« 未曾有うの危機! | トップページ | 敦賀原発事故、メーカーの施工ミスが原因 »

2008.12.26

きみこのおなら

昨日の夕方、ちょっと用事があって、高校時代のクラスメートのK子のお家にオジャマして来た。お仕事の話だったので、ホントは外で会ってパッと済ませたかったんだけど、2人目の子供が生まれたばかりで出られないって言うので、大きなシャモジを持って、あたしのほうから乗り込みに行った‥‥って、ヨネスケじゃないから大きなシャモジは持ってかなかったけど、K子に会うのも4年ぶりくらいで楽しみだったし、赤ちゃんに会うのも楽しみだったけど、あたしが楽しみだったのは、長男のケンちゃんに会えることだった。

あたしが最後に会ったのは、何とか会話ができるようになった3才のころなので、今回の電話でK子から、「今年、小学校に上がって、来年は2年生になる」ってことを聞いた時に、「うひゃ~!」って思った。だって、高校時代のクラスメートって言っても、諸事情により、あたしのほうが1つ年上なのだ。ようするに、あたしより1つ年下なのに、もう小学2年生になる子供がいるなんて、あたしは、知らず知らずのうちに自分がオバサンになってることをジンワリと実感しちゃって、アラサーとかアラフォーとか言ってゴマカシてらんないほどのアセリマクリスティーが全開になっちゃった。

ま、そんなことは置いといて、とにかく、あたしの周りで結婚して子供がいる人たちって、不思議と子供が女の子ばかりなので、あたしは、小学生になったケンちゃんに会えるのがホントに楽しみだった。3才の時は可愛いだけだったけど、K子も美人だし、ダンナさまもイケメンだから、きっとイイ男に成長してんじゃないかと思って、ワクワクしてた。あたしは、もしもヘアメークにならなかったら、きっと保母さんになってたことはホボ間違いないほど‥‥なんて使い古しのギャグを織り込んじゃうくらい子供が好きなんだけど、特に自分の周りにあんまりいない男の子が、可愛くて可愛くてジンジャエールな今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、ホントはお仕事の用事なのに、いつの間にかケンちゃんに会うことがメインになっちゃってたあたしは、数日前の時点で、ふと気がついた。「24日ってクリスマスイブじゃん!」てことだ。それで、せっかくだから、遅ればせながら、小学生になったお祝いも兼ねて、ケンちゃんにクリスマスプレゼントを持ってくことにした。2人目の赤ちゃんには、知り合いのショップでベビー服を用意してたんだけど、ケンちゃんには何も考えてなかったからだ。だけど、これが困ったことになった。だって、小学1年生の男の子に何をプレゼントしたら喜んでもらえるかなんて、あたしには想像できなかったからだ。

それで、あたしは、自分が小学1年生の時にプレゼントされて嬉しかったものを思い出してみた。そしたら、ふだんからチョクチョクと子供のころのことを思い出す訓練をしてるあたしだから、あまりにもピンポイントでパコーンと思い出すことができたのだ。それは、「けんはへっちゃら」っていう童話だ。あたしは、11月がお誕生日なので、お誕生日には母さんからプレゼントをもらい、クリスマスにはおばあちゃんからプレゼントをもらうって形とか、お誕生日とクリスマスを合わせて1つのプレゼントって形とか、ちょっと複雑だった。だから、この「けんはへっちゃら」っていう童話が、小学1年生の時のお誕生日のプレゼントだったのか、クリスマスのプレゼントだったのかは覚えてない。だけど、ものすごく楽しいお話で、絵も大好きだったし、夢中になって何度も何度も読んだことを思い出したのだ。

小学1年生のあたしがメチャクチャ楽しかったんだし、どっちかって言うと男の子向きのお話だったから、絶対に喜んでもらえるハズだ。それに、何よりも、プレゼントする相手が「ケンちゃん」なんだから、これほどピッタリのプレゼントはない。それで、あたしは、すぐにK子に電話して、この童話を持ってるかどうか聞いてみた。そしたら、「何それ?」なんてノリだったので、あたしは「よし!」って思って、次に本屋さんに電話して、今でもあるのかどうか調べてもらった。何しろ、あたしが読んだのは、30年近くも前のことだからだ。でも、あたしの心配はヨソに、本屋さんは「在庫ありますよ」とのこと。

あたしは、ピョンピョンと欽ちゃん走りで本屋さんへ向かった。そして、取り置きしておいてくれたカウンターへ行ったら、「こちらですね?」って出してくれたのが、あまりにも懐かしい、あのころのままの「けんはへっちゃら」だった。その場でパラパラとめくると、「そうそう!」「これこれ!」の連続で、何とも言えない気持ちになった。へ~、谷川俊太郎さんが書いてて、絵が和田誠さんだったんだ。あたしの家にも、きっと押入れの奥のダンボール箱のどれかに、他の童話と一緒に入ってるとは思うんだけど、ずっと開けてないから、ホントに懐かしかった。

このお話は、現代版‥‥って言っても、もう30年も前だけど、現代版の「わらしべ長者」みたいなお話で、団地に住んでるけんちゃんが歩いてると、下駄の鼻緒が切れて困ってるおばあちゃんがいた。それで、けんちゃんは、鼻緒を直すためにポケットにあったヒモをあげる。そしたら、おばあちゃんは、お礼に風船をくれた。で、けんちゃんが風船を持って歩いてると、今度はちっちゃな子がその風船を欲しがる。欲しい欲しいと泣くから、仕方なくあげたら、その子のママがお礼にキャラメルをくれる‥‥って感じで進んでく。

でも、ホントに面白いのは、このメインストーリーじゃなくて、けんちゃんが脈絡なく「おなら」をするとこだ。ひとつの段落の終わりとかに、「けんはおならをぷうとした」とかってふうに、おならをする。それが、そのたびに音が違うのだ。喜怒哀楽のないけんちゃんが、まるで当たり前のようにおならをするから、小学1年生の時のあたしは、もうこれがおかしくておかしくて、ゲラゲラと笑いながら読んでた記憶がある。子供のころって、「うんこ」とか「おなら」とかが出て来ると、それだけでヤタラとおかしかったもんね(笑)

‥‥そんなワケで、あたしは、クリスマスイブの昨日、K子のお家に行って来た。赤ちゃんは、めっちゃ可愛かったし、ケンちゃんは、想像通りにイイ男になってた。何よりも感動したのは、あたしがプレゼントを渡したら、自分から「きっこちゃん、どうもありがとうございました」って言って、ペコリとお辞儀をしたことだ。もしかしたら、事前にK子が「ちゃんとお礼を言うのよ」なんて言ってたのかもしれないけど、それにしても、あんなにちっちゃかった子が、こうしてちゃんとお礼を言えるようになったなんて、あたしは、もう可愛くて可愛くて、思わずギュ~ッて抱きしめちゃったよ。嫌がってたけど(笑)

で、この日の夜、あたしは、母さんと食事をする約束をしてたから、母さんのリクエストのお寿司屋さんで「江戸前にぎり」を2つと「バッテラ」を1つ買って、ケーキ屋さんでケーキを2個買って、自宅に用意しておいたプレゼントとカードを取ってから、愛車のフェラーリF2004(ママチャリ)で母さんのとこに向かった。そして、久しぶりに母さんとゆっくり過ごしたんだけど、この時に、あたしは、お友達の子供に「けんはへっちゃら」をプレゼントしたってことを話した。そしたら、母さんは、すごく懐かしそうに、「きみこは『けんはへっちゃら』のおならが大好きで、いつも『きみこはおならをぷうとした』って言ってケラケラ笑ってたの、覚えてる?」って言われちゃった。ウッスラと覚えてるような、覚えてないような‥‥。さらには、「でも、他の2冊はそんなに夢中にならなかったみたいで、きみこは『けんはへっちゃら』ばかり繰り返し読んでたよね」って言われて、あたしは、「えっ?」って言った。「他の2冊」って?

母さんが言うには、「けんはへっちゃら」と「とおるがとおる」と「しのはきょろきょろ」の3冊をセットにしてプレゼントしてくれたってことで、その瞬間、あたしは、「そうだった!」って思い出した。そうそう、他に2冊あったよ。あたしは、「けんはへっちゃら」がヤタラと気に入っちゃって、こればかり読んでたけど、本は3冊プレゼントしてもらって、あと、「とおるがとおる」と「しのはきょろきょろ」もあったんだ!

‥‥そんなワケで、あたしは、一気に思い出した。何も描いてない白い紙が大好きなとおるくんの「とおるがとおる」と、好奇心旺盛なしのちゃんがデパートを探検する「しのはきょろきょろ」もあったんだ。やっぱり、30年も前の小学1年生の時のことなんて、覚えてるように思ってても断片的な記憶しかないんだね。だけど、あたしの場合は、単に「忘れてた」ってだけじゃなくて、他の本のこととゴッチャになってた部分もあったみたいだ。ゆうべは、母さんと、あたしが小学生の時に夢中になって読んでた童話の話で盛り上がったんだけど、もう長いこと忘れてた本の名前が次々と出て来て、ホントに懐かしかった。

たとえば、あたしが幼稚園のころから大好きだったのが、馬場のぼるの「11ぴきのねこ」のシリーズだ。ま、これは、童話じゃなくて絵本なんだけど、あたしは、手足もシッポも太くて、2本足で歩く猫たちが大好きだった。母さんが言うには、あたしはいつも「11ぴきのねこ」のマネをして、「ジュース飲みたいニャゴニャゴ」とか「おにぎり食べたいニャゴニャゴ」とか「ドングリ拾ったニャゴニャゴ」って言ってたらしい。

そして、小学校に上がってから、自分で読むようになった童話ってことになると、大好きだったのが「ももいろのきりん」だ。桃色の紙で作ったキリンのキリカが大好きで、この本を読んで、あたしは、桃色が大好きになった。母さんが言うには、どこかで桃色の物を見つけるたびに、あたしは、「キリカ!キリカ!」って言ってたそうだ。それから、母さんに言われて、「ロボット・カミイ」も思い出した。幼稚園の子供がダンボールで作ったロボットのカミイのお話なんだけど、当時は「自業自得」なんて言葉を知らなかったから、いくら自分が悪いとは言え、幼稚園のみんなに仲間はずれにされちゃうカミイがかわいそうで、あたしは読むたびに泣いたことを思い出した。

そして、カミイは、みんなから仲間はずれにされたのに、突っ込んで来たダンプカーからみんなを守るために、ダンプカーの前に飛び出して自分が身代りに死んじゃうんだよね。だから、ここでも泣く。そして、子供たちが死んじゃったカミイを直して、カミイは生き返る。だから、ここでも泣く‥‥って感じで、あたしは、この「ロボット・カミイ」を読むたびに、カミイがかわいそうで泣いて、カミイの勇気に感動して泣いて、カミイが生き返ったことが嬉しくて泣いて、最後にもひとつ泣いて、ホントに忙しかった。

それから、母さんは、「2年生か3年生の時には『チョコレート戦争』に夢中になってたよね」って言った。そうそう、そう言えば「チョコレート戦争」ってあったよね。2人組の男の子が、町一番の高級なケーキ屋さんのショーウインドウに飾ってある大きなチョコレートのお城を盗み出すお話。あの2人組って、「ちびまる子ちゃん」の大野くんと杉山くんのイメージだよね。今、調べてみたら、光一くんと明くんだった。それから、あのイヤなオヤジのケーキ屋さんの名前は「金泉堂」だった。そうそう、思い出して来た。

この「チョコレート戦争」の中に、シュークリームとエクレアの説明をするシーンがあったんだけど、あたしの記憶が正しければ、確か、「シュークリームは、正式には、シュー・ア・ラ・クレームと言うのです」ってことと、「エクレアは正しくはエクレールと言うのです」ってことと、「エクレールはフランス語でイナヅマという意味で、これはイナヅマのような速さで食べないと中のクリームがこぼれてしまうからです」ってことが書いてあったように思う。確か、金泉堂のオヤジが偉そうに説明するシーンだったと思うけど、違ったかな?

とにかく、あたしは、小学2年生か3年生の時に、この「チョコレート戦争」を読んだオカゲで、おばあちゃんに渋谷のデパートに連れてってもらって、5階か6階のレストランで大好きな「プリン・ア・ラ・モード」を食べる時に、ひそかに、「このプリン・ア・ラ・モードの『ア・ラ』ってのは、きっと、シュー・ア・ラ・クレームの『ア・ラ』とおんなじなんだろうな」って思うようになった。そして、中学生とか高校生になってから、テレビのクイズ番組とかで、「ケーキのエクレアとはどういう意味?」なんて問題が出たりすると、すぐに「イナヅマ!」って答えられるようになった。だから、逆に、大人になっても、シュークリームの正式名称が「シュー・ア・ラ・クレーム」ってことを知らなかったり、「エクレア」の意味を知らない人がいると、「はは~ん、この人は子供のころに『チョコレート戦争』を読んでないんだな」って思うようになった。

‥‥そんなワケで、ゆうべは、いろんな懐かしい童話の名前が出て来たんだけど、1年生の時に夢中になった「けんはへっちゃら」は、童話は童話だけど、絵本に近い童話だった。そして、2年生か3年生の時に夢中になった「チョコレート戦争」は、ずいぶん文章がメインになったけど、やっぱり絵も楽しかった。だけど、小学校も高学年になって来ると、ほとんどが文字だけで、何ページおきかに挿絵が入ってるような、本格的な童話を読むようになって来る。

そんな童話の中で、たぶん、最初に読んだのが、3年生か4年生の時の「星の王子さま」だったと思う。あたしは、小学1年生の時の学芸会で「星の王子さま」の劇をやったんだけど、その時は、自分の役のとこしか理解してなくて、全体的にどんなお話なのかは、イマイチ分かってなかった。それで、母さんに本を買って欲しいってお願いしたら、「もうちょっと大きくなってから」って言われて、3年生か4年生の時に買ってもらったそうだ。自分では覚えてないんだけど、ゆうべ、母さんはそう言ってた。それから、「エルマーのぼうけん」も思い出した。シリーズの「エルマーとりゅう」や「エルマーと16ぴきのりゅう」も夢中になって読んだし、水色と黄色のシマシマのりゅうが大好きで、水色と黄色の折り紙で貼り絵を作ったような記憶がある。

そして、5年生になると、読める漢字も増えて来たし、難しい文章も理解できるようになって来たから、ずいぶんレベルの高い童話を楽しめるようになって来た。たとえば、「長くつ下のピッピ」のシリーズとか、「ムーミン」のシリーズとか、「ノンちゃん雲に乗る」とか、どれもワクワクしたりドキドキしたりで、何度も何度も読んだ覚えがある。この辺になって来ると、もう「童話」って言うよりも、「児童文学」って感じで、ストーリーも長くて複雑だ。「ムーミン」なんて、テレビアニメの可愛いムーミンのイメージがあったから、初めて原作を読んだ時には、マンガの「ゲゲゲの鬼太郎」に出て来る妖怪たちみたいな不気味な挿絵に激しいギャップを感じて怖かった。そして、読んでみると、アニメとは段違いの深さに驚いた。

あたしは、こんな小学生時代を過ごしたから、本が大好きになり、中学生になっても高校生になっても、ずっといろんな本を読み続けて来たんだと思う。そうだとしたら、あたしが本を好きになった最初のキッカケは、もしかしたら、「けんはへっちゃら」の「おなら」なのかもしれない。だから、昨日、この本をプレゼントしたケンちゃんも、しばらくは「けんはおならをぷうとした」なんて言いながら、K子のことを困らせちゃうかもしれないけど、この本をキッカケにして、心の底から感動できる素晴らしい本をたくさん読むようになってくれればって思った。

‥‥そんなワケで、母さんとの楽しいひとときを過ごしたあたしは、帰り道、日付の変わる深夜に、お祈りをするために教会へ寄った。だけど、お祈りをしながら、ケンちゃんのこととか、母さんと話したこととか、いろんなことが頭に浮かんで来ちゃって、なかなかお祈りに集中できなかった。それで、気持ちをリラックスさせて、心を平らにして、お祈りに集中しようと思ったら、母さんのとこでお寿司を食べたりケーキを食べたりお茶を何杯も飲んだからなのか、お腹の調子がおかしくなって来て、何だかおならをしたくなっちゃった。だけど、マサカ、こんな場所でおならなんてできないから、ずっとガマンして、お祈りを済ませて、外へ出た。それで、自転車にまたがろうとした瞬間に、きみこはおならをぷうとした‥‥なんてオチで申し訳ないと思う今日この頃なのだ(笑)


★ 今日も最後まで読んでくれてありがとう!
★ よかったら応援のクリックをお願いします!
   ↓   ↓
■人気blogランキング■


  

|

« 未曾有うの危機! | トップページ | 敦賀原発事故、メーカーの施工ミスが原因 »