南の犬がケンケン鳴いた日
あたしは、支持してる政党は「オムライス党(社民党)」、好きな政治家は「みずほたん(福島みずほ)」てことをずっと言い続けて来たけど、あたしがオムライス党を支持してる理由の1つに、オムライス党は「企業献金は1円も受け取らない」っていう清廉潔白な姿勢があげられる。5日付の「福島みずほのどきどき日記」でも触れてるし、昨日の国会でもみすぼたんが言及してたように、オムライス党は、ずっと「企業献金の全面禁止」を訴え続けて来た。
小学生でも分かるように、企業が政党に献金するってことは、必ず何らかの見返りを求めてるワケで、こんなことが許されてる今のシステムは、公然とワイロを認めてることとおんなじだ。事実、西松建設からの迂回献金やホニャララ献金を受け取ってるモリヨシローが総理大臣だった2000年からは、総額で175億円以上もの北陸新幹線の工事の仕事が西松建設へと優先的に斡旋され続けて来た。ようするに、企業からの献金が法律で許されてる今のシステムだと、政治家は国民のために働くんじゃなくて、献金してくれた企業のために働くことになる。だから、オムライス党は、合法なのに企業献金を1円も受け取らないし、全面禁止を訴え続けて来たのだ。
みずほたんと同じく、企業献金の全面禁止を提言してる植草一秀氏の「知られざる真実」の6日のエントリー、「国策捜査と情報操作がまかり通る暗黒国家日本」には、次のような指摘がある。
「西松建設が東北地方での事業拡大を期待して献金をしてきたと述べていると伝えられているが、企業の献金は基本的に利潤動機に基づいているだろう。政党助成金制度を拡充したのであるから、企業献金を全面的に禁止することを検討するべきではないのか。日本経団連会員企業が自民党に1年間に29億円も企業献金を行っているが、その結果として、自民党が発表する政策には、ハイブリッドカーに対する巨大な補助金政策、エコ事業に対する巨大な補助金政策が盛り込まれているのではないか。」
小沢一郎が、過去12年間に3億円の献金を受け取ってたことで大騒ぎしてるけど、自民党は「1年間に29億円」の企業献金を受け取ってて、その見返りとして、献金をくれた企業のための法案を次々と強行採決して、国民から巻き上げた税金をこうした一部の企業のためだけに使ってる今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?
‥‥そんなワケで、オトトイまで3日も連続して、西松建設絡みの幼稚な国策捜査について書いたので、昨日からは楽しい話題に車線変更したんだから、今日も重たい政治の話題なんて書きたくない。だから、今日は、ここから内容を車線変更してくので、マクラの部分を読んで「また西松建設の話題かよ?」って思った人も安晋会?‥‥じゃなくて、安心かい?(笑)‥‥なんてのも織り込みつつ、こんなマクラからどんなふうにクルリンパするのかって言えば、あたしの大好きな落語家の春風亭小朝、改め、金髪亭豚野郎の高座のように、ジョジョに奇妙に本題へと流れ込んでくってスンポ―だから、このまま読み続けてみてちゃぶだい。
で、企業が見返りを求めて政党へお金を支払う「企業献金」だけど、誰にでも簡単に分かることは、どの企業も「支払った金額以上の見返りを求めてる」ってことだ。たとえば、ある企業が自民党へ500万円の献金をしたのに、100万円とか200万円とかの仕事しか斡旋してもらえなかったら、アホ丸出しだ。こんなことなら、献金なんかしないほうがマシだ。だけど、何億円、何十億円ていう規模の仕事を回してくれるんなら、500万円どころか、1000万円でも2000万円でも喜んで献金しちゃう。これが、企業献金だ。
だから、自民党が、日本経団連会員企業から、年間に29億円もの企業献金を受け取り続けて来たってことは、この29億円の何十倍、何百倍もの税金を自民党は日本経団連会員企業のためだけに使って来たってワケで、まるで、悪代官と越後屋みたいなウッシッシの癒着関係がここにあるってワケだ。あたし的には、ウッシッシよりもハッシッシのほうが世の中のためになると思うんだけど、和田アキ子も「男と女が~ハッシッシ~♪」って歌ってるように、「ハッシッシ」ってのはマリファナの花粉を固形に固めた物体を指す古語で、現在では「チョコ」って呼ぶのが一般的だ。
‥‥そんなワケで、企業献金も個人献金もしたことのないあたしだけど、献血ならしたことがあるワケで、献血をすると、たいていの場合は、ヤクルトをくれたりジュースをくれたりする。だけど、これは、献血に対しての見返りじゃない。言うなれば、献血をしてくれた人に対する感謝の気持ちだろう。そして、献血する側のあたしたちだって、マサカ、ヤクルトやジュースを飲みたくて献血なんてしないだろう。それなら、お金を払って飲んだほうが、遥かにダメージが少ない。
献血ってのは、街角で何かのための募金をするのとおんなじで、「誰かの役に立ちたい」「何かの役に立ちたい」って気持ちからすることだ。だから、献血をする人たちは、みんな、最初から見返りなんて求めてない。逆に、こうしたことに見返りを求めるような人は、献血なんかしないだろう。そして、献血よりも大規模なのが、自分が死んだあとに自分の死体を医学生たちの解剖の練習のために提供する献体だけど、この献体に至っては、カンジンの自分はもう死んじゃってんだから、見返りどころか、ヤクルトの1本すらもらうことができない。ようするに、完全に「誰かの役に立ちたい」「何かの役に立ちたい」って気持ちからすることで、何の見返りも、対価すらも求めない、とっても純粋な精神によるものだと思う。
だけど、献血や献体と違って、自民党へ流れてる年間29億円にも及ぶ献金は、おんなじ「献」て字が使われてるのに、純粋な精神とは完全に正反対だ。欲に溺れた薄汚い守銭奴どもが、少しでも多くの見返りを求めて献金を続けてるワケだし、自民党のほうも、それに応えて数えきれないほどの悪法を作り続けて来た。でも、これは、オムライス党が全面禁止を訴え続けてる「企業献金」だけのことで、個人による政党や政治家への献金は、その多くが、献血や献体と一緒で、純粋な精神によるものだ。
清廉潔白なオムライス党が受け取ってるのは、こうした個人からの献金だけで、わずかな年金の中から、毎月500円とか1000円とかを献金し続けてるお年寄りも多い。これだって、もちろん、少しでも自分たち老齢者に対して思いやりのある世の中にして欲しいって願っての献金だから、広義で言えば「見返りを求めてる」ってことになる。だけど、ここにあるのは、純粋な気持ちだと言える。「1000万円献金するから100億円の公共工事を斡旋してくれ」なんていう自民党への献金とはまったく性質が違う。
オムライス党に献金してる人たちは、自分に返ってこなくても、自分の子供や孫の時代に、政官財の癒着した自民党独裁政権がなくなって、自民党が切り捨てて来た社会的弱者にも福祉や医療の手がちゃんと届くような世の中が来ればいいと思って、それで、わずかな年金や少ないお給料の中から、生活をやりくりして、少しずつ献金してるのだ。つまり、自分に対しての見返りを求めて献金してるんじゃなくて、全国の社会的弱者のために献金してるワケで、これは、献血とおんなじ精神だろう。
‥‥そんなワケで、オムライス党が受け取ってる個人からの献金を見れば分かるように、本来は、この献金も、献血や献体とおんなじ気持ちから行なうものなのだ。献金の「献」は、「献上する」の「献」であり、訓読みすれば「たてまつる」「ささげる」って読む。だから、自分のリスペクトしてる目上の相手に何かを行なう行為に対して、この「献」て字が使われてることになる。ようするに、献上する行為そのものに意味があるワケで、決してダイレクトな見返りなんかを求めて行なう行為じゃないってワケだ。
で、献金の「献」て字の意味は分かったけど、自分のリスペクトしてる目上の相手に何かを行なう行為を表わす文字が、何で「南の犬」って書くんだろう?‥‥ってことなんだけど、これは、「國」を「国」にしたり、「濱」を「浜」にしたりってふうに、簡単に書けるようにした漢字で、もともとは「獻」て書く。「きっこの日記」をケータイで読みに来てくれてる人は、使ってるケータイの種類によっては正しく表示されないかもしれないので、フランク・ザッパに説明しとくと、「虚」って字の中が、「隔」って字の右側っぽくなってるのが偏になってて、その右側が「犬」になってる漢字だ‥‥って、これじゃあ、フランク・ザッパすぎちゃって分かんないか(笑)
とにかく、なんかゴチャゴチャした偏と「犬」とを組み合わせて作られてる漢字で、それを簡単にしたのが「献」って漢字なのだ。それで、このゴチャゴチャした偏てのは、食べ物を作ったり入れたりする容器のことを表わしてて、「こしき」とか「かなえ」とかって読む。「こしき」は、お米を蒸す時に使う蒸し器のことで、「かなえ」は、お湯を沸かす時に使う足のついたお鍋みたいなものだ。だから、「こしき」と「かなえ」は別のものなんだけど、そうしたものをイッショクタにして、このゴチャゴチャした偏の漢字で総称してたのだ。
つまり、長くなっちゃったけど、食べ物を調理するお鍋的なものを表わす漢字と、「犬」って漢字とを合体ロボさせてることからもウスウスと分かるように、昔の中国では、犬の肉を料理して、それを偉い人へ献上するって習慣があったのだ。もともとは、神様に犬の肉をお供えしてて、この場合は、調理してない生の肉だった。もちろん、生の肉って言っても、今のニポンのスーパーみたく、薄くスライスされたお肉がパックに入って売られてたワケじゃなくて、自分の家の庭先で生きてる犬を殺して、刀みたいな包丁でザクザクと解体して、その肉を神様にお供えするんだから、普通のお皿とかじゃ血があふれちゃう。それで、あとから血が滴って来てもいいように、底が深くて大きなお鍋的な調理器具に入れて、お供えしてたワケだ。
なんか、リアルに想像しちゃうと、ものすごい光景だと思うけど、ニポン人が普通に食べてる牛や豚だって、おんなじように殺されて、おんなじように解体されてるんだから、犬だけをかわいそうだと思うのはスジが通らないような気もする。それに、前にも書いたけど、このニポンでも、わずか300年前の江戸時代には、犬の肉は何よりのご馳走で、みんなで犬を捕まえちゃカタッパシから食べてたセイで、江戸の町から野良犬がいなくなっちゃった‥‥なんてこともあったんだから。
‥‥そんなワケで、「献」ていう漢字の語源は分かったけど、ここでもう1つ、この漢字を何で「けん」て読むかってことだ。これは、もちろん、「犬」って字が含まれてるから「けん」て読むワケだけど、それなら、何で「犬」って字を「けん」て読むかってことだ。ま、これは有名だから知ってる人も多いと思うけど、これは、その動物の鳴き声を充てるっていう中国の十八番だ。
動物の鳴き声って、それぞれの国で違う。犬は、ニポンでは「ワンワン」だけど、アメリカだと「バウワウ」になるし、ニポン人でもギタリストの山本恭司さんの場合だけは「バウワウ」になるし‥‥なんてのも散りばめつつ、中国だと「ケンケン」になる。それで、「犬」の字を「けん」て読むワケだけど、ここで問題になるのは、「チキチキマシン猛レース」のブラック魔王のパートナーのケンケンは、アメリカの犬なのに、何で「バウワウ」じゃなくて「ケンケン」なのかってことだ。
でも、あの犬のことを「ケンケン」て呼んでるのはニポンだけで、アメリカでは「マットレー(Muttley)」って名前なんだよね。ブラック魔王にしても、ニポンで勝手につけた名前で、ホントは「ディック・ダスタードリー(Dick Dastardly)」って名前なのだ。ま、この辺のことは、1番のマシンのガンセキオープンに乗ってたのが「トンチキ」と「タメゴロー」ってとこから考えても、ニポンでつけた名前だってことは一目瞭然だけど、それならそれで、中国の犬の鳴き声の「ケンケン」じゃなくて、ニポンの犬の鳴き声の「ワンワン」にすれば良かったのに‥‥ってワケで、ついでだから、野沢那智っぽい感じで、1番ガンセキオープン、2番ヒュードロクーペ、3番マジックスリー、4番クロイツェルスポーツ、5番プシーキャット、6番タンクGT、7番ギャングセブン、8番ポッポSL、9番ハンサムV9、10番トロッコスペシャル、そして11番がゼロゼロマシンのブラック魔王とケンケンだぁ~!‥‥なんてのも入れてみた(笑)
で、いつまでもダッフンしてられないから、またまたクルリンパと戻るけど、中国では、その動物の鳴き声を「読み」にするパターンが多い。「ケンケン」と鳴くから「犬」を「けん」と読み、「ケイケイ」と鳴くから「鶏」を「けい」と読み、「コーコー」と鳴くから「狐」を「こ」と読む。だから、ここまでの流れを総括すると、もしも古代の中国で、神様にお供えするのがニワトリの肉だったとしたら、「献」て漢字の右側は「犬」じゃなくて「鶏」になってたワケで、これだと書くのが大変だから「鳥」になってたワケで、ようするに、「南の鳥」って書くことになってたワケだ。そして、読み方も、「けん」じゃなくて「けい」になってたワケだから、「献金」のことは「けいきん」て読むのが正しくて、これを「けんきん」だなんて間違えて読んじゃうのは、きっと、フロッピー麻生くらいだったと思う。
‥‥そんなワケで、さらに話をクルリンパと戻して、献金の「献」て漢字は、いくつかの諸説もあるんだけど、基本的には、犬の肉を容器に入れて、神様にお供えしたり、目上の人に捧げてたりしたことから生まれたって言われてる。だから、献金にしても献血にしても献体にしても、この漢字を使う言葉の場合には、何よりも「相手に捧げる」っていう純粋な行為そのものに深い意味があるワケで、見返りを求めるなんてモッテノホカってことなのだ。そして、こうした漢字の語源に沿って考えれば、自民党に対して行なわれてる献金は、二階俊博が西松建設から受け取ってたとされてる6000万円にも及ぶ裏金とかは当然として、ちゃんと合法的に受け取ってる献金の場合も、これからはすべて「賄賂(わいろ)」って呼ぶべきだと思う今日この頃なのだ。
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