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2009.01.04

今年の三大イベント

ゆうべの「しぶんぎ座流星群」は、母さんと一緒に着膨れして、夜の11時から12時までがんばって観察したんだけど、ほとんど観られなかった。それでも、母さんとおしゃべりしながら夜空を見上げてるのは楽しかったし、1時間で6つの流れ星を確認できて、そのうちの5つは一緒に観ることができた。いつもは、1人で黙って観てるだけだから、2人でキャーキャー言いながら観るのはホントに楽しかった。ただ、確実に「しぶんぎ座流星群」だって言えるのは3つだけで、残りの3つは、無関係な通常の流れ星だった。でも、ピークを迎える本番は今夜だから、今夜はあたし1人で観に行くつもりだ。

三大流星群でも、7月から8月にかけての「ペルセウス座流星群」と、12月の「ふたご座流星群」は、流れ星のモトになる宇宙の塵のカタマリが、地球の軌道とゆるい角度で交差するから、イイ感じに併走するみたいになって、ワリと長いこと観られる。たとえば、「ペルセウス座流星群」のピークを8月10日だとすれば、その数日前から数日後まで観られるし、ピークの前後の日はピークの日に近いくらい観られる。ようするに、ピークが長く続くってワケだ。

だけど、今回の「しぶんぎ座流星群」は、地球と宇宙の塵のカタマリとの交差する角度が71度っていう鋭角だから、数時間でピークが過ぎちゃう。そのため、ピークの前日も翌日もそんなに観られない。で、そのピークが、今夜、3日の夜から4日の明け方にかけてなので、今夜こそがチャンスってワケだ。でも、この「3日の夜から4日の明け方にかけてがピーク」ってのは、あたしの信頼してる国立天文台のホームページに書いてあったことで、別のとこには「4日の15時が極大」って書いてあった。だから、こっちの情報が正しければ、ピークを迎えるのは明日の昼間ってことになり、今夜はそれほど期待できないってことになる。

で、今年もフランク・ザッパに突っ走るあたしとしては、大ザッパに「国立天文台寄りの両方の中間」をとることにして、今夜の深夜2時か3時くらいから明け方まで観察してみようかと思ってる今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、あたしは、明日の仕事始めは午後からなので、明け方まで流れ星を観てるのは時間的には大丈夫なんだけど、どうせ1人で観るのなら、周りが暗くて観察しやすい場所でジックリと観たい。そうなると、いつもあたしが星を観察に行く場所、自転車で15分ほど多摩川を上流へ上った東名高速の高架の手前のとこの土手がいいんだけど、ちょうどそこの東名高速の高架の下で、昨日、ホームレスのおじさんが何者かに殺されたのだ。で、今日の昼間も、パトカーが赤色灯を回しながら道路を塞ぐように停まってて、例の黄色いテープみたいなのが張られてた。

この近辺は、夜になると人通りがほとんどなくなる薄暗い場所で、あたしも何年か前に変質者に襲われたことがある。オマケに、すぐ前の河原に住んでたホームレスのおじさんが、中学生か高校生のグループから、リンチに遭ったり火をつけられたりしたこともある。だから、ただでさえ気をつけなくちゃならない場所なのに、さらに殺人鬼がウロウロしてるってことは、激しくヤバイ状況だってことになる。深夜の2時3時に、あたしみたいな美女が1人でフェロモンを撒き散らしながら夜空なんか見上げてたら、背後から変質者と殺人鬼が2人そろってホフク前進で近づいてきちゃうかもしれない。

だから、周りが明るくて観察しにくくても、やっぱり安全なマンションの屋上のほうが無難かな?‥‥なんて思いつつ、あたしのことは、今夜の夜中になってから考えるとして、この日記を読んで、「今夜、しぶんぎ座流星群を観てみよう!」って思った人へのアドバイス的なことを書こうと思う。まず、「しぶんぎ座流星群」が飛んで来るのは、北東の方角だ。もしも、星がキレイに見えるような場所だったら、まずは北斗七星を「あたたたたたたた~!」って探す。で、横向きに寝てる北斗七星が「ひでぶ!」って見つかったら、それが北東の方角だから、その北斗七星の下あたりを中心にして、広範囲に観てるといい。実際には、北斗七星の左下にタテに並んでるのが「りゅう座」で、このあたりが中心になるんだけど、りゅう座は分かりにくいから、北斗七星を目印にしたほうが分かりやすい。

今の時期なら、正反対の南西の空には、「冬の大三角」が輝いてる。まず、「オリオン座」を探して、オリオンの右肩(向かって左上)の赤っぽい明るい星がベテルギウス、そのずっと左下の星の中でいちばん明るくて青白いのが「おおいぬ座」のシリウス、ベテルギウスのずっと左のほうにある「こいぬ座」のプロキオン、この3つの星でできる逆三角形が「冬の大三角」だ。そして、ずっと上にある「ぎょしゃ座」のカペラから右回りに、「おうし座」のアルデバラン、「オリオン座」のリゲル、「おおいぬ座」のシリウス、「こいぬ座」のプロキオン、「ふたご座」のポルックスで、「冬の大六角形」、通称「冬のダイヤモンド」の出来上がりだ。

だから、もしも「しぶんぎ座流星群」が思ったほど観られなかったとしても、反対側の南の空を見れば、こうした星たちの競演が楽しめるってワケだ。何しろ、今年は、「天文学の父」って言われたガリレオ・ガリレイが、自作の望遠鏡で初めて天体観測を行なった1609年からちょうど400年目にあたることから、「2009年を世界天文年てことにしよう!」って決まったのだ。だから、2005年11月28日の日記、「冬の夜空」を読んだり、こちらのホームページの「星図」で「冬の大三角」や「冬のダイヤモンド」の図を見たりしてから、ぜひ、星空を見上げてみて欲しいと思う。

‥‥そんなワケで、星を眺める楽しさを熱弁して来たあたしとしては、ホントのことを言うと、今夜の「しぶんぎ座流星群」なんて、あんまりオススメできない。もちろん、あたしは楽しいんだけど、タマにポツリポツリと飛ぶような流星群を観ても、興味のない人はそんなに感動しないからだ。あたしが観せてあげたいのは、かつての「しし座流星群」みたいに、まるで星がシャワーのように降って来るものすごい流星群だ。2001年の「しし座流星群」は、1時間に最大で3000個もの星が流れて、まるで夢を見てるみたいに素晴らしかった。

これは、前にも書いたけど、何でこんなにすごい「しし座流星群」が三大流星群の中に入ってないのかって言うと、その年によって、ものすごい時もあれば、ぜんぜん観られない時もあって、安定してないからだ。だから、それほどすごくなくても、毎年、安定して、おんなじくらいの流れ星が観られる「しぶんぎ座流星群」と「ペルセウス座流星群」と「ふたご座流星群」が三大流星群に選ばれるってワケだ。

この「しし座流星群」は、2001年が一番すごかったけど、1999年と2002年にも、1時間に1000個以上の星のシャワーが観られた。このくらいすごいのを「流星嵐」とか「流星雨」って呼ぶんだけど、そのあとはサッパリで、オトトシの2007年までは、しし座ゲリオン初号機は完全に沈黙しちゃった。だけど、去年は、1時間に100個ほど観られて、ヒサビサの復活を見せた。ようするに、1時間に2000個も観られる年もあれば、まったく観られない年もあれば、通常の流星群とおんなじくらいに1時間に100個くらい観られる年もあるってワケで、あまりにもアバウトな流星群てワケだ。

で、そんな気の置けない「しし座流星群」だけど、ナナナナナント! 今年は、またまたドバッと降りそそぐっぽい感じなのだ! 5年間の沈黙のあとに、去年、突如発生した「しし座流星群」をカリフォルニア工科大学のジェレミー・ヴォバイヨン教授のチームが調べたところ、これが、1333年に彗星が残した塵の中を地球が突き抜けて発生したものだってことが分かったのだ。そして、こんなに古い塵でも流れ星になるんなら、今年は、1466年にテンペルタットル彗星が残した塵の中を突き抜けるから、最低でも去年とおんなじくらいの数の流れ星が発生するそうだ。

ただ、去年は塵のカタマリのフチの辺りを地球が突き抜けたんだけど、今年はど真ん中を突き抜けるんだって。だから、宇宙空間に散乱してる塵の数はおんなじくらいでも、より密度の高い中心部を突き抜けるワケで、そのぶん、発生する流れ星の数も多くなる。NASAの「マーシャル宇宙飛行センター」の天文学者、ビル・クック氏は、「ピーク時には1時間に500個以上の流星が観られる半流星嵐が予想される」って言ってる。ちなみに、今年の「しし座流星群」のピークは、世界時間の「11月17日21時43分」で、ニポン時間だと「11月18日6時43分」だそうだ。

それで、痒いとこに猫の手が届く「きっこの日記」としては、今年の11月18日の日の出の時刻を調べてみたんだけど、これが残念なことに「6時19分」だった。つまり、ニポンでは、日の出の直後にピークが来るってワケだ。でも、これは、あくまでもピーク・オブ・ピークってことで、この時間を頂点として「半流星嵐」が発生するんだから、11月17日の深夜からたくさんの流れ星が観え始めて、深夜の2時、3時、4時とどんどん増えてって、東の空が明るくなり始める直前には、素晴らしい光景が広がるってーことになる。これは、今からワクワクドキドキの縄文式土器だ(笑)

‥‥そんなワケで、今年は、7月22日に、ニポンでは46年ぶりの「皆既日食」が観られる。それも、46年前の「皆既日食」は、北海道の一部でだけしか観られなかったものが、今年はニポン全国どこでも観られるのだ。正確に言えば、ニポン全国で観られるのは「部分日食」で、太陽と月とがキチンと重なる「皆既日食」は、トカラ列島とか屋久島とかに行かないと観られないんだけど、それでも46年ぶりなんだから、あたしは、もちろん、生まれて初めての体験だ。そして、今年を逃すと、次に観られるのは26年後だから、こりゃあどんなことをしても観るっきゃない。つまり、今年は、7月22日の「皆既日食」と、11月18日の「しし座流星群」と、11月22日の「きっこ生誕祭」が三大イベントってワケで、新年早々、1年の後半が楽しみになって来た今日この頃なのだ(笑)


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