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2008.11.14

総理大臣はダメな大人の見本

レコード・チャイナを見てたら、12日付で面白いニュースがあった。ウイグル自治区で牧畜業を営む張(ジャン)さんは、今年の5月、草原で2匹の可愛い子猫を見つけた。それで、拾って帰ってペットとして飼ってたら、その子猫たちは、みるみるうちに大きくなって行った。5kg、10kg、15kgと大きくなって行き、しまいには張さんの飼っている羊を食い殺しちゃった。それで、「どうも猫じゃないみたいだ」って思った張さんが、専門家に見てもらったところ、「ユキヒョウ(雪豹)」だったってことが分かったそうだ。ユキヒョウは、中国では「国家1級保護動物」に指定されてるため、売ることも捨てることもできずに飼い続けてるんだけど、1日に4~5kgもの肉を食べるため、張さんは「エサ代が大変で、もう飼い続けられない」って困ってるそうだ。

ユキヒョウの赤ちゃんを子猫と間違えるのは、まあ分かる。だけど、どんどん大きくなってったら、体重が10kgを超えたあたりで、普通は気づくだろう。猫でも、体重が10kgを超えたデブ猫がいるけど、そういうのは、頭の大きさは普通で、首から下がパンパンに膨らんだ風船みたいなデブ猫だ。ようするに、猫自体の骨格とか体長とかは普通のままで、単にゼイ肉がついてるだけだ。でも、今回のユキヒョウの場合は、5kg、10kg、15kgと成長してく過程で、骨格や体長も大きくなってったんだから、明らかに猫じゃないことが分かるハズだ。だって、この写真を見てみて欲しい。こんなになるまで気づかなかったなんて、マジですか?
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「猫だと思ったらユキヒョウだった」
http://www.recordchina.co.jp/group/g25785.html

こんなになるまで「猫だと思ってた」だなんて、あたし的には、海でジンベイザメを捕獲して来て水族館で飼育してたら、半年くらいしてもいっこうに大きくならないから、どうもおかしいと思ってよく見たら、甚平を着たおじさんだった‥‥ってのと同レベルのウッカリ具合だと思う今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、昔から「きっこの日記」を読んでくれてる人なら、5年くらい前、あたしが多摩川でとって来た稚魚をクチボソだと思って飼ってたら、どんどん大きくなって、ハヤになっちゃった‥‥って話を覚えてると思う。結局、2匹のハヤのうち、1匹が水槽から飛び出して死んじゃったから、大きくなるハヤを狭い水槽で飼うことはムリだと思って、「早見優」って名づけたもう1匹は、多摩川に逃がして来た。

この時は、正確には覚えてないけど、体長が3~4cmくらいになった時点で「クチボソじゃない!」って気づいたし、すぐにハヤだって分かった。そして、あたしは、複雑な状況に悩み始めた。それは、思いつく順に箇条書きにすると、こんな感じだった。


1.肉食のハヤを黒メダカと一緒の水槽で飼い続けることはできない。

2.別の水槽を用意するほどの余裕はない。

3.ハヤは流れのある場所を好むお魚だから、流れのない水槽で飼うのは良くないと思う。

4.多摩川に逃がすとなると、今までエサを与えてぬるま湯的に暮らしてたハヤが、厳しい自然の中で自力でエサをとって暮らして行けるかが心配だ。

5.稚魚から育ててたから、ものすごく愛着があった。


こんな感じで、もしも飼い続けるのなら、今よりも大きな水槽を用意して、水槽の中に流れを作るようなシステムを組んで、本格的に飼わなきゃなんない。だけど、そんなお金はないし、大きな水槽を置く場所もない。だからって、多摩川に逃がすとなると、4番の心配と5番の心の問題があった。それで、あたしが出した答えは、「黒メダカが襲われないギリギリの大きさになるまでハヤを飼って、それから多摩川に逃がす」ってものだった。黒メダカが食べられちゃったら本末転倒だし、だからって、ハヤがあんまり小さなうちに逃がすのも生存率が低そうだったから、黒メダカにとってもハヤにとってもギリギリのラインにしようって思ったのだ。

だけど、そんなことをしてるうちに、1匹のハヤが、あたしの知らないうちに水槽から飛び出しちゃった。この時は、玄関の靴箱の上に水槽を置いてて、あたしが気づいた時には、ハヤはパンプスの横で死んでた。それで、あたしは、駐車場の植え込みにお墓を作って埋めて、ガリガリ君の棒をさしたんだけど、完全に自分のミスで死なせちゃったから、ものすごく落ち込んだ。それで、やっぱり狭い水槽はかわいそうだって思って、もう1匹を逃がして来たってワケだ。

‥‥そんなワケで、自分の意思で飼い始めたペットなのに、大きくなり過ぎたりして飼いきれなくなったからって、そこらに逃がすのは最低最悪だ。一国の総理大臣が、「イヤになったから」って理由で政権をホッポリ投げちゃうのとおんなじで、激しく無責任な行為だ。しばらく前に、ペットショップで売れ残ってたブタをもらって帰る途中で、そこらの雑草をパクパクと食べるブタを見て、「こんなに食べるんなら飼えないや」って思って、そこにブタを置き去りにした男のニュースがあった。あたしから見ると、アベシンゾーもおんなじだ。

国民の信を受けずに、自分が勝手に総理大臣になりたくてなった上に、夏の選挙で歴史的惨敗をして、国民から「NO!」を突き付けられたのに、それでも辞めなかったアベシンゾー。それなのに、さんざん世の中を掻き回して、1ヶ月以上も国会を空転させて、100億円以上もの税金をドブに捨てて、総理のイスをホッポリ投げちゃった。これは、親に相談しないで勝手に捨て猫を拾って来て、親にバレたら泣いてダダをこねて、仕方なく折れた親と「ちゃんと最後まで面倒を見る」って約束したのにも関わらず、すぐに飽きて投げ捨てちゃったのとおんなじだ。サスガ、田母神やアパとベッタリ癒着してる幼稚園児は責任感が強い。

ワニガメやカミツキガメを飼うのなら、どれくらいの大きさまで成長するのか、どれくらいのエサを食べるのか、すべてキチンと調べて、それでも最後まで飼えるって確信を持ってから飼うのが、最低限のことだろう。大きくなる熱帯魚だっておんなじだ。それなのに、30cm以上まで成長することが分かってるお魚を45cmの水槽で飼うアベシンゾー。生きたエサを毎日与えないといけないお魚なのに、そのエサを確保する手段もお金もなくても、飼い始めちゃうアベシンゾー。そして、大きくなり過ぎたり、エサが手に入らなくなったりして、そこらの川や湖に逃がしちゃうアベシンゾー。こんなアベシンゾーが、ニポン中にいっぱいいる。

あたしがハヤを逃がしたのは、ハヤだとは思わずに飼ってたからだ。稚魚の時点でハヤだって分かってたら、最初から飼わなかった。そして、あたしの水槽で飼えるクチボソだと思って育ててたのに、大きくなったらハヤだってことが分かって、このままじゃ飼うことができないから、生まれ故郷の多摩川に逃がして来たってワケだ。あたしが、ハヤを多摩川に逃がしたのは、多摩川でとって来た稚魚だったからで、もしも利根川でとって来た稚魚だったら、利根川まで逃がしに行ってた。これは、基本中の基本だ。

たとえば、シロートには見分けのつかない黒メダカにしても、多摩川水系の黒メダカと利根川水系の黒メダカは種類が違う。他の水系もそうだ。だから、利根川水系の黒メダカを多摩川に逃がしちゃったら、純血種がいなくなっちゃう。黒メダカを飼うんなら、どこの水系の種族なのかをちゃんと把握して、できる限り血統を保護するように飼わなきゃならない。だから、あたしの場合は、最悪、病気で長期入院することになって飼うことができなくなった場合とかに、すぐに目の前の多摩川に逃がせるようにと、黒メダカもクチボソも多摩川水系の種だけを飼ってるのだ。

生き物を飼うのなら、自分が飼えなくなった時のことまで考えて、その上で飼う。もちろん、自分の都合は二の次で、最優先するのは「命」であり「生態系」だ。あたしは、これが、生き物を飼う上での最低限の責任だと思う。だけど、これも、「猫だと思って飼ってたら、やっぱり猫だった」とか、「クチボソだと思って飼ってたら、やっぱりクチボソだった」って場合なら通用するけど、今回の中国のユキヒョウとか、あたしのハヤとかみたいに、自分でも飼える生き物だと思って飼ってたら、途中で「別の生き物だった」ってことが分かった場合は、すごく困ることになる。

コイズミが登場した時には、多くの国民が「この人ならニポンを変えてくれる」って信じて、ついウッカリと支持しちゃった。だけど、猫だと思って飼い始めたらユキヒョウだったみたいに、クチボソだと思って飼い始めたらハヤだったみたいに、ニポン国民の味方だと思ってたらアメリカのスパイだったのだ。素晴らしい「愛国者」だと思ってたら、とんでもない「売国奴」だったのだ。そして、あたしたち国民の財産がどんどんアメリカへ流出しちゃって、一部のお金持ちをさらに潤すために、社会的弱者が15万人以上も殺されたのだ。

‥‥そんなワケで、あたしは、次から次に、これでもか!これでもか!って最低最悪の総理大臣が出て来るから、子供たちにものすごく悪い影響があると思う。公約を1つも守らずに政権を丸投げしちゃったアベシンゾーを見た子供たちは、「約束したことを破ってもいいんだ」「イヤになったら途中で放り投げてもいいんだ」って思っただろう。民主党への愚痴を並べ続けた挙句に、終いには逆ギレして政権を丸投げしちゃったフクダちゃんを見た子供たちは、「自分がダメだった時には人のセイにすればいいんだ」「図星をつかれたら開き直ればいいんだ」って思っただろう。そして、漢字も空気も読めない今のフロッピー麻生を見てる子供たちは、「勉強しなくてマンガばかり読んでても総理大臣になれるんだ」って思ってるだろう。こうして、ダメな大人の見本みたいなのばっかが順番に総理大臣をやってれば、今の子供たちが大人になったころには、ペットを捨てるのなんか当たり前で、自分の子供まで無責任に捨てるような親が増えそうだと思う今日この頃なのだ。


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