企業献金にまみれた自民党議員たち
自民党の支部長をつとめ、自民党の看板で集めた1億5000万円を超える巨額の企業献金を自分のフトコロである個人の資金管理団体へと迂回させ、自民党議員のパーティーに連日出席して、選挙戦でも多くの自民党議員に票集めを依頼しておきながら、「完全無所属」だと大ウソをついて有権者を騙し、チャッカリと千葉県知事に当選しちゃった森田健作、こと、鈴木栄治だけど、当選の翌日、テレビ朝日の「やじうまプラス」に電話出演して、一部のバカから「森田節」って呼ばれてる「支離滅裂な自論」を展開した。それは、スタジオのコメンテーター、竹田圭吾氏から、こんな質問をされた時だった。
「森田さんは、アクアラインの値下げやリニアモーターカーの導入を公約に掲げて当選されましたが、もしこれらの公約が果たせなかったら責任をとって辞任されるのですか?」
そしたら、森田健作は、突拍子もない声をあげて、こうノタマッたのだ。
「何を言ってるんですかぁ~?そんなこと言ってたら何もできないっスよぉ~!できてもできなくてもやるだけやる!これが森田流なんです!」
「だから、公約が果たせなかった時には責任はとるんですか?」
「ああ‥‥うう‥‥とにかく森田はやる!」
そして、今度は、アクアラインを800円にするための財源について質問されると、こんなことをノタマッてた。
「今までの知事は、財源とか何とか言ってたから何もできなかったんスよ!そんなもん考えないで突っ走る!やると言ったらやる!これが森田です!森田は千葉県を日本一カッコイイ県にするために、やると言ったらやる!」
さらには、こんなこともノタマッてた。
「千葉県と言えばディズニーランド!そして成田空港!」
全国の都道府県の知事の中で最低最悪な知事がいる東京都民のあたしが言うのもアレだけど、千葉県の人たちって、ホントにこんなオッペケペーなんかに投票したの?(笑)‥‥つーか、「千葉県と言えばディズニーランド!」って言うんなら、1日も早く「東京ディズニーランド」って名前を「千葉ディズニーランド」に変更してよね。2004年に「新東京国際空港」の名前を「成田国際空港」に変更したみたいにさ。東京都民としては、他府県にある施設が当たり前みたいな顔して「東京」を名乗ってるのって激しくムカつくからさ‥‥って感じの今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?
‥‥そんなワケで、森田健作の「財源なんか考えてない!」って発言は、他のニュースでも流れてたけど、この「財源はどうするのか?」って質問をされるたびに、ミケンにシワを寄せて「せっかく当選したのに水を差すような質問をするな!」って表情をして、不機嫌そうに答えてるんだよね。タダでさえ「完全無所属」だって騙されて投票しちゃった千葉県民の多くが激怒してるんだから、知事として当たり前の質問にはキチンと答えるべきだと思うんだけど。それとも、自民党の看板を使って集めた1億5000万円のポケットマネーをコッソリと財源にするつもりなのかね?(笑)
ま、あんなオッペケペーのことなんかどうでもいいんだけど、これで、東京、宮崎、大阪に続いて、また1人「おバカ知事」が誕生しちゃったってワケで、テレビタレントの「おバカブーム」は下火になったけど、漢字の読めない総理大臣しかり、何言ってんだか支離滅裂で理解不能な県知事しかり、政治の世界では、まだまだ「おバカブーム」が続いてく予感がする。次は、出川哲朗が神奈川県知事になったり、ウド鈴木が山形県知事になったり、中川昭一が北海道知事になったりしちゃうかもしれない。
だけど、バカをバカにして笑ってるだけじゃぜんぜん建設的じゃないから、今日は、せっかくだから、この森田健作の莫大な政治資金の例を見ながら、あたしが支持してるオムライス党がずっと前から訴えて来た「企業献金の全面禁止」の必要性について、考えて欲しいと思う。森田健作の場合は、自民党の政党支部である「自民党東京都衆議院選挙区第2支部」の支部長をつとめてて、ここに、政治家が個人で受け取ることを禁止されてる「企業や団体からの献金」が入って来ることになってた。そして、そこから、森田健作個人の資金管理団体である「森田健作政経懇話会」へと迂回されてたワケだけど、次の住所を見て欲しい。
「自民党東京都衆議院選挙区第2支部」
東京都中央区京橋2-9-11 吟雅堂ビル5F
代表 鈴木栄治(森田健作の本名)
「森田健作政経懇話会」
東京都中央区京橋2-9-11 吟雅堂ビル5F
代表 森田健作
‥‥そんなワケで、これだけじゃ、おんなじビルの5階でも別の部屋なのかも?‥‥って思う人もいるだろうけど、両方の収支報告書を調べると、「自民党東京都衆議院選挙区第2支部」のほうはちゃんと家賃を払ってるのに、「森田健作政経懇話会」のほうは家賃がゼロなのだ。つまり、「森田健作政経懇話会」ってのは、「自民党東京都衆議院選挙区第2支部」の中に無料で間借りしてるってことになる。
そして、2004年から2007年までの4年間で、「自民党東京都衆議院選挙区第2支部」のほうに入った1億6185万円の「企業献金」のうち、ほぼ全額にあたる1億5030万円が、その日のうちに「森田健作政経懇話会」へと「自民党からの寄付」って形で流れてたのだ。ちなみに、この貸事務所の家賃は、月24万円前後で、1年で約288万円、4年で約1152万円になる。これで、賢明なる「きっこの日記」の読者諸兄は一瞬で理解できたと思うけど、「1億6185万円-1億5030万円=1155万円」てワケで、ちょうど家賃じゃん!ってことだ。
つまり、森田健作は、個人で受け取ることが禁止されてる「企業献金」を一度、自分が代表をつとめる政党支部で受け取り、家賃を引いた残りを全額、おんなじ事務所内にある自分の資金管理団体へと「自民党からの寄付」って形にして、丸ごと流してたってワケだ。ようするに、この「自民党東京都衆議院選挙区第2支部」ってのは、名前こそ自民党の1つの支部みたいになってるけど、実際には、森田健作1人のために作られた支部であり、政治家個人へ渡すことのできない「企業献金」を「渡せる形」にするための支部だったってワケだ。小沢一郎の秘書が逮捕された翌日の3月3日、小沢一郎は会見で自らの潔白を訴えて、こう言った。
「相手が西松建設だと知っていたのなら、党として献金を受け取っていた。企業からの献金は、個人で受け取れば違法だが、党として受け取れば合法なのだから、合法の道がありながら、あえて違法になる形にして受け取る理由がない」
これはモットモな話で、相手が西松建設だって知ってたのなら、何もワザワザ違法になる形で受け取らなくても、森田健作みたいに、政党の支部を窓口にして受け取っておいて、あとから「政党から個人への寄付」って形にして渡せば、今の法律なら何のオトガメもない。誰よりも政治献金に詳しい小沢一郎や、その小沢一郎が右腕としてる秘書が、こんな当たり前のことを知らないワケがない。
小沢一郎の秘書は、今でも「相手が西松建設だとは知らなかった。知っていたら政党の支部で献金を受け取っていた。相手が政治団体だと言うから、こちらは個人事務所で受け取っただけだ」って言い続けてるけど、東京地検特捜部は、それを「ウソだ」として、被疑者が罪状を否認したまま、「政治資金報告書の虚偽記載」なんていう駐車違反みたいな微罪で起訴したってワケだ。今回の起訴容疑は、西松建設からの3500万円の企業献金を政治団体からのものとして個人事務所で受け取ったものとして書類上に書いた「虚偽記載」であって、過去に数えきれないほどある自民党議員のケースなら、すべて「書き直せばOK」ってレベルのことなのだ。
それなのに、強制捜査や担当者の逮捕だなんて、常識的に見ても考えられないことで、ヨホドの余罪がない限り、こんなことは行なわれない。だから、この手の法律に詳しい有識者たちは、みんな「今回の逮捕は、とりあえず身柄を押さえるための別件逮捕で、大きな贈収賄事件とかに発展するだろう。そして、もしも大きな事件に発展せずに、虚偽記載か何かの微罪でしか立件できなければ、完全に国策捜査としか言いようがない」って言ってたのだ。
‥‥そんなワケで、選挙前に少しでも小沢一郎のイメージを悪くして、沈没寸前の麻生内閣の支持率を何とかするために、あまりにもムリがある国策捜査なんかに手を貸しちゃって、ニポン中に赤っ恥をさらした東京地検特捜部だけど、今回の国策捜査の陣頭指揮をとってたのが、悪名高い谷川恒太次席検事と佐久間達哉特捜部長なんだよね。この谷川恒太ってのは、新党大地の鈴木宗男代表を国策捜査した時の担当者で、自民党が検察に国策捜査を依頼する時の窓口にもなってるオッサンだ。鈴木宗男さんによると、自分が取り調べを受けてる時に、「これは国策捜査じゃないか!」って問いただしたら、谷川恒太は、ニヤリと笑って、こうノタマッたそうだ。
「はい、私たちは権力を背景にしてますので」
つまり、現在の自民党政権に逆らう政党や議員を潰すために、自民党から依頼されて検察が国策捜査を行なってるってことを取り調べをした担当者が自ら認めてたってことなのだ。この話は、鈴木宗男さんの著書、「汚名 国家に人生を奪われた男の告白」(講談社)に詳しく書かれてるけど、自ら国策捜査を認めた谷川恒太は、現在の東京地検次席検事であり、今回の小沢一郎の秘書の逮捕、捜査の陣頭指揮を取ってる男だ。ようするに、今回の西松建設事件は、自民党とベッタリ癒着してる「国策捜査のスペシャリスト」が担当してるってワケだ。
‥‥そんなワケで、谷川恒太率いる東京地検無能特捜部は、自民党の指示によって強引な国策捜査をしたものの、結局、小沢一郎の身辺は叩いても何のホコリも出ずに、「政治資金報告書の虚偽記載」なんて言う立ちションベンみたいな微罪でしか起訴できなくて、赤っ恥をかき、さらに、1時間20分にも及ぶイイワケ会見をして、恥の上塗りをしたってワケだ。そして、「こんな微罪なのに逮捕までしたのは国策捜査じゃないか」っていう国民の声に対しては、「金額が大きくて悪質だったから逮捕した」ってノタマッて、立件できたのは3500万円なのに、「過去10年間で3億円も」って連呼してた。
そう、今回の国策捜査の目的は、とにかく小沢一郎のイメージを悪くして、民主党を揺さぶることと、それによって麻生内閣の支持率低下に歯止めをかけること、そして、「かんぽの宿」の問題や、経団連の御手洗冨士夫の親友の大賀規久がキヤノンの名前を使って行なって来た悪事の数々から、国民の目をそらすことだった。だから、たとえ微罪でしか起訴できなくても、これだけマスコミを総動員して、まだ「推定無罪」の人間を血祭りに上げることで民主党にダメージを与えられたんだから、目的は達せられたってことになる。とにかく、報道に携わる者としてのプライドのカケラもないマスコミによる連日の加熱報道によって、多くの人たちに「小沢一郎は10年間に3億円もの違法献金を受け取って来た政治家だ」ってイメージを刷り込むことに成功したんだから、これでまた谷川恒太は出世するだろう。
だけど、ここで、リトル目先を変えて、自民党のほうを見てみよう。何の役職も持たない森田健作でさえも、自民党の看板を使って、わずか4年間で1億5000万円もの企業献金をフトコロに入れてたことを思えば、いくら野党と言えども、野党第一党の党首である小沢一郎が「10年間で3億円」てのは少なすぎるだろう。で、現在の自民党のトップであるフロッピー麻生を見てみると、小沢一郎とは比べ物にならないほどの集金システムを持ってるのだ。
フロッピー麻生も、当然のことながら、森田健作を始めとしたすべての自民党議員と同じく、自分が代表をつとめる「政党支部」と「資金管理団体」をいくつも持ってて、政治家個人へ渡すことが禁止されてる「企業献金」に関しては、すべて「政党支部」で受け取り、それを「寄付」って形で自分の「資金管理団体」へと迂回献金させてる。で、フロッピー麻生の資金管理団体である「素淮(そわい)会」を始めとしたいくつかの団体の政治資金収支報告書を見てみると、開いた口がふさがらない上に、開いた口からエクトプラズムが出て幽体離脱しちゃうほどの巨額の献金が並んでるのだ。
たとえば、フロッピー麻生が外務大臣だった2006年度の報告書を見ると、企業や団体からの献金が3億円を超えてる。小沢一郎は「10年間で3億円」だけど、フロッピー麻生は「1年で3億円以上」なのだ。そして、もちろんのこと、この3億円を超える企業献金は、「政党支部」からフロッピー麻生個人の資金管理団体へと丸ごと寄付されてるのだ。
こうした「政治家本人が代表をつとめる政党支部」ってのは、2001年から雨後のタケノコのように作られ始めて、自民党だけでも何百もある。これは、2001年に「企業から政治家個人への献金」が禁止になったからで、すべての自民党議員は、フロッピー麻生や森田健作のように、こうした名前だけで実体のないの政党支部を作り、企業献金を自分のフトコロへ迂回させるためのトンネルにしてるってワケだ。フロッピー麻生の場合は、自分が支部長をつとめる「自民党福岡県第八選挙区支部」の他に、もう1つ、「自民党福岡県窯業支部」ってのも持ってる。だけど、この2つの政党支部は両方とも、福岡県飯塚市吉原町にある「麻生太郎筑豊事務所」の中に作られてる上に、2つの政党支部の会計責任者が同一人物っていう、完全なるダミー支部なのだ。
で、何でこんなことをしてるのかって言うと、いくら法律で許されてる企業献金でも、その政党支部で受けられる金額の上限てものが決まってる。だから、2つの政党支部を持つことで、1つの企業が2つの政党支部へそれぞれ上限額を献金すれば、法で定められた2倍の金額を収められるってスンポ―なのだ。だから、おんなじ自民党の政治家でも、森田健作みたいなシタッパは1つの政党支部で十分だけど、閣僚クラスになると、みんな複数の政党支部を作り、こうしてイカサマをしてるってワケだ。ちなみに、フロッピー麻生の場合は、こうした企業からの迂回献金が毎年3億円以上もある上に、各地にある後援会からの上納金が約4000万円、パーティーなどによる収益が約1億円と、合計すると年間に4億5000万円から5億円ものお金を集めてる。
‥‥そんなワケで、「企業から政治家個人への献金」が禁止になったから、それならダミーの政党支部を作って、そこを迂回させて自分のフトコロに入れればいいや‥‥だなんて、こんなことが許されるのなら、こんな法律を作った意味がない。だけど、現実には、こんなふざけたことがマカリ通ってるワケで、毎年3億円もの企業献金をフトコロに入れてるフロッピー麻生も、4年間で1億5000万円もの企業献金をフトコロに入れてた森田健作も、他の自民党議員たちも、誰1人「何のオトガメもなし」なのに、たった3500万円の企業献金を相手の言う通りに「政治団体」からのものとして受け取っただけの小沢一郎の秘書は、逮捕されて、拘留されて、まだ裁判を受けて罪が確定したワケでもないのに、まるで極悪の犯罪者のように連日報道されて、挙句の果てには「小沢一郎の辞任」にまで話をふくらませられちゃったってワケだ。ま、あたしとしては、「たとえ法で認められてる企業献金であっても1円たりとも受け取らない」っていう清廉潔白なオムライス党を支持してるから関係ないんだけど、「まずは政権交代」っていう第一段階のためには、ここで小沢一郎に踏ん張ってもらわないと困るから、これからもテッテー的に自民党の腐りきった金権政治の実態を暴いて行こうと思う今日この頃なのだ。
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