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2009.02.02

続・バカ親に苦しむ子供たち

ようやく少し落ち着いたので、1月18日の日記、「バカ親に苦しむ子供たち」に対して寄せられたメールを紹介したり、その後の「子供に変な名前をつける親をどう思いますか?」ってアンケートのマトメをやろうと思ったんだけど、たくさんのメールに目を通してたら、リトル難しいことになって来た。ま、その辺のことはあとで説明するとして、まずは1通だけメールを紹介する。


お名前:OT
コメント:きっこさん、こんにちは。三度目のメールになります。今日の日記の変な名前をつけられた子供に関してですが、きっこさんは「ポケモンみたいな名前だのアニメのキャラクターみたいな名前だのをつけられちゃった気の毒な子供たち」と書いていましたが、数年前にネットで話題になった名前で「光宙(ピカチュウ)」と「ハム太郎」という子供が実際にいるそうです。これらは「ポケモンみたい」「アニメのキャラクターみたい」ではなく「そのもの」です。子供が気の毒というか、親の顔が見てみたいというか‥‥(後略)


サスガのあたしもこれには驚いちゃったけど、ネットで検索してみたら、ホントにこんな名前をつけられちゃった子供がいるみたいだった。そして、他にも、こんな名前が寄せられた。

「芽恵照(メーテル)」「笑来星(エメラルダス)」「可愛姫亜(プリキュア)」「天空(ラピュタ)」「十十六(トトロ)」「悟空(ゴクウ)」「野菜戦士(ベジータ)」「毬王(マリオ)」「桃姫(ピーチ)」などなど‥‥。

こんな言い方したくないけど、人の親になる資格のない大バカが勢ぞろいしてるとしか思えない。ちなみに、「マリオ」はお兄さんで「ピーチ」は妹だそうだ。だから、もしもお兄さんが双子だったら、もう1人は絶対に「類似(ルイージ)」ってつけられてたと思う今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、他にも、双子の名前で「大也(ダイヤ)」と「主人(モンド)」とか、「楽瑠琥(ラルク)」と「詩慧瑠(シエル)」ってのも送られて来た。これって、きっと親が「ラルク・アン・シエル」のファンなんだと思うけど、それを変なアテ字で子供の名前にしちゃうなんて、いったいどんな神経をしてんだろう? もしもローリングストーンズのファンだったら、「蝋輪具(ローリング)」と「諏頓図(ストーンズ)」にでもしてたんだろうか?

それにしても、この「ダイヤ」と「モンド」とか、「ラルク」と「シエル」とかっパターン、完全に、ひと昔前の漫才師の芸名だよね。「中田カウス・ボタン」みたいな。ようするに、本名って感じじゃなくて、お笑い芸人の芸名とおんなじ発想なんだよね。そして、それを本名として自分の子供につけちゃうんだから、ある意味、子供をオモチャにして遊んでるようにも思えてきちゃう。

で、こないだ行なった「子供に変な名前をつける親をどう思いますか?」ってアンケートの結果だけど、1月31日の時点で、有効投票数8633票のうち、「親の自由」が316票(3%)、「子供がかわいそう」が7351票(85%)、「どちらとも言えない」が966票(11%)だった。やっぱり、「親の自由」って思ってる人は少数派で、ほとんどの人が「子供がかわいそう」って思ってるんだね。

それから、「自分の子供にどんな名前をつけようと親の勝手だ」っていうメールを送って来た人も何人かいたんだけど、その理由は、「他人から見て変わってる名前でも、それぞれの親が愛情を持って名づけたんだから、他人がとやかく言うべきじゃない」ってこと、つまり、「どんな名前でも親の愛情がある」って前提での意見だった。だから、このアンケートで「親の自由」に投票した人も、サスガに「うんち」だの「ケツの穴」だのって名づけるのには反対なんだと思う。あくまでも常識の範囲内での命名であれば、読み方が一般的でなくても、多少変わった名前でも、そこに「親の愛情」があるんだから構わないだろう‥‥ってことなんだと思う。

確かに、マクラのとこに列記した名前の中でも、「芽恵照(メーテル)」とか「毬王(マリオ)」とかは、名前はともかくとして、あてた漢字には多少なりとも親の愛情を感じる。だけど、「天空」って書いて「ラピュタ」って読ませたり、挙句の果てには「野菜戦士」って書いて「ベジータ」だなんて、もはやマトモな神経とは思えない。自分の大切な子供にこんな名前をつけるなんて、あたしには「親の愛情」なんて1ピコグラムも感じない。

ムリヤリに理屈をこねれば、「光宙(ピカチュウ)」は「光り輝く宇宙のような大きな人間になってもらいたい」、「ハム太郎」は「みんなから愛される可愛らしい人間になって欲しい」っていう親の願いがあるのかもしれない。だけど、この「ピカチュウ」や「ハム太郎」を始め、「プリキュア」にしても「トトロ」にしても、すべて犬や猫の名前じゃなくて、人間の子供がつけられた名前なのだ。戸籍謄本にこれらの名前が記載されてて、これから一生、学生証も免許証も国民健康保険証も名刺も、すべてこの名前が記入されてくのだ。これが「親の愛情」だろうか? あたしには、まるで「児童虐待」のようにしか思えない。

だから、あたしは、アンケートで「親の自由」に投票した人たちにしても、メールで同様の意見を送って来た人たちにしても、その多くは、こうした「ピカチュウ」や「ハム太郎」みたいな非常識な名前までは容認してないと思う。あくまでも、「ちょっと変わった名前」とか「ちょっと読みにくい名前」とかの範疇のことを言ってるんだと思う。

じゃあ、どの辺までが容認できる範囲なのかって言うと、これも人それぞれの感覚なんだと思うけど、あたしの場合なら、マンガやアニメのキャラからの命名だとしたら、「レオ」とか「アトム」とかなら、森本レオや下條アトムもいることだし、マンガの神様の手塚治虫作品てこともあるし、まあギリギリかな?‥‥って感じだ。もちろん、自分の子供には絶対につけないけど、こういう名前の人がいても、現代ならそれほど違和感は感じない。

たとえば、F1のアイルトン・セナのファンだった親が、自分の子供に「世那(セナ)」とか「聖水(セナ)」とかつけることがある。正確に言えば、セナは名字で、アイルトンのほうが名前なんだから、ホントなら「愛流頓(アイルトン)」てつけるべきなんだけど、子供にしてみたら「まだセナのほうで良かった」って思うだろう。で、この「セナ」って名前は、現代ならそんなにおかしくない。あたしの感覚だと、「レオ」と同レベルだ。だけど、おんなじF1ドライバーの名前でも、「桃琉梨(トゥルーリ)」はかわいそうだ。これも実際にある名前なんだけど、いったい親は何のつもりなんだろう? こんな名前の子供まで出てきちゃうんなら、そのうちに「蹴魔波(シューマッハ)」とか「罵詈智慧呂(バリチェロ)」なんて子供も出てきそうだ。

‥‥そんなワケで、複数のメールに書かれてたんだけど、こうした変な名前を子供につける風潮を煽ってるのが、「たまごクラブ」っていう雑誌だそうだ。赤ちゃんが生まれるまでの「たまごクラブ」と、生まれてからの「ひよこクラブ」を総称して「たまひよ」って呼ぶらしいんだけど、この雑誌についてる赤ちゃんの命名事典みたいな付録に、それこそポケモンみたいなヘンテコな名前がズラーッと書いてあって、現在の珍名ブームに燃料を注いでるんだそうだ。

「子供に変な名前をつける親をどう思いますか?」ってアンケートと同時に行なった「あなたは自分の名前が気に入っていますか?」ってアンケートでは、有効投票数7672票のうち、「とても気に入っている」が2249票(29%)、「まあまあ気に入っている」が3254票(42%)、「どちらとも言えない」が1173票(15%)、「あまり気に入っていない」が854票(11%)、「すぐに改名したいほど気に入らない」が142票(2%)だった。だから、全体の7割以上の人が「とても気に入ってる」と「まあまあ気に入ってる」ってワケで、「どちらとも言えない」も入れれば、全体の86%の人が自分の名前に不満はないってことになる。

そして、「気に入らない」って人はわずかだし、その中でも「すぐに改名したいほど気に入らない」って人は2%だけだ。だけど、こうして比率で見ると「たった2%」なんだけど、人数で見ると「142人もいる」ってことになる。で、アンケートに参加してくださった人は7672人なんだから、「きっこの日記」と「きっこのブログ」の1日のアクセス数の10分の1ほどだ。てことは、「きっこの日記」か「きっこのブログ」を読んでくれてる人の中だけでも、この10倍、1400人くらいは、自分の名前を「すぐに改名したいほど気に入らない」って人がいることになる。

これは、ものすごい人数で、「たかが2%、されど2%」ってことになる。比率にしたら「たかが2%」でも、親から変な名前をつけられて、子供のころからイジメられたりバカにされたりして来て、大人になってからも苦労し続けてる人にしてみれば、ものすごいハンデをしょって生きてるようなもんなのだ。そして、そんな人たちが、あたしの日記を読んでる人の中だけでも1400人もいるなんて、この人たち1人1人の苦労を思うと、ホントに気の毒になる。

個人を特定されちゃうからお名前は伏せるけど、ちょっと変わった名前をつけられた女性から届いたメールには、その苦労のホドが書かれてた。学校の先生をしているそうで、いつも生徒たちから名前をからかわれてるそうだ。部分的に抜粋して紹介するけど、こんなことが書かれてた。


「親を本当に恨んでます。ほんとにふつーの、えりこ、とか、りえこ、とか、そういうありきたりの名前が良かったです。大人でも、いちいち「珍しいですね」とか「変わった名前ですね」とかいうんで、大変めんどーです。「素敵なお名前ですね」でも、気を使ったつもりでしょうけど、やっぱり人の名前くらいほっとかんかい!って気分です。ほんとにめんどーです。」


ようするに、日常的に、名前を名乗るたびに相手のリアクションに対応しなくちゃなんないし、たとえそれが褒め言葉であっても、どうせ気を使っての言葉に過ぎないワケで、「とにかくあたしの名前のことには触れないで!」って気持ちなんだろう。フォローするワケじゃないけど、あたしの感覚だと、この人の名前は、「レオ」とか「セナ」とかの部類に入る。だから、「プリキュア」だの「エメラルダス」だのとは比較できないほどいい名前だと思う。ただ、どちらかって言うと男性的なイメージの言葉だから、名前だけを見た人は、男性だと思い込むこともあると思うし、そうしたことが、また、ご本人にとっては「めんどー」なことなんだと思う。

‥‥そんなワケで、ヒトコトで「変な名前」って言っても、ピンからキリまであるワケで、その多くは、親が愛情を持って名づけたものだと信じたい。ただ、その愛情の方向性が、一般の人たちとは大きくズレてたワケで、自分の好きなアニメやゲームのキャラの名前をつけることが「愛情」なんだとカン違いしてるんだと思う。自分が大きくなって、みんなからからかわれる変な名前の意味を聞いた時に、親から「アニメのキャラからつけた」なんて知らされたら、あたしだったら死にたくなる。「バカにすんのもいい加減にしろ!」って怒鳴りたくなる。だから、あたしは、ゆとり教育を見直したり、子供のケータイを規制したりするのもいいけど、そんなことをするずっと以前の問題として、子供に変な名前をつけるのは法律で禁止すべきだと思う。どんなに厳しい教育をしようとも、どんなにケータイやインターネットを規制しようとも、「ピカチュウ」や「ハム太郎」なんて名前をつけられた子供が、マトモな人生を送れないことは目に見えてるからだ。そして、どうしても変な名前を容認し続けるのなら、義務教育が終わった時点で、子供は自分の好きな名前に変更できるようにすべきだと思う。「親の自由」があるのなら、「子供の自由」もあるからだ‥‥なんて思う今日この頃なのだ。


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