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2009.01.22

オバマに浮かれる人たち

疲れてて眠たかったのに、夜中の2時すぎまで起きててテレビを観てたのに、オバマの演説にはガッカリさせられた。少しは期待してたからムリして起きてたのに、やっぱ、所詮は「アメリカの大統領」なんだよね。オバマの目に映ってたのは、アメリカの国民だけだったんだよね。あたしは、世界の人たちに向けてメッセージを発信してくれるもんだと思ってたから起きてたのに、黒人であろうと白人であろうと「所詮はアメリカ人」なんだってことが分かって、ホントにガッカリした。

何よりもムカついたのは、今までアメリカが酷いことをして来た世界の国々へ向けての謝罪がヒトコトもなかったってことだ。アメリカの大統領に就任したっていう自覚が1ピコグラムでもあったら、まずは世界の人たちに謝罪して、せめてイラク戦争についてだけでも謝罪して、それから自国民へのメッセージをノタマウべきじゃないの?ってことだ。まあ、前任のブッシュのことを激しく讃えたのは、目の前に本人がいるワケだし、誰しもが「立場上、心にもないことを言ってんだろう」って思っただろうし、こうしたセレモニーなんだから仕方ない。だけど、仮にも、何の罪もない他国の民間人を何十万人も殺して来た殺人鬼のあとを引き継いだんだから、ブッシュに代わって、まずは世界中に謝罪するのがスジだろう。

だいたいからして、アメリカの建国についてはゴタイソウに語ってたけど、それ以前のこと、つまり、あたしたちモンゴリアンの同胞であるアメリカの先住民、インディオたちを殺しまくり、奪い取った土地に建国したってことにはいっさい触れてない。ここに触れないんなら、アメリカの建国についても触れんなよな。アメリカの建国について触れるなら、先住民を殺しまくって土地を奪ったってことにも触れろよ。ようするに、オバマは、テメエラの都合のいい部分だけを切り張りした「アメリカ人にだけ耳障りのいいスピーチ」をしたワケな今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、今回のオバマのスピーチを聴いて、たぶん多くのニポン人はガッカリしてると思うけど、スピーチの内容なんて関係なしに、世界中に恥をさらして大ハシャギしてるのが、福井県小浜市のバカどもだろう。何しろ、タダ単に「名前がおんなじ」ってだけで、オバマがどんな政策を掲げてるのかも知らないで、「I LOVE OBAMA」なんてTシャツまで着て大騒ぎしてんだから、これほど恥ずかしいことはない。

あたしは、オバマとヒラリーならオバマのほうがマシだと思ってたし、オバマとマケインならオバマのほうがマシだと思ってた。だから、オバマが勝った時はそれなりに喜んだけど、それは、「民意によって政権交代を果たした」ってことに対する喜びが2~3割くらいで、残りの7~8割は「やっとブッシュが消えてくれる」っていう喜びだった。これは、長い選挙戦の中で、オバマに対する期待がどんどんしぼんで行ったことによるものだ。

もちろん、最初は、「この人なら何かやってくれるかも?」って期待した。それは、キング牧師をリスペクトしてる黒人だったからだ。だけど、選挙戦が進むにつれて、莫大な費用が必要なのは分かるけど、ジョジョに奇妙に車線変更してっちゃった。その最たるものが、去年の6月に、ワシントンで開催されたイスラエルの最大のロビー団体、「AIPAC」の会合に出席して、そこで「イスラエルを全面的に支持する」ってノタマッたことだ。さらには、「エルサレムはイスラエルの首都であるべきだ」とまでノタマッたのだ。

百歩ゆずって好意的な見方をすれば、これは、ユダヤ票を獲得するための政治的な手段だったって見ることもできる。まあ、それでもこれは、あまりにも酷すぎるけど、ニポンにも、選挙に勝つためにはカルト教団のナンミョーなんかと手を組む総理大臣もいるんだから、仕方ないっちゃ仕方ない。で、あたしは、ガッカリしつつも、まだ少しは好意的に見てたから、「ホントはユダヤなんかにオベンチャラしたくないのに、票集めのためにムリしたんだな」って思ってた。

それなのに、去年の暮れから、イスラエル軍によるパレスチナのガザ地区へのジェノサイドが始まったら、オバマは、急に口を閉ざして「ノーコメント」になっちゃった。あと3週間で消えてくブッシュなんかよりも、これから大統領になるオバマのコメントのほうが遥かに大きな力を持ってるのに、世界中でイスラエルの無差別大量殺人をやめさせようって流れになってるのに、オバマはずっと沈黙を続けてた。

いろんな国の首脳が、1日でも、1時間でも早く停戦させるために、必死にメッセージを送ってたのに、カンジンのアメリカの次期大統領が沈黙を続けてたから、イスラエル側は「沈黙してるってことは、我々の攻撃を見て見ぬふりをしてるってことだ」って解釈して、1月5日、それまではリトル躊躇してた地上戦まで開始しちゃったのだ。

そしたら、オバマは、大慌てで翌日の6日に記者会見をひらいて、「私が沈黙してるのは、まだ大統領になってないからだ。現在はブッシュ政権が外交を行なっているのに、それと同時に私までが口を出すわけには行かない」って、あまりにも苦しい自己弁護を炸裂させちゃった。あたしは、「おいおいおいおい!」って思ったよ。だって、これまでだって、イラクやアフガンに対して何でも言って来たじゃん。それなのに、イスラエルにだけ何も言えないなんて、どう考えたってアメリカ内のユダヤ勢力に気を使ってるとしか考えられないじゃん。

で、いろいろと調べてみたら、オバマ陣営って、あまりにもワンダホーなメンバーで構成されてるってことが分かった。まず、オバマ陣営でユダヤ票の取りまとめをしたのが、両親が迫害を受けてアメリカへ渡って来たユダヤ人のラーム・エマニュエル下院議員だ。そして、このエマニュエル下院議員は、今回の功績を評価されて、首席補佐官としてホワイトハウス入りを果たした。他にも、オバマ陣営の資金集めを担当してるのが、シカゴでユダヤ系の団体を動かしてるアラン・ソロモンて人だそうで、何だかウサン臭さがプンプンして来る。

こんなスタッフに囲まれて、「AIPAC」の会合に出席して、「イスラエルを全面的に支持する」とまでノタマッた上に、イスラエル軍がガザを攻撃し始めたら口を閉ざしちゃったんだから、こりゃあ、どう見ても、イスラエル寄りの立場をとってるとしか思えない。ちなみに、「AIPAC」と言えば、何よりも「ハマスの支配するガザ地区の孤立化」と「イランの非核化」を2本柱にしてる団体だ。こんな団体とベッタリ癒着してるオバマなんだから、パレスチナのハマスをアフガンのタリバンと同一視してることは明らかだろう。つまりは、ユダヤ資本に牛耳られて戦争を繰り返して来たブッシュ時代と、方向性は何も変わってないってことになる。

1000人を超えるパレスチナ人をカタッパシから惨殺したイスラエル軍は、オバマの就任に合わせて、ひとまず攻撃をやめたってワケだ。これは、最初から決まってたシナリオで、逆に言えば、オバマが就任したらしばらくは攻撃できなくなるから、1月20日までに1人でも多く殺しとこうって作戦だったワケだ。だからこそ、イスラエル軍は、民間人が避難してた学校から国連施設まで手当たり次第に攻撃してたってワケで、イスラエルにとっては、タイムリミットのある作戦だったってワケだ。

ようするに、今回のジェノサイドは、「すべてブッシュ政権下に行なわれたってことにして、次期大統領には責任が行かないようにする。だから、オバマは、ヨケイなことは言うな」って取り引きが水面下で行なわれてたってことだ。何しろ、イスラエルの手先で固めてあるオバマ陣営なんだから、こんなことは当たり前だろう。だから、こんな言い方をするのは乱暴かもしれないけど、殺された1000人を超えるパレスチナ人のうち、500人はブッシュに殺され、500人はオバマに殺されたってふうにも考えられる。それなのに、何も考えずにハシャギまくってる小浜市のバカどもを見てると、おんなじニポン人として、あたしは恥ずかしくて仕方ない。

‥‥そんなワケで、オバマは、イラクのアメリカ軍を完全撤退させる代わりに、それをそのままアフガンへ派遣させるって言ってる。そんなことしたら、アフガンの穏健派は選挙で排除され、アメリカがハマスを「テロリスト」って断定したことによって泥沼化しちゃったみたく、確実に収拾のつかない状況が訪れることは猿にでも分かるのに、オバマは「アフガンを平和にするために」なんて詭弁を繰り返してる。そして、もしもそんなことにでもなったら、「自民党をぶっ壊す!」って言って登場して、国民に大きな期待を持たせたクセに、結局は国民の生活のほうをぶっ壊しちゃったペテン師のコイズミとおんなじことになっちゃう。だから、コイズミで懲りてるあたしたちは、まだ何もしてないオバマに対して、あんまり大きな期待を持たないほうがいいかもしれない。オバマ政権がスタートして、実際にオバマが「何をするか」「何をしたか」ってことを見て、それからジックリと判断すべきだと思う今日この頃なのだ。


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