野田聖子とアムウェイの不思議な関係
昨日の続きになっちゃうけど、マルチ商法業者などから献金を受けてて、国会でマルチ商法を擁護するような発言をして「便宜を図ってた」ってことが問題視されてた民主党の前田雄吉衆院議員が、昨日の16日、民主党を離党して、次の衆院選にも出馬しないことを表明した。これは、小沢一郎からの指示だと思うけど、ま、妥当な判断だろう。問題が発覚して、わずか1日でのソッコーの対応は、「ここが自民党とは違うとこだ」っていう大きなアピールになった。
閣僚たちの事務所費問題や失言問題が飛び出すたびに、身内ビイキの擁護を続けたアベシンゾーにしても、「友達の友達はアルカイダ」などの仰天発言を「面白いですね」と他人ゴトのように笑ってたフクダちゃんにしても、こうした無責任な対応が、結局は自分の首を絞めることになっちゃった。だから、こうした茶番劇を目の前で見て来た小沢一郎としては、いくら可愛い自分の同胞でも、ここは即決で離党を勧告したんだと思う。そして、アベがフクダに代ろうとアソウに代ろうと、まったく中身が変わらない自民党と、自分たちは違うってとこをアピールしたんだと思う。
それなのに、今日の国会では、自民党の議員から、前田雄吉に対する攻撃が飛び出した。「離党すれば済むという問題じゃない」だってさ。そしたら、それを受けての民主党が、あたしが昨日の日記に書いた「野田聖子のネタ」を炸裂させてくれた。「野田大臣も12年前に、今回の前田さんとまったく同じ主張をしているんですよ!」って言われてやんの。もう大笑い。自民党って、ホントにアホだよね。墓穴を掘るとは、まさにこのことだ。その上、自民党の国対では、「マルチに関しては両刃の剣だ。民主党を攻撃すればこちらも大ケガする」って言って、この問題に関してはフェードアウトするようにと各派閥に通達したってんだから、もう大爆笑だと思う今日この頃、民主党の皆さん、いかがお過ごしですか?
‥‥そんなワケで、今日は、昨日に引き続いて、民主党の皆さんのために、野田聖子とマルチ業界との癒着っぷりの氷山の一角をお知らせしようと思う。それは、野田聖子とアムウェイの癒着についてだ。今日の国会後のインタビューで、「マルチ業者から献金は受け取っているのですか?」って質問された野田聖子は、鼻の穴をふくらませて「今は分からないので調べてみます」なんてシラジラしいことをノタマッてたけど、誰よりも自分自身が一番良く把握してることなのに、サスガ、「国民を欺き続けて60年」を看板にしてる政党の閣僚だよね。
で、まずは、皆さんご存知の「アムウェイ」っていうマルチが、今まで国会ではどんなふうに問題にされて来たのかを知ってもらうために、平成9年の「消費者問題等に関する特別委員会」と、平成11年の「商工委員会」での質疑を読んでもらいたい。ちょっと長いけど、これを読めば、「アムウェイ」の実態っていうか、「アムウェイ」がどんなふうに位置づけられてるのかがよく分かるからだ。
「第141回国会 消費者問題等に関する特別委員会」(平成9年11月6日)
理事 青山二三
参考人 (国民生活センター理事長) 及川昭伍
○青山委員
ただいまお答えがございましたように、このように三年連続で千件の苦情を超え、営業活動改善の要請をしてもそれを受け付けなかった、そういうことで社名が公表されたと聞いております。実は、日本アムウェイ社の苦情も、全く同じPIOINETで苦情数字がここ四年連続で千件を超えていると聞いております。しかも、昨年度などは千五百件以上とも聞いておりますが、これに間違いございませんか。
○及川参考人
御指摘の数字は、端数では若干違っておりますが、ほぼ間違いないのかなと思っております。ただ、この数字の中には、朝日ソーラーの場合と違いまして、(アムウェイの場合は)商法が特殊な商法でありますから、商法それ自体に対する不審についての問い合わせ等の件数がほぼ半数入っておりまして、加入する前に、それが我々のところへ寄せられた問い合わせ相談として解決されている事例もございます。そういう意味で、単純に朝日ソーラーの数字と、朝日ソーラーの場合には完全に契約した後の被害というのが大部分でございましたけれども、この場合と、単純な数字の比較は必ずしもできないことがあるのかもしれないと思って、私どもは重大な関心を持ってそれぞれについて調査をしているところであります。
○青山委員
今御答弁がございましたけれども、いろいろな、朝日ソーラー社では被害があった、そういう数字で名前を発表した。日本アムウェイ社の社名は、問い合わせとかそういうもので被害ではないというようなことで発表しないんだということではございますけれども、やはりこんなにたくさん相談が寄せられている。
国民生活センターだけではございません。日本消費者連盟には、毎日、相談がない日はない。中には、もう、のめり込んでしまって家族が大変困っている。中には、今までの事例では、自殺未遂まで起こしている。こういう自殺未遂をする人が、国民生活センターに、困っているので自殺をしたいんだけれどもどうしましょうなどという質問はしないはずでございます。
あるいは問い合わせの相談かもしれない、日本アムウェイ社とはどんな会社なのだという問い合わせもあるかもしれませんけれども、やはり氷山の一角ではないかと思っております。この千五百件、四年連続して千件を超える、そのほかにもいろいろなところに相談が寄せられる、こういうことでございますので、私は、もうこの辺で公表をしてもよいのではないか、このように感じておりますけれども、いかがでございましょうか。
○及川参考人
私どもは、過去に社名を公表した事例は十件ほどございます。もちろんその中には件数が非常に多いということで公表したものもありますし、あるいは件数が数件であっても、生命、身体に重大な被害が及び、その被害が拡大するおそれのあるものについては、それぞれの措置を講じた上で公表してきております。本件についても、おおむね千件の苦情ないし問い合わせが四年間続いているわけでありますので、私どもとしては、それぞれについて調べたり調査をしたりいたしております。
全体のうち、約五割が苦情であります。しかも、この会社に関する件について言えば、本人からの相談が約五割、周囲の人たち、親や兄弟や友人や周りの人が非常に心配しているという相談が約五割あります。そういう実態も踏まえまして、事実の調査というのはほかの案件と比べて非常に困難であり、そしてさらには、朝日ソーラーの場合と違って、具体的に法令違反が顕著にあるという案件でもございませんので、調査は慎重にいたしております。そして、対応策等についても、それぞれの担当部長から会社のそれぞれの関係者に改善の要望をしたりしている最中でございまして、その経過等も踏まえ、デュープロセスの手続も経た上で、必要に応じて社名公表を含めて検討していくことにいたしているところでございます。
(中略)
○青山委員
実は、教員だけではございません。おひざ元の通産省職員が日本アムウェイ社に入会していたことが、過日の週刊誌で報道されております。また、香川県の観音寺というところでは、市の職員が、これまたアムウェイ社に入会をして販売をして、五百万円の収入を得ていたことが発覚いたしております。本人は地方公務員法により処分を受けまして、市長が市民に対して陳謝するという騒動になっておりますが、この事実を自治省は把握しておりますでしょうか。
(中略)
○青山委員
自治省もしっかりこの問題に取り組んでいただきたいと思います。今いろいろお話し申し上げましたとおり、教員も市役所の職員もそれぞれ試験を受けて就職しております。問題は、そういう優秀な人々であっても、マルチ商法を知らぬまま友人、知人から勧誘されまして、マルチ独特の冷静な思考力を奪ってしまう集団催眠、マインドコントロール説明会、こういうものがございますけれども、これに出席してしまいますと、だれでもたやすく短期間で法外なお金が得られると思い込んで、熱狂状態あるいは妄信状態になってしまうことでございます。それがマルチ商法であり、そこがそもそも問題のスタート点でございます。
朝日新聞、これは九六年二月一日にこういう記事がございます。竜ケ崎市内の小学校の女性教諭(三四)が、無店舗で家庭用品を販売する日本アムウェイの販売員をしていたことがわかり、「兼業禁止や信用失墜行為の禁止を定めた地方公務員法に触れる」として学校から厳重注意されていたことが三十一日、明らかになった。教諭は進退伺を千代倉邦彦・市教育長に提出している。千代倉教育長は「誠に残念だ。教諭全体への指導を強化したい」としている。少し中を飛ばしまして、最後に、
斎藤佳郎教育次長は「先生が販売員をやっていれば、学校に行っている子供の親は少しでも買ってあげなければという心理的な圧迫を感じることになり、公正であるべき勤務ができなくなる。このような場合、口頭で注意している」という記事でございます。そこで、今度は通産省にお伺いをいたします。改正訪問販売法の目玉の一つに、同法十八条の二の申し出規定がございます。
消費者団体の日本消費者連盟から九月十九日付で、この日本アムウェイ社の一連の問題に対し、教員と生徒の父母、職場の上下関係など、断りにくい人間関係の中での売り込みが多い、こうしたしがらみによる勧誘行為は迷惑勧誘行為に当たることを通達などで明示するように求め、かつ、小中高における教員によるマルチ商法等への関与について調査、厳重な措置をとるよう文書で申し出をしておりますが、通産省は今後どのように対応するつもりでいらっしゃるのか、お伺いをいたします。また、おおよそのタイムスケジュールはどうなるのかも伺いたいと思います。さらに、十八条の二の申し出規定を生かすために、定期的、例えば一年に一度ぐらいはその内容や措置を公表すべきであると思いますけれども、いかがでしょうか。
http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/syugiin/141/0570/14111060570003c.html
「第145回国会 商工委員会」(平成11年3月12日)
○大畠章宏委員(民主党)
(前略)
最後の質問に入りますが、いわゆるマルチ商法問題の中でも苦情ワーストワンというのは日本アムウェイ社であるということが、衆議院の消費者問題特別委員会で国民生活センターの及川理事長から指摘があったわけですが、この業者が原告となり、東京地裁で名誉毀損訴訟を起こした一月二十九日の裁判では、アムウェイ社は全面敗訴し、控訴せずに判決は確定しました。しかしこの業者は、判決のごく一部をとらえて、勝訴したと豪語しているという話も聞いています。
そこで確認しておきたいのですが、この日本アムウェイ社の商法については、既に九一年の国会で、現在我が民主党の参議院議員であります岡崎トミ子さんの質問に対して、通産当局は、訪問販売法上の連鎖販売取引に該当するかどうかについては、その具体的な取引の実態によっては、場合によってはなり得る可能性もあるものと考えているというふうな答弁をされています。さらに、入会時におきます特定負担が具体的に二万円を超えるという条件つきとなっている場合には特定負担に該当しますから、日本アムウェイの販売方法は連鎖販売取引に該当すると思われますという答弁をされています。
このいわゆるアムウェイ方式というものに対する解釈をもう一回お伺いしたいのですが、現在でも生きていると考えていいのかどうかを一つお伺いします。
http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/syugiin/145/0010/14503120010006c.html
‥‥そんなワケで、ここまでの国会での質疑を読んでもらって分かったと思うけど、「アムウェイ」ってのは、「マルチ商法問題の中でも苦情ワーストワン」であり、数々の問題を抱えてる企業ってことだ。そして、「アムウェイ」を始めとしたマルチ商法から消費者を守るために、厳しい規制や罰則を設けようとしてる議員もいれば、この問題で民主党を離党した前田雄吉や自民党の野田聖子のように、マルチ商法を擁護する立場の議員もいるってワケだ。
そして、野田聖子の場合は、マルチ業界の中でも、特に「アムウェイ」とのパイプが太い。野田聖子の公式メールマガジン、「キャサリン通信」のバックナンバーを調べると、ヤタラと「アムウェイ」の名前が出て来るので、ここで少し抜粋してみる。
「キャサリン通信/第35号」(2005年10月15日)
アムウェイ・コーポレーション会長S・ヴァンアンデル氏ほか役員の皆さんの表敬訪問を受ける。
ヴァンアンデル会長はアメリカの方ですが、私がかつて留学したミシガン州のジョーンズビルの隣町にいらしたとか。そんなローカルな話で盛り上がりました。
http://archive.mag2.com/0000127727/20051015080000000.html?start=80
「キャサリン通信/第75号」(2007年6月15日)
6月30日(土)の午後1時より3時まで、子育てネットワーク4つ葉 プロジェクト主催『2007年4つ葉タウンミーティング~いまこそみせてよ!おかあさんのそこぢから~』(於:東京都渋谷区・アムウェイ(株) 本社ビル地下ホール)にゲストパネリストとして参加します。
http://archive.mag2.com/0000127727/20070615230628000.html?start=20
今日の国会で、逆に民主党からツッコミを入れられちゃった野田聖子は、今日の答弁で、「当時(12年前)の私は、勉強不足でマルチ商法に対する認識が甘かった。今は違う」って趣旨のイイワケを繰り返してた。だけど、このメルマガのバックナンバーを見ると、3年前にはアムウェイの会長や役員たちの表敬訪問を受けてるし、去年はアムウェイの本社ビルでのイベントにパネリストとして出席してる。野田聖子は、他にも、異常に「アムウェイ」との接点が多い。こうした事実を前提にして、昨日の日記で取り上げた12年前の質疑を読み返すと、明らかに野田聖子は、12年前に質疑をした時点で「アムウェイ」と深い関係があったことが推測できるし、さらに言えば、「アムウェイ」がニポンで活動しやすくするために、あのような質疑をしたとも思えて来る。
‥‥そんなワケで、野田聖子は、予算委員会の直前にも「アムウェイ」と連絡を取っていたことが発覚してて、そのことについて今日の国会で質問されたんだけど、「それは事前の打ち合わせなどではなく、分からないことがあったから聞いただけだ」ってイイワケしてた。これって、民主党の前田雄吉の弁明とソックリじゃん。つーか、現職の消費者担当大臣が、特定のマルチ企業と「予算委員会の直前に打ち合わせ」だなんて、シャレになんないよね。前田雄吉は、マルチ企業からの献金が発覚して、民主党を離党して選挙にも出馬しないって言ったんだから、それなら、野田聖子も、「アムウェイ」などのマルチ企業からの献金が発覚したら、すぐに自民党を離党して、次の選挙にも出馬すんなよな!‥‥って思う今日この頃なのだ。
★ 今日も最後まで読んでくれてありがと~♪
★ 野田聖子のマルチ企業との癒着ぶりを広めたいので、応援のクリックをお願いしま~す!
↓ ↓
■人気blogランキング■
| 固定リンク