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2008.09.23

小沢一郎がダメなワケ

今世紀最低の無責任男のアベシンゾーに引き続き、今世紀最低の他人ゴト男のフクダちゃんまでもが、たった1年で政権をホッポリ投げたって言うのに、こんな無能どもを2連続で総理大臣にかつぎ上げた自民党の議員たちは、誰1人、国民に謝罪しなかった。そして、まるでフクダちゃんの政権放棄をゴマカスかのように、ドンチャン騒ぎの総裁選デキレースを始めちゃった。自民党の総裁選なんだから、あたしたち国民には投票権がないのに、連日テレビに出まくり、地方都市を遊説してまわった。自民党の総裁選の地方遊説って、去年のフクダちゃんの時はたった4ヶ所、オトトシのアベシンゾーの時もたった5ヶ所だったのに、今回は全国17ヶ所を飛びまわる異常ぶりだ。

もちろん、これは、全国民のシラケ具合を見れば分かるように、最初っからフロッピー麻生に決まってた総裁選なんかのためじゃなくて、そのあとの衆院選のための宣伝活動であって、完全に公職選挙法に抵触してる不正行為だ。何しろ、電球みたいな形の頭から親の七光を撒き散らしてる石原のバカなんて、選挙カーの上で、思いっきり「このたび『衆院選』に立候補いたしました石原伸晃です!」って叫んでたもんね(笑)

だけど、国民のほうはと言えば、広がり続ける汚染米問題だの、豪雨による各地の大被害だの、社保庁による組織的な年金改ざん問題だの、リーマンなんとかの破綻だので、自民党の自作自演の茶番劇なんかにゃ付き合ってるヒマなんかない。それどころか、こんなに大変な問題がマウンテンな時に、フクダちゃんの政権放棄と総裁選デキレースとで国会を空転させてる自民党に対して、国民の怒りはトックに頂点に達しちゃってると思う今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、昨日の日曜日、テレビ朝日の「サンデープロジェクト」で、いつものように例の自民党の広報担当の司会者が、必死になって総裁選デキレースをネタにして自民党の宣伝をしてたけど、そのあとの「サンデースクランブル」では、コメンテーターの黒鉄ヒロシが、的を射たことを言ってた。録画したVを巻き戻して書いてるワケじゃなくて、車の中のテレビで観てただけだから、一字一句この通りに言ってたワケじゃないけど、趣旨としてはこんな感じだ。


「それにしても、自民党ももったいないことをしたよね。せっかく総裁選の時に汚染米問題やリーマンの破綻が起こったんだから、結果が分かってて国民がシラケてるデキレースなんかパッとやめちゃって、すぐにこれらの問題に党をあげて対応すれば良かったのに。そうすれば、国民は自民党を見直して、支持率も大きく上昇したはずだよ」


あたしは、ホントにその通りだと思った。だけど、自民党総裁選の1人の候補者と4人のピエロは、今、国民が困ってることや不安に思ってることなんか完全に無視して、最初に作られたシナリオ通りの演技を最後まで続けてくれた。そのオカゲで、自民党の専属広報テレビ局であるフジテレビの世論調査でさえも、自民党の支持率が24%で、民主党の支持率が29%だって結果が出ちゃった。フジテレビですら、こんな数字なんだから、偏向的な誘導設問をしない第三者機関が調査すれば、この支持率の差は遥かに大きいだろう。これはもちろん、バカげた総裁選のドンチャン騒ぎによって、国民の自民党離れが加速したからだ。

それにしても、何よりも呆れ返るのが、こんなバカバカしい自民党の宣伝のために、各メディアがこぞって公共の電波や紙面を私物化したことだよね。サスガ、電通がバックについてる政党はやることがハデだけど、それが逆に支持率を下げることになっちゃったんだから、お気の毒としか言いようがない。

とにかく、今回の自民党総裁選によるメディアジャックが、完全に衆院選に向けた宣伝だってことは、NHKの職員が断言してるくらいだからね。もう、ネット上ではアチコチで話題になってるけど、内野光子さんて人が、NHKの7時のニュースを見てたら、1時間のうち45分も総裁選の5人の候補者に好き勝手にしゃべらせてて、視聴者が知りたいと思ってる汚染米問題なんかは、天気予報と一緒に残りの時間に詰め込まれて、ほとんど報じられなかった。それで、頭に来た内野さんは、NHKの視聴者センターに電話をして、責任者に対して、「総裁選のニュースをあれほどまでに長く丁寧に流す目的は何ですか?」って聞いてみたそうだ。そしたら、その責任者は、こう言ったそうだ。


「はいはいはい、そんなことはっきりしてますよ、そんなことも分からないですか。わははは‥‥。自民党のコマーシャルですよ」


詳しいやりとりは、「内野光子さんのブログ」を読んでもらうとして、この話は、アッと言う間にネット上に広まっちゃった。そして、この電話に出た職員の上司が、直接、職員本人に聞き取り調査をしたところ、確かに内野さんがブログに書いてるような言動をしたってことが分かったので、NHKの責任者が内野さんのとこに謝罪に行くってことにまで発展しちゃったのだ。つまりは、放送時間の大半を自民党の総裁選に振り分けてたNHKの職員自体が、その放送を「自民党のコマーシャル」だって認識してたワケで、国民から徴収した受信料で、特定政党の宣伝を垂れ流してたワケだ。そして、NHKが「自民党のコマーシャル」だったってことを認めたんだから、民放も完全に「報道」じゃなくて「自民党のコマーシャル」として放送してたんだろう。

‥‥そんなワケで、ここまで酷い自民党に対して、それでも支持率で大差をつけられない民主党は、いったい何がいけないんだろう? 2人も続けて総理大臣が政権を丸投げして、今年の3月までにすべて解決するって公約にもあげた年金問題は、未だに何ひとつ解決されてないばかりか、組織ぐるみの不正が新たに露見する始末。自民党が情報をすべて公開して、民主党の長妻議員に担当させてたら、少なくとも半分くらいまでは解決してたハズなのに、官僚のあやつり人形でしかない自民党なんかにやらせてるから、いつまで経っても解決しない。

他にも、農水大臣のデタラメぶりしかり、フロッピー麻生の暴言しかり、次から次へと問題を起こし続けてる自民党なんだから、普通に考えたら、自民党の支持率が10%で、民主党の支持率が60%くらいでもおかしくない。それなのに、これほど最低最悪な自民党に対して、どうして民主党はいつまでも僅差しかつけられないんだろう?

街の声として、よく聞くのは、「自民党には不満があるが、民主党には不安がある」とか、「一度くらい民主党にやらせてみてもいいとは思うが、やはり不安がある」とかって意見だ。ようするに、「自民党は最悪だ」って思ってる国民はいっぱいいるのに、それでも「民主党よりはマシだろう」って思ってるワケで、その理由が「民主党じゃ不安だ」ってワケだ。だけど、こうした意見が多いのは、当然だろう。何でかって言うと、それは、小沢一郎に原因があるからだ。

あたしは、ずっと前から思ってたんだけど、小沢一郎って、自分の言葉で話さない。どんな時でも、原稿を棒読みするだけだ。それも、小学生が作文を読んでるみたいな調子で、読み方に抑揚がないから感情が伝わって来ない。実際には熱意を持ってたとしても、それが聴衆には伝わって来ないのだ。

昨日の日曜日、民主党は、都内のホテルで臨時党大会をひらいて、小沢一郎が3期目の所信表明演説をした。演説の内容は、「この一戦に政治生命を懸ける。精神的にも肉体的にも最後の一戦だ」「今こそ日本を変える時だ。日本を変えるラストチャンスと言っても過言でない」って、なかなか気合いの入ったことを言ってたけど、それが、1~2秒おきに手元の原稿に目を落として、ほとんど前を向かずに、抑揚のない棒読みを続けてるだけだったから、いつもとおんなじに熱意が伝わって来なかった。

たとえば、「この一戦に政治生命を懸ける。精神的にも肉体的にも最後の一戦だ」っていう、わずか10秒にも満たないこれっぽっちの言葉でも、この間に4~5回も原稿に目を落とした挙句、言い終わってからもずっと下を向いてる始末。これくらいのセリフ、どうして暗記して正面を向いて言えないのか。これは、リーダーを目指す者として、激しくマイナスだ。

逆に言えば、どんなに最悪な人間でも、演説さえうまければ選挙に勝てるってことだ。コイズミが演説する時は、どんな時でも原稿なんか読まなかった。顔を上げたまま、単純明快なフレーズを繰り返すだけだった。コイズミは、どんなにトンチンカンなことでも、正面を向いて自分の言葉として叫び続けたから、バカな国民たちは、コイズミのしゃべってる内容じゃなくて、その勇猛果敢な姿にこそ、リーダーとしての資質を感じて、ウッカリと支持しちゃったのだ。だからこそ、国の宝であるお年寄りたちを切り捨てる「うば捨て山制度」を作った元凶だってのに、未だにコイズミなんかを支持してるオッペケペーもいるほどなのだ。

‥‥そんなワケで、今は、このニポンが、かつて経験したこともないほどの経済的危機に立たされてる。それはもちろん、あたしたち国民が、コイズミっていう間違ったリーダーを選択したことによる、虚構の「いざなみ景気」の返り血を浴び始めたからだ。経済だけじゃなくて、食の安全の崩壊による日常的な不安から、年金制度の崩壊による老後の不安まで、すべてコイズミ改革の負の遺産によって、あたしたちの生活は根本的な部分から崩れ始めてる。この国の将来を担うハズの若者たちは、ワーキングプアにあえいで夢も希望も失い、時代に逆行した原発の乱立で、ニポン列島自体が、常にチェルノブイリの二の舞になる危険と隣り合わせの状態だ。

こんな時、大衆が求めるのは、強いリーダーシップだ。どんなにトンチンカンなことでもいいから、原稿など読まずに、前を向いて自分の言葉を発信し続ける者にこそ、「この人なら何とかしてくれるかもしれない」って期待するのだ。逆に言えば、原稿を読まなくちゃ自分の考えすら伝えられない者など、自分の考えを持ってないのも同然だと見るのが、政治家に対する国民てもんだ。だから、小沢一郎が、本気で政権交代を目指してるんなら、金輪際、原稿を棒読みするのはやめるべきだ。今、この国の大衆が求めてるのは、原稿を棒読みして素晴らしい政策を語るリーダーじゃなくて、支離滅裂なことを連呼しても、前を向いて自分の言葉を発信するリーダーだからだ。

コイズミと竹中へーゾーの売国奴コンビが、ニポン人の財産をアメリカへ献上するために計画した「郵政民営化」にしたって、あの政策の内容を正確に把握してた国民がどれだけいるのかって言えば、ほとんどいないだろう。原稿など読まずに、前を向いて自分の言葉で「改革だ!」「改革だ!」って連呼し続けたコイズミの姿を見て、「この人の言うことなら間違いないだろう」「郵政民営化が何なのかよく分からないけど、コイズミさんがここまで言うんだから、きっといいことなんだろう」って思って支持した有権者がほとんどなのだ。

その証拠に、コイズミは、「民営化することによって既得権益の仕組みを変える」とか偉そうなことをノタマッてたけど、いざ、民営化されてみたら、数多くの郵政省の人間たちが新設された関連企業に天下りしちゃって、何ひとつ変わらなかったじゃん。それなのに、当時、コイズミを支持した人たちって、誰も文句を言ってない。これこそが、ぺテン師のペテン師たるユエンてヤツで、騙されたほうが騙されたことにも気づかないってワケだ。

‥‥そんなワケで、小沢一郎に足りないものは、もう1つある。それは、どうしてなのかあたしには理解できないんだけど、裏切り者の前原なんかをいつまでも党に置いてることだ。ことあるごとに小沢一郎への批判を繰り返して、自民党の売国奴たちとも密会を重ねてる上に、女房は筋金入りのナンミョー信者と来てるんだから、もしも政権交代が実現したら、ソッコーで内乱を起こすことは目に見えてる。それなのに、何でそんな危険人物を党に置いてるんだろう? これがコイズミだったら、トックの昔に追い出してるよ。なんせ、自分の恩人である田中真紀子まで切り捨てたほどの冷血漢なんだから。

個人的な損得はともかくとして、民主党にとっても時限爆弾みたいなもんなのに、何で前原なんかをいつまでも置いとくのか、あたしにはホントに理解できない。一説には、政権交代を果たしたアカツキに、あえて前原に重要なポストを与えて、おいそれとは裏切り行為ができないようにクサビを打ちつけとくってことも言われてるけど、今はそんな先のことまで考えるよりも、ヒキョ~で卑劣なペテン師の集団、自民党に勝つことがすべてなんだから、前原1人のために負けたらどうすんだよって懸念しちゃう。

前原のクビを切る理由なんて掃いて捨てるほどあるんだから、こんなヤツ、トットとクビにすればいいのに。だいたいからして、こんな自民党のスパイなんかをいつまでも置いとくから、衆院選後の大連立を心配する声が出ちゃうんじゃん。民主党を支持してないあたしだって、腐り切った自民党の手から国民の手に主権を取り戻すために、今回は仕方なく民主党に投票するつもりだけど、もしもそれで選挙後に大連立なんかされたら、シャレにもなんないよ。これじゃあ、国家ぐるみの詐欺に遭ったようなもんだ。

‥‥そんなワケで、あたしは、小沢一郎が本気で政権交代を望んでるのなら、少なくとも、今後は、原稿の棒読みだけはやめるべきだと思う。前原をクビにするのは、すぐにはムリだと思うし、今はゴタゴタしないほうがいいかもしれないけど、多くの有権者が抱いてる「民主党は不安だ」って気持ちを一掃するためには、もう原稿など読まずに、キリッと前を向いて、大きな声でカツゼツ良くハッキリと、自分の言葉で自分の主張をすべきだと思う。子供じゃないんだから、それくらいできるだろう。そうすれば、これだけで、支持率は大幅に上昇するハズだ。そして、たとえ政権交代が実現しても、いつ自民党とおんなじ穴のムジナになっちゃうか分からない民主党のブレーキ役として、あたしは、オムライス党にこそがんばってもらいたい。つまり、今度の選挙は、政権交代は当然として、そのあとのことまで考えると、オムライス党の候補者を1人でも多く当選させることこそが、あたしたちの未来のカギになると思う今日この頃なのだ。


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