柏崎刈羽原発で隠ぺい工作が発覚
「柏崎刈羽原発で隠ぺい工作が発覚」(世田谷通信)
東京電力の柏崎刈羽原発(新潟県柏崎市)において、1998から99年にかけての定期検査の際に、原子炉につながる配管に複数の亀裂が発見されていたが、東京電力はこの検査結果を隠ぺいして国に報告していなかったことが、13日、匿名のはがきによる告発で発覚した。当時、原発の機能低下につながる故障などは必ず国に報告するようにとの大臣通達が出ており、東京電力による悪質で組織的な隠ぺい工作の実態が、勇気ある1人の告発者によって明るみに出た形となった。柏崎刈羽原発では、今月の5日に発生した火災でも、危険物取扱者の資格も持たず防火教育も受けていない作業員に現場を任せていたことが発覚し、原子力安全保安院から改善命令を受けたばかりだった。たび重なる火災事故がまったく改善されない上に、組織的な隠ぺい工作の事実まで発覚したことから、住民らの反対の声を無視して推し進められている運転再開については、抜本的な見直しを考える時期に来たと言えるだろう。(2009年3月13日)
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