩川の土手に行った。こないだの日記、「真っ赤な曼珠沙華」に、曼珠沙華の写真を添えようと思ったからだ。だけど、いつものことながら、あたしのケータイはキレイな写真が撮れない上に、あたしの腕も悪いから、何枚か撮ったんだけど、どれもイマイチだった。ホントは、土手にポツポツと咲いてる曼珠沙華の遠景を撮りたかったのに、それだとカンジンの曼珠沙華がよく見えなくて、単なる土手に見えちゃう。それで、仕方なく、1本の曼珠沙華を見上げるようにして、空も入るように撮ってみた。そして、その画像を「きっこのブログ」の最後のとこに、チョコっと添えてみた。

 

曼珠沙華の写真はイマイチだったけど、朝から秋らしい青空が広がってて、多摩川の土手は気持ちよかった。お天気が良くて、遠くには富士山が見えた。今までにも何度か書いたと思うけど、あたしのとこからは、富士山の手前に丹沢山系があるし、その手前には神奈川の団地とか工場とかがあるから、富士山は上の半分しか見えない。「あたしのとこ」っていうか、東京からだと、どこからでもおんなじなんだと思うけど、たとえ上の半分だけでも、ニポンイチの富士山が自宅から見えるってのは、何よりもワンダホーなことだ。それに、手前の丹沢山系のギザギザしたシルエットも、なかなか味わいがある。

 

そして、あたしが、東京から富士山を見るたびに思うのが、「富士山のてっぺんの角度って117度なんだよな~」ってことだ。これは、実際に分度器で測ってみたワケでもなく、何かの専門書に書いてあったワケでもなく、太宰治の「富嶽百景」の冒頭にそう書いてあったから、中学生の時に読んでから、ずっとそう信じて来た角度だ。だから、もしも、太宰治がテキトーなことを書いてたとしたら、あたしは20年以上も、富士山を見るたびに、間違った角度を思い浮かべてたことになる今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?

 

 

‥‥そんなワケで、太宰治の「富嶽百景」の冒頭では、広重とかの浮世絵の富士山が、実際の富士山をそうとうデフォルメして描いてあるってことを指摘してる。広重の浮世絵の富士山のてっぺんは、85度くらいの角度だそうだ。北斎に至っては、てっぺんが30度くらいで、「エッフェル塔のような富士」だって書いてる。そして、太宰治は、当時の陸軍の実測図を使って、富士山の東西と南北の縦断面の角度を測ってみたら、東西の断面のてっぺんが124度で、南北の断面のてっぺんが117度だったって書いてる。だから、ものすごくリアリティがあるし、あたしもまだ純粋な中学生だったし、この角度を信じたってワケだ。

 

それに、「124」と「117」って覚えやすい数字だから、東京から富士山を見た時に「117度」って思い浮かべてただけじゃなくて、新幹線とかから富士山が見えた時には、パッと「124度」って思い浮かべて来た。だから、あたし的には、今さら「118度でした」なんて言われちゃうと、ものすごく悲しい気持ちになる。だけど、ひとつだけ不安なのは、太宰治って、ものすごいウソつきなんだよね。だから、いかにもホントっぽく書いてるけど、「陸軍の実測図」なんてのはウソで、実はテキトーな角度を書いてたって可能性もある。

 

あたしは、多くの人たちと同様に、思春期に太宰治を夢中で読んだ。よく、「太宰はハシカみたいなもんだ」なんて言う人がいるけど、ホントにその通りで、思春期の一時期だけ夢中になるタイプの作品が多い。代表的なのは、やっぱり「人間失格」と「斜陽」だと思うし、あたしも両方とも大好きだ。特に「斜陽」は、その世界観に影響を受けた作家やミュージシャンもすごく多いと思う。逆に、教科書でムリヤリに読まされる「走れメロス」は、あまりにも最悪で、あたしとしては、太宰治の作品のワースト1だと思ってる。

 

‥‥そんなワケで、太宰治って、生き方そのものが「虚」と「実」とのハザマを行ったり来たりしてたみたいな感じだし、注射器を手放したことがないほどのパビナール中毒だったから、麻薬中毒者に多い「今度こそ完全に薬はやめました」っていう大ウソを周りの人たちに何度も何度もついて来た。「今後こそ本当に薬をやめた。だからお金を貸してくれ」って言って、友人や知り合いから借りたお金で、また薬を買いに行く。こんなことの繰り返しだった。

 

太宰治が師として仰いでた井伏鱒二のとこにも、「もう酒もタバコもやめました。薬もやめました。本当です。信じてください」って内容の手紙を送ってて、その数日後には、泥酔した上に薬までやって自殺未遂騒ぎを起こしてるのだ。だから、太宰治の場合には、「ウソをつく」ってよりも、ホントに「このままじゃダメだ」って思って、ホントに薬をやめるつもりで、その意志を強いものにするために、「宣言」みたいな感じで、井伏鱒二に手紙を送ったのかもしれない。だけど、悲しいかな麻薬中毒ってものは肉体的な依存だから、どんなに強い精神力を持ってても、意志の力だけじゃやめることは難しい。それも、誰よりも精神的に未熟で弱い男だったんだから、なおさらムリに決まってる。そんな太宰治が、井伏鱒二に送った手紙の中に、すごく興味深い一節がある。

 

 

「私、世の中、いや四五の仲間を、にぎやかに派手にするために、しし食ったふりをして、そうして、しし食ったむくい、苛烈のむくい受けています。食わない、ししのために。」

 

 

いかにも太宰治って感じの独特の表現だけど、ようするに、4~5人の仲間の前でイイカッコをするために、食べたことのないイノシシの肉を「自分は食べたことがある」って言っちゃったワケだ。学生時代から、身分不相応な高価な着物をまとったりと、どうしても周りにイイカッコしたがるタイプだった太宰治だから、すごく「らしい」って感じがする。さらには、一度「世の中」って言ってから、「いや四五の仲間」って言い直すあたりも、いかにも太宰治らしい。その証拠に、おんなじ手紙の中に、こんな一節もある。

 

 

「私の悪いことは、『現場よりも誇張して悲鳴をあげる。』と、ある人、申しました。」

 

 

太宰本人は、自分はそんなことないって、この進言の内容を否定してるんだけど、それ自体も「分かった上での否定」であって、自分の弱さやイイカッコしたがるタイプだってことは、誰よりも本人が一番よく知ってたハズだ。そして、そのルーツを感じさせるのが、「ロマネスク」の最後に登場する「うその三郎」だ。あたしは、もちろん「ロマネスク」も大好きな作品なんだけど、最初に読んだ時にも、次に読んだ時にも、何度読んでも読むたびに感じるのが、「うその三郎」のリアリティの異常さだ。

 

説明の必要はないと思うけど、念のために書いとくと、「ロマネスク」は、第1部が仙術を使う「仙術太郎」のお話で、第2部がケンカの強い「喧嘩次郎兵衛」のお話で、第3部がウソつきの「うその三郎」のお話だ。そして、まったく別々のお話だと思ってた「仙術太郎」と「喧嘩次郎兵衛」が、第3部の「うその三郎」に登場して、この3人のお話として完結する。複数の別々のストーリーが、最後に合流していろんな伏線の謎が解消されるってのは、今じゃよくあるパターンだけど、当時としては斬新だったんじゃないかなって思う。

 

で、第1部の「仙術太郎」では、太郎の生い立ちだの、仙術を使えるようになってからのことだのが描かれてるんだけど、仙術なんて現実にはないから、全体的にアニメの「日本むかしばなし」みたいなノリになってる。そして、第2部の「喧嘩次郎兵衛」では、ケンカに強くなりたいと思う次郎兵衛が、いろいろと独自に考えたケンカの練習をしてくんだけど、それが、ただ単に壁を殴ってみたり、木を殴ってみたりと、あんまり実戦向きな練習とは言えない。ケンカなんかしたこともなさそうな太宰治が、脳内だけで考えた「ケンカに強くなる練習」って感じなのだ。

 

つまり、「仙術太郎」は、テーマからして非現実的なワケだし、「喧嘩次郎兵衛」は、ケンカの経験がない者が想像だけで書いたっていう非現実さがあるってワケだ。それなのに、親にウソをつき続けて、そのうちにウソでお金儲けをするほどの男になっちゃった「うその三郎」は、前の2編とは雲泥の差のリアリティが満載なのだ。ウソをつくコツはもちろんのこと、ウソをついてる時の自分自身の精神状態の分析など、そこらの心理学者も顔負けな理論を展開してるのだ。たとえば、三郎は、学生が実家の親に仕送りをせがむ手紙の代筆を請け負うんだけど、その手紙の書き方のコツとして、こんなふうに書いてる。

 

 

「親元へ送金を願う手紙を最も得意としていた。例えばこんな工合いであった。謹啓、よもの景色云々と書きだして、御尊父様には御変りもこれなく候(そうろう)や、と虚心にお伺い申しあげ、それからすぐ用事を書くのであった。はじめお世辞たらたら書き認(したた)めて、さて、金を送って下されと言いだすのは下手なのであった。はじめのたらたらのお世辞がその最後の用事の一言でもって瓦解(がかい)し、いかにもさもしく汚く見えるものである。それゆえ、勇気を出して少しも早くひと思いに用事にとりかかるのであった。なるべく簡明なほうがよい。このたびわが塾に於いて詩経の講義がはじまるのであるが、この教科書は坊間(ぼうかん)の書肆(しょし)より求むれば二十二円である。けれども黄村先生は書生たちの経済力を考慮し直接に支那へ注文して下さることと相成った。実費十五円八十銭である。この機を逃がすならば少しの損をするゆえ早速に申し込もうと思う。大急ぎで十五円八十銭を送っていただきたいというような案配(あんばい)であった。そのつぎにおのれの近況のそれも些々(ささ)たる茶飯事を告げる。昨日わが窓より外を眺めていたら、たくさんの烏(からす)が一羽の鳶(とび)とたたかい、まことに勇壮であったとか、一昨日、墨堤を散歩し奇妙な草花を見つけた、花弁は朝顔に似て小さく豌豆(えんどう)に似て大きくいろ赤きに似て白く珍らしきものゆえ、根ごと抜きとり持ちかえってわが部屋の鉢に移し植えた、とかいうようなことを送金の請求もなにも忘れてしまったかのようにのんびりと書き認めるのであった。」

 

 

そして、こんな教科書の話など作り話なんだから、親元から送られて来た「十五円八十銭」は、この学生や三郎たちが飲み食いして使っちゃうってワケだ。もちろん、これは、「仙術太郎」や「喧嘩次郎兵衛」とおんなじに創作なんだけど、非現実的な前の2編と比べると、あまりにもリアリティがありすぎる。この手紙の書き方の説明ひとつを取っても、「ここまで詳しく書く必要があるの?」って思えるほど、現実にも使えそうなレベルの記述をしてる。

 

これは、それまでは自分の知らない「仙術」のことや、自分の苦手な「ケンカ」のことだったから筆が走ってなかった太宰治が、ここに来て自分の得意分野である「ウソのつき方」についての段になったもんだから、一気に饒舌になっちゃったんじゃないかって思う。読者に感心されたい、読者に「なるほど」と思わせたいって気持ちこそが、太宰治がアイデンティティーを維持するための大きな要因だったからだ。

 

‥‥そんなワケで、三郎は、あまりにも多くの学生から手紙の代筆を頼まれるため、いっそのこと、この「手紙の書き方」を本にして出版したら儲かるかも?って考える。だけど、そんな本を出版して、学生の親たちが読んだら、すべてバレちゃうからって、出版を諦める。それなのに、この「うその三郎」を書いた太宰治自身は、この物語を自分の親兄弟も読んでるってのに、三郎が書いた手紙とおんなじ書き方で、薬を買うためのお金の無心の手紙を親族へ送りまくってたのだ。この辺のとこが、太宰治がいつまでも子供のままだった部分だと思うし、こんなふうに成熟できなかった人間だからこそ、行間から作者の顔が垣間見えるような素晴らしい作品を書き続けられたんだと思う。そして、そんな人間が「富士山のてっぺんの角度は117度だ」って断言したんだから、あたしは、やっぱり、富士山を見るたびに「117度なんだよな~」って思い続けてこうと決めた今日この頃なのだ。

 

 

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2008.09.25

中山国交相が成田反対派と日教組を中傷

「中山国交相が成田反対派と日教組を中傷」(世田谷通信)

発足したばかりの麻生内閣は、すでに2人の閣僚の献金に関わる問題が発覚しているが、今度は国土交通相に就任した自民党の中山成彬(なりあき)衆議院議員が、25日の会見で失言を連発した。中山氏は成田空港反対派の住民について「ごね得というか、戦後教育が悪かった。公共の精神というか公のために自分を犠牲にしてでもという気持ちがなく、自分さえ良ければいいという風潮で、空港を拡張できなかったのは残念だった」と発言した。また、自身が文部科学相だった時に全国学力テスト導入を提唱した理由について「日教組の強いところは学力が低いんじゃないかと思ったから」と発言し、大分県教育委員会の汚職事件を引き合いに出して「日教組の子どもは成績が悪くても先生になる。だから大分県の学力は低いのだ」とも発言した。これらの発言は会見後に「誤解を招く表現があった」として撤回したが、中山氏は文部科学相時代にも「歴史教科書に従軍慰安婦や強制連行という言葉が減ってきたのは良かった」と発言して各所から抗議を受け、「慰安婦存在の実態は認めるが従軍慰安婦という言葉は当時はなかったから言ったまでだ」と苦しい言い訳をした前歴もある。(2008年9月25日)


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続・誰がやっても中身は同じ

「公約を1つも守らずに政権を丸投げしたアベシンゾー」


「すべて他人ゴトのまま政権を丸投げしたフクダちゃん」


【内閣発足時の支持率】

安倍内閣(06年9月) 63%

福田内閣(07年9月) 53%

麻生内閣(08年9月) 45% ←今ここ(笑)


このテイタラクなら、第3弾の「瞬殺されたアソウ君」は、約1カ月後ですね(笑)



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小渕優子大臣に違法献金発覚

「小渕優子大臣に違法献金発覚」(世田谷通信)

24日に発足した麻生内閣で、少子化担当相に抜擢された自民党の小渕優子衆院議員(34)が、平成12年から18年にかけて、公正取引委員会の立ち入り検査を受けた日本道路興運から合計で304万円の献金を受けていたことが発覚した。日本道路興運は、平成15年までの7年間に約2億8000万円の所得隠しをしていた上、複数の自民党議員の運転手の給与を肩代わりをしていたことも分かっており、自民党との癒着が指摘されている。また小渕優子氏が代表をつとめる自民党群馬県第5選挙区支部が、平成15年の衆院選公示の直後に、国と請負契約を結んでいた建設会社「山内工業」(破産手続き中)から20万円の寄付を受けていたことも発覚した。これは国と契約を結ぶ業者からの寄付を禁止した公職選挙法に違反している。さらには、小渕優子氏の親戚にあたる小渕成康(まさやす)氏(41)が、外国人研修生の受け入れ団体である「日中経済産業協同組合」の理事長という立場を悪用して、多くの中国人実習生の賃金をピンハネしていたことが発覚し、宇都宮地検に「労働基準法違反(中間搾取)」の罪状で起訴された。新内閣の目玉として起用された小渕優子氏だったが、就任早々に数々の問題が発覚し、逆に足を引っ張る形になってしまった。新内閣では、すでに河村建夫官房長官が談合事件に絡んだ企業から献金を受け取っていたことも発覚しており、身体検査よりも身内意識を優先したお粗末な組閣であったことを裏付ける結果となってしまった。(2008年9月25日)


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お知らせです♪

小田急線の新百合丘にある「川崎市アートセンター」で、9月27日(土)から1週間、演劇と映画と写真展とカフェとの複合イベント、「原子力エネルギーと“アカルイ”未来。」が行われます。

◆演劇◆ 
『アトミック・サバイバー ~ワーニャの子どもたち~』  
構成・演出 阿部初美  
9月27日(土)・28日(日)各15:00開演  

◆映画◆ 
『六ヶ所村ラプソディー』 
鎌仲ひとみ監督作品
9月27日(土)~10月3日(金)毎日10:00~(月曜休映)

◆写真展◆ 
「六ヶ所村エナジー」+「link-みんなのひかり-」写真展 
好評開催中~9月28日(日) 

◆アートカフェ◆ 
毎週金・土・日曜日 11:00~19:00
「Art of Living スペシャルメニュー」
◎トロロ+ぱりぱりホウレンソウのピラフ
◎トロロおにぎり+スープセット
◎六ヶ所村銘菓 こんぶようかん  
など、アトミックサバイバー劇中歌『トロロソング』 「原発事故が起こったら、トロロこんぶをたべよう」という内容にちなんでいます。


◆詳細はこちらです♪
http://kawasaki-ac.jp/event/index.html

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三笠フーズと自民党の癒着

昨日、帰って来て、猫たちに晩ご飯をあげて、マックスとペペロンチーノのブラッシングをして、もんじゃをしばらくダッコして、ジジの肉球をモミモミして、コマちゃんのホッペをウリウリして、お部屋に戻って、黒メダカたちとクチボソたちに晩ご飯をあげて、お洋服を脱いで、熱いシャワーを浴びて、フリーザーで凍らせといたグラスに、フリーザーで冷やしといたビーフィーターのジンをトロトロと半分くらいまで注いで、冷蔵庫の前で真っ裸でクイッと飲んだら、お仕事でムカついてた数々のことが全身から蒸発してって、あたしはサッパリとリセットできた。

あたしは、頭にタオルを巻いて、「カナダ de 日本語」のミニーちゃんが、去年のお誕生日にプレゼントしてくれた黒のバスローブを羽織って、グラスに氷を入れて、2杯目のジンを注いで、パソコンの電源を入れた。そして、いつものように、ニフティだとかヤフーだとかのポータルサイトをぜんぶ流してみた。今、何よりも気になってる汚染米問題のニュースをチェキするためだ。そしたら、ナナナナナント!ナナナナナント!ナナナナナント!って3連発しちゃうけど、こんなタイトルのニュースが乱舞してたのだ。


「明日、三笠フーズなどを一斉捜査」


おいおいおいおいおーーーーい! 大阪農政事務所が三笠フーズに立入検査をするたびに、事前に検査の日を伝えてたから、96回も立入検査をしたのに、これほど大掛かりな不正の数々を何ひとつ見つけることができなかった。それなのに、その事件を調べるための警察までもが、事前に捜査の日を新聞やテレビで大々的に発表しちゃうなんて、お前ら、ギネス級の大バカか?‥‥なんて思う今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、何から何まで耐震偽装問題とソックリな構図が見えて来た汚染米問題だけど、今度は、三笠フーズの社長、冬木三男と、顧問の宮崎一雄とが、みっともない責任のなすり合いを始めちゃった。フランク・ザッパに言えば、冬木は「宮崎から事故米の転売を指南された」って言ってて、宮崎は「そんなこと言ってない。冬木が自分で考えたのだ」って言ってる。まるで、耐震偽装問題の時の、マンション販売会社の社長と、そのマンションを建てた建設会社の社長との責任のなすり合いとソックリだ。

ま、完全にアジのヒラキナオリをしてる冬木に対して、この期に及んでも自分だけは逃げきろうとしてる宮崎の見苦しさは、サスガ、数えきれないほどの西日本の国民を肝臓ガンで殺して来たテロリストだけのことはある。きっと、コイツの友人の友人は鳩山邦夫なんじゃないの?(笑)

とにかく、冬木や宮崎の身柄も拘束しないで、事前に発表してからの一斉捜査なんかしても、ほとんど意味がないことは誰の目にも明らかだけど、実はこれが、それなりに意味があることなのだ。それは、「政府はこの問題に厳しく対応してますよ」ってことを国民に見せるためのパフォーマンスだからだ。だからこそ、わざわざ前日に大々的に発表して、何台ものテレビカメラを引き連れて、ゾロゾロと捜査に向かったワケだ。

ホントに、この事件の全容を解明しようと思ったら、冬木や宮崎の身柄を拘束するのは当然として、大阪農政事務所や自民党の大阪支部も捜査しなきゃならない。そして、これほど大量の汚染米が何年間も全国に流れ続けてたシステムの裏側がすべて解明されたら、何人もの役人や政治家も逮捕されるだろう。だけど、警察に捜査を指示してるのは、政府や農水省なのだ。つまり、自分たちの仲間が捕まるような捜査なんか、指示するワケないってことだ。だから、大々的に捜査してる映像をテレビで流して、あくまでも三笠フーズが勝手にやってた犯罪だったってことにして、三笠フーズに便宜を図ってた役人や政治家を守るために、今回もトカゲのシッポ切りで終わらせようとしてるってワケだ。

‥‥そんなワケで、こんな分かりきったことばっか書いててもジンジャエールなので、常に独自の路線を行く「きっこの日記」としては、三笠フーズの冬木が、宮崎に指南されて行なってた「もう1つの悪事」について公表しようと思う。これを知れば、警察がどんなに捜査しようとも、今回の汚染米問題の全容解明が絶対に不可能だってことが分かると思う。それは、20年以上も前から行なわれて来た三笠フーズの伝統芸で、通称「ひねり」って呼ばれてるイカサマだ。

分かりやすく説明するために、実際のお米のランクとは別にして、ここでは、一番上等なお米をA、次がB、次がC‥‥ってふうに、食用のお米のランクをA、B、C、D、Eの5段階にする。イメージとしては、高級なブランド米がA、一般の安いお米がB、古古米や輸入米がC、質の悪い古古米や輸入米がD、その中でも特に質の悪いものがEって感じだ。もちろん、すべて人間が食べるためのお米だから、一番下のEのお米を毎日食べても、何も問題はない。

で、三笠フーズは、大きな精米工場を持ってるから、自分のとこのお米を精米するだけじゃなくて、精米工場を持ってない業者から精米の仕事を受けることも多かった。そして、それを悪用したのが、通称「ひねり」って呼ばれてるイカサマだったのだ。たとえば、ある業者が、Cランクのお米を500キロ、三笠フーズに精米を依頼して、持ち込んで来たとする。すると、三笠フーズでは、その持ち込まれたCランクのお米をぜんぶ倉庫に隠して、もともと自分のとこにあったDランクのお米を500キロぶん精米して、その業者に納品してたのだ。

持ち込まれたお米をすべて入れ替える場合もあったし、半分だけ混ぜる時もあった。すべては、冬木の「ひねっとけ!」っていうヒトコトで指示されてて、工場の従業員たちはその指示に従うだけだった。これが、三笠フーズが20年以上も前から行なって来た「ひねり」だ。業者によると、お米は精米されちゃえばプロでも見分けることができないって話だから、こんなイカサマが何十年もバレなかったんだろう。なんか、ミートホープとソックリなシステムだよね。

‥‥そんなワケで、賢明なる「きっこの日記」の読者諸兄なら、もう、あたしが何を言おうとしてるのか見えて来たと思うけど、こんなイカサマを長年続けて来た三笠フーズが、このA、B、C、D、Eの5段階の食用米の他に、Eの下であるFとかGとかの「非食用米」を入手するようになったら、いったいどんなことをするだろうってことだ。そう、誰でも簡単に想像できるのが、食用米と非食用米との入れ替えだろう。

たとえば、三笠フーズに、コンビニのお弁当を作ってる業者から、Eランクのお米1トンの精米の依頼が来たとする。三笠フーズの倉庫には、タダ同然で買い取って来た猛毒のアフラトキシンB1に汚染された事故米がタップリとある。そしたら、守銭奴の冬木は、従業員たちにどんな指示を出すだろうか‥‥ってことだ。すでに精米実験でも証明されてるけど、たとえカビまみれのお米でも、精米しちゃえば、プロが見ても判別できないのだ。

現在、農水省が調査してるのは、あくまでも「事故米が事故米として流通した経路」に過ぎない。つまり、この「ひねり」を使って、事故米と食用米の入れ替えが行なわれてたとしたら、もう誰にも分からないのだ。ヒトクチ食べただけで100%肝臓ガンになる汚染米が、まったく問題のない正規のお米として、レストランで使われてたり、お弁当として売られてたり、給食で使われてたり、スーパーで売られてたりした可能性もあるってことだ。

ただ、1つだけ推測できることは、「高級なお店とかの場合は可能性が低い」ってことだろう。いくら何でも、最高級のコシヒカリやアキタコマチと汚染米とを入れ替えたら、味が違い過ぎるだろうから、すぐにクレームが来るだろうし、そんな高級米を扱ってる業者なら、製米だって外注しないと思う。ようするに、汚染米と入れ替えたり混ぜたりしても気づかれないほどのランクの低いお米を扱ってて、それを大量に精米に持ち込むような業者ってことで、そう考えると、一流の料亭や高級なフレンチレストランとかじゃなくて、安いお弁当や給食などを大量に作ってる業者とかに流れたって考えるのが自然だ。そして、事故米の流通とおんなじで、西日本に集中したって考えるのが自然だろう。

‥‥そんなワケで、ここで、もう1つ重要な情報がある。それは、冬木自身が、自民党の国会議員との関係を認めたってことだ。もちろん、選挙前ってこともあって、自民党からのものすごい圧力で、この議員の名前は公表されないんだけど、自民党が裏から手をまわして、こうしたインペイをすればするほど、今回の汚染米問題が「政官財」の癒着による国家ぐるみの犯罪だってことが見えて来る。バカげた総裁選デキレースにしても、こうした卑劣な情報インペイにしても、すべては選挙のための根回しってワケで、どんなに汚い手段を使っても政権を死守して、長年築き上げて来た「政官財」の癒着による「自分たちにとって美味しいシステム」を失いたくないんだろう。だけど、自民党は、こんな国民不在の政治ばっか続けて来たからこそ、自民党員までもが総裁選の地方の投票で、「小沢一郎」って書いた無効票を投じちゃったんだと思う今日この頃なのだ。


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2008.09.24

危ない3人の政治家

この国をダメにする「危ない3人の政治家」


「危ない3人の政治家」


無責任のアベ、アル中のナカガワ、無知無能のアソウ、ダメだこりゃ!


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緊急アンケートです!

今日、内閣総理大臣に就任する麻生太郎ですが、果たしてどれくらいの期間、首相の座に座っていられるでしょうか?

あなたの予想をお答えください。


【麻生太郎の首相在任期間は?】

1.1週間(就任早々失言で辞任)
2.1カ月(衆院選で政権交代)
3.1年(安倍、福田に続いて丸投げ)
4.1年以上



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真っ赤な曼珠沙華

今日は「秋分の日」だった。つまり、今日は、お彼岸のお中日だったワケだけど、皆さん、ご存知のように、お彼岸は年に2回ある。「春分の日」をお中日にして、その前後3日の1週間が「春のお彼岸」で、今日の「秋分の日」をお中日にして、その前後3日の1週間が「秋のお彼岸」だ。そして、これは前にも書いたと思うけど、おんなじ食べ物なのに、春のお彼岸の時季には牡丹(ぼたん)が咲くから「ぼたもち」、秋のお彼岸の時季には萩(はぎ)が咲くから「おはぎ」って名前に変わる。

で、最初は、便宜上「春のお彼岸」て書いたけど、正確には、春は単なる「お彼岸」て言って、それと区別するために、今の時季のお彼岸を「秋のお彼岸」とか「後(のち)のお彼岸」て言うことになってる。だからって、北海道で獲れる貴重な「シシャモ」に対して、全国のスーパーや居酒屋さんに出回ってるシシャモの代用品の「カペリン」のことを「カラフトシシャモ」って呼ぶのとはワケが違う。シシャモの場合は、本物と偽物ってことだけど、お彼岸の場合は、春も秋も本物だからだ。

それなのに、「お彼岸」が春のお彼岸を指すことから、「彼岸会(ひがんえ)」「彼岸参(ひがんまいり)」「彼岸の入り」「彼岸明け」「彼岸寺」「彼岸前」「彼岸後」「彼岸団子」など、他にもいろいろあるけど、「彼岸」て言葉がつく季語は、ぜんぶ春のお彼岸のことになっちゃってる。その上、「お中日」って季語も、これだけだと春のお彼岸のお中日を指すことになる。他にも、お彼岸のころの海の潮を指す「彼岸潮」も、お彼岸のころに吹く西風を指す「彼岸西風(ひがんにし)」も、お彼岸のころに獲れる河豚(ふぐ)を指す「彼岸河豚」も、ぜんぶ春のお彼岸の季語になっちゃってる今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、春のお彼岸と区別するために、今の時季のお彼岸の場合には、必ず「秋」とか「後」をつけなきゃなんない。たとえば、今日のことを「お中日」って季語を使って俳句に詠む場合には、必ず「秋のお中日」って言わないとダメなのだ。1年に2回もあるお彼岸なんだから、こうしなきゃ区別できないって理屈は分かるけど、俳句はぜんぶで17音しかないんだから、「あきのおちゅうにち」なんて8音もある季語を使ってたら、季語だけで半分も埋まっちゃって、使える音数が少なくなっちゃう。他の季語にしても、いちいち「秋の」をつけなきゃなんないから、すべてにおいて3音も少なくなっちゃう。これは、世界最短詩形の俳句としては、なかなかヤッカイな問題だ。

ここで注目して欲しいのが、さっきの「ぼたもち」と「おはぎ」だ。お彼岸に食べるまったくおんなじ食べ物なのに、春には「ぼたもち」で、秋には「おはぎ」って呼び名が変わる。つまり、この「ぼたもち」と「おはぎ」みたく、春を「お彼岸」と呼ぶのなら、秋は別の名前にしちゃえばいいってことだ。ちなみに、このお彼岸の「彼岸」てのは、煩悩にまみれた俗世間の人間いる世界を「此岸(しがん)」て呼ぶのに対して、悟りをひらいた仏さまとかがいる世界を「彼岸」て呼んでる。だから、意味的にムリがなければ、春を「お彼岸」て呼ぶのに対して、秋を「お此岸」て呼んじゃえば、語呂もそろって「いい感じ」なんだけど、これじゃあ本末転倒になっちゃう。

だからって、「お波岸(はがん)」とか「お保岸(ほがん)」とか、テキトーに新しい呼び名を作ったとしても、もともとの正式な「お彼岸」て呼び名を春のほうに充ててる以上、どうしても秋のほうはマイナーなイメージになっちゃう。つまり、この「ぼたもちとおはぎ作戦」を決行するためには、もともとの「お彼岸」て呼び名を完全に廃止した上で、春のお彼岸のことを「お春岸(しゅんがん)」、秋のお彼岸のことを「お秋岸(しゅうがん)」とかって呼ぶようにしないと公平にはならない。これが、あたしの悲願(笑)なんだけど、現実的には100パー不可能だ。

‥‥そんなワケで、春の「お彼岸」に対して、今の時季は「秋のお彼岸」て呼ばなきゃならないことに不満があったあたしだけど、ダテに20年以上も俳句をやって来たワケじゃない。わざわざ新しい呼び名なんかを考えなくても、従来の季語で、「秋の」をつけなくても、今の時季を表現できる「彼岸」の季語があったことを思い出したのだ。それは、「彼岸花」だ。これなら、今の時季に咲くワケだし、逆に春には咲いてないから、「秋の」なんてつけなくても、「彼岸花」だけでちゃんと秋の季語になる。「彼岸会」も「彼岸寺」も「彼岸潮」も「彼岸河豚」も春の季語なのに、「彼岸花」だけは秋の季語なのだ。

「彼岸花」は、別名「曼珠沙華(まんじゅしゃげ)」とも言うけど、他にもいろんな呼び名がある。だけど、「死人花(しびとばな)」、「地獄花」、「幽霊花」、「捨子花(すてごばな)」って、どれも不気味で不吉な呼び名ばかりだ。他にも、「剃刀花(かみそりばな)」、「狐花(きつねばな)」、「天蓋花(てんがいばな)」って、個性的な呼び名が多い。あとは、他のお花と違って、葉っぱがぜんぶ落ちてからお花だけが咲くため、「ハミズハナミズ」なんて呼び名もある。これは、「葉見ず花見ず」ってことで、葉っぱの時季にはお花が見られず、お花の時季には葉っぱが見られずってことだ。「ハッカケババア」なんて呼び名もあるんだけど、これは、「お花の時季には葉っぱが見られず」ってことから、「歯欠け婆」の「歯欠け」を「葉欠け」にカケてるってワケだ。

で、お花の名前に限らず、鳥の名前でも昆虫の名前でも何でも、俳句の季語として使う場合には、何よりも気をつけなきゃならないことがある。それは、季語と描写とが似たようなイメージを持ち過ぎてると、おんなじことを繰り返してるみたいな感じになっちゃって、しつこくなるってことだ。これを俳句用語で「ツキスギ」って言って、漢字だと「即き過ぎ」って書くんだけど、今どきの言い方にすれば、季語と描写とが「くっつきすぎ」ってことだ。

たとえば、競馬のナイトレースで万馬券を当てて、ガッポリと儲かったとする。それで、札束をポケットにねじ込んで飲み屋さんへ向かったら、歩道の街灯の周りをコガネムシがクルクルと飛んでたとする。で、「万馬券あててくるくる黄金虫」なんて詠んじゃうと、これは完全に「ツキスギ」だ。競馬で大金が儲かったことと、「黄金の虫」って書く上に「コガネムシは~金持ちだ~♪」って歌もある「黄金虫」とは、イメージが近すぎるからだ。

だから、「彼岸花」の場合には、誰でもすぐに「お彼岸」を連想しちゃうから、お墓参りに行ったことなど、お彼岸に行なうことと取り合わせると、「ツキスギ」になっちゃう。ご先祖さまのことや亡くなった人の思い出なんかも、「ツキスギ」になっちゃって、俳句的には激しくNGになっちゃう。つまり、せっかく「秋の」をつけなくても秋のお彼岸に使える季語だと思ったのもトコノマ、「彼岸花」って季語を使うと、お彼岸のことは「ツキスギ」で詠めないってワケだ。だから、まずは、著名俳人たちが、どんなふうに「彼岸花」って季語を使ってるのか、チョコっと見てみよう。


 どこそことなしに一気や彼岸花  深見けん二

 額縁のやうに棚田の彼岸花  伊藤照子

 彼岸花にも芋虫の這ひ移る  岸本尚毅

 彼岸花水かがやきて運ばるる  富田直治

 彼岸花我泣けば猫ひざに来て  川口咲子


最初の句は、一気に咲き始めた彼岸花そのものを詠んでるし、2句目も彼岸花の咲いてる景を詠んでる。そして、3句目も、焦点は芋虫にあててるけど、彼岸花自体のことも詠んでるから、ここまでは問題ない。だけど、4句目と5句目は、「彼岸花」って季語と、別の描写との取り合わせの句だから、「ツキスギ」に気をつけなくちゃならない。で、4句目は、キラキラとした秋の日差しが感じられる描写だから、「お彼岸」とは「ツキスギ」になってない。でも、最後の句は、作者が泣いてる。これって、故人を偲んでるみたいな感じで、ナニゲに「お彼岸」とは「ツキスギ」っぽい。

でも、バカボンのパパじゃないけど、これでいいのだ。この句の季語が「彼岸花」じゃなかったとする。そしたら、この作者が何で泣いてるのか、読み手にはまったく分かんなくなっちゃう。たとえば、「チューリップ我泣けば猫ひざに来て」とかだと、作者が何で泣いてるのか、何のヒントもないから、まったく分かんないのだ。あまりにもトートツすぎて、この句の景がイメージできない。だけど、「彼岸花」なら、季語と描写とがソコハカとなく響き合ってて、何となく景が見えて来る。もちろん、故人を偲んで泣いてたワケじゃなくても、それは関係ない。大切なのは、舌足らずな描写に対して、季語がイメージを立脚させるためのフォローをしてるってことなのだ。

だけど、この「彼岸花」って季語は、「彼岸」て言葉が入ってるから、「ツキスギ」に気をつけなくちゃならなくて、俳句には使いにくい。その点、おんなじお花でも、「曼珠沙華」のほうならワリと使いやすい。この辺が俳句の面白いとこで、1つのものに複数の呼び名がある場合には、ある呼び名だと「ツキスギ」になっちゃうのに、別の呼び名を使えば「ツキスギ」を回避することができちゃう場合もあるのだ。たとえば、こんな句がある。


 葬人歯あらはに哭くや曼珠沙華  飯田蛇笏(だこつ)


この句の季語が、もしも「彼岸花」や「死人花」だったとしたら、「葬人(ほふりびと)」って言葉と「ツキスギ」になっちゃう。だけど、おんなじお花のことでも、「曼珠沙華」にしたから、季語と描写との距離が少し離れて、「ツキスギ」を回避しただけじゃなくて、独特の世界観を生み出してる。そして、蛇笏の息子の龍太は、死と生とを逆転させて、「死人花」「地獄花」「幽霊花」とも呼ばれる「曼珠沙華」に、生命の輝きを見出してる。


 露の村いきてかがやく曼珠沙華  飯田龍太


この龍太の句にしても、もしも「彼岸花」や「死人花」だったとしたら、「いきてかがやく」って描写と、季語の持ってる「死」のイメージとが、意味としては正反対でも、結局は1つのモノゴトの表と裏ってことで「ツキスギ」になっちゃうのだ。つまり、「彼岸花」をはじめとした他の呼び方には、「生」や「死」を連想させるイメージが貼りついてるけど、「曼珠沙華」って呼び方だけは、ちょっと距離があるってことになる。だから、純粋な写生句を詠む場合には、この「曼珠沙華」って呼び方こそが、一番適してるのだ。純粋な写生句を詠んでも、そこに「彼岸花」って季語を置いちゃうと、読み手にヨケイなイメージまで与えちゃうってことだ。

‥‥そんなワケで、ここからは「曼珠沙華」を詠んだ写生句を紹介して行く。


 つきぬけて天上の紺曼珠沙華  山口誓子

 曼珠沙華天のかぎりを青充たす  能村登四郎

 曼珠沙華青空われに殺到す  奥坂まや


この3句は、どれも、近くの「曼珠沙華」と、遠く澄み渡った「秋の空」とを取り合わせて、遠近法によってその広さを表現した句だ。誓子と登四郎は2人とも明治の生まれで、登四郎のほうが10才くらい後輩だけど、ほぼ同時期に活躍した。そして、奥坂まやは、現代の俳人だ。誓子が真上に突き抜けさせた秋の空に、登四郎が真っ青な絵の具を充たし、その青があとを行く奥坂まやへと降り注いで来る。そして、この世代を超えた同軸上の景がゆるぎないのは、曼珠沙華の赤が、空の青を引き立たせてるからだ。


 四方より馳せくる畦の曼珠沙華  中村汀女

 ふるさとのどの畦行かむ曼珠沙華  細見綾子

 曼珠沙華祭の杜に畦つなぎ  茨木和生


この3句は、どれも、「畦(あぜ)」に咲く曼珠沙華を詠んでる。曼珠沙華は、根や茎に毒があるので、畦に植えると、モグラや野ネズミが畦に穴を掘らなくなるそうだ。他にも、曼珠沙華の根が張って、崩れやすい畦を補強してくれる役目もあるそうだ。で、汀女と綾子は2人とも明治生まれの女流俳人で、これまた10年くらい綾子のほうが後輩だけど、ほぼ同時期に活躍した。そして、茨木和生は、現代の俳人だ。畦が交わる十字路に立った汀女が四方の曼珠沙華を詠めば、綾子が故郷への郷愁を詠い、こうした過去からの景を茨木和生が今も残る秋祭りへとつなげて行く。


 曼珠沙華消えたる茎のならびけり  後藤夜半

 曼珠沙華不思議は茎のみどりかな  長谷川双魚

 ただ立てる緑の茎や曼珠沙華  岩田由美


葉っぱがなくて、まっすぐな茎のてっぺんに真っ赤な花が咲く曼珠沙華は、その花が散ってしまうと、緑の茎だけが残る。俳人なら、誰もが目を向ける部分だ。夜半と双魚の2人も、今までと同じく明治生まれの俳人で、ほぼ同時期に活躍した。そして、岩田由美は、現代の俳人だ。いっせいに花が散って、まっすぐな茎だけが並んでる不思議な景に対して、「不思議」という主観を削ぎ落して客観写生したのが夜半なら、植物の茎が緑だという極めて当り前のことを「不思議」と捉えた双魚であり、この2人の対極的とも言える目に晒されて来た「花の散った曼珠沙華」が、何事もなかったかのように眼前に存在している様子を切り取ったのが岩田由美だ。

‥‥そんなワケで、ここまで3つのパターンの写生句を紹介したけど、どのケースも、句意だけを見れば、それぞれの3句がとても似てるように見えると思う。だけど、17音の向こう側の世界まで視野を広げると、それぞれのケースが三者三様に、まるで違った視点を持ってることが分かると思う。これが写生句の面白さであり、深さなのだ。

だから、最初に挙げた5句のように、「彼岸花」っていう特定のイメージを持った呼び名で詠むのも一興なんだけど、あたしが実戦してる客観写生の世界だと、どうしても「曼珠沙華」って呼び名のほうが、より主観を介在させない句を詠むことができるってワケだ。何でかって言うと、「彼岸花」や「死人花」をはじめとした数々の呼び名は、どれも人間の先入観によって名づけられたもので、この植物自体は、別に不吉でも何でもないからだ。たとえば、可愛らしい「チューリップ」に、その形から「人食い花」なんて和名をつけたりしたら、それだけでイメージが大きく変わっちゃうと思う。「死人花」や「地獄花」、「幽霊花」や「捨子花」なんてのは、これとおんなじことなのだ。

斉藤茂吉は、この花の美しさに早くから気づいてた歌人の1人で、「曼珠沙華」っていう短編エッセイの中で、こんなことを書いてる。


「一体この花は、青い葉が無くて、茎のうえにずぼりと紅い特有の花を付けているので、渋味とか寂びとか幽玄とかいう、一部の日本人の好尚からいうと合わないところがある。そういう趣味からいうと、蔟生している青い葉の中から、見えるか見えないくらいにあの紅い花を咲かせたいのであろうが、あの花はそんなことはせずに、冬から春にかけて青々としてあった葉を無くしてしまい、直接法に無遠慮にあの紅い花を咲かせている。そういう点が私にはいかにも愛らしい。勿体ぶりの完成でなくて、不得要領のうちに強い色を映出しているのは、寧ろ異国的であると謂うことも出来る。」

「この花は、死人花、地獄花とも云って軽蔑されていたが、それは日本人の完成的趣味に合わないためであっただろう。正岡子規などでも、曼珠沙華を取扱った初期の俳句は皆そういう概念に囚われていたが、『ずずだまの小道尽きたり曼珠沙華 子規』 晩年にはこの句位に到達して居る。これは子規は偉かったからである。」


Ms3
‥‥そんなワケで、あたしの住んでるマンションから、チョコっと歩いて多摩川に出て、下流に向かってのんびりと歩いて行くと、いつもは緑一色の土手に、ポツリポツリと真っ赤な曼珠沙華が見えて来る。ちなみに、「緑一色」ってのは、当然「みどりいっしょく」であって、間違っても「リューイーソー」じゃない。でも、麻雀で「緑一色」を狙ってて、あと一歩のとこでドラの赤ウーピンがトイツになっちゃったりしたら、ナニゲに、土手の真ん中に曼珠沙華が咲いてる景色みたいにも見えそうな気がする今日この頃なのだ(笑)


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2008.09.23

お知らせです♪

総裁戦の茶番劇で忙しくて、国民の生活なんかホッタラカシの自民党に代わって、庶民の味方、オムライス党の保坂展人さんが、迷探偵キッコナンのリクエストに応えてくださるそうです♪


「保坂展人のどこどこ日記」
http://blog.goo.ne.jp/hosakanobuto/e/f59fde30466fbdc6188233ec5dd129f1


もうご存知の人も多いと思いますが、保坂展人さんは、次の衆院選で、これまでの東京6区(世田谷)から東京8区(杉並)へ変更になりました。
これは、あたしたちの血税を私物化し続けている石原一族の魔の手から、国民、都民、区民の生活を守るためです。
杉並区の皆さん、明るい未来を子供たちへガッチリと手渡すために、保坂展人さんを応援しましょう!

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小沢一郎がダメなワケ

今世紀最低の無責任男のアベシンゾーに引き続き、今世紀最低の他人ゴト男のフクダちゃんまでもが、たった1年で政権をホッポリ投げたって言うのに、こんな無能どもを2連続で総理大臣にかつぎ上げた自民党の議員たちは、誰1人、国民に謝罪しなかった。そして、まるでフクダちゃんの政権放棄をゴマカスかのように、ドンチャン騒ぎの総裁選デキレースを始めちゃった。自民党の総裁選なんだから、あたしたち国民には投票権がないのに、連日テレビに出まくり、地方都市を遊説してまわった。自民党の総裁選の地方遊説って、去年のフクダちゃんの時はたった4ヶ所、オトトシのアベシンゾーの時もたった5ヶ所だったのに、今回は全国17ヶ所を飛びまわる異常ぶりだ。

もちろん、これは、全国民のシラケ具合を見れば分かるように、最初っからフロッピー麻生に決まってた総裁選なんかのためじゃなくて、そのあとの衆院選のための宣伝活動であって、完全に公職選挙法に抵触してる不正行為だ。何しろ、電球みたいな形の頭から親の七光を撒き散らしてる石原のバカなんて、選挙カーの上で、思いっきり「このたび『衆院選』に立候補いたしました石原伸晃です!」って叫んでたもんね(笑)

だけど、国民のほうはと言えば、広がり続ける汚染米問題だの、豪雨による各地の大被害だの、社保庁による組織的な年金改ざん問題だの、リーマンなんとかの破綻だので、自民党の自作自演の茶番劇なんかにゃ付き合ってるヒマなんかない。それどころか、こんなに大変な問題がマウンテンな時に、フクダちゃんの政権放棄と総裁選デキレースとで国会を空転させてる自民党に対して、国民の怒りはトックに頂点に達しちゃってると思う今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、昨日の日曜日、テレビ朝日の「サンデープロジェクト」で、いつものように例の自民党の広報担当の司会者が、必死になって総裁選デキレースをネタにして自民党の宣伝をしてたけど、そのあとの「サンデースクランブル」では、コメンテーターの黒鉄ヒロシが、的を射たことを言ってた。録画したVを巻き戻して書いてるワケじゃなくて、車の中のテレビで観てただけだから、一字一句この通りに言ってたワケじゃないけど、趣旨としてはこんな感じだ。


「それにしても、自民党ももったいないことをしたよね。せっかく総裁選の時に汚染米問題やリーマンの破綻が起こったんだから、結果が分かってて国民がシラケてるデキレースなんかパッとやめちゃって、すぐにこれらの問題に党をあげて対応すれば良かったのに。そうすれば、国民は自民党を見直して、支持率も大きく上昇したはずだよ」


あたしは、ホントにその通りだと思った。だけど、自民党総裁選の1人の候補者と4人のピエロは、今、国民が困ってることや不安に思ってることなんか完全に無視して、最初に作られたシナリオ通りの演技を最後まで続けてくれた。そのオカゲで、自民党の専属広報テレビ局であるフジテレビの世論調査でさえも、自民党の支持率が24%で、民主党の支持率が29%だって結果が出ちゃった。フジテレビですら、こんな数字なんだから、偏向的な誘導設問をしない第三者機関が調査すれば、この支持率の差は遥かに大きいだろう。これはもちろん、バカげた総裁選のドンチャン騒ぎによって、国民の自民党離れが加速したからだ。

それにしても、何よりも呆れ返るのが、こんなバカバカしい自民党の宣伝のために、各メディアがこぞって公共の電波や紙面を私物化したことだよね。サスガ、電通がバックについてる政党はやることがハデだけど、それが逆に支持率を下げることになっちゃったんだから、お気の毒としか言いようがない。

とにかく、今回の自民党総裁選によるメディアジャックが、完全に衆院選に向けた宣伝だってことは、NHKの職員が断言してるくらいだからね。もう、ネット上ではアチコチで話題になってるけど、内野光子さんて人が、NHKの7時のニュースを見てたら、1時間のうち45分も総裁選の5人の候補者に好き勝手にしゃべらせてて、視聴者が知りたいと思ってる汚染米問題なんかは、天気予報と一緒に残りの時間に詰め込まれて、ほとんど報じられなかった。それで、頭に来た内野さんは、NHKの視聴者センターに電話をして、責任者に対して、「総裁選のニュースをあれほどまでに長く丁寧に流す目的は何ですか?」って聞いてみたそうだ。そしたら、その責任者は、こう言ったそうだ。


「はいはいはい、そんなことはっきりしてますよ、そんなことも分からないですか。わははは‥‥。自民党のコマーシャルですよ」


詳しいやりとりは、「内野光子さんのブログ」を読んでもらうとして、この話は、アッと言う間にネット上に広まっちゃった。そして、この電話に出た職員の上司が、直接、職員本人に聞き取り調査をしたところ、確かに内野さんがブログに書いてるような言動をしたってことが分かったので、NHKの責任者が内野さんのとこに謝罪に行くってことにまで発展しちゃったのだ。つまりは、放送時間の大半を自民党の総裁選に振り分けてたNHKの職員自体が、その放送を「自民党のコマーシャル」だって認識してたワケで、国民から徴収した受信料で、特定政党の宣伝を垂れ流してたワケだ。そして、NHKが「自民党のコマーシャル」だったってことを認めたんだから、民放も完全に「報道」じゃなくて「自民党のコマーシャル」として放送してたんだろう。

‥‥そんなワケで、ここまで酷い自民党に対して、それでも支持率で大差をつけられない民主党は、いったい何がいけないんだろう? 2人も続けて総理大臣が政権を丸投げして、今年の3月までにすべて解決するって公約にもあげた年金問題は、未だに何ひとつ解決されてないばかりか、組織ぐるみの不正が新たに露見する始末。自民党が情報をすべて公開して、民主党の長妻議員に担当させてたら、少なくとも半分くらいまでは解決してたハズなのに、官僚のあやつり人形でしかない自民党なんかにやらせてるから、いつまで経っても解決しない。

他にも、農水大臣のデタラメぶりしかり、フロッピー麻生の暴言しかり、次から次へと問題を起こし続けてる自民党なんだから、普通に考えたら、自民党の支持率が10%で、民主党の支持率が60%くらいでもおかしくない。それなのに、これほど最低最悪な自民党に対して、どうして民主党はいつまでも僅差しかつけられないんだろう?

街の声として、よく聞くのは、「自民党には不満があるが、民主党には不安がある」とか、「一度くらい民主党にやらせてみてもいいとは思うが、やはり不安がある」とかって意見だ。ようするに、「自民党は最悪だ」って思ってる国民はいっぱいいるのに、それでも「民主党よりはマシだろう」って思ってるワケで、その理由が「民主党じゃ不安だ」ってワケだ。だけど、こうした意見が多いのは、当然だろう。何でかって言うと、それは、小沢一郎に原因があるからだ。

あたしは、ずっと前から思ってたんだけど、小沢一郎って、自分の言葉で話さない。どんな時でも、原稿を棒読みするだけだ。それも、小学生が作文を読んでるみたいな調子で、読み方に抑揚がないから感情が伝わって来ない。実際には熱意を持ってたとしても、それが聴衆には伝わって来ないのだ。

昨日の日曜日、民主党は、都内のホテルで臨時党大会をひらいて、小沢一郎が3期目の所信表明演説をした。演説の内容は、「この一戦に政治生命を懸ける。精神的にも肉体的にも最後の一戦だ」「今こそ日本を変える時だ。日本を変えるラストチャンスと言っても過言でない」って、なかなか気合いの入ったことを言ってたけど、それが、1~2秒おきに手元の原稿に目を落として、ほとんど前を向かずに、抑揚のない棒読みを続けてるだけだったから、いつもとおんなじに熱意が伝わって来なかった。

たとえば、「この一戦に政治生命を懸ける。精神的にも肉体的にも最後の一戦だ」っていう、わずか10秒にも満たないこれっぽっちの言葉でも、この間に4~5回も原稿に目を落とした挙句、言い終わってからもずっと下を向いてる始末。これくらいのセリフ、どうして暗記して正面を向いて言えないのか。これは、リーダーを目指す者として、激しくマイナスだ。

逆に言えば、どんなに最悪な人間でも、演説さえうまければ選挙に勝てるってことだ。コイズミが演説する時は、どんな時でも原稿なんか読まなかった。顔を上げたまま、単純明快なフレーズを繰り返すだけだった。コイズミは、どんなにトンチンカンなことでも、正面を向いて自分の言葉として叫び続けたから、バカな国民たちは、コイズミのしゃべってる内容じゃなくて、その勇猛果敢な姿にこそ、リーダーとしての資質を感じて、ウッカリと支持しちゃったのだ。だからこそ、国の宝であるお年寄りたちを切り捨てる「うば捨て山制度」を作った元凶だってのに、未だにコイズミなんかを支持してるオッペケペーもいるほどなのだ。

‥‥そんなワケで、今は、このニポンが、かつて経験したこともないほどの経済的危機に立たされてる。それはもちろん、あたしたち国民が、コイズミっていう間違ったリーダーを選択したことによる、虚構の「いざなみ景気」の返り血を浴び始めたからだ。経済だけじゃなくて、食の安全の崩壊による日常的な不安から、年金制度の崩壊による老後の不安まで、すべてコイズミ改革の負の遺産によって、あたしたちの生活は根本的な部分から崩れ始めてる。この国の将来を担うハズの若者たちは、ワーキングプアにあえいで夢も希望も失い、時代に逆行した原発の乱立で、ニポン列島自体が、常にチェルノブイリの二の舞になる危険と隣り合わせの状態だ。

こんな時、大衆が求めるのは、強いリーダーシップだ。どんなにトンチンカンなことでもいいから、原稿など読まずに、前を向いて自分の言葉を発信し続ける者にこそ、「この人なら何とかしてくれるかもしれない」って期待するのだ。逆に言えば、原稿を読まなくちゃ自分の考えすら伝えられない者など、自分の考えを持ってないのも同然だと見るのが、政治家に対する国民てもんだ。だから、小沢一郎が、本気で政権交代を目指してるんなら、金輪際、原稿を棒読みするのはやめるべきだ。今、この国の大衆が求めてるのは、原稿を棒読みして素晴らしい政策を語るリーダーじゃなくて、支離滅裂なことを連呼しても、前を向いて自分の言葉を発信するリーダーだからだ。

コイズミと竹中へーゾーの売国奴コンビが、ニポン人の財産をアメリカへ献上するために計画した「郵政民営化」にしたって、あの政策の内容を正確に把握してた国民がどれだけいるのかって言えば、ほとんどいないだろう。原稿など読まずに、前を向いて自分の言葉で「改革だ!」「改革だ!」って連呼し続けたコイズミの姿を見て、「この人の言うことなら間違いないだろう」「郵政民営化が何なのかよく分からないけど、コイズミさんがここまで言うんだから、きっといいことなんだろう」って思って支持した有権者がほとんどなのだ。

その証拠に、コイズミは、「民営化することによって既得権益の仕組みを変える」とか偉そうなことをノタマッてたけど、いざ、民営化されてみたら、数多くの郵政省の人間たちが新設された関連企業に天下りしちゃって、何ひとつ変わらなかったじゃん。それなのに、当時、コイズミを支持した人たちって、誰も文句を言ってない。これこそが、ぺテン師のペテン師たるユエンてヤツで、騙されたほうが騙されたことにも気づかないってワケだ。

‥‥そんなワケで、小沢一郎に足りないものは、もう1つある。それは、どうしてなのかあたしには理解できないんだけど、裏切り者の前原なんかをいつまでも党に置いてることだ。ことあるごとに小沢一郎への批判を繰り返して、自民党の売国奴たちとも密会を重ねてる上に、女房は筋金入りのナンミョー信者と来てるんだから、もしも政権交代が実現したら、ソッコーで内乱を起こすことは目に見えてる。それなのに、何でそんな危険人物を党に置いてるんだろう? これがコイズミだったら、トックの昔に追い出してるよ。なんせ、自分の恩人である田中真紀子まで切り捨てたほどの冷血漢なんだから。

個人的な損得はともかくとして、民主党にとっても時限爆弾みたいなもんなのに、何で前原なんかをいつまでも置いとくのか、あたしにはホントに理解できない。一説には、政権交代を果たしたアカツキに、あえて前原に重要なポストを与えて、おいそれとは裏切り行為ができないようにクサビを打ちつけとくってことも言われてるけど、今はそんな先のことまで考えるよりも、ヒキョ~で卑劣なペテン師の集団、自民党に勝つことがすべてなんだから、前原1人のために負けたらどうすんだよって懸念しちゃう。

前原のクビを切る理由なんて掃いて捨てるほどあるんだから、こんなヤツ、トットとクビにすればいいのに。だいたいからして、こんな自民党のスパイなんかをいつまでも置いとくから、衆院選後の大連立を心配する声が出ちゃうんじゃん。民主党を支持してないあたしだって、腐り切った自民党の手から国民の手に主権を取り戻すために、今回は仕方なく民主党に投票するつもりだけど、もしもそれで選挙後に大連立なんかされたら、シャレにもなんないよ。これじゃあ、国家ぐるみの詐欺に遭ったようなもんだ。

‥‥そんなワケで、あたしは、小沢一郎が本気で政権交代を望んでるのなら、少なくとも、今後は、原稿の棒読みだけはやめるべきだと思う。前原をクビにするのは、すぐにはムリだと思うし、今はゴタゴタしないほうがいいかもしれないけど、多くの有権者が抱いてる「民主党は不安だ」って気持ちを一掃するためには、もう原稿など読まずに、キリッと前を向いて、大きな声でカツゼツ良くハッキリと、自分の言葉で自分の主張をすべきだと思う。子供じゃないんだから、それくらいできるだろう。そうすれば、これだけで、支持率は大幅に上昇するハズだ。そして、たとえ政権交代が実現しても、いつ自民党とおんなじ穴のムジナになっちゃうか分からない民主党のブレーキ役として、あたしは、オムライス党にこそがんばってもらいたい。つまり、今度の選挙は、政権交代は当然として、そのあとのことまで考えると、オムライス党の候補者を1人でも多く当選させることこそが、あたしたちの未来のカギになると思う今日この頃なのだ。


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2008.09.22

スケボー時速100キロで御用

「スケボー時速100キロで御用」(世田谷通信)

スケートボードで、ドイツのアウトバーン(高速道路)を時速約100キロで走行していた男が、ドイツ南部ゲッピンゲンの警察から家宅捜査、事情聴取を受けた。この男は、レーシングスーツとヘルメットを着用し、仲間のオートバイにつかまりながら加速していき、道路が下り坂にさしかかったところで手を離し、そのまま約3キロをスケートボードで走行した。このグループは、この様子をオートバイや並走する乗用車からビデオ撮影し、その動画をユーチューブなどに投稿したことから、警察が捜査に乗り出していた。男は黙秘を続けているが、このまま立件されれば、最高額の罰金を受けることになるという。(2008年9月22日)


「投稿された映像」


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福岡の児童殺害事件で母親を逮捕

「福岡の児童殺害事件で母親を逮捕」(世田谷通信)

福岡市西区の小戸(おど)公園で、同市立内浜小1年、富石弘輝(こうき)君(6)が何者かに殺害された事件で、捜査を続けていた福岡県警西署捜査本部は、弘輝君の母親の富石薫(かおる)容疑者(35)を逮捕した。薫容疑者は、弘輝君の障害と自身の難病で悩んでおり、弘輝君の携帯ストラップで首を絞めて殺害したあと、現場に遺体を遺棄した疑い。薫容疑者は容疑を認める供述をしているという。(2008年9月22日)


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好きな男ができました

ものすごく久しぶりに、好きな男ができた。

あたしは、女性のことは好きになっても、男のことはあんまり好きにはなれなかったし、たとえ「ステキな男性だな」って思っても、それは恋愛感情までは行かないレベルの感覚だった。その理由は、あまりにもヘビーでここには書けないから、書籍版の「きっこの日記R」の中だけでセキララに語らせてもらった。だから、本を読んでくださった人にしか分かんない書き方で申し訳ないけど、あれほどの目に遭ったから、あたしは、男を好きになるとかならないとか以前の問題として、男っていう生物と1対1で付き合うってことに、ものすごい恐怖を感じてる。

エレベーターの中で、見ず知らずの男と2人きりになるのは恐いし、人のいない夜道を歩いてて、後から男の足音が聞こえて来るのも恐い。だから、あたしは、常に護身用の武器を持ち歩いてる。自分の命は自分で守るしかないからだ。こんな感じだから、あたしが好きな男のタイプは、頭が良くて、紳士的で、上品で、清潔感があって、ちょっとエッチな感じの福山雅治みたいなタイプか、とにかくやさしくて、シャイで、子供みたいに純粋な、「男はつらいよ」の寅さんや「釣りバカ日誌」のハマちゃんみたいなタイプだった。それは、どっちのタイプも、決して女性を裏切ったり、女性に暴力を振るったりしないと思うからだ。

だけど、人間は見かけじゃ分からない。見かけはキチンとしてて、父兄からも信頼のある小学校の教師が、実はロリコンの変質者だったりする。市民の安全を守るべき警察官が、実はタイに少年を買いに行くような人間のクズだったりする。立派な大学を出て、立派な企業に勤めてるビジネスマンが、実は自分の奥さんに暴力を振るうようなケダモノだったりする。だから、あたしには、男っていう生物のことが分からない。人間としての理性よりも、異常な性欲だの金銭欲だの出世欲だの名誉欲だのが勝ってて、それを自分の精神でコントロールしたり抑制したりすることができないなんて、こんな野蛮な生物のことなんか、あたしにはミジンも理解できない今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、トートツだけど、あたしがパチンコを打ちに行く時って、家賃の支払いが厳しい時とか、光熱費の支払いができない時とか、タバコがなくなりそうになった時とかが多い。だから、勝つことが大前提なので、確実に遠隔操作されてることがバレバレのシマの台に近寄らないのは当然として、初めてで何も分からない機種や、好きだけど実績のない機種にも近寄らない。そして、データ取りも完璧で、裏の裏まで知り尽くしてて、高確率で勝てる機種しか打たないから、ほとんどの機種がもう飽きちゃってて、あんまり楽しむことができない。

もちろん、パチンコ自体は楽しいから、どんな台でもそれなりに楽しめるポイントはあるんだけど、「アバンギャルド」みたいなナンミョー台を打ってると、どんなに連チャンしても不愉快でたまんない。「アバンギャルド」のことは前にも書いたけど、14連チャンもしたのに、ナンミョー信者の山川恵里佳に何度も「ラブラブ♪」とか言われて、そのたびにガラスを叩き割りたいくらいムカついた。

だから、あたしの理想としては、好きな機種をテッテー的に研究して、それで稼ぎたいんだけど、これが悲しいことに、あたしが好きになる機種は、一般的には人気がなくて、ホールに導入されても、わずか2~3ヶ月で消えてっちゃう。つまり、何とか攻略のポイントが見えて来たころには、カンジンの台のほうがホールから消えてるってワケだ。だから、「海物語」や「エヴァンゲリオン」みたいなシリーズ機じゃないと、なかなか確実に勝つことができない。

だけど、しばらく前に、支払いとかに困ったワケでもなく、タバコがなくなりそうになったワケでもなく、パチンコを打ちに行ける機会があった。パチンコで勝ったぶんの中から、支払いを済ませて余ったぶんを貯金してる口座のお金は、10万円貯まるごとに母さんのための口座に移してるんだけど、あたしの記憶違いで、そろそろ10万円だと思ってたら、すでに11万5000円も貯まってた。だから、10万円は口座を移動して、1万円をおろした。その上、パッキーカードに前回の残りが7500円も入ってるから、この1万7500円を資金にして、久しぶりの半日のお休みを自分のリフレッシュにあてようと思って、パチンコ屋さんへ行ったってワケだ。

‥‥そんなワケで、あたしは、久しぶりの半日のお休みに、久しぶりの「レクリエーションとしてのパチンコ」を打ちに行ったんだけど、ここで、ある男との運命的な出会いが待ってるなんて、この時点では、もちろん知るよしもなかった。パチンコ屋さんに到着したあたしは、いくら遊びとは言え、お金が減ることだけは避けたかったから、まず初めは、ホルコンの稼働状況を調べる意味もあって、導入から3週間以上が過ぎた「大夏祭り」を打つことにした。まあ、すでにシマがガラガラだったから、だいたいの予想はついたんだけど、その予想通り、当たってもおかしくない激熱のリーチが2回続けてハズレた挙句に、絶対にハズレるハズのユルユルのリーチが当たっちゃった。

「ダメだ、こりゃ」ってワケで、時短中にも少しでも稼いどこうと思って、パカパカのリズムに合わせて止め打ちをして、1回の当たりで何とか1700発ほど出して、見切りをつけた。3500円の投資だから、損はしなかった。これで、何とか様子は分かったから、あとは新台で遊ぼうと思って、店内を徘徊して、まずは「七人の侍」を打ってみた。だけど、これが、あまりにも暗い。画面自体も薄暗くて、ものすごく陰気な上に、セリフ予告とかが、貧乏でボロボロの女の子や男の子が出て来て、「お腹すいたよ‥‥」とか「ひもじいよ‥‥」とかばっか言ってて、まるで「火垂るの墓」とか「はだしのゲン」とかのイメージなのだ。だから、打ち込めば楽しめる台なんだろうけど、せっかくのお休みを楽しみに来てるあたし的には、あまりにも気がめいっちゃうので、2000円だけ回して、やめることにした。

そして、次は、ちょい前の台なんだけど、まだ打ったことのなかった「ジュラシックパーク」を打ってみた。そしたら、これはバカバカしてく楽しかったので、ついつい2500円も遊んじゃった。リーチが発展すると木の扉が閉まるんだけど、今までは普通の扉だったのが、最後に赤い3本の恐竜の爪痕がついてる扉だった。だから、これで来るのかな?って思ったんだけど、他のリーチとおんなじでアッサリと終わっちゃったから、ここで見切りをつけた。

で、他にはコレといって打ってみたい台がなかったから、バラエティコーナーに移動した。それで、まずは大好きな「戦国乙女」の様子を見たんだけど、そしたら、ナナナナナント! 2台あるうちの片方が、4連チャンしたあとの158回転でやめてたのだ! この、あまりにも美味しすぎる状況に、ソッコーで打ち始めたら、たった8回転、わずか500円で確変を引いちゃって、そのまま6連チャン(笑) だけど、甘デジじゃないから、6連チャンもしたのに、愛するムラサメちゃんにはまったく会えなかった。正確に言えば、ちっちゃいウインドウに1回だけ出たんだけど、それっきりだった。やっぱ、ムラサメちゃんに会うためには、時間ばっか掛かってお金にならない甘デジを打つしかないみたいだ。ホントに切なくなる。

‥‥そんなワケで、この「戦国乙女」が9400発だったから、最初の「大夏祭り」と合わせて3万3000円ちょいで、ここまでに使ったぶんの8500円を引いても、2万円以上勝ってる。だから、ここからは余裕で遊べると思って、バラエティコーナーで打ったことのない台を探してみた。そしたら、「千昌夫」と「サムライチャンプルー」があったので、あたしは、何の躊躇もなく「サムライチャンプルー」を選んだ。

だって、「千昌夫」って言ったら、何千億円もの借金にまみれたニポンイチの借金王だし、さっき「ジュラシックパーク」を打ってダメだったから、この日は藤商事の台とは相性が悪い日だって判断したからだ。逆に、「サムライチャンプルー」のほうは、どんな台なのかぜんぜん分かんないけど、あたしの大好きな「機動新撰組 萌えよ剣」を開発したタイヨーエレックの台だから、一度は打ってみる価値がある。

何しろ、世の中で「サトエリ」って言うと、一般的にはイエローキャブのタレントの「佐藤江梨子」のことを指すと思うけど、あたし的には、タイヨーエレックの社長の「佐藤英理子」のことを「サトエリ」って呼んでるほどだからだ‥‥つーか、タイヨーエレックさん、何で新しいテレビ版アニメの「機動新撰組 萌えよ剣」がパチスロだけなんだよ。あたし、目押しできないんだから、パチンコ台も作ってよ。頼むよ、サトエリ社長‥‥なんてことも織り込みつつ、そんなタイヨーエレックが、今年の5月ころにリリースしたのが、この「サムライチャンプルー」だ。

たぶん、「萌えよ剣」や「サクラ大戦」とおんなじで、アニメかゲームが原作なんだと思うけど、「サムライチャンプルー」なんて今までに一度も聞いたことがないし、パッと見た感じ、絵も特徴がなくて誰の絵か分かんないから、あたし的にはスルーしてた。だけど、今回、バラエティコーナーに都落ちしたとこで出会ったのも何かの縁、ここはひとつ、どんなもんか遊ばせてもらおう‥‥って感じで、あたしは、缶コーヒーを買って来て、タバコに火をつけてから、本格的に打ち始めた。そしたら、これが、あまりにも面白くて、今まで打たなかったことが悔やまれるくらい、あたしのツボだったのだ。

登場するのは、フウちゃんていう若い女の子と、ムゲンとジンていう2人の用心棒で、あとは敵がいろいろと出て来るんだけど、とにかく場面転換がカッコイイ。背景が変わる時とか、カットイン予告の時とかに、1回でパッと変わるんじゃなくて、DJのスクラッチみたいな音がして、何度も巻き戻されたりして変わってく。そして、画面の右側にカセットテープがあって、リーチがハズレても、そのカセットテープがカチャッてデッキに入って、キュルキュルキュルって巻き戻されると、さっきハズレたリーチがもう一度繰り返されて、今度は発展したりする。

ま、こうした小ネタはともかくとして、リーチのアニメが楽しくて、特にフウちゃんが海老の天ぷらを奪い合って食べるリーチが、すごく楽しかった。何度かハズレたあとに、ハデなカットインの予告から当たったんだけど、すごく嬉しかった。ジンがニジマスを釣ってる場面になると、リーチもすべてニジマス釣りになるから、すごく楽しい。用心棒のムゲンとジンも個性的でカッコイイし、すごく楽しめた。結局、最初の当たりまでに5500円も使った上に、それが単発で、そのまま打ち続けてたら、1箱ぜんぶ飲まれたとこで、ようやく2回目の当たりを引いたんだけど、これもノーマルで昇格しなかったから、お腹も空いて来たし、時短が終わったとこでやめた。結局、1箱で1550発だけの交換で、ちょいマイナスだった。

だけど、なかなかリーチが掛からないぶん、スーパーの信頼度が高いから、ジックリと楽しむことができた。キョーラクの台みたいに、じゃんじゃんリーチが掛かって、そのたびにアチコチがハデに光ったり音がしたりして期待させるクセに、ほとんど当たらない台よりも、タイヨーエレックの台みたいに、なかなかリーチが掛からないけど、リーチが掛かってスーパーに発展すれば、高確率で当たる台のほうが、バランスが良くて波が少ないから安心して投資できる。

‥‥そんなワケで、あたしは、この「サムライチャンプルー」って台がすごく面白かったから、お家に帰って来てから、ネットで調べてみた。そしたら、4~5年くらい前に、フジテレビで深夜に放送してたアニメだったってことが分かった。それで、あたしは、「エヴァンゲリオン」「機動新撰組 萌えよ剣」「サクラ大戦」に続いて、パチンコで知ったアニメを世の中から何年も遅れて観てみるっていう流れになったワケだけど、いつもの通り、何ヶ所かの無料アニメをチェキしてみて、一番映像がキレイなとこで観てみることにした。

それで、とりあえず、第1話を観てみたら、これが、とんでもなく面白かった。それで、そのまま3話まで観ちゃったんだけど、あまりにも面白くて、こりゃあ本格的に観なきゃもったいないって思って、この日はここでやめにした。そして、次の日の深夜、お風呂でサッパリしてから、お酒とオツマミを用意して、続きを観始めたんだけど、とにかく、毎回毎回がサイコーに面白くて、途中でやめることができない。大笑いできる回もあれば、ヤタラとカッコイイ回もあるのに、確固たる一貫性があるから、そのメリハリにも違和感を覚えない。

基本的には、天涯孤独のフウちゃんが、たまたま出会ったムゲンとジンの2人の剣の達人を用心棒にして、「ヒマワリの匂いのするお侍さん」を探す旅をするってストーリーなんだけど、この3人のキャラが完璧で、ここ何年かで観たアニメの中で、サイコーにワンダホーだった。琉球出身のムゲンは、動物的なカンと本能に任せたメチャクチャな戦い方をするんだけど、これがホントにカッコイイ。使ってる刀も、ツカの部分が十手みたくなってて、相手の刀を受けられるようになってる。そして、野生的なムゲンとは正反対に、メガネを掛けてて細面のジンは、シッカリと修行を積んだ理論派の剣士で、一分のムダもないスマートな戦い方をする。2人とも、タイプは正反対だけど、どこか通じる部分があって、どっちもたまんないほどイイ男だ。そして、そんな2人をうまく手なづけてるフウちゃんが、これまたホントに可愛くて、いろんな場面で胸がジーンとしちゃう。

そして、何よりもシビレちゃったのが、これでもかってほどマウンテンな殺陣のシーンだ。カンジンの殺陣を手抜きして描かなかったセイで、せっかくのキャラの良さが台無しになっちゃった「マーダープリンセス」とは正反対で、この「サムライチャンプルー」は、殺陣のシーンが素晴らしい。お芝居じゃなくてアニメだから、「殺陣」って呼ぶのは正確じゃないかもしれないけど、とにかく、薄暗い小屋の中とか、暗い森の中での斬り合いでも、刀の軌跡だけが白い光でスパッと流れて、まるで残像のように目に残る。もう、たまんないほどカッコイイ。特に、常識にとらわれないムゲンの殺陣は、今までにどんな時代劇でもお目にかかったことがない動きで、まるでダンスを踊ってるかのような素晴らしさだ。

もう4~5年も前のアニメだから、ネタバレは関係なしに書いちゃうけど、前半では、特に9話がサイコーだった。箱根の山奥にマリファナ畑があって、そこで大勢の僧侶の兵士たちを相手にムゲンが1人で戦うんだけど、どんなに強いムゲンでも、サスガに何百人もの相手にはかなわないと思ってたら、マリファナ畑に火が燃え移っちゃって、大量の煙が出て、みんなぶっ飛んじゃう。そして、平和的な気持ちになって、お互いに争うことがバカバカしくなって、みんなで仲良くドンチャン騒ぎの宴会を始めちゃうってオチだった。マリファナをやったことのある人じゃなかったら、絶対に思いつかないストーリーだよね。

‥‥そんなワケで、あたしは、3日間かけて、この「サムライチャンプルー」を26話までぜんぶ観たんだけど、観終わった時には、ムゲンのことが大好きになってた。ひらがなもマトモに読み書きできないほどのバカで、ダレカレかまわずにぶん殴るほどの乱暴者で、言葉づかいや態度もサイテーな粗野なヤツで、セックスのためなら流血しても女に襲いかかるエロ男で、あたしのもっとも嫌いなタイプなのに、すごく好きになっちゃった。あまりにもカッコ良くて、信じられないほど強くて、泣きたくなるほど純粋な男だから、完全にあたしの乙女心の導火線に火がついちゃった。だから、「好きなタイプ」を聞かれた時に、よく、「好きなタイプなんていません。好きになった人がタイプなんです」なんてノタマッてる恋愛上級者ぶった女がいて、あたしは、このセリフを耳にするたびにムカムカしてたんだけど、自分の理想とするタイプとは正反対の男を好きになっちゃった今なら、あたしもこのセリフを言って、周りをムカムカさせられると思う今日この頃なのだ(笑)


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2008.09.21

お知らせです♪

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ヤフーの無料動画で、サンプラザ中野くんの「本マグロ トロ太郎」の配信がスタートしました♪

原作も絵も歌も声優もすべてサンプラザ中野くんが1人でやってる驚異の家内工業的アニメ、「本マグロ トロ太郎」は、1話がわずか1分という前衛的な作品なので、26話まで一気に観ても30分です(笑)

10月15日までの配信なので、皆さん、お見逃しなく♪


「本マグロ トロ太郎」
http://streaming.yahoo.co.jp/p/t/00415/v05366/

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汚染米問題に挑むキッコナン

今度は、愛知県内の数百の小中学校の給食に、5年も前から合計で45万食ぶんも使用されてたことが判明して、その次の日には、千葉県や長野県の学校給食にも使われてたことや、漢方薬や医薬品にも使われてたことが判明して、とどまることを知らない汚染米問題だけど、ここに来て、とうとうこの問題の核心をつく重要証言が飛び出した。それは、「三笠フーズ」の元従業員による証言なんだけど、去年の秋ころから、自社工場のキャパを超える大量の事故米を購入したり、事故米のストックが多くなりすぎると、農林水産省の大阪農政事務所の消費流通課の職員から電話が掛かって来て、こんな忠告をされてたと言う。


「そんなに買わなくてもよいのでは」

「少し買い控えてください」


この元従業員は、「工場の処理能力以上の買い付けをしていたので、農水省の本省に不自然だと感づかれてしまうため、大阪農政事務所の職員が忠告してくれたと思った」って趣旨のことを言ってる。そして、今年の6月に、決定的な電話があった。


「本省が(お宅の業務内容に)関心を持っているので、しばらくは行動を慎んでください」


この電話を受けた元従業員は、すぐに冬木社長に報告して、対策を講じたそうだ。百歩譲って、「そんなに買わなくてもよいのでは」とか「少し買い控えてください」とかの忠告なら、まだ何とか言い逃れもできるだろう。だけど、「本省が関心を持っているので、しばらくは行動を慎んでください」ってのは、どんなイイワケも通用しない。

これは、完全に「三笠フーズ」と「大阪農政事務所」とが癒着してた証拠であり、今回の問題の元凶が農水省だったっていう事実を裏付ける証言だと言える。さらには、冬木社長に直接伝えるんじゃなくて、一従業員に伝えてたってことは、「三笠フーズ」が会社ぐるみで不正転売をしてたってことを「大阪農政事務所」の担当職員も十分に承知してたってことになると思う今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、「三笠フーズ」と「大阪農政事務所」との癒着を匂わせる事実は、今までは、2005年から6年にかけて、冬木社長が、大阪農政事務所の消費流通課の当時の課長を大阪市内の居酒屋などで2回に渡り接待したってことしか明らかにされてなかった。その金額は、わずか数千円であり、とても接待なんていうレベルじゃなかったし、当時の課長も、一応は「ごちそうになったことは立場上まずかったと思うが、便宜は図っていない」って言ってた。

だけど、あたしは、もっと根本的な部分で、「おかしい」って感じてることがあった。それは、過去5年間に、96回もの立入検査を行なっていながら、まったく不正転売を見抜けなかったってことだ。もちろん、検査に行く前に、わざわざ電話して検査日を伝えてたんだから、何万回検査したって見抜けるワケなんかないんだけど、逆に言えば、何でわざわざ電話で検査日を知らせてたのかってことだ。普通に考えれば、「三笠フーズ」が不正転売をしてたことを初めから知ってたからこそ、それを本省や世間にバレさせないために、チクイチ電話で検査日を知らせてたって考えるのが自然だろう。そして、そう考えれば、今回発覚した元従業員の証言とも一致する。そして、この謎を解くために、頭脳は子供でもベッドでは大人、迷探偵キッコナンに登場してもらったら、キッコナンは、開口一番、こう言った。


「何よりもおかしいのは、大阪農政事務所が、なぜ、こんな異常なほどの回数の立入検査を行なってたのかってことなのよ。だって、大阪農政事務所と三笠フーズとが癒着してたと仮定して、不正を隠すために検査日をわざわざ事前に知らせてたっていうのなら、その前提として、検査の回数自体をもっと少なくするのが普通でしょ?」


う~ん、そりゃそうだ。つまりは、本省の目を欺くために、あえてたくさん検査してたってことなのか?


「違うわよ。この謎を解くカビは‥‥じゃなくて、解くカギは、実際に検査が行われた日付を調べれば見えてくるわ」


そして、キッコナンの言うように、実際に「三笠フーズ」に立入検査が行われた日付を調べてみたら、そこには、通常じゃ考えられない不思議な事実があったのだ。通常、農水省の立入検査ってのは、1日だけで行なわれる。あのミートホープにしたって、不二家にしたって、不正の事実が発覚してからの厳しい立入検査なのに、たった1日で終えてる。それなのに、「三笠フーズ」に対して行なわれて来た立入検査は、2日連続の検査だの、中には4日連続の検査だのって、通常じゃ考えられない、あまりにもおかしな形のものが点在してるのだ。

その上、その報告書の内容が、これまたおかしいのだ。たとえば、4日連続の立入検査なら、1日目は「○○の検査」、2日目は「XXの検査」、3日目は「△△の検査」ってふうに、報告書の内容がそれぞれ違うのが普通だろう。それなのに、大阪農政事務所の検査報告書は、1日目から4日目までがまったくおんなじもので、何のために4日も検査したのか、その理由がまったく分からないのだ‥‥つーか、どう見ても1日で済む検査に、なぜか4日もかけてるのだ。それで、あたしは、またまた迷探偵キッコナンに聞いてみた。


「それはね、冬木社長が、大阪農政事務所の立入検査の担当者たちを接待してたって考えるのが自然よね。ようするに、表向きは数日間の立入検査をしてたってことにして、実際は、泊まりがけでゴルフに行ったり温泉に行ったりしてたってことよ。国交省の地方事務所の検査担当者と、その地域の建設業者も、昔からこれとおんなじことをしてるわ」


つまり、立入検査にかこつけて、実際には高額の接待を受けてたってこと?


「じゃなかったら、この異常な回数と形態を説明できないわ」


キッコナンが言うと説得力があるけど、ホントなのかな?


「捜査当局が、未だに冬木社長や黒幕の宮崎一雄顧問の身柄が拘束しないで、証拠をどんどん隠滅させてる事実を見れば、こんな推理は当然よ」


え? どういうことなの?


「こないだ、三笠フーズの汚染米偽装用の会社、辰之巳と辰之巳米穀が、5年も前から自民党の大阪支部に献金してたことが発覚したでしょ? オマケに、その献金先の支部長の坪井まき氏は、冬木社長と20年以上も前から知り合いだったってことも発覚したでしょ?」


だから?


「こういう大犯罪はね、とても一企業だけの力でできるもんじゃないのよ。耐震偽装問題の時だって、結果はトカゲのシッポ切りで終わっちゃったけど、国交省の官僚たちやアベシンゾーの安晋会が裏でつながってたことは周知の事実でしょ? つまり、政官業の癒着なくしては、こうした国家ぐるみの大犯罪なんてできないってことよ」


じゃあ、三笠フーズと農水省の大阪農政事務所が癒着してて、そこに自民党の大阪支部も関与してたってこと?


「当たり前じゃない。だからこそ、捜査当局は、未だに冬木社長や宮崎一雄の身柄を拘束することができないのよ。自民党からの圧力でね。今、すべてが明らかになれば、農水省はもちろんのこと、一番困るのは、選挙を目前に控えた自民党なんだから」


それなら、フクダちゃんが、農水省の白須敏朗事務次官を更迭させたり、太田セイウチ大臣を辞任させたりしたのは?


「当然、この問題をウヤムヤにするための自民党の選挙対策よ」


じゃあ、野党はどうすればいいの?


「とにかく、野党が何よりも先にやらなきゃならないのは、農水省の大阪農政事務所が行なってた三笠フーズへの立入検査の実態について、徹底的に調査することね。書類上だけでもおかしなことだらけなんだから、実際に立入検査を担当した職員や、当時の三笠フーズの従業員たちに聞き取り調査をして、癒着の実態を明らかにすることね」


でも、野党だって選挙の準備で忙しくて、国民のことなんか構ってるヒマなんかないんじゃないの?


「他の野党のことは知らないけど、常にあたしたちの立場に立って、社会的弱者のためにがんばってくれてるオムライス党のみずほたんや保坂展人さんなら、きっと立ち上がってくれるハズよ」


‥‥そんなワケで、迷探偵キッコナンの妄想推理はともかくとしても、すべての情報を持っていながら、決してすべてを公開しようとせずに、国民の顔色をうかがいながらチョコチョコと小出しにしてる政府は、この全国的な食品テロ問題までも、年金問題とおんなじにゴマカスつもりがマンマンだ。三笠フーズの元従業員が、大阪農政事務所から「本省が関心を持っているので、しばらくは行動を慎んでください」って電話を受けたってハッキリと証言してるんだから、普通なら、ソッコーで大阪農政事務所を捜査するように警察を動かすハズだろう。それなのに、実際には、まったくの正反対で、農水省と一緒になって火消しに奔走する始末。何しろ、この問題の全容が解明されちゃったら、自民党は自分の首を絞めることになっちゃうからだ。だからこそ、耐震偽装問題の時と同様に、民間の企業だけに責任を押し付けて、トカゲのシッポ切りをして、自分たちは逃げ切ろうとしてるんだろう。こうなって来ると、自民党が政権与党であるうちは、こうした国家ぐるみの大犯罪は、いっこうに無くならないばかりか、ますます増長し続けてく一方だと思う今日この頃なのだ。


K146
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2008.09.20

今度は小中学校の給食に汚染米

「今度は小中学校の給食に汚染米」(世田谷通信)

「浅井」から転売された汚染米が中学校の給食に使用されていたことが分かったばかりだが、今度は「島田化学工業」の汚染米を原料にした米粉でんぷんが愛知県内の小中学校の給食に使用されていたことが分かった。愛知県教育委員会によると、愛知県内の小中学校に給食を提供している財団法人「愛知県学校給食会」(豊明市)が、東京都目黒区の食品加工会社「すぐる食品」から仕入れていた冷凍オムレツに「島田化学工業」の米粉でんぷんが使用されていたという。このオムレツは、2003年からの5年間に合計45万食以上が愛知県内の37市町村の数百の小中学校に提供されつづけてきた。「島田化学工業」の製造担当責任者である青柳芳喜製造部長は、当初は「製造時にカビは除去できる」と言っていたが、19日、それまでの説明を一転して「米でんぷんに加工後もカビは残る」と、今まで出荷してきた米でんぷんにカビが残留していた可能性を認めた。関係者によると、国内で米粉でんぷんを製造しているのは「島田化学工業」だけであり、全国の給食用総菜会社だけでなく、大手製パン会社や大手菓子メーカーなどもジャムやクリームの副原料として長年「島田化学工業」の米粉でんぷんを使用しつづけているので、被害はさらに広まるものと思われる。(2008年9月20日)


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崖の上のビル

おんなじ内容のメールがたくさん届いてるので、今日は久しぶりに、その中の何通かをご紹介する。


お名前:OK(男性)
コメント:こんにちは、いつも楽しく読ませてもらっています。12月23日の日記で、近いうちテレビのCMでバンバン宣伝している生命保険がつぶれるというようなことを言っていましたね。今日のニュースでリーマンが破たんして次はAIG(日本ではアリコなどをやっている)が危ないということでした。ただきっこさんの預言は今年の倒産はないということを言っていましたね。なんだか予言がまた当たりそうな気がして興奮しています。


お名前:なな
コメント:きっこさん、はじめまして。以前きっこさんが見た夢が現実になった話がありましたね。そこである有名な会社が倒産?というお話がありましたが、それってAIGがらみでしょうか?私はこのリーマン問題の前から、さかんにCMしているアリコがあやしいと思っていました。また正夢のお話をしていただけれるとうれしいです。


お名前:Zarusaru
コメント:きっこさん当りましたね。>「テレビでヒンパンにCMを流してる大手の保険会社が、近いうちに倒産するってことだ。」アリコの親会社AIGはリーマンに続き、危ない状況。どのような展開になることやら。>「ただ、来年いっぱいは大丈夫みたいだ。あたしの頭に浮かんで来るのは、「ワリと近い数年後」っていうアバウトな感覚で、なんとなく「2年から5年」くらいの感じがする。」今回はサブプライム破綻の影響だけど、残るのかな?


お名前:OK(女性)
コメント:初めまして。毎日の更新をたのしみにしています。Oと申します。マツリダゴッホのあたりからの、きっこさんの不思議パワーに惹きつけられております。(わたしにも時々妙な出来事があります。が、きっこさんが体験してるほどのクリアーさは無いです)さて、去年の「2007/12/23 (日) シンクロニシティなの?」に書かれていた保険会社。最初に読んだときから「アリコか?」と思っていたのですが、リーマン破綻の報道でやっぱりと思ったのですが、いかがでしょうか。といっても「そうなんです」と公に認めるわけにはいかないですよね。実際はどうなんだろう。でもほかには無い様な・・・。実は、保険を掛け替える都合ができてしまい、フィナンシャルプランナーに薦められたのがアリコでした。保証内容がすごく良くて、きっこさんの日記をちらちら思い出しつつも、じゃあと契約したのです。リーマンのニュースはその翌日に流れました。プランナーは心配ないというのですが、私自身不安が拭えないのです。ダンナとふたりで契約しまして、ダンナはそのまま継続するというので、わたしのみが今日クーリングオフの手続きをする予定です。はああ~ なんだかモヤモヤと心配です。最近、きっこさんの大事な友達のねこさんたちの日記が無いので少々さみしいです。これからは徐々に厳しい季節になってきますよね。無事に年を越して欲しいものです。では、怪我・病気には気をつけてくださいね。


‥‥そんなワケで、メールを4通紹介したら、マクラの1000文字を超えちゃったので、今日は、レイアウト上のコダワリとして「いかがお過ごしですか?」をナシにして行くけど、まずは、去年の12月23日の日記、「シンクロニシティなの?」に書いた問題の部分を以下、再掲する。


(ここから)‥‥そんなワケで、あとから言うばっかじゃマユツバモノみたいだし、ホントに頭がおかしくなっちゃったみたいでイヤだから、数日前から何度も頭に浮かんで来てる別のことを今のうちに言っとこうと思う。それは、テレビでヒンパンにCMを流してる大手の保険会社が、近いうちに倒産するってことだ。ただ、来年いっぱいは大丈夫みたいだ。あたしの頭に浮かんで来るのは、「ワリと近い数年後」っていうアバウトな感覚で、なんとなく「2年から5年」くらいの感じがする。今は、とにかく1人でも多く契約を取るために、他の保険会社じゃ契約できないような状況の人たちまで、検査やワクを緩めてカタッパシから契約を取ってるけど、そのやり方が数年で破綻するってことだ。だけど、こんな変なこと言って、また、あたしのセイで株価が下がったとか何とか言われたら困っちゃうから、会社の名前もハッキリと見えてるんだけど、それは言わないことにする。とにかく、あたしが感じてるのは、国の年金保険制度に続いて、民間の保険会社も破綻し始めて、りそな銀行みたく、政府が莫大な税金を投入して助けたことによって、ニポンの経済がもっとメチャクチャになっちゃうっていう流れが、すごく具体的に見えて来てる今日この頃なのだ。(ここまで)


‥‥これが、あたしの書いた文章なんだけど、正直に言うと、この内容は、あたしの頭に浮かんだイメージをあたしなりに解読して、分かりやすく文章にしたものだ。ななさんは「正夢」って書いてるけど、あたしのは寝てる間に見る不思議な夢の他に、目が覚めてる時に、突然、頭の中にヘンテコな映像とかが浮かび出るパターンもあって、これは、こっちのパターンで見たものだ。

この「目が覚めてる時に見るパターン」の場合は、単なる妄想の場合とは違って、ハッキリと分かる肉体的な「報せ」がある。それは、まず、高層ビルの高速エレベーターに乗って、アッと言う間に50階まで上った時みたく、「キーン」っいう耳鳴りがする。そして、消毒用のカルキの混じったプールの水が鼻に入っちゃった時みたく、鼻の奥のほうが「ツーン」とする。そして、頭の中に、意味不明の映像とか、数字とか、単語とかが浮かぶのだ。

もうひとつの違いは、妄想の場合には、お風呂に浸かってのんびりしてる時とか、多摩川を眺めてボケーッとしてる時とか、頭をカラッポにしてる時に見る。車の運転をしてる時でも、広くて空いてる道路をのんびりと走ってる時とか、いつもの通い慣れた道路を走ってる時とか、心に余裕がある時に見る。だけど、このヘンテコな予知能力みたいなのは、あたしの状況には無関係に現れる。忙しくお仕事をしてる最中でも、遅刻しそうで裏道をキビキビと走ってる時でも、疲れて眠くてクタクタな時でも、まったく関係ない。どんな時でも、突然、耳鳴りがして来て、鼻の奥がツンとして、意味不明な映像が頭に浮かび始める。

で、今回取り上げた保険会社の話も、読む人に分かりやすく文章にしたけど、あたしが見たのは、単なる映像だった。映像を文字だけで説明するのは難しいけど、あたしが見たのは、切り立った崖があって、その崖の上のギリギリのとこに、白くて大きなビルが建ってた。こっちは、それを真横の遠くから見てるような感じだ。それで、カメラがだんだん近づいてくと、そのビルに、ある外資系の保険会社の名前が書いてあった。そして、崖の角の部分からパラパラと岩が崩れ始めて、崖がだんだんと無くなって行き、そのビルの真ん中くらいまで来ちゃう。ようするに、ビルの右半分は崖の上だけど、左半分は地面が無くて、空中に突き出してる形だ。

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そして、そのビルは、崖の角の部分を支点にして、ヤジロべーみたいに揺れ始める。左に傾いて行き、崖の下に落ちそうになるんだけど、「おっとっとっと‥‥」って感じで、また右のほうに戻って来る。だけど、元通りの水平の形にはならなくて、地面から少しだけ浮いたような感じになってて、またまた左のほうに傾き出す。そして、このヤジロべーみたいな動きをしばらく続けてるんだけど、突如、ビルの支点になってた崖の角の部分が大きく崩れて、ビルは一気に左へ傾いて、物理的には完全に落っこちちゃう形になる。

それで、あたしが、「もうダメだ!」って思った瞬間、左のほうから吹いて来たハリケーンみたいな強風が、落下しかけたビルを下から上へと押し戻した。そして、落下を救っただけじゃなくて、ビルが崖の上に戻ってからも、もう少し右のほうへ押してくれた。つまり、今までは、ビルは底辺の5.5割か6割くらいが空中に突き出てたんだけど、それが、2割か3割くらいになったのだ。これで、ビルは揺れが収まり、とりあえず、落下だけは避けることができた。あたしは、この風を「政府による莫大な税金の投入」って読んだワケだ。

だけど、これは、一時的なことで、崖の角の部分が崩れ続けてることに変わりはない。そして、最初とおんなじに、崖の角の部分がどんどん進んで来て、ビルの底辺の中心点を過ぎた時から、またビルは揺れ始めた。そして、今度は、崖の崩落のスピードも速くなって、一度に崩れる岩の量も多くなって、最初の時みたくヤジロべーの状態で行ったり来たりしてる余裕もなくて、アッと思った時には、ビルは一気に谷底へと落ちて行った。

これが、去年の暮から今年の春にかけて、あたしの頭の中に何度も何度も現われた映像だ。それで、この映像をあたしなりに解読して文章にしたのが、12月23日の日記に書いたものなのだ。ちなみに、「2年から5年」ってのも、ちゃんとした裏付けがあるワケじゃなくて、この映像から直観的に感じた時間だ。最初からビルが落ちてるなら、「近いうちに」って書いたけど、あたしが観た映像では、一度は落ちかけたビルが、強いハリケーンで助けられた。そして、それからしばらくは何とか持ってたから、それを現実の年月に置き換えるとどれくらいになるのかは分からなかったけど、とにかく、去年の12月の時点では、「来年いっぱいは何とか持つ」って感じたのだ。

それから、この「きっこの日記」の「更新お知らせメール」に登録してて、メールが届くたびにソッコーで読みに来てくれてる人なら目撃してるハズだけど、12月23日の日記には、最初、「外資系の保険会社」って書いてあった。だけど、あたしが何か書くたびに、「風説の流布」だの何だのって大騒ぎするバカがいるし、挙句の果てにはウィキペディアにまで書き込みに行くアホまで出てきちゃうから、アップした日記を自分で読み返してから、念のために「外資系の」って部分を削除したのだ。

保険なんかに入る余裕のないあたしとしては、どこの保険会社が潰れようと知ったこっちゃない。ただ、あたしが言いたかったのは、それまでに書いて来たことが「後出しジャンケン」みたいだったから、疑ってる人たちに信じてもらうために、自分が観た予知の映像みたいなものの中から、ワリとハッキリと感じられたものを1つだけ挙げてみただけなのだ。

‥‥そんなワケで、あんまり変な予言みたいなことばかり書くのはイヤなんだけど、この映像には、続きがある。今年の春に、この映像を観なくなってから、最近まで、これに関連した映像は観なかった。これは誰にも話す気はないんだけど、夏の間は、ある動物に関する映像ばかり観てた。これは、あたしの中で解読できたので、ちゃんと対応策を講じてある。そして、対応策を講じたら、パッと観なくなった。だから、これに関してはいいんだけど、この「ある動物に関する映像」を観なくなってしばらくしたら、また、忘れかけてた「崖の上のビル」の映像の続編が始まっちゃったのだ。

「ビ~ルビルビル崩れそう~♪ 黒い海へと落ちてゆく~♪ ビ~ルビルビルふくらんだ~♪ 累積赤字は50兆ドル~♪」っていうテーマソングまでは流れなかったけど、今度は、外資系保険会社のビルが落下したあとの様子が、頭の中に浮かぶようになった。これは、8月の終わりころから観るようになったんだけど、あたしは、崖の上から下を覗いてる。で、崖の下は、気が遠くなるほどの距離で、黒っぽいグレーっぽい色のコールタールみたいな泥が、巨大な渦巻きになってゆっくりと回ってる。渦から離れた周りの部分は、マグマがボコボコと沸騰してるみたいに、泡みたいなのが出てる。

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それで、その渦巻きの中に、いろんなビルの一部が見え隠れしてるのだ。これも、文章で説明するのは難しいんだけど、ドロドロのコールタールみたいな巨大な渦巻きがスローモーションみたいにゆっくりと回ってて、その回転に合わせて、一度は飲み込まれたビルが、ナナメにニュ~って現われるのだ。そして、そのビルの上のほうに書かれた会社名がハッキリと見えて、まだ少しずつ沈んで行く。今度は、別のビルの一部が現われて、あたしが会社名を確認すると、また渦に飲み込まれて行く。こんな感じで、いくつもの会社のビルが現われたり飲み込まれたりを繰り返してくのだ。

これが、あたしの妄想じゃないって証拠に、この中で現われた会社の名前の半分くらいは、あたしの知らない会社だった。英語で書かれた会社名は、あたしは見たことも聞いたこともないものだったから、メモしといて、あとからネットで検索して調べてみたら、アメリカの大きな住宅メーカーだったり、大きな証券会社だったってことが分かったのだ。もしも、あたしの妄想なら、見たことも聞いたこともない会社名なんて出て来るワケないし、テキトーに創作した会社名が5つ以上も現実に存在するなんてことはアリエナイザーだ。そして、巨大な渦に飲み込まれてる会社の中には、ニポンの証券会社の名前もあったし、ニポンの中堅の企業向け銀行の名前もあった。

もちろん、最初の「外資系の保険会社」の名前と同様に、こんな名前を具体的に書いたら、またまたアホどもが「風説の流布」だって大騒ぎするから、あたしはまったく書く気はないけど、すでにこの映像は5~6回くらい観てて、回が進むごとに、よりハッキリと会社名が見えるようになって来た。最初の時は、ぼんやりとしてて、たとえば、アルファベット3文字の頭文字が会社名になってるアメリカの会社なら、何とかその3文字の輪郭がボーッと見える程度だった。だけど、今では、すべての文字がハッキリと見えるばかりか、ちゃんとその会社のロゴで書かれてるのだ。あたしは、ネットで検索して、その会社のホームページを見て、腰が抜けそうになった。だって、形も色も、あたしが観たのとソックリなロゴが書いてあるんだもん。

‥‥そんなワケで、前回と今回の映像をあたしなりに解読してみると、ある外資系の保険会社が破綻して、それと前後してなのか、その保険会社の破綻がヒキガネになっての連鎖なのかは分かんないけど、アメリカやニポンや他の国の数多くの大きな企業や銀行なんかが、一緒に破綻するみたいな感じがする。そして、その時期は、やっぱり、最初に感じたように、今のとこは「2年から5年」て感じがしてる。もちろん、これは、繰り返しになっちゃうけど、何度も映像を観た上での、あたしの直感だ。だから、アバウトっちゃアバウトなんだけど、そんなに大幅にズレてるとは思わない。これまた何の根拠もないあたしの直感なんだけど、この予知映像には、ヤタラと自信があるのだ。他の予知映像の場合には、まるで複雑な謎解きみたいな映像だったりするから、「それが何を伝えようとしてるのか」っていう根本的な部分すら分かんない場合も多いんだけど、この「崖の上のビル」のシリーズは、会社名がハッキリと確認できるし、ストーリーも単純明快だから、今までの中じゃ一番自信がある。そして、この状況を完全に回避することはできないけど、それでも被害を最小限に抑えようと思ったら、アメリカ追従型の政策から一時的に距離を置くことが必要で、そのためには「政権交代」しかないと思う今日この頃なのだ。


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2008.09.19

太田農水相が辞任

「太田農水相が辞任」(世田谷通信)

太田誠一農林水産相が、19日、「三笠フーズ」などによる汚染米の転売問題の責任を取るとして、福田康夫首相に辞表を提出した。この問題では、同省の白須敏朗事務次官の更迭に続く形となったが、問題が拡大しつづけているこの時期に、省のトップが問題にまったく手をつけぬまま辞任するというのは、責任を取ることではなく、安倍元首相や福田首相の突然の辞任と同様に責任の丸投げなのではとの声も出ている。また不正事務所費問題や数々の失言を繰り返す太田氏は衆院選でのマイナスイメージになるため、自民党の党利党略によって辞任させられたとの見方も出ている。どちらにしても国民不在の政治が続いているようだ。(2008年9月19日)


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ゆきゆきて神軍

今日、18日の午前2時40分ころに、34才の男が、皇居に向けて自作のロケット弾を撃ち込むっていうポップでファンキーな事件が起こった。深夜、皇居の近くで数回の爆発音がしたので、付近をパトロール中の警察官が駆けつけたところ、国道沿いのお濠に面した歩道にトラックを乗り上げて停めてた男がいたので、職務質問したら、自作のロケット弾を撃ち込んだって自供したそうだ。現在は事情聴取をしてて、容疑が固まり次第、逮捕するんだって。

この男は、市販の消化器の内部に火薬を詰めた自作のロケット弾を5発、トラックの荷台の発射台から皇居へ向けて撃ち込んだって自供したため、警察官が付近を調べたら、お濠を超えた約100メートル先の皇居側の土手や堀の中に、消火器ロケット弾3本が見つかったそうだ。他にも「時限爆弾をお濠に沈めた」と供述したため、警察官が調べたところ、お濠の水中から、20リットルのペール缶2本が見つかった。中には火薬が詰められてて、今朝の8時ちょうどに爆発するように時限発火装置がセットされてたため、警視庁の爆発物処理班が処理したそうだ。

それにしても、お濠ってのは、もともとは敵からの攻撃を避けるために造られてるのに、こんな夏休みの工作の延長で作ったみたいなロケット弾でも簡単に届いちゃうんなら、もう、お濠の意味がないよね。だいたいからして、こんなに危険な東京の真ん中に天皇を住まわせとくことが問題だと思う。だって、そろそろ死にかけてるってウワサの北朝鮮のバカ将軍様が、どうせ自分は死んじゃうからって、ヤケクソになって手当たり次第にテポドンを発射するとしたら、少なくとも、この東京を狙うだろう。

他の国にしたって、戦争を始めたら相手の国の中枢を狙うワケで、そんなとこの真ん中に天皇を住まわせとくなんて、こんなに危険なことはない。天皇は、このニポンの象徴なんだから、やっぱ、歴史的にもニポンの繁栄の中心だった奈良県に引っ越ししてもらって、だだっぴろい皇居は、都民のための公団住宅にしたり、都民のための低料金駐車場にしたり、都民のための公園にしたりと、たくさんの税金をむしり取られてる都民のために使って欲しいと思う今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、今回、皇居にロケット弾を撃ち込んだ男は、神奈川県相模原市在住の灯油販売業で、元自衛官だという。灯油販売業なら、消化器やペール缶は売るほどあるだろうし、元自衛官なら、火薬やロケット弾や時限発火装置なんかの知識もあるだろうし、自分の環境と知識とを生かした犯行だと言える。ただ、ひとつだけ意外なのは、犯行の動機をこう語ってることだ。


「自分は世間を騒がせようと思った愉快犯だ。今回の犯行で世の中がどういう反応を示すか見てみたかった」


あたしは、今朝、このニュースを知った時に、真っ先に頭に浮かんだのが、「ゆきゆきて、神軍」の奥崎謙三だった。だから、この犯行動機を聞いて、開いた口からエクトプラズムが出て来て、幽体離脱しちゃいそうなくらいダッフンした。だって、何の背景もない一般人が、何の思想もない秋葉原だの渋谷だので騒ぎを起こすのなら、それこそ「愉快犯」と言えるだろう。だけど、元自衛官だとか元軍人だとかが、仮にも天皇や皇居をターゲットにするんなら、そこには絶対にゆるぎない思想や決意があると思ってたからだ。

奥崎謙三は、あまりにも有名だから、今さら説明の必要もないだろうけど、知らない人のために簡単に説明しとくて、昭和天皇ヒロヒトに向けてパチンコを撃ったアバンギャルドなおじさんだ。パチンコって言っても、あたしの好きな「大海物語」とか「大夏祭り」とかじゃなくて、Yの字になってる骨組にゴムが掛けてあって、ゴムの真ん中に小石とかを挟んで飛ばすオモチャのことだ。

毎年、お正月になると、1月2日に、皇居で天皇の一般参賀ってのが行なわれる。天皇とか皇后とかが宮殿のバルコニーに登場して、集まった国民どもを高いとこから見下ろして手を振るアレだ。アレって、毎年の恒例行事なんだけど、実は、昭和38年から43年までの6年間は、中断されてた。何でかって言うと、あの天皇が登場する宮殿の全面改築工事が行なわれてたからだ。そして、6年の歳月と当時のお金で130億円、現在の貨幣価値にすると約1兆円もの血税がつぎ込まれて、ゼイタクの限りを尽くした長和殿が完成した。

で、昭和44年1月2日の一般参賀は、完成した長和殿を国民どもにお披露目するって意味もあったんだけど、7年ぶりの一般参賀ってこともあって、天皇を崇拝するジャンルの国民どもが1万5000人も集まった。そして、その中に、奥崎謙三がいた。奥崎は、バルコニー現われた昭和天皇ヒロヒトに向けて、用意してったパチンコのゴムをいっぱいに引き、パチンコ玉を発射した。1発、2発、3発と続けざまに発射して、最後に、「ヤマザキ、天皇を撃て!」って戦友の名前を叫びながら、4発目を発射した。だけど、残念ながら、どの玉も天皇には当たらず、バルコニーの下の部分に当たっただけだった。奥崎は、すぐに警察官に取り押さえられた。

‥‥そんなワケで、奥崎謙三は、大正9年(1920年)、兵庫県明石市に生まれた。家が貧乏だったため、小学校を卒業したあと、木綿問屋に丁稚奉公したりと、いくつかの店の住み込みをしながら各地を転々としてた。そして、自動車のバッテリー屋さんに就職して、ようやく生活が安定して来た20才の時に、国が始めた戦争に駆り出された。それも、すでに敗戦が決まってた激戦地のニューギニアへ送られたのだ。ニューギニア戦線の地獄絵図は、数多くの証言から知らない人はいないと思うけど、ニポン政府は食糧の供給をストップして、「死ぬまで自力で戦え!」って命令して、最後に残った千数百名の兵士たちを見捨てたのだ。

「天皇陛下バンザーイ!」って叫びながら敵陣に突っ込んで行き、蜂の巣にされて殺された者は数え知れず、何とか敵の銃弾から逃がれた者も、飢えとマラリアとで次々と死んで行き、残った者は死んだ者の体を切り刻み、人肉を食べるしかなかった。もちろん、最後まで仲間を食べることを拒み、自ら飢え死にを選択した者もたくさんいた。結局、ニューギニアでの戦争には、合計で20万人以上がニポンから送られ、そのうち生きてニポンに帰って来られたのは、1割以下のわずか2万人だった。広島の原爆以上のニポン人が、政府と天皇によって犬死にさせられたってワケだ。

そして、自分たちに前線行きを命じた国から見捨てられ、食糧も銃弾も供給をストップされ、地獄のような修羅場から生還した奥崎は、工場勤務を経て、1951年に、神戸でバッテリー屋さんを開業した。でも、その5年後、お金のトラブルで不動産業者の延原一男を殺害してしまい、傷害致死罪で懲役10年の刑を受ける。そして、10年間の満期を勤め上げて出所した3年後の1969年に、昭和天皇ヒロヒトに向けてパチンコ玉を4発撃って、懲役1年6月を服役することになった‥‥って、このまま書き続けてると、とてもじゃないけど「簡単に説明しとく」なんてレベルじゃなくなっちゃうから、ここからはザックリとハショるけど、地獄のような前線で数えきれないほどの自国民を殺した戦争責任者は天皇であるって確信してた奥崎は、このあとも人生を賭けて天皇の戦争責任を追及して行った。

そして、「天皇ポルノビラ事件」の懲役1年2月、田中角栄に対する「殺人予備罪」の書類送検、軍隊時代の上官の息子をピストルで撃った「殺人未遂罪」の懲役12年など、確固たる強い意志がなければ、とうていできないようなことを死ぬまでやり続けた。そして、何度落選しても、選挙に出馬し続けた。当選するためじゃなく、自分の主張の1人でも多くの国民に伝えるために、政権放送に出たいがために、借金をしても出馬し続けた。当時の奥崎の政権放送は、今でもYOU TUBEとかで観ることができるけど、いいか悪いか、正しいか間違ってるかは別として、「信念」ってこんなものなんだってことだけは伝わって来る。ラジオでの演説でも、「わたくし奥崎謙三は、命あってここまで来たからには、何が何でも天皇ヒロヒトを倒すつもりです。しかし相手はあまりに強大で、自分はあまりに無力です。どうかわたしくしに力を与えてほしい。」って言ってたそうだ。

‥‥そんなワケで、1998年に最後の府中刑務所を満期で出所して、その7年後の2005年に86才で亡くなった奥崎謙三だけど、あたしが思うに、この人って、自分1人じゃ何にもできないことをよく知ってたんだと思う。だから、パチンコ事件にしても、ポルノビラ事件にしても、数々の街宣活動にしても、数冊の著書にしても、映画「ゆきゆきて、神軍」のオファーを受けたことも、すべては、当選する気がない政権放送とおんなじで、目的は「1人でも多くの国民に(自分の信じてる)真実を伝えたい」っていう広報活動だったんだと思う。だって、ホントに天皇を殺そうと思ったら、パチンコなんかじゃなくて、ライフルで狙うハズだからだ。自ら大声で「ヤマザキ、天皇を撃て!」って叫んで警察官に捕まったのも、周りの人たちに自分の存在を知らせるためだったと思う。

で、この奥崎の1976年の著書、「宇宙人の聖書/天皇ヒロヒトにパチンコを撃った犯人の思想・行動・予言」(サン書店 )の中には、「楢山節考」でオナジミの深沢七郎の問題作、「風流夢譚」を全文、無断転載してる。これは、1960年に深沢七郎が「中央公論」に発表した短編で、夢の中の話を書いたものだ。だけど、ニポンに「左慾(さよく)」の革命が起きて、天皇一家が殺されるっていう内容だったので、一部の右に偏った人たちから、深沢七郎は命を狙われることになった。どんな内容なのかって言うと、こんな感じだ。


「マサカリはさーっと振り下ろされて、皇太子殿下の首はスッテンコロコロと音がして、ずーっと向こうまで転がっていった。(中略)マサカリはまた振り上げられて、こんどは美智子妃殿下の首がスッテンコロコロカラカラと金属性の音がして転がっていった。」

「昭憲皇太后は金切り声で、「なにをこく、この糞ッ小僧、八月十五日を忘れたか、無条件降伏して、いのちを助けてやってのはみんなわしのヒロヒトのおかげだぞ」とわめくのだ。」


いくら夢の中の話とは言え、いつの時代の天皇か分からないように書くならともかく、この短編には「美智子妃殿下」とか「ヒロヒト」とかの名前を使ってたから、右に偏った人たちは激怒しちゃった。そして、命の危険を感じた深沢七郎は、雲隠れしちゃう。そしたら、大日本愛国党の赤尾敏が、手下を何人も連れて中央公論社に怒鳴り込みに行った。で、右翼は恐いから、中央公論はソッコーで謝罪文を掲載して、当時の編集長を異動して、社長の嶋中鵬ニが編集長を兼任した。

でも、こんなことくらいじゃ右翼の怒りはおさまらなくて、何度も抗議を繰り返した挙句、大日本愛国党の党員で当時17才の少年だった小森一孝が、中嶋社長の自宅に怒鳴り込み、社長は不在だと言われると、勝手に家に上がり込み、刃物を振り回して、奥さんの雅子さんに大ケガを負わせ、家政婦の丸山かねさんを刺し殺した。そして、小森一孝は殺人罪で逮捕され、赤尾敏は指示を出したと見られて殺人教唆で逮捕されるも、証拠不十分で不起訴になった。これが、有名な「嶋中事件」だ。

‥‥そんなワケで、深沢七郎自身は、この「風流夢譚」を封印したみたいで、自分の全集にも納めなかった。でも、奥崎謙三が自分の著書に無断転載してるから、今でも読むことができる。そして、深沢七郎は、ホトボリが冷めるまで、長いことニポン各地を転々としてたんだけど、その時のことを「風雲旅日記」にマトメてる。普通の旅行記なら、たとえ長逗留になったとしても、自分自身はあくまでも「旅行者」であり「よそ者」なんだけど、深沢七郎の場合は、「旅行」じゃなくて「右翼の刺客からの逃亡」だから、各地を転々と旅行して回ったんじゃなくて、各地を転々と引っ越して回ったって感じなんだろう。そして、あたしの大好きな、つげ義春の「貧困旅日記」の冒頭の1編、「蒸発旅日記」は、こんな一節から始まってる。


深沢七郎の「風雲旅日記」を読むと――旅行は見物をしに行って帰ってくるのだが、私の場合は、ちょっとちがって、行ったところへ住みついてしまうのだ――というすびい旅のしかたをしているが、私も以前これと似たような旅のしかたをしたことがあった。


こんな書き出しで始まった不思議な旅行記は、現実のことを淡々と綴ってるだけなのに、あまりにも唐突で非現実的で、まるで空想の話のように思えて来る。何しろ、それなりに売れっ子だったマンガ家なのに、全財産を持って、アパートを捨てて、もう戻って来ないつもりで旅に出ちゃうのだ。それも、まだ顔を見たこともないファンレターをくれた九州の女性に会いに行って、そのまま結婚してその女性と暮らすつもりなのだ。さらには、その女性には、まだ何も話してない。

どこからどう見ても創作みたいな話なのに、これが現実の話なのだ。そして、この不思議な旅の様子が淡々と書き綴られてて、その後の通常の温泉旅行の話なんかと一緒に、1冊の旅行記としてマトメられてるんだから、やっぱ、つげ義春は偉大すぎる。ちなみに、この「蒸発旅日記」は、銀座吟八の主演で映画化もされてるんだけど、映画のほうは、原作とは大きく違う。メインストーリーはそれなりに原作に忠実なんだけど、つげ義春の独特の世界観を出すために、他のいろんなマンガ作品の雰囲気も散りばめてあるし、それが前時代の中途半端な芸術的演出によって網羅されてるから、芸術の好きな人は食傷気味になるだろうし、普通の人には退屈だと思う。ま、「ねじ式」しかり、「無能の人」しかり、つげ義春の世界を映像なんかで表現できるワケもないし、すでに完成されてるつげ義春の世界を映像を始めとした他のジャンルで焼き直す意味も皆無だから、どうでもいいことなんだけど。

‥‥そんなワケで、ずいぶんと話がダッフンしちゃったけど、あたしが小学校の時に、ずっと女手ひとつで母さんのことを育てて来たおばあちゃんが、寝たきりになった。そして、あたしが中学に上がった時に、おばあちゃんは亡くなったんだけど、亡くなる間際におばあちゃんが泣きながら言った「○○さん(おばあちゃんのダンナさんの名前)は、天皇に殺されたんだよ‥‥」って言葉が、今もあたしの耳に焼きついてる。だから、見る人が見れば頭のおかしい人のように感じる奥崎謙三かも知れないけど、あたしには、あたしが生まれるずっと前に、国が始めた戦争で殺されたおじいちゃんのぶんも、何万、何十万ていう国の犠牲者たちのぶんも、たった1人で代弁してくれた人のように思える。自分の立場や利益だけで、数えきれないほどの戦争犠牲者を利用してる自民党のクズ野郎どもとは違って、ホントに戦争犠牲者のことを考えてたのは、自身も地獄を見て来た奥崎謙三だけなんじゃないかって思える今日この頃なのだ。


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「奥崎謙三 政見放送」

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2008.09.18

学校給食やコンビニおにぎりにも汚染米

「学校給食やコンビニおにぎりにも汚染米」(世田谷通信)

汚染米の不正転売問題で、「浅井」(名古屋市)が食用に偽装して転売した汚染米の一部が、京都市内の学校給食業者を通じて、京都市立の中学校47校の今年4月17日の給食、約5000食分に使われていたことが分かった。また「三笠フーズ」(大阪市)と「浅井」が偽装した汚染米の一部約6.9トンが、食品加工販売「シノブフーズ」(大阪市)に売却され、同社の工場でおにぎり等に加工され、愛知、岐阜、三重のコンビニやスーパーなど数百店舗で販売されていたことも分かった。農水省はこうした新事実が発覚するたびに「健康には問題ない」というコメントを繰り返しているが、まだ政府が売却した汚染米7400トンのうち30%の転売先しか明らかにされておらず、残りの70%がどのような形で誰の口に入ったのかは、まったく明らかにされていない。消費者の間には不安が広がり続けている。(2008年9月18日)


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三笠フーズから自民党への献金発覚

「三笠フーズから自民党への献金発覚」(世田谷通信)

被害が拡大しつづけている汚染米問題だが、渦中の「三笠フーズ」と実質的に同一会社である「辰之巳」と「辰之巳米穀」が、5年前から自民党に献金していたことが分かった。「辰之巳」と「辰之巳米穀」は、「三笠フーズ」の冬木三男社長(73)が社長を兼務しており、「三笠フーズ」が政府から買い取った汚染米を書類上で「辰之巳」や「辰之巳米穀」を通したことにして、その過程で食用米へと偽装していた。今回、「辰之巳」と「辰之巳米穀」の2社が、平成15~19年の5年間に、自民党大阪市鶴見区第3支部に合計112万円の政治献金をしていたことが明らかになったが、汚染米の転売の時期や、冬木社長が農水省の担当課長を飲食接待した時期とも重なっているため、消費者の間からは「政官業の癒着」を疑う声も出ている。また、自民党大阪市鶴見区第3支部の代表である元参議院議員、坪井一宇氏の妻、坪井まき氏は、20年以上も前から冬木社長と知り合いであったとコメントしている。(2008年9月18日)


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汚染米と肝臓ガンとの関係


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恍然大悟なコーラ味

あたしは、ビールは大好きなのに、炭酸の入ったジュースは嫌いだ。嫌いってよりも、苦手なのだ。どんなにその味が好きでも、炭酸の喉ごしがダメで、飲むことができない。炭酸の入ってないオレンジジュースなら普通に好きなのに、ファンタオレンジとかの炭酸の入ってるオレンジジュースは飲めない。ファンタオレンジの味は嫌いじゃないのに、喉を通る時の炭酸が不快で、どうしても好きになれない。だけど、いろいろあるファンタの中で、ファンタグレープだけは飲むことができる。ナゼだか分からないけど、あのブドウの味だと、喉ごしの炭酸を不快に感じないのだ。だから、ただ単に炭酸が苦手なワケじゃなくて、味との兼ね合いによって、炭酸を不快に感じるパターンが多いってことになる。

もっと変なことを言うと、あたしは、何よりもスプライトが一番苦手なのに、三ツ矢サイダーなら問題なく飲めるのだ。あと、ラムネも飲める。いったい何が違うのか、自分じゃ分からない。だけど、おんなじコップにおんなじように注いであって、どっちがスプライトか三ツ矢サイダーか分からないようになってても、ヒトクチ飲めば絶対に分かる。ヒトクチで「ウガッ!」ってなっちゃうのがスプライトで、普通にゴクゴクと飲めるのが三ツ矢サイダーだからだ。

さらには、スプライトとおんなじくらい苦手なのがコカコーラやペプシコーラなのに、ドクターペッパーなら普通に飲める。つーか、ドクターペッパーは好きな飲み物だ。うまく説明できないけど、コーラに入ってる炭酸て、なんか、「雑」っていうか、「粗い」っていうか、「乱暴」っていうか、喉を通る時に大暴れする感じで、ものすごく不快で、とてもじゃないけど飲み込むことができない。だけど、ドクターペッパーに入ってる炭酸て、「お上品」っていうか、「きめ細やか」っていうか、「大人しい」っていうか、喉を通る時にお行儀よく通過してってくれるから、まったく不快に感じない今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、あたしは、ジュースの場合だと、炭酸の喉越しに不快感を覚えて飲めないものが多いのに、お酒の場合だと、炭酸系は何でも飲める。ビールや発泡酒はもちろんのこと、チューハイでも、ホッピーでも、スパークリングワインでも、何かのお酒をクラブソーダで割ったものでも、すべて飲める。逆に、その味が嫌いでも、飲むことはできる。シャンパンは大嫌いだけど、飲めって言われれば飲める。つまり、ジュースの場合と逆なのだ。

コーラの味は大好きなのに、炭酸の喉越しの感じがダメで、どうしても飲むことができない。ヒトクチくらいなら何とか飲めるんだけど、普通の人みたいにゴクゴクと飲むことは絶対にムリだ。だけど、味が大嫌いなシャンパンや甘口のスパークリングワインなら、決して美味しいとは思わないけど、味をガマンすればゴクゴクと飲むことができる。で、自分なりの感覚だと、マクラのコーラのとこで書いたけど、コーラの炭酸は「粗くて乱暴」って感じなんだけど、シャンパンやスパークリングワインの炭酸は「きめ細かくてお行儀がいい」って感じなのだ。

で、これがまたビミョ~なのが、「微炭酸のジュース」だ。今までの流れから、あたしは微炭酸のジュースなら飲めそうな感じがすると思うんだけど、これが、そうでもないのだ。たとえ微炭酸でも、ジュースに入ってる炭酸て、やっぱり「雑」なのだ。微炭酸のジュースって、単に「炭酸の量が少ない」ってだけで、炭酸のタイプ自体は、やっぱり「雑」な感じがする。だから、他のジュースとおんなじで、「その味によりけり」になっちゃう。ほとんどのファンタが苦手なのに、ファンタグレープだけは飲めるみたいに、何て言うか、炭酸の粗さを緩和してくれるような味であれば、飲めるってことになる。

‥‥そんなワケで、ジュースに関しては、炭酸に対して「やかましい消費者」のあたしなんだけど、お酒に関しては、何でも飲めるからまったく気にしてない。でも、化学的なことは分からないけど、お酒類とジュース類とでタイプの違う炭酸を使ってるとも思えないので、ようするに、あたしの場合は、「アルコールが入ってれば炭酸が気にならなくなる」って感じなんだと思う。だって、あれほど炭酸が不快で飲むことができないコーラなのに、ウイスキーをコーラで割った「ウイスキーコーク」になると、いくらでも飲めちゃうからだ。これが不思議で、自分でも理由が分からない。ちなみに、「ウイスキーコーク」って言うのは、矢沢永吉の歌にあるから「ウイスキーコーク」って言ってるだけで、正式には「コークハイ」って言うんだと思う。

で、この「コークハイ」とおんなじに、苦手なファンタオレンジやスプライトでも、ジンやウォッカを割ったりすれば、ウソみたいにゴクゴク飲めちゃうのだ。だから、化学的な根拠はないけど、あたし的には、どんなに喉越しが粗く感じる炭酸でも、アルコールが加わることによって、喉越しのなめらかな炭酸に変化するんじゃないかって思ってる。あたしの脳内イメージだと、コーラを電子顕微鏡で見たら、ウニみたいなトゲトゲの炭酸くんがいっぱいいて、みんな好き勝手に暴れまわってる感じだ。先生の言うことを聞かない炭酸くんたちは、みんなバラバラに走りまわったりケンカしたりしてる。だから、喉越しが「粗くて乱暴」なのだ。だけど、そこにアルコールを加えると、炭酸くんたちのトゲトゲが溶け始めて、口の中に入れても痛くないコンペイトウくらいの感じになって、暴れまわり方も大人しくなって、先生の言うことも聞くようになる‥‥って感じなのだ。

そして、あたしがずっと不思議に思ってた「ファンタの中でファンタグレープだけ飲めるのはナゼか?」って謎についても、この仮説で行けば、「ファンタグレープってナニゲに赤ワインぽいから」ってことで丸く収まりそうな感じがする。つまり、ファンタオレンジやファンタアップルの場合は、誰がどう見ても「ジュース」だから、中の炭酸くんたちもナメきってて、好き勝手に暴れまくってる。だけど、これがファンタグレープになると、色が赤ワインみたいなので、何となく暴れまわるのは場違いみたいな感じがして、ちょっと大人っぽくしようなんて思っちゃって、知らず知らずのうちに、ウニみたいなトゲトゲがコンペイトウくらいになっちゃう‥‥って仮説だ。マトモに読むとアホみたいな仮説だけど、あの「髭男爵」だって、「ルネッサ~ンス!」って言いながら乾杯してるグラスの中は、赤ワインじゃなくてファンタグレープなんだから、暴れん坊の炭酸くんたちを騙すくらいオチャノコってワケだ。

‥‥そんなワケで、話はクルリンパと戻るけど、あたしはコーラの味が大好きなのに、コーラの炭酸が苦手で飲むことができない。そして、ウイスキーとかジンとかを割れば飲めるようになるけど、お仕事中や運転中にお酒を飲むワケにも行かないし、お家に帰って来てから晩酌するのなら、もう子供じゃないからコークハイなんて飲みたくもない。で、そんなあたしのフェイバリットが、ガリガリ君のコーラ味と、チュッパチャプスのコーラ味なのだ。両方とも、あたしの苦手な炭酸が入ってなくて、あたしの好きなコーラの味をお手軽に楽しめるから、ホントに大好きだ。チュッパチャプスのコーラ味は、いっつも何本か持ち歩いてる。

それで、もう何ヶ月か前のことなんだけど、出先で2時間くらいの待ち時間ができちゃったから、現場の近くのパチンコ屋さんで「時間潰し&小銭稼ぎ」をしたことがある。「海」のコーナーを見て回ってたら、50回転以内に来そうな台が何台か空いてたから、端から打ち始めたら、最初の台が4回転目で大当たりしちゃって、ラウンド後にサムがマリンちゃんを抱き上げて昇格して、そこからノンストップで5連チャンした。で、ちょうど時間だったから、最後の時短が終わったとこでやめたんだけど、カウンターで交換した時に、端数のぶんで細長くて小さなお菓子をもらった。

自分のホールなら、端数はカードに貯めとくんだけど、一度きりのホールで端数のためにカードを作るのは無意味だから、こんな時はお菓子になっちゃう。それで、あたしは、何も考えずにそのお菓子をバッグに入れて、お家に帰って来てから、ナニゲにフリーザーに入れた。外国のお菓子っぽかったんだけど、ちゃんとパッケージを読んだりしないで、大きさと形から、勝手に「チョコバー」だと思い込んでたからだ。

そして、そのまま、何ヶ月も経った昨日、フリーザーにキープして少しずつ食べてたメザシが、とうとう無くなっちゃった。それで、いつものスーパーにメザシを買いに行ったら、いつもは高くて手が出ないマルボシが、「ほぼ半額セール」になってた。380円のが195円になってたんだけど、これが、賞味期限が迫ってるから安くなってたんじゃって、新鮮なものが目玉商品として安くなってたのだ。それで、いつもは「美味しそうだな~」って思いつつ、とても380円なんて出せないから、ガマンして隣りの12匹で100円のメザシを2パックか3パック買って、1食に4匹ずつ食べてるワケだ。

だけど、これが195円なら、話は違って来る。だって、このマルボシ、すごく立派で、1匹でメザシ3匹ぶんくらいの大きさなのだ。そして、それが10匹も入ってるんだから、メザシに置き換えれば30匹ぶんてワケで、物理的にもお得ってことになる。1匹でも十分にオカズになるし、2匹も焼けばゼイタクな食事になる。それで、あたしは、マルボシを1パックと、いつものメザシを1パック買った。

メザシって、生魚よりは多少は長持ちするんだけど、ダメにしちゃったら最悪にもったいないから、あたしは、その日と次の日に食べるぶん以外は、必ずフリーザーに入れる。そして、マルボシは、メザシよりもカラカラに干してあるから、メザシよりもさらに長持ちするんだけど、それにしたって1週間程度だから、やっぱり、その日と次の日に食べるぶん以外はフリーザーに入れたほうがいいと思って、楽しい作業を開始した。マナ板の上にラップを広げて、メザシは1列4匹ごとにラップして、マルボシは1匹ずつラップした。そして、フリーザーの特等席に、割箸を2本、電車のレールみたく置いて、その上にメザシやマルボシを並べて行った。こうすると、下からも冷気が回って速く凍るから、新鮮さをそこなわないからだ。

そして、そのツイデに、フリーザーの中を整理したら、製氷皿の代わりにしてるお豆腐の容器の後ろから、完全に忘れてたお菓子が出て来たのだ。そう、パチンコの端数でもらった数ヶ月も前のお菓子だ。それで、あたしは、改めて、そのお菓子をマジマジと見てみたら、ナナナナナント!オナジミの 「Chupa Chups」のマークが書いてあった上に、小さく「コ―ラ味」って書いてあったのだ! あたしは、その場で袋を開けて、中身を出した。そしたら、4~5cmの細長い飴に棒がついてて、飴の先っちょがリコーダーの形になってる。それで、もう一度、袋を見たら、「MELODY POPS」って書いてあって、細長いチュッパ君がヘッドフォンをして、口からメロディーを流してた。

Mp1
とりあえず吹いてみたら、ピーッて鳴った。そして、棒のお尻についてたちっちゃい丸いのを引っぱったら、音階が変わった。棒が二重構造になってて、内側の棒を引いたり入れたりすることによって、無段階に音階が変わるのだ。あたしは、チュッパチャプスに、こんなすごいのがあるなんて知らなかったから、感動しつつ、しばらくピープーピープーって吹き続けてた。だけど、いかんせん、大好きなコーラ味だから、吹きながら、ついつい舐めちゃう。そしたら、アッと思った瞬間、口の中で飴の部分が木端微塵になっちゃって、手には棒だけが残った。何ヶ月もフリーザーに入れてて、それを突然、温かい場所に出したから、全体的に細かいヒビが入ってたみたいだ。そして、あたしは、細かいコーラ味の飴を、口いっぱいにジャラジャラと舐め続けたんだけど、これが、今までに味わったことのない感覚で、ものすごく美味しかったのだ。

‥‥そんなワケで、あたしは、コーラの味が好きなのに、コーラを飲むことができないから、ガリガリ君のコーラ味とチュッパチャプスのコーラ味とで代用して来た。そして、今まではそれで満足してたんだけど、やっぱり、実際のコーラとの違いがあったのだ。それは、コーラの味が口いっぱいに広がるかどうかってことなのだ。コーラを飲めば、液体なんだから、口いっぱいに味が広がるけど、ガリガリ君やチュッパチャプスの場合には、味はおんなじでも、なんて言うか、口の中でのコーラの味が「小規模」なのだ。だからって、ガリガリ君を口いっぱいに頬張ったら、頭がキンキンしちゃって大変なことになっちゃう。でも、今回、思わぬパチンコの副産物によって、「チュッパチャプスのコーラ味をフリーザーで何ヶ月か凍らせといて、それを舐めれば、口の中でバラバラになって、口いっぱいにコーラの味を楽しむことができる」っていう、あまりにもワンダホーな解決策を得ることができた。つまり、ひとつの疑問が浮上するとともに、その解決策も同時に得ることができたってワケで、これぞ「恍然大悟(こうぜんたいご)」だと思った今日この頃なのだ。


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2008.09.17

敦賀原発でまた事故

「敦賀原発でまた事故」(世田谷通信)

16日午前11時45分頃、敦賀原発(福井県敦賀市)2号機の高圧タービンの配管付近から高温の蒸気が漏れる事故が起こり、点検のために手動で原子炉を停止した。原電は「環境に影響はない」というお決まりのコメントを出しているが、敦賀原発2号機では、蒸気発生器の溶接部に強度に影響する亀裂が見つかったり、今年7月にも給水ポンプの弁が開かなくなるという事故が起こっている。また敦賀原発1号機では、3年前にも起こったポンプからの水漏れと油漏れの事故が、今年8月から9月にかけて同一の場所で再発している。今月4日には、高速増殖炉もんじゅと敦賀2号機で計3件の内規違反があったとして、原子力安全・保安院より改善を求められていた。何度も繰り返される事故と、そのたびに出される「環境に影響はない」というコメントに、地域住民の間からは不安と不信の声が上がっている。(2008年9月17日) 


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国民をホッタラカシの自民党

フクダちゃんの支持率回復を狙った最後の悪アガキ、イチかバチかの内閣改造だったけど、フロッピー麻生がゴリ押しして農水大臣に就任させた太田誠一、改め、太田セイウチは、改造内閣の発足早々に、インチキ事務所費問題が炸裂しちゃって、さらには「日本は安全だが消費者がやかましいから食の安全を徹底していく」ってノタマッちゃって、フクダちゃんの政権丸投げのヒキガネを引いてくれた。だから、その点では功労者なんだけど、こんな時代劇の悪代官みたいな顔したオッサンを大臣にしなくちゃなんないなんて、自民党って本気で人材不足なんだろうね。

それにしても、鴨川シーワールドや八景島シーパラダイスのセイウチたちは、みんな観客を楽しませる人気者なのに、なんで自民党動物園の太田セイウチのほうは、国民を呆れ返らせてばかりの大バカ者なんだろう? バカでかい図体と顔はソックリなのに、来園者たちに愛されてる本家のセイウチとは正反対で、就任してたった3日で全国からブーイングの嵐。ちなみに、セイウチって、精力絶倫で一夫多妻なんだってね。だから、太田セイウチって、「レイプする人は元気があっていい」って言ったのかもね(笑)

そんな、脳みそも海綿体でできてそうな厚顔無恥な太田セイウチが、今日、9月16日付で、「事故米穀の不正規流通問題について」っていう公式リリースを出した。それによると、「三笠フーズ」が汚染米を転売してた業者について、今日の午後にすべて公表すると言う。ようするに、当初は問題を軽視してて公表しなかったけど、もう世論が収まらなくなって来たから、仕方なく公表するってことだ。汚染米の問題が発覚して以来、太田セイウチは、常に農水省側、業者側に立って、できる限り問題が大きくならないようにと、火消しに必死だった。チョコチョコと情報を小出しにしてみたり、テレビに出るたびに「健康には問題ない」「食べ続けても何の問題もない」って無責任な大ウソを繰り返してみたりと、国民の健康のことなんて、0.1ppmも考えてないのが見え見えだった今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、とりあえず、今日の太田セイウチのリリースの中の「流通ルートの解明や一斉点検については」って部分を紹介する。


3 流通ルートの解明や一斉点検については、

(1)本日までのところ、三笠フーズの関係では、関係企業数が約370社にも及ぶことが判明しております。その中には、酒、和菓子、米菓等のメーカーや給食施設、外食企業等も含まれており、農林水産省として、今回の事態を深刻に受け止めております。

(2)なお、これに関連して、流通ルートに出てくる関係企業等の名称の公表の件については、これまで流通実態の解明を優先し、販売先等についての情報提供が円滑に行われるようにするため、同意を得た上で公表することとしてまいりました。しかしながら、公表に同意するケースは極めて少なく、このままでは消費者の信頼を回復できません。私としては、流通実態も相当程度解明されてきたことも考慮し、食の安全の確保を最優先する観点から、関係企業等の名称を公表することといたしました。公表される関係企業等には、御理解いただきますよう、よろしくお願い申し上げます。

(3)政府の事故米穀の販売先に対する一斉点検(三笠フーズ以外で19社)については、現時点で、浅井、太田産業、島田化学工業の合計3社の横流しが判明しており、これについても、流通ルートの解明を急いでおります。

(4)また、横流しを行った三笠フーズにつきましては、既に9月11日に不正競争防止法違反で刑事告発を行いました。他の横流しを行った業者についても、刑事告発に向けて調査を急いでおります。

‥‥ってことで、公表された「約370社」ってのは、次のリンクから見ることができる。最初のページの画像をクリックすると次のページ、そのページの画像をクリックすると次のページ‥‥って、全部で15ページもある。

http://mainichi.jp/select/jiken/graph/jikomaiichiran/?inb=yt


で、ぜんぶ見るのは大変だと思うから、あたしが一番のポイントをお伝えしちゃうけど、この377社のうち、ナナナナナント! 約320社が「食品関係」の業者で、9割以上が西日本に集中してたのだ。そして、これらの中には、酒造メーカーや菓子メーカーだけじゃなくて、中華料理屋などの外食産業も含まれてるし、さらには、名古屋のスーパーでは、一般家庭向けの「お米」としても販売されてたのだ。

だけど、そんなことよりも遥かに恐ろしいのは、これは「三笠フーズ」のぶんだけの話だってことだ。ここでオサライするけど、2003年から今年の8月までに政府が売却した汚染米は、ぜんぶで約7400トンで、売却先はぜんぶで17社だ。そして、この17社の中で、もっとも大量に購入してたのが「三笠フーズ」で、その総量は約1800トンなのだ。これは、全体の約4分の1にあたる量で、1社あたりとしてはあまりにも多すぎるので、今回、ヤリダマに上がってるってワケだ。

つまり、今日、公表された377社ってのは、あくまでも「三笠フーズ」が転売した約1800トンが流れた先の業者であって、残りの5600トンについては、まだ何も分かってないのだ。一応は、愛知の「浅井」と「太田産業」、新潟の「島田化学工業」の名前だけは出てるけど、それにしたって、17社のうちのたった4社しか公表されてないワケで、残りの13社と、それぞれが転売してた何十、何百って業者名が明らかにならなければ、この問題の全貌は見えて来ない。

だって、全体の約4分の1を買い取ってた「三笠フーズ」が377社に転売してたってことは、単純に考えれば、すべての汚染米が流れた業者の数は、377の4倍ってことで、全国に1500もあることになる。その先も枝別れしてれば、数千、数万て数になるかもしれない。そして、その中には、焼酎やお菓子の原料に使ってた業者だけじゃなく、主食の「白いご飯」として、複数のレストランや中華料理店などに売ってた精米業者もたくさんある。

これは、愛知の「浅井」から転売されてた三重の「ノノガキ穀販」の野々垣勝社長が証言してたけど、5年も前から、ものすごい量の汚染米を十数軒のレストランなどへ「主食米」として売ってたそうだ。だから、農水省が未だに隠してる17社のうちの13社が公表されれば、それらの会社からも、何割かの汚染米は「主食米」として、その地域のレストランなどへ売られ続けてたってことは容易に想像できる。

政府は、約7400トンもの汚染米をすべて、「糊の原料」として売却してて、買い取るほうの会社も、規定の書類に「工業用の糊の原料として使用する」ってことを明記しないと買うことができないシステムになってたのだ。たとえ食品以外のものに使用されてたとしても、「糊」以外のものに使用してたら契約違反てことになる。だけど、ホントに「糊」を作ってる会社の人たちは、みんな口をそろえて、こう言ってる。


「今の糊は、小麦のデンプンを原料にしています。米を原料にするのは特殊な糊で、需要は全体の1%もありません」


実際には、お米を「糊」の原料に使ってる会社なんてほとんどないのに、約7400トンもの汚染米が、すべて「糊の原料」として売却されてたってワケだ。つまり、この約7400トンもの膨大な量の汚染米は、ほとんどが何らかの食品として誰かの口に入ったり、家畜の飼料になってたってワケだ。

‥‥そんなワケで、農水省のトップの太田セイウチは、京都市の保育園のお米から基準値の2倍の「メタミドホス」が検出されたら、「中国ギョーザの60万分の1でしかない。まったく問題がないと私が自信を持って断言する」ってノタマった。次に、大阪市内の医療老人施設のお米から基準値の3倍の「メタミドホス」が検出されても、「毎日食べ続けても、まったく問題のないほどの微量だ」ってノタマった。次に、大阪市内の病院のお米から基準値の6倍の「メタミドホス」が検出されても、「健康には問題ない」ってノタマった。

このぶんなら、今後、基準値の10倍の「メタミドホス」が検出されても、20倍の「メタミドホス」が検出されても、太田セイウチは、おんなじセリフを繰り返すだけだろう。だけど、そしたら、何のための「基準値」なの?ってことになる。国民が安心して食べ物を口にできるように定めてるのが、この「基準値」なんじゃないの? 基準値の3倍でも6倍でも「安全だ」「問題ない」って言うんなら、「基準値」なんて定める必要ないじゃん。

こんなもんを国民に食べさせといたクセに、発覚したトタンに「安全だ」「問題ない」って連呼して火消しにまわるのなら、最初っから「非食用の事故米」なんかにしないで、「食用」として流通させれば良かったじゃん。だいたいからして、お前んとこで検査して、「これは人間が食べたら危険だ」って判断したからこそ、「非食用の事故米」にしたんだろ? 自分らで「食べたら危険」って言って「非食用」にしたものなのに、それが転売されて国民の口に入ってたって分かったトタンに、「毎日食べ続けても、まったく問題ありません」て、いったい何?

ま、「メタミドホス」はいいとして、問題なのは、「地上最強の天然発ガン物質」って呼ばれてる「アフラトキシンB1」のほうだ。太田セイウチは、「メタミドホス」のイイワケばかりに終始して、この「アフラトキシンB1」については、発覚以来、ずっとスルーしてる。たったヒトクチ食べただけで、発ガン率100%の猛毒、「アフラトキシンB1」については、ずっと明言を避けて来た。たとえば、12日に農水省で行なった会見では、こんなことを言ってる。


「一層、深刻に受け止めております。焼酎の場合には、製造過程で無害化されるかも知れないということがあるのですけれども、直接、人の口に入るということは、また違う一層深刻な問題でございます。重くその事実を受け止めております。ただ、それにつきましては、一般の消費者の方々の不安ということも考えれば、比較してはいけないけれども、中国製ギョーザの時に比べれば、濃度は60万分の1と言われております。極めて、中国製ギョーザに比べれば、低い状態であるということであります。安全性ということにつきましては、農林水産省も、当然、責任があるわけですから、内閣府の食品安全委員会が、昨日、報告を出しておりますので、是非、そちらの方をご参照いただきたいと思うわけであります。それによれば、アフラトキシンについては、確たることは申し上げられないけれども、メタミドホス、アセタミプリドについては、非常に低い値であると、特に焼酎については、食品安全委員会ではなく、鹿児島の方で各メーカーが検査をしたところ、検出されていないという結果も出ております、ということですので、起こった事柄については、病院や施設に事故米が売られていたという事実は、大変深刻で重大なことでありますので、それに対しては、他の販売先同様に、厳しく事実は解明されなければいけないと思っておりますが、安全性ということについては、今申し上げたようなことであります。」

「会見全文」
http://www.maff.go.jp/j/press-conf/min/080912.html


このコメントの真ん中あたりを見て欲しい。


「(前略)内閣府の食品安全委員会が、昨日、報告を出しておりますので、是非、そちらの方をご参照いただきたいと思うわけであります。それによれば、アフラトキシンについては、確たることは申し上げられないけれども、メタミドホス、アセタミプリドについては、非常に低い値であると(後略)」


ようするに、殺虫剤のメタミドホスや農薬のアセタミプリドについては「非常に低い値」だけど、みんなが心配してるアフラトキシンB1については「確たることは申し上げられない」、つまり、「まったく分からない」って言ってるのだ。それなのに、どうして「安全だ」「問題ない」って言葉を繰り返すことができるんだろうか? 「安全だと私が自信を持って断言する」なんて言えるんだろうか? 所詮は「自民党の太田セイウチ」ってワケで、これこそがの詐欺師とぺテン師の集まりである自民党っていう政党の本質だろう。

Jm1
‥‥そんなワケで、政府が「三笠フーズ」へ売却した汚染米の中で、分かってるだけでも、アフラトキシンB1に汚染されたお米は、2004年度には「3.4トン」、2006年度には「6.1トン」も混じってて、これだけでも、お茶碗にすると6万5000杯ぶんのご飯になる。どこかのレストランや中華料理屋などで、知らずに食べてたとしたら、6万5000人の人が肝臓ガンになってる量だ。もちろん、これは、農水省が小出しにしてる情報だから、実際にはこの何倍、何十倍もの発ガン米が全国に流通してたハズだ。それなのに、メタミドホスのことばかり取り上げることによって、本当に恐ろしいアフラトキシンB1のことをインペイし続けようとしてる農水大臣など、もう必要ない。そして、こんなに大変なことになってるのに、国民をホッタラカシにしたまま、自作自演のドンチャン騒ぎに明け暮れてる自民党なんかには、とてもじゃないけど、もうこの国の舵取りなんて任せておけないと思う今日この頃なのだ。


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2008.09.16

23年目の表彰台

今日はF1の話題だけど、F1に興味のない人や、F1のことがあんまり分かんない人にも楽しんでもらえるように心がけて書いてくので、そうした人たちも、よかったら読んで欲しい‥‥なんて前置きからスタートするけど、土曜日の深夜、眠い目をこすりながらイタリアGPの予選を観てたら、現チャンプのライコネンと現在トップをひた走るハミルトンの2人が、ナナナナナント! Q2(予選の第2ステージ)でノックアウトされちゃって、Q3(予選の最終ステージ)に進めないっていう前代未聞の流れになったもんだから、あたしは一気に目が覚めちゃった。そして、こともあろうに、トロロッソのベッテルがポールを獲得するっていう大波乱のミラクルが炸裂しちゃった。それだけじゃなく、他もスゴイことになっちゃったので、とにかく、上位陣のチーム名を見て欲しい。


1.ベッテル(トロロッソ)
2.コバライネン(マクラーレン)
3.ウェバー(レッドブル)
4.ボーデ(トロロッソ)
5.ロズベルグ(ウィリアムズ)
6.マッサ(フェラーリ)
7.トゥルーリ(トヨタ)
8.アロンソ(ルノー)
9.グロック(トヨタ)
10.ハイドフェルド(ザウバー)
11.クビサ(ザウバー)
12.フィジケラ(フォースインディア)
13.クルサード(レッドブル)
14.ライコネン(フェラーリ)
15.ハミルトン(マクラーレン)
16.バリチェロ(ホンダ)
17.ピケJr.(ルノー)
18.中嶋(ウィリアムズ)
19.バトン(ホンダ)
20.スーティル(フォースインディア)


いつもなら、フェラーリとマクラーレンの指定席で、タマにザウバーがチョコっと顔を出すような上位4グリッドのうち、プライベーターのレッドブルファミリーが3台も鎮座してるのだ。それも、本家のレッドブルはウェバーだけなのに、兄弟チームのトロロッソはベッテルがポール、ボーデが4番グリッドを獲得しちゃった今日この頃、皆さん、ゆうべは号泣しましたか?


‥‥そんなワケで、何よりの快挙は、もちろんベッテルのポールだけど、ボーデも4番グリッドってことは、もしかすると決勝では「となりのトトロッソ」がワンツーフィニッシュなんてこともありそうだし、そんなことにでもなったら、今度からトロロッソのモーターハウスを「ねこバス」にして欲しいと思うのは、あたしだけ?‥‥なんてことも言ってみつつ、すでに決勝を観終わって、まだ感動の涙が止まらない今の状況としては、コーフンしてて何から書き始めればいいのか分からない。

とりあえず深呼吸して、頭の中を整理して、まずはF1のことを知らない人のために簡単に説明してくと、F1のチームには、大きく分けて「ワークス」と「プライベーター」の2種類がある。フランク・ザッパに言うと、「ワークス」ってのは、自動車メーカーがやってるチームで、マシンのシャシーもエンジンも自分のとこで開発してるチームのことだ。現在のチームだと、フェラーリ、ルノー、ザウバー(BMW)、ホンダ、トヨタの5チームが完全な「ワークス」ってことになる。そして、「プライベーター」ってのは、自動車メーカーとは関係なくて、自分のとこでエンジンを開発できないから、ヨソからエンジンの提供を受けてるチームのことだ。

で、前出の5チームは完全な「ワークス」だけど、残りの5チームは完全な「プライベーター」だとは言えない。たとえば、マクラーレンの場合は、もともとはフォードやポルシェやホンダなどからエンジンの提供を受けてた。だから、以前は「プライベーター」って呼べたんだけど、今は、マクラーレンの株式の40%をメルセデスが取得してて、チーム名も「メルセデス・マクラーレン」になってるし、エンジンもメルセデスのものを積んでる。こうなって来ると、メルセデスっていう自動車メーカーが持ってるワークスチームと紙一重なワケで、とても「プライベーター」とは呼べない。だから、このマクラーレンみたいなチームのことは、「セミワークス」って呼ぶのが妥当だと思う。

他にも、自動車メーカーが「プライベーター」へ提供するエンジンは、前年度の型落ちのハズなのに、今はほとんどのプライベーターチームが現行の最新型エンジンを提供されてる。この現状を考えると、表向きはプライベーターでも、実際には特定の自動車メーカーとの太いパイプがチラホラと見えてるワケで、「ヒツジの皮をかぶったオオカミ」ならぬ、「プライベーターの皮をかぶったセミワークス」って位置づけになる。そんな中で、完全な「プライベーター」と呼べる貴重な「トロロッソ」のマシン2台が、並みいるワークスやセミワークスを蹴散らしてポールと4番グリッドを掴むなんて、ものすごい大金星ってことなのだ。

で、なんでこんなことになっちゃったのかって言うと、大雨が降ったからだ。とてもマトモには走れないほどの場面もあって、ライコネンもハミルトンもちゃんとタイムアタックすることができなくて、予選の途中でノックアウトされちゃったのだ。そして、多くのドライバーが雨に苦しむ中、雨を得意とするベッテルが、ポールを獲得したってワケだ。

ベッテルは、去年のニポンGPでも、雨の中、9番グリッドを獲得したし、決勝でも、結果こそオカマを掘ってリタイアしちゃったけど、素晴らしい走りを見せてくれた。その次の中国GPでも、雨の中、素晴らしいレース展開で、チームにとっても過去最高位の4位に入賞した。そして、今シーズンはと言えば、開幕戦からずっとリタイアが続いてたのに、雨になった第6戦のモナコでは、これまた素晴らしい走りで5位に入賞してる。つまり、今回の雨の中でのポール獲得ってのは、タマタマってワケじゃなくて、雨を得意とするベッテルが、これまでに培って来た経験と実力によって、自ら勝ち取ったものなのだ。

ひと昔前は、中嶋悟が「雨の中嶋」なんて言われてたけど、息子の中嶋一貴は「えなりかずきにしゃべり方が似てる中嶋」って言われてるだけだから、今、「雨」と言えば、やっぱりベッテルだろう。19才でF1にデビューして、まだ若干21才だってのに、ポテンシャルの低い自分のマシンで、遥かに性能の高いフェラーリやマクラーレンと対等に戦うために、他のマシンが遅くなる「雨」を味方につけて走り続けて来て、とうとうポールを獲得したのだ。これほどカッコイイことはない。だから、細かいことを言うといろいろあるけど、とにかく、予選でポールを獲得したベッテルが、まるで決勝で優勝したかのように何度も何度もガッツポーズをして、チームクルーたちと抱き合うシーンを見たら、あたしは、もう涙が止まらなくなった。あまりにも感動しちゃって、いつまでも涙が止まらなくて、オカゲ様でドライアイが楽になった(笑)

だけど、予選でポールを獲得しただけで、あたしがこんなに感動しちゃったのは、もちろん、ベッテルの喜びが伝わって来たからだけじゃない。それプラス、あたしがF1を観戦するようになってから、20年近く、ずっとミナルディを観て来たからだ。ミナルディは、1985年からF1に参戦して、2005年にチームを手放すまでの20年間、合計で340回もレースに出場していながら、優勝やタイトルはもちろんのこと、ただの一度も3位以上に入賞したことがない、つまり、表彰台に上ったことがないチームだった。それどころか、20年間のトータルの獲得ポイントが、わずか38ポイントと、中堅ドライバーの1シーズンのポイント並みのお粗末さだ。

そして、記録の上では何も残せずに、F1から撤退しようとしたミナルディをレッドブルが買い取って作ったチームが、今のトロロッソだ。つまり、ミナルディ時代からの流れで見れば、今回のベッテルのポール獲得は、23年目にして初めて手にしたポールであり、記念すべき初の記録ってことになる。それも、ミナルディがF1にデビューした時には、まだ生まれてなかったベッテルが、21才の立派な若者へと成長して、勝ちとったのだ。教師生活25年で号泣するのは「ど根性ガエル」の町田先生だけど、F1生活23年目の初ポールの感動は、あたしを号泣させたってワケだ。

‥‥そんなワケで、ミナルディって、昔はそこそこのチームだった。3位以上の入賞こそなかったけど、昔は他のチームとそれなりに戦ってた記憶がある。黄色と黒のカラーリングのころだ。たぶん、ミナルディが速かったっていうよりも、昔はワークスとプライベーターとのマシンの差がそんなになかったように思う。ミナルディには、最初のころはナニーニとかもいたそうだけど、あたしが覚えてる昔のドライバーは、マルティニとかフィッティパルディとかだ。

それで、ものすごくアバウトな記憶で申し訳ないんだけど、ミナルディのマシンの色が、ブルーになったりグリーンになったりしたころから、どんどん遅くなってった気がする。もしかすると、ミナルディが遅くなったんじゃなくて、他のチームのマシンが速くなって、差がひらいて行ったのかもしれないけど、ベネトンのマシンが例のド派手な4色のベネトンカラーで、シューマッハ兄が乗ってたころから、ミナルディの遅さが際立つようになって、そのうちに「走るシケイン」とか呼ばれるようになったと思う。だけど、現役ドライバーの中には、アロンソを筆頭に、ウェバー、フィジケラ、トゥルーリって、ミナルディからデビューした素晴らしいドライバーが何人もいるんだよね。だから、こんな言い方をしたらアレだけど、「みんなミナルディを踏み台にして大きくなった」って感じもする。

で、強かったベネトンがF1から撤退したら、力のあるルノーがサクッと買い取ったみたいに、弱かったミナルディがF1から撤退したら、力のないレッドブルがコソッと買い取ったワケだ。そして、「レッドブル(赤い牡牛)」をイタリア語にした「トロロッソ」ってチーム名にしたってワケだ。ちなみに、「トロ」が「牡牛」で、「ロッソ」が「赤」って意味だ。だから、ニポンに「アップル」っていうF1チームがあったとして、そのチームがもう1チームを手に入れて、それに「リンゴ」っていう名前をつけたようなもんだ。ま、レッドブルにしたって、所詮はスポンサー名をそのままチーム名にしただけだから、芸がないっちゃ芸がないんだけど、もともとがカッコイイ名前だから、ラッキーだったよね。おんなじ飲み物でも、これが、もしも、「ウコンの力」とかだったら、それこそダッフンしちゃうとこだった(笑)

それにしても、ミナルディって、成績こそ残せなかったけど、よくある言い回しを使うと、記録には残らなくても記憶に残るチームだった。何でかって言うと、ヤタラとテレビに映ってたからだ。今のホンダのバリチェロみたく、中途半端に遅いと、最初から最後までほとんどテレビに映らないんだけど、ミナルディの場合は、あまりにも遅すぎたから、レース中盤で常に周回遅れになる。そうすると、トップのマシンや2番手のマシンが周回遅れのミナルディのマシンを抜くシーンが映るのだ。さらには、モナコみたく抜く場所のないコースになると、必ず名物の「ミナルディ渋滞」が起こっちゃうから、そこでもテレビに映る。つまり、売れない芸人が、人気のある芸人に絡むことで、自分も一緒にテレビに映ろうとするアレとおんなじパターンなのだ。

とにかく、ミナルディがどれほど遅いかってことを全世界に知らしめたのが、ミナルディの最後の年、2005年のアメリカGPだろう。「きっこの日記」にも書いてるから、覚えてる人も多いと思うけど、傍若無人で無責任なミシュランタイヤに激怒したすべてのユーザーチームが、フォーメーションラップ後にピットに戻ってレースをボイコットしちゃって、決勝に参加したのは、ブリジストンを履いてたフェラーリ、ジョーダン、ミナルディの3チーム、6台のマシンだけだった。F1の規定では、マシンが12台以下だとレースが成立しないんだけど、フォーメーションラップを走ったあとのリタイアは、レースに参加したことになるため、たった6台なのに、レースは成立しちゃったのだ。で、たった6台ってことは、完走さえできれば、全マシンが入賞するってワケだし、3位以上に入賞して表彰台に上がれるのも、2分の1の確率っていうワンダホーな条件だった。

そして、「すわっ! ミナルディが20年目にして初の表彰台か!」って思ったのもトコノマ、これほどの好条件下でも、やってくれましたミナルディ。アルバースは5位、フリーザッハーは6位で、それも、トップのフェラーリからは2周遅れ。これぞ、ミナルディの底力ってワケで、こうなって来ると、ミナルディを表彰台に上げるためには、2チーム、4台のマシンでレースをするしかない感じがして来た。そして、そんなレースが行なわれるハズもなく、ミナルディは、一度も表彰台に上がることなく、20年間のF1参戦にピリオドを打ったのであった‥‥。

‥‥そんなワケで、最後のころには「笑点」における山田くんの立ち位置みたいになっちゃってたミナルディだけど、F1ファンの中には、不思議なことに、ミナルディが嫌いだって人がほとんどいない。あたしの知る限り、ミナルディを嫌いだっていう話は聞いたことがない。あたし自身も、ミナルディに対しては、あたたかくて、憎めなくて、それでいて、切ない感じのするチームだと思ってた。だから、売りに出たミナルディをレッドブルが買い取った時には、熱烈なミナルディのファンの中には賛否両論あっただろうけど、あたしみたく「F1の調味料」みたいに観てたファンは、形はどうあれ、ミナルディの火が消えないことに、みんな喜んだ。

で、これほど長い前置きをしてから、ようやくスタートしたゆうべのイタリアGPの決勝だけど、レースの前にベッテルは、「決勝は別に雨じゃなくてもOKさ!」って笑顔でコメントしてた。だけど、実際には、セーフティカーが先導して走る異例の「セーフティカースタート」がとられるほどの雨になった。これで、路面状況とかはベッテルには有利になったけど、もちろん、他のマシンのスピンに巻き込まれたりするマイナス面もあるってワケだ。実際、レースは、CMが明けるたびに順位が入れ替わってるような完全な「打撃戦」になった。何よりも残念だったのは、4番グリッドのボーデが、スタ―トでエンジンストールしちゃって、ピットスタートになったことだ。

だけど、千載一遇のチャンスを手に入れたベッテルは、降り続く雨をものともしないドライブで、トップを疾走してく。レース中盤でも、2番手に6秒ちょいの差しかつけられないのは、どう見てもマシンの力不足だ。それでも、時に熱く、時に冷静に、周回を重ねてくベッテル。後続のマシンは、激しく順位を入れ替えてるのに、ベッテルだけは別次元のレースを展開してる。自分自身と向き合ってステアリングを握ってるのだ。そして、ついに、その時がやって来た。若干21才の若きドライバーが、数々の新記録を打ち立てて、チェッカーを受ける時が。

‥‥そんなワケで、あたしは、2000年のドイツGPでバリチェロが初優勝した時とおんなじくらい号泣した。ベッテルが、両手のコブシを高々と突き上げ、マシンを降り、外したステアリングを丁寧に戻し、フロントタイヤに両手をあてて「よくがんばったな!ありがとう!」って言ったとこで、あたしの涙の黒部ダムは決壊した。狂喜乱舞するチームクルーたちに迎えられるベッテル。みんな抱き合い、初めて手にした勝利をかみしめてる。そして、夢にまで見た表彰台で、シャンパンファイトだ。


「人生で最高の日だよ。この感動は生涯忘れないよ。チームのみんなに感謝したい」


おめでとう、ベッテル!

おめでとう、トロロッソ!

そして、おめでとう、ミナルディ!


残念ながら、ゆうべの「中秋の名月」は雨で見えなかったけど、この雨がベッテルに優勝をもたらせたんだと思ったら、雨雲に隠れてるお月さまが、ニッコリと微笑んでるような気がした今日この頃なのだ。


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2008.09.15

三笠フーズが農水省課長を接待

「三笠フーズが農水省課長を接待」(世田谷通信)

農水省と業者との癒着が原因と見られている汚染米問題だが、平成17年から18年にかけて「三笠フーズ」の冬木三男社長が農水省の当時の担当課長(62)を居酒屋などで接待していたことが明らかになった。接待を受けていたのは近畿農政局大阪農政事務所の当時の消費流通課長で、大阪市北区の居酒屋などで分かっているだけでも2回接待を受け、代金は冬木社長らが支払ったという。この課長は不正転売を監視する部署の責任者であり、依然として業者との癒着を否定しつづけている農水省だが、この事実からも全国に汚染米を流通させた元凶は農水省だったと言わざるをえない。また、こうした接待は国家公務員倫理法にも触れるものでもあり、接待を受けた担当課長の氏名すら公表しない農水省の対応は、国民の健康よりも身内をかばうことを優先した背徳行為である。(2008年9月15日)


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中秋の名月

今夜は「中秋の名月」だ。タマに「仲秋の名月」なんて書く人がいるけど、これは間違いだ。「中秋」が「秋の真ん中の1日」を指す言葉なのに対して、「仲秋」は「秋を初秋、仲秋、晩秋と3つに分けた時の真ん中の期間」を指す言葉なので、「仲秋の名月」なんて書いちゃうと、今夜だけじゃなくて、2週間前から2週間後まで、1ヶ月も続いちゃう。それなのに、俳句をやってる俳人でも、タマに「仲秋の名月」なんて書く人がいるんだから、あたしはダッフンしちゃう。

それから、いくら「中秋の名月」だからって、それが「満月」とは限らない。もちろん、中秋の夜がちょうど満月になる年もあるけど、1日か2日くらいズレちゃう年もある。ちなみに、今年は、満月は1日ズレて明日の夜だ。だから、今夜の「中秋の名月」は、パッと見はほとんど満月みたいなもんだけど、細かいことを言うと、ビミョ~に欠けてるのだ。だけど、「中秋の名月」ってのは、「満月を愛でること」じゃなくて、「中秋の夜に月を愛でること」なので、たとえビミョ~に欠けてても、今夜見なくちゃ意味がない。

で、今の新暦は、別名「太陽歴」とも言って、太陽に合わせて作られてるけど、昔の旧暦は、月によって作られてた。新月の日が「1日(ついたち)」で、それからだんだんに月が太って行って、満月になった日が「その月の真ん中あたり」だ。そして、そこからだんだんと月が細くなって行き、1ヶ月が終わり、次の新月の日から、次の1ヶ月が始まる。こんなふうに、昔の暦は月の満ち欠けを基準にしてたからこそ、「1ヶ月」って言うのだ。だから、太陽を基準にしてる今は、ホントなら、「1ヶ月」のことを「1ヶ太陽」とか「1ヶ日」とか呼ばなきゃおかしいと思う今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、この「中秋の名月」ってのは、もともとは中国の「中秋節」から来てる。中国には、たくさんのお祭りがあるけど、中でも「春節(旧正月)」「元宵(げんしょう)節」「端午節」「中秋節」の4つを「四大伝統祭り」としてるので、「中秋節」は、とっても大きなお祝いの日になる。ニポンでは、春の「お花見」と比べると、秋の「お月見」をする人は少なくなっちゃったけど、中国では、今も各家庭でお供え物を並べて、お月見をする。有名な「月餅(げっぺい)」も、「中秋節」のために作られたお菓子だ。

それで、中国の人たちが、なんでこんなに「中秋節」を大切にしてるのかって言うと、それは、昔の中国には、太陽が10個もあった上に、夜がなかったからだ。1個でも暑い太陽なのに、それが10個もあった上に、24時間ずっと照ってるんだから、そりゃあもう暑くてたまんない。海や川や湖は干上がっちゃうし、草や木は枯れちゃうし、作物もみんな干からびちゃう。そして、これだけでも大変なのに、いろんな怪物や魔物まで登場しちゃって、あちこちで大暴れを始めちゃった。

「鑿歯(サクシ)」っていう怪物は、自分の下アゴを貫通するほどの長い牙を持ち、右手に矛(ほこ)、左手に盾を持って、逃げ惑う人々をカタッパシからムシャムシャと食べて行った。「九嬰(キュウエイ)」っていう怪物は、頭が9つあって、それぞれの口から、火を噴いて家々を焼き払ったり、水を噴いて洪水を起こしたりと、もう、やりたい放題。「大風(タイフン)」っていう怪物は、その名の通り、モーレツな暴風を巻き起こして大暴れ。

これだけでも国が滅びそうなイキオイなのに、サスガは、広大な中国はスケールが違う。まだまだ強力な怪物が登場しちゃうのだ。続いての「アツユ」っていう怪物は、ニポン語に漢字がないからカタカナで行くけど、中国の毛の生えた怪物の中では最大って言われてて、体長が80mもある。文献によって、体が虎で頭が龍だとか、体が牛で頭が人間だとか、諸説あるんだけど、この辺のことはギリシャ神話とおんなじで、アバウトに考えるしかない。

そして、次の「修蛇(シュウダ)」は、南にある洞底湖に住んでる大蛇で、体が黒くて頭が青い。で、長さは1800mって、おいおいおいおいって感じだけど、この巨大な体で大波を起こして漁師たちを苦しめた。ここまで来ると、一番最初の「太陽が10個もあるセイで海や川や湖が干上がった」って部分との矛盾を感じるんだけど、スケールの大きな中国神話は、こんな矛盾なんか気にしない。そして、次の「封キ(ホウキ)」っていう怪物は、これまた「キ」って漢字がニポン語にないからカタカナで行くけど、コイツは巨大なイノシシで、ものすごく気が荒くて、手当たり次第にナンでもカンでも破壊して、人間も食べちゃう上に、全身を覆う毛皮がヨロイのように硬くて、どんな攻撃も受けつけない。

‥‥そんなワケで、とにかく、太陽が10個の上に、サクシ、キュウエイ、タイフン、アツユ、シュウダ、ホウキっていう6匹もの怪物が大暴れしちゃったもんだから、懐かしいゲームの「女神転生」を思い出しちゃった上に、中国は大変なことになっちゃったワケだ。だけど、このまま滅びちゃったら神話にならないワケで、ここで「ジャジャジャジャ~ン!」って登場するのが、人間として最初に中国を統一した皇帝、堯(ギョウ)だった。堯は、苦しんでる民を救うために、中国一の勇者、后ゲイ(コウ・ゲイ)っていう若者を派遣した。

「ゲイ」は「羽」の下に「廾」って書くんだけど、これまたニポンにはない漢字なので、これまたカタカナで書くしかないワケで、カタカナで「ゲイ」なんて書くと、ナニゲに弱そうに感じちゃう上に、おネエ言葉で話しそうな雰囲気がマンマンなんだけど、そんなこたーない。筋骨隆々で、ハンマー投げの室伏みたいなビジュアルの若者だった‥‥って、それはそれで、別口の「ゲイ」から狙われちゃいそうだけど、ま、そんなことは置いといて、ゲイは、右腕よりも左腕がリトル長かった。それは、弓の名手だったからだ。

ゲイは、彼にしか引くことのできない「万斤(まんきん)の宝の弓」と「千斤(せんきん)の神の矢」を愛用してて、これさえあれば、射抜けないものはなかった。ちなみに、「万斤の宝の弓」の「万斤」は、「鼻くそ丸めて万斤丹」の「万斤」とおんなじだけど、別に矢の先に鼻くそはついてない。それにしても、「ゲイがマンキンだのセンキンだのを愛用してる」だなんて、どうしても話が新宿2丁目のほうへ行きそうになっちゃう‥‥って、こんなにダッフンしてると、なかなか進まない。で、ゲイは、まずは昆侖山(こんろんざん)に登って、頂上から空に向かって9本の矢を放った。これで、一気に9つの太陽を射落としたゲイは、残った1つの太陽にも矢を向けて、こう言った。


「我に射落とされたくなければ、これからは早朝に昇り、夕方に沈むのだ! 分かったか!」


目の前で、他の仲間をすべて射落とされちゃった太陽は、ゲイの言うことを聞くしかなかった。そして、空に太陽は1つだけになり、昼と夜とができたのであった。めでたし、めでたし‥‥って、まだ怪物たちが残ってたか。で、太陽が1つになって涼しくなったので、さらにパワーアップしたゲイは、100mを9秒68のスピードで疾走して、怪物たちを退治しに行った。

そして、登場する時には説明のために時間が掛かっちゃった怪物たちだけど、退治する時は時間短縮のために、野原でサクシをやっつけて、川のほとりでキュウエイをやっつけて、丘の上でタイフンをやっつけて、その流れでアツユもやっつけて、ついでに洞底湖までシュウダをやっつけに行った帰りに、桑林に寄ってホウキもやっつけちゃった。ホントは、それぞれのやっつけ方もそれぞれ違うんだけど、そんなことまで書いてるのはメンドクサイので、サクッと割愛する。

‥‥そんなワケで、これでやっと中国に平和が戻り、人々も平和に暮らせるようになったし、たった1人で9個の太陽と6匹の怪物を退治しちゃったゲイは、全国的な英雄になっちゃった。そりゃそうだよね。そして、まだ若くて独身だったゲイのとこには、全国から美女たちが押し寄せた。たぶん、ゲイの筋肉美にシビレちゃった男性も混じってたかもしれないけど、ゲイにその気はなかったから、集まった美女の中から、誰よりもバツグンに美しかった「嫦娥(ジョウガ)」っていう女性をお嫁さんに選んだ。ク~~~ッ!ウラヤマシ~~~ッ!

ジョウガは、外見が美しいだけじゃなくて、ものすごく穏やかな性格をしてて、頭も良くて、ホントにパーフェクトな女性だった。その上、ゲイが狩に行って獲って来た獲物を周りの人たちにもオスソワケしたりする気配りもあったので、周りの人たちからも「ゲイはホントにいいお嫁さんをもらった」って評判が良かった。そんな感じで、2人は、仲むつまじく幸せに暮らしたのだった。めでたし、めでたし‥‥って、まだまだ終わるどころか、ここからようやく本編に突入するんだけど、ある日、狩に行ったゲイは、山の中で1人のおじいさんと出会う。このおじいさんは、魔術を使う道士で、ゲイの人柄に感心して、ゲイに不老不死の妙薬をプレゼントしちゃう。だけど、これが不幸の始まりだったのだ。

おじいさんの説明によると、これは不老不死の薬って言っても、今のまま不老不死になるんじゃなくて、これを飲むと天に昇って仙人になっちゃうって話だった。つまり、死ななくなることは死ななくなるんだけど、天に昇っちゃうワケだから、愛するジョウガとは離れ離れになっちゃう。そして、この薬は1人ぶんしかないから、2人で飲むことはできない。それで、ゲイは、ジョウガにこの薬のことを説明して、部屋の奥の箱の中に仕舞うように言った。ジョウガも、ちゃんと理解して、言われた通りにした。

だけど、隣りの部屋から、この話を盗み聞きしてた男がいた。英雄であるゲイの家には、毎日のように何人もの「弓矢の弟子」が集まってたんだけど、その中の1人に、「蓬蒙(ホウモウ)」っていう悪い男がいたのだ。「ゲイ」の家に来てた男が「ホーモー」だなんて、あまりにも出来杉くんな話だけど、原文にそう書いてあるんだから仕方ない。で、そのホウモウは、ゲイとジョウガとの話を盗み聞きして、不老不死の薬の存在を知ったので、何とか手に入れて自分が仙人になろうと考えた。

そして、旧歴8月15日の夕方、ゲイが弟子たちと狩に行ってる時に、ホウモウはコッソリとやって来た。そして、1人で家にいたジョウガに詰め寄り、不老不死の薬を渡すようにと脅したのだ。このままだと自分は殺されちゃう。でも、こんな悪い男に薬を渡して、仙人になっちゃったら、その力でどんな悪さをするか分からない。そんなことにでもなったら、愛するゲイにも大きな迷惑をかけちゃう。そう思ったジョウガは、ホウモウの目の前で、自ら不老不死の薬をぜんぶ飲んじゃったのだ。すると、ジョウガの体がぼんやりと光り出し、少しずつ宙に浮き始め、そのまま窓から空へと昇って行っちゃった。でも、ホントなら誰にも見えないほど遠くへ昇って行くハズなのに、愛するゲイと離れたくないって気持ちが強かったから、それがブレーキになって、ジョウガは地上から一番近い「月」に着陸した。

それからしばらくして、狩から戻って来たゲイは、ジョウガがいないことに気づく。そして、どこに行ったのか家の周りを探してると、たまたま一部始終を見てた女性から、ジョウガが月へ行ってしまったことを聞かされる。驚いたゲイは、パッと夜空を見上げると、ミゴトなまでの満月が輝いてた。思わずゲイは、盗んだバイクで走り出す~行き先は~月のほう~暗い夜のトバリの~中へ~えええ~~~♪ 誰にも奪われたくないと~呼び続ける~ジョウガの名を~1人になってしまった~十五夜の夜~~~♪

でも、いくら走っても走っても月へ行くことのできなかったゲイは、毎年「中秋」の日の夜になると、庭に立派な脚付きのお供え台を並べて、ジョウガが好きだった果物をたくさん積み上げて、月に向かってジョウガを想うようになった。そんなゲイの姿を見た近所の人たちも、一緒にお供えをするようになり、だんだんに広がって行き、いつしか「中秋節」として、全国的なお祭りになったのだ。きっと、ジョウガのほうも、毎年「中秋」の日の夜になると、月の宮殿「広寒宮(こうかんきゅう)」から外へ出て、地球に向かってゲイを想っているのだろう。そして、遥か遠い昔に、ゲイは亡くなってしまったけど、不老不死になってしまったジョウガのほうは、今夜も、月からこの地球を眺めてるのかもしれない‥‥。

‥‥そんなワケで、これが、「かぐや姫」でオナジミのニポンの「竹取物語」の元の元の元の元くらいの中国のお話なんだけど、このお話には、ギリシャ神話と同様に、複数のバージョンがある。ゲイが、10個の太陽のうち9個を弓矢で射落としたこととか、怪物をやっつけたこととか、そのあたりはほとんどおんなじなんだけど、それから先がいろいろある。たとえば、怪物を倒して英雄になり、美しいジョウガとも結婚して、何の不満もないように見えたゲイだけど、実は、「自分もいつかは寿命が来て死ぬ」ってことを恐れるようになる。そして、仙人を訪ねて不老不死の薬を譲ってもらうんだけど、それを今度はジョウガが盗んじゃって、1人で飲んで月へ行っちゃう‥‥ってのもある。

そして、月へ行ってからのジョウガも、「立派な宮殿で幸せに暮らした」ってパターンもあれば、「月でヒキガエルになってしまった」ってパターンもある。さらには、ジョウガが月へ行ったあとに、ジョウガを脅して薬を奪おうとした弟子のホウモウが、自分の師匠であるゲイのことを弓矢で殺してしまい、自分が中国一の弓矢の使い手になった‥‥なんていう酷い話もある。だけど、あたし的には、ジョウガがゲイを騙して自分だけ不老不死になるってのはイヤだし、ヒキガエルになるのなんてもっとイヤだから、いくつかあるバージョンの中で、あたしが一番気に入ってるバージョンを「きっこ風味」で紹介してみたってワケだ。

で、ここまでは、夢はあっても非現実的な神話のお話だったから、最後にちょっとだけ現実的な現代のことも補足しとくと、去年の秋に打ち上げられた中国で初めての「月の周りを回る人工衛星」の名前は、「嫦娥(ジョウガ)1号」っていうのだ。だから、「神話なんてバカバカしい!」っていう夢のない人でも、今夜、「中秋の名月」を見上げれば、目には見えなくても、その視野の中には、ちゃんと「ジョウガ」が存在してるのだ。ま、人工衛星の「ジョウガ」は、別に今夜じゃなくても、いつでもグルグルと回ってるんだろうけど、どうなら、本物のジョウガが月へと昇った今夜、眺めてみたほうが、味わいがあるってもんだ。

そう言えば、話はクルリンパと変わるけど、メル友の石川喬司先生からいただいた最近のメールに、色川武大(阿佐田哲也)さんや吉行淳之介さんたちと麻雀を打った思い出話が書いてあった。それで思い出したんだけど、麻雀牌には「花牌」っていって、ニポンのルールだと使わない牌が4枚入ってる。たいていは「春」「夏」「秋」「冬」になってて、四季折々の絵が描いてある。だけど、象牙を彫って作られた中国の古い麻雀牌になると、この「花牌」には、「春夏秋冬」の他にも、いろんな種類がある。たとえば、「山間明月」とか「晴耕雨読」とか「江上清風」とか、ようするに、四字熟語が使われてて、それぞれの内容に合わせた美しい絵が彫られてる。

そんな中に、すごく珍しいパターンとして、「嫦娥奔月(ジョウガホンゲツ)」と「天女散花(テンニョサンゲ)」っていう「花牌」がある。あたしは写真でしか見たことがないんだけど、1枚1枚に美しい天女の絵が彫ってあって、完全に芸術品のレベルだ。そして、これはすごく特殊なパターンで、この2組の8枚が1セットの「花牌」として、136枚の牌と一緒になってるものだ。つまり、この2つの四字熟語は、お互いに呼び合ってるってことになる。「月へと飛んで行ったジョウガ」と「花のように散った天女」だなんて、なんて儚くもステキなんだろう。

‥‥そんなワケで、ゆうべ見上げた真夜中の月は、まるで天女の羽衣を羽織ってるかのように、半透明の雲のスジが幾重にも外郭をフチ取ってた。月自体も少しだけぼんやりしてて、それがまた何とも言えない雰囲気を醸し出してた。あんまり美しかったから、駐車場の真ん中で、しばらくの間、見上げてた。今夜は、東京の夜は曇りみたいだけど、ぼんやりとでも見えればいいし、もしも見えなくても、それはそれで「無月(むげつ)」っていって、心の目で楽しめばいい。だから、今夜は、タップリとお月さまを愛でて、F1が始まったらテレビを観て、F1が終わったら、また、お月さまを愛でようと思う今日この頃なのだ。


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2008.09.14

自民総裁選はデキレースだった

「自民総裁選はデキレースだった」(世田谷通信)

自民党の次期総裁に内定している麻生太郎幹事長は、自身が総裁に就任した場合に、現在立候補している4候補をすべて閣僚か党要職に起用すると、麻生氏の周辺が明らかにした。与謝野馨氏を経済財政相への再任に、石原伸晃氏を幹事長に、石破茂氏を防衛相に、小池百合子氏を重要閣僚に内定。政策の違いから立候補したはずの4人をすべて入閣させるということは、メディアジャックしてまでの今回の総裁選が「麻生内閣のお披露目」のためのデキレースであったということを裏付ける結果となった。「1日も早い解散総選挙」を望んでいる有権者とは、温度差が広がる一方である。(2008年9月14日)


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「カビ毒調査」が「中止」になったワケ

昨日の日記の続きとして、今日は「2点目」について書くけど、これは、完全にあたしの間違いだった。あたしは、最初、内閣府の「食品安全委員会」の平成19年度の調査において、16項目のうち、ナゼか12番目の「食品中に含まれるカビ毒(オクラトキシン、アフラトキシン、ゼアラレノン)の汚染実態調査」の項目だけが「中止」になってた不自然さについて取り上げた。そして、そのあとに、平成19年度の調査が「終了」してるっていうPDFファイルが見つかったので、あたしは、「実際には調査が終了してたのに、中止になったってことにしたんだ」って思って、そのような内容のことを書いた。

でも、これは完全にあたしの間違いで、あたしが見たPDFファイルは、その前年度の「平成18年度」のものだったのだ。ファイル自体に「平成19年」て書いてあったから、あたしはそのまま平成19年度のものだって思ったんだけど、この調査は「前年度の調査を翌年に行ない、翌年の日付で報告する」っていう方法になってた。だから、ファイル自体には「平成19年」て書いてあっても、それは「平成18年度のことを平成19年になってから調査した」ってことで、実際の年度と調査書の年度とに1年のズレが生じてる。それで、正しい年度のPDFファイルを見たら、「食品安全委員会」のホームページの記述と同様に、調査自体が行なわれてなかった。だから、あたしが2時間ほどアップした日記の内容によって、もしもどこかにご迷惑をおかけしていたら、ここに謝罪して訂正させていただきます。申し訳ありませんでした。

それで、今度は間違えないように、できる限り徹底的に調べてみたんだけど、あたしが不自然に感じてたこと、つまり、平成19年度の調査において、16項目のうち「食品中に含まれるカビ毒(オクラトキシン、アフラトキシン、ゼアラレノン)の汚染実態調査」だけが「中止」にされた理由ってのが、何となく見えて来た今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、今回の問題は果てしなく根が深いので、狭い視野で見てても何も解明されないと思う。とにかく、何よりも率先してやらなきゃならないハズの、これほど危険なカビ毒の調査が、何で「中止」になったのかってことを調べるためには、その政治的な背景から把握してかなきゃいけないと思う。それは、この調査が「中止」になったのは、史上最低の無責任大王、アベシンゾーの政権下だったってことだ。で、平成19年7月4日に、日本共産党の紙智子(かみ ともこ)参議院議員が、輸入飼料のアフラトキシン問題に関する質問主意書を提出してた。全文はリンクから読んでもらうとして、冒頭の部分だけ引用させてもらうと、こんな感じだ。


「二〇〇五年夏の米国における超大型ハリケーンカトリーナによる被害によって、米国産トウモロコシのカビ毒汚染、取り分け極めて強い発がん性を持っているアフラトキシンB1による汚染が広がっている。日本は、飼料用トウモロコシの九十四パーセントを米国に依存し、食用トウモロコシも米国からの輸入が多い。また、日本の牛乳は、国際基準を下回っているとはいえ、アフラトキシンB1が乳牛の体内で代謝・産生されたアフラトキシンM1(アフラトキシンB1の毒性の十分の一の毒性を持つ)に例外なく汚染されている。それだけに、このアフラトキシン対策は、国民の食の安全と安心の確立のために不可欠である。さらに、港湾で輸入飼料の荷揚げに従事している労働者が、アフラトキシンに被爆している点で、港湾労働者の健康をどう守るかという問題も極めて重要である。そこで、以下質問する。」


「紙智子議員の質問主意書」
http://www.sangiin.go.jp/japanese/joho1/syuisyo/166/syuh/s166066.htm


紙智子議員は、日本共産党の農林水産部会長をつとめてて、参院の農水委員会員でもあり、「食の安全、安心」について、長年、取り組んで来た。現在休止中のニュースサイト「HNN」でも何度も訴えて来たように、ニポンにおける輸入飼料による家畜の被害は甚大だ。今年の4月には、全国一の養豚県である鹿児島県の豚が、近年、ものすごい割合で、原因不明で死亡してるってことが報告されてる。2006年には、年間に約253万頭生まれたうち、22%にあたる約56万頭が死亡したって発表されてるのだ。5匹に1匹が原因不明で死んでるのに、残りの4匹は食用として出荷されてるのだ。

こうした事態を踏まえて、紙智子議員は、質問主意書を提出したってワケだ。アフラトキシンB1に汚染されたものは、人間の食用としては輸入が規制されてるけど、家畜の飼料としては野放しの状態だ。そして、その飼料で育てられてる乳牛の体内では、猛毒のアフラトキシンB1が、10分の1程度の毒性のアフラトキシンM1へと変化して、それが搾った牛乳の中に入ってる。紙智子議員の質問の骨子は、今、国内に流通してるほとんどの国産の牛乳が、このアフラトキシンM1に汚染されてるから、これらの問題に対して、何らかの対策をすべきだってことだ。

だけど、この消費者の目線としては極めて当然の質問に対して、当時の総理大臣のアベシンゾーは、驚くべき回答をしてるのだ‥‥って言うか、ニポン語もマトモにしゃべれない幼稚園児のアベシンゾーだから、どうせ農水省が作った「ふりがな付き」の原稿を棒読みしただけだろうけど、その内容は無責任の極みとしか言いようがない。

何しろ、「牛乳がアフラトキシンM1に汚染される原因は、牛がアフラトキシンB1に汚染された飼料を摂取した結果、牛の体内でアフラトキシンB1が代謝され、生成されたアフラトキシンM1が乳中に移行することによるものと承知している。」 って、自らが現状を認識してるとしながらも、「水際での検査は必要ないと考えている」「実態調査を行う考えはない」「定期的な牛乳のアフラトキシンM1汚染検査をする考えはない」の3連発で、紙智子議員の訴えをことごとく踏みにじってるからだ。


「アベシンゾーの答弁書」
http://www.sangiin.go.jp/japanese/joho1/syuisyo/166/touh/t166066.htm


‥‥そんなワケで、紙智子議員が「アメリカからの飼料の輸入を全面的に禁止しろ」って言ったのなら、アメリカにオチョボってるアベシンゾーが反対するのは理解できる。だけど、紙智子議員は、現状を知るために、「検査」や「調査」の必要性を訴えてたワケだ。それなのに、その「検査」や「調査」すらも断固としてさせないってのは、果たしてこれが国民の命を預かる総理大臣の態度だろうか? もっとも、自分でも総理大臣のウツワじゃないって自覚したから、この2ヶ月後に政権をホッポリ投げちゃったんだろうけど。

で、この紙智子議員とアベシンゾーとのやりとりを見れば、内閣府の「食品安全委員会」の平成19年度の調査の16項目のうち、12番目の「食品中に含まれるカビ毒(オクラトキシン、アフラトキシン、ゼアラレノン)の汚染実態調査」だけが「中止」になった背景が見えて来たと思う。そう、国民の健康にもっとも大きな被害を出してるカビ毒の問題を掘り下げちゃうと、アメリカからの膨大な汚染飼料の輸入に問題が波及しちゃうからだ。自国民の生活よりもアメリカの利益、沖縄県民よりも在沖アメリカ兵のための政治を続けて来た売国政府にとっては、国民の健康なんかどうでもいいのだ。何よりも大切なのは、いかにしてアメリカにゴマを擂り続けるかってことだけなのだ。

さらに言えば、この前年の平成18年にも、この翌年の平成20年にも実施されてる「食品中に含まれるカビ毒の汚染実態調査」が、アベシンゾーが総理大臣だった平成19年にだけ、突如として「中止」になってるってことだ。これは、紙智子議員の質問主意書にあるように、アメリカでは2005年の超大型ハリケーン、カトリーナによる被害で、大量のトウモロコシが猛毒のアフラトキシンB1に汚染されたこが原因だろう。当然、人間の食用としては輸入できないけど、家畜の飼料としてなら輸入できる。それで、政府は、アメリカにゴマを擂るために、この猛毒のトウモロコシを山ほど輸入したってワケだ。だから、その翌年に「食品中に含まれるカビ毒の汚染実態調査」なんかしちゃったら、ものすごい数値が出ちゃう。そのため、アベシンゾーは、大慌てで調査を「中止」させたってワケだ。

‥‥そんなワケで、政府がインペイしたがってるカビ毒の問題だけど、あたしがリトル調べてみただけでも、この国の食品は危険なものだらけだってことが分かった。特に、九州を始めとした西日本では、牛も豚もニワトリも、そのほとんどがアメリカからの輸入飼料で育てられてて、1割から3割にも及ぶ個体が原因不明で死亡し続けてるのに、その原因究明の調査もしないまま、生き残った個体を食用として出荷し続けてたことも分かった。そして、それもこれも、コイズミの「規制緩和」と、アベシンゾーの「カビ毒蔓延政策」によるものだと分かった今日この頃なのだ。


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2008.09.13

「食の安全」より「食の安心」

今日(12日)の夕方にアップした日記には、2点、気になる部分があったので、確認するために、2時間ほどで削除した。それで、読んでない人のほうが多いと思うので、説明しつつ現時点までに分かったことを書いてくけど、まず1点目は、愛知の「浅井」が三重の「ノノガキ穀販」に事故米を売ってたって部分に関する記述だ。あたしは、テレビでの「ノノガキ穀販」の野々垣勝社長のインタビューを見て、そこで「浅井からはすべて食用米として仕入れており、まさか事故米だとは思わなかった」って意味の言葉を繰り返してたことから、その通りに書いた。そして、「愛知県の接着剤製造業「浅井」から事故米を買わされてた三重県の米穀販売業「ノノガキ穀販」は~」って書き方をした。これは、事故米だと認識した上で買ってたのなら、「事故米を買ってた」って書くとこだけど、騙されて買わされてたと思ったから、あえて「買わされてた」って書き方をした。

でも、その日記をアップしたあと、夕方からのニュースを見てたら、前日から沈黙を守ってた「浅井」の社長が、この「ノノガキ穀販」の社長の言いぶんに対する反論を述べるために、インタビューに応じてたのだ。「浅井」の社長は、「野々垣は事故米とは知らなかったと言っているが、そんなハズはない」って言った。そして、記者からの「それなら事故米だと告げた上で売っていたのですか?」って質問に対して、明確に「そうだ」とは答えなかったけど、「通常の食用米はキロ300円なんだから、(自分の売ってた米は)キロ50円というだけで分かるだろう」って言ってた。

つまり、ハッキリと口に出して「事故米」だと相手に告げなくても、通常の6分の1の価格なんだから、お米を扱ってる業者なら分からないワケがないってことみたいだ。「浅井」の社長としては、双方が暗黙の了解で続けて来た悪事なのに、オオヤケになったトタンに、「私は知りませんでした」「私は被害者です」っていう「ノノガキ穀販」の社長の態度にムカついたってことだ。だけど今度は、これを受けて、「ノノガキ穀販」の社長が、「1キロあたり50~130円で仕入れ、70~160円で売っていた。通常よりも若干安かったが価格からも食用米だと思っていた」って反論した。こうなって来ると、完全に水かけ論だし、責任のなすり合いでしかないと思う今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、今はここまでしか分かってないので、ここで一応マトメると、一時的にアップした日記には「ノノガキ穀販は事故米とは知らずに買わされてた」ってニュアンスの書き方をしちゃったけど、それは、片方の言いぶんしか聞いてなかった時点でのことだったので、双方の言いぶんを聞いた現時点では、「浅井とノノガキ穀販とが醜い責任のなすり合いをしてる」ってことになる。耐震偽装問題の時に、マンションの販売会社と建設会社とが醜い責任のなすり合いをしてたけど、アレとソックリだと思った。

まあ、「ノノガキ穀販」は、862トンもの汚染米を食用米として、京都、愛知、岐阜、三重など、1府8県の12の精米業者や米穀販売業者へ転売してて、そこから先は、これらの地域の数百軒にも及ぶ飲食店などへ出荷されてたんだし、中にはテレビや雑誌でも紹介された有名なレストランなども複数あるそうだから、知ってて売ってたのか、それとも知らずに売ってたのかで、責任問題は雲泥の差になるだろう。だから必死になるのも分かるけど、「浅井」の社長が言ってた「通常の食用米はキロ300円」てのがホントなら、「ノノガキ穀販」の社長が言ってる「1キロあたり50~130円で仕入れ」ってのは、とても「通常よりも若干安かったが価格からも食用米だと思っていた」って言葉には結びつかないと思う。

だけど、ここで、「浅井」が悪い、「ノノガキ穀販」が悪い、いや両方が悪い‥‥なんて始めちゃうと、耐震偽装問題と同様に政府の思うツボで、この問題の元凶を見逃すことになっちゃう。ここで目を向けなきゃならないのは、行政の対応だ。だって、「浅井」から「ノノガキ穀販」へ流れた862トンもの汚染米は、1つの菓子業者と11の米穀販売業者などへ転売されて、そこから先は、お菓子になって流通したり、東海地方や関西地方の数百軒の飲食店で「主食のご飯」として売られてたのだ。

それなのに、農水省や該当地域の市町村では、ほとんどの飲食店を把握していながら、これらの店名を公表しようとしない。それどころか、京都の保育園で、子供たちの給食に汚染米のお赤飯を出されてたことについて、京都市は「この米を一生食べ続けても害はない」ってノタマッた。太田誠一農水相にしても「中国のギョーザ中毒事件と比べれば、わずか60万分の1の量にすぎず、人体に影響はないとこの私が断言する」なんて言ってたけど、秘書の自宅を架空の事務所にして、数千万円もの事務所費を計上してた大ウソつきに「断言」されても、誰ひとり信用しないだろう。

それよりも、太田誠一には、テレビカメラの前で、かいわれ大根をムシャムシャと食べた菅直人みたいに、全国民が見てる前で、メタミドホスとアフラトキシンB1に汚染されたご飯をパクパクと食べてもらいたいもんだ。そして、子供たちやお年寄りたちに汚染米を食べさせておいて、平然と「一生食べ続けても害はない」ってコメントを出した京都市長には、一生、汚染米を食べ続けて欲しいと思う。コイツラの言葉って、「自分は食べてないから関係ない」ってのが見え見えで、ホントに腹が立つ。自分の子供が汚染米を食べさせられてた親の気持ちなんか、ミジンも分かってない。

‥‥そんなワケで、今回、京都市の「上賀茂保育園」と介護老人保健施設「洛和ヴィライリオス」に残ってた給食用のお米から検出されたのは、食品衛生法の基準(0.01ppm以下)の2倍にあたる0.02ppmのメタミドホスだった。で、無責任な太田誠一や京都市が繰り返してる「安全」て言葉は、この食品衛生法の基準値による認識なんだろうけど、食品衛生法の基準値なんてもの自体が、単なる「推測」でしかないのだ。動物実験で実害が出た量を人間の平均体重に換算して、「この量を摂取したら人間にも害がある」って量を試算する。そして、それを「安全基準値」によって100倍したものだ。

つまり、「この量を摂取したら害がある」って量を100倍にもしたものを基準値に設定してるんだから、その2倍や3倍くらいなら食べたところで問題なんかない‥‥っていう認識なのだ。だけど、このメタミドホスって殺虫剤は、もともとが「極めて毒性が高い」って理由から、ニポンでは「農薬取締法」によって、製造も輸入も使用も禁止されてるほどの猛毒なのだ。そして、この基準値を決める動物実験てのは、メタミドホスの場合は、犬を使って行われてる。ようするに、「犬に害のある量」から試算されてるワケで、犬と人間の体の構造がまったくおんなじならいいけど、肉食動物である犬と、雑食動物である人間とでは、いろいろと違う部分もある。人間が食べても何も問題ないのに、犬には食べさせちゃダメってものもたくさんある。それなのに、こんなテキトーな実験で決められたことを鵜呑みにしてもいいんだろうか?

さらには、ヒトクチに「基準値」って言っても、食品によってさまざまに分けられてる。メタミドホスの場合なら、国際基準値とされてる「コーデックス委員会」のものなら、単位を「ppm(mg/kg)」として、大豆なら「1.0」、キャベツなら「0.5」、ジャガイモなら「0.05」、タマゴや肉なら「0.01」ってふうに決められてる。これは、洗うことによって排除できるかできないかってことなど、複数の見地ら細かく決められてる。そして、これに対するニポンの「食品衛生法」では、大豆が「0.05」、キャベツが「1.0」、ジャガイモが「0.25」ってふうに、国際基準とは大きく違う。これは、食べる量を始めとして、これまた複数の見地から細かく決められてる。分かりやすくするためにフランク・ザッパに言うと、大豆をそんなに食べない国の人なら、国際基準の「1.0」でも大丈夫だろうけど、納豆やお豆腐を始めとして、たくさん大豆を食べるニポン人の場合は、独自の「食品衛生法」で定めた「0.05」じゃないと危険だってことだ。

で、カンジンのお米に関しては、国際的にも、ニポン的にも、個別の基準値が定められてないのだ。お米にはメタミドホスなど使わないってことが国際的な大前提になってるから、わざわざ個別の数値なんか設定してないのだ。太田誠一が「安全だ」「問題ない」って連呼してるのは、食品衛生法における「その他の食品の基準値」の「0.01ppm以下」を引き合いに出して言ってるだけで、こんなものはまったく根拠にならない。だって、国際的には「1.0」の大豆をニポンではその20分の1の「0.05」に設定してるってことは、「どれだけの量が残留してるか」ってことだけじゃなくて、「どれだけの量を食べるか」ってことにこそ大きなポイントがあるからだ。

極端な話、国際基準値の2倍のメタミドホスが残留してる「2.0」の大豆を1粒食べるよりも、食品衛生法の「その他の食品」の基準値をクリアしてる「0.01」のご飯をお茶碗に1杯食べたほうが、摂取するメタミドホスの総量は多くなるってワケだ。だから、今回の事件の最大の問題点は、「ニポン人の主食であるお米」だったってことになる。それなのに、農水省は、最初は「焼酎」や「お菓子」しか公表しなかったし、とうとう子供の給食やレストランなどでも「主食」として使われてたってことがオオヤケになったら、大慌てで「害がない」「問題ない」って連呼し始めたのだ。

ハッキリ言わせてもらうけど、害がなきゃ何でもいいってんなら、どんなに不衛生なものでも、残飯でも、一度100度以上に熱して滅菌してから加工すればいいってことになる。何年か前に、韓国で、残飯やゴミをギョーザに混ぜてた工場があったけど、アレだってOKってことになっちゃう。あたしたち消費者が求めてるのは、「安全」じゃなくて「安心」なのだ。「安全」なのは当たり前のことで、その上で「安心」を求めてるのだ。小さな子供がいるお母さんなら、自分のことはともかくとして、常に「子供に食べさせても大丈夫か」ってことを考えてるだろう。

それなのに、自分の子供を預けてる保育園の給食で、「極めて毒性が高い」って理由で国内では禁止されてる殺虫剤が、基準値の2倍も混入したお米が使われてたのに、これほどの大事件に対して、責任省庁のトップである大臣や、該当地区の市長が、口を揃えて「安全だ」「問題ない」って連呼するなんて、あまりにも国民の感覚と乖離(かいり)し過ぎてる。さらには、西日本の一般の飲食店にも大量に出回ってて、一般の人たちも食べ続けてたってことが分かったんだから、「ここ10年で西日本での肝臓ガンの死亡者が異常に増えた」って事実とは無関係だってことをキチンと立証しない限り、とてもじゃないけど「安全」だとは思えないし、当然、「安心」なんかできやしない。

今回の汚染米が「主食」として出回ってた飲食店は、今のとこ、関西地方や東海地方の数百軒の飲食店だけだけど、こんなことが過去5年以上に渡って行なわれてたって実態を考えれば、他の地域の飲食店でも出回ってた可能性も十分にある。そして、食肉の偽装、魚の偽装、野菜の偽装と来て、とうとう主食のお米までが農水省ぐるみで偽装されてたってのに、政府側の人たちって、揃いも揃って消費者のことなんか眼中にない。国民の健康なんてまったく考えてない。

太田誠一が、大ウソをついてまで「安全だ」「問題ない」って連呼してるのはジンジャエールとしても、フクダちゃんの尻ぬぐいのために「消費者行政推進担当大臣」に抜擢された野田聖子までもが、開口一番、「風評被害に対する懸念」を熱弁したのには呆れ返った。仮にも、消費者の立場で行政を考えなきゃならないトップの人間が、何よりも先に考えたのが「企業側の利益」だなんて、こんなバカ女を大臣にしたのは、どこのどいつだ!‥‥って、もちろんフクダちゃんだけど。それにしても、太田誠一が「レイプする人は元気があっていい」って言ったことに対して、女性でありながら必死に擁護しただけのことはある。野田聖子ほど、国民、消費者、女性の感覚とかけ離れた人はいないだろう。

‥‥そんなワケで、あと1ヶ月で消えてく人たちのことは置いといて、問題の汚染米のことだけど、何よりも不思議に思うのは、政府も企業も、メタミドホスのことにしか触れないってことだ。あたしたちが心配してるのは、こんな殺虫剤なんかじゃなくて、「地上最強の天然発ガン物質」って呼ばれてるアフラトキシンなのに、こっちについては、饒舌な太田誠一ですら、腫れ物のように触れようとしない。で、あたしは、最初に「気になる点が2点ある」って書いたけど、2点目のほうが、このアフラトキシンに関することなのだ。だけど、ずいぶん長くなっちゃったから、この2点目については、明日の日記で書こうと思う今日この頃なのだ。


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2008.09.12

太田農水相がまた問題発言

「太田農水相がまた問題発言」(世田谷通信)

「レイプする人は元気があっていい」「消費者がやかましいから食の安全を徹底していく」などの問題発言を繰り返してきた太田誠一農水相だが、12日の会見で、今回の汚染米の問題に対して「(汚染米を使用しても)焼酎の場合は製造過程で無害化されることもある」「(メタミドホスの混入は)中国のギョーザ中毒事件と比べれば60万分の1の量にすぎず人体に影響はない」などと発言した。農水省の度重なる失態が問題を長期化、拡大化させたと見ている世論とは、大きくかけ離れた認識であると言わざるをえない。やはり1カ月後に辞めることが決まっている大臣にとっては、福田首相と同じく「他人事」なのであろう。(2008年9月12日)


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自民総裁選に国民は関心なし

「自民総裁選に国民は関心なし」(世田谷通信)

11日午後、東京渋谷のハチ公前で、自民党総裁選の候補者5名が街頭演説を行なったが、足を止めた聴衆は合計でわずか3~4000人にとどまり、小泉元首相の時の3分の1、安倍元首相の時の2分の1程度と、国民の自民党離れを再確認する結果となった。各候補者が熱のこもった演説をするも、拍手はまばらで、聴衆の視線は冷ややかだった。24才の男子大学院生は「誰が(総裁に)なっても同じ。安倍さんも福田さんも公約をほとんど守らずに政権を丸投げした。自民党総裁選の公約は有権者を騙すための絵に描いた餅でしかない」、渋谷のデザイン事務所に勤務する40代の男性は「われわれに投票権がない総裁選の演説を街頭でやる意味が分からない。どうせ総選挙に向けたパフォーマンスなのだろう」、証券会社につとめる30代の女性は「最初からずっと聴いていたが、福田さんが政権を投げ出したことについて誰ひとり謝罪をしなかった。皆さん自分のことしか考えていないようだ」と、厳しい意見が相次いだ。もっとも多かったのは「結果の分かっているデキレースなどに時間を掛けずに、一刻も早く解散総選挙をやって欲しい」という声だった。もはや自民党の自作自演劇も、国民には完全に見透かされてしまった感がある。(2008年9月12日)


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カビ毒の実態をインペイする農水省

「三笠フーズ」が猛毒の事故米を食用に転売してた問題で、農水省は、最初は「焼酎メーカーだけ」って言ってたのに、その次には「菓子メーカーも」って言い出した。だけど、農水省は、その菓子メーカーの名前を始めとして、他の数十社の業種も名前も明らかにせず、必死にインペイしようとしてる。これって、耐震偽装問題の時の国交省の対応とソックリだよね。最初はヒューザーだけだったのが、ジョジョに奇妙に拡大して行き、国交省の責任が問われるとこまで行ったら、結局、姉歯元建築士とかのトカゲのシッポ切りで幕引きを図り、ホントの黒幕は逃げ切っちゃった。そして、バカを見たのは、耐震偽装マンションを買わされた消費者だけってことで、被害者たちは泣き寝入りするしかなかった。

今回も、発覚から1週間後には、給食業者や福祉施設、保育園などへも転売されてたことが判明して、被害はどんどん広がり続けてるのに、太田農水大臣は完全に危機感ゼロ。トボケた顔で「これからは立ち入り検査を抜き打ちにしましょう」だなんて、過去のことには触れる気まったくなしで、全容解明にはほど遠い無責任ぶり。このバカ、「日本国内では心配しなくていいと思っているが、日本は消費者がやかましいから食の安全を徹底して行く」って言ってなかったっけ? ウナギからお野菜からニポン人の主食であるお米に至るまで、偽装に次ぐ偽装だらけなのに、何が「日本国内では心配しなくていい」だよ、まったく。

今回、判明したのは、「三笠フーズ」が、今年の5月から7月にかけて、大阪府内のロンダリング用のダミー会社を2社から4社ほど通過させて、事故米を食用に偽装して、13の給食業者に転売されてたってことだ。そして、これらの給食業者で調理された事故米は、大阪市内の百数十ヶ所の高齢者福祉施設や医療施設へ配られていて、すでに入所者たちに食べられてたことも分かった。また、この他にも、京都や和歌山の十数ヶ所の福祉施設などにも、事故米が直接納入されてて、施設内で調理されて入所者や職員たちが口にしてたことも判明した。これらの事実に対して、農水省は、今までとおんなじに「健康被害の報告はありませんので」なんて無責任なことをノタマッてるけど、いくら、ごく微量を一度食べただけでも100%肝臓ガンになる「地上最強の天然発ガン物質」だとは言え、食べてすぐガンになるハズはないと思う今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、最初は大阪の「三笠フーズ」だけだと思ってたのが、しばらくしたら、愛知の「浅井」と「太田産業」もおんなじ不正転売をしてたってことが分かった。そして、ここでのポイントは、「三笠フーズ」が「米粉加工会社」なのに対して、「浅井」は「接着剤製造会社」で、「太田産業」は「肥料製造会社」だったってことだ。農水省は、「糊(のり)」の原料として事故米を売ってた。だから、「糊」を扱ってない「米粉加工会社」が大量に事故米を買い続けてるってことは、普通に考えても怪しいことだ。だけど、農水省は、事故米が出るたびに自分のほうから「三笠フーズ」に連絡して、大量に斡旋して、お得意さんとして扱って来た。そして、「糊」を作ってるハズの「接着剤製造会社」の「浅井」までもが、「糊」の原料として仕入れた事故米を食用として転売してた。

この事実から分かることは、「糊」の原料として仕入れた事故米を食用として転売することが、「糊」を作るよりも遥かに美味しかったってことだ。人件費や電気代をかけて、マジメに「糊」を作って、わずかな単価で売るよりも、食用に偽装して右から左へ流し、1キロ3円で仕入れたものを70円で売ったほうが、遥かに美味しかったってことだ。そして、こんなに美味しいことなら、他にも数多くの会社がやってたハズだ。だから、農水省は、「これからは立ち入り検査を抜き打ちにしましょう」だなんて無責任なことを言ってないで、1日も早く、これまでに事故米を売った業者名をすべて公表して、そこから先の流通ルートもすべて公表する責任がある。

だけど、多くの消費者が気づき始めてるように、今回の問題は、農水省が「分かっててやってたこと」なのだ。だって、「糊」の専門業者の何十倍、何百倍も、食品の専門業者が「糊」の原料を買うなんて、誰が見たっておかしいじゃん。それ以前に、毎回毎回、何百トンもの事故米が売れ残らないほど、「糊」の需要があるワケないじゃん。いったいニポン人が、どんだけ「糊」を使ってると思ってるんだよ。あたしなんか、学生時代にチューブの「ヤマト糊」を買ったのが最後で、ここ20年以上、「糊」なんか一度も買ってないよ。今は、他に便利な接着剤がいろいろと出てるし、昔ながらの「糊」の需要は格段に落ちてるだろう。それなのに、これほど大量な原料がダブつかずに、業種の違う会社が飛びついて買ってただなんて、マトモな人間なら「おかしい」って思うのが普通だよ。

つまり、農水省は、「糊」に使われてないことを知ってた上で、「三笠フーズ」を始めとした会社に事故米を売ってたことになる。そして、それを裏付ける資料も見つかったのだ。それは、内閣府の食品安全行政を行なう「食品安全委員会」のホームページで見つかった。「食品安全委員会」のホームページに、今年の5月14日付で、「平成19年度における食品安全確保総合調査実施状況」って報告があるんだけど、そこを見ると、食の安全に関する16項目の調査について報告されてる。


1.食品に含まれるフランに関する安全性評価に資する情報収集調査

2.食品に含まれるクロロプロパノール類に関する安全性評価に資する情報収集調査

3.食品安全に関する緊急時対応訓練の効果的な実施に関する調査


‥‥ってふうに続いてて、16項目それぞれの調査状況が、PDF資料として読めるようになってる。そして、この16項目の中の12番目に、こんな項目がある。

  
12.食品中に含まれるカビ毒(オクラトキシン、アフラトキシン、ゼアラレノン)の汚染実態調査


これこそ、今のあたしたちが、何よりも知りたいことだよね。それなのに、他の15の項目は、すべて「調査終了」になってて、誰もが自由に調査状況を知ることができるのに、この項目だけは、不思議なことに、調査が途中で打ち切られてて、「中止」になってるのだ。あまりにも不自然で、怪しさマンマンなので、皆さん、下記のリンクから見てみて欲しい。


「平成19年度における食品安全確保総合調査実施状況」(食品安全委員会)
http://www.fsc.go.jp/senmon/anzenchousa/anzenchousa19keikaku.html


‥‥そんなワケで、去年、輸入食品のカビ毒を調査してた内閣府の「食品安全委員会」は、不思議なことに、今年の5月14日付のリリースで、この調査を打ち切りにしたと発表した。そして、今年の5月から7月にかけて大量に出回った「三笠フーズ」の偽装米で、この問題が発覚したってワケだ。もちろん、このリリースは、「平成19年度」の調査に関するものなので、「食品安全委員会」がカビ毒の調査を「中止」したのも、去年のことだ。だけど、それをあえて5月に発表したってことは、政府は、少なくとも今年の5月の時点では、国内にカビ毒に汚染された食品が出回ってるってことを把握してて、その責任を回避するために「調査はしてなかった」っていう虚偽のリリースをして、先手を打っておいたとも考えられる。

ここからは、頭脳は子供でもベッドでは大人、迷探偵キッコナンの推測だけど、去年、カビ毒について調査してた「食品安全委員会」は、お米を原料とした複数の食品が「アフラトキシンB1」に汚染されてたことを発見したとする。そして、その汚染ルートを調べてみたら、農水省が売りさばいてた事故米だってことが分かった。これは大変だってことで、「食品安全委員会」はすぐに内閣府へと報告したんだけど、上からは何も言って来ない。そして、しばらくして届いたのは、「今すぐにこの調査を中止しろ」っていう、我が目を疑う内容の指示書だった。これは、長年、事故米の処分で民間企業を利用して来た農水省が、内閣府に圧力をかけたもので、その傘下機関である「食品安全委員会」としては、その指示に従うしかなかった‥‥ってことだ。

こんなふうに推測してみると、「防衛省」と「山田洋行」って言うよりも、「国交省」と「日本ERI」みたいな構図が見えて来る。事件の発覚のタイミングや、民間企業だけに火をつけてトカゲのシッポ切りで片づけようとしてる流れとかも、耐震偽装問題の時とソックリだ。100回近くに及ぶ立ち入り検査で、何も見抜けなかったって言うのも、普通なら考えられないことで、この事実ひとつ見ても、農水省と三笠フーズとが裏で癒着してたことの証明だろう。そこには、三笠フーズ側から農水省の担当者への接待があったかもしれないし、現金のキックバックがあったかも知れない。耐震偽装問題の時は、この辺のことはすべて闇へと葬り去られ、イーホームズの藤田社長が、その著書「月に響く笛/耐震偽装」で国交省の担当者の実名まであげて告発したけど、警察は自民党からの圧力でまったく動かなかった。

‥‥そんなワケで、ここで話を戻して、関西の医療施設へ事故米を使った食品を納入してた給食業者の1つ、「日清医療食品株式会社」の9月11日付のリリースを紹介する。


「三笠フーズ株式会社による汚染米使用に関するお知らせ」

弊社近畿支店において5月1日以降弊社仕入先より購入した『もち米』に、三笠フーズ株式会社による汚染米が混入していた事実が判明いたしました。
現在までに判明している事は、購入数量704kgで119箇所の事業所で使用されておりますが、現在までのところ、健康被害等の報告はございません。
尚、当該『もち米』の在庫は既に使用を中止いたしております。
多くの関係者にご迷惑とご心配をお掛けいたしましたことを心よりお詫び申し上げます。
弊社は、日頃より「安全で安心な食事サービスの提供」に心掛け、衛生管理体制の徹底に努めてまいりましたが、この度のケースを厳粛に受け止め一層の安全管理強化を図る所存でございます。
何卒今後とも一層のご支援を賜わりますようよろしくお願い申し上げます。
詳細な事実については現在調査中であり、判明次第お知らせいたします。
平成21年3月期の業績にあたえる影響については確定次第お知らせいたします。

以上

「日清医療食品の公式リリース」(PDFファイル)
https://www.release.tdnet.info/inbs/140120080911040480.pdf


‥‥って、この「日清医療食品株式会社」も、昨日の日記で紹介した「喜界島酒造」とおんなじで、今回のことについてしか書いてない。去年はどうだったのか、一昨年はどうだったのか、いったいいつから「三笠フーズ」と取り引きをしてたのか、まったく触れてない。昨日も書いたけど、「三笠フーズ」のほうが「少なくとも5年前からやっていた」って言ってて、従業員は「10年以上前からやっていた」って言ってんだから、最低でも過去5年間に渡っての取り引き状況を公表すべきだろう。それなのに、まるで農水省の無責任オヤジみたいに、「現在までのところ、健康被害等の報告はございません」なんて言われたって、こんな短期間でガンの被害なんて分かるワケがない。それに、仮に肝臓ガンが発症したとしたって、何が原因かを特定したり証明したりできないんだから、結局は、多くの被害者たちは泣き寝入りするしかないってワケだ。

それにしても、まだまだ広がり続ける今回の「無差別大量殺人事件」に対して、農水省も、各企業も、「今回のことに関してはキチンと対応するし、今後のことについてもキチンと考えて行くけど、過去のことはしょうがない」って態度が見え見えだ。ホントに誠実に対応しようと思ったら、すべての関連企業の名前を公表して、それぞれの過去の取り引き状況も公表して、全容解明につとめるべきだろう。それなのに、まるで「過ぎちゃったことは仕方ないじゃん」って感じで、どこもこの問題を掘り下げようとはしない。それは、過去にさかのぼって掘り下げたら、大変なことになっちゃうからだ。

‥‥そんなワケで、もしも、これで、国内に事故米が流通しなくなって、西日本の肝臓ガンでの死亡者が激減して、東日本とおんなじくらいの「普通の数」に戻ったとしたら、農水省は、いったいどうするつもりなんだろう? 事故米を扱ってた100を超える企業は、いったいどうするつもりなんだろう? マサカ、「三笠フーズ」の冬木三男だけを逮捕して、何年か刑務所に送るだけで、元凶の農水省は何も責任を取らずに、過去に肝臓ガンで死んで行った百万人を超える被害者やご遺族に対しては、完全にスルーしちゃうんだろうか? あたしは、耐震偽装問題の時の前例から見ても、今回、少なくとも過去5年間に渡る「三笠フーズ」との取り引き状況をすべて公開した企業以外は、今後もまったく信用できないって断言しちゃう今日この頃なのだ。


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2008.09.11

杉村太蔵氏の公設秘書が死亡

「杉村太蔵氏の公設秘書が死亡」(世田谷通信)

先月28日、川崎市中原区の自宅で首つり自殺を図った自民党の杉村太蔵衆院議員(29)の公設第2秘書の男性(25)が、11日朝死亡した。秘書の男性は、8月28日午前0時45分頃、自宅のドアノブに紐をかけ首を吊って自殺を図り、同居する家族からの119番通報で川崎市内の病院に搬送されたが、すでに心肺停止状態であり、最後まで意識を取り戻すことはなかった。杉村氏の事務所は「詳細は分からない」としているが、この秘書は杉村氏の後輩で、杉村氏が初当選した直後から事務所の手伝いをしており、杉村氏とは公私ともに家族ぐるみの付き合いがあった。自殺の背景には杉村氏の公認問題などがあったのではとの見方も出ている。(2008年9月11日)


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アサヒの芋焼酎に事故米混入

「アサヒの芋焼酎に事故米混入」(世田谷通信)
 
アサヒビールは11日、同社の芋焼酎の一部に「三笠フーズ」が不正転売していた事故米が使われていたことが判明したとして、約65万本を自主回収すると発表した。自主回収されるのは「芋焼酎さつま司25度」「芋焼酎さつま司黒麹仕込み25度」「芋焼酎さつま司黒壺36度」「本格芋焼酎かのか25度」「芋焼酎かのか25度」「芋焼酎かのか20度」「芋焼酎かのか黒麹仕込み25度」「芋焼酎ちょこべこ25度」「芋麦焼酎とんぼの昼寝25度」の9銘柄で、今年6月以降に出荷された商品。これによる同社の損失は約15億円と見られている。ますます広がり続ける汚染米問題に、農林水産省は一貫して「健康には問題ないレベル」との見解を発表しているが、過去5年間に97回もの立ち入り検査をしても不正転売を見抜けなかった同省の責任は重く、消費者の間には「もう農水省の発表は信用できない」という声も相次いでいる。(2008年9月11日)


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三笠フーズ殺人会社

大阪の米粉加工会社「三笠フーズ」が、国が「絶対に食用にはできない」って判断した猛毒の「事故米」をタダ同然で買い取って、農水省が把握してるだけでも90社にも上る酒造メーカーや菓子メーカーに売ってた問題で、農水省は、この90社の名前を公表しようとしない。公表してくれれば、あたしたち消費者は、そのメーカーの商品を口にしないように自己防衛できるのに、自民党の総裁選をシナリオ通りに演出して、その流れで解散総選挙に持ってくために、マスコミを総動員して自民党の宣伝に余念がない今の時期だから、できるだけこの問題を大きくしたくないからだ。

何しろ、フクダちゃんが何も仕事をしないで政権を放り投げちゃったのに、アベシンゾーのアトガマにフクダちゃんを担いだ自民党の議員たちって、誰1人として国民に謝罪してないじゃん。それどころか、麻生のバカも与謝野のバカも小池のバカも石破のバカも石原のバカも、みんな頭がおかしくなったんじゃないかって思うほどハシャギまくっちゃってて、どこまで国民をナメてんだろう?って感じだ。どうせ、麻生のバカが総裁になることが決まってて、他のバカどもなんて解散総選挙に向けての単なる「盛り上げ部隊」でしかないのに、自民党の議員たちって、目の前で起こってる国民の命に関わる問題よりも、こんな幼稚なデキレースを演出することに全精力を傾けてるんだから、もう完全に終わってるよね。

ホントなら、これほど大規模な問題が起こったんだから、農水大臣はもちろんのこと、総理大臣が緊急会見をひらいて、国民に対策を発表するのが普通なのに、今のフクダちゃんなんて、すでに総理大臣を辞めちゃった気分でいる。今回の「三笠フーズ」の問題が発覚して、社長の冬木三男が謝罪会見をひらいてた6日、フクダちゃんがどこで何をしてたのかって言うと、これだ。


「夫人と絵画展、ホテルで昼食 福田首相の気ままな休日」(時事通信)

福田康夫首相は6日、貴代子夫人と外出。自民党内で、自身の後継総裁選びが過熱する中、退陣表明後最初の休日を気ままに過ごした。(2008年9月6日)


サスガ、極めてマトモな感覚の記者から「他人ゴトのように見えるのですが」って言われたら、逆ギレして「あなたとは違うんです!」って言うだけのことはある。全国に何百トンもの猛毒の「事故米」が流通してたっていうのに、その国のトップが、ノンキに「気ままな休日」を過ごせるなんて、「あなたとは違うんです!」ってセリフの通り、あたしたちとはまったく違う別世界の住人なんだと思う今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、この国の現在の政府である自民党は、「三笠フーズ」が猛毒の「事故米」を売ってた90社もの名前を把握してるのに、農水省にたった5社しか公表させなかった。それは、喜界島酒造(鹿児島県)、西酒造(同)、光酒造(福岡県)、抜群酒造(熊本県)、六調子酒造(同)の5社で、あと、自ら名乗り出た美少年酒造(熊本県)ってワケだ。で、この6社の名前を見て、あたしは、「喜界島酒造」に見覚えがあったので、「きっこの日記」の過去ログを検索してみた。そしたら、2007年1月1日と、2008年1月6日に、あたしは「喜界島しぶき」っていう黒糖焼酎を飲んでた。両方とも、いただき物で、2007年1月1日には、お正月ってことで楽しく飲んでる上に、「どっしりとしてるのに飲みやすくて美味しい」なんて感想を述べてた。そして、2008年1月6日には、「釣りバカ日誌 あとは能登なれハマとなれ」を観ながら、これまた楽しく飲んでた。

それで、あたしは、「黒糖焼酎ってお米は使ってないのかな?」って思って、調べてみた。米焼酎の原料はお米だし、麦焼酎の原料は麦だし、蕎麦焼酎の原料は蕎麦だし、芋焼酎の原料はサツマイモだけど、黒糖焼酎に関しては、黒糖だけで作られてるのかどうか知らなかったからだ。もしかしたら、お米と黒糖を合わせて作ってるって可能性もある。それで、あたしは、ビクビクしながら調べてみたんだけど、そしたら、あたしの予感はドンピシャだった。黒糖焼酎って、お米と黒糖から作られてたのだ。それで、ものすごく心配になったあたしは、今度は「喜界島酒造」のホームページを見てみた。そしたら、9月9日付で、こんなコメントがリリースされてた。


「三笠フーズ」事故米の取り扱いについて

この度は、弊社黒糖焼酎をご愛飲の皆様には図らずも大変ご心配をお掛けすることになり心よりお詫び申し上げます。本件に付きまして、お電話、メール等でのお問い合わせが殺到しており、その全てにご返答できない場合もございますので、弊社ホームページに、これまでの経緯と現況を掲載いたします。
弊社は「三笠フーズ」とは取引はございませんが、その関連会社である「(株)辰之巳」と取引があり、「(株)辰之巳」を通じて事故米が弊社に入荷していることが9月7日に九州農政局鹿児島農政事務所からの連絡で明らかになりました。
早速、事故米の入荷日から、製造された原酒を特定しましたところ、事故米を使用して製造された原酒は現在在庫として原酒のまま貯蔵していることが判明しました。今現在、それらの原酒は商品として出荷されておりませんが、その安全性について、農政局の指導の本当該保健所を通じて詳細な調査を行い、その結果を踏まえた上で、今後の取り扱いについて検討してまいります。
また、現在、市場でお取り扱いいただいている、あるいはご愛飲いただいている弊社商品は全て事故米を使用しない安全な商品であり、今現在、販売自粛も自主回収も致しておりません。安心してお召し上がりください。
皆様には多大なご心配をお掛けいたしますが、これまで販売いたしました商品には事故米を原料とした原酒が一切含まれていないことをことをここに証するとともに、これまで以上に商品の安全性に注意を払い、安心して召し上がっていただける供給体制の確立を目指し更なる努力を重ねてまいります。


‥‥そんなワケで、このリリースを信用できるのなら、あたしは大丈夫だったってことになる。だけど、「三笠フーズ」の不正を告発した関係者によれば、この手口の不正は、最低でも10年以上前から行なわれてたって言ってるし、複数の従業員も同様の証言をしてる。そして、「喜界島酒造」とおなじく、「三笠フーズ」の子会社の「辰之巳」から事故米を仕入れてた「美少年酒造」の緒方直明社長は、「30年も付き合いのある会社なので信頼していた。まるで詐欺に遭ったようなものだ」ってコメントしてた。

つまり、ニポン酒の「美少年」の場合は、去年も一昨年もその前も、最低でも10年前から、この事故米でお酒を作ってたってことで、多くの人たちが飲み続けて来たってことになる。そして、この「喜界島酒造」のリリースに書いてあることは、あくまでも「今回発覚したぶんの事故米について」のことであって、去年より前のことについてはまったく触れてない。だから、「喜界島酒造」が、去年までは別の会社からお米を仕入れてて、今回初めて「辰之巳」から仕入れたって言うのなら、このリリースの通りに、あたしたちは安心できるってことになる。だけど、その点については、まったく触れてない。「喜界島酒造」が、いったいいつから「辰之巳」と取り引きしてたのか、その点が明らかにされない限り、「今後のこと」はいいとして、「これまでのこと」に対する責任問題は明確にならない。

それに、このリリースでは、「弊社は『三笠フーズ』とは取引はございませんが、その関連会社である『(株)辰之巳』と取引があり~」なんて書き方をしてるけど、この「辰之巳」って会社は、「三笠フーズ」の社長、冬木三男が、事故米を売りさばくために作ったダミー会社で、実態は1つの会社なのだ。それは、これを見れば一目瞭然だろう。


「三笠フーズ株式会社」
大阪府豊中市二葉町2-5-30
代表取締役 冬木三男

「辰之巳米穀株式会社」
大阪府豊中市二葉町2-5-30
代表取締役 冬木三男


この事実を見れば分かるように、「辰之巳」と取り引きしてたってことは「三笠フーズ」と取り引きしてたってことで、実際に取り引きをしてた「喜界島酒造」が、こんなことも知らなかったとは思えない。そう推測すると、このリリースの書き方は、消費者に対する「体裁」でしかないってことになる。「喜界島酒造」を始め、「三笠フーズ」や「辰之巳」と取り引きしてた会社は、即刻、いつからどれだけの取り引きをしてたのか、明細を公表すべきだろう。「三笠フーズ」側が「最低でも10年前からやっていた」って言ってる以上、これは、食品メーカーとしての義務であり責任だ。

‥‥そんなワケで、今回発覚した事故米に含まれてた「カビ毒」は、「アフラトキシン」ていう猛毒で、ダイオキシンの10倍以上の毒性があり、「地上最強の天然発ガン物質」って呼ばれてる。それも、何種類もの「アフラトキシン」がある中で、もっとも毒性が強いとされてる「アフラトキシンB1」だったのだ。もちろん、これだけじゃなくて、中国の毒ギョーザ事件で有名になった農薬、「メタミドホス」もタップリと含まれてる。だからこそ、検査に引っ掛かり、「絶対に食用にはできない」って判断されて、文房具の「糊(のり)」の原料にする以外は使用しちゃいけないって言われてたワケだ。

ちなみに、ネズミを使った動物実験では、1匹のエサの中に15マイクログラムの「アフラトキシンB1」を入れたら、すべてのネズミに肝臓ガンが発生したそうだ。1マイクログラムは、100万分の1グラムだから、いくら体の小さなネズミだとは言え、顕微鏡を使わなきゃ見えないほどの量をたった1回与えただけで、100%のネズミが肝臓ガンになったのだ。

そして、この「アフラトキシンB1」の恐ろしい点は、もう1つある。アメリカ産の狂牛肉でオナジミの「異常プリオン」とおんなじに、熱しても凍らせても乾燥させても何をしても分解しないで、その食品の中に残っちゃうのだ。だから、「アフラトキシンB1」の付着してるお米を炊いて、蒸して、発酵させて、お酒にしても、「アフラトキシンB1」は、そのお酒の中にそのまま残ってる。「アフラトキシンB1」の付着してるお米を炊いて、蒸して、自動キネツキ機でついて、焼いておせんべにしても、「アフラトキシンB1」は、そのおせんべの中にそのまま残ってる。

‥‥そんなワケで、ここで、「住生会兵庫県病院」のホームページの「肝臓癌について」の説明から、一部を引用して紹介する


「肝臓にできる癌には、原発性(肝臓内の細胞から発生するもの)と転移性(他臓器の癌が肝臓に転移して発生する)がありますが、今回は原発性肝癌について述べます。原発性肝癌は、胃癌、肺癌についで死亡者数第3位の癌で、最近の20年間で死亡者数が約3倍と増加しています。男女比では3:1と男性に多く、また地域分布では西日本に多いとされています。」


全国の都道府県別の肝臓ガンの死亡率を見ると、ここに書かれてるように、西日本に集中してる。他のガンは、全国に平均的に分布してるのに、ナゼだか肝臓ガンだけは、1位が福岡県、2位が佐賀県、3位が広島県、4位が大阪府‥‥ってふうに、上位4県だけじゃなくて、5位以下もずっと西日本だけに集中してる。そして、肝臓ガンによる死亡率が全国1位の福岡県には「三笠フーズ」の倉庫があり、2位の佐賀県には「三笠フーズ」の「工業用のり加工会社」を装ったダミー会社があり、4位の大阪府には「三笠フーズ」の本社があるのは、単なる偶然なんだろうか?

さらには、肝臓ガンによる死亡者数の年間の推移を見ると、1960年から1980年までは、男女合わせて8000人から9000人程度でずっと横這いなのに、1980年を過ぎたころから急激に上昇を始めて、1990年には25000人、2000年には36000人と、ものすごいイキオイで増えている。もちろん、人口が増えれば死亡者数も増えるのは当たり前だけど、ニポンの人口の推移は、1980年には約1億1700万人、1990年には約1億2300万人、2000年には約1億2700万人と、ビミョ~にしか増えてない。それなのに、この20年間で、肝臓ガンで亡くなる人は、3倍から4倍くらい増えてるのだ。

たとえば、1億人の人口が3億人に増えたのなら、肝臓ガンで亡くなる人の数が3倍になってもおかしくないだろう。だけど、人口は1割も増えてないのに、肝臓ガンで亡くなる人の数だけが3倍から4倍も増えてるなんて、何らかの原因があるとしか考えられない。それに、20年前には、肝臓ガンの死亡者も、他のガンの死亡者とおんなじに、全国に平均的に分布してたのだ。それが、ここ10年から20年の間に、西日本の死亡者だけが急激に増加して、こんな数字になっちゃったのだ。一応、国立がんセンターの、肝臓ガンによる死亡者の全国分布図と推移のグラフをリンクしておくので、興味のある人は見て欲しい。


「分布/男性」
http://ganjoho.ncc.go.jp/resources/graph_database/images/OSV1098_08_2005.jpg

「分布/女性」
http://ganjoho.ncc.go.jp/resources/graph_database/images/OSV1099_08_2005.jpg

「推移/男性」
http://ganjoho.ncc.go.jp/resources/graph_database/images/OSV1015_08_1958-2005.jpg

「推移/女性」
http://ganjoho.ncc.go.jp/resources/graph_database/images/OSV1016_08_1958-2005.jpg


‥‥そんなワケで、もしも、この肝臓ガンの死亡者数だけが西日本に偏ってるっていう異常な状況が、10年以上も前から続いてた「地上最強の天然発ガン物質」である「アフラトキシンB1」を含んだ事故米の流通によるものだったと仮定すると、これは、薬害エイズ事件や薬害肝炎事件をも上回るほどの、史上最悪の大量殺人事件てことになる。それも、1つの企業が、私利私欲のため組織ぐるみで猛毒をバラ撒き続けてたんだから、首謀者は万死にあたいする大犯罪ってことになる。そして、過去5年間に100回近くにも及ぶ立ち入り検査をしておきながら、その都度、検査の前に担当者がわざわざ「三笠フーズ」に電話して、「○月○日に検査に行く」ってことを伝えて、検査の当日にはヤバイものはすべて隠すように手を回してた農水省も、グルだったとしか思えない。さらには、全国の農政事務所で事故米の入札があるたびに、農水省の担当者がご親切に「三笠フーズ」に連絡して斡旋してたんだから、これはもう、完全に、「防衛省」と「山田洋行」の癒着の構図とソックリだと思う今日この頃なのだ。


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2008.09.10

大夏祭り

今年の夏は‥‥っていうか、今年の夏も‥‥っていうか、やっぱりどこにも行けなかったあたしだけど、実は、ナニゲに、海と夏祭りには行って来た。海はいつも行ってるけど、夏祭りは導入日が8月18日の月曜日だったから、その週に行くつもりで、スケジュールを調整してた‥‥って、すでに最初っからネタバレしちゃったけど、そう、パチンコ屋さんへ行って、「大海物語スペシャル」と「フィーバー大夏祭り」を打ったってことだ。「大海物語スペシャル」はリメイクみたいなもんだけど、「フィーバー大夏祭り」のほうは、あたしの大好きなシリーズの新作だし、CMで、艶やかな浴衣姿の多岐川華子ちゃんに「ニコ♪」っとかされてたから、打ちたくて打ちたくてモンモンとしてた。

そう言えば、ゴールデンに昇格したトタンに、数字がとれなくてアッと言う間に終了しちゃった「くりぃむナントカ」だけど、最終回の1個前の回に、多岐川華子ちゃんが出てた。「ナンバー2選手権」の一環の企画なのか、みんなでドンキホーテに行って、自分の欲しい物を選んで、その金額が全員の中で2番目に高かった人が、その商品を番組からプレゼントしてもらえるってやつだった。それで、バツゲームとして、1番高い物を選んじゃった人は、それを自腹で買わなきゃならなかったんだけど、ナナナナナント! ドラム式の洗濯機を選んだ華子ちゃんが、20万円近い値段で、1番高かった。つまり、番組の進行上では、華子ちゃんが自腹で20万円近いお金を払って、洗濯機を買わなきゃならなかったのだ。

ナイナイの「ゴチになります」を始めとして、タレントが番組の企画でホントに自腹を切ることなんかアリエナイザーだけど、リトル心配だったあたしは、念のために、華子ちゃん本人に聞いてみた。そしたら、やっぱり買わなくて済んだんだって。良かった、良かった。だって、いくら自分の欲しかった洗濯機だとは言え、それは「2番になればタダでもらえる」って思ったから選んだのであって、ホントに買わされたらたまんない。20万円て言ったら、パチンコで40箱も積まないとならないから、朝から夕方まで連チャンしなきゃなんないと思う今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、多岐川華子ちゃんと言えば、パチンコの「創生のアクエリオン」の「気持ちいい~♪」ってCMでもオナジミだったし、今は「大夏祭り」のCMに出てるんだから、メーカー的には「SANKYO」の専属みたいな位置づけなんだろう。で、あたしの生活の糧になってる「海物語シリーズ」のメーカーは、「SANKYO」から「K」を取った「SANYO」になるワケだけど、この「SANYO」には、「海物語シリーズ」の他に、「源さんシリーズ」もある。初代の「大工の源さん」から始まり、「そば屋の源さん」を経て、今は「寿司屋の源さん」だ。

それで、源さんの職業が変わるに連れて、パートナーの女の子もビミョ~に変化するんだけど、基本的な設定は「源さんの幼なじみの女の子」ってことで、見た目はほとんど変わらなくて、名前だけが変わる。今の「寿司屋の源さん」では、「桐島アガリ」って名前なんだけど、この「アガリ」は、お寿司屋さんのお茶のことだ。そして、前の「そば屋の源さん」では、「霧島セイロ」って名前で、これはお蕎麦の「せいろ」からついてる。ようするに、名字の漢字は「桐島」だったり「霧島」だったりするんだけど、読み方は「きりしま」で一緒で、下の名前のほうが、その職業に関連した名前になってるってワケだ。

で、最初の「大工の源さん」の場合は、職業が「大工さん」なだけに、パートナーの女の子の名前は、ナナナナナント! 「桐島カンナ」って言うのだ!‥‥って、こんなこと、声を大にして言ったとこで、「サクラ大戦」を知らない人には通じないんだけど、「サクラ大戦」で、あたしの大好きな神崎すみれちゃんの相方が、「桐島カンナ」って名前なのだ。こっちは、メンバー全員の名前がお花の名前なので、この「カンナ」もお花の「カンナ」なんだけど、どっちかって言うと、「サクラ大戦」の桐島カンナのほうが、木を削る時に使う大工道具のカンナみたいな感じがする。

‥‥そんなワケで、この「源さんシリーズ」に出て来る「桐島カンナ」や「霧島セイロ」や「桐島アガリ」って、見た目は、SANKYOの「夏祭りシリーズ」の「もえちゃん」に似てる。「夏祭りシリーズ」のほうは、初代の「夏祭り」と、次の「湯けむり紀行」と、今の「大夏祭り」と、すべておんなじ「花菱一家」の面々だ。職業が「花火師」だから、それにカケて「花菱」って名字で、「花菱アチャコ」にカケて、お父さんの名前は「花菱アチャオ」だ。お母さんは「夏を彩る」って意味の「彩夏(さいか)」、お姉さんは「燃え」にカケて「もえ」、主人公の男の子は「点火」にカケて「テンカ」、ペットの猫は「ニャ七(にゃしち)」だ。

それで、この主人公の「テンカ」も、源さんとタイプが似てる「江戸ッ子の男の子」ってノリなんだけど、ナゼだかヘアスタイルがスーパーサイヤ人みたいなのだ。ま、それはどうでもいいんだけど、この「夏祭りシリーズ」の売りの1つに、使われてる楽曲がすべて「ジッタリン・ジン」の曲ってのが上げられる。もともとが、「ジッタリン・ジン」の名曲、「夏祭り」をフューチャーすることで企画されたシリーズなんだけど、あたし的には、怒濤の32連チャンで、半日で16万円も稼いだことがある二代目の「湯けむり紀行」が大好きだった。

そして、ついに、待ちに待った「大夏祭り」がリリースされたってワケなんだけど、あたしは、前日に整理券をもらいに行くこともできず、導入日に朝イチから並ぶこともできず、何とか都合がついたのが、導入から3日後の水曜日だった。今年の最初の「エヴァンゲリオン~使徒、再び~」の時は、導入から1週間は出しまくりで、2週間目に入ってもまだまだ出しててくれて、完全にダメになったのは1ヶ月くらいしてからだった。だから、「大夏祭り」は、少なくとも最初の1週間は出してくれると思ったので、あとは、台がGET MY LOVE!できるかどうかってことだけだった。

それで、あたしは、開店の15分前に行ったんだけど、すでに10人くらい並んでて、何台導入してるのか知らなかったので、ドキドキだった。そして、開店時間になり、ゾロゾロと入って行って、前の人についてエスカレーターで2階の喫煙コーナーへ行ったんだけど、あたしが「大夏祭り」を見つけた時には、すべての台がタバコやケータイでキープされちゃってた。こんなに期待されてる機種なのに、シマの片側の6割くらい、ぜんぶで8台くらいしかなかったのだ。それで、あたしは、ガックリと肩を落としたんだけど、ここで、ハッと思って、小走りで階段を降りて、1階の禁煙コーナーに行ってみた。そしたら、こっちには4台しか導入されてなかったんだけど、缶コーヒーやケータイでキープされてたのは3台で、1台だけ空いてたのだ。

もう、何ヶ月も前から打ちたかった台だから、タバコが吸えなくてもかまわない。あたしは、当然、ソッコーでキープした。画面が大きい今どきのデザインで、打つ前からワクワクしちゃう。そして、気合い十分に1万円札を入れて、打ち始めた。まだ3日目だから、なかなか良く回るし、テンカやもえちゃんの顔が懐かしい‥‥なんて思ってたら、1000円で20回ほど回したとこで、突然、花菱一家がリヤカーで修行の旅に出るモードになった。あたしは、いっぱいワクワクしたいから、あえて何の予備知識も入れないでこの日を迎えたんだけど、このモード、何となく「2R確変」ぽい。何でかって言うと、このモードに入る時、アタッカーが2回パコパコしたからだ。それで、「もしや?」と思って上を見ると、大当たり1回になってたので、2R確変だった。待ちに待った「大夏祭り」で、最後の1台をGET MY LOVE!することができて、たった1000円で大当たりを引いちゃうなんて、「残り物には福がある」とは、このことだ。

Dn2
で、記念すべき最初の大当たりは、アチャオの「一」だった。ラウンド中の曲は「夏祭り」「にちようび」「エヴリディ」から選べたので、最初はやっぱり「夏祭り」にした。この曲って、曲だけ聴くと間奏のリードギターが昭和の中学生バンドみたいでヘッポコなんだけど、パチンコのBGMとしてなら、周りが騒がしいからちょうどいい。気の抜けたギターの音が、コーフンしてるあたしの気持ちをリラックスさせてくれて、温泉に浸かってるみたいな気分になって来る。

Dn1
そして、続いては、テンカの「七」で、またまた確変。次も確変で、3曲すべてを聴くことができた。「夏祭り」の画像は、キャラ紹介と夏祭りっぽい背景、「にちようび」の画像は、「湯けむり紀行」の時のアチャオと彩夏の夜のデート、「エヴリディ」の画像は、もえちゃんのお部屋だった。それから、役モノは、画面の右上からウチワを持った「にゃ七」、左上から花火を持った「アチャオ」、左下から大砲と「もえちゃん」 が出て来るんだけど、どれか1つだと当たらないのは当然として、3つとも出ても、まだダメ。何らかの熱い予告から、スーパーに発展する時に、3つの役モノが全部出て、さらに、画面いっぱいに花火が出ないと、ほとんど当たらない。逆に言えば、予告の組み合わせから、当たるか当たらないかが判別しやすいってワケだ。

ただ、疑似連は、期待を裏切られることがあった。画面の右に、タテに「大夏祭り」の文字があるんだけど、疑似連の1回目で一番下の「り」が点灯して、2回目で「祭り」が点灯して、3回目で「夏祭り」が点灯して、4回目で「大夏祭り」がすべて点灯する。そしたら、普通、2回や3回で終わっちゃった時は「ダメか」って思うけど、4連して全灯すれば、誰だって期待するハズだ。実際、「エヴァンゲリオン」から「サクラ大戦」に至るまで、疑似連が4連すれば、ほぼ大当たりは確定で、4連してハズレなんて100回に1回くらいだろう。

だけど、この「大夏祭り」は、4連で全灯しても、ワリと高い確率でハズレちゃう。あたしは、松の絵が描いてある豪華なフスマが閉まって、もえちゃんがカラオケで「夏祭り」を歌う疑似連に発展して、4連して最後まで歌った上に、アチャオの顔の仕掛け花火で「激熱」って出たのに、何故かハズレちゃった。疑似連が4連しただけでも大当たりしそうだし、それに激熱の予告までカットインしたから、あたしは完全に「もらった!」って思ってたのに、これがハズレた時には、ヒザカックンを食らったみたいな気分になっちゃった。

Dn4
でも、ラウンド前の再抽選が、そこそこ確率が高かったし、ラウンド中の花火の昇格は確率が低かったけど、ラウンド後の昇格も、そこそこ確率が高かった。まあ、これは、あたしが打ってた台がそういう流れだったのかもしれないけど、ケータイで昇格セグの写真も撮れたし、なかなかコンスタントにつながってった。ちなみに、この台は、昇格セグが盤面の一番下のとこにあって、すぐ上の釘と風車がジャマなので、首をかがめて覗き込むようにしないと確認できなかった。

Dn6
‥‥そんなワケで、たった1000円で確変を引いてから、ノーマルでも時短で引き戻したりしつつ、何とか9連チャンすることができた。8回目には、大当たり中の曲に「プレゼント」が加わったので、最初の3曲と合わせて、ぜんぶで4曲聴けるみたいだ。あっ!「プレゼント」で思い出したけど、連チャンするたびに、画面の上のほうに、「キリンが逆立ちしたピアス」とか、歌に出て来るプレゼントが並んでって、何連チャンしたかが分かるようになってた。これって、「アクエリオン」もおんなじだったから、きっとSANKYOの十八番なんだろう。

とにかく、夏祭りの気分が満載の台で、期待通りの楽しさだった。夜店のリーチになると、向かって右が「わたあめ」と「かき氷」のリーチで、向かって左が「かざぐるま」と「かたぬき」のリーチで、どのリーチも予告との絡み次第で、そこそこ大当たりになった。まあ、あたしの場合は、確変中とか時短中だったから、通常モードだと当たらないと思うけど、当たらなくても楽しめるリーチだ。

それから、左に「テンカ」、真ん中に「にゃ七」、右に「ヒカル」が止まるとチャンス目で、真ん中の「にゃ七」がレフェリーになって、テンカとヒカルの打ち揚げ花火対決へ発展した。あと、「ヒカル」の代わりに「ブンタ」が止まると、「ブンタ」との対決になった。その他にも、左に「彩夏」、真ん中に「もえちゃん」、右に「小雪」が止まってもチャンス目で、女3人の夜店まわりに発展して、「金魚すくい」とか「ヨーヨー釣り」とかで対決する。これらの対決も、確変中だったから高確率で当たったけど、通常モードだと負けるほうが多いと思う。他にも、花火のリーチがサイコーのとこまで発展すると、花菱流の奥義が出るんだけど、テンカが「菊ナントカ」っていう花火で、もえちゃんが「滝ナントカ」 っていう花火で、両方ともすごかった。特に、もえちゃんの花火がステキで、あまりの美しさにウットリしちゃった。

あたしは、夕方からお仕事だったので、どうしようか考えたんだけど、あんまり寝てなかったので、少し休んでからお仕事に行こうと思って、9連チャンで途切れたとこで、やめることにした。まだ導入して3日目だから、ここで1箱くらい突っ込んでも、次の大当たりから、また連チャンするのは分かってたけど、もう十分に楽しんだから、欲は出さないことにした。結局、13800発で、4万1000円になったので、投資が1000円だから、ちょうど4万円の勝ちだった。

‥‥そんなワケで、あたしは、たくさん写真も撮ったので、お家に帰ってから、撮った写真を自分のパソコンへ送ろうとしたんだけど、ナゼかメールを送ることができなかった。それで、ケータイをいろいろと見てみたら、知らないうちに止められてた。マンションの郵便受けを見に行ったら、督促状が2枚も届いてたから、ウッカリして支払いを忘れてたみたいだ。それで、そのうちの1枚には、ピンクの紙に「契約を解除します」とかって書いてあったから、慌ててコンビニに行って、今、パチンコで勝ったお金で、4000円を払って来た。だから、せっかく4万円も勝ったのに、何もしないうちに3万6000円に減っちゃったんだけど、それでも、いっぱい楽しませてもらって、行けなかった夏祭りの気分もタップリと味あわせてもらった上に、3万6000円も稼がせてもらったんだから、やっぱり、朝から打ちに行って良かったと思う今日この頃なのだ。


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2008.09.09

新作へのこバナー♪

辺野古の海を守るための「平和の座り込み」も、9月4日で1600日を迎えました。

それで、あたしは、応援の意味も込めて、「へのこバナー」を作りました。

今までの「へのこバナー」は黄色一色だったので、より平和の意味を込めるために、ラスタカラーにしてみました。

皆さん、どうぞご利用くださいね♪



辺野古カヌー隊のブログ、「ちゅら海をまもれ!」へのリンク用に使ってもよいですし、単にブログのサイドバーに掲示するだけでも結構です。

1人でも多くの人が、辺野古で起こっている問題に目を向けるように、ご協力ください。


中央では、自民党の自民党による自民党のための自作自演劇、「総裁選デキレース」で、数々の問題から国民の目をそらせていますが、辺野古では連日、防衛局による自然破壊活動や暴力行為が繰り返されています。

皆さん、辺野古に注目してください。

それから、座り込みに行けない人は、わずかでもカンパにご協力くださると助かります。

よろしくお願いいたします。


【カンパ方法】 郵便振込み
【カンパ先】 ヘリ基地反対協議会
【郵便振替番号】 01700-7-66142
【加入者名】 ヘリ基地反対協議会
【住所】 沖縄県名護市大西5-5-6
【電話】 0980(53)6992

※通信欄に「海上阻止カンパ」と記載して下さい。激励メッセージもお寄せ下さい。

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9回裏の大逆転

もう20年も前のことだけど、あたしが中学、高校時代に、母さんと2人で暮らしてたアパートには、エアコンがなかった。それで、あたしは、夏休みになると、バイトのない日には、エアコンのあるお友達のお家にチョコチョコと遊びに行ってた。表向きは「一緒に宿題をやる」ってことで、実際に少しは宿題もやったけど、ホントのとこは、エアコンが効いてて涼しいお部屋で、ちびまる子みたいにダラダラするって感じだった。

それで、たしか高校2年の時だったと思うけど、仲良しのY美のお家に涼みに行ってた時のこと、お昼にお素麺をゴチソウになり、そのあと、あたしは、カルピスを飲みながらテレビで高校野球を観てた。Y美は‥‥って、もう20年近くも経ってるから、イニシャルにしなくても、由美でいいか(笑) で、由美は、野球には興味がなくて、後のソファーでマンガを読んでた。

それで、どことどこの試合だったのか覚えてないんだけど、1回の表に、どっちかのチームの誰かが、先制ホームランを打った。当然のことながら、実況のアナも大きな声を出すし、観客や応援団の音声も拾うし、それまではワリと静かだったテレビが、「ワー!ワー!」って感じになった。そしたら、あたしの後ろでマンガを読んでた由美が、「ねえねえ、どうしたの?」って聞いて来た。野球には興味がないけど、急にテレビの音声が騒がしくなったから、「何が起こったんだろう?」って思ったみたいだ。

それで、あたしは、「○○高校の先制ホームランだよ」って教えてあげたんだけど、由美ったら、こんなことを言いやがった!


「えっ? 高校野球って、先生も試合に出ていいの?」


おいおいおいおいおーーーーい!‥‥って感じの今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、あたしは、この由美の言葉に、一瞬、「はぁ?」ってなってから、全身が液化しちゃったくらい脱力しちゃったワケだけど、いくら野球に興味がないって言っても、「先制ホームラン」を「先生ホームラン」だと思い込むなんて、あまりにもアリエナイザーだ。あたしも、似たような聞き違いや読み違いが多いし、最近も、ネットのニュースをナナメ読みしてる中で、「西アフリカのモーリタニアでクーデターが発生した」ってニュースを見た瞬間に、「モーリタニアでクーデター」を「リニアモーターカー」だと思っちゃったり、テレビのバラエティー番組の司会者の「大誤算でしたね」って言葉を「DAIGOさんでしたね」って思っちゃったりしてるから、あんまり人のことは言えない。だけど、いくら何でも、高校野球で先生が打席に立ってホームランを打つなんて、あるわきゃないだろ!

で、この時の試合なんだけど、先制ホームランで「1対0」になったら、そのまま投手戦になっちゃって、両チームともスコアボードには「0」が並んで行った。野球って、特にプロ野球の場合には、投手戦も投手戦なりの面白さがあるんだけど、テレビ観戦ならともかく、わざわざ球場まで観に行った日が投手戦だったりすると、イマイチ盛り上がりに欠ける。ナマで観る時は、やっぱり打撃戦がいい。ワクワクするし、コーフンするし、熱くなれるからだ。それも、チマチマとランナーを進めてチマチマと点をとるようなセコムな野球じゃなくて、両チームとも、カキーン!カキーン!ってタイムリーや長打が連発して、3回に一発はホームランが飛び出して、逆点に次ぐ逆点て感じの試合が熱い。

それなのに、この時の試合は、先制の一発からはゼロ行進になっちゃったから、すごくつまんなかった。点差が1点しかないから、負けてるほうはセコセコとバントでランナーを進めてばっかだし、勝ってるほうはヤミクモに振り回すだけだし、時間が掛かるワリには、見どころのない試合だった。そして、最後まで1点を守りきり、「1対0」で終わっちゃった。まあ、高校野球の場合は、観客を楽しませることが目的じゃないから、星稜時代のゴジラ松井みたく、5打席連続で敬遠されちゃうこともある。この時も、怒った星稜側のスタンドから、たくさんのメガホンが投げ込まれたり、相手の明徳義塾のピッチャーに対して「帰れ!」の大合唱が起こったりしたけど、高校野球の目的は、観客を楽しませることでもなければ、正々堂々と勝負をすることでもない。

高校野球の目的は「優勝」であり、すべてのチームが「優勝」を目指してるんだから、ルール違反にならない限り、どんな作戦を使おうと自由なのだ。もちろん、これは、プロ野球でもおんなじだ。だけど、1試合でも負けたら終わりの高校野球と、長いシーズンを戦って行くプロ野球とでは、そのシステムがまったく違う。高校野球における1敗と、プロ野球における1敗では、その重みがぜんぜん違う。プロ野球でも、ペナントレースも終盤になり、1位のチームを僅差で追う2位のチームとの直接対決とかになれば、1戦1戦の勝敗が結果を大きく左右する。だけど、まだ先のことが何も分からない5月や6月の試合で、相手チームの4番バッターを毎打席すべて敬遠してたら、相手チームのファンだけじゃなく、自分のチームのファンからもブーイングの嵐が巻き起こっちゃうだろう。

‥‥そんなワケで、あたしの大好きなF1でも、野球で言うところの投手戦と打撃戦がある。F1での投手戦てのは、スタート時の1位と2位がずっとそのままで、後ろのほうはいろいろと入れ替わったりリタイアしたりしても、上位グループはほとんど変わらずに、そのままチェッカーを受けちゃうようなレースだ。逆に、ピットスタートだったマシンがグングンと上位に上がって来たり、2位に大差をつけてトップを独走してたマシンが何らかのアクシデントでリタイアしちゃったりと、レース中の順位の入れ替わりが激しいレースが、野球で言うところの打撃戦にあたる。で、もちろん、F1でも、打撃戦のほうが面白い。

だけど、昨日のベルギーGPは、残念なことに投手戦だった。オールージュの壁が立ちはだかる、あたしの大好きなスパ・フランコルシャンだったのに、最初のスタートでライコネンが一気に前に出たことくらいで、あとは、ずっと見どころのない「ゼロ行進」が続いてた。スパ・フランコルシャンは、1周が7kmもある最長のコースで、山岳地帯にあるため、高低差も大きい。だから、コースの一部だけに雨が降ることも多い。昨日も、小雨がパラつく中でのスタートで、気温も低かったので、みんなタイヤのグリップがなくて苦労してた。

だから、みんな慎重なドライブをしてて、せっかくのスパ・フランコルシャンなのに、イマイチ面白くない。オマケに、フェラーリのピットは、前回の大失敗があったからか、ものすごく慎重に作業してて、時間が掛かりまくり。なんか、みんなが、腫れ物に気を使ってレースしてるみたいな感じだった。トップに立ったライコネンも、スピンが怖くてコーナーを攻めきれなくて、2番手のハミルトンとの差がぜんぜん開かない。それどころから、ハミルトンがジワジワと差を詰めて来た。

で、こんな感じで終盤まで来たレースだったんだけど、残り5周くらいのとこで、雨が強く降り始めちゃった。1番手のライコネンと2番手のハミルトンとの差は、わずか2秒。これが、抜く場所がなくて距離も短いモナコみたいなコースならともかく、1周が7kmもある上に、危険な場所が数多い難関コースなんだから、残り5周は果てしなく遠い道のりだ。そして、必死に逃げるライコネンと、ストーカーの月亭可朝のように後を追うハミルトン。

前回までのドライバーズポイントは、トップのハミルトンが70ポイント、2位のマッサが64ポイント、3位のライコネンが57ポイント、4位のクビサが55ポイントって感じで、去年と違って僅差で並んでる。だから、F1史上、最年少のワールドチャンプを狙うハミルトンと、去年は死闘の末にわずか1ポイント差でワールドチャンプの座を獲得したライコネンとの一騎打ちってことじゃなくて、そこにマッサとクビサまでが加わった四つ巴の戦いってワケだ。そして、マッサを抜いて、今、1番手を走ってるライコネンにしてみれば、チーム内の争いはともかくとして、今は後ろから来るハミルトンを意地でもブロックすることしかない。ここで何としても1位を死守して、ハミルトンとの差を少しでも縮めたいとこだ。逆に、ハミルトンに抜かれちゃったら、その差は広がる。

‥‥そんなワケで、44周のレースが、41周を消化して、残り3周になった時、つまり、野球で言えば、9回の裏を迎えた時だった。1番手のライコネンと2番手のハミルトンとの差は、もうほとんどない。ようするに、「1対0」で9回裏を迎えて、2アウト満塁の状態ってワケだ。ここでハミルトンに一発打たれたり、ライコネンのほうが外野フライを落球したりすれば、逆点サヨナラってシーンなのだ。

で、ここからがホントにすごかった。ライコネンの真後を走ってたハミルトンが、最終シケインでブレーキが間に合わなくてオーバーランしちゃって、また差が2秒に広がった。ここで、あたしは小さくガッツポーズ。だけど、怒濤のイキオイで追い上げて来たハミルトンは、次の周回で、またライコネンの真後について、シケインで勝負を賭けてライコネンのインに突っ込んで来た。ここで、あたしは「ああ‥‥」って声を出す。だけど、ノーズをヒットしそうになり、ハミルトンはそのままシケインをショートカット。これで前に出ちゃうと反則だから、ハミルトンは減速してライコネンを先に行かせた。ここで、あたしは小さくガッツポーズ。それなのに、その次の瞬間、ハミルトンは、ライコネンのスリップに入ってアッと言う間にパスしちゃった。ここで、あたしは「ああ‥‥」って声を出す。ここまででも、わずか数秒の間に、あたしのテンションは上がったり下がったりと大変だ。

そして、このあと、さらに雨が強くなって、トップを走るハミルトンがスピンして、ライコネンが前に出たから、あたしが小さくガッツポーズをしかけたら、ライコネンもスピンしちゃって、あたしは「ああ‥‥」って声を出す。もう、何が何だか分かんない。そして、ライコネンがまたまたスピンしちゃって、ウォールにヒットしちゃって、ジ・エンド。あたしは、ようやく、大きな声で「あ~あ!」って言った。

結局、ハミルトンが1位でチェッカーを受けて、2位はマッサ、3位はハイドフェルドだったので、「マッサが2位だから、ま、いっか」って思ったのもトコノマ、今度は、テレビの画面に、「ハミルトンに25秒のペナルティー」って文字が出た。「ええっ?」って思ったら、シケインをショートカットしたあとにライコネンを抜いたのが、ショートカットしたことによって特した時間を完全に消化しないで抜いたために、ペナルティーを食らっちゃったのだ。それで、優勝したハズのハミルトンは、25秒ぶん降格になっちゃって、優勝がマッサ、2位がハイドフェルド、3位がハミルトンてことになった。ここで、あたしは大きくガッツポーズ。

レース中ならともかく、レースが終わってからもテンションが上がったり下がったりするなんて‥‥って思ってたら、翌日になって、マクラーレンが、ハミルトンのペナルティーを不服として控訴しちゃったので、ホントのレース結果は、国際控訴裁判所の審判が出るまで分からなくなっちゃった。それにしても、9回まで「ゼロ行進」だったフェラーリとマクラーレンの投手戦が、9回の裏で同点になり、延長10回の表にライコネンがホームランを打ったら、その裏でハミルトンがホームランを打って同点になり、11回にライコネンがホームランを打ったら、その裏でハミルトンがホームランを打って同点になり、12回にケガで下がったライコネンの代わりにマッサがホームランを打ったら、その裏でハミルトンがホームランを打って同点になり‥‥って感じで、ホントに面白いレースだった。挙句の果てに、まだ勝敗の結果が分からないなんて、あまりにも引っぱりすぎだろう(笑)

それにしも、ドライバーズポイントがトップのハミルトンとしては、ポイントが3位だったライコネンに対して、こんなにも酷いコンディションの中で、あそこまで危険を冒して攻める必要があったんだろうか? だって、ムリにライコネンを攻めないで、あのまま安全に2位をキープしてチェッカーを受けても、ライコネンはプラス10ポイントで67ポイント、ハミルトンはプラス8ポイント78ポイントで、13ポイントだった差が11ポイントに縮まるだけだったのだ。逆に、ヘタに攻めてリタイヤでもすることになったら、モトもコもない。自分がポイントで負けてたのならともかく、余裕で勝ってるハミルトンをあそこまでアグレッシブにさせたものは何だったのか?

これが、もしも、高校野球だったら、星稜と明徳義塾の試合だったら、明徳義塾のハミルトン投手は、絶対に、勝負しないで敬遠してただろう。だけど、高校球児じゃなくて、プロ野球の選手であるハミルトンは、ちゃんと分かってたのだ。常に全力で勝負して、そうして掴んだチャンプの座でなければ、本物じゃないってことを。そして、それくらいの意気込みで挑んで行かなければ、去年のように、大差を逆転されて、わずか1ポイント差で負けてしまうということを。

‥‥そんなワケで、昨日のベルギーGPは、終盤までは退屈な投手戦だったけど、9回の裏からの逆転に次ぐ逆転がサイコーで、残念ながらライコネンはリタイアしちゃったけど、最後の5分がメチャクチャ楽しめた。やっぱり、どんな勝負でも、最後がカンジンだよね。「ゼロ行進」が続いた野球の試合だって、最後の最後に大逆転があるかもしれないし、だから、サッカーと違って、一打逆転のあるスポーツって面白い。だけど、「先制ホームラン」を「先生が打ったホームラン」だと思ってた由美は、それから18年後の今、都内で何店舗ものレストランを経営する実業家のダンナと結婚して、都心の高級マンションを買って、2人の子供にも恵まれて、ダンナの車とは別の自分専用のベンツに乗ってるんだから、完全にあたしのほうが、9回裏に逆転のサヨナラ負けしちゃった気分の今日この頃なのだ(笑)


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2008.09.08

HEMP cools off TEMP

9月18日、渋谷のLUSHで、「HEMP cools off TEMP (大麻は地球を冷やす)」というレゲエのライブがあります♪



出演は、RANKIN TAXI、RANKIN PUMPKIN、ZARI、MIFFER、CARIB ROCKS、☆マーレーズ☆などなど、ニポンのレゲエの最前線のワンダホーな顔ぶれです!

で、麻枝さんもブログで告知してますが、今、「大麻堂」の通販で前売りチケット(1800円)を買うと、ステキな「漆塗り調リーフ灰皿」(500円相当)がオマケについて来ます♪

当日チケットは2000円なので、「大麻堂」の通販で前売りを買うと、すごくお得です。
  ↓
「前売りチケット」


それから、今まではランキン・パパのライブ会場でしか買うことのできなかった幻の名曲「マリファナ音頭」のCDが、特別に「大麻堂」の通販で買えるようになりました!

店頭でも通販でも、「大麻堂」以外では手に入りません。


「巻いて吸って巻いて吸って、ヨイッヨイッヨイッ♪ 詰めて吸って詰めて吸って、ハイッハイッハイッ♪」ってな感じで、1枚1000円ですが、数に限りがあると思うので、この機会にGET MY LOVE!しておきたい人は、なるべくお早めにどうぞ!


画面をクリックすると購入フォームに飛べます♪飛べます♪飛べます♪(笑)
  ↓



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時代を超える時代劇

前に、北海道が実家のヘアメーク仲間から、実家から送ってもらったスルメをオスソワケしてもらったってことを書いたけど、あたしがあまりにも喜んでたら、今度は「サキイカ」をオスソワケしてくれた。「オスソワケ」って言っても、コンビニの一番大きなレジ袋くらいのビニール袋にパンパンに入ってるほどの量のうち、「私はそんなに食べないから」って言って、半分以上も分けてくれた。だから、ものすごい量で、お家に帰って来てキッチンのハカリで量ってみたら、335gもあった。コンビニで300円くらいで売ってるサキイカって、だいたい50gから60g程度だから、6~7袋ぶんてことになる。

コンビニのサキイカは、たいていは輸入モノのイカで作られてるけど、これは北海道で獲れたイカで作った手作り品だから、比べ物にならないほど美味しかった。調味料以外の添加物は使われてないし、味はシッカリしてるし、歯応えも申し分ないし、噛んでるうちに旨味がどんどん出て来るから、強めの焼酎にピッタリって感じだった。それで、あたしは、あまりにも量があるので、このうちの100gぶんを「きっこ風オジンオムチム」にすることにした。4月23日の日記、「イカすオツマミ天国」で紹介した、韓国のサキイカの和えものをあたし風にアレンジしたものだ。

で、チャチャッと作ってみたら、モトのサキイカが良いものだったので、バツグンに美味しいオジンオムチムができちゃった。これなら、普通の焼酎だけじゃなくて、クセの強い泡盛にも相性が良さそうだ。それで、あたしは、お中元にいただいた「久米仙」の43度のク―スー(古酒)、「でいご」をロックで飲むことにした。一升瓶だから、どっしりと腰を据えて、大きめの湯呑で飲むのがスタイリッシュなワケで、これぞ筋金入りのオヤジギャルの末路って感じがする今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、あたしは、久しぶりに映画でも観ながら飲もうと思ったんだけど、サキイカで作ったオジンオムチムをオツマミにして、一升瓶の泡盛を湯呑で飲むってことは、「SEX AND THE CITY」みたいなオシャレな映画なんか絶対に似合わない。最低でも「邦画」であることは譲れないし、ここ10年くらいの新作もNGだ。昭和の匂いがする邦画じゃないと、このシチュエーションには似合わない。できれば時代劇がいいし、できれば「遠山の金さん」とか「水戸黄門」とかの分かりやすい勧善懲悪モノがいい。

もちろん、今どきの、松平健の「遠山の金さん」とか、里見浩太朗の「水戸黄門」みたいな、時代劇としての味わいがゼロの最悪なヤツじゃなくて、古き良き時代の作品だ。テレビの「遠山の金さん」なら、やっぱり丸顔の中村梅之介が一番いいし、映画の「遠山の金さん」なら、片岡千恵蔵でキマリだろう。テレビの「水戸黄門」なら、何と言っても東野英治郎しかいないし、映画の「水戸黄門」なら、月形龍之介が好きだ。それで、あたしは、何かピッタリの時代劇をやってないかと思って、GyaOを覗いてみた。

そしたら、残念なことに、あたしの好きな勧善懲悪モノは配信してなかった。古い時代劇は、「次郎長富士」と「座頭市」だけだった。それで、「座頭市」は観たことがあったから、「次郎長富士」を観てみることにした。清水次郎長のお話って、所詮はヤクザ対ヤクザの抗争のお話だから、あたしの好きな感じじゃなくて、今までは避けて来た。ようするに「食わず嫌い」だったんだけど、キャスティングを見てみたら、次郎長は長谷川一夫だし、吉良仁吉はカッコイイ市川雷蔵だし、森の石松は勝新太郎だし、女性陣も京マチ子や若尾文子や山本富士子などなど、ものすごい顔ぶれだったから、観てみることにした。

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‥‥そんなワケで、あたしは、泡盛をチビチビと飲みながら「次郎長富士」を観始めたんだけど、画面がヤタラと横に長い。たぶん、「シネスコ(シネマスコープ)」とかって言うサイズだと思うんだけど、これがまた、いかにも昔の映画って感じで、あたしの求めてた雰囲気にバッチリだった。それで、観始めたら、これがもうホントに面白くて、グイグイと引き込まれちゃった。長谷川一夫は男っぷりがいいし、市川雷蔵はサイコーにカッコイイし、何よりも良かったのが、勝新太郎の森の石松だ。そして、石松を騙してお金を盗んじゃう「お新」ていう女性を山本富士子が演じてるんだけど、これがものすごい美人で、あたしの目はクギヅケになっちゃった。他にも、京マチ子も若尾文子もバツグンに美しいし、何よりもストーリーが楽しめた。

で、すごく楽しむことができたんだけど、1時間40分ていう短めの映画だったから、あたしはまだまだ飲み足りない気分で、もう1本、映画を観たくなった。だけど、「座頭市」って気分じゃないし、どうしようかと思って、GyaOの配信中の映画一覧を順番に見てった。そしたら、ナナナナナント! 下のほうに「続・次郎長富士」を発見! 「次郎長富士」を観終わって、すごく楽しかったから、「もう1本観たいな」って思った時に、その続編を発見しちゃうなんて、こんなにもワンダホーなことはヒサビサだ。

それで、今度は、自分で作った「ダイコンの梅漬け」も持って来て、第二幕のはじまり、はじまり~ってワケで、これまたサイコーに面白かった。長谷川一夫の次郎長は一緒なんだけど、市川雷蔵は吉良仁吉じゃなくて山上藤一郎を演じてた。もちろん、カッコイイことは変わらない。そして、この続編でも、勝新太郎の森の石松が大活躍だった。何よりも面白かったのが、1作目で石松を騙した「お新」の妹分て設定で、「お亀」って女性が出て来て、またまた石松と飲み比べをするんだけど、そのまま2人は「SEX AND THE CITY」ならぬ「SEX IN THE 宿屋」ってことになっちゃう。で、その「お亀」が、中村玉緒なのだ(笑)

中村玉緒は、1作目にもチョイ役で出てたけど、この2作目のほうでは、思いっきり勝新太郎と絡んでて、体まで絡んじゃってるんだから、当時のことを知らなかったあたしとしては、個人的にお宝映像だった。それにしても、今じゃおにぎりを食べながらパチンコを打って、野太い声で「ぐふふふふ‥‥」って笑ってる印象しかない中村玉緒なのに、若いころは、とても同一人物とは思えないほどの可愛らしさで、声もキレイだし、ものすごく意外だった。

結局、あたしは、「次郎長富士」と「続・次郎長富士」の2本を続けて観ながら、3時間ちょいの自分の時間を楽しんだ。2本とも、すごく面白くて、やっぱり時代劇は古いものに限るって再確認した。それで、あとから知ったんだけど、1作目の「次郎長富士」のほうには、次郎長の子分の28人衆の1人、大瀬半五郎の役で、あの品川隆二も出てたのだ。近衛十四郎の「花山大吉」や「月影兵庫」の素浪人シリーズで「焼津の半次」をやってた名バイプイヤーの品川隆二だ‥‥ってことで、2本の映画を観終わったあたしは、一升瓶の泡盛が3分の1くらいなくなってて、映画の中の石松とおんなじくらい酔っぱらってて、気づいた時には翌朝だった。

‥‥そんなワケで、清水次郎長の映画と言えば、この「次郎長富士」よりも、マキノ雅弘監督の「次郎長三国志」のシリーズのほうが有名みたいだ。あたしは、今まで両方とも観てなくて、今回初めて「次郎長富士」のほうだけを観たから、まだどっちがいいとか悪いとかは言えないけど、映画史的なことで言うと、マキノ雅弘監督の「次郎長三国志」のほうが、先に制作されたこともあって、次郎長映画の代表格って位置づけで、あたしが観た「次郎長富士」のほうは、あとから豪華キャストで制作された特別バージョンて感じみたいだ。

ただ、まだ作品を観てないあたしが、データ上からだけで言うと、マキノ雅弘監督と東宝との確執から、未完のままシリーズを終えた「次郎長三国志」よりも、キチンとストーリーが完結してる「次郎長富士」のほうが、お酒を飲みながらのんびりと楽しむのには向いてるように思う。ちなみに、「次郎長富士」のほうは、すでに名前が通るようになってからの次郎長を描いてて、ようするに「美味しいとこ取り」って感じなのに対して、「次郎長三国志」のほうは、次郎長が子分を作ってく過程から詳細に描かれてるみたいだから、きっと本格的なんだと思う。それから、「次郎長富士」のほうは、次郎長個人のことよりも、清水一家全体のことをメインに描いてたんだけど、「次郎長三国志」のほうは、シリーズが長いこともあって、小堀明男扮する次郎長と、若山セツ子扮するお蝶とのラブストーリーなんかも散りばめてあるそうだ。

で、半世紀の時を超えて、マキノ雅弘監督の甥っ子の津川雅彦が、「マキノ雅彦」って名前で監督して、中井貴一が次郎長を、鈴木京香がお蝶を演じて、21世紀の「次郎長三国志」が制作された。今月の20日に公開されるみたいなんだけど、どうなんだろう? あたしには、中井貴一の次郎長なんて、どうしても想像できない。「男の中の男の次郎長を演じるのが、あの、ひ弱なイメージの中井貴一なの?」って感じがする。

キャラ的なことだけじゃなくて、実際の次郎長が清水一家を構えたのって20代の前半だし、お蝶と結婚したのも20代後半だ。映画のあらすじには、「駆け出しの侠客・次郎長(中井)は、新婚の妻・お蝶(鈴木)を置いて子分たちと渡世修行に出かける。旅を重ねるうちに、次郎長の男っぷりに惚れた者たちが次々に仲間に加わり、やがて駿河・遠江・三河の東海道の三国に、次郎長の名を轟かせるようになった。」って書いてあるから、やっぱり、次郎長が20代後半で、お蝶が20代前半のころのことを映画にしたワケだ。それなのに、その2人を演じてるのが、46才の中井貴一と40才の鈴木京香だなんて、いくら2人とも若作りだとは言え、ちょっとムリがありすぎるように思う。

まあ、観てない映画に想像だけでツッコミを入れるのは反則なんだけど、猫並みの嗅覚を持ったあたしには、ナニゲに、松平健の「遠山の金さん」や里見浩太朗の「水戸黄門」みたいな匂いがプンプンと感じられる。あたし的には、おんなじオジサンやオバサンが演じるにしても、本木雅弘と宮沢りえとかだったら、まだ納得できるんだけど、う~ん、やっぱりどうしても想像できないや。

‥‥そんなワケで、もしかしたら、ものすごくワンダホーな作品かも知れないし、今の時点じゃ何も言えないけど、最近の時代劇は、テレビも最低なら映画も最低で、ジャニタレなんかに主役をさせるような自滅作品まで作られてるくらいだから、時代劇ファンの多くが、新作に最初っから期待してないのもジンジャエールだろう。あたしが知る限り、劇場で公開された時代劇で、心から「良かった」って感じられたのは、市川崑監督、役所広司主演で、2000年に公開された「どら平太」が最後だ。その後、2002年に公開された「たそがれ清兵衞」は、あたしの期待にはほど遠かったし、以降、ただの1作品も、あたしが「良かった」って感じられた時代劇はない。それどころか、どんどん酷くなってくだけだ。だから、あたしは、これからも、古い作品を中心に楽しんで行こうと思う今日この頃なのだ。


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「次郎長富士」
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「続・次郎長富士」
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2008.09.07

時代錯誤の大麻取締法

あまりにもバカバカしい大相撲の大麻騒動だけど、今どき、たかがマリファナくらいで大騒ぎするのなんて、先進国の中じゃ、このニポンだけだ。それに、「大麻取締法」なんて、もともとは敗戦後にGHQから押しつけられた法律なんだから、アメリカ自体が多くの州でマリファナを解禁してる現代に、こんな時代錯誤の法律なんか、何も義理堅く守ってやってる必要なんかない。こんなアホな法律は、トットと廃止にして欲しい。体に害がある上に、肉体的依存性も高いお酒やタバコが解禁されてるのに、体に害がなくて肉体的依存性もゼロのマリファナがダメだなんて、これほどトンチンカンなことはない‥‥って、ま、今さら、この国の悪法なんかに文句を言ってもジンジャエールだけど、ロシアの場合は、自分が吸うぶんだけの少量の所持は許されてるんだから、逮捕された若ノ鵬にしても、尿検査で陽性反応が出た露鵬と白露山の兄弟にしても、別に悪いことをしてるなんて気持ちはなかっただろう‥‥つーか、ロシアってマリファナの名産地だし。

それにしても、簡易尿検査で陽性反応が出て、その後の精密検査でも陽性反応が出たのに、それでも「やってない」って言い張ってる2人にも呆れちゃうけど、「検査で陽性反応が出ても、本人たちがやっていないと言ってるんだから、警察に逮捕されない限り、2人を処分もしないし私も辞任しない」って言ってる北の湖理事長のアンボンタンぶりにも呆れ返る。だって、覚醒剤や麻薬と違って、マリファナには「使用罪」はないんだから、検査で陽性反応が出て、「私は吸いました」って自供しても、逮捕することはできないんだからね。つまり、露鵬と白露山の2人は、たとえ自供しても警察には逮捕されないことは知ってる上で、何とか破門を回避しようと、ニポンの「大麻取締法」の盲点を悪用して、ウソをつき続けてるってことになる。

だいたいからして、何のために尿検査があるのかって言えば、「私はやってない」って言い続けてる容疑者に対して、動かぬ証拠を突きつけるためだ。自供しない容疑者に対して、法廷で有罪に持ち込むためだ。いくら、マリファナには使用罪がないって言っても、これほどハッキリと陽性反応が出てるんだから、ジタバタしてないでサッサと自供すべきだろう。二度にも渡る尿検査で、ことごとく陽性反応が出てるのに、それでも「やってない」だなんて、ポケットから女性のパンティーが半分出てるのに、「私は下着なんか盗んでいない!」って言ってるのと一緒だと思う今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、最初に念を押しとくけど、あたしは、マリファナのような個人の嗜好品を法律なんかで規制することは完全に間違ってると思ってて、GHQから押しつけられた「大麻取締法」なんかトットと廃止すべきだと思ってる。だけど、どんな悪法であろうと、それが現行法である以上、法律は遵守すべきだと思ってる。だから、あたしは、「大麻取締法」がある今のニポンでは、マリファナは吸うべきじゃないと思ってるし、事実、マリファナが解禁されてる国に行った時しか吸わないし、今のニポンで吸うことは誰にも薦めてない。

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その上で書いてくけど、マクラのとこでも書いたように、ニポンでは、マリファナの栽培、所持、譲渡なんかは罪になるけど、吸っただけだと罪にならない。だから、あたしは、ずっと前に考えたんだけど、乾電池で動く携帯用のドライヤーとクレラップの芯とチャッカマンを持って、今ころのハーベストのシーズンに、北海道へ行く。で、ホニャララ半島のホニャララ町とかの、野生のマリファナがワサワサと自生してるとこへ行って、大きく育ってる雌株を見つけたら、決して抜いたり刈ったりしないで、生えてるままの状態で、バッズ(花)をドライヤーで乾かす。

そして、火がつくくらいに乾いたら、バッズにチャッカマンで直接火をつけて、クレラップの芯を口にあてて、立ちのぼる煙をこれで吸う。この方式なら、いくら吸っても、いくら吸っても、いくら吸っても、「所持」したことにはならくて、「使用」だけだから、ニポンの法律には触れないのだ! なのだったらなのなのだ!(笑)

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だけど、この方法にも、欠点がある。それは、バッズの中の種がパチパチと爆ぜて飛んだり、味が苦かったりしそうだってことだ。マリファナを吸う時って、ジョイントを巻くにしても、パイプで吸うにしても、一般的には、種や枝は取り除く。細かいことを言うと、種のまわりの薄皮は吸うけど、ツルツルしてマダラの種自体や、目立つ枝は抜き取る。種は、爆ぜることや味が悪くなることもあるし、何よりも種にはTHCがほとんど含まれてないから、吸っても無意味なのだ。それから、枝は、味が苦くなることと、ジョイントの場合は、枝がペーパーを突き破っちゃうことがあるからだ。

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インドやタイだと、種や枝が混ざったままのものを新聞紙で巻いて吸ったりしてる豪傑がいるけど、あたし的には、中身がどーのこーの言う以前に、ペーパーが新聞紙ってだけで、もうダメだ。何しろ、長さが30cmくらいあって、太さが魚肉ソーセージよりも太くて、それが新聞紙で二重か三重に巻いてあるのだ。新聞紙は、アッと言う間に燃えちゃうから何重にもしてあるんだけど、とてもじゃないけど辛くて吸えないと思う。あたしは、やっぱ、細いシマシマになってて、中身とペーパーとが同時にゆっくりと燃えて行くスローバーニングタイプのもので、何も印刷されてない白いものがいい。よく、ラスタカラーのペーパーとか何かの柄がプリントされてるものもあるけど、そうしたのって、見てるぶんには可愛いけど、味は美味しくない。普通のジグザグとかが一番美味しい。

‥‥そんなワケで、話はクルリンパと戻るけど、野生のマリファナの場合は、雌株のほとんどが受粉してて、種ができちゃってる。だけど、100本に1本くらい、天然のシンセミアがある。シンセミアってのは、雄株の花粉に受粉してない雌株のことで、吸うのにジャマな種がないだけじゃなくて、種に行くべき栄養分がそのまま花に残るから、THCの含有量も高くて効き目もバツグンだし、味もまろやかで美味しいのだ。だから、マリファナのオリンピック、アムステルダムの「カンナビスカップ」に出品される各地のマリファナは、すべてシンセミアだ。

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これらは、それぞれのマイスターたちが、手塩をかけて育てたもので、ある程度成長してオスとメスの区別がつくようになったら、雄株をすべて間引きして、雌株だけを育てて、人工的に作ってるシンセミアだ。外で育ててる場合は、受粉の時季が来たら、1つの株のすべてのバッズに袋掛けをして、受粉しないようにするんだけど、あえて1つのバッズだけ袋掛けしないで、雄株の花粉をくっつけて、わざと受粉させる。こうすると、そのバッズだけに種ができて、この種からはシンセミアが育つ確率が高くなるから、次の年のお楽しみってことになる。

だから、あたしが考えたのは、夏に一度北海道へ行って、雌株を見つけたら、5cmくらいのバッズの赤ちゃんに袋掛けをして来る。そして、秋のハーベストのシーズンになったら、携帯用のドライヤーとクレラップの芯とチャッカマンを持って、現場まで吸いに行くって作戦だ。これなら、1つが15cmくらいに育ってて、指で触るとベトベトと花粉がつきそうな、サイコーな状態のシンセミアが吸いたい放題ってワケだ。法律に触れないんだから、誰からも文句も言われないし、2m以上に育った野生のマリファナたちに囲まれたとこにテントを張って、1ヶ月くらい吸いまくりたい。

朝、大きなバッズを1本吸って、バキバキに決まったら、近くの川に魚釣りに行く。そして、釣れたオショロコマやアメマスを河原で塩焼きにしたり、カジカ突きで獲ったカジカで味噌仕立てのお鍋を作ったりする。こんな生活をしたら、普通の状態でも楽しいし美味しいんだから、マリファナを吸ってれば、何倍も楽しいし何倍も美味しいハズだ。そして、一度テントまで戻って来たら、今度はお昼の一服だ。またまた大きなバッズを1本吸って、なだらかに落ち始めてたノリがググッと上向きに変わったら、いろんなとこをお散歩したり、木のぼりしたり、ハンモックに揺られながら本を読んだり、仲良くなったクマさんの背中に乗せてもらって遊んだり、半径10km以内に人間はあたししかいない草原を全裸で走りまわったりして、午後を過ごす。そして、夜になったら、また大きなバッズを1本吸ってから、自作のオショロコマの燻製をオツマミにして、一升瓶のラムの「ルリカケス」でもチビチビと飲みながら、ノートパソコンで「きっこの日記」を更新する。嗚呼、これぞパラダイス!

‥‥そんなワケで、あたしの妄想はこれくらいにして、現実的な話に戻すけど、マリファナってものは、基本的には1人でやるもんじゃない。DVDを観たり、音楽を聴いたりしなから、1人でディープに楽しむ場合もあるし、そうしたやり方が好きな人もいるけど、基本的には、気の合った仲間数人と楽しむことが多い。それは、マリファナの持つ多幸感が、誰かと一緒のほうが、さらに高まるからだ。

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楽しい映画はさらに楽しく感じられ、素晴らしい音楽はさらに素晴らしく聴こえ、美味しい飲み物や食べ物はさらに美味しく感じる。お互いにマリファナを吸ってからセックスをすれば、髪の毛1本に至るまで全身すべてが性感帯になったほど感じまくって、キスだけでも気が遠くなるし、合体すれば2人の肉体が完全に1つに溶け合う。これがマリファナの主な効果だけど、精神的には、ものすごく平和的になって、人と争うことがバカバカしく思えて来る。誰とでも仲良くしたくなる。その場で初めて会った人でも、1本のジョイントをまわしてるうちに、ずっと前からの親友のように楽しく会話することができる。だからこそ、その場にいるみんなの心を「つなげる」って意味で、マリファナを巻いたタバコのことを「ジョイント」って呼ぶのだ。

だから、逮捕された若ノ鵬が、六本木でマリファナを入手した時に、まず初めに考えたことは、古くからの知り合いで同郷の露鵬や白露山と「一緒に吸おう」ってことなのだ。これは、ワインが大好きな人が、素晴らしいワインを手に入れた時に、自分1人で飲もうと思うか、仲間を呼んでみんなで飲もうと思うかってことと似てる。だから、若ノ鵬が「1人で吸った」って供述してるのもウソだと思うし、露鵬と白露山が「やってない」って言ってるのもウソだと思う。言葉も文化も習慣も違う、こんな極東の島国にやって来て、厳しい相撲の修行をしてたって状況を考えれば、「14才の時から吸ってた」って自供してるマリファナのベテランである若ノ鵬なら、こんな状況下で1人で吸えば、楽しい気分になるどころから、ホームシック系のバッドトリップになっちゃうってことくらい簡単に想像できたハズだ。だけど、逆に、同郷の仲間たちと一服して、ロシア語で会話をすれば、ふだんの悩みなんかふっ飛んじゃうくらい楽しい気分になれるってことだって知ってたハズだ。だから、これは、あくまでも状況から見たあたしの推測に過ぎないけど、3人は一緒に吸ってたと思う。

ついでに、嵐の大野智が、カラオケボックスでマリファナを吸って、女の子たちと3Pしたって言うのも、3Pの部分はともかくとして、マリファナを吸ったことだけは間違いないと思う。初心者がマリファナを吸うと、たいていの場合は、まず視覚の異常に気づく。とにかく、蛍光灯とかテレビの画面とかの光が眩しく感じられるのだ。だから、大野が「目がピカピカする」って言ったのは、極めて高い確率で「実際にマリファナを吸った」ってことの証拠となるセリフだってことになる。

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‥‥そんなワケで、露鵬と白露山にしても、嵐の大野智にしても、マリファナはニポンでも吸っただけなら犯罪にはならないんだから、そんなに必死にウソをついたりトボケたりしないで、ハッキリと「吸いましたのですいません(笑)」て言っちゃえばいいと思う。今どき、マリファナくらいで大騒ぎしてること自体がバカ丸出しなんだし、誰にも迷惑をかけてない「被害者なき犯罪」なんだから、気にすることなんかない。覚醒剤や麻薬は、他人にも迷惑をかけるんだから、徹底的に厳しく取り締まるべきだけど、タバコの1000分の1も害がないマリファナの場合は、誰にも迷惑をかけない「平和の草」なのに、そんなものをくだらない法律で取り締まってるからこそ、ホニャララ団の資金源にされたり、北朝鮮へのカンパにつながっちゃってるのだ。時代錯誤の「大麻取締法」なんかトットと廃止して、他の先進国のように「自分の吸うぶんだけの栽培や所持はOK」ってことにすれば、今みたいな違法な売買もなくなるし、タバコを吸う人も激減して国の医療補助費も大幅に減るし、都会のマンションのベランダや屋上はどこもマリファナだらけになってCO2の削減にも効果があるし、吸わない茎の部分は環境にやさしい繊維になるし、まさに「百利あって一害なし」だと思う今日この頃なのだ。


※ニポンのマリファナの第一人者と言えば、やっぱりこの人♪
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2008.09.06

テポドン音頭

アジアの問題児、北朝鮮のバカ将軍様が、誰からも相手にしてもらえないので、またテポドンを発射するそうです。

でも、武力に武力で対抗するのは、相手と同レベルのバカだけです。

平和を愛するあたしたちは、武力には音楽で対抗しましょう‥‥ってことで、また、バナナマンのお2人に歌ってもらいましょう。


「テポドン音頭」


「テポドン音頭 コリアンバージョン」


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完璧なカレーとは?

1週間くらい前のことなんだけど、「おはよん」を見てたら、「認知症になりやすい人となりにくい人」ってのをやってた。いつも、美しい中田有紀ちゃんをウォッチングするためだけに見てるから、しゃべってる内容まではちゃんと聞いてなくて、この日も、「認知症になりやすい人」のとこは聞き逃しちゃった。で、そのあとの「認知症になりにくい人」のとこだけはちゃんと聞いたんだけど、「カレーが好きな人」「お魚が好きな人」「赤ワインが好きな人」「マージャンをする人」ってことだった。あたし、ぜんぶ当てはまるから、スーパーラッキー by マリンちゃんってワケだ。

まあ、カレーは「ウコン」を始めとしたいろんな漢方薬が入ってるし、お魚は「DHA(ドコサヘキサエン酸)」が豊富だし、赤ワインは「ポリフェノール」が入ってるから、これらの食品は、認知症に限らず、過去にもいろんな病気の予防や健康のために良いって紹介されて来た。あたし自身も「花粉症対策カレー」を発明して花粉症を治したし、DHAは記憶力を良くするから受験生はお魚を食べたほうがいいとか言われてるし、ポリフェノールは悪玉コレステロールを酸化させないようにして、高血圧や動脈硬化を予防するって言われてる。

つまり、体の耐性を向上させるカレーと、記憶力を良くするお魚と、高血圧や動脈硬化を予防する赤ワインは、今さら言うまでもなく認知症の予防にも効果がありそうなトリオだったってことだ。そして、マージャンも、将棋や囲碁やチェスやオセロなどに比べて、「ボケ防止」には一番適してるって昔から言われてる。それは、他のゲームが「1対1」なのに対して、マージャンは「1対3」だってことと、他のゲームが利き手でコマを動かすだけなのに対して、マージャンは牌を混ぜたり山を積んだりする一連の両手の動作が、脳に刺激を与えるからだそうだ。だから、今の全自動の雀卓よりも、昔の手積みの卓のほうが、より効果があると思う今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、あたしは、こういう話を聞くたびに思うんだけど、「いったい、どれくらいの頻度で続ければ効果が期待できるのか?」ってことだ。だって、「カレーが好きな人」だなんて言われても、カレーって多くの人たちに好まれてる食べ物だから、逆に、カレーが嫌いな人のほうが少ないと思う。「お魚が好きな人」って言っても、ニポン人なら、お魚が嫌いな人のほうが少ないと思う。つまり、番組では「○○が好きな人」って言ってたけど、「カレーは好きだけど1ヶ月に1回くらいしか食べてません」とか、「お魚は好きだけど最近は高いので食べてません」とかって人は該当しないってことになる。結局、「カレーが好きでヒンパンに食べてる人」って意味であって、それなら、どれくらいの頻度で食べなきゃ効果がないのか?‥‥ってことになるワケだ。

で、平均的な家庭の平均的な食卓だと、カレーは、たぶん1週間に1回とか2週間に1回とかだと思うし、ひとり暮らしの人でも、1週間に1回くらいはカレーを食べてると思う。だから、これじゃ効果は期待できないワケで、少なくとも「平均の2倍から3倍」くらいは食べないとダメだと思う。これは、何の根拠もなくて、あたしのカンで言ってるだけだけど、花粉症の時は、朝昼晩3食をカレーにして、それを最低でも2週間続けないと効果がなかった。たとえば、1週間ずっとカレーだけを食べ続けて来ても、たった1日でも他のものを食べちゃったら、またイチからやり直しだった。

「すでに酷い状態の花粉症を一気に治す」ってことと、「将来、認知症になりにくい体にする」ってことでは、「治療」と「予防」という大きな違いがある。だから、あたしの花粉症の時とおんなじに、毎食毎食カレーを食べ続けなきゃならないとは思わないけど、少なくとも、1週間に2~3回以上はカレーを食べ続けてかないと、効果は望めないと思った。そして、カレー以外の日は、焼肉やハンバーグなんかじゃなくて、焼き魚や煮魚を食べるようにすれば、相乗効果が得られるハズだ。

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でも、カレーって、ほとんどの場合、牛肉、豚肉、鶏肉のどれかが入ってる。そして、これは、「お魚が好きな人」には反してる。シーフードカレーの場合だって、エビやイカが入ってるだけで、DHAが豊富なお魚は入ってない。そこで、あたしは、ものすごくいいことを思いついた。それは、お肉の代わりにサバを入れた「サバカレー」を食べればいいってことだ。そうすれば、カレーのウコンとお魚のDHAを同時に摂取できる上に、潰れかけてた缶詰工場を立て直すこともできるし、玉置浩二も「生きて行くんだ~それでいいんだ~♪ビルに飲み込まれ~街にはじかれて~それでもその手を離さないで~♪僕がいるんだ~みんないるんだ~♪愛はここにある~君はどこへも行けない~♪」って歌い出しちゃうこと間違いない。

‥‥そんなワケで、「カレーやお魚をよく食べてると認知症になりにくくなる」ってのは、認知症だけじゃなくて、他の病気の予防にも効果がありそうな気がする。あたしは、お肉を食べなくなってから、体調もお肌の調子もすごく良くなって、自己申告だけど、ナニゲに10才は若返った。ファンデのノリや伸びが良くなったことが実感できるほどだ‥‥ってことは、あたし、25才? ホーッホッホッホッホッホッ!って、すみれちゃんの高笑いが出ちゃうほどだ(笑) そう言えば、今年で50才になったマドンナが、今でもあんなに美しいのも、お肉を食べないからだと思うし、こないだ来日したキャメロン・ディアスも、お肉を食べないことでオナジミだ。

もちろん、お肉だって、健康的に作られてるものなら体にいいんだろうけど、食品偽装大国であるニポンに出回ってるお肉なんか、ほとんどが最悪なものばかりだ。吉野家みたいに、狂牛病の原因として禁止されてる肉骨粉をニワトリに食べさせて、そのニワトリのフンを牛に食べさせて、その牛肉を輸入してるような企業まであるくらいだ。ウコンならともかく、ウンコを食べさせて育てた牛の肉なんか、お金をくれても食べる気なんかしないよ、普通は。

あたしも、以前は、吉野家の牛丼も食べてたし、マックのハンバーガーも食べてた。お肉やタマゴが入ってるカップヌードルも食べてたし、いろんなメーカーのレトルトカレーも普通に食べてた。だけど、狂牛病のことを調べるようになったら、アメリカでの畜産の現状があまりにも恐ろしいってことが分かったので、とにかく、アメリカ産の牛肉だけは絶対に食べないようにしようって思った。

だけど、ニポンでは、加工食品は原材料の産地表示が義務づけられてない。だから、レトルトカレーの袋の裏を見ても、単に「牛肉」としか書かれてなくて、いちいちそのメーカーに電話して聞かないと、どこの産地の牛肉なのか分からない。さらには、表示が義務づけられてる牛肉そのものでも、スーパーが偽装表示をして、アメリカ産のものにオーストラリア産のシールを貼ったりしてる。そのセイで、あたしは、「マトモなお肉を食べるために、何でこんなに苦労しなくちゃいけないの?」ってイライラしてた。だから、お肉を食べるのをやめたら、ものすごくラクになったし、体調やお肌の調子だけじゃなくて、精神的にもイライラすることが激減した。

あたしが言ってるのは、あくまでも「このニポンの中での食生活」ってことだけど、危険な飼料で育てられてる外国産の一部の牛肉や、劣悪な状況で育てられてる外国産の一部の鶏肉なんかが大量に輸入されて、いろんなものに形を変えて、産地偽装までして流通してるニポンでは、「お肉は口にしない」ってことだけで、こんなにも体調やお肌の調子が良くなるってことが分かった。あたしの場合は、もともとが、健康のためじゃなくて、動物を殺して食べることがかわいそうだと思って肉食をやめたから、これは嬉しい副産物だった。

でも、単純に「お肉は危険」で「お魚は安全」てワケじゃなくて、お魚にも危険なものはたくさんある。狂牛病の原因として禁止されてる肉骨粉を飼料にして育てられてる輸入モノの「養殖サーモン」、国産であっても成長ホルモンを大量に投与してる「養殖ブリ」や「養殖マダイ」、天然モノだけどメチル水銀まみれの「マグロ」や「カジキ」や「キンメダイ」とかは、絶対に口にしないようにする注意も必要だ。だけど、そんなに難しく考えるんじゃなくて、近海モノのイワシやアジやサバやサンマなどの「小型のお魚」を食べてればいいってことなんだから、このニポンで健康的な食生活を送るってことは、お財布にもやさしいってことになる。

‥‥そんなワケで、今月の1日に、厚生労働省の研究チームが、「コーヒーを飲む女性は子宮体ガンになりにくい」っていう研究結果を発表した。詳しく言うと、「1日にコーヒーを3杯以上飲む女性は、ほとんど飲まない女性よりも、子宮体ガンになるリスクが約6割も低い」ってことだそうだ。これは、ちゃんと頻度も発表してくれてるから、すごく分かりやすいんだけど、あたしはギリギリってとこだ。コーヒーは、その日によって、3杯以上飲む日もあれば、1杯も飲まない日もあるから、何とも言えない。

それから、おんなじ研究チームが、先月には「野菜や果物の摂取量が多い男性は食道ガンになるリスクが低い」っていう研究結果も発表してる。子宮体ガンは女性だけの病気だけど、食道ガンは男性に多い病気だ。それも、飲酒と喫煙をする男性に多い病気なんだけど、飲酒と喫煙をする男性でも、野菜や果物の摂取量が多い人は、そうでない人と比べると、食道ガンになるリスクが3分の1にまで減少したそうだ。

飲酒も喫煙もしない上で、野菜や果物の摂取量が多ければもっといいんだろうけど、お酒やタバコをやめる気のない人でも、食生活によってガンのリスクを減らすことができるってワケだ。逆に言えば、お酒を飲みながら焼肉を食べるのが好きな人とか、タバコを吸うのにお野菜が嫌いだって人とかは、他の人よりもガンになる確率が何倍も高いってことになる。

‥‥そんなワケで、あたしは、さっきは「サバカレー」を提案してみたけど、このカレーの中に、さらにインスタントコーヒーとバナナやリンゴなどの果物も入れてみると、女性の子宮体ガンや男性の食道ガンになるリスクも減らせることができるかもしれない。カレーにインスタントコーヒーを入れる人は多いし、スライスしたバナナや摩り下ろしたリンゴを入れる人も多いから、ガンの予防だけじゃなくて、味も美味しくなると思う。ついでに、赤ワインを入れれば、もっと良くなりそうだし、いっそのこと、マージャン牌も入れちゃえば完璧だと思う今日この頃なのだ(笑)


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2008.09.05

緊急アンケートです!

「太田光の私が総理大臣になったら・・・秘書田中。」のマネをして、「きっこのあたしが総理大臣になったら・・・秘書もんじゃ。」ってことで、自民党の総裁選を前に、あたしがひとつの法案を提出したいと思います。

それは、「二世議員、三世議員などの世襲議員は、総理大臣になることを禁止します」という法案です。

大ウソばかりついて政権を丸投げしたアベシンゾーしかり、何ひとつ仕事をせずに逆ギレして政権を丸投げしたフクダちゃんしかり、たった1年で総理大臣のイスを放棄するという無責任さがどこから来るのかと言えば、これは、彼らが二世議員や三世議員だからです。

自分自身が努力してトップの座までのぼりつめたのではなく、親の七光で何の苦労もなく手に入れた地位だからこそ、まるで飽きたオモチャを投げ捨てるかのごとく、一国の政権を丸投げできるのです。

これで、次の総理大臣までもが二世議員や三世議員だったら、また同じことの繰り返しです。

この国を少しでもマトモな国にするためには、アベシンゾーやフクダちゃんのような世襲議員ではなく、自分の努力だけで国会議員になった人しか、総理大臣になれないことにするしかありません。

あなたは、どう思いますか?


【世襲議員が総理大臣になることを禁止します】

1.賛成
2.反対


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いよいよ明日です!




今、一番熱いジャーナリストの志葉玲さんが、来年1月から基本料金が800円も値上がりする電気料金に対して、激しく疑問を呈しています。

売国政府の宣伝部隊のテレビや新聞などは、原油高だの化石燃料の枯渇だのと「それらしい理由」を並べて、この意味不明な「強制的な搾取」を後押しして、国民に対して「仕方ない値上げ」というイメージを植え付けています。でも、ホントのとこは、値上げどころか、値下げしてもいいくらいの状況だってこと、皆さん、知ってますか?





いつでも、バカを見るのは国民だけ、そして、国民を騙して甘い汁を吸い続けているのは、政治家と官僚と大企業の上層部だけ。

これほど物価が値上がりして庶民の生活を圧迫しているのに、さらなる大増税へまっしぐらの麻生太郎や与謝野馨、「エコ」を利用して私腹を肥やしている小池百合子や、税金のムダ遣いを加速させようとしている石原伸晃のようなペテン師たちが、先頭に立って絵図を描いているのです。これが、政治家と官僚と大企業とが癒着して、私腹を肥やすために作られたシステムなのです。


多くの有識者たちが、志葉玲さんの提言に賛同しています。ニポンを愛する皆さん、地球を愛する皆さん、以下のサイトのメッセージに注目してください。


「電気料金値上げ、おかしくない?みんなのエネルギー☆デモ」
http://d.hatena.ne.jp/neageiya/


「志葉玲さんのサイト」
http://reishiva.jp/


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ゲームができるブログパーツ♪

6つのゲームで遊べるブログパーツをご紹介します♪



1つめの敵を撃つやつは、ぜんぜん面白くないです。

2つめのホームランを打つやつは、簡単だしスカッとします。

3つめのナントカ戦記は、あたしにはムリでした。

4つめのパズルゲームは、なかなか面白いです。

5つめの麻雀ソリティアは、めっちゃ面白いです。
初級は楽勝でクリアできるようになったので、今は上級にチャレンジしてるとこです。

6つめのパズルゲームは、4つめと同様に、なかなか面白いです。


このブログパーツを自分のブログに設置したい人は、以下のリンクからどうぞ♪
(もちろん無料です)
  ↓
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北京オリンピックのために殺された人たち

先月、8月11日のこと、中国広東省のとある村で、カップルがデートをしてた。デートって言っても、都会じゃないから、誰もいない道を手をつないでお散歩してただけだ。すると、そのカップルの後ろから、1台の車がゆっくりと近づいて来た。2人は、車が来たことは音で分かったんだけど、そのまま通り過ぎて行くもんだと思ったから、気にせずに歩いてた。すると、その車は、2人の数メートル後ろで静かに停まり、数人の男が降りて来て、そのカップルに背後から襲いかかった。それぞれが手にしていたワイヤー製のロープを2人の首にかけ、絞め上げて殺そうとしたのだ。

そのカップルは、必死に抵抗して、何とかロープを外して、命からがら逃げることに成功した。そして、すぐに警察に通報して、この2人の証言から、広東省掲陽市の警察は、この犯行グループを逮捕することができた。そしたら、とんでもないことが分かったのだ。この犯行グループは、全員で9人で、去年から逮捕されるまでの約1年半に、400人以上もの人たちを同様の方法で殺害してたことが分かったのだ。警察の取り調べに対して、最初は「100人くらい」なんて供述してたんだけど、取り調べや捜査が進むにつれて、「最低でも400人以上は殺害した」ってことが分かった。

これを1人でやってたのなら、人を殺すことで快感を覚える殺人鬼の仕業ってことになる。あたしが知る限り、歴史上、1人で犯した最大の殺人は、「アンデスの怪物」と呼ばれたペドロ・ロペスで、少女ばかりを推定360人、強姦してから惨殺した。そして、ぺルーは死刑制度を廃止しちゃった上に、最高刑の終身刑も「最長16年まで」っていう、まるで「じゃんじゃん凶悪犯罪をやってください」って感じの激アマな法律の国だから、この前代未聞の殺人鬼は、1999年に仮釈放で出獄して、今も普通に生活してる今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、今回の中国の犯行グループは、こうした殺人鬼とは違って、殺人を「商売」としてやってた。でも、依頼されて特定の人物を殺すことが目的の「殺し屋」じゃない。この9人組は、誰でもいいからテキトーに見つくろった人を殺して、その遺体を売ってたのだ。実は、これは、亡くなった人を「土葬」するのが慣例だった中国で、政府が「火葬」への転換を強制したために生じたことなのだ。

中国は儒教の国だから、「亡くなった人は土に埋められてこそ安らぎをえられる」って思想が何千年も続いてて、土葬するのが当たり前になってた。だけど、いくら広大な土地を持つ中国と言っても、人口の過密した都市部では、1人1人を土葬するほどの土地の余裕がない。それで、1950年代に、毛沢東が、火葬の導入を呼び掛けた。これによって、30年ほどの間に、都市部では約70%、中国全土でも約15%が火葬されるようになった。

で、ここで問題なのは、都市部と地方との格差なのだ。都市部で約70%、都市部を含んだ中国全土で約15%ってことは、都市部を抜いた地方だけを見た場合には、ほとんど火葬は受け入れられてなかったってことになる。もともとが、人口の過密した都市部のための対策なんだから、土地が有り余ってる地方では、それまで通り、儒教の思想に基づいて土葬する人が9割以上もいるのは普通のことだろう。だから、政府のほうも、都市部には強く呼び掛けてたけど、地方に関しては「形式だけの呼び掛け」をするだけだった。表向きは、内陸部と沿岸部とに分けて、人口密集地と沿岸部には火葬を義務づけたんだけど、徹底はされてなかった。

だけど、今年、北京オリンピックが開催されることになって、状況は一変した。何よりも外ヅラを気にする中国政府は、北京市内の「クリーンアップ作戦」と銘打ち、野良犬を数万匹、カタッパシから殺して回った。その次は、数十万匹の野良猫を殺して回り、会場の近隣に住む生活水準の低い人たちを何万人も排除した。そして、これらの準備と同時進行で、中国政府は、広東省の沿岸部での火葬を徹底させることにしたのだ。何でかって言うと、北京のある河北省とは離れてても、広東省は目と鼻の先に香港や台湾があり、大きな飛行場や港があって、「中国の玄関」みたいな位置づけだったからだ。

多くの外国人がやって来る自国の玄関みたいな場所で、未だに土葬が行われてるなんて、何よりも体面を気にする中国政府にとっては、絶対に見られたくないことだ。そのため、中国政府は、去年から、広東省の都市部から離れた沿岸部でも、火葬せずに土葬した者を厳しく取り締まるようになったのだ。

‥‥そんなワケで、ニポンでは火葬が一般化されてから長い年月が経ってるし、遺族は棺を焼く時にも立ち会えるし、お骨を拾うこともできるから、火葬に対して特別の違和感はない。だけど、中国の場合は、たとえ遺族であっても、いっさいの火葬の場に立ち会うことが許されない。棺を火葬場に運んだら、次に会えるのは骨壺の状態なのだ。これは、家族や親族が一同に集まって、もうひとつの世界へと送り出すために土をかけて行く土葬とは、天と地ほどの差がある。「死」ということを「生」と同列に考えてる儒教の思想とは、思いっきり逆行してる形態の葬儀ってことになる。

でも、政府の命令通りに火葬にしないと、取り締まりの対象になってしまう。それで、誰からともなく考えられたのが、亡くなった家族はこれまで通りに土葬にした上で、当局の目をゴマカスために、別の遺体を用意して、ダミーの火葬をするっていう方法だったのだ。そして、そのために登場したのが、見ず知らずの人の遺体を火葬用に販売する人たちってことなのだ。

今回、逮捕されたグループは、ある程度のお金を持ってる個人に販売する場合には、1体を1万元(約15万円)で売ってたんだけど、葬儀屋に売る場合には、1体を2000元から4000元(約3万円~6万円)で卸してたそうだ。殺された人の遺体に対して「卸す」なんて言い方はしたくないんだけど、このグループから遺体を安く買い取った葬儀屋は、自分が見つけたお客に高い値段で売って、その差額を利益としてたんだから、完全に「商売」として行なわれてたってことになる。

これまでに殺された400人以上の人たちは、主に、知的障害者や精神病患者やお年寄りたちだった。つまり、ある日突然いなくなっても、単なる「行方不明」で済むような人であることと、殺害しやすいことを考えて実行されてたことがうかがえる。そして、その殺害方法は、今回のカップルと同様に、背後から近づいての絞殺か、薬物による毒殺に限られてた。これは、ナイフなどで刺し殺してしまうと、遺体に傷がつくために、商品価値がなくなってしまうからだそうだ。

あたしは、このニュースを知って、これも不謹慎な言い方になっちゃっうけど、まるで高級魚を獲る漁師さんのようだと思った。天然の鯛などの高級魚の場合には、網でまとめて獲ると、網の中でお魚同士がぶつかり合って体に傷がついちゃうので、安くしか売れなくなる。そのため、漁獲量が減っても、わざわざ1匹ずつ釣る。中には、ちゃんと釣り上げたものだってことを証明するために、口に掛かってる釣り針を外さずに、釣り針の上のハリスの部分から切って、口に釣り針をつけたまま出荷するケースもあるのだ。

‥‥そんなワケで、これほど酷い大犯罪に対して、「卸す」って言葉を使ったり、漁師さんをイメージしたりするのはホントに不謹慎だと思うけど、あまりにも膨大な被害者の数や、各自が役割分担をして、葬儀屋とも結託して、完全に「商売」としてやってたっていう事実が、まるで別の時代や別の惑星での出来事みたいで、あたしの感覚をマヒさせる。そして、これほどの数の人たちを殺し続けてたのに、1年半も、まったく警察が気づかなかったていう中国のアバウトさも、あたしの感覚をマヒさせる。

たとえば、何ヶ月も前から、内定して捜査をしてて、それで今回の逮捕に至ったっていうのなら分かるけど、今回、たまたま殺害を逃れたカップルからの通報で、犯人を捕まえてみたら、このグループの悪事の全貌が明らかになったっていう流れなんだから、ずっと警察はノーマークだったってことになる。でも、そうだったとしたら、広東省の警察はあまりにも無能だと思う。だって、広東省では、4年前の2004年にも、個人で10人の人を殺して、その遺体を売ってた男が捕まってるのだ。

中国政府は、2008年のオリンピック開催地に名乗りを上げてから、「中国の玄関」である広東省での土葬を厳しく取り締まるようになった。で、この取り締まりは、最初は厳しく行なわれてたんだけど、それからしばらくは緩くなって、2008年のオリンピックが北京に決まってから、また厳しくなったのだ。だから、4年前にこうした犯罪者を逮捕してたのなら、オリンピックが迫った去年から、同様の犯罪者が出て来ることは十分に予見できたハズなのに、400人以上もの人が殺されるまで気づかなかったなんて、まるでフクダちゃん並みの他人ゴトっぷりだ。

それにしても、1年半で400人を殺したってことは、1日に約1人を殺してたってことで、高くても15万円で売ってたんだから、これを9人で割ると、1人の取り分は日給にしてわずか1万6000円だ。葬儀屋に3万円で卸した日なんかは、1人の取り分は日給3000円ちょっとにしかならない。でも、中国では、都市部のサラリーマンでも、平均月収が3万円くらいで、日給にすると1000円程度だし、工場とかで働いてる人はもっと低い。だから、あたしたちニポン人から見たら、「こんな金額で人を殺すのか!」って思うけど、約10倍くらいの貨幣価値になる中国では、マジメに働いてる人たちの半月ぶんものお金が、たった1日で稼げるってことになる。

だけど、ニポンの貨幣価値に直しても、1人あたりわずか3万円から16万円だ。こんな金額のために見ず知らずの人を殺すなんて、あたしにはまったく理解できない感覚だ。それも、捕まったら確実に死刑になる中国でやってるんだから、他人の命だけじゃなく、自分の命までを軽く考えてるとしか思えない。だけど、今回の北京オリンピックを成功させるために、中国政府は、3月から8月までの5ヶ月間に、約400人のチベット人を虐殺した。あたしから見たら、民間人の犯罪グループが私利私欲のために400人を殺したことと、政府がオリンピックのために400人を殺したことに、何の違いもない。なぜなら、「誰かの都合で何の罪もない人が殺された」っていう本質はおんなじだからだ。

‥‥そんなワケで、民間人が1人を殺したら犯罪だけど、政府が100人を殺しても犯罪にはならないのか? タリバンが10人を殺したら「テロ行為」だけど、アメリカ軍が1000人を殺すのは「正義」なのか? あたしは、そうは思わない。アメリカ軍が、イラクやアフガンで殺し続けてる民間人の多くは、子供や女性やお年寄りだ。中国の武装警察が殺したチベット人の中にも、たくさんの子供やお年寄りが含まれてる。これが犯罪でなくて、いったい何だって言うんだろう? あたしには、私利私欲のために知的障害者やお年寄りたちを殺し、その遺体をわずかなお金で売ってた今回の犯罪者たちと、何ひとつ違いが分からない今日この頃なのだ。


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2008.09.04

パキスタン情報機関が伊藤さん拉致を計画か

「パキスタン情報機関が伊藤さん拉致を計画か」(世田谷通信)

アフガニスタンで活動中だったNGO「ペシャワール会」の伊藤和也さんが拉致、殺害された事件で、捜査してるアフガニスタンの情報機関NDSが、日本時間の3日、逮捕した犯行グループのパキスタン人、アディル・シャー容疑者の供述を発表した。シャー容疑者は、現在逃亡中のアフガン人、アフマド容疑者から「パキスタンの情報機関、ISI(三軍統合情報部)から、ペシャワール会の日本人技術者を拉致してくれば100万パキスタンルピー(約143万円)を支払うと言われた」と今回の犯行の話を持ちかけられたと供述している。この供述が真実だとすれば、場あたり的な犯行ではなく、隣国の情報機関による国家的な犯行ということになり、また、初めから「ペシャワール会の日本人技術者」を狙っていたことになるため、日本政府も厳しい対応を迫られるだろう。(2008年9月4日)


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お蕎麦の食べ方

あたしは、お蕎麦(そば)が大好きだ。そして、「お蕎麦が好き」って公言してるくらいなんだから、お蕎麦と言えば、もちろん「せいろ」だ。真冬の凍えるほど寒い日には、温かい「きつねそば」を食べたりもするけど、これはお蕎麦の美味しさを味わうってよりも、体を温めるって意味のほうが大きい。お蕎麦そのものの香りや味を楽しむには、何と言っても「せいろ」しかない。そして、「せいろ」には「もり」と「ざる」があるけど、海苔なんかが乗ってる「ざる」なんて注文したら、その時点で「お蕎麦のことが何も分かってないダサい人」ってことになる。お蕎麦屋さんに入ったら、「もり一枚!」って注文するのが基本中の基本になる。

お蕎麦が運ばれて来て、目の前に置かれたら、まずはお蕎麦だけを何本か食べる。そして、そのお店のお蕎麦の香りと味を確かめて、「どれくらいお汁(つゆ)をつけるか」ってことを決める。お蕎麦の香りが高くて、お蕎麦自体の味がシッカリしてれば、お汁は少ししかつけない。お箸で取ったお蕎麦の、先っちょにチョコっとつけるだけだ。逆に、香りの飛んでるようなお蕎麦なら、真ん中くらいまでタップリとつける。前に来た時はイマイチだったお蕎麦屋さんでも、時季によっては、走り蕎麦や新蕎麦になってることもあるから、いつも行くお店でも、必ず最初にお蕎麦だけを何本か食べて、その日の味を確認する。

最初の2~3口は蕎麦汁だけで食べて、それから、葱(ねぎ)や山葵(わさび)などの薬味を入れる。この時、葱はぜんぶ使うけど、山葵は少しだけ残しておく。そして、お蕎麦を食べ終わって、蕎麦湯が運ばれて来たら、残ったお汁を蕎麦湯で割って、残しておいた山葵を落として、ゆっくりといただく。ビールやお酒は、グラスを飲み乾してから注ぐのがマナーだけど、蕎麦湯の場合は、注ぎ足しをしても構わない。お汁が多めに残ってた場合には、そこに蕎麦湯を注いでも最初は濃いから、少し飲んだら注ぎ足しして、ちょうどいい味に調整して行く今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、どんなお料理にも、食べ方のルールやマナーってもんがある。そして、それぞれのお料理自体も、この食べ方のルールやマナーのほうも、その土地土地の文化だったりする。マクラに書いたのは、江戸の流れをくむ東京のお蕎麦の話であって、おんなじお蕎麦でも、他の地方へ行けば、それぞれの料理法や食べ方のルールやマナーがある。あたしが「せいろこそがお蕎麦」って言ってるのだって、あくまでも東京での話であって、地方によっては、温かい山菜そばが名物のとこだってあるし、お蕎麦を海苔巻きにした「そば寿司」なんてのを売り物にしてるとこもある。

ちなみに、マクラに書いたのは、あたしの食べ方で、東京に住んでても、食べ方は人それぞれだ。最初にお蕎麦の味を確かめない人も多いし、最初から葱や山葵を入れる人もいる。こうした部分は、人それぞれの好みの問題だから、自由にして構わない。東京のお蕎麦の食べ方で、絶対に守らなきゃならないマナーは、たった2点しかない。それは、「お箸の先をお汁につけない」ってことと、「最後の1本まで残さずにいただく」ってことだけだ。

「お箸の先をお汁につけない」ってのは、もちろん、お蕎麦を食べる所作の上でのことだから、最初にお汁の中に山葵を入れて混ぜたりする時には、お箸を入れても構わない。お箸の先をお汁につけちゃいけないのは、あくまでも、お蕎麦を食べ始めてからのことだ。お箸で持ち上げたお蕎麦を蕎麦猪口(そばちょこ)へ持って行き、垂れ下がったお蕎麦の先端からお汁の中へ沈めて行く過程で、最大限のお汁をつけようと思っても、お箸で持ってる部分の「直下まで」ってことなのだ。間違っても、お箸で持ったお蕎麦を蕎麦猪口の中にぜんぶ入れて、お箸でグルグルと混ぜたりしちゃダメってことなのだ。

お蕎麦を食べる上で、これほどみっともないことはない。東京でこんな食べ方をしたら、「私は田舎者です」って顔にマジックで書いてるようなもんだ。みっともなさのレベルで言うと、レストランで、フォークもナイフも使わずに、ハンバーグやステーキを手づかみで食べるのとおんなじくらいだ。だけど、東京の人間は、見ず知らずの人に声をかけてヨケイなことを言ったりしないから、こんなみっともない食べ方をしてる人がいても、チラッと見て、心の中で「どこから来た田舎者だろう?」って思うだけで、完全にスルーしちゃう。

‥‥そんなワケで、ラーメンの「ちぢれ麺」みたいに、お汁がよく絡むような形状の麺と違って、お蕎麦は四角い断面のストレート麺だから、形状的にはお汁が絡みにくい。そのため、お箸で取ったお蕎麦の3分の1とか、半分くらいまでをお汁につけただけじゃ、ノロノロとすすってたら味が足りなくなる。だから、勢い良く「ズズッ!」っと音を立ててすする。勢い良くすすれば、お汁は蕎麦について来る。だから、すするのが上手い人なら、お蕎麦の先っちょにチョコっとお汁をつけただけでも十分だし、すするのが下手な人なら、お箸の直下までタップリとつけないとならない。

だから、濃い味が好きか薄い味が好きかっていう個々の味覚の違いだけじゃなくて、お蕎麦を食べる上でのカッコ良さって点でも、お箸の直下までタップリとお汁をつける人は、お蕎麦のすすり方が下手で、カッコ悪い人ってことになっちゃう。何でかって言うと、江戸っ子はもともと濃い味が好きだから、東京の蕎麦汁は濃くできてる。だから、最高でもお蕎麦の半分くらいまでつければ、すすり方さえ上手ければ十分に濃い味で食べられるからだ。

江戸の文化の流れをくむ東京では、何と言っても「粋(いき)」ってことがカッコ良さのモノサシになってるから、お蕎麦の食べ方が下手な人は「粋じゃない」→「無粋」→「ダサイ」ってことになる。だから、お箸の先をお汁につけずに、お箸の直下までつけて食べてる人は、マナーには反してないけど、ダサイって見られる。あたしの感覚だと、東京で何とかギリギリで「粋」だとされてるのは、お蕎麦の半分くらいまでお汁につけて、「ズズッ!」っとすする人だ。そして、完璧に「粋」だとされるのは、お蕎麦の3分の1程度をお汁につけて、大きすぎす小さすぎずの適度な音を立てて、「ズッ!」っと一瞬ですする人だ。

‥‥そんなワケで、お蕎麦は音を立ててすするのが正式な食べ方なのに、ニポンにやって来た外国人が、ニポンのお蕎麦屋さんに入って来て、音を立ててお蕎麦をすすってるニポン人のことをアカラサマにイヤな顔をして見ることがある。中には、不快そうな顔をして、お店を出て行っちゃう外国人もいる。これには、いつもは外国人に対して好意的なあたしも、サスガに腹が立つ。

欧米では、音を立ててスープを飲むのはマナー違反になる。だから、あたしたちニポン人の多くは、音を立てないようにスープを飲む練習をしたりして、海外へ行った時だけじゃなく、ニポン国内のレストランでも、欧米のマナーに合わせた食べ方をしてる。ナイフとフォークの使い方にしても、複雑なフレンチのマナーにしても、事前に調べたり勉強したりして、そのお料理の国のマナーに合わせるようにしてる。これは、自分が恥をかかないためだけじゃなくて、周りの人たちを不快にさせないための気配りでもある。そして、これは、別に立派なことでも何でもなくて、ごく普通のことだろう。

だから、外国人が、このニポンにやって来て、東京のお蕎麦屋さんにお蕎麦を食べに来るのなら、「お蕎麦は音を立ててすするのが正式な食べ方だってことくらい勉強してから来い!」って思うし、「追いガツオのダシで顔を洗ってから出直して来い!」って思うし、「オトトイ来やがれ!」って思う。百歩譲って、これが、ニューヨークのお蕎麦屋さんだったり、パリのお蕎麦屋さんだったりしたら、まだ理解はできる。だけど、このニポンにやって来て、ガイドブックを見て東京の老舗にお蕎麦屋にやって来るのなら、「これくらいのこと調べてから来い!」って思う。だいたいからして、たとえ「お蕎麦は音を立ててすする」ってことを知らなかったとしても、周りのニポン人がみんな音を立ててすすってる状況から、「これが本場のお蕎麦の食べ方なんだ」ってことくらい推測するのが普通だろう。

朝青龍にくっついて回ってるキャイ~ンの天野みたいな顔した本田医師が、王監督の娘のナントカってのから「音を立ててお蕎麦を食べたから」って理由で婚約を解消されたけど、これにしたってふざけた話だ。確かに、中国人は、音を立てて麺類をすする文化がないから、王監督の娘には不快に感じられたんだろう。だけど、いくら中国人だとは言え、長年ニポンに住んでて、ニポン語もしゃべれるんだから、これくらいの常識、知ってて当然だろう。それなのに、自分の国の文化やマナーを一方的に押しつけて、ニポンの伝統的な食文化のマナーを否定するなんて、とんでもない話だ。

‥‥そんなワケで、何度も例に出して申し訳ないけど、あたしがムカついた「無礼なアシスタント」との会話をもう一度引用する。


「きっこさ~ん、この辺にマクドある?」

「マックなら、駅の反対側にあるわよ。駅の通路を抜けて、すぐ右側のとこよ」

「マック? マックって何やねん? マクドナルドのことはマクドって言うのが普通やん。なんでもかんでもカッコつけて、これだから東京もんは、かないまへんわ」


この会話で、あたしがムカついた何よりの点は、ここが東京だったってことだ。繰り返しになるけど、これが大阪でのことだったら、あたしは別にムカつかなかった。そして、このアシスタントが、東京に上京して生活してるのに、いつまでも関西弁を使い続けてることや、マクドナルドのことを「マクド」って言い続けてることは、お蕎麦を蕎麦猪口の中にぜんぶ入れて、お箸でグルグルとかき混ぜて食べてることとおんなじで、自分が恥をかくだけだから、あたしには関係ないことだ。だけど、最後のセリフは、東京のお蕎麦屋さんで、正しいお蕎麦の食べ方をしてたあたしに、外国人が「音を立てて食事をするなんて下品だぞ!」って文句を言うこととおんなじだから、絶対に許されない。

関西の人たちの意見を聞いて、「あれは大阪人特有のギャグで悪意はなかった」って可能性も出て来たけど、悪意があろうとなかろうと、あたしは激しくムカついたワケだし、あたしじゃなくても、東京人がこれとおんなじことを言われたら、100人が100人ともムカつくだろう。そして、血の気の多い男性だったら、反射的にぶん殴ってるだろう。ようするに、悪意があるとかないとかの問題じゃなくて、自分が東京に来てるのに、「郷に入れば郷に従え」の気持ちが皆無で、大阪にいた時とおんなじ感覚でしゃべってるってことが問題なのだ。大阪ではギャグやシャレとして通用する日常的な言い回しだったとしても、東京じゃほとんどが通用しない。自分じゃ普通の感覚でしゃべってても、相手を不快にさせたり激怒させたりすることがたくさんあるってことだ。

‥‥そんなワケで、「音を立ててお蕎麦をすする」って話に戻すけど、欧米などでスープを飲む時には、スプーンを使う。中華料理のスープを飲む時には、レンゲを使う。チャーハンとかについて来るちっちゃいスープでもレンゲを使って飲むし、中華そばでも、お箸の他にレンゲがついて来る。つまり、欧米にしても中国にしても、スープ類はスプーンやレンゲで飲むっていう文化があるワケだ。

だけど、ニポンの場合は、お味噌汁を飲むのにスプーンやレンゲは使わない。お椀に直接、口をつけて飲む。そして、熱いんだから、ゴクゴクと飲むことはできないから、「冷ます」って意味もあって、すするように飲む。温かいお蕎麦の場合も、スプーンやレンゲは使わずに、お箸だけでいただくから、お汁はどんぶりに口をつけて、すするように飲む。これは、お箸だけでほとんどのものを食べて来たニポンの文化であって、この「すする」っていう食べ方をする国は、世界でも珍しいと思う。

スープのお皿に、直接、口をつけて飲むような習慣がない国の人たちから見れば、あたしたちニポン人が、お味噌汁のお椀を口に持ってって、器から直接飲んでる光景は、軽いカルチャーショックがあると思う。特に、ワカメのお味噌汁だったりしたら、「ズズッ」って音も出ちゃうから、下品で野蛮に見えるかもしれない。これは、あたしたちニポン人が、初めてインド人が手でカレーを食べてるのを見た時に感じるカルチャーショックと同様だと思う。だけど、最初に見た時は驚いても、それがその国の文化であり、正式な食べ方なんだってことを知れば、マネすることはできなかったとしても、せめて否定はしないのが普通だろう。

「日本人って、味噌スープを飲む時に、スプーンも使わずに器に口をつけて動物みたいに飲むんだぜ。やっぱりイエローモンキーは野蛮人だな」って言ったり、「インド人って、スプーンも使わずに、手づかみでカレーを食べるんだぜ。まるで原始人みたいだよ」って言ったりする人がいたら、単なる他国の文化の否定ってだけじゃなくて、その国の人たちには、ケンカを売ってると思われちゃうだろう。「マック? マックって何やねん? マクドナルドのことはマクドって言うのが普通やん。なんでもかんでもカッコつけて、これだから東京もんは、かないまへんわ」ってセリフも、これらとおんなじことなのだ。

‥‥そんなワケで、お椀に口をつけてお味噌汁を飲むあたしたちニポン人の感覚なら、チャーハンについて来るちっちゃいスープは、レンゲなんか使わずに、器から直接に飲みたくなる形状だ。平たいお皿に入った洋食のスープなら、お皿の形状からしてもスプーンで飲むようにできてるけど、チャーハンについて来るスープは、お味噌汁みたいに飲んだほうが飲みやすいと思う。それに、チャーハンを食べてるレンゲでスープを飲むと、スープの中にご飯粒が沈んだりして不愉快になる。だけど、あたしたちが、ちゃんとレンゲを使って飲んでるのは、中国の文化を重んじてるからだ。だから、王監督の娘だって、ニポンのお蕎麦の食べ方に関しては、ニポンの文化を重んじるのが当たり前で、ニポンの食べ物にまで中国の感覚を押しつけるのは間違ってる。だいたいからして、音も立てずに食べたら、お蕎麦の美味しさが半減しちゃうのに、そんなことも分からないのなら、死ぬまで二度とお蕎麦を食べないで欲しいと思う今日この頃なのだ。


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2008.09.03

米国に抗議するアフガンの人々

「米国に抗議するアフガンの人々」(世田谷通信)

9月1日付の現地からの報告によると、アフガニスタン・カブールの東部地域で、米国の率いる多国籍軍が、テロリストグループとは無関係の民間人の住居を夜明け前に襲撃し、居住者の男性と2人の子供を射殺した。うち1人はまだ生後8カ月の乳児であった。これまでにも数多くの民間人を殺されている同地域では、多国籍軍に対する憎悪がさらに高まり、この日も射殺された3人の葬儀に集まった人々が、米国と米国に協力している国々に対して抗議の声を上げていた。インド洋での給油という形で米国に協力している日本に対しても、現地の人々は「無差別殺人軍隊の協力国」という見方を強めている。(2008年9月3日)


「射殺された子供の葬儀で抗議の声を上げる人々」の映像ニュース
http://jp.reuters.com/news/video?videoId=89935


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晋世紀アヴェンゲリオン~三人目の適格者~

西暦2006年、国民の格差拡大による世界的危機、「コイズミインパクト」から復興しつつあった現代に、突如、「アベ」と呼ばれる謎の使徒が襲来する。「アベ」は、その正体も目的も不明だが、オチョボグチから飛び出すさまざまな増税、年金問題、教育法改悪、憲法改悪、非核三原則の無視などで国民に戦いを挑んできた。この謎の敵「アベ」に国民が対抗する唯一の手段が 「汎用人型決戦兵器アヴェンゲリオン」である。政府直属の特務機関「ジミン」の世田谷支部「ニコタマ」によって主人公、碇シンゾを含む3人の少年少女がその操縦者に抜擢された。しかし、碇シンゾは、自分の無能さが招いた「サンイン戦」での歴史的惨敗によって、自らが志願したアヴェンゲリオンのパイロットの座を無責任にも途中で放棄してしまう。そのため、現在は、シンゾの代わりに、国民とのシンクロ率が極めて低い欠陥パイロット、渚ヤスヲが、アヴェンゲリオン四号機を操縦することになったのだ。今、国民の命運を掛けた新たなる戦いの火蓋が切って落とされる。果たして「アベ」の正体とは? 少年たちの、そして国民の運命は?


主題歌 「残酷な自民のセージ」


残酷な~弱者切り捨て~国民よ~奴隷にな~れ~♪


チャンチャンチャチャチャ~ チャチャチャチャチャチャ~チャ♪

チャンチャンチャチャチャ~ チャチャチャチャチャ~チャ~♪


向かい~風が今~支持率を下げても~♪

政権だけを~ただ死守して~大増税しよう~♪

官僚と~癒着して~絞り取ることに夢中で~♪

国民は~まだ知らない~裏で糸引くナンミョ~♪


だけどいつか~気づくでしょう~その背中には~♪

近い未来に~絶望した~自殺者がいること~♪


ナンミョ~の~言いなりになり~定額減税~税金バラ撒き~♪

やることすべて~選挙対策~目先の金で~国民騙せ~♪



第壱拾七話 「三人目の適格者」


第3新東京市に、突如現れた第13使徒「オオタノースイ」は、強力な磁力装置で、国民ひとりひとりの税金を吸い取り始めた。迎撃に向かったアヴェンゲリオン四号機をも巨大な体で包み込み、パイロットの渚ヤスヲごと体内に取り込もうとした。危機一髪のところで、援護の零号機と弐号機に助けられたヤスヲだったが、四号機はほとんどのエネルギーを吸い取られてしまった。アヴェンゲリオンの機体やエネルギーも国民の税金でまかなわれているのだから、「オオタノースイ」は莫大な税金を吸い取ったということになる。

つまり、今回の戦いは、使徒を殲滅することには成功したが、国家国民に対して大きな損害を与えてしまったということになる。そのため、ヤスヲと、ヤスヲの司令官である葛城アキエ三佐の2人は、「ジミン」の本部に呼び出されてしまった。しかし、本部に向かったのは、アキエ1人であった。


ナベツネ 「今回の使徒、オオタノースイに取り込まれそうになった四号機パイロットは、直接尋問を拒否したそうだな、葛城三佐」

アキエ 「はい、彼の情緒は大変不安定です。今ここに立つことが良策とは思えません」

ナベツネ 「では聞こう、代理人葛城三佐。先の問題だが、アベがわれわれ人類にコンタクトを試みたのではないのかね?」

アキエ 「パイロットの報告からは、それを感じ取れません。イレギュラーな事件だと推定されます」

ナベツネ 「彼の記憶が正しいとすればな」

アキエ 「記憶の外的操作は認められませんが‥‥」

ナベツネ 「アヴェのACレコーダーは作動していなかった。確認はとれまい」

モリ 「アベは国民の精神、心に興味を持ったのかね?」

アキエ 「その返答はできかねます。果たしてアベに心の概念があるのか、国民の思考が理解できるのかは、まったく不明ですから」

モリ 「今回の戦闘では、アベが国民の税金を体内に取り込んだという新たな要素がある。これが予測されうる第13使徒以降とリンクする可能性は?」

アキエ 「これまでのパターンから、アベ同士の組織的なつながりは否定されます」

ナベツネ 「さよう、単独行動であることは明らかだ。これまではな‥‥」

アキエ 「それは、どういうことなのでしょうか?」

ナベツネ 「君からの質問は許されない」

アキエ 「はい」

ナベツネ 「以上だ。下がりたまえ」

アキエ 「はい」


―― 退室するアキエ。


ナベツネ 「どう思うかね? モリ君」

モリ 「アベは知恵を身につけ始めています。残された時間は‥‥」

ナベツネ 「後わずか‥‥と言うことか」


一方、世田谷支部「ニコタマ」では、第13使徒「オオタノースイ」との情けない戦いで、完全に国民からサジを投げられてしまったヤスヲが、エントリープラグに入ってシンクロ率の計測を続けていた。ヤスヲの四号機は修理中のため、逃げだしてしまったシンゾの初号機を使っていた。


伊吹マヤ 「エントリー、スタートしました」

オペレータ 「LCL電化}

マヤ 「第一次接続開始」

赤木ユリコ 「どう? ヤスヲ君、初号機のエントリープラグは」

ヤスヲ 「な、なんだか‥‥変な気分です‥‥」

マヤ 「違和感があるのかしら?」

ヤスヲ 「いえ‥‥ただ、シンゾ君の匂いがする‥‥」

惣流アスカ 「何が匂いよ!変態じゃないの?」

マヤ 「データ受信、再確認。パターングリーン」

オペレータ 「主電源、接続完了。各拘束具、問題なし」

ユリコ 「了解。では相互間テスト、セカンドステージへ移行」

マヤ 「初号機、第2次コンタクトに入ります」


―― その日の夜、アキエが戻って来た。


アキエ 「どう? ヤスヲ君の状況は」

ユリコ 「やはりダメだったわ。国民の意識とのシンクロ率は5%にも達しないの」

アキエ 「前回までは、20%前後の数値は出てたわよね?」

ユリコ 「ええ、それでも他のパイロットたちよりは遥かに低かったけど、今回のこの数字はあまりにも‥‥」

アキエ 「もう国民から完全に見放された、ということ?」

ユリコ 「どうやら、そのようね‥‥本人も自覚していたようで、さっき、荷物をまとめて出て行ったわ」

アキエ 「ふうっ‥‥仕方ないわね。そうなると、また次のパイロットを探さなくちゃね」

ユリコ 「シンゾ君とヤスヲ君に次ぐ三人目の適格者は、すでにモリ司令が見つけ出しているわ」

アキエ 「ええ?」

ユリコ 「ヤスヲ君のクラスメートのタロウ君よ」

アキエ 「え? あの劣等生の麻生タロウ君?」


モリ 「ああ、そうだ」

アキエ 「あっ!モリ司令!お戻りになったのですか?」

モリ 「ああ‥‥それにしても、ナベツネの爺さんにはまいったよ。あの爺さんのバックには、例のカルト教団や経団連もついているから、アヴェのパイロットの選択にも、自分たちの利権を守るために口を出して来る」

アキエ 「それで司令、次のパイロットが麻生タロウ君というのは‥‥」

モリ 「ああ、そうだ。あの爺さんからの指示なのだから、バックのカルト教団や経団連の意向なんだろう」

ユリコ 「やはり、そうでしたか‥‥」

モリ 「それだけじゃないんだ赤木君。実は、君にもパイロットの選抜に名乗り出るようにとの指示があったのだ」

ユリコ 「ええっ!?」

モリ 「莫大な税金を投入してスタートしたアヴェンゲリオン計画だったが、最初のパイロットであるシンゾ君は、期待していた国民たちに情けない姿を晒し続け、最後にはパイロットの座を丸投げして逃げ出してしまった。そして、次のヤスヲ君も、あまりの無能さで国民の信頼をまったく得ることができず、国民とのシンクロ率が低迷したまま、とうとう嫌になってパイロットの座を丸投げしてしまった」

ユリコ 「はい‥‥」

モリ 「この2人が醜態を晒し続けたことによって、国民は、アヴェンゲリオン計画だけでなく、われわれの組織自体に信頼を失っているのだよ。だから、今後どんなに優秀なパイロットを探し出して来ても、国民は納得しないだろうし、当然、シンクロ率も期待できない」

ユリコ 「‥‥‥‥」

モリ 「国民とのシンクロ率が上がらなければ、アヴェを思い通りに動かすことができない。アヴェが思い通りに動かなければ、われわれの『フトコロ補完計画』も遂行できない」

ユリコ 「そのために、タロウ君を?」

モリ 「そうだ。この最悪な状況を何とか打破するために、ナベツネの爺さんは、知能は低くても父親が財界に太いパイプを持っているタロウ君を選んだのだ」

ユリコ 「でも、私までパイロットの選抜に出ろと言うのは?」

モリ 「君はデキレースのためのアテ馬だよ。国民に何も説明せずにタロウ君を次期パイロットに決めても、かつての信頼を取り戻すことはできない。そこで、女性である君にもパイロットに立候補してもらい、今度のパイロットの選抜を華々しく行ない、国民にもう一度われわれの存在や必要性をアピールするという作戦なんだ」

ユリコ 「それでは、また国民を騙すことに‥‥」

モリ 「何を言っているんだ赤木君。われわれジミンの『フトコロ補完計画』自体が、架空の敵であるアベから国民を守るというシナリオを作ってバカな国民を騙し、防衛費という名目で多額の税金を巻き上げ、この国の上層部の者たちだけが潤うというものなのだから、今さら騙すも何もないだろう」

ユリコ 「でも、それではあまりにも国民が‥‥」

モリ 「赤木君、この世の中は、99%の『搾取される側の人間』と、1%の『搾取する側の人間』でできているのだよ」

ユリコ 「‥‥‥‥」

モリ 「そして、君も私も、この1%の側の人間なのだ。今の裕福な生活を手放したくなければ、黙って上からの指示に従っていればよいのだ」

ユリコ 「でも‥‥」

モリ 「君はまだ分からないのかね? ATフィールドの意味が!」

ユリコ 「え? もしかすると、ATフィールドのATとは、麻生‥‥タロウ?」

モリ 「その通りだ」

ユリコ 「‥‥はい、分かりました。指示に従います」


こうして、アヴェンゲリオンのパイロットの座には、任務を丸投げして逃げ出したヤスヲの代わりに、劣等生のタロウが座ることになった。そして、本来ならば莫大な税金をムダ遣いして国民に迷惑をかけるこの交代劇に、女性であるユリコを参加させて華々しいデキレースを行ない、組織の宣伝に利用することになった。これも、組織の裏で糸を引く、例のカルト教団と経団連の書いたシナリオなのだが、すべてはモリ司令の言う「1%の側の人間たち」の演出であり、それに騙されるのが、残りの99%の国民たちなのである。つまり、自分たちが騙されていることに気づいていない国民がいる限り、アベという使徒は、次々とこの国を攻撃して来るのだ。永久に‥‥。

【完】


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2008.09.02

アルバイト感覚の総理たち

080901_2136
前回のアベシンゾーに続いて、今度はフクダちゃんが、今日、政権を途中でホッポリ投げちゃった。それも、鳴り物入りで内閣改造を行なってから、まだ1ヶ月しか経ってない。つまり、あの内閣改造に使われた莫大な税金は、ドブに捨てられたってことだ。結局、どこまでも無責任なオッペケペーから、何から何まで他人ゴトのプップクプーにバトンタッチしたお粗末内閣は、わずか1年しか持たなかったってワケだ。

で、今日の辞任会見だけど、いつもの通りのスットボケた顔で登場したフクダちゃんは、開口一番に、前任のアベシンゾーが問題を山積したまま急に辞めちゃったから、それを引き継いだ自分は、最初から苦難のスタートだったってことを恨みがましくしゃべり続けた。そして、その次には、とにかく、「民主党のセイだ」「民主党のセイだ」ってことを言い続けてて、何だかヒガミオヤジの愚痴を聞いてるみたいだった。一部を抜粋してみると、こんな感じだ。


「先の国会では、民主党が審議拒否や審議の引き延ばしを図ってばかりいたので、決めるべき法案がなかなか決まらずに、国会に空白が生じてしまいました。今度ひらかれる国会では、このようなことは決して起こってはならないこと。そのためには、体制を整えた上で国会に臨むべきであり、国民の生活のことを考えたら、ここで政治の駆け引きなどせずに、この際、新しい布陣のもとに政策の実現を図って行くべきだと判断をし、私は辞任の決心をしました」‥‥って感じの今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、莫大な税金を使って内閣改造をしてから、何もしないで政権をホッポリ投げちゃう無責任オヤジのぶんざいで、こともあろうに辞任の原因を民主党のセイにするなんて、トンチンカンとはこのことだ。アベシンゾーも辞任の理由を「小沢代表が会ってくれないから」なんて幼稚園児みたいなことを抜かしてたけど、自分の無能さを人のセイにするのってホントに見苦しい。だって、次から次へと自民党が出して来る「国民を苦しめるための法案」に対して、何とか成立を阻止するためにがんばってたのが、民主党を始めとした野党だったのに。民主党が審議拒否や審議の引き延ばしをしなかったら、今ごろは、すでに消費税も上がってただろうし、すでにインド洋の給油も無条件で延長されてと思う。

何でも他人ゴト、何でも他人のセイにするのが大好きなフクダちゃんは、他にも、「とにかく民主党は法案を成立させまいとしてばかり」とか、「民主党の小沢代表は聞く耳持たず」とか、「とにかく野党は解散解散と煽るばかり」とか、最初から最後まで愚痴のオンパレードだった。そして、最後の質問で、どっかの記者が、「福田総理は国民から何でも他人ゴトのようだと見られているようですし、今回の突然の辞任も他人ゴトのように見えますが」って言ったら、フクダちゃん、とうとうキレちゃった。


「あなたは他人ゴトのようにと言ったけどね、私は自分を客観的に見ることができるんです! あなたと違うんです!」


まるで小学生の「売り言葉に買い言葉」みたいだったから、あたしは爆笑しちゃったよ。それにしても、これで太田誠一農水相の数々の疑惑がウヤムヤにされちゃうのかと思うと、納税者としてはたまんないよね。伊吹文明の事務所費問題だって、アベシンゾーが辞任してウヤムヤにしたのに、おんなじパターンだよ、これ。

どっちにしても、定額減税から国会の開催日に至るまで、すべてナンミョーの言いなりになってた最近のフクダちゃんを見てたら、「そろそろかな?」って思ってたけど、もしかしたら、今回の辞任だって、ナンミョーからの指示かもしれない。だいたいからして、世界をマタにかけて悪事を働いてる国際的なカルト教団なんかと手を組まなきゃ政権が維持できないなんて、すでにこの時点で自民党は終わってんだから、アベでもフクダでもアソウでも、どのバカが出て来ても一緒だよ。

とにかく、国民は、1日でも早く解散総選挙をやって欲しいワケで、棺桶に片足を突っ込んでる自民党のジタバタした時間稼ぎなんか見たくもない。これこそが、フクダちゃんが辞任会見で何度も何度も繰り返してた「国会の空白」なのに、アベシンゾーにしてもフクダちゃんにしても、何でこんなに「総理大臣」てものを軽く考えてんだろう? なんか、時給850円でやってるアルバイトみたいな感覚なのかな? 特に、今回のフクダちゃんなんか、最初っから「場つなぎ」のアルバイト感覚で就任したみたいだったしね。

参院選で歴史的惨敗をした時に、すべての結果が出る前に勝手に続投を表明しちゃって全国民を呆れ返らせた上に、そこまでしてしがみついた総理のイスをアッと言う間にホッポリ投げちゃったアベシンゾーと、就任以来、ずっと国民の声を無視し続けて来て、あまりにもKYな内閣改造をしても読売新聞のインチキ世論調査の支持率しか上がらなかったと思ったら、その1ヶ月後に、突然、総理のイスをホッポリ投げちゃったフクダちゃん。どっちにしても、「国民のため」だなんて、1ミクロンも思ってない大ウソを口にして、「選挙のため」に辞任する腰抜けオヤジには、トットと地球から退場してもらいたいもんだ。

‥‥そんなワケで、どうして自民党って、これほどまでに頭の中がカラッポで、無責任なペテン師しか出て来ないんだろう。そして、次のフロッピー麻生なんて、過去の数々のトンデモ発言を見れば分かるように、アベシンゾーやフクダちゃんにも劣るほど知能の低い本物の大バカなんだから、この体制で総選挙になれば、完全に与野党逆転は間違いないだろう。だからこそ、自民党は、ナンミョーにさえも見捨てられたんだと思うけど、長年ずっと国民を騙して搾取し続けて来たんだから、それこそ、もう「年貢の納め時」なんだと思う。今まで、あたしたちから巻き上げた税金を好き放題にバラ撒いて来たんだから、今度はその自民党のほうに、国民に対して年貢を納めてもらわなくちゃね‥‥なんて思う今日この頃なのだ。


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2008.09.01

緊急アンケートです!

【福田総理の突然の辞任は無責任か?】

1.無責任だと思う
2.無責任だとは思わない
3.どちらとも言えない


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福田首相が辞任へ

「福田首相が辞任へ」(世田谷通信)

福田康夫首相が、9月1日、総理大臣を辞任する意向を固めたと発表した。今夜9時30分より、総理官邸で辞任の会見をひらく模様。(2008年9月1日)


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猫まみれゲーム

根強いファンが多いので、「猫まみれゲーム」を再掲しま~す♪



おんなじ猫のマスが2個以上つながっていれば、そのマスをクリックで消すことができます。

目標は「全消し」ですが、高得点を狙うためには、ヤミクモに消して行くのではなく、10個よりも11個、11個よりも12個と、1マスでも多くを一気に消したほうが、グッと得点が高くなります。

だから、なるべく1個でも多くマトメて消せるような形にもって行くのが、高得点を出すポイントです。


【きっこの裏ワザ】

「リセット」をクリックすると、新しい画面がランダムに出ますので、どれか1種類の猫だけが多い画面を選択します。
すべての種類の猫が「30台~40台」の画面よりも、「赤い背景の黒猫」だけが「58」とか「60」とかの画面を選択したほうが、そのマスを集めてマトメて消しやすいのです。
このように、どれか1種類の猫だけが多い画面を選択した上に、その猫のマスの配置も確認してからスタートすれば、何も考えずにスタートするよりも、遥かに高得点を出すことができます。


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夏休みの宿題

今日は、8月の最後の日の上に、ちょうど日曜日だったから、「ちびまる子ちゃん」のまる子も、「サザエさん」のカツオも、恒礼の「夏休みの宿題をやってなくて慌てまくる」っていうお話のような気がする。「ような気がする」ってのは、この日記をアップしたのは日曜日の夜だけど、書いてるのは日曜日の早朝なので、「ちびまる子ちゃん」も「サザエさん」も、まだ放送してないからだ‥‥ってなワケで、大人のあたし的には、子供たちは夏休みがあってウラヤマシーけど、宿題があるのがカワイソーだと思う。

 

だって、「休み」と言いながら「宿題」を出すなんて、サラリーマンが金曜日までに終わらなかったお仕事を自宅に持ち帰って、土日のお休みを潰して「自宅残業」してるのとおんなじだからだ。山盛りの宿題を出すのなら、「夏休み」なんて名前じゃなくて、「夏期自宅学習期間」とかって名前にすべきだと思う。

 

それにしても、せっかくの夏休みに宿題を出すなんて、どうしてこんなにも無粋でKYなシステムなんかを続けてるんだろう? たとえば、作文でも絵でも工作でも自由研究でも何でもいいから、「夏休みの思い出をひとつ作って来なさい」って宿題なら分かるけど、算数のドリルだの漢字の書き取りだのなんて、完全に「自宅残業」じゃん。

 

あたしはホントにイヤだったし、まる子もカツオも毎年毎年、半永久的に苦労してるし、今の子供たちだっておんなじだろう。あたしは、ふだんからいっぱい宿題をやらされてんだから、夏休みくらいは「休ませて欲しい」って思ってた。中学生になれば、それなりに勉強も難しくなって来るし、それに合わせて夏休みの宿題も必要かもしれないけど、長い人生の中で一番遊びたい小学生の時に、夏休みにまで算数や漢字の勉強を強要するなんて、あまりにもバカげてると思う今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?

 

 

‥‥そんなワケで、小学校の時の夏休みの宿題って、やってもやっても次のページがある計算ドリルとか、何度も何度もおんなじ漢字を書かなきゃならない漢字帳とか、あたしには単なる苦痛でしかなかった。1ページ終わるたびに残りのページ数を数えて、「あと23ページもある‥‥」って思って、ため息をついて、また続きを始めてた。今、思うと、小学生に「ため息をつかせる」なんて、ホントに夏休みの宿題って罪なヤツだと思う。

 

読書感想文にしたって、先生が決めた本の中から選ばなきゃならなかったから、どれもぜんぜん興味が持てなかったあたしにとっては、やっぱり苦痛でしかなかった。本を読むのが大好きだったあたしには、他に読みたい本がいっぱいあったのに、まずは読みたくない本を読んで、感想文を書いてからじゃないと、読みたい本を読むこともできなくて、それが辛かった。

 

目の前に、おばあちゃんに買ってもらった「ずっと前から読みたかった本」が置いてあって、今は学校に行かなくてもいい「夏休み」だってのに、それを読むことができない。何でかって言うと、おばあちゃんに、「宿題の読書感想文が終わってから読む」って約束をして買ってもらったからだ。約束は約束だから、あたしはキチンと守ったけど、まるで犬が「お預け」を食らってるみたいな気分で、すごく切なかった。

 

他にも、ピアニカの練習もしなきゃなんなくて、これまた切なかった。計算ドリルや漢字の書き取りなら、それこそカツオみたく、夏休み最後の数日間で何とかすることもできるけど、ピアニカの練習だけは、毎日コツコツと続けないと、課題曲を演奏できるようにはならないからだ。今なら、オーガスタス・パブロにでもなったつもりで、ルーズなレゲエでも吹きながら踊っちゃうとこだけど、読みたい本やマンガ、観たいテレビがマウンテンな夏休みに、やりたくもない曲の練習をしなきゃなんないなんて、ホントに切なかった。

 

‥‥そんなワケで、夏休みの宿題がイヤでイヤでジンジャエールだった子供のころのあたしだけど、何もすべての夏休みの宿題がイヤだったワケじゃない。朝顔を育てて、夏休み中の登校日に持ってって、誰の朝顔が良く育ってるか見せっこしたのとか、そうした宿題は楽しかった。絵は苦手だったけど、工作はワリと得意だったから、工作の宿題は楽しかった。めんどくさい絵日記にしても、父さんが海へ連れてってくれた日のことを書く時だけは、すごく楽しかった。

 

だけど、これはあたしの感覚だから、中には、朝顔の観察をイヤだと思う子供もいるかもしれないし、計算ドリルが好きな子供もいるかもしれない。いつも言ってるように、人の感性は人それぞれだし、親の感性も親それぞれだから、世の中には、夏休み中も勉強したいガリ勉くんもいるだろうし、嫌がる子供にムリヤリに勉強させることを生き甲斐にしてる親もいるだろう。

 

だから、あたしは、夏休みが始まる前に、すべての宿題を教壇の前に並べて、「自分のやりたいものだけを持って帰りなさい」ってことにするのが、一番いいと思う。そうすれば、それぞれの子供が、自分の好きなもの、自分の得意とするもの、自分の興味のあるものを選択することになるし、それぞれの子供の個性を伸ばすことにもつながると思う。ま、あたしの場合は、もう一度小学校に行くことはないから、所詮は他人ゴトなんだけど、自分がイヤでイヤで苦しんだことが、まったく改善されずに、今も当たり前のことのように連綿と受け継がれてるのかと思うと、アカの他人の子供たちのこととは言え、気の毒になって来る。

 

‥‥そんなワケで、こんなあたしにも、夏休みの宿題での「いい思い出」もある。小学3年生の時の夏休みの宿題で作った「オオモンハタの貯金箱」で、校長先生から金賞をもらったのだ。ミカンの缶詰の空き缶を使って、その周りに紙粘土をペタペタとつけて行って、お魚の形にした。お魚って言っても、横向きじゃなくて、立ち上がってるみたいな形で、大きな口を開けてて、そこに空き缶の底があって、お金を入れる切り込みがある。当時のあたしは、とにかくハタが好きで、水族館に行くとハタのいる水槽の前から動かなかった。それで、ハタの中でも一番好きだった「オオモンハタ」にしたってワケだ。

 

ヒレも難しかったし、エラも難しかったけど、大好きなオオモンハタだから、一生懸命に作った。そして、形が出来上がって、完全に乾いてから、絵の具で色を塗ったんだけど、これがまた大変だった。オオモンハタは、全身に細かい模様があるから、それを描くのが大変なのだ。丸いドットなら簡単に描けると思うんだけど、オオモンハタの模様は、「アミメキリン」に似た感じで、四角形とか五角形とか六角形の模様が、タイル画みたいな感じに並んでるのだ。

 

ソックリな模様のホウセキハタと違って、オオモンハタには尾ビレの先に白いフチ取りがあるから、そうしたとこまでキチンと描いた。それで、ぜんぶ塗り終わってから、全体に透明なニスを塗って、乾かして、もう一度ニスを塗って、やっと完成した。何度も水族館へ観に行ってたお気に入りのオオモンハタだったから、図鑑も見ないで、記憶力だけで作ったのに、我ながらホレボレするほどの出来栄えだった。だから、早くクラスのみんなや先生に見せたくて、2学期の最初の日は、空き箱に入れて、ウキウキしながら学校へ向かったことを覚えてる。

 

小学3年生って言うと、絵でも粘土細工でも、単なる「お魚」って感じの場合が多いから、特定の魚種を精密に作ったあたしは、すごくホメられて、クラスメートからも感心された。中には「親に作ってもらったんだろ?」なんて言うヤツもいたけど、校長先生から金賞をもらって、しばらく教室の後ろに飾ってあった。それで、金賞をもらったことを言ったら、母さんもおばあちゃんもすごく喜んでくれたから、お家に持って帰って来てから、おばあちゃんにプレゼントした。何でかって言うと、日曜日も働いてた母さんの代わりに、あたしのことを水族館に連れてってくれるのは、いつもおばあちゃんだったからだ。おばあちゃんは、すごく喜んでくれて、亡くなるまで大切に飾っててくれた。

 

この貯金箱、作った当時は、金賞をもらったこともあって、「本物ソックリにできた」って思ってたんだけど、中学生や高校生になってから見たら、やっぱり小学3年生なりのレベルで、マンガのお魚みたいだった。作った当時は、今の海洋堂のフィギュアくらいの完成度だと思ってたのに、やっぱり、子供の目なんだね。さらには、子供なりの感覚で、「お金を出す時には壊せばいい」なんて考えて、お金を出すとこを作らなかった。中の空き缶は、底の部分が上になってて、伏せた形になってる。だから、テーブルに置いた時の接地面は、中の空き缶の口が開いてるとこを紙粘土だけで塞いである。それで、お金を出す時には、底の部分をトンカチで壊せばいいって考えたのだ。

 

で、このオオモンハタの貯金箱がどうなったのかって言うと、今も壊されないまま、母さんが持ってる。母さんのお部屋のテレビの横のガラス戸の棚の中に、コケシとかと一緒に飾ってある。そして、中には、おばあちゃんが入れたお金も、そのあとに母さんが入れたお金も、そのまま貯まってる。だから、母さんにとっては、娘のあたしが子供の時に作った貯金箱ってだけじゃなくて、自分の母親であるおばあちゃんの思い出でもあるんだろう。そして、あたしはあたしで、母さんのとこに行って、この貯金箱を見るたびに、当時のことを思い出す。

 

‥‥そんなワケで、ナニゲない子供の発想で作った「夏休みの宿題」だったけど、おばあちゃんは亡くなるまで大切にしてくれたし、今も母さんが大切にしてくれてるし、オオモンハタの模様が色褪せて来たぶん、25年間のいろんな思い出が染み込んでる。今は、市販の工作のキットを説明書通りに組み立てて、それをそのまま学校へ持ってく子供も多いみたいだけど、「夏休みの宿題」も「夏休みの思い出」のひとつだってことが、親も子供も先生までもが分かってないなんて、これまた夏の終わりに切なくなってきちゃう今日この頃なのだ。

 

 

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