小さなリセットと大きなリセット
去年、何度かアシスタントを頼んだ子が、簡単な打ち合わせであたしのマンションに来た時、リビングに飾ってある神崎すみれちゃんのフィギュアを見て、「何ですか?これ」って聞くから、あたしはどんなにすみれちゃんのことを好きか、30分くらい熱弁した。すみれちゃんがどれほど素晴らしい女性なのかってことから、もしもあたしに女の子ができたら「すみれ」って名前にする予定だってこととか、でも今んとこそんな予定などないってことまで話し続けた。でも、その子は、あたしの話す内容よりも、そのフィギュアの美しさに見とれてて、「ホントによくできてますね~」って感心してた。
何たって、あたしの「すみれコレクション」の中で、唯一の自慢できるフィギュアだからだ。他のは、どれも、200円のガチャポンとか、300円の食玩とかのヤツだけど、この1体だけは、2004年にマックスファクトリーから発売された公式認定フィギュアで、原型師は国内最高水準の技術とセンスを持つ富田暁人氏によるものだ。特に、はだけたお着物から覗くオッパイのラインがサイコーで、もう、たまんない。で、このフィギュアは、ユーズド品でも5000円以上はしちゃうんだけど、あたしはすごく運が良くて、新品の出物を2000円で手に入れることができたのだ。
そんなこんなもあって、そのアシスタントの子とは、今年もお仕事をすることになって、昨日、ザックリしたスケジュールを切るために家に来てもらった。そしたら、「きっこさん、こんなの見つけました~」って言って、「すみれ」っていうドンブリ型のカップラーメンをお土産に持って来てくれたのだ。もちろん、これだけのことなら、わざわざ日記のマクラに書くほどのことでもないんだけど、何よりもミラクルだったのは、今日、1月8日って、すみれちゃんのお誕生日なのだ。つまり、お誕生日の前日に、「すみれ」っていうラーメンをもらったことになる今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?
‥‥そんなワケで、今日は、あたしの愛する神崎すみれちゃんのお誕生日ってワケで、1907年1月8日生まれのすみれちゃんは、今日で102才になったってワケだ。だから、それを記念して、いただいたラーメンの「すみれ」を食べようと思ったんだけど、このラーメン、「札幌濃厚味噌」って書いてあって、フタの写真には挽肉みたいなのも乗ってる。まあ、挽肉に関しては、付属のカヤクを入れなきゃいいだけなんだけど、そうしたとこで、スープ自体にもトンコツだのトリガラだのが使われてるハズだ。だから、あたしが食べられるのは麺だけだってことで、麺だけをお湯でもどして、それをおそばのお汁にでもつけて「つけ麺」みたいに食べるしかない。
つーか、もっと細かいことを言うと、これって中華麺だから、麺の中にもタマゴが入ってるハズで、そうすると、あたしは麺も食べられない。だから、とりあえずは、すみれちゃんのフィギュアの横に飾っといて、誰かが遊びに来た時に食べてもらおうと思う。あ゛~~~!ベジタリアンて2009年もメンドクサイ!‥‥ってワケで、ベジタリアンになってみて初めて分かったことは、世の中の食べ物って、いたるところに動物の命が使われてるってことだ。特に、インスタントやレトルトの食品て、具材としてはお肉が使われてなくても、スープやソースの中に使われてることが多くて、そういう「目に見えない部分」に使われてるお肉って、もちろん、安全な国産牛のワケはなく、アメリカ産の狂牛肉だったり、これからは危険極まりないクローン牛になったりするワケだ。
ま、そんなことは置いといて、この「すみれ」ってラーメンだけど、フタの写真を見ると、スープの表面に脂がギラギラしてるし、「札幌濃厚味噌」って書いてあるし、どう考えても胸やけしそうなシツコイ味っぽいんだけど、何で「すみれ」なんて名前にしたんだろう? だって、「すみれ」って言えば、お花の中でも、清楚で可憐で控え目なお花なんだから、このラーメンのイメージとぜんぜん合ってない。魚介類でとったサッパリしたダシで、透明感のある塩味のスープで、麺も細くてお上品なら「すみれ」って感じもするけど、脂ギッシュで濃厚な味噌ラーメンを「すみれ」だなんて、あまりにもネーミングがズレまくってる。
‥‥そんなワケで、食べられないラーメンのことはともかくとして、今日は愛するすみれちゃんのお誕生日だし、オトトイの1月6日は愛するMAXの玲奈ちゃんのお誕生日だったワケで、あたしは、毎年、この時期を迎えるたびに、「1月上旬がお誕生日の人って、どんな気分で1年を過ごすんだろう?」ってことが気になってる。あたしの場合、お誕生日が11月の下旬だから、その時の年齢のまま1年を過ごして来て、その年の終わりころになって、ようやく1つ年を取る。だから、新年早々にお誕生日を迎えて、新しい年齢でその1年を過ごす人って、どんな気持ちなのかな?‥‥って思うのだ。
普通、新年を迎えただけでも気持ちが改まるんだから、その上、自分の年齢までもが新しくなれば、リフレッシュ感は倍増ってワケで、あたしの想像だと、セスジがピンとするどころか、スーツの背中に製図用のモノサシをタテに差し込まれちゃったほどシャキッとして、ものすごく改まった気持ちになるんじゃないかと思う。それに比べて、あたしの場合は、11月の下旬に新しい年齢になったトタンに、あと1ヶ月でその1年が終わっちゃう。それも、一番忙しい師走を迎えるワケだから、年末のお仕事だのクリスマスだのお正月の準備だのでバタバタしてるうちに、自分が1つ年を取ったことなんて忘れちゃう。
で、新年を迎えるワケだ。だから、新年を迎えたことによっての改まった気持ちにはなれても、自分が新しい年齢になった新鮮さは、もうどこかに行っちゃってる。だから、「1年に1回、自分の気持ちをシャキッとリフレッシュする」ってことで言えば、あたしみたいに年末にお誕生日がある人よりも、玲奈ちゃんやすみれちゃんみたいに年明けにお誕生日がある人のほうが、遥かに「シャキッと感」が実感できると思う。
だけど、これにもサジ加減てもんがあるワケで、いくら新年早々のお誕生日がいいって言っても、1月1日がお誕生日だなんてのはシャレにならない。ニポン中から「おめでとう!」なんて言われちゃって恥ずかしいし、せっかくの自分のお誕生日なのに、家族もきっとお正月のほうにウエイトを置くだろうから、めでたさが半減しちゃう。それに、お年玉とお誕生日プレゼントを一緒にもらうと、なんか1回しか嬉しくなくて、損した気分になっちゃうだろう。さらには、お友達を呼んでお誕生パーティーをしようとしても、元旦なんて誰も来てくれそうにないから、いいことなんて1つもない。
だからって、1月2日とか3日とかもイヤだし、4日でも落ち着かない。やっぱり、最低でも5日以降が望ましい。かと言って10日を過ぎちゃうと「新年早々」の新鮮さが消えちゃうから、5日から9日までの日付が1ケタの間が理想的だと思う。そう考えると、1月6日の玲奈ちゃんや、1月8日のすみれちゃんは、まさに理想的なお誕生日だってことが言える。新年を迎えて、気持ちも新たに「明けましておめでとうございます」って挨拶をして、三が日を過ごす。そして、お正月気分が一段落しつつも、まだ新たな年を迎えた新鮮さがマンマンな5日から9日までの間にお誕生日を迎えて、1つ年を取る。
そうすると、世の中の暦だけじゃなくて、自分自身も新しい年齢を迎えたことによって、リフレッシュの相乗効果が巻き起こり、まるで体内のすべての内臓を新品に交換したほどの爽快感を得られると同時に、たった1枚しかない半紙に墨で清書する時みたいな緊張感を得られる。これこそが、ホントの意味での1年のスタートってワケだ。
‥‥そんなワケで、会社でのことでも、夫婦生活でも、来る日も来る日もガマンばかりしてると、1つ1つの不満は小さなことでも、いつかは大爆発しちゃう。上司の顔面にロケットパンチを炸裂させて会社を辞めちゃったり、ちゃぶ台をひっくり返して離婚の書類を叩きつけたりと、一気に最終段階に突入しちゃう。だけど、普段から小さなストレス発散をしてて、不満を溜め込まずにうまいこと処理してる人は、こうした流れにはならない。
たとえば、会社でムカつくことがあったとする。自分に原因があって上司から怒られたのならジンジャエールだけど、上司のミスをなすりつけられて怒られたとなれば、ムカつかないワケがない。だけど、立ち場上の問題で、反論することすら許されず、ひたすら怒鳴られた。で、帰りに同期の仲間と居酒屋さんに寄って、その上司の悪口をツマミにお酒を飲んでサッパリ‥‥とか、カラオケ屋さんに寄って、その上司をバカにした替え唄を歌いまくってサッパリ‥‥とか、バッティングセンターに寄って、次々と来るボールをその上司の顔だと思って打ちまくってサッパリ‥‥とか、こうした方法でストレスを発散して、翌日に持ち越さない。そうしてる人は、溜まりに溜まった不満が爆発して大暴れ‥‥なんてことはない。
ようするに、大爆発を回避するためってだけじゃなくて、日々を楽しく暮らす上でも、何よりも大切なのが、定期的に気分をリセットするってことなのだ。ストレスは、様々な現代病の原因の1つとしても挙げられてるから、ストレスを溜めないことは健康にもいい。女性の場合なら、ストレスは美容の敵だから、どんなに高価な基礎化粧品を使うよりも、ストレスを溜めずに十分な睡眠をとったほうが美しくなれる。
だけど、この方式にも、デメリットがある。あまりにもストレス発散ばかりしてて、ストレスがゼロの状況が長く続いてると、人間て、だんだんと向上心がなくなってきちゃう。つまり、現状に満足しちゃって、自分自身を磨くってことに必要性を感じなくなってきちゃうのだ。だから、その意味でも、ふだんの小さなストレス発散とは別に、1年に1回、身も心もホントの意味でリセットするための儀式が必要なのだ。
ふだんの小さなストレス発散てのは、その時のイライラさえ解消できればそれでいい。女性なら、カードを使ってパーッとお買い物をしちゃったり、エステに行って全身を磨いてもらったり、食べたいだけケーキを食べたりすれば、その時のイライラは解消できるだろう。だけど、こうした「その時だけ」の気分のリセットには、マイナスになってた気分の目盛りをプラマイゼロにする効果しかないから、こればかり続けてると、その人はプラマイゼロでいることに甘んじるようになっちゃう。そして、プラスを目指さなくなっちゃうのだ。
だからこそ、新年を迎えた時とかに、1年に1回、ほどよい緊張感を持って、セスジをシャキッとして、「よし!今日から新たな1年がスタートするぞ!」って思って、「大きなリセット」をすべきなのだ。お正月に書き初めをするのだって、新年の抱負を語るのだって、すべては、この「大きなリセット」を実感するためなのだ。そして、こうした「大きなリセット」は、日々の「小さなリセット」と違って、向上心に満ち溢れてる。この先の新しい1年間を見据えて、頭の中に自分の夢や希望を描くって行為は、確実に自分の目盛りをプラスのほうへ振り切ろうとする力がみなぎってる。
‥‥そんなワケで、あたしは、残念なことに1月上旬の生まれじゃないけど、それでも、今年のお正月には、セスジをシャキッとして「大きなリセット」をした。歯ブラシも新しいのをおろしたし、フローリング用のスリッパも新しいのにした。これだけでも気分は大きく変わったし、すみれちゃんのフィギュアの隣りにラーメンの「すみれ」も飾ったから、今年は、すみれちゃんみたいなステキな女性になれそうな予感がマンマンだ。その上、なんたって、今年は記念すべき政権交代の年なんだから、国民を愚弄し続けて来た天下り製造機の自民党が崩壊し、あたしたち国民の手にこの国の主権が戻って来たら、お祝いにすみれちゃんのコスプレを披露しようかと思ってる今日この頃なのだ。
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