重大発表です!
今日は、皆さんに、重大発表がある。実は、もうずいぶん前から分かってたことなんだけど、いつ言おうか、いつ言おうか‥‥って思ってて、そのままズルズルと日にちが経っちゃって、とうとう4月も半ばになっちゃったんだけど、あたしがご飯の世話をしてる猫たちの中の「もんじゃ」のことだ。もんじゃは、猫のお茶屋さんの「みのり園」さんで、アクセスするたびにランダムに表示される「看板猫」として、71番に登録していただいてるんだけど、あたしが「男の子」として申請したから、「看板猫」の一覧にも「男の子」として登録されてる。
だけど、そのもんじゃが、実は、女の子だったのだ! ずっと男の子だと思ってたのに、女の子だったってことが判明しただけじゃなくて、子供まで産んじゃったのだ!
2月の初め、まだ寒かった時のこと、もんじゃの食欲がものすごくて、缶詰1個をペロリと食べちゃった上に、まだ欲しがるから、あたしは、カリカリもあげたりしてた。そして、そんな日が続いてたら、もんじゃはどんどん太って来た。あたしは「寒いから脂肪をつけてるのかな?」なんてノンキにしてたんだけど、1ヶ月もしたら、お腹が左右に張り出すほど、まん丸な体になっちゃった。
それで、あたしは、「もしや?」って思って、ソッと後ろからお尻を覗いてみた。そしたら、最初のころにはついてたハズのタマタマがなくて、女の子だったのだ。あたしが見たものは何だったのか?‥‥つーか、もんじゃ、妊娠してんじゃないの?って思って、あたしは心配になった。だけど、自然の摂理は自然に任せるしかないワケで、とにかく、あたしは、欲しがるだけご飯をあげて、お水もタップリと飲ませて、様子を見続けてた。
そしたら、3月の終わりに、それまで毎日ご飯を食べに来てたもんじゃが、突然、来なくなっちゃった。それで、次の日も来ないから、あたしは心配になって、3日目には探しに行った。だけど、いつもの空き地にもいないし、いつもの塀の上にもいないし、いつもの土手にもいなかった今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?
‥‥そんなワケで、あたしは、早起きしてもんじゃを探し続けたんだけど、いなくなって4日目も、5日目も、見つけることができなかった。それで、交通事故の心配をし始めた5日目の夜、他の猫たちに晩ご飯をあげてたら、タララタッタラ~♪ もんじゃ登場!‥‥ってワケで、5日ぶりに見たもんじゃは、白い背中がヤタラと汚れてた上に、ナナナナナント! あれほどパンパンに膨れてたお腹が。ペチャンコになってた。そうか、この5日間、どこかで赤ちゃんを産んで、何も食べずに赤ちゃんの世話をしてたんだな‥‥。それで、オッパイも出なくなって、空腹も限界になっちゃったから、ここにご飯を食べに来たんだな‥‥。
もんじゃは、狂ったようにご飯を食べ続けた。そして、食べ終わったら、いつもは、あたしの膝に来て甘えるのに、ソッコーで植え込みの中へと消えてった。きっと、赤ちゃんのことが心配なんだね。
そして、それから10日、今までは朝も夜もご飯を食べに来てたもんじゃだけど、今は、来たり来なかったりになった。1日に1回は来るけど、やっぱり、ものすごいスピードでご飯を食べて、食べ終わったら、ソッコーで消えてく。まるで、ご飯にタクアンを乗せてお味噌汁をぶっかけて一気に食べちゃう木枯らし紋次郎のように‥‥って、そう言えば、以前、こんなのを書いたこともあったっけ。
‥‥そんなワケで、もんじゃは、たぶん初産ぽいから、あたしは、子猫を育ててる場所は探さないことにした。野良猫で初産の場合は、人間に見つかると、子猫を食べちゃう場合があるからだ。人間に取られるくらいなら、自分で食べちゃったほうがマシだって思うそうだ。極限の母性本能だよね。だから、あたしは、そのうちもんじゃが子猫たちをゾロゾロと連れて来てくれるのを待つことにして、こっちからは探さないことにした。
あのお腹の大きさだと、少なくとも4~5匹は産んでると思うし、この辺の野良猫事情からすると、1匹か2匹は何らかの原因によって死ぬことがあっても、残りの子たちは生き残るハズだ。そしたら、もんじゃには気の毒だけど、まずは里親を探して、いずれはもんじゃにも避妊手術をしなきゃなんない。こんなこと、ホントにイヤなんだけど、可愛そうな猫をこれ以上増やさないためには、これしか選択肢がない。
野良猫たちにご飯をあげてる以上、3種混合ワクチン、病気やケガの時の対応、猫エイズや猫白血病の疑いのある子の検査などの他、生まれて来た子猫の里親探しと、親猫の避妊手術や去勢手術は、人間としての最低限の義務だ‥‥って、今さら、こんな当たり前のことを書いてもジンジャエールだから、話題の方向性をクルリンパと変えて、「もんじゃのことを男の子だと思ってたら女の子だった」って部分にスポットをあててみようと思う。
人間の場合なら、特殊な例を除けば、男か女かは体を見れば分かるし、別にハダカにしなくても、見ただけで分かる。そして、おんなじ猫科の動物でも、ライオンの場合なら、タテガミのあるなしでオスかメスかが分かる。だけど、これは、ライオンだけが特別なのであって、トラやヒョウやチーターからイリオモテヤマネコやツシマヤマネコに至るまで、パッと見ただけじゃ、オスかメスか分からない。結局、シッポをピンと立ててる時に、後ろからお尻を覗き混んで、可愛らしいタマタマが2つ並んでるかどうかを確認するしか、目視による判断はできない。
コレって、哺乳類にしても、鳥や魚や昆虫にしても、ひと目でオスかメスかが分かるものと、なかなか分からないものと、両極端だと思う。たとえば、カブトムシやクワガタムシは、誰が見てもオスとメスがすぐに分かるけど、おんなじような虫でも、カナブンやハナムグリやコガネムシは、オスとメスの区別がつかない。もちろん、専門家が見れば分かるんだろうけど、少なくとも、あたしには分からない。
で、オスとメスとで外見に大きな違いがある生き物の場合は、たいてい、オスのほうが目立ってたりハデだったりする。チョウチンアンコウみたく、あたしたちが食べる大きなのはぜんぶメスで、オスはメスに寄生してる、わずか数センチしかないお魚だなんていう例もあるけど、多くの場合は、オスのほうが目立ってたり美しかったりする。
そして、猫みたいに、オスもメスも区別のつかない外見の哺乳類の場合は、タマタマのあるなしでしか判別できない。ま、こんな幼稚な方式でしか判別できない上に、女の子だったもんじゃを男の子だって間違えてたあたしは、やっぱり「キング・オブ・ドシロート」なんだろうけど、相手が毛深いクマになって来ると、専門家でもハンザツに‥‥じゃなくて、ヒンパンに間違えちゃうみたいだ。去年の11月には、北海道の札幌市円山動物園から、釧路市動物園へと婿入りしてたホッキョクグマの「ツヨシ」が、春の発情期を迎えてもメスを追いかけまわさないことから、「おかしいな?」と思って麻酔をかけてDNA鑑定をしてみたら、メスだったってことが判明したそうだ。
さらには、円山動物園から帯広市のおびひろ動物園にオスとして贈られた2才の「ピリカ」も、調べてみたらメスだったってことが分かったそうだ。この2頭は兄弟なんだけど、「ツヨシ」にしても「ピリカ」にしても、円山動物園側が「オス」だって判別して、それで2ヶ所の動物園に婿入りさせたワケだから、もともとは円山動物園側の判別ミスだったことになる。だけど、「ツヨシ」は、生まれてすぐの2005年1月に、釧路市動物園にいるメスの「クルミ」のお婿さんとして迎え入れたホッキョクグマで、新庄剛志から「ツヨシ」って名づけたそうだ。だから、最初に間違えた円山動物園が一番悪いワケだけど、メスだってことに4年間も気づかなかった釧路市動物園のほうも、なんだかなぁ~って気もする。
でも、どっちの動物園にしたって、専門の飼育員が毎日ずっと世話をしてるワケだから、それでも気づかなかったってことは、クマの場合は、それほどオスとメスの判別が難しい動物だってことになる。その証拠に、チョコっと調べてみたら、他にもいくつかの例が見つかったのだ。たとえば、今回、オスだと間違えて2匹のメスのホッキョクグマを婿入りさせちゃったことが分かった円山動物園だけど、今年の2月には、高知県立のいち動物公園から円山動物園に婿入りすることが決まってたマレーグマの「ハッピイ」が、婿入り寸前に、実はメスだったってことが判明して、急きょ「嫁入り」に変更したそうだ。
これにしても、婿入りを前にして、念のためにちゃんと検査をしてみたら‥‥ってことじゃないのだ。担当の飼育員が、たまたま仰向けになって寝ころんでた「ハッピイ」を写真に撮った。それで、その写真を見て見たら、何かおかしいって思って、写真を拡大してみたら、どうもメスっぽい。それで、ちゃんと調べてみたら、実はメスだったってことが判明したのだ。だから、たまたま飼育員が写真を撮らなかったら、「ハッピイ」はオスとして円山動物園に婿入りしてたワケで、何年後かに誰かが気づくまで、ずっとオスだと思われてたってワケだ。
他にも、2年前の2007年には、富山市ファミリーパークから東京の上野動物園に婿入りして来たツキノワグマの「タロウ」が、婿入り後に、実はメスだったってことが判明して、仕方ないから名前を「タロ子」に変えたそうだ。ま、仮にオスだったとしても、漢字も読めない大バカ総理とおんなじ名前じゃ気の毒だから、「タロウ」なんて名前は、トットと「イチロー」に変えたほうがいいと思うけど(笑)
‥‥そんなワケで、ホッキョクグマにしても、マレーグマにしても、ツキノワグマにしても、何でこんなにオスとメスの判別を間違えるのかって言うと、クマって、ちっちゃいころは、性器が目立たなくて判別が難しいからだそうだ。それで、成長してく過程で、だんだんに性器もハッキリして来て、ちゃんとした性別が分かるらしい。でも、それだったら、まだハッキリしてない時点で、「ツヨシ」とか「タロウ」とかって名づけないで、オスでもメスでもどっちでもイケるように、「ピリカ」とか「ハッピイ」とかにしといたほうが無難だよね。じゃなかったら、生まれた時点では「熊田」って名前にしといて、大きくなって性別がハッキリしたら、メスなら「熊田曜子」、オスなら「熊田五郎」って名前にすればいいと思う今日この頃なのだ。
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