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2009.01.14

F60のダッフン具合

全国2200万人のF1ファンの皆さんの中の、たぶん550万人くらいのフェラーリファンの皆さん、どうもご愁傷さまでした‥‥ってなワケで、昨日の12日、フェラーリF1のオフィシャルサイトに発表された今期、2009年のマシン、「F60」を見て、ある程度の覚悟はしてたけど、あまりのカッコ悪さに、あたしは全身が脱力しちゃった。アホ丸出しの新レギュレーションによって、どのチームのマシンも醜くなっちゃったけど、ハッキリ言って、他のチームのダサいマシンを見ても、あたしはそんなにガッカリはしなかった。だけど、昨日、フェラーリレッドのダサいマシンを見て、なんて言うか、江東区でドンキーコングが大暴れ‥‥じゃなくて、後頭部を鈍器で殴られたほどの衝撃を受けた。

あたしの場合、「F60」って名前からして、イヤな予感がマンマンだった。だって、フェラーリの市販車の中で、史上最低にカッコ悪いヤツとおんなじ名前だからだ。あれ、ボンネットからフロントにかけて、真ん中がピノキオの鼻みたいになってて、前から見ると死ぬほどカッコ悪い。中途半端にカクカクしたフォルムが、まるで折り紙で折って作ったみたいなチャチさが全開だからだ。まあ、あたしの場合は、あくまでもフェラーリのF1マシンが好きなのであって、カッコ悪い市販車なんかモトモト興味ないけど、それにしても、フェラーリの市販車って、どうして新型が出るたびにどんどんダサくなってくんだろう?

ま、市販車のことなんか置いといて、とにかく、あまりにもカッコ悪い今期の「F60」だけど、もしかしたら、あまりにもカッコ悪いからこそ、ワザと「F60」って名前にしたのかもしれない。だって、フェラーリのF1マシンは、1999年までは開発番号だったりエンジンの大きさと年式との組み合わせだったりを名前にしてたけど、2000年からは年式が名前になって、「F2001」「F2002」「F2003」‥‥って続いて来た。2006年の「248F1」だけは特別だけど、それ以外はずっと「F2007」「F2008」って続いて来た。それなのに、ここに来て、突然、「F60」だなんて、スタイルのあまりのカッコ悪さに、今までの流れのネーミングがオソレ多くて、仕方なくダサい市販車の名前を使ったような気がする今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、念のためにフェラーリのリリースに書かれてることに触れとくと、公式リリースには「フェラーリがF1に参戦して60周年目ということを記念してF60とネーミングした」ってことになってる。だから、市販車の「F60」とは意味が違うみたいだけど、どっちにしても、スタイルも名前も泣けて来るほどカッコ悪い。パッと見た印象としては、発表済みの他チームのマシンとおんなじで、まるで折りたたみ式のキャンプ用のイスみたいになっちゃったリアディゾン‥‥じゃなくて、リアウイングのみっともなさが目を引く。そして、平たくて幅広くなったフロントウイングによって、リアウイングのカッコ悪さがヨケイに際立ってて、前後のバランスの悪さは、とてもレーシングマシンとは思えないほどのオッペケペーが炸裂してる。

昨日、ミクシーの日記に「F60」の写真をアップしたら、マイミクの皆さんから、「赤いカマキリみたいw」「アリクイに似てますね。」「魚肉ソーセージが浮かびましたが何か?(爆)」‥‥って、楽しいコメントがメジロ押しだ(笑) ようするに、見る人によっていろんな印象を受ける「F60」だけど、カマキリにしろアリクイにしろ魚肉ソーセージにしろ、どれも「速そう」とか「カッコイイ」とかってイメージからは、かけ離れてる。ちなみに、あたしの場合は、第一印象で、「コウガイビル」に似てると思った。頭が「T字型」になってる生き物って言うと、まず頭に浮かぶのが「シュモクザメ」だけど、これは英語で「ハンマーヘッドシャーク」って呼ばれてるように、トンカチみたいな形になってて、その両端に目玉がついてるサメだ。だから、T字型はT字型なんだけど、「F60」のフロントウイングみたいな平べったさがない。

で、平べったくてT字型の頭の生き物って言うと、とても地球上の生物とは思えないほど不気味な「コウガイビル」だろう。体はミミズみたいにニョロニョロしてるのに、頭だけがT字型になってて、意味不明の生き物だ。何種類かの仲間がいるみたいだけど、あたしが目撃したことがあるのは、「クロコウガイビル」って言うヤツで、コールタールみたいに真っ黒でつやつやしてる。子供のころ、10cm以上もあるコレがブロック塀に貼りついてるのを見つけて、最初は道路工事のコールタールか何かがついてるのかと思ったんだけど、顔を近づけてよく見たら動いてやがるから、あたしは死ぬほど驚いて、その場に尻もちをついた。

そんな「コウガイビル」だけど、名前に「ヒル」がついてても、ヒルの仲間じゃないそうだ。じゃあ「夜」なのか‥‥って、ついついオヤジギャグも散りばめつつ、ヒルの仲間じゃないから血は吸わない。だけど、とてもじゃないけど手で触るのはムリで、百歩ゆずって割箸で持つのが精一杯だと思う。ちなみに、「コウガイビル」の「コウガイ」ってのは、漢字で「笄」って書いて、女性がニポン髪を結う時に使う飾りの一種で、櫛(くし)と簪(かんざし)とともに3点セットになってる。で、この笄は、髪に横向きに刺すから、両端が突き出すような形になる。それで、この生き物の頭の形が、この笄を刺したニポン髪に似てるってワケだ。

‥‥そんなワケで、とにかく、興味のある人は「コウガイビル」で画像検索でもしてもらうとして、あたしは、フェラーリの今期のマシン、「F60」を見て、まるで「コウガイビル」みたいだって思った。それも、新種の「アカコウガイビル」だ。だから、今んとこ、赤いカマキリみたいでアリクイにも似てる魚肉ソーセージのようなアカコウガイビルってワケで、こんなマシンで勝てるワケがない‥‥って思ったのもチョイノマ、「コウガイビル」になっちゃったのはフェラーリのマシンだけじなくて、他のチームもおんなじなんだ。つまり、今期のレースは、いろんな色のコウガイビル同士の戦いってワケで、フェラーリだけがヘンテコな生き物になっちゃったワケじゃないのだ。

こうなって来ると、ガゼン有利になって来るのがフェラーリってワケで、去年の暮れに、フィアット&フェラーリの会長のルカ・コルデーロ・ランツァ・マルケーゼ・ディ・モンテゼーモロ‥‥って、ついフルネームを書いちゃったけど、このモンテゼーモロ会長から批判されて逆ギレしちゃったバーニー・エクレストンが、今までずっとフェラーリチームだけを特別扱いして来たことを暴露しちゃったんだよね。ま、フェラーリチームがFIAから特別扱いされてることとか、現役を引退したあともシューマッハ兄がお金をガバガバともらい続けてることとかは、ナニゲに誰でも知ってたけど、それを冷静なキャラのバーニーがハッキリと言っちゃったってのは、ある意味、モズレーの病気が感染したのかもしれない(笑)

で、どんな流れなのかって言うと、最初、モンテゼーモロ会長のほうが、「バ―ニ―はFOM(Formula One Management)の分配金を明確にしてない」って批判したんだよね。ようするに、F1の放映権などによる収入の分配に不明瞭な点が多いため、それを批判したってワケだ。そして、この物言いに逆ギレしちゃったバーニーは、「お前らフェラーリチームには、他のチームより8000万ドルも多く渡してやってんのに、ざけんなよ!」って言っちゃったワケだ。そして、完全にレッドゾーンを振り切っちゃったバ―ニ―は、こう続けた。


「2003年までは、どのチームにも同額を支払ってた。だけど、2003年にいくつかのチームがF1を離脱した。これによって浮いた分配金をフェラーリチームへ渡すことで、我々はフェラーリチームを買収したのさ。そして、フェラーリがコンストラクターズを制すると、マクラーレンが制した時よりも8000万ドルも多くもらえるっていう暗黙のシステムが出来上がったのさ。フェラーリは我々から8000万ドルを受け取り、他のチームやメーカーを裏切った。そして我々は、8000万ドルでフェラーリの忠誠心を買収したってワケさ!んがんぐ!」


‥‥そんなワケで、いくら売り言葉に買い言葉とは言え、あまりにも大人げない。だから、その大人げなさを表現するために、最後に「んがんぐ!」をプラスしてサザエさん風味にマトメてみたワケだけど、ま、他のチームがみんな反対してたレギュレーションに、フェラーリだけが賛成したりしてたから、みんなウスウスとは気づいてたことだろう。だけど、ここまでハッキリ言っちゃうと、マジでミもフタもない。そして、「本気」と書いて「マジ」と読む‥‥って言ってるけど、渚組の白銀本気は、ホントは「しろがねもとき」って読み方で、「マジ」ってのは自分で勝手に言ってるだけなのだ。

で、モズレー病が感染しちゃったバーニーのことは放っといて、カンジンのフェラーリのマシンのことだけど、あたしは、自分のママチャリに「フェラーリF2004」て名前をつけてることからも分かるように、2004年のマシンが大好きだ。もともと、あたしは、1999年の「F399」が大好きで、これほどF1らしいマシンはないと思ってる。ちなみに、この「F399」ってのは、「3リッタ―エンジンの99年モデル」って意味だ。で、この「F399」をベースにして発展させたマシンが、2000年の「F1-2000」から2004年の「F2004」までのマシンで、2005年からはまったく新しいマシンになる。つまり、「F399」をベースにして開発したマシンの最終モデルが「F2004」てことなのだ。

だから、あたしは、この「F2004」が大好きなんだけど、好きなのは、もちろん、バリチェロのマシンだ。だけど、悲しいかな、おんなじ「F2004」なのに、シューマッハ兄のマシンとバリチェロのマシンだと、その価値がぜんぜん違う。たとえば、ミニカーの値段を見ても、おんなじメーカーから出てるおんなじスケールのミニカーなのに、シューマッハ兄のマシンが1万2000円で、バリチェロのマシンが8000円だったりする。もちろん、これは、「F2004」に限らず、どの年代のマシンでもおんなじことだ。

それにしても、F1のミニカーって、どうしてこんなに高いんだろう? あたしは、どうしてもバリチェロの「F2004」が欲しくて、いつもいろんなサイトやオークションを眺めてるんだけど、どんなに安いのでも5000円前後で、ちょっと精密なのになると1万円を超えちゃう。これだって、安いほうのバリチェロのマシンだからであって、シューマッハ兄のマシンなんて、ワールドチャンプを決めた時のマシンとかになると、5万円とか7万円とかのもザラだ。大きくて走らせることができるラジコンとかなら分かるけど、ミニカーに7万円だなんて、いくら何でも¥enショップ武富士だ。

‥‥そんなワケで、どんなにフェラーリチームが汚いことをしても、あたしはずっと応援し続けて来たワケだし、いくら中古車と言えども、あたしはフィアットの車を大切に乗り続けてるワケだし、フェラーリとフィアットの会長であるモンテゼーモロおじさんから見れば、あたしはアリガタイザーなお客さまってことになる。だから、バリチェロの「F2004」のミニカーをプレゼントしてくれてもいいのに‥‥なんてことを書いてみても、モンテゼーモロ会長が「きっこの日記」を読んでるとは思えないし、それ以前に、ニポン語が読めるとも思えない。だから、ミニカーに関しては、前から持ってるサーキットチョロQの昔のフェラーリでガマンしようと思う。何しろ、今期の「F60」は、思いっきりデフォルメされてるチョロQのF1マシンよりもカッコ悪くなっちゃったんだから‥‥なんて思う今日この頃なのだ。


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