言葉のホーロー者
所ジョージさんが、「月極(つきぎめ)駐車場」のことをずっと「げっきょく駐車場」って読んでて、全国のどこに行っても、この「月極駐車場」って看板のかかった駐車場があるもんだから、「全国規模のものすごい駐車場チェーンなんだ」って思い込んでた‥‥って話は、所さんが自分でネタにしてたこともあって、すごく有名だ。他にも、「常夏の島」のことを「ココナツの島」だと思い込んでたとか、このシリーズは、所さんの昔のネタとしてオナジミだ。
で、こうした「カン違い」とはリトル違うんだけど、あたしは、今日までずっと、レモンとかに含まれてる「クエン酸」の「クエン」のことをニポン語じゃないと思ってた。だって、「酢酸」とか「塩酸」とか「硫酸」とか、どれも漢字で書かれてるのに、「クエン酸」だけはカタカナだから、英語かフランス語かドイツ語かは分からないけど、少なくともニポン語じゃないと思ってた。だけど、今日、ある古い資料に目を通してたら、「枸櫞酸」ていう難しい漢字が出て来て、なんて読むのか調べてみたら、ナナナナナント! これが「クエン酸」だったのだ!
それで、ついでに「クエン酸」のことを調べてみたら、やっぱり「枸櫞酸」て書かれてて、英語だと「citric acid」って書かれてた。「citric」ってのは、きっと「シトラス」のことだろうから、それに「酸」を意味する「acid」をついてるんだから、いかにも「クエン酸」て感じのネーミングだ。あたしは、「クエン」が外国語だと思ってたから、勝手に「quen acid」とかって想像してたんだけど、大間違いだったってワケだ。
そして、次に、この「枸櫞酸」の「枸櫞」て言葉を調べてみたら、さらにビックル一気飲みしちゃった。この「枸櫞」てのは、「レモン」の和名だったのだ。「レモン」が英語だってことは誰でも知ってるだろうし、漢字で「檸檬」て書くのがアテ字だってことも知ってるだろう。だけど、「レモン」のことをニポン語で「くえん」て言って、それを漢字で「枸櫞」て書くなんて、あたしは、36年間も知らなかった今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?
‥‥そんなワケで、知ってる人は知ってる「当たり前のこと」なんだろうけど、あたしの場合は、運が良かったのか悪かったのか、今日まで36年間も、クエン酸の「クエン」が、マサカ、「レモン」の和名だなんて知らなかった。だから、「レモン」のことをニポン語で「枸櫞」て言うってことを忘れないために、「レモンは酸っぱくて食えん!」なんてふうに覚えとこうと思いつつ、これからは、食器用洗剤の「ママレモン」のことを「母枸櫞(ハハクエン)」て呼ぼうかと思う。
それにしても、この「枸櫞」にしても、レモンのアテ字の「檸檬」にしても、「林檎」にしても、果物の漢字って、ヤタラと難しいのが多い。パソコンだと自動的に変換してくれるから、こうしてラクに打つことができるけど、原稿用紙に鉛筆で書くとしたら、辞書を見ながら、時には虫メガネとかで見ながら書き写さないと、ちゃんと書くことができない。あたしは俳句をやってるので、バナナの和名の「芭蕉」だけは、松尾芭蕉の名前で覚えてて書くことができるけど、俳句をやってない人だと、「芭蕉」って書けない人も多いし、この「芭蕉」がバナナの和名だってことを知らない人も多い。
でも、こうした漢字って、1つのポイントがあるんだよね。「枸櫞」と「檸檬」と「林檎」を見てみると、どれも2つの漢字が「木ヘン」になってる。そして、「芭蕉」を見ると、両方とも「草カンムリ」になってる。難しい漢字の代名詞みたいな「薔薇(ばら)」の場合も、両方とも「草カンムリ」になってる。こうした部分に着目すれば、ナニゲに覚えることができる場合がある。あたしは、俳句の季語の「蚯蚓(みみず)鳴く」ってのを覚える時に、両方とも「虫ヘン」で、その横が「丘」と「引」だから、「ミミズのおかっぴき」って覚えた。
‥‥そんなワケで、2文字の漢字で書く果物や植物が、2文字とも「木ヘン」だったり「草カンムリ」だったりするように、虫の場合は、2文字とも「虫ヘン」の場合が多い。たとえば、「蟋蟀(こおろぎ)」とか「蟷螂(かまきり)」なんてのもある。ちなみに、かまきりの場合は「とうろう」とも読むので、「虫ヘン」の横にそのまま「當郎(とうろう)」って書けばいい。さらに、ちなみに、この「當」って字は、「富士山」の「富」じゃなくて、「当」って字の旧漢字だ。だから、あたしたちが当たり前に使ってる「当」って字も、ホントは「當り前」って書くワケだ。
で、「とうろう」から、お鍋とかの「ほうろう」を連想しちゃったんだけど、あたしは、この「ほうろう」も、「クエン酸」の「クエン」とおんなじに、ずっと外国語だと思ってた。何でかって言うと、たいていの場合、「ホーロー」ってカタカナで書かれてるからだ。「ほうろう鍋」って書かれてれば、ニポン語だってことは雰囲気で伝わって来るのに、あたしが目にして来た多くの表記は、「ホーロー鍋」とか「ホーロー看板」とかってカタカナで書かれてた。カタカナで書くにしても、せめて「ホウロウ」って書いてくれれば、「もしかしたらニポン語かも?」って思ったんだけど、多くの場合が「ホーロー」って表記だから、あたしは、テッキリ、ポルトガル語かなんかだと思ってた。
だけど、これも、今日の「クエン酸」と一緒で、何年か前に小説か何かを読んでる時に、「琺瑯の鍋が~」とかって文章が出て来て、それで、今回みたいな流れで調べて、それまでポルトガル語かなんかだと思い込んでた「ホーロー」って言葉が、実は中国から来た言葉、つまり、「漢字」だったってことが分かったのだ。だから、大きな意味で言えば「外国語」なワケだけど、あたしが思い込んでた「西洋の言葉」じゃなかったってワケだ。で、この「琺瑯」って漢字も、「枸櫞」や「蚯蚓」とおんなじで、2つともおんなじ「ヘン」がついてるけど、もともとは、この「王ヘン」はついてなかったみたいだ。
2つとも「王ヘン」がついてる言葉って言うと、パッと思いつくのが「珈琲」だけど、これは、もちろん、「コーヒー」っていう英語を漢字にアテたもので、「王ヘン」の隣りが「加」と「非」になってることからも分かるように、「コーヒー」っていうニポン的な読み方ってよりも、「カフェ」っていう英語の発音が元になってる。で、琺瑯のカップで珈琲でも飲みつつインターネットで調べてみたら、「東罐マテリアル・テクノロジー株式会社」の研究開発部長の濱田利平さんて人の「琺瑯の歴史について」っていう興味深い講演の文章に行き着いた。それで、読み始めてみたら、あたしは「おおっ!」って感激した。だって、最初のとこに、こんな一節が当り前のようにサラッと書かれてたのだ。
「(前略)1986年(昭和61年)にスペインのバルセロナで開催された国際琺瑯会議で初めてお会いして以来~(後略)」
「国際琺瑯会議」なんてのがあったなんて、それも、スペインのバルセロナで開催されてるなんて、あまりにもスゴイぞ、琺瑯って! ずっと前に、病院の待合室でマンガの「美味しんぼ」を読んでたら、「国際目玉焼き会議」みたいなのの話があったけど、「国際琺瑯会議」だなんて、それに負けず劣らずのマニアックさが炸裂しちゃってる。で、カンジンの「琺瑯」って言葉や表記が生まれた歴史に関しては、濱田利平さんは、こんなふうに言ってる。
「続いて、琺瑯とはどこから来たのか。またどのような由来があるのかなど「琺瑯の起源」の話をします。『琺瑯』の字源をたどってみると、サンスクリット語(古代インド語)で七宝質のことを言う“フーリンカン”にさかのぼるという説があります。「琺瑯」という言葉は七宝質という意味であり、七宝とは、金・銀・瑠璃(るり)・玻璃(はり)・しゃこ・珊瑚(さんご)・瑪瑙(めのう)といった7種類の宝物のことです。もともとは装飾品、美術品として製作されてきたものであるといえます。最も古い琺瑯製品らしきものが見つかったのは、エーゲ海に浮かぶミコノス島で、紀元前1425年頃に製作されたと思われるものです。その後、この技術がヨーロッパ方面とアジア方面に伝播し、16世紀頃に朝鮮半島に流れ、その後日本へと渡ってきたと言われています。」
‥‥そんなワケで、この濱田利平さんの講演の一節を読んで、「琺瑯」って言葉が生まれた背景を知るとともに、もう1つ、ハッと気づいたことがあったと思う。そう、「王ヘン」のつく言葉の数々だ。「瑠璃(るり)」「玻璃(はり)」「珊瑚(さんご)」「瑪瑙(めのう)」って、「琺瑯」とおんなじで、どれも2文字とも「王ヘン」だ。だけど、「瑠璃」や「瑪瑙」は鉱物の宝石で、「玻璃」はガラスのことで、「珊瑚」は動物で、それぞれジャンルの違うものだ。
ちなみに、ひらがなで書いてある「しゃこ」ってのは、お寿司屋さんで握ってもらう「シャコ」のことじゃなくて、「シャコ貝」っていう2メートルくらいになる巨大な貝のことだ。で、お寿司屋さんの「シャコ」のほうは、2文字とも「虫ヘン」で「蝦蛄」って書くんだけど、この「シャコ貝」のほうは、2文字とも「石ヘン」だ。だけど、パソコンだと変換できないので、興味のある人は「シャコ貝」で検索してみて欲しい。
で、「七宝」のうちの過半数にあたる4つまでもが、ジャンルに関わらずに、2文字とも「王ヘン」だってことになる。でも、果物や植物が「木ヘン」や「草カンムリ」なのや、虫が「虫ヘン」なのは分かるけど、こうした鉱物とかが「王ヘン」なのはどうしてだろう? もしかすると、王様とかに献上するものだったからなのかな?‥‥なんて思ってたら、サスガ、「国際琺瑯会議」に出席しちゃうほどの濱田利平さんだから、ちゃんと痒いとこにも手が届いてた。濱田利平さんの講演の文章を読んでったら、こんなことが書いてあった。
「また、琺瑯の漢字は『王』偏でありますが、実はこの『王』は『玉』(ギョク)であると言われており、宝石という意味も含まれています。」
なるほどね~! さらには、こんなことも書いてあった。
「「琺瑯」という言葉は七宝質という意味で、梵語で七宝質のことを払菻嵌といい、それが次のようにかわった。」
「払菻嵌(フーリンカン)→払菻(フーリン)→発藍(ハツラン)→仏郎嵌(フーロウカン)→法郎(ホーロー)→琺瑯(ホーロー)」という解釈。教科書などにもこの説が採用されています。7世紀ごろの中国の歴史家は、七宝工芸が非常に盛んであったビザンチン帝国のことをFu-linと呼んでいたためです。同様に国の名前が転化したものとされるのにフランク王国のフランクがなまったという説もあります。」
‥‥そんなワケで、あちこちのサイトを覗いたり、図書館に調べに行ったりしなくても、この濱田利平さんの講演の文章だけで、あたしの知りたかったことがぜんぶ分かっちゃった。それに、「フーリンカン」ていう国名が語源だって説の他に、「フランク王国のフランクがなまったという説」なんていうフランク・ザッパな説まで知ることができて、嬉しくなっちゃった。濱田利平さん、どうもありがとう♪
でも、琺瑯のカップで珈琲でも飲みつつ、落ち着いて考えてみると、いくら何でも、「フランク」が「ホーロー」に変化したってのは、あまりにも苦しすぎる。潮来(いたこ)のプレスリー、こと、村田基さんが、海外に釣りに行くと、自分のことを「JIM」って呼ばせてるのよりもムリがある。村田基さんの場合は、もともとは「ハジメ」って名前も「肇」って書いてたから、変遷としては、「肇」→「基」→「ハジメ」→「ジメ」→「ジム」→「JIM」って流れなんだと思うけど、これって、「ロバート」のことを「ボブ」って言うのとおんなじ方式だよね。
ボブ・マーリィも、ホントの名前は「ロバート・ネスタ・マーリィ」って言うし、ボブ・ディランも、本名は「ロバート」だ。英語の「ロバート」の場合は、最初の「ロ」を省略して「バート」になって、それが「ボブ」に変化しちゃう。だから、「ロバート」が「ボブ」になったり、「ハジメ」が「ジム」になったりする英語のパターンに沿って考えれば、「フランク」が「ホーロー」になるのは、あまりにも苦しすぎる‥‥つーか、この「フランク」ってのは、すでに愛称になった形で、「ボブ」や「ジム」のほうのジャンルの名称だ。
で、「フランク」の元の正式な名前はって言えば、フランシス・コッポラとかの「フランシス」だ。あのフランク・シナトラも、本名は「フランシス・シナトラ」だ。だけど、みんながみんな「フランシス」ってワケじゃなくて、あたしが飽きるほど使ってるフランク・ザッパは、本名も「フランク・ヴィンセント・ザッパ」って言う。だけど、これには、面白いエピソードがあって、幼いころから家族から「フランク」って呼ばれてたザッパは、大人になるまで、自分の本名を「フランシス」だと思い込んでた。だって、周りにいる「フランク」たちが、ほとんど「フランシス」って本名だったからだ。
そして、ザッパは、そのまま大人になり、ミュージシャンになり、レコードをリリースする時にも、自分の本名を「フランシス」だと思い込んでたから、初期のころの何枚かのアルバムには、キチンと「フランシス・ヴィンセント・ザッパ」ってクレジットを入れてる。だけど、そのあとに、初の海外ツアーが決まって、パスポートを取るために自分の出生証明書を発行してもらったら、本名の欄に「フランク」って書いてあったのだ。つまり、「フランシス」を「健一」だとすれば、愛称の「フランク」は「健ちゃん」て感じなワケで、世の中のほとんどの健ちゃんたちが、本名は「健一」だったり「健二」だったり「健太郎」だったり「健介」だったりするのに、ザッパの場合は、戸籍に書いてある本名も「健ちゃん」だったってワケだ。
だから、フランク・ザッパの場合は、自分の本名も知らされないで大人になっちゃったワケで、ものすごくフランク・ザッパに育てられたってことになる。たまたまミュージシャンを目指して、たまたま成功して、たまたま海外ツアーに行くことになったから自分の本名を知ることになったけど、もしも別の道を歩んでたら、場合によっては、死ぬまで自分の本名を知らずに過ごした可能性だってあったワケだ。これは、大人になるまで「月極駐車場」を知らなかった所ジョージさんよりも、スケールがデカイっていうか、ある意味、大股でアバウトな人生だったように思う。
‥‥そんなワケで、話をクルリンパと戻して、「フランク王国」の「フランク」が「ホーロー」に変化したっていう説についてだけど、この「フランク王国」ってのは、昔のフランス王国の元になった王国だ。「フランク王国」の「フランク」は、英語だと「フランク」だけど、フランス語だと「フランシエ」だし、ドイツ語だと「フランケン」だ。フンガー!フンガー!‥‥なんてのも織り込みつつ、人名の「フランシス」を愛称で「フランク」って呼ぶのとは違うけど、それでも、もともとはフランス語のものを英語読みしたって雰囲気は似てると思う。
で、「フランク王国」が「フランス王国」になってから「フランス」になったワケだけど、そしたら、今の「フランス」は、「ホーロー」とおんなじルーツを持ってるってワケで、だから、フランスには、「ル・クルーゼ」を始めとしたステキなホーローのお鍋とかがあるワケだ。古いフランス映画を見ても、キッチンに並んでるお鍋やヤカンは、ほとんどが赤や黄色のカラフルで可愛いホーローだもんね。
ちなみに、イタリアの「グッチ」は、もともとは馬具のメーカーから出発したから、それで馬蹄のマークや柄を多様してるって話は有名だけど、「グッチ」の場合は、今でも馬具を作ってるし、その流れでバッグとかを作るようになったんだから、「フランシス」が「フランク」に変わるくらいに自然な流れだと思う。だって、「バグ(馬具)」から「バッグ」へ手を広げたってことは、間に「ッ」が入っただけだからだ(笑)
だけど、フランスのホーローメーカーの「ル・クルーゼ」の中のブランド、「クーザンス」は、もともとは400年以上も前に生まれたメーカーで、200年前のナポレオンの時代には、ナポレオンの命令で大砲とかの武器を作ってた。それが、戦争が終わって武器が必要なくなったので、大砲とかを作ってた技術を生かして、ホーローのお鍋とかの調理器具を作るようになって、50年ほど前に、フランスで最大手の「ル・クルーゼ」の参加に入ったってワケだ。だから、馬具からバッグへ手を広げた「グッチ」と比べると、大砲からお鍋に変わった「クーザンス」は、あまりにも変わりすぎで、山本クーザンス久美子もビックル一気飲みだろう。
でも、すごくムリして考えれば、お鍋も頭にかぶれば鉄兜(てつかぶと)みたいなもんだから、イメージ的には、大砲とそんなには離れてない。兜甲児に聞いてみれば、あしゅら男爵の顔の左右よりは、大砲とお鍋のほうが近いって言うだろう‥‥って、このままだと、あまりにもダッフンしすぎちゃうから、話を「ホーロー」に戻そう。で、金属の表面をガラス加工する「ホーロー」は、今でこそ、お鍋などの調理器具をメインに使われてる技術だけど、発明された紀元前には、美しいものとしての役割、宝石と並ぶ装飾品としての役割がメインだった。だからこそ、金や銀などの「七宝」とおんなじジャンルとして扱われてたのだ。
‥‥そんなワケで、あたしが、いかにもポルトガル語っぽい「ホーロー」のことを「琺瑯」って漢字で書くニポン語だって知ったのは、今から何年か前のことだけど、「クエン酸」の「クエン」が、「枸櫞」て書くニポン語で、その上、レモンの和名だったなんて、36年も生きて来て、今日、初めて知ったワケだ。だから、すごく嬉しくなっちゃって、今日もこんなに長い日記を書いちゃったワケだけど、いくつになっても、新しい知識を得られると、ホントにワクワクする。そして、そう考えると、68才にもなって「順風満帆」を「じゅんぽうまんぽ」って読んだり、55才にもなって「渦中」を「うずちゅう」って読んだりするほどの無知は困るけど、ある程度は知らない言葉があったほうが、「これから知ってく楽しみ」ってものが残ってるってことになる。だから、あたしは、あんまり積極的にガツガツと知りたがらないで、これからも「何かのキッカケで自然に知る」ってスタイルで、ラクチンに生きて行こうと思う今日この頃なのだ。
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