辛口モニター、きっこ見参!
1月10日の日記、「初めてのモニター生活」で、あたしは、「毬月(まりつき)美肌そーぷ」のモニターを始めたってことを書いたけど、あれからずっと、この石鹸を使って来て、ずいぶんいろんなことが分かったので、今日は、空気の乾燥したお部屋で、最後まで完走できるように、タップリと感想を書いてこうと思う。略して、「乾燥の完走の感想」ってワケで、ショッパナから空振り三振感がマンマンだけど、この石鹸、なかなか面白い。
だいたいからして、石鹸を使った感想が「面白い」ってのもアレだけど、普通は、「シャア専用」‥‥じゃなくて、「洗顔専用」が当たり前の高級石鹸なのに、この「毬月美肌そーぷ」の場合は、顔だけじゃなくて、体にも髪にも使えるってことが謳い文句になってるのだ。だから、この前提がすでに「面白い」ってワケで、チャレンジ精神が旺盛なあたし的には、当然、洗顔だけじゃなくて、体も髪も洗ってみようと思ったワケだ。それにしても、体は顔とおんなじ皮膚だからいいとしても、髪を洗うのにも固形石鹸を使うなんて、なんか、田舎のボウズ頭の小学生みたいなイメージがふくらみまくっちゃう。
もちろん、あたしの場合は、最初っから髪を洗ってみるほどの度胸がなかったから、まずは基本の洗顔から始めてみようと思った。で、石鹸のラッピングを剥がして、手の上に乗せて、匂いを嗅いでみた。やっぱ、初めて手にしたものは、それがいかなるものであっても、まずは匂いを嗅いでみて、長嶋茂雄終身名誉監督にも通じるあたしの潜在能力の1つ、「野生のカン」をフル稼働させてみようと思ったからだ。そしたら、これが、どこかで嗅いだことのある匂いだった。すぐには思い出せなかったんだけど、「毬月美肌そーぷ」の匂いは、遠い昔、どこかで確かに嗅いだことのある懐かしい匂いだった今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?
‥‥そんなワケで、あたしは、「毬月美肌そーぷ」に鼻を近づけて、クンクンと匂いを嗅ぎ続けた。そして、目をつぶって、遠い記憶の糸をたどり始めた。そしたら、あたしの頭の上の100ワットの裸電球がパッ!っとついて、25年以上も前の古い記憶が蘇った。
「これは、油ねんどの匂いだ!」
そう、小学生の時の工作の時間に使った「油ねんど」の匂いとソックリだったのだ。幼稚園の時って、赤や黄色や緑のカラフルな「プラねんど」を使ってたけど、小学生になったら、この「油ねんど」と「紙ねんど」を使うようになった。もう30年近くも前のことだから、記憶もサダカじゃないけど、確か、1年生か2年生の時に「油ねんど」を使って、「紙ねんど」を使うようになたのは3年生くらいからだったように思う。
ようするに、単に形を作るだけの「油ねんど」は低学年、形を作ってから乾かして、それから絵の具で色を塗ったりする「紙ねんど」は中学年以上‥‥って感じだったと思う。あたしが、夏休みの宿題で、「紙ねんど」で「オオモンハタの貯金箱」を作って校長先生から金賞をもらったのも、小学3年生の時だった。これは、3年生の1学期に工作の授業で習ったことを思い出して作ったものだ。
確かに、決して「いい匂い」とは言えないけど、それでも、1人に1個ずつ配られた新品の「油ねんど」は、とっても嬉しかった。そして、周りのラッピングを剥がすと、プ~ンと例の独特の匂いがして、新品の長四角のねんどを崩すのがもったいなかった。それを「えいや!」っと手でこねて、好きな動物とかの形を作り、ねんどべらで目とか鼻とかを作って‥‥って、ま、あたしのセンチメンタルジャーニーは置いといて、とにかく、この「毬月美肌そーぷ」は、あの懐かしい「油ねんど」の匂いだった。その上、色までおんなじアーミーグリーンだから、ヨケイに「油ねんど」っぽい感じがした。
ちなみに、最近の小学校では、あの独特の匂いを抑えた「無臭の油ねんど」ってのを使ってるそうだ。何よりも大切な「匂いの記憶」まで取り上げちゃうなんて、最近の子供たちって、ホントにかわいそうだよね‥‥なんてことも織り込みつつ、この「毬月美肌そーぷ」が「油ねんど」みたいな匂いなのも、「無臭」とおんなじ方向性の「無香料」って姿勢で作られてるからだ。普通の石鹸は、いかにも石鹸らしい「いい匂い」がするけど、アレはすべて「香料」を加えて人工的に作られてるもので、お肌のためには無意味だし、場合によってはマイナスになっちゃう。
だから、ずいぶん前からの傾向として、ファンデなど、直接、お肌につけるベースメークとおんなじに、洗顔石鹸も「無香料」のものが主流になって来た。だけど、「無臭の油ねんど」のように、本来の匂いまで科学的に消しちゃったりすると、そのための薬品がお肌に良くなかったりもするから、こうした製品の場合には、源料そのものの匂いが残ってる。ちなみに、この「毬月美肌そーぷ」の匂いも、基本的には「無香料石鹸」に共通する匂いなんだけど、そこに、「ミネラルパウダー」「真珠エキス」「セラミド」「混合アミノ酸」「スクワランオイル」「かわらよもぎエキス」「ヒアルロン酸ナトリウム」「ハチミツ」「深層水塩」っていう9種類の天然由来成分がブレンドされたことによって、結果的に「油ねんど」っぽい匂いと色になったんだろう。
‥‥そんなワケで、サスガ、長文を売り物にしてる「きっこの日記」だけあって、「匂い」だけでここまできちゃったけど、そろそろ実際に使ってみた感想に突入しようと思う。で、まずは、この「毬月美肌そーぷ」で洗顔するにあたり、ぬるま湯につけて両手で泡立ててみた。だけど、両手がヌルヌルして来るだけで、いつまで経っても泡立たない。もちろん、石鹸の成分は溶け出してるみたいだから、このヌルヌルを使って洗顔することもできると思うけど、これじゃあちゃんとした効果は望めそうにない。
そこで、今度は、オマケについてた「魔法の泡立てネット」を使ってみた。そしたら、一瞬のうちにキメ細かい泡が大量にできて、何だかイイ感じ。石鹸自体はホンの2~3回ほどネットでこすっただけだから、ほとんど消費してないのに、両手にいっぱいの泡ができたのだ。それで、この泡で洗顔したんだけど、泡の状態になると、例の「油ねんど」の匂いはしなくなって、ほとんど無臭のサッパリ洗顔ができた。
ただ、この時は、すぐにお化粧してお仕事に行ったので、石鹸の効果は分からなかった。それで、帰って来てから、お風呂でジックリと使ってみることにした。「毬月のホームページ」に、「バスタイムには、お顔の上に泡を乗せたまま、数分放置する泡パックをお試しください。洗い流したあとは、驚くほどツルツルの肌になっています」って書いてあったからだ。
それで、あたしは、いつものオイルタイプのクレンジングでお化粧を落としてから、お風呂に入って、この「泡パック」を試してみた。「魔法の泡立てネット」を使うと、ちょっと石鹸をこすっただけで驚くほど泡ができるから、洗顔だけじゃ余っちゃう。それで、まずは念入りに洗顔をして、それから余った泡を顔に乗せて、しばらく上を向いてた。ナニゲに、今の自分の姿を客観的に想像してみたら、全裸で顔面に泡を乗せて上を向いてるんだから、激しくアホな感じだったけど、美しくなるためにはアホでケッコー。どうせアホなら踊らにゃソンソンってワケで、あたしは、顔面に泡を乗せたまま、阿波踊りを踊ってみたりもした(笑)
‥‥そんなワケで、あたしは、約5分ほどの「泡パック」をしてみたんだけど、洗顔後のお肌のパツパツ感がゼロで、なかなかシットリしてた。あたしは、お風呂上がりには、すぐに化粧水をパッティングして、寝る前には保湿と美白効果のある美容液を使ってるんだけど、この日は、石鹸の効果を見るために、あえて化粧水を使わずに、何もしないで様子を見てた。そしたら、驚いたことに、Tゾーンがいつまでもシットリしてたのだ。
前にも書いたけど、あたしって、アマノジャクな混合肌だ。一般的な混合肌って、ホホからアゴにかけてのUゾーンは乾燥しやすいのに、オデコから鼻筋にかけてのTゾーンだけがテカッちゃったりする人がほとんどだ。だけど、あたしの場合は、Uゾーンは普通なのに、Tゾーンだけが乾燥しやすい。こんなこと、あんまり書きたくないんだけど、冬場に2日以上、Tゾーンの保湿ケアをサボると、ミケンの辺りからカサカサになり始めて、お肌が粉をふいたようになっちゃう。だから、特に今の時期は、お風呂上がりの化粧水と、寝る前の美容液、そして、2日おきのパックは欠かせないんだけど、この日は、「毬月美肌そーぷ」で「泡パック」したら、化粧水も美容液も使わなかったのに、次の日の朝までTゾーンがシットリのスベスベだったのだ。
で、ホントに「毬月美肌そーぷ」の「泡パック」の効果なのか、それとも「阿波踊り」を踊った効果なのかを調べるために、翌日の夜は、別の石鹸で洗顔して、そのまま化粧水も美容液も使わずに様子を見てみた。そしたら、お風呂から上がって2時間くらいで、Tゾーンが乾燥してパツパツの感じになってきちゃったから、こりゃヤバイってことで、すぐにケアした。そして、こんな実験を何度か繰り返してみて分かったことは、別に「泡パック」をしなくても、普通に「毬月美肌そーぷ」で朝と夜の洗顔を続けてるだけで、乾燥肌はケッコー改善されるってことだ。
そして、もう1つのいいとこは、乾燥肌はシットリして来るのに、普通肌はサッパリ系のツルツル系になるってことだ。普通、乾燥肌に対応したものだと、普通肌や脂性肌には重すぎたりするんだけど、この「毬月美肌そーぷ」は、乾燥肌にはシットリ感を、脂性肌にはサッパリ感を与えてくれるって感じだった。言葉は違うかもしれないけど、「お肌のPHバランスを整えてくれる」って感じがした。
で、「それなら」ってことで、今度は、体を洗うのに使ってみた。ただ、体の場合は、顔ほどお肌が敏感じゃないから、ハッキリした効果は分からなかった。でも、あたしの場合、ヒジとか内モモとかが乾燥しやすいんだけど、そうした部分に「泡パック」を試してみたら、お風呂上がりもシットリ感が持続してて、なかなか良かった。
そして、残すは「髪を洗う」っていう大冒険だけになっちゃったので、キヨミズの舞台からバンジージャンプするつもりでチャレンジしてみたんだけど、コレに関しては、ハッキリ言わしてもらうけど、あたしの場合は、やっぱり普通のシャンプーで洗うほうがいいと思った。でも、あたしの場合は、パーマもカラーリングもしてないストレートの黒髪で、常に完璧なキューティクルを心がけてるから、モトモト髪の状態はすごくいい。だから、いろんな効果が謳われてる「毬月美肌そーぷ」を使っても、これ以上は良くならないってことなのかもしれない。カサカサになっちゃう乾燥肌が改善されたことを思えば、パーマやカラーリングを繰り返してて痛んでる髪の場合なら、普通のシャンプーを使うよりも、「毬月美肌そーぷ」を使ったほうがいいってことが推測できる。
‥‥そんなワケで、この「毬月美肌そーぷ」について、あたしが2週間のモニターを続けてみた感想をヒトコトでマトメてみると、「使う人によりけり」ってことになる。何しろ、60gで2850円もする高価な石鹸なんだから、今までいろんな石鹸を試してみたけど、自分の肌質に合ったものに巡りあえなかったって人なら、試してみる価値はあると思う。だけど、すでに今使ってる石鹸で満足してるって人には、必要ないだろう。どっちにしても、最初から2850円も投資してみるのが恐い人のために、12gで600円の「お試しサイズ」がある。この「お試しサイズ」は、例の「魔法の泡立てネット」もついてるし、さらには送料が無料だから、まずはコレを買ってみたほうがいいと思う。
それから、あたし個人の厳しい感想としては、まず、もうちょっと大きかったほうが良かったと思う。前回も書いたけど、あたしが愛用してる神戸トランスパランの「メーク落とし洗顔せっけん」は、1個1500円だけど100gだし、高級洗顔石鹸の代名詞的なアルソアの「クイーンシルバー」は、1個4000円もするけど135gもある。洗顔専用の石鹸でも、これくらいの大きさなんだから、体も髪も洗えるってことを謳い文句にしてる石鹸としては、60gってのは使用目的に大きさが比例してないと思う。もしかすると、原料や製造工程にお金をかけすぎて、100g以上にすると単価が高くなりすぎちゃうってことで、先に「3000円以下」って設定してから大きさを決めたのかもしれないけど、ホントにいいものなら、4000円でも5000円でも買う人は買うと思う。
そして、もう1つ気になったことは、これも前回書いたけど、ケースが付いてないってことだ。こうした商品は、何よりもリピーターが命なのに、リピーターゴコロを刺激するための基本中の基本のアイテムである「専用ケース」が付いてないってのは、あまりにももったいないと思った。アルソアの「クイーンシルバー」が何十年も売れ続けてるのは、石鹸自体の品質は当然として、その他に「ケース付きのものは4000円だけど、石鹸のみだと3900円」ていう販売方式をとってることが大きい。「初回はケース付きを買って、2回目からはリフィルを買えばいい」ってのは、固定客をつかむ上での大きなポイントになる。
ケースを付けるってことは、リピーターを増やすだけじゃなくて、商品自体の高級感を演出することにもつながるし、使ってるうちに商品に対する愛着もわく。その上、他メーカーの商品との差別化を図る上でも重要なポイントになる。だから、まだ他がやってないこと、たとえば、何種類かのカラーやデザインのケースを用意して、お客さまが選択できるようにすれば完璧だろう。
‥‥そんなワケで、あたしは、この「毬月美肌そーぷ」って、石鹸自体を使ってみた感想としては、なかなかいい石鹸だと思った。だけど、最初の1回、試しに買ってみて、使ってみて効果を実感できた人でも、2回目、3回目とリピートするかどうかは疑問に思った。それが、大きさであったり、ケースの有無であったり、さらに言わせてもらえば、あまり高級感を感じないパッケージのデザインだったりするワケだ。こうした高級石鹸を買う人って、その品質や効果は当然として、プラスアルファの「何か」を求めてる人が多い。それは、「自分は高級品を使ってる」っていう満足感だ。そして、そのために必要なのが、高級感を演出するためのパッケージであったりケースであったりするワケだ。ようするに、あたしの総括としては、「石鹸自体はなかなかいいと思ったけど、プラスアルファの部分での工夫が足りない」ってことになる。こんなこと書くと、一生懸命に開発した人たちには申し訳ないけど、これがあたしの率直な感想なので、少しでも今後の参考になればと思って、正直に書かせていただいた今日この頃なのだ。
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