麻生首相がIOC委員に無礼な発言
「麻生首相がIOC委員に無礼な発言」(世田谷通信)
18日夜、麻生太郎首相は、国際オリンピック委員会(IOC)評価委員会を招待した迎賓館(東京都港区)の晩餐会の挨拶の中で、1905年に終結した日露戦争に触れ、「この迎賓館は、ちょうど100年前に建てられた。そう、日本が戦争でロシアに勝った直後の1909年に建てられたものだ」と英語で説明した。麻生首相がどのような意図でこうした無礼な発言をしたのかは分からないが、出席者の中にはロシア人の評価委員もおり、麻生首相の発言に驚いた他の評価委員らが、あわててロシア人の評価委員の顔色をうかがった。アメリカの大統領が日本の要人をホワイトハウスに招き、「このホワイトハウスは、アメリカが戦争で日本に勝った直後の1948年に改装工事をしたものだ」と挨拶したらどのような気持ちになるだろうか。麻生首相の発言を知った東京五輪招致委員会の幹部は「麻生首相が冗談で言ったのかどうかは分からない」とコメントしているが、少なくとも評価委員らは、晩餐会の主催者である麻生首相の口から飛び出た無礼な言葉を「冗談」とは受け取らなかったようである。(2009年4月19日)
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