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2008.10.06

雨に唄えば

今年の秋は、何だか雨が多い。今日の東京も、お昼までは青空が広がってたんだけど、午後からだんだんと曇って来て、夕方からポツポツと雨が降り出した。ようするに、「晴れのち曇りのち雨」ってワケで、1日に3種類のお天気を体験しちゃったワケだけど、あたし的には、昼間はウエディングのお仕事があったから、この順番で助かった。昼間は、「あたし的」ってよりも、「結婚式的」に晴れてたほうがいいんだけど、夜の雨は、完全に「あたし的」な理由だ。

 

あたしは、ベッドに横になって、雨の音を聞くのが好きなんだけど、夏の雨の場合は、夕立ちを始めとして土砂降りが多いから、ベランダのサッシを開けることができない。そして、サッシを閉めてても、激しい雨と風の音が聞こえてくる。これは、好きじゃない。あたしが好きなのは、雨の音って言っても、雨そのものの音じゃなくて、「雨の雰囲気を感じる音」が好きなのだ。

 

春とか秋とかのシトシトと降る雨。マンションの2階だから、雨が屋根に当たったり、軒から滴る音は聞こえない。だけど、ベランダのサッシを開けて、カーテンだけ閉めて、ベッドに横になって目をつぶってると、雨の雰囲気を感じる音が聞こえて来る。いつもは聞こえて来る子供たちの声や犬の鳴き声、いろんな生活の音が、ほとんど聞こえなくなる。そして、遠くを走る車のタイヤの音だけが、時折、「シャーーーッ」って聞こえて来る。その音の感じで、どれくらいの雨なのかが何となく分かる。あたしは、これが好きなのだ。

 

電気もつけず、ラジオもつけず、音楽もかけず、薄暗くて静かなお部屋のベッドに横になり、カーテンを通して聞こえて来る「雨の雰囲気を感じる音」だけをBGMにしてると、全身の力が抜けて行って、体がベッドからゆっくりと浮き上がり、現実と夢との間を浮遊することができる。自分の両足のつま先が、何百メートルも先のほうにあるような感覚になって、時間の感覚さえも遠くへ消えて行く今日この頃、皆さん、雨を楽しんでますか?

 

 

‥‥そんなワケで、あたしは、こんなふうに雨の雰囲気を楽しんでると、頭の中にいろんな雨の歌が浮かんで来る。「いろんな」って言っても、次々と順番にいろんな歌が浮かんで来るんじゃなくて、その時の気分や精神状態によって、何か1曲が浮かんで、その歌がずっとリフレインで流れ続けるのだ。ちなみに、この「リフレイン」は、別に「レイン」にカケたオヤジギャグってワケじゃなくて、タマタマだ(笑)

 

特に多いのは、春の雨の場合だと、映画「雨に唄えば」の「雨に唄えば(Singing in the Rain)」と、カスケーズの「悲しき雨音(Rhythm of the Rain)」と、B・J・トーマスの「雨にぬれても(Raindrops keep falling on my head)」の3曲だ。そして、「雨に唄えば」の時は、ちゃんとジーン・ケリーが雨の中で歌って踊ってるシーンが観えて来るし、「悲しき雨音」の時は、軒から順番に滴る雨粒が音符に見える映像が浮かんで来る。だから、それぞれに楽しいんだけど、「雨にぬれても」の時だけは、「レンッドロッキフォリノマヘッ♪」ってリズムよく歌うとこが、ナゼだか「ピジョシッキフォリノマヘッ♪」に変わっちゃう‥‥って、こんな書き方をしても誰も分かんないと思うから、ちゃんと書くと、「The pigeon's shits keep falling on my head」ってワケで、ナゼだかあたしの頭には、雨じゃなくて、ハトのフンが降り続くのだ。

 

これは、砧(きぬた)公園をお散歩してた時に、頭にハトのフンが落ちて来るっていう、マンガでしか見たことがないような悲劇を実体験しちゃった時のことがトラウマになってて、それが無意識のうちに出て来てるんじゃないかと思う。まあ、どんな理由にしても、せっかく雨の雰囲気を楽しんでる時に、この歌が登場しちゃうと、一気に現実世界へと引き戻されちゃうから、リトル悲しい。でも、そんな時は、リリックを明確に感じられるニポンの雨の歌に切り替えるように努力すれば、50パーくらいの確率で切り替えられる。

 

で、このパターンの時には、明るいリズムの歌からガラッとイメージを変えるために、シットリした感じの歌に切り替えるのが成功率が高いので、小室等と六文銭の「雨が空から降れば」を多用してる。「雨が空から降れば~思い出は地面に染み込む~雨がシトシト降れば~思い出もシトシトにじむ~♪」っていう、あたしの大好きな別役実さんのリリックだ。だけど、最近は、脳内BGMがこの歌に切り替わっても、「しょうがない雨の日はしょうがない」って部分が、「ジンジャエール雨の日はジンジャエール」ってふうに変わっちゃうから、これじゃあ本末転倒だ。

 

‥‥そんなワケで、ニポンは雨の多い国だし、四季折々いろんな雨が降るから、雨の歌がいっぱいある。ソニーミュージックからは、「雨と仲良くなる19の方法」っていうオムニバス盤のCDが出てて、評判が良くて「続・雨と仲良くなる19の方法」っていう続編まで出ちゃったんだけど、こんな曲が入ってる。

 

 

「雨と仲良くなる21の方法」

 

1.はじまりはいつも雨/ASKA
2.九月の雨/太田裕美
3.雨音はショパンの調べ/小林麻美
4.雨のウェンズディ/大滝詠一
5.傘がない/井上陽水
6.みずいろの雨/八神純子
7.冷たい雨/ハイ・ファイ・セット
8.雨やどり/さだまさし
9.雨の物語/イルカ
10.バカンスはいつも雨/杉真理
11.春雨/村下孝蔵
12.さよならだけは言わないで/五輪真弓
13.たどり着いたらいつも雨降り/吉田拓郎
14.レイニーブルー/徳永英明
15.ドラマティック・レイン/稲垣潤一
16.瞳はダイヤモンド/松田聖子
17.九月の色/久保田早紀
18.雨/森高千里
19.最後の雨/中西保志

 

 

「続・雨と仲良くなる19の方法」

 

1.Bachelor Girl/大滝詠一
2.愛はかげろう/雅夢
3.恋人も濡れる街角/中村雅俊
4.雨に泣いてる…/柳ジョージ&レイニーウッド
5.銀の雨/松山千春
6.「いちご白書」をもう一度/バンバン
7.裏切りの街角/甲斐バンド
8.てぃーんずぶるーす/原田真二
9.そして僕は途方に暮れる/大沢誉志幸
10.TAXI/鈴木聖美 with Rats & Star
11.翼の折れたエンジェル/中村あゆみ
12.激しい雨が/モッズ
13.釣りに行こう/THE BOOM
14.Rain/大江千里
15.残り火/五輪真弓
16.ある雨の日の情景/吉田拓郎
17.雨だれ/太田裕美
18.花しぐれ/高田みづえ
19.どうぞこのまま/丸山圭子

 

 

このラインナップを見れば分かるように、R35どころか、たぶんR45って感じなんだと思うけど、その年代の人には懐かしい曲名がメジロ押しだと思う。あたしは、3分の2くらいは知ってるけど、それでも、聖子ちゃんの「瞳はダイヤモンド」みたいに、「これって雨の歌だっけ?」って思うものもある。レコード会社とか版権とかの問題があるからジンジャエールだけど、聖子ちゃんの何倍も明菜ちゃんが好きなあたしとしては、「瞳はダイヤモンド」なんかを入れるくらいなら、ムリしても明菜ちゃんの「雨の日は人魚」とか「雨のレクイエム」とかを入れて欲しかった。まあ、ソニ―の所属でもCW曲はムリなんだろうけど。

 

でも、このアルバムも、他のオムニバスとおんなじに、すべてオリジナル音源のリマスターだから、当時は1枚で1000円くらいしたシングルCDの曲が、こんなにいっぱい入ってて2000円ちょいで買えるんだから、3曲以上聴きたい曲があれば、ソートーお得ってワケだ。それに、オリジナル音源のオカゲで、最近は森進一みたいな歌い方になっちゃった徳永英明の「レイニーブルー」も、昔のステキな歌い方のままだから、安心して聴くことができる‥‥なんてことも言ってみつつ、このCDのシリーズには、他にも、「春の桜と優雅に語らう17の知恵」とか、「秋の夜長と上手につきあう17の知恵」とか、この年代の人たちのハートにストライクな名曲がタップリと詰まってる。

 

‥‥そんなワケで、1つのレコード会社が、特定の年齢層向けの雨の歌をザッと集めただけでも、こんなにいっぱいあるんだから、すべてのレコード会社が、すべての年齢層向けの雨の歌を集めたら、きっと何百曲って数になると思う。そして、ニポンの雨の歌がすべて集合したら、当然、あたしの知らない歌のほうが多いワケだし、その知らない歌の中には、ものすごくイイ歌もあるハズだ。こんなふうに考えると、子供のころから題名だけは知ってた本なのに、ずっと読む機会がなくて、大人になってから読んでみたら、「ああ~!こんなにイイ本なら、もっと早く読めば良かった~!」って思っちゃうパターンが、まだまだザクザクと山の中に眠ってるような気がしてきちゃう。そして、自分の知らないステキな雨の歌がいっぱいあるのかと思うと、そのことが気になって気になって、せっかくの雨の日にもオチオチと雨の雰囲気なんか楽しんでられなくなっちゃいそうな感じの今日この頃なのだ(笑)

 

 

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「雨に唄えば」

 

 

「悲しき雨音」

 

 

「雨にぬれても」

 

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