春近し
皆さん、とてもたくさんのあたたかいメール、本当にありがとうございました。
心から感謝しています。
母さんは、がんばって長時間の手術に耐えてくれて、最善の結果を迎えることができました。ゆうべ、簡単な報告だけでも書こうと思ったのですが、あたしはホッとして、ちょっと横になったら、そのまま爆睡してしまいました。まだゆっくり日記を書く時間がないので、報告代わりに、今日は手術を待つ間に詠んでいた俳句を紹介します。
「春近し 15句」 きっこ
母さんの手術の日です寒昴
やはらかき朝日を編みて冬木の芽
冬晴やストレッチャーのするすると
母さんのピースサインや実南天
一月の果まで白き廊下かな
手術待つ膝のバッグの冷たかり
階段を咳がのぼつて来たりけり
中庭に冬日あつめてマリア像
日向ぼこ車椅子はた松葉杖
ロザリオを爪繰ることも親子月
文庫本歳時記聖書日脚伸ぶ
大切なもの目に見えぬ龍の玉
福音のふくふくふくら雀かな
がんばつた母さん強し春近し
点滴の雫きらめく春隣
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