麻生首相が漢字の誤読を反省
「麻生首相が漢字の誤読を反省」(世田谷通信)
麻生太郎首相は、15日、NHKの「総理にきく」で、自身が幾度も繰り返して来た漢字の誤読について、「ぱっと見るものだから間違える。もう少し原稿に目を落とすようにしないといかんというのは反省としてある」と、誤読の原因を自己分析して反省の弁を語った。これは、ゲストのテリー伊藤氏から漢字の誤読の多さを指摘され「事前に振り仮名でも振っておけばいい」と言われたことに対して答えたものだが、「踏襲」を「ふしゅう」と読んだり「順風満帆」を「じゅんぽうまんぽ」と読んだりするのは、ぱっと見たから間違えたのではなく、もともとこれらの漢字の読みを知らなかったという基本的な国語力の低さが原因と見られる。また麻生首相の誤読に関しては、誤読自体が問題なのではなく、本来は自分で書くべき原稿を事務方やゴーストライター等に書かせ、自分は渡された原稿を棒読みするだけという責任感のない政治姿勢が問題視されているのであって、それに対して「もう少し原稿に目を落とすようにしないといかん」というのは、まったく反省にはなっていないだろう。(2009年3月15日)
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