質問者VS回答者
Yahooの「知恵袋」とか、gooの「教えて!goo」とか、誰かが何かを質問して、他の人たちが回答を書き込むっていうサービスがあるけど、コレって、タマに覗くと面白い。もちろん、ちゃんとした質問に対して、ちゃんとした回答が書き込まれてるのがほとんどなんだけど、1割くらいは、頭がおかしいのか「釣り」なのか、大爆笑のケースがあるからだ。しばらく前に「教えて!goo」で見かけたのは、あまりにも面白くて、夜中に1人で噴き出しちゃった。
質問 「冷蔵庫の後ろからカブトムシが出て来ました。とてもすばしっこくて触角が長かったです。これは何という種類のカブトムシですか?」
回答 「それはゴキブリです」
普通に考えたら、99%は「釣り」だと思うけど、もしかしたら、ホントにゴキブリを知らない人なのかもしれないし、あたしには分からない。そして、こんなアホな質問にマジメに答えてやってる奇特な人もいるし、もしかしたら、質問者と回答者とがグルになった連携プレイの「釣り」なのかもしれないし、あたしの想像はどんどん膨らんでく。それから、これは本気で質問してるっぽいんだけど、こんなのもあった。
質問 「5年くらい前に有線で聴いた曲なのですが、女性の歌手で、ラララ~ララ~ラララ~ララ~ララララ~という感じの曲です。どなたか曲名と歌手名をご存知の方、教えてください」
回答 「分かるか!」
もう、夜中に1人で大爆笑! こうなって来ると、完全に「ボケ」と「ツッコミ」になってるから、なんか、テンポのいい漫才を見てるみたいな気分になって来る今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?
‥‥そんなワケで、こうした「質問箱」みたいなページにも、いつでも覗いててアレコレと書き込んだりしてる「住人」て呼ばれてる人たちがいる。こうしたページを利用する人のほとんどは、もちろん、ホントに困ったことがあって質問に来たり、親切心から回答したりしてる人たちだ。だけど、中には、マジメな質問に対して、ワザと揚げ足をとるような回答を書き込んで嫌がらせをすることを楽しみにしてる人や、ワザと変な質問をして、回答者を困らせて楽しんでる人なんかもいる。そして、現実の世界に友人がいなくてさみしいのか、まことしやかな作り話を書き込んで、名前も顔も知らない回答者とのやりとりを求めてるような人もいる。たとえば、こんな質問と回答もあった。
質問 「私の息子が私所有の絵画を返してくれません。私は以前、事業に失敗し、多額の借金を抱えてしまいました。その際、差し押さえを恐れて(これも違法なのですが)所有していた絵画を息子に預けました。息子は自分でトランクルームを借りてそこに絵画を保管しました。その後、私も生活費が必要なのでその絵画を知人の画商に販売しようと思い、息子に絵画を戻すように要求すると、息子は「全部処分してしまい残っていない。」と言い、返してくれません。これは、窃盗に当たるのではないでしょうか?また、本当に処分して代金を使ってしまった場合は横領になるのではないでしょうか?本当に腹が立ってしょうがありません。なんとか絵画を取り戻す方法又は、息子を罰する方法はないものでしょうか?」
回答 「え??あなたの子供は二人とも小学生でしょ。小学生の子供がトランクルームを借りて絵画を保管するのに気が付かなかったのですか?親権者の承諾も無く小学生が生活費に当てられる程の値打ちのある者を売れないと思いますが」
回答 「刑法244条 親族相盗例により息子さんの窃盗の罪は免除され、警察も取り扱いません。親子間の盗った盗られたは、本当にそうなのかどうかも他人では判りませんので、家族内で解決してください。と言うことです。それより去年の11月にお持ちだった2000万円の貯蓄は、結局株ですってしまったのですか?お値打ちの絵画をお持ちだったり、大きな株投資が出来たりで、とても一般的レベルでの生活費云々の話ではありませんね。うらやましい話です」
この質問だけを初めて見た人が、もしも法律の知識があれば、この質問を鵜呑みにして、自分の大切な時間を割いて、親切に回答したと思う。それは、少しでも、困ってる人の力になってあげたいっていう気持ちからだ。だけど、この2人の回答を見ると、これがトンデモな質問者だったってことが分かる。ようするに、この質問者は、以前、「小学生の子供が2人いる」だの「2000万円の貯蓄を株で増やしたい」だのって内容が含まれる質問をしてたワケで、この2人の回答者は、その質問を見てたってワケだ。
そうなると、この質問者は、ホントにこうしたことが起こって困ってるワケじゃなくて、何らかの目的で、作り話を書き込んだってことになる。こうした作り話を鵜呑みにして、マジメに回答しちゃうと、それは「釣られた」ってことになるワケで、相手はパソコンの画面を見てニヤニヤしてるってワケだ。そして、このケースみたいに、逆にバレちゃうと、こうした悪意ある質問者は、自分の登録IDを削除して、今度は別のIDを登録して、別人として現われる。だけど、文体や質問の傾向から、たいていは「またアイツか」って気づかれる。
で、こうした質問者たちが、何でこんなバカバカしいことに時間を使ってるのか、あたしには理解できない。よほどヒマだとしても、それならそれで、図書館に行くとか、お散歩に行くとか、魚釣りに行くとか、パチンコに行くとか、もっと楽しいことがいっぱいあるのに、「ネットの質問箱に作り話の質問をすること」が唯一の趣味だとしたら、あまりにも情けない人生としか言いようがない。たぶん、誇大なことを書き込むことによって、不特定多数の人たちに「うらやましい」と思わせて、それで自己満足したり、あとは、現実の世界では誰からも相手にされないから、こうしたとこで誰かに相手にしてもらって、「誰かとつながってる」ってことを実感して、心の隙間を埋める代償にしてるんだと思う。
‥‥そんなワケで、4~5年くらい前に、自分をスーパーエリートビジネスマンだって偽って、大バカなブログを書いてた人がいた。ブログ上では、都心の億ションに住んでて、ベンツだのフェラーリだのに乗ってて、ものすごいセレブな生活をしてた。高層マンションの部屋から望む夜景だの、高価な家具が並ぶ広い部屋だのの写真とともに、今日は何億円の商談を成立させただとか、自分へのご褒美に何百万円の腕時計を買っただとか、1本何十万円のワインを飲んだだとか、誰もがうらやむような生活ぶりを書き綴ってた。
だけど、マンションの室内の写真は、大手のマンション販売会社のホームページにあったモデルルームの画像だし、愛車のベンツやフェラーリの写真は、中古車センターのホームページの画像だったってことが分かった。腕時計の写真も、ワインの写真も、すべてどこかのサイトからパクッて来たもので、ホントは、都心の億ションどころか、東京に来たこともない地方在住のさえないニート君だったのだ。
ネットが一般的になりかけてた時期には、こうした「成りすまし」がたくさんいた。自分の容姿にすごいコンプレックスを持ってる女性が、自分をものすごい美女だって偽って書いてたブログもあった。だけど、あたしは、これはこれで、ひとつのブログの楽しみ方として「アリ」だと思う。実在のタレントや著名人の「成りすまし」は問題あるし、掲示板とか他人のブログのコメント欄とかに誰かに成りすまして書き込みするのはNGだけど、さえないニート君がエリートビジネスマンに成りすましてみたり、自分の容姿に自信のない女の子が美女に成りすましてみたりして、自分のブログの中だけで楽しむのなら、あたしは、ギリギリで「アリ」だと思う。
最近はネタ切れで放置してるけど、あたしの「スミレ大戦」にしても、ひとつの「成りきりブログ」だ。これは、ゲームやアニメのキャラに成りきってるんだから、誰が見たって「ネタ」であることは一目瞭然で、アニメの神崎すみれちゃんが書いてるなんて思う人はいないだろう。そして、その上で、大金持ちのご令嬢になった気分で、銀座の三越を貸し切りにしてショッピングしたり、一般の人たちを「庶民の皆さま」なんて呼んだりして、現実のあたしとは正反対のキャラを楽しんでるってワケだ。
つまり、ココがポイントなんだけど、誰にも読まれずにヒッソリと運営してるんならともかく、ある程度の人たちが読みに来るブログの場合には、絶対に読みに来る人たちを騙しちゃいけないってことだ。だから、ニート君がエリートビジネスマンに成りすますのも、自分の容姿に自信のない女の子が美女に成りすますのも、誰も読みに来ないブログなら自由だけど、ある程度の読者がいる場合には、それが「成りきりブログ」であることを明記した上で、存分に楽しむべきだってことだ。
‥‥そんなワケで、ネットが普及する過渡期には、こうした「成りすまし」や「成りきり」が増殖したけど、今みたいにネットが一般的になったら、「成りきりブログ」を作るような気合いの入った本格派は少なくなった。その代わりに、不特定多数の人が閲覧する掲示板や質問箱、他人のブログのコメント欄とかに、誰かに成りすましたり、「通りすがり」を名乗ったり、複数のハンドルを使い分けたりして、嫌がらせの書き込みを繰り返す人たちが増殖して来た。これも、いつまでも大人になれない人が多いニポンの国民性なんだと思うけど、小学生みたいな幼稚な嫌がらせを書き込んでた人が、実は40代だった、50代だったなんて話を聞くと、こうした人こそ、Yahooの「知恵袋」やgooの「教えて!goo」で、自分はどうしたらいいか、質問してみるべきだと思う今日この頃なのだ(笑)
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