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2008.11.09

無知は恥

アメリカの大統領選で、共和党のマケインが大敗した原因の1つとされてるのが、副大統領候補に担ぎ上げたペイリンのバカっぷりだって言われてる。敗色が濃厚だった共和党は、起死回生の一打として、若くて美人のペイリンを担ぎ出したワケだけど、フタを開けてみたら、オツムの中が空っぽだった。相手と議論を闘わせるとかいう以前に、相手の言ってる言葉の意味が分からなくて、単語の意味を質問しちゃう始末。それで、マケインの支持率はさらに下がっちゃって、結果、ボロ負けしちゃったワケだけど、今になって、あまりにもシャレにならないことが分かったのだ。それは、ペイリンて、「アフリカ」のことを大陸じゃなくて、1つの国の名前だと思ってたって言うのだ。

マジですか?‥‥って、身内の共和党の議員たちが言ってんだからホントなんだと思うけど、奇しくも相手のオバマが「アフリカ系アメリカ人」だったって言うのに、そしたら、ペイリンは、この選挙戦の間、ずっとオバマのことを「アフリカ」っていう国の出身のアメリカ人だと思ってたワケ? こんな無知な女がアメリカの副大統領になれるんなら、 里田まいとか木下優樹菜とかがニポンの総理大臣になれちゃうよ‥‥って、フロッピー麻生も中学生レベルの漢字が読めないんだから、ペイリンやバカアイドルと似たようなもんか(笑)

でも、あたしたちだって、ペイリンのことを笑えないんだよね。自民党の山本一太は、自衛隊のイラク派遣をゴリ押ししたクセに、地図でイラクの場所を指せなかったことでオナジミだけど、今の国会議員を与党も野党も衆参両院722人全員集めて、アフリカの白地図に国名を書かせたら、いったい何人の議員がすべての国名を書き込めると思う? 悪いけど、あたしは、2~3人しかいないと思うよ。

アフリカには、今は55の国があるけど、白地図に国名を書き込むんじゃなくて、単に55の国名をぜんぶ言うってだけでも、国会議員のうちの1割もできないと思う。そして、中には、それこそ里田まいや木下優樹菜みたいに、「エジプトの首都は?」って聞かれて「ピラミッド」とか「スフィンクス」とか答えちゃう議員もいるだろう。そして、そんなヤツラが、あたしたちの税金でのうのうと生活してるんだから、呆れる前に情けなくなって来る今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、漢字も読めない総理大臣、地理も分からない国会議員、歴史も知らない航空幕僚長、みんな小学校からやり直したほうがいいと思うんだけど、そんなことは置いといて、ここで突然、「きっこクイズコーナー」で~す♪‥‥ってワケで、第1問、次のA、B、Cの3つの国は、それぞれどこにあるでしょうか?


A 「ケニア、エチオピア、ガーナ」

B 「エリトリア、リベリア、チュニジア」

C 「ジブチ、レソト、カ―ボベルデ」


答えは、A、B、C、ぜんぶ「アフリカ」だ。だけど、こんなふうに分けられたら、Aの3国がアフリカの国だってことは多くの人が分かるだろうけど、BやCの3国もアフリカの国だってことが分かる人はガクッと少なくなる。実際に、あたしの周りの数人にこの問題を出してみたら、Aの3国がアフリカの国だってことは全員が分かったけど、Bの3国は、ロシアの周りの例の地域の国々だって答えた人が多かったし、Cの3国はキューバやジャマイカの辺りの島国だって答えた人が多かった。そして、A、B、Cがぜんぶアフリカだって答えられたのは、1人もいなかった。

今、この日記を読んでる人の中にも、これらの国がどこにあるかってこと以前に、「ジブチなんて国、初めて聞いたよ」「カ―ボベルデなんて国があったの?」って人もいるハズだ。あたしは、アフリカのコンテンポラリーミュージックが大好きで、そのためにアフリカのことをいっぱい調べたり勉強したりしたから、それぞれの国の民族構成や言語、簡単な歴史くらいは少しは知ってるけど、アフリカに興味のない人たちの多くは、55の国のうち、半分以上の国名を知らないのが現実だ。でも、これが、こんなふうに出題されてたらどうだろう?


A 「ケニア、エリトリア、ジブチ」

B 「エチオピア、リベリア、レソト」

C 「ガーナ、チュニジア、カ―ボベルデ」


これは、最初の質問のAの3国、つまり、多くの人に認知されてるメジャーな国名をA、B、Cぜんぶに振り分けてみたのだ。こうすれば、3つの国名のうち1つしか分からなくても、そこから「アフリカ」だってことが分かる。ようするに、問題の出し方が問題だってワケで、さらには、ここから何を学ぶかってことこそが問題なのだ。

たとえば、このAの問題を出された場合に、ケニアしか知らなかった人でも、そこから「アフリカ」って答えれば正解になる。だけど、正解だったからそれでOKにしちゃう人と、知らなかったエリトリアとジブチについて「アフリカにこんな国があったんだ」って思う人とで、大きな差ができる。そして、わざわざ地図を見たりネットで検索してみたりして、自分の知らなかったエリトリアとジブチについてちょっと調べてみたりする人は、さらにワンダホーだ。

それで、自画自賛するつもりはないけど、あたしって、このタイプなのだ。何か1つのことをやってると、それに付随した別のことが気になって来て、ついでにそっちも調べちゃう。そして、そこから、また別のことが気になって調べてって、どんどんと連鎖してっちゃう。だから、どうでもいいことを広く浅く知ることになる。そして、その中で、「おっ!」と思ったとこをディープに掘り下げちゃうから、最初に興味を持ったことは置き去りにしたまま、ぜんぜん別のことに夢中になっちゃったりする。

‥‥そんなワケで、今日の日記を読んで、「ふ~ん」で終わっちゃう人がほとんどだと思うけど、中には、アフリカの55の国の名前を調べてみようって人もいると思う。で、痒いとこに猫の手が届く「きっこの日記」としては、いつもなら、アフリカの国名一覧でもリンクしとくんだけど、あたしがそこまでやると、逆に意味がなくなっちゃう。こうしたことは、自分で調べてみようって思って、自発的にやらないと意味がないのだ。だから、あえてリンクはしない。

で、話をクルリンパと戻して、「きっこクイズコーナー」の第2問だけど、次の食べ物は何でしょうか?


A 「スパゲッティ、ラザニア、ニョッキ」

B 「ディターリ、ロレッテ、コンキリエッテ」

C 「ペルシァテッリーニ、ジュメーリィ、マルタリアーティ」


これも、さっきとおんなじパターンで、A、B、C、ぜんぶ「パスタ」だ。Aに、誰でも知ってるオナジミのパスタを並べて、BとCにはパスタに詳しい人しか知らないような種類のものを並べてみた。あたしたちニポン人が普通に知ってるパスタって言うと、Aのスパゲッティ、ラザニア、ニョッキの他には、ペンネとかラビオリとかも知ってると思うけど、あとは、イタリア料理に興味がある人とカ、自分で作る人しか知らないと思う。

パスタは、ぜんぶで300種類以上もあるんだけど、一覧表を見てみたら、あたしが知ってたのは、1割の30種類くらいだった。それも、そのうちの半分は「名前だけは耳にしたことがある」ってだけで、どんな形状のパスタを指すのかまでは分からなかった。つまり、世界中に数えきれないほどあるお料理の中の、たった1つの「パスタ」に関してだけを見ても、あたしが生まれてから一度も耳にしたことのない種類のものが9割、270種類もあったってことなのだ。

だから、世界中すべての食べ物を調べてみたら、その存在さえ知らなかった食べ物だっていっぱいあるハズだし、逆に言えば、あたしたちが普通に食べてる「おにぎり」ってものをまったく知らない民族もいっぱいいるってことになる。こんなふうに考え始めると、あたしは、まだ見ぬ異国の食べ物のことが気になって気になって食欲がなくなってきちゃう(笑)

‥‥そんなワケで、続いての第3問は、ちょっと出題のパターンを変えてみるけど、次の3つは何でしょう?


A 「ファイヤー、クラブ、ラッキー」


たいていの人は、「缶コーヒーじゃないだろうし、何だろう?」って思っただろうし、ハッと気づいた人もいるかもしれない。でも、次の問題に変えれば、ほぼ100%の人が一瞬で分かると思う。


B 「ピカチュウ、ミュウツー、フシギバナ」


そう、これはポケモンの名前だ。ちなみに、何でBの3つめをフシギバナにしたのかって言うと、あたしが最初に選んだのがフシギダネだったからだ。だって、ヒトカゲは「炎」だし、ゼニガメは「水」だし、どっちも単純だったから、動物と植物が合体した冬虫夏草みたいなフシギダネが、一番すごそうだったからだ。で、この流れで第4問に行くけど、これは、ヨホドのマニアでも分からないと思う。


A 「パンダ、チェリー、デニム」


今度は、すぐには答えを書かないで、しばらく考えてもらおうと思う。パンダは動物だし、チェリーは果物だし、デニムは生地の素材だし、まったく共通点がない。でも、この3つは、これまでの問題とおんなじで、何かのグループになってるのだ。

たとえば、パンダは、あたしの愛車のフィァット・パンダがあるし、チェリーも、昔の日産の車にチェリーってのがあった。だけど、デニムなんて名前の車はない。だから、答えは「車」じゃない。そう言えば、チェリーってタバコがあったけど、パンダやデニムなんてタバコはないし‥‥って感じで、たぶん、これだけで答えが分かった人は、100人に1人くらいだと思う。そして、次の変えれば、女性ならほぼ100%、男性でも2人に1人は分かると思う。


B 「モノグラム、ダミエ、ヴェルニ」


そう、これらは、ルイヴィトンのライン(デザイン)の種類だ。誰でも知ってる「L」と「V」と変なお花のマークが並んでるのが「モノグラム」で、チェックになってるのが「ダミエ」で、モノグラムが型押しになってるエナメル素材なのが「ヴェルニ」で、これに、細かいシワシワで落ち着いた感じの「エピ」を加えた4種類のラインが、ヴィトンの代表的なデザインになる。

他にも、人気のある「マルチカラー」や「グラフィティ」、ダミエのデザインでヴェルニになってる「ダミエ・ヴェルニ」などを始めとして、ぜんぶで20くらいのラインがあるんだけど、モノグラムをベースにしてサクランボの絵がついてる「チェリー」とか、発狂したパンダの絵がついてる「パンダ」とかのラインは、コレクターくらいしか欲しがらないし、一般には知名度が低い。

ちなみに、あたしの場合は、ヴィトンは大好きだけど、モノグラムが嫌いなので、ダミエとヴェルニとエピだけにしか興味がない。もちろん、誰かがプレゼントしてくれるんなら、パンダだろうがチェリーだろうがスハリだうがタイガだろうがペルフォだろうがアンティグアだろうがリヴェットだろうが何でも嬉しいけど、自分で買うんなら、やっぱり、すでに寿命を通り越してるヴェルニのヒューストンだろうな。買わないけど。

‥‥そんなワケで、アフリカの国の名前を知らなくても、ほとんど問題なく生きて行けるだろうし、ましてや、ポケモンの名前やヴィトンの種類なんか知らなくても、まったく生活に影響はない。だけど、どんなことでも、知らないよりは知ってるほうがいいと思う。最近のニポンは、漢字も読めない総理大臣やイラクの場所も知らない国会議員が平然と政治家ヅラしてるし、テレビには小学生レベルの知識もないバカタレントが顔を並べて自らの無知を売り物にしてるし、何だか「ものを知らない」ってことが恥ずかしいことじゃないみたいな風潮になって来てる。だけど、あたしは断言する。無知は恥なのだ。ものを知らないってことは、恥ずかしいことなのだ。もちろん、大学教授の専門知識みたいなものは必要ないけど、中学生でも読める漢字を読めない総理大臣だなんて、これほど恥ずかしいことはない。だから、フロッピー麻生みたいな笑い者になりたくなければ、自分の興味のないことでも、知らないことは調べてみるクセをつけたほうがいいと思う今日この頃なのだ。


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