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2009.01.17

英国外相、テロ戦争は間違いだった

「英国外相、テロ戦争は間違いだった」(世田谷通信)

イギリスのデイヴィッド・ミリバンド外相は、15日付のガーディアン紙に「テロ戦争は間違いだった」というコメントを発表した。ミリバンド外相は「世界各地で様々な事情により発生しているテロをすべて『過激派』と決めつけ、それを攻撃する側は『正義』であるという二者対立の構図を作って戦争を繰り返してきたことは間違いだった。こうした欧米の攻撃によって、それまでは無関係だった敵対グループが対抗策として手を組み、さらに巨大化してしまった。テロに対しての軍事的な攻撃は問題の解決にはつながらなかった」とコメントした。イギリスは、イラクやアフガニスタンに対して「テロとの戦い」という大義名分を掲げて戦争を繰り返して来たアメリカのブッシュ政権に協力の立場をとって来たが、今回のミリバンド外相のコメントは、自国の行為のみならず、ブッシュ政策を根源から否定するものである。歴代最低の支持率の中、政権を去るブッシュ大統領は、16日の最後の会見で自身の対テロ政策を自画自賛していたが、アメリカ国民からも冷やかな視線を浴びている上に、重要なパートナーであるイギリスの閣僚からも政策の失敗を指摘されたことになる。またアメリカの対テロ政策に追従し、莫大な予算や自衛隊派遣などで協力してきた日本の小泉純一郎元首相や安倍晋三元首相も、「テロとの戦い」という言葉を繰り返してアメリカの戦争に加担し続けて来た責任は重く、今後、歴史的に断罪されていくことは避けられないであろう。(2009年1月17日)


http://www.guardian.co.uk/politics/audio/2009/jan/15/foreignpolicy-davidmiliband


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