戦争反対!
今年のお正月は、久しぶりに母さんと過ごしてるので、せめて三が日くらいはマッタリとした日記を書きたかった。だけど、国内外から次々と届く悲惨なニュースの数々に、とてもマッタリとした日記を書いていられる状況じゃなくなった。特に、昨年末から続いてるイスラエル軍による大量無差別殺人は、あまりにも酷すぎる。アメリカの飼い犬であるニポンの報道は、常にアメリカ側、イスラエル側に立った偏向報道しかしないけど、あたしのとこには、大晦日やお元日にイスラエル軍の空爆を受けて、血まみれになってガレキの下敷きになってる人たちの写真や、殺された我が子を抱き、泣き叫んでる母親の映像などが届き続けてる。これらは、すべて、決してニポンでは報じられない「ガザの真実」の姿なのだ。
昨日のお元日、イスラエル軍は、ハマスの幹部、ニザル・ラヤン氏を殺すために、ラヤン氏の自宅があるガザ北部のジャバリア難民キャンプを空爆して、ラヤン氏の自宅を中心に、1トンもの爆弾を大量投下した。このキチガイじみた作戦によって、ラヤン氏の妻や子供を始め、無関係な難民など、合計で18人もの人たちが巻き添えで殺された。でも、イスラエル政府は、ラヤン氏を殺害できたことで、この作戦を「成功」とし、女性や子供たち、無関係な難民たちの巻き添えなど、何とも思っていない。たった1人を殺すために、これほどメチャクチャな空爆が行なえるのも、これほど大量の爆弾を使用できるのも、アメリカのバックアップやニポンの援助があるからだ。
この1月1日の空爆は、もちろん、ラヤン氏の自宅周辺だけでなく、ガザ地区のあちこちで行なわれ、政府公舎から民間人の住むアパートまで、無差別に爆弾が落とされ、多くの人たちが殺された。この空爆は、前日の12月31日に、アラブ側から出された停戦決議案に対して、アメリカが「拒否」したことによるものだ。国連安保理の非常任理事国であるリビアは、あまりにも酷いイスラエル軍の大量無差別殺人に対して「強く批難する」として、即時停戦を求める決議案を提示した。だけど、ほとんどの国がこの停戦決議案を採択したのにも関わらず、アメリカのハリルザド国連大使が「拒否」したことで合意には至らなかった。そして、イスラエル軍は、「待ってました!」とばかりに、翌日の1月1日からも激しい空爆を続行したのだ。
‥‥そんなワケで、今日は「いかがお過ごしですか?」はナシにして行くけど、今日の日記は、ものすごく重要なことを書くから、ぜひ、最後まで読んで欲しい。で、まず基本的なこととして、あたしは、イスラエルを始めとして世界の国々に武器を売りつけて金儲けしてる戦争大国のアメリカが、国連の常任理事国のイスに居座り続けてて、こうした停戦の決議案に対して、いつもいつも「拒否」してること自体が大問題だと思ってる。今回のケースなら、イスラエル軍が空爆を続けてるオカゲで、イスラエルをお得意様としてるアメリカが大儲けしてるワケなんだから、アメリカとしては、1日でも長く空爆が続いてくれたほうが嬉しいワケで、停戦の決議案に対しても、おいそれと合意しないことは最初から分かってることだ。
で、「ものすごく重要なこと」ってのは、沖縄の辺野古と並んで、ニポン政府が地元住民の声を無視してアメリカ軍のヘリパットを建設しようとしてる高江のことだ。高江は、皆さんご存知のように、沖縄では「やんばる」って呼ばれてる場所にある。この「やんばる」ってのは、漢字だと「山原」って書いて、読んで字のごとく自然の豊かな土地で、有名な天然記念物のヤンバルクイナやノグチゲラを始め、絶滅寸前の希少な動植物が数多く暮らしてる。世界的に見ても珍しい生態系が形成されてて、あたしたちニポン人が絶対に後世へ遺さなきゃならない貴重な財産だ。
だけど、ここには、沖縄で最大のアメリカ軍の演習場、広大な「北部訓練場」がある。「北部訓練場」は、通称「ジャングル戦闘訓練センター」って呼ばれてて、その面積は、約7500ヘクタールだ。これは、那覇市の2倍もの面積、東京ドーム約1700個ぶんもの面積なのだ。そして、この広大な山林を使って、アメリカの兵士たちは、実戦を想定した訓練を繰り返してるんだけど、それだけじゃなくて、ベトナム戦争の時なんか、枯れ葉剤の散布実験まで行なわれたのだ。だから、今後も、アメリカ軍が新しい化学兵器や生物兵器を開発したら、間違いなく、この地域で実験が行なわれる。
で、この「北部訓練場」に隣接した場所に、新たに6ヶ所ものヘリパットを建設することになったんだけど、その6ヶ所のヘリパットが、わずか160人の人たちが暮らす高江の村を取り囲むように配置されてるのだ。それも、こうした話ってのは、国なり県なりから事前に申し出があって、住民との話し合いがあって、初めて決められるのが当たり前のことなのに、高江の村で暮らしてる人たちには、何の連絡もなかったのだ。ある日、新聞を見たら、すでにこの場所に6ヶ所ものヘリパットを建設することが「決定事項」として書かれてたのだ。
武器弾薬を積んだ危険なヘリが、連日連夜、離着陸を繰り返すヘリパットが、自分の住んでる村を取り囲むように6ヶ所も作られるって言うのに、そこに住んでる人たちには何の連絡も相談もなく、ニポンの政府とアメリカの政府だけで勝手に「決定」したってことだ。だから、高江の人たちは、新聞やテレビの報道を見てガクゼンとした。今まで静かに暮らして来た自分たちの村の民家や学校の目と鼻の先に、危険極まりない殺人ヘリの発着場が6ヶ所も作られるなんて、「寝耳に水」とはこのことだ。
それで、高江の人たちは、すぐに県に抗議をしたんだけど、自民党の息のかかった県知事は、すでに「決定事項」だとして、住民たちの訴えを突っぱねた。それで、住民たちの再三の申し入れを無視して、ヘリパットの建設計画はどんどん進み、ついに着工の日を迎えた。それで、高江の人たちは、お年寄りも子供も、みんなで交代で座り込みを続けて、計画の見直しを訴えて来たのだ。
そしたら、去年の12月26日の「きっこの裏日記」でお伝えしたように、政府は、わずか8才の子供を含む15人の住民に対して、「通行妨害仮処分命令」の申し立てをして、訴えを起こしたのだ。ようするに、法的に住民たちの座り込みを排除しようってことで、ここまでしても強引にアメリカ軍のためのヘリパットを建設しようってことなのだ。ちなみに、この8才の子供に対しては、政府は世論を恐れて訴えを取り下げたけど、他の14人に対しての訴えはそのままだ。
‥‥そんなワケで、長い前置きになっちゃったけど、いよいよここからが、「ものすごく重要なこと」になる。それは、去年の5月21日に、この「北部訓練場」をアメリカ軍の海兵隊の案内で、ニポンの自衛隊と、ドイツ軍、オランダ軍、そして、イスラエル軍という4カ国の連絡官が視察してたのだ。詳しくは、去年の7月1日の「琉球新報」の記事を読んでもらうとして、これは、将来的に、これらの他国軍にも「北部訓練場」での演習に参加してもらうための視察だという。アメリカ軍の海兵隊のホームページには、この視察に参加したドイツ軍の上級曹長の感想として、「とても素晴らしい視察だった。この場所で訓練できることを楽しみにしている」ってコメントまで掲載してる。
皆さん、どう思う? アメリカ軍の演習場としてニポンが提供してる沖縄の山林に、ドイツ軍やイスラエル軍、そして、戦争なんかしちゃいけないハズのニポンの自衛隊までもが集合して、みんなで実戦の訓練をするんだってさ。たとえ「視察」であっても、こうしたことをニポンの政府を通さずに勝手にやれるワケはないんだから、あたしたち国民が知らされてなかっただけで、自民ナンミョーの売国政府は、この「視察」を事前に了解してたってことになるし、さらに言えば、この視察の目的である「将来の他国籍軍による合同演習」をも了解してたってことになる。そして、そこに参加する予定なのが、アメリカ、ドイツ、オランダ、イスラエル、ニポンの5カ国だってことだ。
そして、高江でヘリパット建設に反対してる人からの報告によると、この去年の5月21日の視察の時、コイツラは、みんなそろってヘリパットの建設予定地も視察に来たって言ってる。ようするに、すでにいくつものヘリパットがあるのにも関わらず、さらに6ヶ所ものヘリパットを増設する理由は、今後、ドイツ軍やオランダ軍やイスラエル軍やニポンの自衛隊までもが、この「北部訓練場」で人殺しの訓練をするための準備だってことなのだ。そして、その時期が近づいてるからこそ、ニポンの政府は、高江の住民たちを訴えてまで、強引に工事を始めようとしてるのだ。
‥‥そんなワケで、話は大きな円を描いてクルリンパと戻ったけど、今回のイスラエル軍によるガザ地区への大規模な空爆と、この「合同演習」の参加国の顔ぶれを見てもらえれば、すべての謎は一気に解けただろう。どうしてもイランと戦争を始めたいアメリカが、イスラエルを焚きつけて、ガザ地区への空爆を続けさせてるってことなのだ。そして、ハマスを「テロリスト」に仕立て上げることで、ハマスのバックのイランをも「テロリスト」だって図式を作り出し、堂々とイランを攻撃できる大義名分を作りたいってワケだ。だからこそ、リビアの出した停戦決議案にも、ナンダカンダと何癖をつけて「拒否」してるワケだ。
で、何にもしないどころか、アメリカの人殺しに加担し続けてるニポンの政府に代わって、あたしたちがすべきことは、今苦しんでるガザの人たちのことも見過ごせないけど、近い将来、あたしたちの税金で組織されてる自衛隊が、アメリカ軍やイスラエル軍と一緒になって他国民を殺しまくることを阻止するってことだと思う。その第一歩が、高江に新しいヘリパットを作らせないことで、平和のための座り込みをしてただけで政府から訴えられた高江の人たちを救うために、皆さん、ぜひ、以下の署名に協力して欲しい。まずは下記のPDF資料の「説明」を読んでいただき、内容に賛同できる場合は、「署名用紙」をダウンロードして、「説明」に書かれてる住所へ送付するか、ファクスで送って欲しい。ネット上でできる電子署名じゃないので、手間が掛かってしまうけど、ガザの悲惨な写真を見て、自分の支払ってる税金の一部がこうした人殺しのために使われ続けてることに疑問を持った人は、どうか協力して欲しい。
「説明」(PDF資料)
http://nohelipadtakae.org/files/karishobun-shomei1.pdf
「署名用紙」(PDF資料)
http://nohelipadtakae.org/files/karishobun-shomei2.pdf
「やんばる東村 高江の現状」
http://takae.ti-da.net/
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