お弁当持参のススメ
お給料はぜんぜん上がらないのに、食品から身の周りの日用品に至るまで、何から何まで値上げのラッシュで、ニポンの9割を占めるピラミッドの下半分の人たちは、節約生活を余儀なくされてる。何日か前に、ニュース番組の中の特集でサラリーマンやOLの「ランチ事情」ってのをやってたんだけど、それによると、今まで外食をしてた人たちの4割が、ここ3ヶ月で、お弁当を持参するようになったそうだ。だから、こんなに不景気なのに、お弁当箱だけは、売り上げが1.5倍になったんだって。逆に、オフィス街の周辺の食堂は、どこもランチタイムのお客さんが減ってて、すごく厳しいって言ってた。
まあ、外食すれば最低でも500円くらいは掛かるし、コンビニでおにぎり2個とお茶を買っても400円近くはしちゃうから、月に1回や2回ならいいけど、これが毎日のことになると、ものすごく大きな出費になる。1日500円でも、月に20日なら1万円になっちゃうし、土日もサービス残業だったり、タマに650円とか750円とかのゼイタクなメニューを食べたりしてたら、1万円を遥かに越えちゃう。あたしなんか、1食の食費を100円以内に設定して、1ヶ月の食費を1万円以内に収めるように生活してるってのに、お昼代だけで月に1万円だなんて、こんなご時世に信じられない感覚だ。
そして、多くの人たちがこのことに気づき始めたから、お昼にお弁当を持参する人たちが増えたんだろう。番組では、サラリーマンやOLたちのとっても美味しそうなお弁当をいろいろと紹介してたけど、たいていの人はゆうべの残り物とかを詰めて来てるだけなので、お金も手間もほとんど掛かってない。たとえば、夕食で「豚のしょうが焼き」を作ろうと思ったら、100gくらいお肉を多めに買ってしょうが焼きを作り、そのぶんを残しとく。そして、次の日の朝に、お弁当箱にご飯とキャベツの千切りとショウガ焼きを詰めて会社に持ってくってワケだ。
一番お金が掛かってた人でも、1食の材料費は200円以下だって言ってた。だから、外食した場合の1万円が丸ごと浮くワケじゃないけど、毎日ゼイタクなお弁当を作って来たとしても、月に6000円以上は浮くことになる。そして、夕食の残り物を利用すれば、月に8000円とか9000円とかが浮くことになる。つまり、今までお昼に外食してた人は、お弁当を持参するようにすれば、1年間で7万円から10万円も節約することができる今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?
‥‥そんなワケで、あたしは、この番組の中で、1人のOLが言ってたことが印象的だった。それは、「今は汚染米や産地偽装の食品が当たり前のように氾濫してるから、人が作った食べ物は何も信用できない。外食だと、どんな材料を使ってるのか分からなくて恐い。自分で作ったお弁当なら、完璧じゃないけど、ある程度は安心できる」って趣旨の発言だった。つまり、このOLは、「節約」ってことじゃなくて、「安心」のためにお弁当を持参してたのだ。
そう言えば、あたしも、お昼におにぎりとお茶を持参するようにしたのは、節約のためでもあるけど、もう1つの理由は、お肉を食べるのをやめたからだった。お肉の入ってないメニューを注文しても、スープの中に牛肉エキスが使われてたりして、それがまたアメリカ産の狂牛肉だったりしたら、シャレになんないからだ。ようするに、あたしの場合も、このOLとおんなじで、「安心」て意味もあるワケだ。だから、お弁当を持参するってことは、年間に何万円もの節約ができる上に、お金に換算できない「食の安全」や「食の安心」を得ることもできるワンダホーな作戦だってことだ。
アベ内閣では、自殺して事務所費問題をごまかしたナントカ還元水の松岡利勝、バンソコだらけの顔で事務所費問題をごまかした赤城徳彦、就任してたった1週間で辞任に追い込まれたスキンヘッドの遠藤武彦を始めとして、たった1年の間に7回も農水大臣が入れ替わった。総理大臣が1年ごとに政権を丸投げするのも前代未聞だけど、たった1年の間に7回も農水大臣が入れ替わってたら、とてもじゃないけどマトモな行政なんて期待できない。農水大臣自身が、自分の事務所費問題の火消しに追われてたんだから、とても国民の食べる物なんかに対して真剣に考えてるヒマなんかなかっただろう。事実、アベシンゾーが次々と農水大臣を入れ替えてる裏で行なわれてたのが、農水省による汚染米の流通だったんだから。
たった4年の間に総理大臣が4人も代わり、たった1年の間に農水大臣が7人も代わる。あたしは、こんな政府じゃ、政治を行なうスタートラインにも立ってないと思う。スーパーには産地偽装の食材が並び、コンビニには汚染米のおにぎりやお弁当が並び、デパ地下には賞味期限を改ざんした加工食品が並び、街のレストランや中華料理屋には汚染米が流通し、ネットの通販でも中国産の食品を国産として売りまくってる。こんな現状なのに、今年の8月のフクダ改造内閣で農水大臣に任命された自民党の太田セイウチは、「日本は食の安全は問題ないが、消費者がやかましいからこれからも食の安全を徹底して行く」って発言した。あたしは、多くの人たちが批判した「消費者がやかましいから」って部分よりも、その前提の「日本は食の安全は問題ないが」って部分にこそ、この国の今の政権が抱えてる問題があると思ってる。ようするに、世の中のことを何も知らないバカが、とっかえひっかえ大臣や総理大臣になってるってことが問題なのだ。
そして、こんな無責任な発言をした太田セイウチは、三笠フーズの汚染米問題が発覚しても、「毎日食べても健康には害のない量だ」とか「蒸留する過程で農薬の成分はゼロになる」とか、問題の本質から国民の目をそらすための言動を繰り返した。あたしたち消費者が問題にしてるのは、「本来は人間の口に入っちゃいけないハズの汚染米が、農水省によって全国に流通してた」ってことであって、「健康に害のない微量だからいい」ってこととは論点がまったく違う。それも、この国の主食であるお米が、幼稚園や老人ホームの給食から街のレストランや中華料理屋まで、コンビニやスーパーのお弁当から一流メーカーの焼酎にまで、様々なとこに流れてたんだから、この国の「食の安心」は根幹から崩れたってことになる。それなのに、農水大臣たる者が、「健康に害がないんだから別に構わないだろう」って態度は、あまりにも他人ゴトだ。
だいたいからして、内閣府のパブリックコメントに対して、85%もの国民が「輸入再開には反対」「輸入再開は時期尚早」って答えてたアメリカ産の狂牛肉にしたって、最高級のホテルのレストランで最高級のブランド和牛しか口にしないフロッピー麻生が外務大臣の時に、アメリカにオベンチャラするために、1人で勝手にライスおばちゃんに「輸入再開」を約束しちゃったんだよ。そして、フロッピー麻生をパシリに使って狂牛肉の輸入再開をゴリ押ししたコイズミにしたって、自分は最高級のブランド和牛しか口にしないんだから、こうした流れを見てると、結局は、「下々の国民どもが食べる物なんかどうでもいい」っていう自民党のスタンスがよく分かるよね。
‥‥そんなワケで、1食の食費を100円以内に抑えてるあたしの感覚も、500円のお昼代を節約するためにお弁当に切り替えたサラリーマンの感覚も、毎日のように豪華な食事に舌鼓を打ってるフロッピー麻生には、1ミクロンも理解できないだろう。だからこそ、これほど物価が値上がりしてる時に、平然と消費税の大増税なんかを口にできるワケだし、その上、下々の国民には汚染米や狂牛肉でも食わせときゃいいって思ってるんだから、あたしたちは、自分の身は自分で守らなきゃなんない。国民の生活を無視した自民党の悪政に対して、あたしたちが金銭面でも安全面でも自分の身を守るための最後の手段、それが、「お弁当の持参」なのだ。
マクラに書いた「豚のしょうが焼き」みたいに、晩ご飯を作る時に、常に次の日のお弁当のことまで考えておけば、お弁当を作るのなんて5分も掛からない。たとえば、晩ご飯で「すき焼き」を食べた時には、お肉を2枚、お豆腐を2個、しらたきをちょっと、春菊をちょっと、ネギをちょっと‥‥ってふうに残しとく。そして、次の日の朝、これを片手鍋で温めて、真ん中にタマゴを落として、タマゴが半分くらい煮えたら、お汁がこぼれないようにタッパーに入れる。これとご飯を持って行けば、豪華絢爛な「すき焼き弁当」だ。半熟の黄身を崩して食べると、冷めててもすごく美味しい。
今はお鍋の季節だから、すき焼きに限らず、どんなお鍋でもお弁当にできる。だから、晩ご飯がお鍋だった時は、最後にご飯を入れて雑炊にする前に、お弁当用に具とお汁を片手鍋に取り分けておいて、それから雑炊を作るようにする。鶏の水炊きや寄せ鍋みたいに、お鍋自体には味つけしないで、ポン酢とかで食べるものは、片手鍋に取り分けておいた具とお汁に、お醤油やお味噌で味つけして、具が寂しかったらタマゴを1個入れれば、とっても豪華なお弁当になる。あたしは、今はお肉もタマゴも食べなくなったから、すき焼きも鶏の水炊きも食べないけど、お肉やタマゴを食べることに抵抗のない人は、ぜひ試してみて欲しい。
それから、晩ご飯で天ぷらを作った時も、次の日のお弁当用に少し残しておく。そして、片手鍋にヒタヒタになるくらいお湯を沸かして、そこにお醤油とお酒とお砂糖を入れて、濃い目の味にして、天ぷらをサッと煮る。これをご飯の上に乗せれば、冷めても美味しい天丼弁当だ。冷めた天ぷらは美味しくないけど、こうして甘辛に煮ると、コロモの部分に味が染みてて、冷めても美味しく食べられる。ちなみに、あたしの場合は、これに一味唐辛子をタップリとかけて、甘辛なのにピリ辛にしちゃう。これは、特に「かき揚げ」でやると美味しいので、ぜひ試してみて欲しい。
‥‥そんなワケで、今までの自民党政権が、まったく国民の目線に立った政策をしてこなかったことは誰の目にも明らかだけど、62億円の豪邸で暮らすフロッピー麻生を総理大臣に担ぎ上げたことによって、とうとう究極の格差社会が誕生しちゃったワケだ。社会的弱者からは徹底的に搾り取り、一部のお金持ちだけをさらに潤すという自民党の政策は、究極の格差社会を作るためのものだったんだから、今の世の中こそが、長年、自民党が目指して来た理想の社会ってことになる。自民党は、全国民に対して、「たまたま大金持ちの家に生まれたら、中学生レベルの漢字が読めなくても、チンピラみたいな下品なしゃべり方しかできなくても、総理大臣になれて、毎晩のように何十万円も使って豪遊できる」ってことを示してくれたのだ。だから、あたしたち庶民は、このフロッピー麻生という裸の王様を反面教師として、清く正しく生きて行くべきだと思う。そして、そのためには、まずは「お弁当の持参」から始めるべきだと思う今日この頃なのだ。
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