旧套墨守
美女が大好物な上に、傾向としてはツンデレ系にも目がないあたしとしては、早朝の民放各局を飾る「セントフォース」の美女たちの中では、何と言っても日本テレビの「おはよん」の中田有紀ちゃんが好きだ。フジテレビの「めざにゅ~」の杉崎美香ちゃんしかり、テレビ朝日の「やじうまプラス」の山岸舞彩ちゃんや甲斐まり恵ちゃんしかり、どのチャンネルに変えても、ロクに漢字も読めないアホな局アナとは雲泥の差の、文字通り「才色兼備」と言える「セントフォース」の美女たちが席巻してる早朝だけど、ヤタラとわざとらしい笑顔を連発する女の子よりも、あたしはやっぱりツンデレの中田有紀ちゃんがナンバーワンなので、あたしとおなじく有紀ちゃんファンのTMレボリューションこと、PUFFYの由美ちゃんの元ダンナの西川貴教くんのように、朝の4時からクールな有紀ちゃんの美しさに見とれてる。
あたしの場合は、徹夜でお仕事してた時とか、その日のお仕事が遠くの現場で早起きした時とか、そうした特別な時にしか観られないから、多くても週に2回くらいだけど、それでも有紀ちゃん見たさに、この時間に起きてる時には「おはよん」をつける。で、お仕事の都合で早起きした時は、「おはよん」を流したまま着替えたりお化粧したりと朝の支度をするから、テレビは観ずに音だけを聞いてる。そうすると、1時間ちょいの間に、3回ほどスポーツニュースが入るんだけど、こうした朝ワイドの場合って、スポーツニュースに限らず、芸能ニュースでも普通のニュースでも、すべておんなじ原稿を棒読みするだけだから、番組を通して観てる人にとっては、まったくおんなじニュースを何度も聞かされることになる。
これは、朝の忙しい時間帯だから、多くの視聴者が「番組の一部分」しか観られないことを想定して、1時間とか2時間とかの放送時間内に、お天気、芸能ニュース、普通のニュース、スポーツニュースをそれぞれ何回かずつ織り込むようにしてるからだ。あたしは、こうした理屈はちゃんと分かってる。だけど、スポーツニュースの場合だけ、20分ほど前に聞いたのとまったくおんなじスポーツニュースが流れて来ると、なんか、デジャブ感が漂ってきちゃって、一瞬、「あたし寝ボケてるのかな?」なんて思っちゃう今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?
‥‥そんなワケで、あたしは、最初から「おんなじ原稿を読むだけのスポーツニュースが3回ある」ってことを認識してるのに、それでもデジャブ感にさいなまれる原因を自分なりに考えてみた。1時間とか2時間とかの放送時間内に、お天気も芸能ニュースも普通のニュースも、おんなじ原稿を何度も読むのに、そうしたものには、それほどデジャブ感を感じない。だけど、スポーツニュースだけは、ヤタラとデジャブ感が漂って来て、毎回、「ハッ!」としちゃうのだ。それで、いろいろと考察した結果、ついに、その謎を解くことができたのだ。それは、スポーツニュースって、ものすごく「常套句」を多様するからなのだ。
たとえば、プロ野球のニュースなら、打てないバッターのことを「バットが湿りがち」って言うし、他にも、「反撃の狼煙(のろし)を上げた」とか、「値千金のひと振り」とか、何十年も前から使われて来た常套句が次々と出て来る。プロゴルフのニュースの場合なら、最近、ヤタラと耳にするのが、「我慢のゴルフ」っていう常套句だ。「パットに苦しんだ石川遼は、前半は我慢のゴルフを続け~」とか、「我慢のゴルフで明日へとつないだ宮里藍は~」とか、とにかくヤタラと耳にする。それから、これは常套句とは言えないかもしれないけど、サッカーの場合だと、何かの試合があるたびに「絶対に負けられないナントカ」って言ってるように感じる。
で、こうした使い古しの常套句だらけの原稿でも、そのスポーツのことをちゃんと理解してるキャスターとかが読んでるのなら、そんなに違和感はない。だけど、こうした原稿を読んでるのが、野球のルールなんて何も知らないような女子アナで、抑揚のない棒読みときちゃってるから、あたしは、ものすごく耳に引っ掛かっちゃうのだ。それで、「何も分かってないヤツが『バットが湿りがち』とか『反撃の狼煙』とか言ってんじゃねえよ!」って気分になっちゃって、あたしの脳みそのハシッコのほうに記憶されちゃうのだ。
他のお天気や芸能ニュースとかなら、スポーツニュースほど常套句は使わないし、たとえ使ったとこでも、原稿を読み上げてる女子アナが、ちゃんと意味を理解して読んでるから、ほとんど違和感がない。だから、あたしの耳には引っ掛からずに、右の耳から左の耳へと通過してっちゃう。だから、脳みそにも記憶されずに、おんなじお天気や芸能ニュースを20分後に聞いても、ただ単に「さっきのやつか」って思うだけで、別にデジャブ感にはさいなまれないのだ。つまり、早朝の女子アナが読むスポーツニュースにだけ、ミョ~なデジャブ感を感じてたのは、「担当の女子アナがちゃんと言葉の意味を理解できてるかイマイチ不安な常套句を多様した原稿を読んでる」からであり、さらには、「その常套句が激しく使い古されたものばかり」だからだったのだ。
‥‥そんなワケで、この「常套句」ってのは、「古くから使われて来た決まり文句」って意味だから、あたしの「使い古しの常套句」って表現も馬に乗馬なんだけど、あたし的には、ここ10年とかで多様されるようになった常套句と、あたしが生まれるずっと前から使われ続けて来た常套句とでは、リトル雰囲気が違って来る。一般常識も語彙もフロッピー麻生並みに低レベルな今どきの局アナでも、ここ10年とかで多様されるようになった常套句を使うぶんには、あたしは、そんなに違和感は覚えない。あたしが違和感を覚えるのは、その女子アナが、日常生活じゃ絶対に使わないような、前時代の常套句を繰り返し繰り返し読み上げてるケースであり、それが、何とも言えない不安定な磁場を作り出し、あたしにミョ~なデジャブ感を発生させてる原因だたのだ。
ようするに、こなれてない言葉を使ってることに対する違和感、その道具の使い方を知らないのに手にしてる違和感てワケで、一度も魚釣りをしたことのないアッパラパーな女子アナが、メガバスのベイトロッドにシマノのメタニウムを組んだみたいな最高レベルのタックルでバス釣りをしようとしてるとこを目撃しちゃった時みたいな、不条理な感覚が襲って来るワケだ。だから、「お前はスピニングタックルから始めろ!」的な正当なツッコミを入れたいってことじゃなくて、「あんた何様?」的なムカツキでもなくて、もっと根源的な、「スキー場に水着で来てる人を見ちゃった」的な違和感が全面に醸し出されちゃうのだ。
そして、その違和感が、無意識のうちに脳みそのハシッコのほうに記憶されて、20分後におんなじスポーツニュースを耳にした時に、脳みそのハシッコにある20分前の違和感が呼び起こされるってワケだ。そして、今、耳にしてるリアルタイムの違和感と、呼び起こされた20分前の違和感とが、同時に脳内に並列することによって、右目が赤で左目が青のセロファンが貼ってある「立体メガネ」を掛けた時みたく、「同じ対象を時間差で見ることによる立体感」が生まれて、それによって、頭では理解できてる「おんなじスポーツニュースを繰り返してる」ってことなのに、ミョ~なデジャブ感に陥っちゃってたワケだ。
‥‥そんなワケで、この「常套句」の「套」って漢字は、訓読みだと「かさねる」とか「おおう」とか読み、洋服の外にかさねる「外套(がいとう)」は「コート」のこと、手をおおう「手套(しゅとう)」は「手袋」のことになる。だけど、この「常套句」の他にも、おんなじ「古くから使われて来た決まり文句」って意味として、「套言(とうげん)」「套語(とうご)」なんて言葉もある。他にも、「古くからの習慣」のことを「旧套(きゅうとう)」、「古臭くて進歩のない陳腐なこと」を「陳套(ちんとう)」なんて言う。
だから、これは、あたしの想像なんだけど、この「套」って漢字は「大」と「長」の組み合わせで出来てるから、物理的にも時間的にも「大きくて長いもの」を表わす漢字なんじゃないかって思う。「外套」なんかは物理的な大きさ、「常套」や「套言」なんかは時間的な長さを表わしてるんだと思う。そして、この「套」だけでも「古くからの」って意味があるんだから、さらに「旧」をつけた「旧套」って言葉は、馬に乗馬ってワケじゃなくて、その歴史の長さを強調した言葉なんだと思う。
「旧套」って言えば、中国の漢詩から生まれた四字熟語の中に、「旧套墨守(きゅうとうぼくしゅ)」ってのがある。これは、別に、「古いコートを着た銭形のとっつぁんが墨田区の平和を守ってる」って意味じゃなくて、「古くからのシキタリをかたくなに守り続ける」って意味だ。他にも、「旧慣墨守」とか「旧習墨守」とかってのもあるんだけど、「旧慣」も「旧習」も「古くからの習慣」て意味だから、どれも意味はおんなじだ。
で、カンジンの「墨守」ってのは、中国の古い思想家、墨子(ぼくし)から生まれた言葉だ。墨子は、今から約2500年前、紀元前450年ころに活躍した思想マスターなので、孔子の没後で、孟子の生まれる前ってことになる。だから、「孔子、墨子、孟子」って順番をマンガの「コボちゃん」にカケて「コボモちゃん」て覚えとくといい‥‥んだろうか?(笑)
墨子は、徹底的な博愛主義者、平和主義者だったため、当時は戦国時代だってのに、「攻める」ことを嫌い、「守る」ことに徹する思想を貫いてた。どんなに敵が攻めて来ても、自分のほうからは決して攻撃せずに、徹底的にお城を守り続ける。そして、敵があきらめて引き上げて行くまで、全勢力を総動員して防御に徹し続ける。これは、墨子が、単に「戦争を嫌ってた」ってことじゃなくて、「敵をも愛する」っていう博愛の精神からの思想でもあったから、キリスト教とも共通点が多く、後のガンジーにも通じるようなハイレベルな思想だった。だから、一時は、儒教と並ぶほどまで勢力を拡大したんだけど、儒教家たちによる執拗な排除運動に遭い、姿を消して行った。
そんな墨子だけど、ある時、自分の弟子でもある楚(そ)の国の王が、宋(そう)の国を攻めようとしてるって話を耳にした。それも、楚王が、自分の国のナンバーワンの名工であり官僚である公輸盤(こうしゅばん)ていう男に作らせた「雲梯(うんてい)」っていう新兵器を使って攻め込むってことだった。これは、小学校の校庭とかにある「ウンテイ」の原型で、大きな台車の上に折りたたみ式の長い梯子(はしご)が固定されてるものだ。ようするに、「伸ばせば雲にまで届くほどの梯子」ってワケで、これを使って、敵国の城壁を乗り越えて、中へと攻め込むって作戦だったのだ。
楚は大国で、宋は100分の1の領土しか持たない小国だから、戦争をすれば楚が勝つことは目に見えてる。だけど、何よりも戦争という人殺しを嫌ってた墨子は、楚王を説得するために、自分の住む斉(さい)から楚の都まで、10日間もかけて走って行った。そして、まずは、「雲梯」を開発した公輸盤に会って、こんなふうに切り出した。
墨子 「あなたに頼みたいことがあります。実は、私のことを侮辱したある男を殺したいので、あなたの力をお借りしたいのです」
公輸盤 「とんでもありません!人殺しだなんて『義』としてできません!」
墨子 「それではお聞きしますが、あなたは雲梯を作り、それで宋の国に攻め込むそうですが、いったい宋の国にどんな罪があると言うのですか? 何の罪もない国を攻めることが『仁』と言えるのでしょうか?」
公輸盤 「むむ‥‥」
墨子 「また、楚の国には広大な領土が余っていますが、人民の数は足りません。それなのに、小さな宋の国に戦争を仕掛け、自国に余っている領土をさらに奪い、自国に足りない人民をさらに殺すことが、果たして『智』と言えるのでしょうか?」
公輸盤 「むむむむ‥‥」
墨子 「そして、こうした道理を分かっていながら、あなたが、戦争を始めようとしている王をいさめられないのであれば、それは『忠』とは言えませんし、王があなたの言葉に耳を貸さなければ、それは本当の『強』ではありません」
公輸盤 「むむむむむむ‥‥」
墨子 「あなたは、先ほど、人殺しなど『義』としてできないと言いましたが、そのあなたが、何の罪もない宋の国の人たちをたくさん殺そうとしている。これでも、あなたは、道理をわきまえているとおっしゃるのですか?」
公輸盤 「‥‥ひとこともありません。すべて先生のおっしゃる通りです。でも、もう王には宋国を攻めるように進言してしまい、王もそのつもりになっているのです! 今さら、王を説得することはできません!」
墨子 「それなら、私を王のところへ連れて行ってください」
‥‥そんなワケで、公輸盤と一緒にお城に出向き、楚王に面会した墨子は、戦争を思いとどまらせるために、こんな問答をする。
墨子 「自分は立派な車を持っているのに、隣家のボロ車を盗もうとしている男がいます。自分は穀物や肉をタップリと持っているのに、隣家の糠(ぬか)や糟(かす)を盗もうとしている男がいます。自分は豪華な衣装を持っているのに、隣家の粗末な服を盗もうとしている男がいます。あなたは、この男をどう思いますか?」
楚王 「それは卑しくて手癖の悪い盗人でしょう」
墨子 「楚国には、5000里四方もの広大な領土がありますが、宋国には、わずか100分の1の500里四方の領土しかありません。これは、立派な車とボロ車とを比べるようなものではありませんか?」
楚王 「むむ‥‥」
墨子 「楚国では、サイやシカなどの動物から様々な魚介類に至るまで、あらゆる獲物が獲れて天下一の豊かさを誇っているのに、宋国では、キジやウサギやフナといった普通の獲物でさえも手に入りません。これは、穀物や肉と糠や糟とを比べるようなものではありませんか?」
楚王 「むむむむ‥‥」
墨子 「楚国には、松や梓(あずさ)や楠(くす)などの大木がたくさん生えていますが、宋国には、大木など1本も生えていません。これは、豪華な衣装と粗末な服とを比べるようなものではありませんか?」
楚王 「むむむむむむ‥‥」
墨子 「それなのに、王の軍が宋国に攻め込むのは、卑しくて手癖の悪い盗人のやることと同じではないでしょうか? こんなことをしても、王の『義』に傷がつくだけで、何も得るものはないと思うのですが‥‥」
楚王 「お前は杉下右京かぁ~!!」
‥‥ってなワケで、薫ちゃんの出番もないままに、右京さん1人に簡単にやりこめられちゃった楚王だったけど、それでも、「はい、そうですね」ってワケには行かない状況だった。それは、楚王が、新しく開発した「雲梯」を使ってみたくてウズウズしてたからだ。北朝鮮が打ち上げるのが人工衛星だって分かってても、どうしてもパトリオットを使ってみたくて、ワザと国民の危機感を煽るような情報を流し続けてる自民党みたいなもんで、戦争が大好きな人たちってのは、一度、手にした武器は、どうしても使ってみたくてウズウズしてるのだ。
だからこそ、「ミサイルの部品が領土内に落ちて来たら迎撃する」だなんて意味不明なことを言って、そのまま部品が落ちてくれば1ヶ所の被害で済むことなのに、それをわざわざ迎撃ミサイルなんかで破壊して、何十倍もの面積に金属の破片を飛び散らそうとしてるのだ。ま、ジュラ紀の恐竜並みの知能しかないバカ右翼なんかほっといて、平和主義者の墨子の話に戻すけど、どうしても宋の国に攻め込んで、新兵器である雲梯の威力を試してみたかった楚王は、ガンとして引かなかった。そしたら、墨子は、自分の服の革帯をパラリと解き、その帯でテーブルの上に囲いを作り、小さな木の札を何枚も取り出して、こんな提案をした。
墨子 「この帯で作った四角形を宋国の城壁に見立てて私が守りますから、公輸盤さんは、この木の札を兵器に見立てて攻め込んでください。ようするに、机上において模擬戦をやってみるのです。そして、もしも私が宋国の城を守りきることができたなら、宋国へ実際に攻め込むのはおやめになると約束してください」
楚王 「それは面白い提案ですね!よし、公輸盤、トンズラー、ボヤッキー、や~っておしま~い!」
だけど、こと「守り」に関しては鉄壁の墨子だから、そうヤスヤスと攻め込ましてはもらえない。公輸盤が、ありとあらゆる作戦で木の札を進めて行っても、ことごとく墨子に防御されてしまい、とうとう公輸盤の木の札は尽きてしまった。
公輸盤 「悔しいが、私の負けです‥‥」
楚王 「こ~の、スカポンタ~ン!」
‥‥ってなワケで、王の前で恥をかかされた公輸盤は、こんな捨てゼリフを言い放った。
公輸盤 「でも私は、あなたに勝つ方法を知っています。今は言いませんが‥‥」
墨子 「分かっていますとも、私を殺すのでしょう。そうすれば宋国の守りはいなくなりますから、あなたは、このゲームに勝つことができる」
公輸盤 「むむ‥‥」
墨子 「そして、実際の宋国にも攻め込むことができる」
公輸盤 「むむむむ‥‥」
墨子 「しかし、私は、あなたの考えなどお見通しですから、すでに私の弟子たち300人を宋国へと向かわせ、私の指示通りに宋の城を守らせているのです。ですから、ここで私を殺しても、あなた方は宋国へ攻め込むことはできないのです」
公輸盤 「むむむむむむ‥‥」
楚王 「お前はドクロベエ様かぁ~!!」
そして、サスガの楚王も、これで宋の国へ戦争を仕掛けることを思いとどまり、公輸盤の開発した新兵器の「雲梯」も出番がなくなり、楚の国の小学校や公園などに寄付されて、子供たちの遊具として平和のために使われることになったのだ。そして、平和を愛し、自分の方からは絶対に敵地へと赴かず、敵が攻めて来た時だけ鉄壁の防御をするという墨子の思想から、「墨守」って言葉が生まれて、「旧套墨守(きゅうとうぼくしゅ)」って四字熟語も誕生したのだ。
‥‥そんなワケで、バカのクセにヤタラと古事を引用してリコウぶってたコイズミは、2004年1月、墨子の「義を為すは毀(そしり)を避け誉(ほまれ)に就くに非(あら)ず」って言葉を引用して、自衛隊のイラク派遣を正当化しようとした。これは、「人からの悪口を恐れず、人からホメられるためでもなく、正しいことをする」って意味の言葉だけど、サスガ、ゴーストライターの書いた原稿を棒読みするしか能のないコイズミだから、墨子が歴史上マレに見る反戦家だったことなんて知るよしもなかった。そして、民主党の菅直人から、「墨子は専守防衛の思想の持ち主だ。小泉首相は米国の先制攻撃を支持した延長線上で自衛隊派遣を考えており、基本的な思想が正反対だ。思想の中身も知らずに言葉尻だけ引用するのは国民に対するゴマカシでしかない!」ってツッコミを入れられて、赤っ恥をかいたんだよね。ま、政官財の癒着のシステムを旧套墨守し続ける自民党には、もはや何を言ってもムダだと思うけど、漆間巌みたいな大バカの言いなりになってるフロッピー麻生の情けない姿を見てると、1日も早く政権交代を実現させないと、この国は官僚どものパラダイスになっちゃうから、最近は「バットが湿りがち」な民主党にも、そろそろ「反撃の狼煙」を上げて欲しい‥‥なんて、常套句でシメてみた今日この頃なのだ(笑)
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